JP3338656B2 - 電圧調整装置 - Google Patents
電圧調整装置Info
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Description
線に設けられる電圧調整装置の改良に関するものであ
る。
増大による電圧降下や、負荷を切離した後、残ったコン
デンサによる電圧上昇などの電圧変動に対応するため電
源線の途中に電圧調整装置が設けられている。
に示すように電源線1、2の間に設けられている。電圧
調整装置3の構成は電源線1に直列的に直列変圧器4が
接続され、また電源線1、2間に並列的に励磁変圧器5
が接続されている。励磁変圧器5の二次巻線5bはタッ
プA、B、Cが設けられ、この端子と前記直列変圧器4
の二次巻線4bとは、それぞれ交流スイッチ11、1
2、13、14、15、16を介して接続され、これら
の交流スイッチ11〜16は、逆並列接続された逆阻止
3端子型サイリスタが用いられている。
に、抵抗器7と交流スイッチ17とで構成されたバイパ
ス回路6が接続されている。8は直列変圧器4の二次巻
線4bに直列に接続された限流リアクトルである。また
9は検出用変圧器で、これは制御装置10に接続されて
いる。この制御装置10は、前記検出用変圧器9に接続
された電圧検出部20、基準電圧部21、これらに接続
された電圧比較器22、およびタイマを内蔵したタップ
選択器23とから構成されている。
2間の電圧を6.6kV、直列変圧器4の一次側と二次
側の巻数比を1、励磁変圧器5の二次巻線5bのタップ
AB間電圧100V、タップBC間電圧を200Vとす
る。この状態で電圧を上げる場合には、交流スイッチ1
2、16の対をオンして、残りの交流スイッチ11、1
3〜15はオフのままにすると、直列変圧器4の二次巻
線4bには、励磁変圧器5のタップBC間電圧の電圧2
00Vが印加され、これが6.6kVに加算されて電源
線1の出側電圧は6.8kVとなる。
は、交流スイッチ11、16をオンし、残りの交流スイ
ッチ12〜15をオフにするとタップAC間電圧は30
0Vなので、直列変圧器4の二次巻線4bには、励磁変
圧器5の二次巻線5bの電圧300Vが加算されて電源
線1の出側電圧は6.9kVに上がる。
の半導体デバイスとして逆阻止三端子型サイリスタを逆
並列接続して使用しているので、サイリスタの特性とし
てターンオフ(オンからオフへの切換え)から完全にオ
フ能力を回復させるのは、サイリスタを流れる電流が0
になってから、ある時間(百マイクロ秒〜数百マイクロ
秒)逆電圧を印加することが必要である。これはもし交
流スイッチ15と16が同時にオン状態になると、タッ
プBC間が短絡されてサイリスタが破損するおそれがあ
るからである。このタップ間短絡を防止するためにタッ
プ切換時には一旦、交流スイッチに流れている電流をバ
イパス回路6に移して交流スイッチがオフするのに十分
な時間を経てから、次に選択された交流スイッチに電流
を流すようにしている。
交流スイッチ12と交流スイッチ16がオンして直列変
圧器4の二次巻線4bと励磁変圧器5の二次巻線5bが
接続されている状態で、直列変圧器4の一次巻線4a側
に負荷電流ILが流れていると、その二次巻線4b側に
は一次電流による磁束を打ち消す向きに電流IL2 が流
れる。従ってこの電流IL2 は励磁変圧器5の二次巻線
5bと交流スイッチ12、16にも流れる。この状態で
バイパス回路6の交流スイッチ17のゲートに制御装置
10から制御信号を時刻t1 で与えると交流スイッチ1
7がオンする。この後、やや遅れて時刻t2 で交流スイ
ッチ12と16のゲート信号を停止する。
態では、直列変圧器4の二次巻線4bには200Vが印
加されているので、バイパス回路6の交流スイッチ17
がオンすると抵抗器7にも200Vが印加される。この
結果、抵抗器7にはIr=200/R(但しRは抵抗器
7の抵抗値)の電流が流れ、励磁変圧器5にはIL2+
Irの電流が流れる。交流スイッチ12、16は時刻t
2 以降にその電流が0になった時点t3 でオフに転じ
る。その後、直列変圧器4の二次電流IL2 はバイパス
回路6を介して流れる。
刻t4 でゲート信号を与えた後、バイパス回路6の交流
スイッチ17のゲート信号を時刻t5 で止める。この交
流スイッチ17はそのゲート信号を止めた直後に電流が
0となる時刻t6 でオフする。それ以降、負荷電流IL
2 は、交流スイッチ11、16を経て励磁変圧器5に流
れる。交流スイッチ11、16が導通することにより直
列変圧器4の二次巻線4bには300Vが印加されて電
源線1、2の出側電圧は6.9kVに上がる。
は、サイリスタで形成された交流スイッチ11〜16の
うちオンしている2つの交流スイッチを流れる電流をバ
イパス回路6に一旦移して、全ての交流スイッチ11〜
16をオフした後、次に選択された2つの交流スイッチ
をオンにするという過程を経ることによりタップの切換
を確実に行なうようになっている。
より電圧調整装置に侵入するサージや制御装置の誤動作
により交流スイッチが誤ターンオンすることがある。交
流スイッチのサイリスタが誤ターンオンすると、例えば
図6において、交流スイッチ11と13が同時にオン状
態になると、励磁変圧器5の二次巻線5bは短絡されて
大きな電流が交流スイッチ11、13に流れる。これに
よる損傷を避けるために二次巻線5bと交流スイッチ1
1、12との間にヒューズ31と32が設けられてい
る。また交流スイッチ11〜16に過電圧が印加されて
破壊することがないように、励磁変圧器5の二次巻線5
bに非線形抵抗器33とその保護ヒューズ34が設けら
れ、また直列変圧器4の二次巻線4b側にも、非線形抵
抗器35とその保護ヒューズ36が設けられている。
流スイッチ11〜16の保護を最重点に考えているた
め、この許容電流ITHより低い溶断電流IFの半導体
保護ヒューズが用いられている。このため落雷によりヒ
ューズが溶断した場合には、ヒューズを交換しない限り
運転はできないため、ヒューズ溶断を検出した後は、電
圧調整装置を停止している。しかしながら電圧調整装置
は遠隔地に置かれていることが多く、故障発生から復旧
に至るまでに時間を要し、この間は配電電圧が規定値を
満足し得ない状態となる。このため人手を介さず短時間
で復旧可能な構成が求められていた。
去し、落雷時の過電圧やサージ電圧、誤作動などの一過
性の過電流ではヒューズを溶断させることなく交流スイ
ッチを保護して、早期復旧を図ることができる電圧調整
装置を提供するものである。
電圧調整装置は、電源線に直列的に接続した直列変圧器
の二次巻線と、電源線間に並列的に接続した励磁変圧器
のタップ付き二次巻線とを、サイリスタで形成された複
数の交流スイッチを介して接続し、これら交流スイッチ
にバイパス回路を並列に接続して、タップ切換え時にタ
ップ選択器からの切換信号で交流スイッチに流れる電流
を一旦バイパス回路に電流を移し、その後、次に選択さ
れる交流スイッチをオンさせてタップの切換えを行う電
圧調整装置において、前記励磁変圧器二次巻線の任意の
タップ電圧をV、そのタップから見たときの励磁変圧器
の短絡インピーダンス、またはそれにリアクトルのイン
ピーダンスを加えたインピーダンスをZeとするとき、
V/Zeが、短絡発生から交流電源の数サイクル以内で
あればサイリスタ許容サージオン電流ITH、ヒューズ
溶断電流IFまたは配線用遮断器のトリップ電流ICB
のいずれよりも小さく、交流電源の数サイクルから数1
0サイクルの間ではサイリスタ許容サージオン電流IT
Hより小さく、且つヒューズ溶断電流IFまたは配線用
遮断器のトリップ電流ICBのいずれよりも大きくなる
ようにインピーダンスZeを選定したことを特徴とする
ものである。
変圧器二次巻線と交流スイッチ間に、短絡を検出する短
絡検出装置を設け、これをタップ選択器に接続し、短絡
検出信号に基づきバイパス回路をオンさせて交流スイッ
チに流れる電流を、一旦バイパス回路に流す回路を設け
たことを特徴とするものである。
変圧器または直列変圧器の二次巻線間交流スイッチある
いはバイパス回路に過電圧検出器を設け、これをタップ
選択器に接続し、検出電圧が所定値を超えたとき励磁変
圧器二次巻線を短絡するように全部またはいくつかの交
流スイッチをオンする回路を設けたことを特徴とするも
のである。
および図2を参照して詳細に説明する。図1において5
1と52はリアクトルで、リアクトル51はタップAに
接続し、リアクトル52はタップBに接続されている。
直列変圧器4の二次巻線4bに接続された限流リアクト
ル80は、リアクトル8に比べてリアクトル51あるい
はリアクトル52のいずれか低い値より下げたインダク
タンスのものとしている。なお他の構成は図6と同様で
あるのでその説明を省略する。
る。励磁変圧器二次巻線5bのAB間、BC間およびA
C間からみた励磁変圧器5の短絡インピーダンスをそれ
ぞれZAB、ZBCおよびZACとする。またリアクト
ル51と52のインピーダンスをそれぞれZ51 、Z5
2とする。また一般式で表すためにAB間、BC間およ
びAC間の電圧をそれぞれVAB、VBC、VACとす
る。
ンオンしたときに交流スイッチに流れる短絡電流を求め
る。交流スイッチ11と12間で誤ターンオンしたとき
の短絡電流IABは、タップ電圧がVABで、励磁変圧
器5の短絡インピーダンスとリアクトル51、52のイ
ンピーダンスとを合計したインピーダンスZeがZAB
+Z51+Z52となるので、VAB/(ZAB+Z5
1+Z52) である。
流IBCはVBC/(ZBC+Z52)、交流スイッチ
11と13間の短絡電流IACはVAC/(ZAC+Z
51)となる。これらの短絡電流値は定常状態の値を示
したもので過渡的には1.5ないし2倍程度になる。3つ
の短絡電流IAB、IBCおよびIACの大きさは、ほ
ぼ同じになるようにリアクトル51、52のインピーダ
ンスZ51 とZ52を選定する。
Hといって1ミリ秒から数10ミリ秒のオーダーであれ
ば20〜30倍程度の電流を流すことができる。いま交
流スイッチ11と13が何らかの原因で同時にターンオ
ンすると励磁変圧器5の二次巻線5bの短絡電流IAC
は、上述のとおりVAC/(ZAC+Z51)となる。
この短絡電流IACが許容サージオン電流ITH以下と
なるように、且つ短絡発生から交流電源の数サイクル以
内の短時間の領域ではヒューズ31が溶断しないよう
に、リアクトル51のインピーダンスZ51と、ヒュー
ズ31の溶断電流IFを選定する。また短絡発生後、交
流電源の数サイクルから数10サイクルの間では短絡電
流IACは、サイリスタ許容サージオン電流ITHより
小さく、且つヒューズ溶断電流IFより大きくなるよう
にインピーダンスZeを選定する。
かの原因で同時にターンオンすると、励磁変圧器5の二
次巻線5bの短絡電流IABはVAB/(ZAB+Z5
1+Z52) となる。この短絡電流IABがサージオン
電流ITH以下となるように、且つ短絡発生から交流電
源の数サイクル以内の短時間の領域ではヒューズ31、
32が溶断しないように、リアクトル51、52のイン
ピーダンスZ51、Z52と、ヒューズ31、32の溶
断電流IFを選定する。また短絡発生後、交流電源の数
サイクルから数10サイクルの間では短絡電流IAB
は、サイリスタ許容サージオン電流ITHより小さく、
且つヒューズ溶断電流IFより大きくなるようにインピ
ーダンスZeを選定する。
ついて図2を参照して説明する。図2は交流スイッチ1
1〜16を形成するサイリスタの許容サージオン電流I
TH、ヒューズ溶断電流IFおよび短絡電流の関係を示
したもので、いわゆる保護協調曲線といわれるものであ
る。この図2において、曲線Aはサイリスタの許容サー
ジオン電流ITHー時間特性である。曲線B1とB2
は、交流スイッチ11〜16が誤ターンオンしたときに
交流スイッチに流れる短絡電流曲線で、曲線B1は従来
装置の場合を示し、曲線B2は本発明で規定した特性を
もたせたものである。また曲線C1は半導体保護ヒュー
ズの溶断電流特性、曲線C2は本発明のヒューズの溶断
電流特性である。
関係を検討する。曲線A、B1 およびC1の関係を見る
と約80ミリ秒以下の領域ではごく短時間の領域を除き
ヒューズ(曲線C1 )がもっとも左に位置しているので
サイリスタは保護されるがヒューズは溶断する。ヒュー
ズの溶断を避けるため溶断特性が曲線C2のヒューズを
用いると、約80ミリ秒以下の領域でサイリスタの許容
値(曲線A)より短絡電流が大きく(曲線B1)、且つ
ヒューズ(曲線C2)はサイリスタの許容値(曲線A)
よりも右にあるのでサイリスタが破損してしまうことに
なる。
の短絡電流特性である。ここに示す時間領域ではサイリ
スタの許容値(曲線A)より短絡電流(曲線B2)が常
に低いためサイリスタは破損しない。また約80ミリ秒
以下ではヒューズの溶断値(曲線C2)より短絡電流
(曲線B2)が常に低いのでヒューズは溶断しないが、
時刻t1で短絡電流特性(曲線B2)とヒューズ溶断特
性(曲線C2)が交わる点Xでヒューズは溶断すること
になる。このようにサイリスタの許容サージオン特性、
短絡電流特性およびヒューズの溶断特性の関係を本発明
のように選定すれば交流スイッチ(サイリスタ)の一過
性の誤ターンオンではヒューズを溶断させることなく交
流スイッチを保護することができる。
の許容値(曲線A)よりヒューズ溶断電流(曲線C2)
が常に低いため、ヒューズが先に溶断してサイリスタは
保護されることになる。なおサイリスタの誤ターンオン
が生じたとしても交流回路であるから電流が0になり次
第、誤ターンオンしたサイリスタは元の正常状態に戻
る。
1と52を設けた構成について示したが、励磁変圧器二
次巻線5bから見た励磁変圧器5の短絡インピーダンス
を大きくすることにより、リアクトル51あるいはリア
クトル51と52の両方を省くことが可能である。つま
りこの場合には、励磁変圧器5の短絡インピーダンスが
インピーダンスZeとなる。また変圧器の漏れインダク
タンスは一次巻線と二次巻線の磁束が互いに相手側の巻
線に鎖交しないために生ずるものである。従って例えば
変圧器のコイル間の距離を離すなどの手法で短絡インピ
ーダンスを増加させることができる。
で、タップA・Bの回路と交流スイッチ間に変流器61
と62を設けると共に、これを制御装置10の短絡検出
部24に接続し、これをタップ選択器23に接続して、
短絡発生時に直ちにバイパス回路6をオンさせて一旦、
電流をバイパス回路6に移し、その後、正規の交流スイ
ッチの動作に戻す回路を設けたものであり、他の構成は
図1と同様である。
16の短絡により過電流が発生した場合には、変流器6
1、62で電流を検出し、この信号を短絡検出部24に
入力して、タップ選択器23から信号を出力して、直ち
にバイパス回路6の交流スイッチ17をオンして、その
とき正規に選択されていた交流スイッチのゲートをブロ
ックする。これによって直列変圧器4からの電流はバイ
パス回路6に移る。
例えば外部からのノイズにより誤ターンオンしたときに
は、一時的に短絡が生ずるだけで、半サイクル後には、
短絡電流は0になるので、所定の時間経過後にバイパス
回路6から正規に選択されていた交流スイッチに電流を
戻す。この場合、バイパス回路6に負荷電流を移しても
短絡電流が継続する場合は、交流スイッチ11〜16の
不良もしくは制御装置10の不良と考えられるので、そ
の場合は故障停止とするものである。
で励磁変圧器5の二次巻線5b間に非線形抵抗器33と
変流器37の直列回路を設け、これが制御装置10の過
電圧検出部25に接続されている。更にバイパス回路6
に同様な非線形抵抗器35と変流器38を設け、これが
同様に過電圧検出部25に接続さている。前記過電圧検
出部25はタップ選択器23に接続され、検出電圧が所
定値を超えたときに全部またはいくつかの交流スイッチ
11〜16をオンする回路を設けて、交流スイッチ11
〜16を強制的にオンして全体を短絡させ、過電圧信号
がなくなったら正規に選択されていた交流スイッチ11
〜16にゲート信号を送る回路を設けたものである。
ッチ11〜16は、その耐量を超える過電圧が印加され
ると破損してしまう。このため本発明の電圧調整装置で
は、非線形抵抗器33に加わる電圧があるレベルを超え
ると電流が増加するので、それを変流器37で検出し、
この信号を過電圧検出部25に入力して、交流スイッチ
11〜16の耐量より低いレベルの過電圧を検出した時
に、全ての交流スイッチ11〜16を強制的にオンして
全体を短絡させて保護するようにしたものである。なお
このとき同時にバイパス回路6をオンさせても良い。過
電圧信号がなくなったら、正規に選択されていた交流ス
イッチ11〜16だけにゲート信号を送って復旧させる
ようになっている。
入に対しては、直列変圧器4の二次巻線4bに設けた非
線形抵抗器35と変流器38の回路により、非線形抵抗
器35に加わる電圧があるレベルを超えると増加する電
流を変流器38で検出して、この信号を過電圧検出部2
5に入力して、同様に全ての交流スイッチ11〜16を
オンして過電圧が交流スイッチ11〜16に印加される
のを保護するようになっている。過電圧信号がなくなっ
たら、正規に選択されていた交流スイッチ11〜16だ
けにゲート信号を送って復旧させるようになっている。
器33、35と変流器37、38の直列回路を用いた
が、単に電圧を検出して過電圧の判定を過電圧検出部2
5で行なわせても良い。またこの場合、交流スイッチ1
1〜16は全て強制的にオンしなくとも直列変圧器4の
二次巻線4b、または励磁変圧器5の二次巻線5bをそ
れぞれ短絡する交流スイッチ11と16、または交流ス
イッチ11と14などに限定してオンしても良い。
流スイッチ17のゲートに、図5に示すような回路を設
け交流スイッチを直接ターンオンさせてもよい。図5に
おいて91と92はサイリスタであって交流スイッチを
形成している。93と96は定電圧ダイオ−ド、94と
97はダイオ−ド、95と98は抵抗器である。定電圧
ダイオ−ドは、所定の電圧値を超える電圧が印加される
と電流が流れ、その電圧を一定に保つ作用がある。ここ
で1200Vの定電圧ダイオ−ドを使用すると、120
0Vを超える順電圧がサイリスタ91に印加されると、
定電圧ダイオ−ド93が導通して、サイリスタ91のゲ
ートに電流が流れるのでサイリスタ91はオンする。
0Vを超える電圧が印加されると、定電圧ダイオ−ド9
6が導通して、サイリスタ92のゲートに電流が流れて
オンする。従って過電圧検出部25を介さずに直接、交
流スイッチをターンオンすることが可能である。このよ
うに過電圧で交流スイッチがターンオンすると、正規に
選択された交流スイッチ以外の交流スイッチがターンオ
ンしたことになるので、励磁変圧器5のタップ間短絡が
生じる。そのため図3に示す変流器61または62で短
絡を検出し、前記の手順に従って復旧させる。
いては、交流スイッチの過電流保護用にヒューズ31、
32を用いているが、ヒューズの代わりに配線用遮断器
を用いることもできる。この場合、ヒューズ溶断電流I
Fの代わりに配線用遮断器のトリップ電流ICBを用い
てインピーダンスZeを選定する。
説明したが、3相などの多相回路にも適用できることは
明らかである。また励磁変圧器5は配電線1、2の入り
側1aに設ける必要はなく、出側1bに設けてもよい。
更に本発明は配電線の電圧調整装置に適用した例で説明
しているが、一般の負荷を対象とした電源において、電
源または負荷電圧の調整用にも広く適用することができ
る。
の電圧調整装置によれば、交流スイッチを構成するサイ
リスタの許容サージオン特性、短絡電流特性およびヒュ
ーズの溶断特性または配線用遮断器のトリップ電流との
関係を規定し、交流スイッチの一過性の誤ターンオンな
ど過電流が流れたときにヒューズを溶断させることな
く、交流スイッチを保護することができ、早期復旧を図
ることができる。
スイッチの短絡により過電流が発生した場合に、直ちに
これを短絡検出部で検出してバイパス回路の交流スイッ
チをオンして、電流をバイパス回路に移すことにより交
流スイッチを保護することができる。
圧検出部で過電圧を検出した時に、全部または一部の交
流スイッチを強制的にオンして全体を短絡させることに
より、1個の交流スイッチに印加される電圧を低くして
全体の交流スイッチを保護することができる。
電圧調整装置の回路図である。
性およびヒューズ溶断特性の関係を示すグラフである。
けた電圧調整装置の回路図である。
出部を設けた電圧調整装置の回路図である。
を示す回路図である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電源線に直列的に接続した直列変圧器の
二次巻線と、電源線間に並列的に接続した励磁変圧器の
タップ付き二次巻線とを、サイリスタで形成された複数
の交流スイッチを介して接続し、これら交流スイッチに
バイパス回路を並列に接続して、タップ切換え時にタッ
プ選択器からの切換信号で交流スイッチに流れる電流を
一旦バイパス回路に電流を移し、その後、次に選択され
る交流スイッチをオンさせてタップの切換えを行う電圧
調整装置において、前記励磁変圧器二次巻線の任意のタ
ップ電圧をV、そのタップから見たときの励磁変圧器の
短絡インピーダンス、またはそれにリアクトルのインピ
ーダンスを加えたインピーダンスをZeとするとき、V
/Zeが、短絡発生から交流電源の数サイクル以内であ
ればサイリスタ許容サージオン電流ITH、ヒューズ溶
断電流IFまたは配線用遮断器のトリップ電流ICBの
いずれよりも小さく、交流電源の数サイクルから数10
サイクルの間ではサイリスタ許容サージオン電流ITH
より小さく、且つヒューズ溶断電流IFまたは配線用遮
断器のトリップ電流ICBのいずれよりも大きくなるよ
うにインピーダンスZeを選定したことを特徴とする電
圧調整装置。 - 【請求項2】 励磁変圧器二次巻線と交流スイッチ間
に、短絡を検出する短絡検出装置を設け、これをタップ
選択器に接続し、短絡検出信号に基づきバイパス回路を
オンさせて交流スイッチに流れる電流を、一旦バイパス
回路に流す回路を設けたことを特徴とする請求項1記載
の電圧調整装置。 - 【請求項3】 励磁変圧器または直列変圧器の二次巻線
間交流スイッチあるいはバイパス回路に過電圧検出器を
設け、これをタップ選択器に接続し、検出電圧が所定値
を超えたとき励磁変圧器二次巻線を短絡するように全部
またはいくつかの交流スイッチをオンする回路を設けた
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電圧調
整装置。
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