JP3335687B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3335687B2
JP3335687B2 JP34513692A JP34513692A JP3335687B2 JP 3335687 B2 JP3335687 B2 JP 3335687B2 JP 34513692 A JP34513692 A JP 34513692A JP 34513692 A JP34513692 A JP 34513692A JP 3335687 B2 JP3335687 B2 JP 3335687B2
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/06Visualisation of the interior, e.g. acoustic microscopy
    • G01N29/0609Display arrangements, e.g. colour displays

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波を利用して被検
体の診断部位について断層像を得る超音波診断装置に関
し、特に被検体内の動きを有する部分(例えば血管、心
臓壁及び弁など)を実時間で三次元的に表示することが
できる超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置は、被検体に対し
超音波を送受信する探触子と、この探触子を駆動して超
音波を発生させると共に受信した反射エコーの信号を処
理する超音波送受信部と、この超音波送受信部からの反
射エコー信号を入力してディジタル化し診断部位の断層
像を作成する断層像作成回路と、この断層像作成回路か
らの画像データをアナログ信号に変換して画像表示する
画像表示部と、上記各構成要素を制御する制御回路とを
有して成っていた。そして、このような超音波診断装置
において被検体の診断部位の超音波画像を三次元的に表
示するには、三次元走査用の探触子を用いて、それから
送波される超音波による断層走査をその断層走査面に直
交する方向に順次移動させて三次元測定空間の多数の断
層像を収集し、この収集した多数の断層像を上記の超音
波診断装置以外の画像処理装置に送り、この画像処理装
置でボクセル法などにより三次元画像再構成することに
よって三次元画像化し、表示していた。また、例えば血
流をカラー表示する機能を有するものにおいては、三次
元測定空間の多数のカラードプラ像を収集し、この収集
した多数のカラードプラ像を上記と同様に画像処理装置
に送り、三次元画像再構成することにより三次元画像化
して表示していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波診断装置においては、一旦、三次元測定空間
の多数の断層像又はカラードプラ像を収集した後、この
収集した多数の断層像又はカラードプラ像をその超音波
診断装置以外の画像処理装置に送って三次元画像再構成
をし、三次元画像化して表示していたので、被検体内の
診断部位を超音波ビームで走査しながら実時間で三次元
的な画像を表示することはできないものであった。従っ
て、上記診断部位の三次元的な形状について動的な観察
が行えず、十分な診断情報が得られないことがあった。
【0004】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、特に被検体内の動きを有する部分を実時間で三次
元的に表示することができる超音波診断装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波診断装置は、被検体に対し超音
波を送受信する超音波走査をその走査面に直交する方向
に移動可能に振動子を配列した探触子と、この探触子を
駆動すると共に受信した反射エコー信号を処理する超音
波送受信部、該処理された反射エコー信号を用いて診
断部位の断層像を作成する手段と、上記探触子からの超
音波走査をその断層走査面に直交する方向に移動させて
三次元測定空間の反射エコー信号を得て該反射エコー信
号のドプラ偏移に基づいて上記被検体の動きを有する部
分を検出する動き検出手段と、該検出された動きを有す
る部分でのドプラ偏移信号に基づいて動きを有する部分
が現れるまでの時間を検出しこの経過時間に対応させて
輝度値を求めこの輝度値を送出する表示処理手段と、
送出された輝度値の信号を入力して探触子面と診断部位
との距離の遠近に従って明暗の輝度差をつけた二次元画
像として表示する手段と、を備えたものである。
【0006】また、上記動き検出手段からのドプラ偏移
信号を入力し、該ドプラ偏移信号が超音波ビームの打出
し方向に対して近付く偏移か或いは遠去かる偏移かによ
り異なる色で表示するための信号を作成し、上記輝度値
を求める手段に送出する手段を設けたものである。
【0007】
【作用】このように構成された超音波診断装置は、動き
検出手段により、探触子からの超音波走査をその断層走
査面に直交する方向に移動させて三次元測定空間の反射
エコー信号を得て該反射エコー信号のドプラ偏移に基づ
いて被検体の動きを有する部分を検出し、表示処理手段
により、上記検出された動きを有する部分でのドプラ偏
移信号に基づいて動きを有する部分が現れるまでの時間
を検出しこの経過時間に対応させて輝度値を求めこの輝
度値を送出し、該送出された輝度値の信号を入力して探
触子面と診断部位との距離の遠近に従って明暗の輝度差
をつけた二次元画像として表示手段に表示するように動
作する。これにより、上記検出した経過時間に対応した
輝度値で計測情報を表示して、被検体内の動きを有する
部分を実時間で三次元的に表示することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による超音波診断装置の
実施例を示すブロック図である。この超音波診断装置
は、超音波を利用して被検体の診断部位について断層像
を得ると共に動きのある部分の三次元画像をも表示しう
るもので、図1に示すように、探触子1と、超音波送受
信部2と、断層像作成回路3と、画像メモリ4と、テレ
ビ信号作成回路5と、テレビモニタ6と、制御回路7と
を有し、さらに動き検出回路8と、三次元表示処理回路
9とを備えて成る。
【0009】上記探触子1は、機械的又は電子的にリニ
ア走査、セクタ走査等を行って被検体に向けて超音波を
送信及び受信するもので、図示省略したが、その中には
超音波の発生源であると共に反射エコーを受信する振動
子が内蔵されている。なお、本発明における探触子1
は、例えばリニア走査を行いながらその断層走査面に直
交する方向に順次移動させて三次元測定空間の計測情報
を得るようになっている。また、超音波送受信部2は、
上記探触子1を駆動して超音波を発生させると共に受信
した反射エコーの信号を処理するもので、図示省略した
が、探触子1に駆動パルスを送出するパルサと、その探
触子1で受信した反射エコー信号を増幅するプリアンプ
とを内蔵している。さらに、断層像作成回路3は、上記
超音波送受信部2から出力された反射エコー信号を入力
してディジタル信号に変換し、診断部位の白黒断層像
(Bモード像)を作成するものである。
【0010】画像メモリ4は、上記のようにして作成さ
れた白黒断層像のデータを入力して例えば10スライス分
の超音波画像を作成し記憶するもので、数10フレーム分
の記憶容量を有している。また、テレビ信号作成回路5
は、上記画像メモリ4から読み出された超音波画像のデ
ータを入力して画像表示のためにテレビ信号(アナログ
ビデオ信号)に変換するものである。さらに、テレビモ
ニタ6は、上記テレビ信号作成回路5からのテレビ信号
を入力して超音波画像を表示するものである。そして、
上記画像メモリ4とテレビ信号作成回路5とテレビモニ
タ6とで表示手段を構成している。
【0011】制御回路7は、上記の各構成要素の動作を
制御するもので、例えばCPU(中央処理装置)から成
り、各構成要素にそれぞれ制御信号を送出するようにな
っている。そして、この制御回路7に接続された入力回
路10は、上記各構成要素に対する制御情報を入力する
もので、この入力された制御情報は上記制御回路7に与
えられるようになっている。
【0012】ここで、本発明においては、上記超音波送
受信部2の出力側に、動き検出回路8と、三次元表示処
理回路9とが設けられている。上記動き検出回路8は、
前記探触子1からの超音波走査をその断層走査面に直交
する方向に移動させて三次元測定空間の反射エコー信号
を得て該反射エコー信号のドプラ偏移に基づいて被検体
の動きを有する部分を検出する動き検出手段となるもの
で、前記探触子1から送波される超音波による断層走査
をその断層走査面に直交する方向に順次移動させて得た
三次元測定空間の各々の反射エコー信号を超音波送受信
部2から入力し該反射エコー信号についてドプラ効果を
利用して被検体内の動きのある部分を検出するようにな
っており、移動対象を検出するための位相検波器やMT
Iフィルタ回路などから成る。また、三次元表示処理回
路9は、上記検出された動きを有する部分でのドプラ偏
移信号に基づいて動きを有する部分が現れるまでの時間
を検出しこの経過時間に対応させて輝度値を求めこの
度値を表示手段(4,5,6)へ送出する表示処理手段
となるもので、上記動き検出回路8からのドプラ偏移信
号を入力してドプラ効果を受けた部分が現れるまでの時
間を検出しこの経過時間に対応させて表示の輝度値を求
めると共に、この輝度信号を前記画像メモリ4へ出力す
るようになっている。
【0013】上記三次元表示処理回路9の内部構成は、
図2に示すように、動き検出回路8で検出されたドプラ
偏移信号を入力すると共に前記入力回路10で設定され
制御回路7を介して送られる所定の大きさの変化を示す
制御信号G3とを比較するコンパレータ11と、前記探
触子1で診断部位からの反射エコー信号を受信し始めて
からの経過時間を制御回路7より出力される制御信号G
4によって計測するタイマ回路12と、このタイマ回路
12で計測された経過時間の値を入力して画像表示部
(4,5,6)により表示する輝度値を演算して出力す
る輝度変換回路13とから成る。なお、上記タイマ回路
12は、図1に示す制御回路7からの制御信号G4でリ
セット及びスタートし、上記コンパレータ11から出力
される比較信号G5でストップすることにより経過時間
を計測するようになっている。また、輝度変換回路13
は、上記のように計測される経過時間と制御回路7から
の制御信号G7で与えられる視点位置情報と輝度値との
対応関係を計算した変換テーブルメモリであり、例えば
ROM(読出し専用メモリ)から成る。なお、この輝度
変換回路13は、ROMに限られず、CPUなどの高速
演算器に計算させて変換させるようにしてもよい。
【0014】次に、このように構成された超音波診断装
置における三次元画像の表示動作について説明する。ま
ず、図1に示す制御回路7からの制御信号G1により、
超音波送受信部2は探触子1を駆動すると共に超音波ビ
ームの打出し位置を制御して被検体内に超音波を送受信
し、図3に示すように、探触子1から送波される超音波
ビームによる断層走査をその断層走査面に直交する方向
に適宜の間隔で順次移動させて、三次元測定空間の計測
情報を得る。このとき、被検体内の対象物14として例
えば球状の動きのある臓器を考え、所定の間隔でずれて
行く断層走査面をS1,S2,…,Snとする。そして、
上記三次元測定空間の計測情報を得る走査を、各断層走
査面S1〜Snに直交する平面で見ると、上記探触子1が
接している被検体表面からその生体内に対して、図3に
符号Fを付して示す平面上において上記各断層走査面S
1〜Snに対応する超音波ビームS1′,S2′,…,S
n′の移動として走査を行っていることとなる。このよ
うな走査により、上記対象物14から反射される各反射
エコー信号は、上記探触子1で受信されて電気信号に変
換され、超音波送受信部2で処理されて反射エコーの輝
度信号になる。
【0015】ここで、図3に示すように収集した三次元
測定空間の計測情報により対象物14を三次元画像表示
するには、図4(a)に示すように、視点Eから対象物
14を見た場合にその対象物14の表面までの距離Lの
差により明暗の差がついて見えることを利用する。すな
わち、上記距離Lの差により対象物14の各点の輝度を
変えて表示すればよい。この場合、図4(b)に示すよ
うに、図3に示す探触子1が視点Eと対象物14との間
に置かれているとすると、上記視点Eから対象物14の
表面171までの距離Lは、視点Eから探触子面Pまで
の距離L1と、該探触子面Pから対象物14の表面171
までの距離L2との和で表される。
【0016】いま、図4(b)を書き換えた図5(a)
において、探触子中心P1から距離diだけずれた点Pi
で送受波した超音波ビームにより計測した対象物14の
表面17iまでの距離をLiとし、視点Eから上記対象物
14の表面17iまでの距離をDiとすると、上記表面1
7iを点Qとした直角三角形ΔQREにおいてピタゴラ
スの定理を適用して、距離Diは次のように求められ
る。 Di2=(L1+Li)2+di2 …(1) このことから、図4(b)におけるある断層走査面Sm
において、各超音波ビームについて探触子面Pから対象
物14の表面17iまでの距離Liを求めると共に、前記
超音波ビームの打出し位置Piの探触子中心P1からの距
離diを求めることにより、上記の式(1)を用いて距
離Diを求めることができる。そして、視点Eから対象
物14の表面上の任意の点17iまでの距離Diに応じ
て、その対象物14の各点の輝度を変えてやればよい。
例えば、距離Diが小さく近いところは明るく表示し、
Diが大きく遠いところは暗く表示してやればよい。
【0017】また、図5(b)は図5(a)を三次元的
に見た図であるが、探触子中心P1を原点として直交す
るx,y,z座標をとり、このx軸、y軸、z軸に対し
てそれぞれ任意の角度θx,θy,θzをなし、上記原点
1からの距離がL1′となる移動した点を新たな視点
E′とした場合でも、図5(a)と同様に、各超音波ビ
ームについて探触子面P上の点Aから対象物14上の点
Bまでの距離Li′が計測でき、かつ探触子中心P1から
上記の点Aまでの距離di′が計測できれば、対象物1
4について三次元表示ができる。すなわち、図5(b)
において、視点E′及び超音波ビームの打出し位置A並
びに超音波ビームの打出し方向は既知であり、これによ
り距離Li′が計測できることから、上記の視点E′か
ら対象物14上の点Bまでの距離Di′は、次式により
計算して求めることができる。
【数1】
【0018】なお、図4(b)及び図5(a)の説明に
おいては、視点Eとして探触子面Pに対して垂直な直線
上の一点をとったものとしたが、実際には任意の点を視
点として前もって決定しておくことにより、図5(b)
に示すように、超音波ビームの打出し位置から対象物1
4上の点までの距離Li′を計測し、任意の視点E′か
ら計測した対象物14の表面までの距離Di′を求め、
この距離Di′に応じて上記対象物14上の各点の輝度
を変えてやればよい。
【0019】次に、図4(b)及び図5(a)に示す探
触子面Pから対象物14の表面までの距離Liを求める
手順について、図6を参照して説明する。まず、図1に
示す探触子1から、図6(a)に示すように、繰り返し
周波数Tで超音波ビームを打ち出す。被検体内で反射さ
れたエコー信号は、上記探触子1で受信されて電気信号
に変換され、超音波送受信部2で処理されて図6(b)
に示すように深度に応じた反射エコー信号E0,E1,E
2となる。その後、この反射エコー信号E0,E1,E2
動き検出回路8で位相検波し、上記繰り返し周波数Tに
同期した参照波(図6(c)に示す)を加えることによ
り、図6(d)に示すようにドプラ偏移信号e0,e1
2を得る。このとき、静止している部分のドプラ偏移
信号e0,e1の振幅は変化しないが、動いている部分の
ドプラ偏移信号の振幅はe2からe2′のように繰り返し
周波数Tの周期毎に変化する。
【0020】次に、上記動き検出回路8で被検体内の動
きのある部分を検出したドプラ偏移信号は、三次元表示
処理回路9へ入力する。このとき、動き検出回路8で検
出したドプラ偏移信号には、図6(d)に示すように、
ドプラ効果を受けた部分(e 2,e2′)の変化が振幅と
して現れる。このため、探触子1が反射エコー信号を受
信し始めてから任意の大きさの振幅の変化が現れる時点
までの時間t2を、図2に示すコンパレータ11とタイ
マ回路12とで求める。このとき、上記コンパレータ1
1は、図1に示す制御回路7からの制御信号G3で示さ
れる任意の大きさの振幅変化を検出するために、動き検
出回路8から入力するドプラ偏移信号と上記制御信号G
3で示される所定値とを比較する。そして、上記動き検
出回路8から入力するドプラ偏移信号の変化量と制御信
号G3による所定値とが一致又は前者が大きくなった場
合に、次のタイマ回路12に信号G5を送る。このタイ
マ回路12は、制御回路7からの反射エコー信号受信開
始時を示す制御信号G4により時間測定を開始し、上記
コンパレータ11からの信号G5の入力により時間測定
を終了する。これにより、図6(d)に示すように、探
触子1が反射エコー信号を受信し始めてから任意の大き
さの振幅変化が現れる時点までの時間t2が計測され
る。この場合、上記の時間t2は、動きのある臓器の表
面までの時間となり、上記振幅変化が現れる時点までの
時間t2により探触子面Pから対象物14の表面までの
距離Liが求まる。
【0021】その後、上記タイマ回路12で計測された
時間t2の信号は、図2において輝度変換回路13へ入
力し、この輝度変換回路13内の変換テーブルメモリを
用いて上記計測された時間t2の値の大小により対応す
る画像表示用の輝度値に変換されると共に、ディジタル
化される。なお、上記変換テーブルメモリは、視点位置
毎に複数個あり、その視点位置情報を示す制御信号G7
により選択されるようになっている。そして、図1に示
す画像メモリ4へ表示用の輝度信号として送出される。
その後、上記画像メモリ4は、制御回路7から送られる
制御信号G6により超音波ビームの送受信の位置情報を
得て、この位置情報を基に上記ディジタル化された輝度
信号を記録する。
【0022】以下、上記のような動作により、図4
(b)に示すある断層走査面Smにおいて、各超音波ビ
ームについて探触子面Pから対象物14の表面までの距
離Liをそれぞれ求めると共にその距離Liに対応する輝
度値に変換し、さらに、図3に示す各断層走査面S1
Snについて上記の距離Liを求めると共に輝度値に変換
する。これにより、図3に示す球状の対象物14の全体
についてスライスした状態で、そのスライス面に対応す
る超音波ビームS1′〜Sn′の移動軌跡に沿って画像表
示の輝度信号が並んで得られ、上記画像メモリ4に記録
される。そして、この画像データを図1に示すテレビ信
号作成回路5を介してテレビモニタ6に表示すると、図
7に示すように、対象物14の形状に応じて図4(b)
に示す距離Liが小さいところは明るく、Liが大きいと
ころは暗く表示され、遠近に従って明暗の輝度差をつけ
た二次元画像として表示される。この結果、図7に示す
表示画像は、対象物14の形状に対して明暗の輝度差を
表現した三次元的な画像として観察され、物の形状等を
よく把握することができる。
【0023】なお、図1においては、断層像作成回路3
として、白黒断層像の作成手段だけを設けたものとして
示したが、本発明はこれに限らず、カラードプラ像作成
回路を並列に設けたものとしてもよい。
【0024】図8は本発明の第二の実施例を示す要部の
説明図であり、三次元表示処理回路9の内部構成を示す
ブロック図である。この実施例は、上記三次元表示処理
回路9の内部に、コンパレータ11と並列にドプラ偏移
検出回路15を設けたものである。このドプラ偏移検出
回路15は、上記輝度変換回路13に色分け表示のため
の信号を作成し送出する手段となるもので、図1に示す
動き検出回路8から出力されるドプラ偏移信号を入力し
て被検体内の動きを有する部分(例えば血流)の信号が
超音波ビームの打出し方向に対して近付く偏移か或いは
遠去かる偏移かを検出し、近付く偏移成分と遠去かる偏
移成分とで異なる色で表示するための信号G8作成
、この信号G8を輝度変換回路13へ送出するように
なっている。この場合、上記輝度変換回路13は、前記
タイマ回路12で計測した経過時間と上記ドプラ偏移検
出回路15で検出した色表示のための信号G8と輝度値
との対応関係を計算した変換テーブルメモリとされてい
る。
【0025】従って、上記輝度変換回路13からは、上
記計測された時間t2の値の大小により対応する画像表
示用の輝度値に変換されると共に、超音波ビームの打出
し方向に対して近付く偏移成分と遠去かる偏移成分とで
異なる色で表示する信号に変換されて出力される。この
ことから、テレビモニタ6には、図7に示すように、対
象物14の形状に応じて視点からの遠近に従って明暗の
輝度差をつけて表示できると共に、例えば血流成分など
について近付いてくるものを赤系の色で、遠去かるもの
を青系の色で色分けして表示することができる。従っ
て、対象物14の形状について三次元的な画像として観
察できると共に、その動く部分について動きの方向性を
色分けにより明確に把握することができる。なお、図8
において、制御回路7からの制御信号G9により上記ド
プラ偏移検出回路15のオン、オフを切り換えるように
してもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1に係る発明によれば、動き検出手段により、探
触子からの超音波走査をその断層走査面に直交する方向
に移動させて三次元測定空間の反射エコー信号を得て該
反射エコー信号のドプラ偏移に基づいて被検体の動きを
有する部分を検出し、表示処理手段により、上記検出さ
れた動きを有する部分でのドプラ偏移信号に基づいて動
きを有する部分が現れるまでの時間を検出しこの経過時
間に対応させて輝度値を求めこの輝度値を送出し、該送
出された輝度値の信号を入力して探触子面と診断部位と
の距離の遠近に従って明暗の輝度差をつけた二次元画像
として表示手段に表示することができる。これにより、
上記検出した経過時間に対応した輝度値で計測情報を表
示して、被検体内の動きを有する部分を実時間で三次元
的に表示することができる。従って、診断部位としての
血管や心臓等の三次元的な形状について動的な観察を行
うことができ、より多くの診断情報を得ることができ
る。また、請求項2に係る発明によれば、上記動き検出
手段からのドプラ偏移信号を入力し、該ドプラ偏移信号
が超音波ビームの打出し方向に対して近付く偏移か或い
は遠去かる偏移かにより異なる色で表示するための信号
を作成し、上記輝度値を求める手段に送出することがで
きる。これにより、被検体内の動きを有する部分の信号
が超音波ビームの打出し方向に対して近付く偏移か或い
は遠去かる偏移かにより異なる色で色分けして表示する
ことができる。従って、被検体内の動く部分について動
きの方向性を色分けにより明確に把握することができ
る。
【0027】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による超音波診断装置の実施例を示す
ブロック図、
【図2】 三次元表示処理回路の内部構成を示すブロッ
ク図、
【図3】 探触子からの超音波ビームの送受信により三
次元測定空間の計測情報を得る状態を示す説明図、
【図4】 上記計測情報により対象物を三次元画像表示
する原理を示す説明図、
【図5】 図4(b)を書き換えて対象物の三次元画像
表示を説明する図、
【図6】 探触子面から対象物の動く表面までの距離を
求める手順を説明するためのタイミング線図、
【図7】 本発明による三次元画像の表示例を示す説明
図、
【図8】 本発明の第二の実施例を示す要部の説明図で
あり、三次元表示処理回路の内部構成を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…探触子、 2…超音波送受信部、 3…断層像作成
回路、 4…画像メモリ、 5…テレビ信号作成回路、
6…テレビモニタ、 7…制御回路、 8…動き検出
回路、 9…三次元表示処理回路、 11…コンパレー
タ、 12…タイマ回路、 13…輝度変換回路、 1
5…ドプラ偏移検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対し超音波を送受信する超音波
    走査をその走査面に直交する方向に移動可能に振動子を
    配列した探触子と、この探触子を駆動すると共に受信し
    た反射エコー信号を処理する超音波送受信部、該処理
    された反射エコー信号を用いて診断部位の断層像を作成
    する手段と、上記探触子からの超音波走査をその断層走
    査面に直交する方向に移動させて三次元測定空間の反射
    エコー信号を得て該反射エコー信号のドプラ偏移に基づ
    いて上記被検体の動きを有する部分を検出する動き検出
    手段と、該検出された動きを有する部分でのドプラ偏移
    信号に基づいて動きを有する部分が現れるまでの時間を
    検出しこの経過時間に対応させて輝度値を求めこの輝度
    を送出する表示処理手段と、該送出された輝度値の信
    号を入力して探触子面と診断部位との距離の遠近に従っ
    て明暗の輝度差をつけた二次元画像として表示する手段
    と、を備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 上記動き検出手段からのドプラ偏移信号
    を入力し、該ドプラ偏移信号が超音波ビームの打出し方
    向に対して近付く偏移か或いは遠去かる偏移かにより異
    なる色で表示するための信号を作成し、上記輝度値を求
    める手段に送出する手段を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の超音波診断装置。
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