JP3334637B2 - 加速管および荷電粒子加速装置 - Google Patents

加速管および荷電粒子加速装置

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JP3334637B2 JP23975998A JP23975998A JP3334637B2 JP 3334637 B2 JP3334637 B2 JP 3334637B2 JP 23975998 A JP23975998 A JP 23975998A JP 23975998 A JP23975998 A JP 23975998A JP 3334637 B2 JP3334637 B2 JP 3334637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空胴共振器を用い
加速管および荷電粒子加速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の荷電粒子(電子)加速装置は、例
えば、図12に示す構成の加速管を有する。同図に示す
荷電粒子加速装置は、カソード1、アノード2、第一加
速空胴3、第二加速空胴4、サイド空胴5、導波管6か
らなる。そして、カソード1からは、一点鎖線で示す電
子ビーム7が放射され、また、導波管6内には、マイク
ロ波8が投入されている。
【0003】そこで、図12に示す、従来の荷電粒子加
速装置の機能について説明する。カソード1とアノード
2との間には、高電圧が印加されており、この高電圧に
よって、カソード1より電子が引き出されるため、電子
ビーム7が加速空胴側へ出射される。一方、空胴共振器
としての第一加速空胴3と第二加速空胴4は、サイド空
胴5で接続されており、それぞれの共振周波数は、同じ
値を有するよう製作されている。
【0004】第二加速空胴4に接続された導波管6から
は、その空胴の共振周波数と一致したマイクロ波8が投
入され、空胴には、π/2モードの電磁場が発生する。
ここで発生した電磁場は、第一加速空胴3と第二加速空
胴4でπだけ位相がずれて、定波在が立っている。そこ
で、ここに電子ビーム7を入射すると、第一加速空胴3
の電場で速度変調を受けるとともに加速され、それが、
パルス化(バンチング)された電子ビームになり、第二
加速空胴4で、さらに加速される。
【0005】図13は、2856MHzの共振周波数を
持つ、第一加速空胴3のz軸上のz方向電場強度分布の
一例を示す。同図において、矢印で示す空胴ノーズ先端
位置を越えても、なおもz方向電場が分布していること
から、第一加速空胴3の入口から上流には、電場が漏れ
浸み出していることが分かる。この漏れた電場のため、
図14に示すように、加速空胴の入射電子のエネルギが
5kV以下では、所定のエネルギ(1MeV)が得られ
ないということが、実測データ上、確認できる。
【0006】なお、従来の荷電粒子加速装置に関する文
献として、例えば、「線形加速器」(ピエレ(Pier
re)M.ラプストール(Lapstolle),アル
バート(Albert)L.セプティア(Septie
r)共編、1970年、北オランダ出版会社(アムステ
ルダム)の601頁〜616頁)がある。
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の荷電粒子
加速装置では、低速(5kV以下)の電子ビームが入射
されたとき、第一加速空胴3の上流側に漏れている加速
電場によって、電子ビームの加速ができず、上流側への
ビームの反射が生じる、という問題がある。
【0007】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、加速空胴の外部に電磁
場が漏洩するのを防止して、入射電子ビーム等を効率的
かつ十分に加速できる加速管および荷電粒子加速装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、荷電粒子を放射するカソードと、カソー
ドとの間に正電圧が印加され、カソードから放射された
荷電粒子を引き出すアノードと、アノードで引き出され
た荷電粒子を高周波の共振電磁場で加速する加速空胴
と、この空胴の入口部に位置し、アノードで引き出され
た荷電粒子を加速空胴内に透過させる多孔性の金属部材
とを備えた加速管を提供する。
【0009】好ましくは、上記部材は、金属線を所定の
格子状に編んだ金属メッシュである。また、上記部材
は、円形あるいはハニカム形状の貫通孔を多数有する金
属板である。さらに、上記部材は、上記ビーム軸の方向
に移動でき、この部材の移動により、上記加速空胴内に
存在する共振電磁場の共振周波数の調整を行う。
【0010】他の発明によれば、上述した発明に係る加
速管を備える荷電粒子加速装置を提供する。この荷電粒
子加速装置は電子線型の加速を行う。
【0011】
【実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係
る実施の形態を説明する。 実施の形態1. 図1は、本発明の実施の形態1に係る荷電粒子加速装置
の断面構成を示す。なお、同図において、図12に示
す、従来の荷電粒子加速装置と同一構成要素には同一符
号を付す。
【0012】図1に示す荷電粒子加速装置は、従来の荷
電粒子加速装置に対して、第一加速空胴3の入口部に金
属メッシュ9を付加した構成を有する。本実施の形態に
係る荷電粒子加速装置においても、カソード1とアノー
ド2との間には、高電圧が印加されており、この高電圧
によって、カソード1(電子銃)より電子が引き出さ
れ、電子ビーム7が加速空胴側へ透過される。
【0013】また、同じ共振周波数を有する第一加速空
胴3と第二加速空胴4が、サイド空胴5で接続され、第
二加速空胴4に接続された導波管6からは、その空胴の
共振周波数と一致したマイクロ波8が投入される。そし
て、この空胴に発生したπ/2モードの電磁場は、第一
加速空胴3と第二加速空胴4でπだけ位相がずれて、定
波在が立っている。
【0014】上述のように、第一加速空胴3の入口に
は、金属メッシュ9が挿入されているため、上記の空胴
に発生したマイクロ波電磁場は、電子銃側に漏れること
がない。よって、この空胴に電子ビーム7を入射する
と、漏れ出た電磁場によるビームの反射がなく、入射電
子ビームが第一加速空胴3の電場で加速され、パルス化
された電子ビームとなって、第二加速空胴4で、さらに
加速される。
【0015】図2は、金属メッシュ9が設けられた第一
加速空胴3の入口付近の詳細構造であり、図2の(a)
は、その側断面を示し、(b)は、第一加速空胴3を、
その入口側から見たときの様子を示している。この金属
メッシュ9は、例えば、タングステン(W)製の細い線
を、所定の大きさの目を有するよう、格子状に編んだ構
造をなしている。そして、金属メッシュ9は、第一加速
空胴3の入口面全体を覆うよう配されている。
【0016】具体的には、この金属メッシュ9には、格
子間隔として、空胴内のマイクロ波が電子銃側に漏れ
ず、かつ、入射電子ビームが透過可能な程度の十分な細
かさが必要となる。
【0017】図3は、本実施の形態に係る荷電粒子加速
装置における、2856MHzの共振周波数を持つ第一
加速空胴3の、z軸上のz方向電場強度分布の一例を示
す。同図において、矢印で示す空胴ノーズ先端位置を越
えた点では、z方向電場の分布がないことから、本実施
の形態に係る荷電粒子加速装置では、第一加速空胴3の
入口から上流には、電場の漏れがないことが分かる。
【0018】図4は、本実施の形態に係る荷電粒子加速
装置における、電子加速管の加速エネルギ特性を示す図
である。同図に示す特性から、加速空洞への入射電子の
エネルギが5kV以下でも、所定のエネルギ(1Me
V)が得られる、ということが確認できる。
【0019】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、荷電粒子加速装置の第一加速空胴の入口に金属メッ
シュを挿入することで、空胴に発生したマイクロ波電磁
場が電子銃側に漏れることがないため、入射する低速の
荷電粒子が、漏れ出た電磁場で反射されることなく加速
され、所定の加速エネルギを得ることができる。
【0020】実施の形態2. 以下、本発明の実施の形態2について説明する。なお、
本実施の形態に係る荷電粒子加速装置は、以下の点を除
き、図1に示す、実施の形態1に係る荷電粒子加速装置
と同じであるため、ここでは、装置そのものの説明を省
略する。
【0021】図5は、本実施の形態に係る荷電粒子加速
装置の、第一加速空胴の入口付近の詳細構造を示す図で
ある。すなわち、図5の(a)は、この入口付近の側断
面を示し、(b)は、第一加速空胴3を、その入口側か
ら見たときの様子を示している。
【0022】本実施の形態に係る荷電粒子加速装置の第
一加速空胴の入口には、多数の円筒空間を有する金属板
10が設けられ、これらの円筒空間を介して、電子ビー
ムが加速空洞側へ入射される。各円筒の直径aと金属板
10の板厚bは、b≧aの関係を有している。円筒の直
径aそのものは、空胴の共振周波数に等しい周波数のマ
イクロ波に対して、この円筒空間で形成される円形導波
管の減衰係数が十分大きくなるよう、小さな値とする。
【0023】このように、荷電粒子加速装置の第一加速
空胴の入口に、それを覆うよう、多数の円筒空間を有す
る金属板を設けることで、空胴に発生したマイクロ波電
磁場が、これら円筒空間で形成される円形導波管による
減衰を受けるため、この電磁場が電子銃側に漏れること
がなく、結果として、低速の入射荷電粒子が、漏れ出た
電磁場で反射されることなく加速され、所定のエネルギ
を得ることができる。
【0024】実施の形態3. 以下、本発明の実施の形態3について説明する。なお、
本実施の形態に係る荷電粒子加速装置は、以下の点を除
き、図1に示す、実施の形態1に係る荷電粒子加速装置
と同じであるため、ここでも、装置そのものの説明を省
略する。
【0025】図6は、本実施の形態に係る荷電粒子加速
装置の第一加速空胴の入口に設けた金属板11の外観を
示す図である。同図に示す金属板11は、多数のハニカ
ム状の空間11aを有しており、ここでも、上記実施の
形態2と同様、これらの空間を介して、電子ビームが加
空洞側へ透過する。
【0026】各ハニカム状空間の直径aと金属板11の
板厚b(図6では省略してあるが、紙面に対して垂直方
向の、金属板の奥行きを指す)は、b≧aの関係を有し
ている。そして、ハニカム状空間の直径aは、本装置の
空胴の共振周波数と同じ周波数を有するマイクロ波に対
して、このハニカム状空間で形成される導波管の減衰係
数が十分大きくなるよう、小さな値とする。
【0027】なお、本実施の形態に係る装置の金属板1
1に設けたハニカム状空間は、図5に示す、上記実施の
形態2に係る金属板10上の円筒空間に比べて、電子銃
側から見た開口率が高いため、空胴に入射される電子ビ
ームの利用効率が高くなる。
【0028】このように、本実施の形態においても、荷
電粒子加速装置の第一加速空胴の入口に、それを覆うよ
う、多数のハニカム状空間を有する金属板を設けること
で、空胴に発生したマイクロ波電磁場が、これらの空間
で形成される導波管による減衰を受ける。このため、こ
の電磁場が電子銃側に漏れることがなく、低速の入射荷
電粒子が、漏れ出た電磁場で反射されることなく加速さ
れ、ハニカム形状による荷電粒子の透過率の向上ととも
に、所定のエネルギを容易に得ることができる。
【0029】実施の形態4. 以下、本発明の実施の形態4に係る荷電粒子加速装置に
ついて説明する。図7は、本実施の形態に係る荷電粒子
加速装置の第一加速空胴3の詳細断面を示す。なお、同
図に示す装置には、上記実施の形態1,2,3に係る加
速管が使用されており、また、上記実施の形態1,2,
3に係る装置と同一構成要素には同一符号を付してあ
る。従って、ここでは、それらの説明を省略する。
【0030】本実施の形態に係る加速装置は、図7に示
すように、金属メッシュ9が張られた金属円筒12、メ
ッシュ位置を調整する金属板13、λ/4の波長を持つ
チョーク構造空胴14からなる。これらの構成要素の
内、金属円筒12は、不図示の円筒支持具によって、空
胴3より約1mmの空間で離れている。また、金属板1
3の厚さを変えることで、ビーム軸方向に金属メッシュ
9の位置調整ができ、それによって、共振周波数を調整
できるようになっている。
【0031】金属円筒12が空胴3より約1mm離れて
いるため、金属メッシュ9も空胴3より約1mm離れて
いる。ここでは、λ/4の位置にチョーク構造空胴14
が設けられており、このチョーク構造空胴14も、上述
のようにλ/4の波長を持っている。そして、空胴14
の端では、電気的に短絡しているため、図中、丸で囲ん
だ位置15は、マイクロ波から見ると短絡状態になって
いる。このことは、空間があいていても、それは、第一
加速空胴3の共振空胴として、何ら問題がないことを意
味している。
【0032】なお、上記の金属円筒12に張るのは、金
属メッシュ9に限定されず、例えば、多数の穴の空いた
金属板でもよい。
【0033】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、金属メッシュが張られた金属円筒をビーム軸方向に
移動できる構造をとり、金属メッシュの位置調整ができ
るようにすることで、共振周波数の調整が可能となる。
【0034】実施の形態5. 以下、本発明の実施の形態5に係る電子加速器システム
について説明する。図8は、本実施の形態に係る電子加
速器システムの構成を示す。なお、同図に示すシステム
には、上記実施の形態1,2,3に係る加速管が搭載さ
れている。
【0035】図8に示す、本実施の形態に係るシステム
において、その電子ビーム系は、第一加速空胴に金属メ
ッシュ9aを張った構造をとる加速空洞20、アノード
電極21、カソード22、ヒータ23、高電圧電源24
からなる。また、マイクロ波系は、パルス発生器33、
マクロトリガ制御盤32、2856MHzの発振器3
1、クライストロン用パルス変調器30、クライストロ
ン29、サーキュレータ26、方向性結合器25等から
なる。なお、冷却装置34は、本システムの上記構成要
素を冷却して、動作中に発生する熱を放散させるもので
ある。
【0036】そこで、以下、本実施の形態に係るシステ
ムの動作を説明する。パルス発生器33より出力された
マスタトリガ信号が、マクロトリガ制御盤32に入力さ
れると、このマクロトリガ制御盤32は、発振器31、
およびクライストロン用パルス変調器30に必要なトリ
ガ信号を生成する。発振器31は、このトリガ信号に合
わせてパルス化した2856MHzの信号を出力し、そ
の信号は、クライストロン29に入力される。
【0037】一方、このクライストロン29には、クラ
イストロン用パルス変調器30からのトリガ信号に同期
した高電圧パルスが印加され、マイクロ波の増幅が行わ
れる。そして、増幅されたマイクロ波は、導波管28を
介して、サーキュレータ26に入り、さらに、方向性結
合器25を通って加速空洞20に投入される。
【0038】このようにして加速空洞20に投入された
マイクロ波の内、加速空洞20で反射されたマイクロ波
は、クライストロン側に反射され、それがサーキュレー
タ26を介して、ダミー負荷27に達する。
【0039】他方、カソード22、ヒータ23で構成さ
れる電子銃には、高電圧電源24から約−500Vの高
電圧が印加される。そこで、このカソード22と、グラ
ンド電位にあるアノード21との間で低速の電子ビーム
が引き出され、その電子ビームが加速空洞20に入射す
る。
【0040】上述のように加速管は、第一加速空胴に金
属メッシュ9aを張った構造をとるため、電子銃側に
は、マイクロ波電磁場が漏れ出ず、入射された低速の電
子ビームは、この第一加速空胴の入口で反射されること
なく、加速される。なお、図8の電子ビーム50は、加
速後の電子ビームを示す。
【0041】このように、本実施の形態では、電子加速
器システムの加速空胴の入口に、それを覆うように金属
メッシュを設けて、空胴内に発生したマイクロ波電磁場
が電子銃側に漏れない構造とすることで、低速の入射荷
電粒子が、漏れ出た電磁場で反射されることなく加速さ
れるので、所定のエネルギを確実に得ることができる。
【0042】実施の形態6. 以下、本発明の実施の形態6に係る電子加速器システム
について説明する。図9は、本実施の形態に係る電子加
速器システムの構成を示す。なお、同図に示すシステム
には、上記実施の形態1,2,3に係る加速管が搭載さ
れており、また、同図において、図8に示す、上記実施
の形態5に係るシステムと同一構成要素には同一符号を
付す。
【0043】図9に示す、本実施の形態に係る電子加速
器システムは、上記実施の形態5に係るシステムに加え
て、サブハーモニック・バンチャ(SHB)管35、チ
ョッパ管36、ソレノイド・コイルを巻いたビーム輸送
部37、50オーム終端器38を備える。本電子加速器
システムは、さらに、発振器31の後段に1/16分周
器48が配され、その出力を受ける移相器42,47、
減衰器41、パルス変調器40,46、178.5MH
zのパルスRF増幅器39、DCブロック45、チョッ
パ電源43、チョッパ電源用高電圧電源44を有する。
【0044】そこで、本実施の形態に係るシステムの動
作を説明する。パルス発生器33より出力されたマスタ
トリガ信号は、マクロトリガ制御盤32に入力され、こ
のマクロトリガ制御盤32は、発振器31、クライスト
ロン用パルス変調器30、パルス変調器40,46、パ
ルスRF増幅器39に必要なトリガ信号を生成する。発
振器31は、このトリガ信号に合わせてパルス化した2
856MHzの信号をクライストロン29に出力し、ま
た、2856MHzCWを1/16分周器48に出力す
る。
【0045】上記実施の形態5と同様、クライストロン
29には、クライストロン用パルス変調器30からのト
リガ信号に同期した高電圧パルスが印加され、マイクロ
波の増幅が行われる。増幅されたマイクロ波は、導波管
28を介して、サーキュレータ26に入り、さらに、方
向性結合器25を通って加速空洞20に投入される。な
お、投入されたマイクロ波の内、加速空洞20で反射さ
れたマイクロ波は、クライストロン側へ反射され、それ
がサーキュレータ26を介して、ダミー負荷27に達す
る。
【0046】1/16分周器48から出力された17
8.5MHzCW信号の1つは、移相器42および減衰
器41を介して、パルス変調器40に達し、このパルス
変調器40は、そこに入力される所定パルスに従って、
上記178.5MHzCW信号をパルス変調する。そし
て、パルス変調された178.5MHzの信号は、パル
スRF増幅器39で増幅され、その結果、終端器38に
電力供給を行いながら、SHB管35の電極に178.
5MHzの電圧を印加する。
【0047】また、1/16分周器48から出力され
た、もう1つの178.5MHzCW信号は、移相器4
7を介して、パルス変調器46に達する。このパルス変
調器46も、そこに入力される所定パルスに従って、上
記178.5MHzCW信号をパルス変調する。そし
て、パルス変調された178.5MHzの信号は、DC
ブロック45で、その直流分が阻止され、その直流分を
含まない信号を、チョッパ電源用高電圧電源44で浮い
た状態にあるチョッパ電源43のトリガ信号として使用
する。
【0048】他方、カソード22、ヒータ23で構成さ
れる電子銃には、高電圧電源24より約−500Vの高
電圧が印加されているため、このカソード22と、グラ
ンド電位にあるアノード21との間で低速の電子ビーム
が引き出される。この電子ビームは、ソレノイド・コイ
ルが巻かれたビーム輸送部37を通り、チョッパ管36
に達する。その結果、チョッパ電圧に従って、2nsの
パルスビームがSHB管35に入射される。
【0049】SHB管35に入射された電子ビームは、
SHB空胴で、178.5MHzのRF電場で速度変調
を受け、加速空洞20の入口でパルス化(バンチング)
される。この加速管は、その第一加速空胴の入口に金属
メッシュ9aを張った構造をとるため、電子銃側には、
マイクロ波電磁場が漏れ出ず、入射された低速の電子ビ
ームは、この第一加速空胴の入口で反射されることな
く、パルス化され、加速される。
【0050】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、電子加速器システムの加速空胴の入口を金属メッシ
ュで覆い、その空胴内に発生したマイクロ波電磁場が、
電子銃側に漏れない構造とすることで、低速の入射荷電
粒子が、漏れ出た電磁場で反射されることなく、十分に
加速される。
【0051】さらに、電子銃と加速空胴との間にチョッ
パ管とSHB管を配し、電子銃の直後に設けたビーム輸
送部を通過した電子ビームを、これらチョッパ管とSH
B管でパルス化することで、1パルスあたりの電荷量の
多いビーム加速が可能となる。
【0052】実施の形態7. 以下、本発明の実施の形態7に係る陽電子加速器システ
ムについて説明する。図10は、本実施の形態に係る陽
電子加速器システムの構成を示す。なお、同図に示すシ
ステムには、上記実施の形態1,2,3に係る加速管が
搭載されており、また、同図において、図8に示す、上
記実施の形態5に係るシステムと同一構成要素には同一
符号を付す。
【0053】図10に示す、本実施の形態に係る陽電子
加速器システムには、その陽電子ビーム系を構成する要
素として、モデレータ51と、例えば、22Naのような
陽電子を発する陽電子源52を備え、所定の陽電子ビー
ムを得る構成となっている。なお、加速管は、上述のよ
うに、その第一加速空胴の入口を覆うように金属メッシ
ュ9aを張った構造をとる。
【0054】以下、本実施の形態に係る加速器システム
の動作を説明する。マクロトリガ制御盤32は、パルス
発生器33からのマスタトリガ信号を入力して、発振器
31、およびクライストロン用パルス変調器30に必要
なトリガ信号を生成する。発振器31は、このトリガ信
号に合わせてパルス化した2856MHzの信号を出力
し、その信号をクライストロン29に入力する。
【0055】クライストロン29には、クライストロン
用パルス変調器30からのトリガ信号に同期した高電圧
パルスが印加され、マイクロ波の増幅が行われる。そし
て、増幅されたマイクロ波は、導波管28を介して、サ
ーキュレータ26に入り、さらに、方向性結合器25を
通って加速空洞20に投入される。加速空洞20に投入
されたマイクロ波の内、加速空洞20で反射されたマイ
クロ波は、クライストロン側へ反射され、それがサーキ
ュレータ26を介して、ダミー負荷27に達する。
【0056】陽電子源52から出た陽電子は、タンタル
(Ta)あるいはWの薄い箔でできたモデレータ51に
入射されて、低速の陽電子化が行われる。この陽電子源
52は、高電圧電源24によって約500Vに浮いた電
位を有し、これら陽電子源52とモデレータ51から、
メッシュ状のアノード21へ低速の陽電子が出射され、
それが加速空洞20に入射する。
【0057】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、陽電子加速器システムの加速空胴の入口に金属メッ
シュを設けて、空胴に発生したマイクロ波電磁場が陽電
子源側に漏れない構造をとることで、入射された低速の
陽電子ビームが、漏れ出た電磁場で反射されることな
く、パルス化され、加速される。
【0058】実施の形態8. 以下、本発明の実施の形態8に係る陽電子加速器システ
ムについて説明する。図11は、本実施の形態に係る陽
電子加速器システムの構成を示す。なお、同図に示すシ
ステムには、上記実施の形態1,2,3に係る加速管が
搭載されており、また、同図において、図9に示す、上
記実施の形態6に係るシステムと同一構成要素には同一
符号を付す。
【0059】図11に示す、本実施の形態に係る陽電子
加速器システムは、上記実施の形態7に係るシステムに
対して、さらに、サブハーモニック・バンチャ(SH
B)管35、チョッパ管36、ソレノイド・コイルを巻
いたビーム輸送部37、50オーム終端器38を備え
る。また、発振器31の後段には、1/16分周器48
が配され、その出力を移相器42,47が受け、さら
に、減衰器41、パルス変調器40,46、178.5
MHzのパルスRF増幅器39、DCブロック45、チ
ョッパ電源43、チョッパ電源用高電圧電源44を有す
る構成をとる。
【0060】以下、本実施の形態に係る加速器システム
の動作を説明する。パルス発生器33からのマスタトリ
ガ信号は、マクロトリガ制御盤32に入力され、マクロ
トリガ制御盤32は、発振器31、クライストロン用パ
ルス変調器30、パルス変調器40,46、パルスRF
増幅器39に必要なトリガ信号を生成する。発振器31
は、このトリガ信号に合わせてパルス化した2856M
Hzの信号をクライストロン29に出力し、また、28
56MHzCWを1/16分周器48に出力する。
【0061】クライストロン29には、クライストロン
用パルス変調器30からのトリガ信号に同期した高電圧
パルスが印加され、マイクロ波の増幅が行われる。増幅
されたマイクロ波は、導波管28を介して、サーキュレ
ータ26に入り、さらに、方向性結合器25を通って加
空洞20に投入される。なお、投入されたマイクロ波
の内、加速空洞20で反射されたマイクロ波は、クライ
ストロン側へ反射され、それがサーキュレータ26を介
して、ダミー負荷27に達する。
【0062】1/16分周器48から出力された17
8.5MHzCW信号の1つは、移相器42および減衰
器41を介して、パルス変調器40に達し、このパルス
変調器40は、そこに入力される所定パルスに従って、
上記178.5MHzCW信号をパルス変調する。そし
て、パルス変調された178.5MHzの信号は、パル
スRF増幅器39で増幅され、その結果、終端器38に
電力供給を行いながら、SHB管35の電極に178.
5MHzの電圧を印加する。
【0063】また、1/16分周器48から出力され
た、もう1つの178.5MHzCW信号は、移相器4
7を介して、パルス変調器46に達する。このパルス変
調器46も、そこに入力される所定パルスに従って、上
記178.5MHzCW信号をパルス変調する。そし
て、パルス変調された178.5MHzの信号は、DC
ブロック45で、その直流分が阻止され、この直流分の
ない信号を、チョッパ電源用高電圧電源44で浮いた状
態にあるチョッパ電源43のトリガ信号として使用す
る。
【0064】他方、陽電子源52から出た陽電子は、T
aあるいはWの薄い箔でできたモデレータ51に入射さ
れ、低速の陽電子化が行われる。この陽電子源52は、
高電圧電源24によって約500Vに浮いた電位を有
し、これら陽電子源52とモデレータ51から、メッシ
ュ状のアノード21へ低速の陽電子が出射される。その
陽電子は、ソレノイド・コイルが巻かれたビーム輸送部
37を通り、チョッパ管36に達する。その結果、チョ
ッパ電圧に従って、2nsのパルスビームがSHB管3
5に入射される。
【0065】SHB管35に入射した電子ビームは、S
HB空胴で、178.5MHzのRF電場で速度変調を
受け、加速空洞20の入口でパルス化(バンチング)さ
れる。この加速管は、その第一加速空胴の入口を覆うよ
うに金属メッシュ9aを張った構造をとるため、陽電子
源側には、マイクロ波電磁場が漏れ出ておらず、入射さ
れた低速の電子ビームは、この第一加速空胴の入口で反
射されることなく、パルス化され、加速される。
【0066】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、第一加速空胴の入口に張った金属メッシュによっ
て、マイクロ波電磁場が空胴外部へ漏洩しないため、低
速の入射荷電粒子が電磁場で反射することなく、十分に
加速される。
【0067】さらに、電子銃と加速空胴との間にチョッ
パ管とSHB管を配し、陽電子源の直後に設けたビーム
輸送部を通過した電子ビームを、これらチョッパ管とS
HB管でパルス化することで、1パルスあたりの電荷量
の多いビーム加速が可能となる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
粒子を加速空胴の入口部に多孔性の金属板を配すること
で、この加速空胴の外部へ共振電磁場が漏れ出るのを防
止でき、入射する低速荷電粒子が、漏れ出た電磁場で反
射されることなく加速されるため、所定の加速エネルギ
を得ることができる。
【0069】また、上記部材として、金属メッシュ、円
形あるいはハニカム形状の貫通孔を多数有する金属板を
使用することで、確実に共振電磁場の漏れを阻止でき
る。特に、ハニカム形状の貫通孔を有する金属板を使用
した場合、入射荷電粒子に対する上記入口部の開口率が
高くなるため、空胴に入射される電子ビームの利用効率
を上げることができる。
【0070】上記部材を荷電粒子のビーム軸方向に移動
できるようにし、加速空胴内に存在する共振電磁場の共
振周波数の調整を容易に行うことができる。
【0071】さらに、他の発明によれば、上述した発明
に係る加速管を備える荷電粒子加速装置を提供すること
で、その装置を構成する加速空胴の外部へ共振電磁場が
漏れ出るのを防止して、入射する低速荷電粒子が反射さ
れることなく加速され、所定の加速エネルギを得ること
が可能となる。
【0072】そして、他の発明に係る荷電粒子加速装置
で、電子線型の加速を行うことで、十分に加速された電
子ビームを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る荷電粒子加速装
置の断面構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1に係る第一加速空胴の入口付近
の詳細構造を示す図である。
【図3】 実施の形態1に係る第一加速空胴3の、z軸
上のz方向電場強度分布の一例を示す図である。
【図4】 実施の形態1に係る荷電粒子加速装置におけ
る、電子加速管の加速エネルギ特性を示す図である。
【図5】 実施の形態2に係る荷電粒子加速装置の第一
加速空胴の入口付近の詳細構造を示す図である。
【図6】 実施の形態3に係る荷電粒子加速装置の第一
加速空胴の入口に設ける金属板の外観を示す図である。
【図7】 実施の形態4に係る荷電粒子加速装置の第一
加速空胴3の詳細断面を示す。
【図8】 実施の形態5に係る電子加速器システムの構
成を示す図である。
【図9】 実施の形態6に係る電子加速器システムの構
成を示す図である。
【図10】 実施の形態7に係る陽電子加速器システム
の構成を示す図である。
【図11】 実施の形態8に係る陽電子加速器システム
の構成を示す図である。
【図12】 従来の荷電粒子加速装置の加速管の構成を
示す断面図である。
【図13】 従来の加速装置に係る第一加速空胴の、z
軸上のz方向電場強度分布の一例を示す図である。
【図14】 従来の電子加速空洞の入射電子の加速エネ
ルギ特性を示す図である。
【符号の説明】
1…カソード、2…アノード、3…第一加速空胴、4…
第二加速空胴、6…導波管、7…電子ビーム、9,9a
…金属メッシュ、10,11,13…金属板、12…金
属円筒、14…チョーク構造空胴、20…加速空洞、2
1…アノード電極、22…カソード、23…ヒータ、2
4…高電圧電源、25…方向性結合器、26…サーキュ
レータ、29…クライストロン、30…クライストロン
用パルス変調器、31…発振器、32…マクロトリガ制
御盤、33…パルス発生器、34…冷却装置、35…サ
ブハーモニック・バンチャ(SHB)管、36…チョッ
パ管、37…ビーム輸送部、38…50オーム終端器、
39…パルスRF増幅器、40,46…パルス変調器、
41…減衰器、42,47…移相器、43…チョッパ電
源、44…チョッパ電源用高電圧電源、45…DCブロ
ック、48…1/16分周器、50…電子ビーム、51
…モデレータ、52…陽電子源、60…陽電子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05H 9/04 H01J 37/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子を放射するカソードと、 前記カソードとの間に正電圧が印加され、前記のカソー
    ドから放射された荷電粒子を引き出すアノードと、 前記アノードで引き出された荷電粒子を高周波の共振電
    磁場で加速する加速空胴と、 前記加速空胴の入口部に位置し、前記アノードで引き出
    された荷電粒子を前記加速空胴内に透過させる多孔性の
    金属部材とを備えた ことを特徴とする加速管。
  2. 【請求項2】 前記部材は、金属線を所定の格子状に編
    んだ金属メッシュであることを特徴とする請求項1記載
    の加速管。
  3. 【請求項3】 前記部材は、円形あるいはハニカム形状
    の貫通孔を多数有する金属板であることを特徴とする請
    求項1記載の加速管。
  4. 【請求項4】 前記部材は、ビーム軸の方向に移動で
    き、この部材の移動により、前記加速空胴内に存在する
    共振電磁場の共振周波数の調整を行うことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の加速管。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至のいずれかに記載の加速
    管を備えることを特徴とする荷電粒子加速装置。
  6. 【請求項6】 前記加速管は電子線型の加速を行うこと
    を特徴とする請求項記載の荷電粒子加速装置。
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