JP3333185B1 - 入力枠の属性変更機能を有する電子カルテシステム - Google Patents

入力枠の属性変更機能を有する電子カルテシステム

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JP3333185B1
JP3333185B1 JP2001276930A JP2001276930A JP3333185B1 JP 3333185 B1 JP3333185 B1 JP 3333185B1 JP 2001276930 A JP2001276930 A JP 2001276930A JP 2001276930 A JP2001276930 A JP 2001276930A JP 3333185 B1 JP3333185 B1 JP 3333185B1
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Abstract

【要約】 【目的】 診療当日の診療データを入力する際、診療当
日のデータだけでなく、他院からの紹介状のデータや過
去の検査結果データや将来の指示データなどのデータ
を、診療当日のデータの入力と同じ要領で入力できるよ
うにした電子カルテシステムを提供するを提供する。 【構成】 日々の診療データを診療当日用電子カルテシ
ート上に1つ又は複数の入力枠を用いて記録する電子カ
ルテシステムにおいて、診療当日のデータ用の入力枠の
設定と全く同じ形式・方法で違和感無く入力枠の設定を
行った後、その入力枠を他空間又は過去・将来の日時と
いう空間属性又は時間属性が異なる入力枠に変更する手
段を備えている。また、過去又は将来のデータ用入力枠
や紹介状などの他院で発生し又は取得されたデータ用の
入力枠と自院での診療当日のデータ用の入力枠との区別
を容易にするため、属性が変化したことを入力枠に明示
的に表示する手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診療日毎に生成す
る電子カルテシート上に診療項目毎の入力枠を使用して
診療データを入力し記録するための電子カルテシステム
に関する
【0002】
【従来の技術】従来より、電子カルテシステムを利用す
る医師が診療データの入力を行うときの重要な入力デー
タ属性として、日時と場所、すなわち 時間と空間があ
る。時間については、診療当日用電子カルテシートを生
成して、入力枠を準備すると、その準備した時点での日
時がシステム時間(コンピュータに内蔵された時計)か
ら参照され、その値が入力枠に入力されたデータの日時
属性とされている。すなわち、一つ一つのデータ入力の
たびに時間属性を医師が設定することは忙しい現場では
現実的ではないので、迅速な入力のため、各入力枠の時
間属性は、診療当日用電子カルテシートの生成時又はそ
のシート上での入力枠の設定時におけるシステム時間が
デフォルトとして設定されている。そして、そのシステ
ム時間は、診療当日用電子カルテシート上に表示され
る。すなわち、診療当日に生成される電子カルテシート
上に、電子カルテシステムのコンピュータが、自動的
に、システム時間から得られる診療当日の日時データを
取り込んで表示している。
【0003】また、従来の電子カルテシステムにおいて
は、診療当日ようの電子カルテシート上に設定した入力
枠に診療データを入力するとき、その入力する診療デー
タが発生し又は取得された場所、すなわち、空間の違い
をも考慮して系統的に入力することは、行われていな
い。診療データが特殊な場所で発生し又は取得された場
合は、医師がコメントや脚注の入力で対応したり、ある
いは別の場所(例えば、自院以外の他院)で発生し又は
取得されたことを示すため、診療当日用電子カルテシー
トとは別の特別なシートを表示してその上で入力処理し
たりしている。
【0004】例えば、他の病院(他院)からの紹介状な
どに添付された「他の場所(他院)で発生し又は取得さ
れたデータ」は、その大部分は「過去のデータ」であ
り、診療当日用電子カルテシート上に入力している「自
院で診療当日に発生し又は取得されたデータ」とは、時
間及び空間の属性を異にしている。そのため、従来は、
他の病院(他院)からの紹介状などに添付されたデータ
については、診療当日用電子カルテシートとは別の特別
に作成されたシート上で、データ入力を行っていた。
【0005】また、従来は、将来の処置・治療指示、将
来の検査指示などの「将来に関する医療データ」の入力
などについても、診療当日のデータとは全く異なるもの
として、上記の他院からの紹介状データと同じように、
診療当日用電子カルテシートとは別の特別に作成された
シート上で、データ入力を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、紹介状などの他院・過去のデータ、将来の処置
・治療指示、将来の検査指示などの将来に関するデータ
などを入力するとき、診療当日用電子カルテシートとは
別の特別なシートをいちいち作成してデータ入力を行わ
ねばならないということは、多忙な医師にとって大変に
煩雑なことであった。本発明は以上のような従来技術の
問題点に着目してなされたものであって、電子カルテシ
ステムを利用する医師が、診療当日の診療データを入力
する際、診療当日のデータだけでなく、他院からの紹介
状のデータや過去の検査結果データなどの他院又は過去
の診療データ用の入力枠や処置・治療、検査指示などの
将来の診療データ用の入力枠を、診療当日用電子カルテ
シートの上に、通常の入力枠(診療当日のデータ用の入
力枠)へのデータ入力と同じ要領で入力できるようにし
た電子カルテシステムを提供することを目的とする。
【0007】すなわち、本発明は、診療当日用電子カル
テシート上で、過去・将来などの時間属性が異なるデー
タ、又は、他院などの空間属性(発生場所)が異なるデ
ータを、診療当日のデータと同じ形式・方法で入力で
き、且つ、診療当日のデータと充分な関連性を持たせな
がら時間属性又は空間属性の違いを医師が一瞥して理解
することができる電子カルテシステムを提供することを
目的とする。
【0008】また、本発明は、カルテ事項の入力に際
し、紹介状などの他空間で施行された過去のデータを自
院で施行された診療当日のデータと同じように違和感無
く入力することができ、更に、将来の処置・治療指示や
検査指示も診療当日のデータと同じ要領で行うことがで
きる電子カルテシステムを提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、同一の電子カルテシート
上で、診療当日のデータ、過去のデータ、及び、将来の
データ(処置・治療、検査指示データなど)を同時に閲
覧することにより、医師がそれらのデータの相互の関連
性について容易に考察することができる電子カルテシス
テムを提供することを目的とする。なお、本発明におい
ても、診療当日用電子カルテシート上に時間属性や空間
属性が互いに異なる複数のデータが入力される場合で
も、それぞれのデータ特性は保たれているので、時系列
上のグラフ表示やリスト表示は可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、日々の診療デ
ータを診療当日用電子カルテシート上に1つ又は複数の
入力枠を用いて記録する電子カルテシステムにおいて、
診療当日のデータ用の入力枠の設定と全く同じ形式・方
法で違和感無く入力枠の設定を行った後、その入力枠を
他空間又は過去・将来の日時という空間属性又は時間属
性が異なる入力枠に変更する手段を備えている。また、
本発明は、診療当日のデータ用の入力枠と同じ形式・方
法で準備した入力枠の時間属性を将来の日時に変更する
ことにより、その入力枠を、例えば、処置・治療指示用
の入力枠や、検査指示用の入力枠に変更する手段を備え
ている。また、本発明は、過去のデータ用の入力枠や将
来のデータ用の入力枠と診療当日のデータ用の入力枠と
の違いを医師が一瞥の元に把握することを可能にするた
め(また、紹介状などの他院で発生し又は取得されたデ
ータ用の入力枠と自院で発生し又は取得されたデータ用
の入力との違いを一瞥の元に把握することを可能にする
ため)、属性が変化したことを入力枠に明示的に表示す
る手段(属性に応じた色を入力枠又はその内部を着色す
る等により)とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明は、1つ又は複数の入力枠の
時間属性又は空間属性を医師が視認しながら変更する
(特に、複数の入力枠の属性を連続的に、簡単な操作だ
けで変更する)ことを可能するため、それらの属性を保
持した属性変更カーソルを使用するものである。
【0012】また、本発明は、入力枠の属性変更を容易
にするため、診療当日用電子カルテシートの上で通常の
方法で設定した入力枠を、変更すべき時間属性又は/及
び空間属性を持たせた属性変更カーソルでクリックする
だけで、その入力枠の時間属性又は/及び空間属性を任
意に変更できる手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本発明は、医師が属性変更カーソル
を容易に作成できるようにするため、診療当日用電子カ
ルテシートの画面に表示された項目属性変更ダイアログ
の中の、カレンダーの任意の日時をクリックすること
で、その日時を時間属性として持たされた属性変更カー
ソルが作成されるようにしたものである。また、さら
に、本発明は、複数の入力枠の属性変更を連続して行う
ことを可能にするため、前記項目属性変更ダイアログが
開いている間、前記属性変更カーソルがその属性を保持
するようにしたものである。
【0014】また、本発明においては、電子カルテシー
トに記録される診療データに関しては、それが発生し又
は取得された場所すなわち空間は重要な因子であること
から、前記項目変更ダイアログに空間属性設定枠を持た
せ、属性変更カーソルを作成するとき、前記項目変更ダ
イアログの空間属性設定枠への入力により、病院名など
の空間属性を前記属性変更カーソルに付与する手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明は、入力枠の時間属性又は空
間属性の変更が行われると、入力枠又はその内部の色が
変更されるようにして、診療当日のデータ用の入力枠と
の違いが明示的に示されるようにしたことを特徴として
いる。また、本発明では、特に入力枠内の診療データの
時間的差異が一瞥して理解できるように、診療当日のデ
ータ用の入力枠又はその内部、過去のデータ用の入力枠
又はその内部、及び将来のデータ用の入力枠又はその内
部のそれぞれが、互いに異なる色で表示される手段を備
えたことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明は、他院からの紹介状のデー
タを入力する場合でも、診療当日のデータを入力する場
合と別の手段・方法でデータを入力するのではなく、診
療当時用の電子カルテシート上に診療当日のデータ用に
設定した通常の入力枠について、その時間属性を、前記
紹介状のデータが発生し又は取得された施行日に設定す
ると共にその空間属性をその施行病院(他院)に設定す
ることにより、紹介状のデータを診療当日用電子カルテ
シート上に記載(入力)できるようにした手段を備えた
ことを特徴とするものである。
【0017】また、本発明は、将来の処置・治療指示や
将来の検査指示などのように、将来施行すべき診療項目
用の入力枠の場合でも、診療当日用電子カルテシートと
は別の特別のシートを作成して入力するのではなく、診
療当日用電子カルテシート上で診療当日用に設定した通
常の入力枠の時間属性を将来の日時に変更することによ
って、その入力枠を将来の指示データ用の入力枠とみな
し、診療当日のデータ用の入力枠へのデータ入力と同じ
要領で将来の指示を入力できるようにしたものである。
さらに、本発明は、前記の時間属性が将来の日時に変更
された入力枠について、その後、医師が電子カルテシー
トを新たに生成して開いた日時が前記の変更された時間
属性に係る将来の日時(指示の予定日時)と同じ日か又
はそれを経過した場合、前記の将来の日時の時間属性を
持たせた入力枠が自動的にその新たな電子カルテシート
上に移動され(前記時間属性を変更した入力枠がその新
たに生成された電子カルテシートと関連付けて記録され
且つその新たな電子カルテシート上に表示され)、医師
又は医療スタッフにその指示の施行を促す手段を備えた
ことを特徴とするものである。
【0018】また、本発明では、診療当日用電子カルテ
シート上の各入力枠自体が、その属性を変更するための
属性変更ダイアログ手段を備えるようにしている(例え
ば、各入力枠を右クリックすると属性変更ダイアログボ
ックスが画面に表示される。一つの入力枠の属性変更の
みの場合には、利便である)。
【0019】なお、本明細書において、入力枠は、デー
タを電子カルテシート上に表示させるものなので、デー
タの表示枠でもある。また、「伝票」は複数の入力枠の
集合体から成るものであるが、本明細書では、電子カル
テシート上の「複数の入力枠の集合である伝票」を、電
子カルテシート上の「単一の入力枠」と同様に、「入力
枠」と呼ぶ場合もある。さらに本明細書においては、各
種項目の入力データ属性を変更するという意味におい
て、属性変更ダイアログを項目属性変更ダイアログと記
す場合もある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態による電
子カルテシステムを説明する。従来より、電子カルテシ
ステムの構築には、各種の入力方法や表示方法が駆使さ
れている。従来の電子カルテシステムには、各種オブジ
ェクトをそれぞれのオブジェクト作製ツールを使って作
成し、時系列上にオブジェクトを入力順に並べ、それら
をビューアで入力順にスライド式で見る方法を採用して
いる例が多い。一方、本実施形態の電子カルテシステム
では、視覚的に現今の紙カルテに近い形態を取り、診療
日毎に診療当日用電子カルテシート(ページ)を新規に
作成し、その上に単一項目(1つの入力枠)、またはそ
れらを集めて成る伝票(複数の入力枠の集合体である伝
票)、図、シェーマーなど、各種オブジェクトを貼りつ
ける方法を採用している。スライド式というよりも、診
療日単位のページビューア方式である(図1参照)。ま
た、本実施形態では、各種オブジェクトを作成するとき
も、作製ツールを1回ずつ開くとき、そのツールによっ
て電子カルテシート自体が視覚的に隠れてしまわないよ
うに、電子カルテシート上で直接にオブジェクト作成が
できるように工夫し、かつ 患者や医師自身が理解しや
すいように、オブジェクトの移動も電子カルテシート上
で自由に行えるように構成している。
【0021】本実施形態では、このような電子カルテシ
ステムにおいて、診療当日用電子カルテシート(ペー
ジ)の上に作るオブジェクトの1つである入力枠へのデ
ータ入力の改良を行った。なお、以下では、複数の入力
枠の集合体である伝票も、一種の入力枠とみなして説明
する(本明細書における「入力枠」は、電子カルテシー
ト上の単一の入力枠だけでなく、電子カルテシート上の
複数の入力枠の集合体である伝票をも含む)。また、こ
こで述べる入力枠は、データを保持し、電子カルテシー
ト上ではデータ表示枠としての役割も担うものである。
まず、図2を参照して本実施形態を説明する。図2に
は、検査データ用入力枠(図2−A)と、処置・治療用
データ入力枠(図2−B)とが示されている。検査デー
タ用入力枠(図2−A)には、入力枠内に既に実際のデ
ータが入力されている場合と、検査はしたがまだデータ
値が帰ってきていないため入力されていない場合とがあ
る。後者の場合は、星印、すなわち、アスタリスクをデ
ータ値として入れて、まだデータ値が戻ってきていない
ことをシステムに認識させている(図2−C)。処置・
治療データ枠(図2−B)には、その内容が入力されて
いる場合が通常である。なお、以下の説明では、「入力
枠」という用語は、その枠内にデータが入っているかい
ないかに拘わらず、データ入力用の入力枠という意味で
使用する。
【0022】次に、図3を参照して説明する。図3−
A、図3−Bは、診療当日用電子カルテシート(ペー
ジ)を作成し(システムが自動的に行う)、診療当日に
行おうとした妊婦検診伝票と、肝機能検査のGOT、G
PT、及び、ZTTのデータ用の入力枠を貼り付けたと
ころである。本実施形態では、この場合、伝票や肝機能
検査の入力枠の属性は、自動的に設定される。すなわ
ち、前記の各入力枠の時間属性は、コンピュータシステ
ム時間より取得されたものが、デフォルトの値として、
各入力枠に表示される(図3−C、図3−Dを参照)。
また、空間属性(場所属性)に関しても、「自院(場合
により、自診療科)」がデフォルトの内容として記録さ
れる。この空間属性に関するデフォルトの内容は、通常
は入力枠には表示されない(自院であることがほとんど
であり、いちいち表示していると煩雑になるため)が、
医師の操作などにより、図3−Dのように病院名、担当
医師名などを表示させることもできる。図3では例示し
ていないが、病院名、担当医師名だけでなく、診療科属
性、入力者属性なども入力枠の中に表示可能である。本
実施形態では、各入力枠の空間属性(場所属性)につい
ては、自院をデフォルトとして記録し、通常は、各入力
枠には表示しないこととしている。
【0023】図2や図3の例では、外注検査など、その
日にデータ値が出ない(帰ってこない)場合でも当日検
査が試行されたという意味において、診療当日用電子カ
ルテシート上に外注検査データ用の入力枠を設定してい
る。データ値としては、図2−Cについて前述したよう
に、検査はしたがまだデータ値が帰ってきていないとい
う意味で、星印(アスタリスクマーク)を入れている。
後日、検査データ値が帰ってきた時に、入力されている
星印(アスタリスクマーク)を実際のデータ値に変える
処理を行えばよい。この過去の検査値データを追加入力
する機能は、過去のデータの変更・改変ということでは
なく、正当な手段として電子カルテシステムに備わって
いる。この追加入力に際しては、該当の過去の日付の電
子カルテシート(ページ)を開いて直接入力することも
可能であるが、従来は、別途に過去の検査値データを追
加入力する機能をシステムに持たせることが行われてい
る。
【0024】次に、本実施形態の動作の一例について、
頻度は少ないが一番簡易でわかりやすい例を引いて述べ
る。検査はしたが、検査オーダしたことに対し入力枠の
設定それ自体を忘れたという場合がある。具体的に述べ
れば、図2のデータ入力枠(図2−C)の設定そのもの
を忘れたという場合である。煩雑な診療現場では、頻度
は少ないがまま起こりうることである。このような場合
が生じたら、過去にさかのぼってその該当する診療日用
の電子カルテシート(ページ)を開き、そこにデータ枠
を追加的に設定することが、従来は行われていたであろ
う。これは、カルテ記事の変更に当たる(悪意のあるも
のではないので、特別に問題にはならないであろう
が)。さらに、検査当日に、医師から口頭指示による検
査だけが行われて、その検査当日の診療当日用電子カル
テシートさえ(検査データ用の入力枠だけでなく)作ら
れていなかったという場合もありうるが、その場合は、
その過去の検査当日用の電子カルテシート(ページ)作
りから始めなければならず、かなり煩雑である。このよ
うな事態に関しても、本発明は非常に有効である。例と
して、図4を参照して説明する。過去のある検査日時
に、腎機能検査データである、尿素窒素(BUN)、ク
レアチニン、Na(ナトリウム)、及びK(カリウム)
の各検査データ用の入力枠を電子カルテシート上に設定
することを忘れた場合、本実施形態では、前記各入力枠
の設定を忘れたことに気付いた日の診療当日用電子カル
テシート(図3参照)の上で、診療当日のデータ用の入
力枠(図3)の設定をするのと全く同じ要領で、検査デ
ータ入力用の各入力枠(図4)を設定し、その中に過去
の検査データを入力する(図4参照)。その後、前記各
入力枠(図4)の時間属性の変更を行う(図5参照)。
まず、医師は、画面上のメニューより、項目属性変更ダ
イアログ(図5−A参照)を表示させ、前記ダイアログ
の中のカレンダーの中の検査実施日をクリックする。こ
れにより、デフォルトのカーソルがそのクリックした日
時の時間属性を持った時計マークの属性変更カーソル
(図5−B)に変更される。前記属性変更カーソルに日
付だけでなく時間も持たせる必要があれば、その下の時
間スケール(図5−A−2)をクリックする。図5にお
いて、前記項目属性変更ダイアログ(図5−A)の中
で、図5−A−3で示す部分は、時間属性を数値入力で
行うために準備されたものである。
【0025】次に、医師は、図5の状態で、前記属性変
更カーソル(図5−B)を用いて、尿素窒素(BU
N)、クレアチニン、Na(ナトリウム)、及びK(カ
リウム)の各入力枠を順次、クリックしていけばよい。
これにより、前記属性変更カーソル(図5−B)が保持
している属性が前記各入力枠に認知され、前記各入力枠
の時間属性が変更される。また、この変更と同時に、前
記各入力枠の時間属性(日時)が変更したことがわかる
ように、前記各入力枠の枠内の背景色が変更される(図
6−A)。このことにより、過去の検査データ用の入力
枠(図6−A)と診療当日のデータ用入力枠(図3−
B)との区別をはっきりと明示することができる。ま
た、前記項目属性変更ダイアログ(図5−A)が開いて
いる間は、属性変更カーソル(図5−B)は同一の値を
持ち続けるものとする。この属性変更カーソルで入力枠
をクリックするだけで、入力枠の属性を容易に変更する
ことができる。医師は、このような属性変更カーソルで
各入力枠を順次クリックするという簡単な操作をするだ
けで、複数の入力枠の属性を、連続して、迅速かつ容易
に変更することができる(図7−A)。
【0026】次に、本実施形態において、他院からの紹
介状のデータを入力枠に入力するときの動作を説明す
る。従来は、紹介状のデータは、そのままコピーして保
存する方法(この方法では、データとしての認知もでき
ず、好ましいものではない)、通常の診療当日用電子カ
ルテシート(ページ)ではなく別の特別なシート(ペー
ジ)を用意してそこに入力する方法、などが採られてい
た。このような従来の方法に比べて、本実施形態では、
入力の操作性、視覚的認知などにおいて優れた方法を提
供できる。例として(説明を簡単にするため、項目数は
少なくする)、AB病院においてて赤血球、白血球、肝
機能などの値が計測され、これが紹介状を通して通知さ
れた場合を例に説明する。この場合、医師は、まず、紹
介状の各検査項目用の各入力枠を、診療当日用電子カル
テシート上に通常の入力枠(当日の診療データ用の入力
枠)と全く同じ方法で設定し、その入力枠の中に前記紹
介状の各検査項目データを入力する(図8−A)。その
後、項目属性変更ダイアログ(図9−A)を表示し、必
要な設定を行う。すなわち前記の図5−A−1での説明
と同様に、まずデータ発生場所を設定する(この場合は
AB病院とする)(図9−A−1)。更に紹介状にある
検査日を、前記項目属性変更ダイアログのカレンダー上
でクリックして選ぶ。これにより、空間属性(場所)及
び時間属性(日時)を持った属性変更カーソル(図9−
B)を作成できる。次に、この属性変更カーソル(図9
−B)を操作して、先ほど設定した各入力枠(図8−
A)をクリックすればよい。日時とともに場所の変更も
される(図9−C、図10−A、図10−B参照)。ま
た、このクリックと同時に入力枠内の背景色も変更され
るが、この場合は、時間属性と空間属性の双方が変更さ
れる場合なので、図6及び図7で説明したような時間属
性のみが変更される場合(例えば、自院で過去に取得さ
れたデータ用の入力枠の設定を忘れた場合)とは異なる
別系統の色に変更されることが望ましい。これにより、
医師は、入力枠内の色を一瞥するだけで、その入力枠内
のデータが他院からの紹介状のデータであることを容易
に認知できるようになる(図10−A、図10−B)。
なお、この場合は、当然に、入力枠内の色だけでなく、
入力枠の時間属性及び空間属性の表示(日時と場所の表
示)も変更される。例えば、図10−Bで示す入力枠内
には、「2001/05/16」という日時と「AB病
院」という場所が、表示されている。このように、他院
からの紹介状のデータ用の入力枠の場合は、入力枠の時
間属性(日時)は紹介元である他院で施行された検査日
となり、また空間属性(場所)は紹介元である他院の病
院名となる。
【0027】次に、本実施形態において、時間属性を将
来の日時として設定することにより、処置・治療指示、
検査指示のためデータを入力する動作を説明する。処置
・治療指示、検査指示などは、ある事柄が発生した時、
すなわち検査値に異常が出たとか、あるいは、今回(診
療当日)の処置・治療などに引き続き、次の処置・治療
を指示するという場合である。従って、異常な検査デー
タや、当日の治療内容を見ながら、処置・治療指示や検
査指示を行うことが望ましい。今、図11−Aのよう
に、診療当日の検査で、GOTとGPTの異常値があっ
たとしよう。このとき、医師が、治療として、診療当日
の点滴(図11−B)、翌日の治療点滴(図11−
C)、及び、3日後の治療点滴と肝臓検査(図11−
D)を施行したいと企画したとする。このとき、医師
は、まず、翌日以降の処置・治療データ用の入力枠(図
11−C、図11−D)についても、診療当日用電子カ
ルテシート上に、診療当日の点滴用の入力枠(図11−
B)と全く同じように、設定していく。そして、図5や
図9などで前述したのと同様に、項目属性変更ダイアロ
グ(図12−A)を開いて属性変更カーソルを作成し
(この場合、まず、時間属性は「翌日(明日)」とす
る)、この属性変更カーソル(図12−B)で、翌日の
点滴治療用の入力枠(図11−C)をクリックする。こ
れにより、前記の「翌日の治療点滴」用の入力枠(図1
1−C)の時間属性が「翌日の、2001/07/2
1」に変更される(図12−B)。その際、入力枠の色
も、その入力枠内のデータが将来のデータであると一瞥
して分かるように、変更する(過去のデータとは別系統
の色調とする)(図12−B)。次に、医師は、「3日
後の治療点滴及び肝臓検査」用の入力枠(図11−D)
の時間属性を変更するため、前記と同様に、まず、前記
属性変更ダイアログの中のカレンダーの本日より3日後
の日時をクリックすることにより(図13−A)、属性
変更カーソルを作る(図13−B)。そして、この属性
変更カーソル(図13−B)で、前記の各入力枠(図1
1−D)を順次クリックすればよい(図13−C)。こ
れにより、前記入力枠(図11−D)の時間属性は「3
日後の、2001/07/23」に変更され(図13−
C)、クリックされた入力枠内の背景色も、クリックと
同時に、時間属性が将来の日時に変更されたことを示す
ため、変更される(図13−C)。
【0028】以上のように、本実施形態では、従来のよ
うに治療指示や検査指示のための入力を診療当日用電子
カルテシートとは別の特別なシートを作成したりするこ
となく、診療当日用電子カルテシート(ページ)の上
で、当日の検査により判明した患者の異常値などを入力
し確認しながら、そのような動作と連続して、同じ電子
カルテシート(ページ)上で、将来の処置・治療指示や
将来の検査指示のための入力を行うことができる。これ
は、本実施形態において、診療当日用電子カルテシート
上で入力枠の時間属性を将来の日時に変更にすることを
可能にしたことから可能になったものである。更に、本
実施形態では、将来のデータを入力した入力枠は、その
時間属性(将来の日時)と各入力枠とが互いに関連付け
られて電子カルテシステムのデータベースに記録される
ので、後日、前記入力枠の時間属性とされた「将来の日
時」と同じ日に又はその日を経過してから、医師が当日
診療用の電子カルテシートを新たに生成し開いたとき
(図14参照。)、その入力枠が、前記の新たに生成さ
れた電子カルテシートの上に自動的に移動する(前記入
力枠及びその中のデータが、前記の新たに生成された電
子カルテシートと関連付けて記録され、その新たな電子
カルテシート上に表示される)ようにしている(図14
−1)。図11〜図14に示す例で説明すると、図11
の「2001/07/20」の診療当日用電子カルテシ
ート上で設定された「3日後の治療点滴及び肝臓検査」
用の入力枠(図11−D)の時間属性が図13で「20
01/07/23」に変更された(図13−C)結果、
その後、医師が、「2001/07/23」になって診
療当日用電子カルテシートを新たに生成し開いた(図1
4)とき、前記の時間属性が「2001/07/23」
に変更された入力枠(図13−C)が、この新たな電子
カルテシート(図14)上に自動移動されている。な
お、このような時間属性が変更された入力枠の自動移動
が行われた場合、入力枠の入力と属性変更(将来の日時
への変更)の操作が行われた移動元の電子カルテシート
(ページ)上では、自動移動された入力枠は消失する
が、その痕跡(入力枠が存在していたが、入力枠の時間
属性が変更されていたために、その時間属性である将来
の日時以降の電子カルテシートに自動的に移動されたこ
とを示す情報で、自動的に移動された日も含む)は残さ
れるようにしている(図14−2)。なお、さらに、本
実施形態では、前記の時間属性が変更された入力枠が後
日になって自動移動されたとき、移動先の電子カルテシ
ートにも、移動元の電子カルテシートの情報(その作成
日付など)が記録される(場合により表示もされる)こ
とが望ましい。
【0029】次に、図15に本実施形態の全体像を示
す。本実施形態において、属性を変更した時点での入力
枠(データ枠)又はその内部の色の変更は重要である。
すなわち、過去又は将来に発生し又は取得されるデータ
用の入力枠の設定、又は、自院以外の場所で発生し又は
取得されるデータ用の入力枠の設定が、当日に発生し又
は取得されたデータ用の入力枠の設定又は自院で発生し
又は取得されたデータ用の入力枠の設定と全く同じ方法
・手段で行うことができ且つその表示形式も同一である
以上、その属性を変えた特殊性を視覚的に(入力枠又は
枠内の背景の色を変更することにより)明らかにする必
要性は欠かせない。利用者である医師に入力枠の属性が
変更されたことを示すためには、入力枠内に時間属性又
は空間属性を文字で表示することによっても可能である
が、文字は小さく一瞥して分かり難いため、色変更の方
法が最も効果的である。本実施形態では、他院で発生し
たデータ、あるいは、過去に行った検査用入力枠の設定
漏れなどを、診療当日用電子カルテシート上に、診療当
日のデータ用の入力枠に入力するのと全く同じ方法・手
段で、入力することを可能にし、各入力枠の色調によ
り、各入力枠の属性の特徴を示すことができる。他方、
本実施形態でも、各入力枠内のデータ自体の特性には何
の問題もない。すなわち、本実施形態においても、様々
な属性を有する各入力枠内のデータを時系列上のグラフ
で表示したり、様々な属性を有する各入力枠内のデータ
を時間軸に沿ってリストアップすることができる(この
点は、従来行われていた、異なる時間属性の入力枠を異
なる記録日時のシート上に設定する場合や、記入漏れデ
ータを過去のページを変更訂正して記入する場合や、紹
介状のデータを別のシートを使用して入力処理する場合
などと同様である)。以上のように、本実施形態は、他
院からの紹介状のデータの入力、過去のデータの記入漏
れなどの入力が、煩雑な手段をとらずに行える点、ま
た、将来の処置・治療指示、検査指示なども診療当日用
電子カルテシートの上で、診療当日のデータを参照しつ
つ、しかも診療当日のデータの入力方法と全く同じ方法
で行える点、さらに、各入力枠の属性が視覚的に容易に
認知できる点など、従来の方法に比べて、電子カルテシ
ステムを使用するときのデータ入力の効率化に大きく貢
献することができる。
【0030】図16は、属性変更カーソルについて図説
したものである。属性変更カーソルは、医師が、項目属
性変更ダイアログで属性を任意に設定することにより、
作成される(図16−A)。このカーソルは、医師が設
定した属性を視覚化したものである。属性変更カーソル
は、項目変更ダイアログを開いている間は、その設定属
性を保持するものとする。電子カルテシートへのデータ
入力時にデフォルトとして設定される「システム時間
(診療当日)」という時間属性と「自院(又は自診療
科)」という空間属性を持つ入力枠を、この属性変更カ
ーソルでワンクリックするだけで、その入力枠の属性を
変更できるし(図16−B)、このカーソルを使用して
複数の入力枠の属性を連続して変更することも可能であ
る(図16−C)。このとき、属性変更と同時に、その
属性の種類に応じて入力枠又は枠内の色調も変化させら
れる。
【0031】図17は入力枠属性の変更による効果を示
したものである。図17−Aは、従来の、診療当日用電
子カルテシート上の入力枠の設定様式である。これらの
入力枠は、それぞれ、システム時間をデフォルトの時間
属性として持ち、自病医院という場所をデフォルトの空
間属性として暗黙の内に持っている。図17−Dはこれ
らの入力枠の属性を変更することにより、各入力枠を、
紹介状のデータ用の入力枠に変更したり、将来の指示デ
ータ用の入力枠に変更することを示したものである。本
実施形態では、診療当日且つ自院での診療データ用の入
力枠と同一の入力形式・入力方法で、また同一の診療当
日用電子カルテシートを使用して、他院で過去に取得さ
れた紹介状データ(図17−F)の入力や、将来の指示
用データ(図17−G)の入力などが行えるようにな
る。
【0032】なお、以上の説明では、入力枠の属性を変
更するとき、属性変更カーソルを作成して、視覚的に容
易にかつ迅速に属性を変更する例を述べたが、本発明は
これに限られるものではない。例えば、各入力枠をマウ
スで右クリックすることなどにより、ポップアップ型の
項目属性変更ダイアログを表示させるようにして、その
ダイアログを使用して各入力枠の属性を変更するように
してもよい。もちろんこの場合も属性が変更されたこと
を明示するため、入力枠又はその内部の色を変更する。
図18は、医師が、属性変更を希望する入力枠を右クリ
ックして、その近傍に属性変更ダイアログを表示させた
場合を示す図である。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、紹介状のデータなど他院で過去に発生した紹介状の
データを、診療当日用電子カルテシート上で、自院での
診療当日のデータの入力動作と全く同じ操作性・方法で
違和感なく入力することを可能にした。更に、本発明に
よれば、将来の処置・治療指示、将来の検査指示も、診
療当日用電子カルテシート上で、診療当日のデータの入
力動作と全く同じ操作性・方法で違和感なく入力するこ
とを可能にした。また、本発明によれば、診療当日のデ
ータと将来の指示データとを同一の診療当日用電子カル
テシート上で一緒に表示できるので、医師が相互の因果
関係を認知しやすくなった。また、本発明では、属性を
視覚化した属性変更カーソルを使用することで、視覚的
にかつ迅速かつ容易に入力枠の属性の変更が可能になっ
た。
【0034】すなわち、本発明では、診療当日用電子カ
ルテシートに設定された1つ又は複数の入力枠につい
て、その時間属性を、簡単な操作だけで、デフォルトの
データである診療当日から過去の日時又は将来の日時に
任意に変更できるようにしている。したがって、本発明
によれば、医師は、診療当日用電子カルテシートの上
で、診療当日のデータの入力と過去の検査データや将来
の指示データなどの入力とが、同じ方法で連続的に行え
るようになり、医師による電子カルテシートへの入力作
業が極めて効率化されるようになる。
【0035】また、本発明では、ユーザーが指定した時
間属性を持つ属性変更カーソルを使用して、診療当日用
電子カルテシート上の各入力枠の時間属性を連続的に変
更できるようにしたので、医師による複数の入力枠の時
間属性の変更作業が、極めて効率化されるようになる。
【0036】また、本発明では、画面上に表示された属
性変更ダイアログの中のカレンダーの任意の日時をユー
ザーである医師が指定するだけで、属性変更カーソル
に、ユーザーである医師が指定した時間属性を持たせら
れるようにしたので、医師による属性変更カーソルの作
成が極めて容易になっている。
【0037】また、本発明では、属性変更ダイアログが
画面上に開かれている間は、前記属性変更カーソルが前
記のユーザーである医師から指定された時間属性を保持
するようにしているので、医師が複数の入力枠の時間属
性を連続して変更することが確実になっている。
【0038】また、本発明では、診療当日用電子カルテ
シート上に設定した処置・治療データ入力用の入力枠又
は検査データ入力用の入力枠の時間的属性を将来の日時
に変更することにより、その入力枠を、将来の処置・治
療指示用の入力枠、又は、将来の検査指示用の入力枠に
変更できるようにしている。したがって、本発明によれ
ば、従来のように将来の処置・治療指示データや将来の
検査指示データの入力のために特別なページを作成した
り開いたりする必要がなくなり、医師による将来の処置
・治療指示データや将来の検査指示データの入力作業が
大幅に効率化されるようになる。
【0039】また、本発明では、入力枠の時間属性が診
療当日から将来の日時に変更された後、その将来の日時
が到来した日以降に、医師により新たな診療当日用電子
カルテシートが生成されたとき、その新たに生成された
診療当日用電子カルテシートの上に、前記の時間属性が
変更された入力枠を自動的に移動させるようにしてい
る。したがって、本発明によれば、将来の処置・治療指
示や将来の検査指示があった場合、その将来の日時以降
に医師が電子カルテシートを新たに生成して開くだけ
で、その指示データ用の入力枠が自動的に表示されるの
で、その指示の存在を医師又は看護スタッフが確実に認
知できるようになる。
【0040】また、本発明では、入力枠の時間属性が診
療当日から過去の日時に変更されたとき、その過去の日
時に生成された電子カルテシートの上に、前記の時間属
性が変更された入力枠を自動的に移動させるようにして
いる。したがって、本発明によれば、例えば過去の検査
データ用の入力又はその入力枠の設定を医師が忘れた場
合でも、その忘れたことに気付いた当日用の電子カルテ
シート上で、過去の検査データ用の入力枠を設定してそ
こに過去の検査データを入力しておくだけで、自動的
に、該当する過去の日付の電子カルテシート上にその入
力枠が移動することも可能にしているので、医師はいち
いち該当する過去の日付の電子カルテシートを開いた
り、新しいシート(ページ)を作って入力枠を設定する
必要がなく、医師の作業性が大幅に向上するようにな
る。
【0041】また、本発明では、時間属性が将来又は過
去の日時に変更された入力枠が、自動移動手段により、
その入力枠が作成された元の電子カルテシートから別の
前記変更された日時の電子カルテシートに自動移動され
たとき、前記入力枠が移動する前に存在していた移動元
の電子カルテシートに、前記の移動された入力枠が移動
前に存在していたことを示すデータを表示するようにし
ているので、医師は、前記入力枠が自動移動された後で
も、移動された前記入力枠のデータの入力の経過を確実
に把握できるようになる。
【0042】また、本発明では、診療当日用電子カルテ
シートに設定された1つ又は複数の入力枠について、そ
の入力枠の空間属性を、簡単な操作だけで、当院又は当
診療科などのデフォルトの内容から他の内容に変更でき
るようにしているので、医師は、診療当日用電子カルテ
シートの上で、自院で発生し又は取得された診療当日の
データの入力と、他院からの紹介状のデータなど自院以
外の場所で発生し又は取得されたデータの入力とを、同
じ方法で連続的に行えるようになり、医師による紹介状
データなどの電子カルテシートへの入力作業が極めて効
率化されるようになる。
【0043】また、本発明では、ユーザーが指定した空
間属性を持たされた属性変更カーソルを使用して、診療
当日用電子カルテシート上の各入力枠の空間属性を連続
的に変更できるようにしたので、医師による複数の入力
枠の空間属性の変更作業が、極めて効率化されるように
なる。
【0044】また、本発明では、画面上に表示された属
性変更ダイアログの中の空間属性設定枠に他院の名称な
どを入力するだけで、属性変更カーソルに、他院などの
空間属性を持たせられるようにしたので、医師による属
性変更カーソルの作成が極めて容易になっている。
【0045】また、本発明では、診療当日用電子カルテ
シートの上に設定された入力枠の時間属性と空間属性と
を簡単な操作だけで変更できるので、他院からの紹介状
又はこれに含まれるデータの入力作業が極めて効率的に
行われるようになる。
【0046】さらに、本発明では、診療当日用電子カル
テシート上に設定された各入力枠に関して所定の操作
(例えば、マウスによる右クリック操作)がなされたと
き、その属性を変更するための属性変更ダイアログを画
面上に表示させるようにしたので、医師が電子カルテシ
ート上で1つの入力枠の属性だけを変更する場合などに
便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電子カルテの基本的構成を
示す図。
【図2】本実施形態のデータ入力枠を説明するための
図。
【図3】本実施形態の入力枠の時間属性及び空間属性を
説明するための図。
【図4】本実施形態における入力枠の設定とデータ入力
の方法を説明するための図。
【図5】本実施形態の入力枠の項目属性変更ダイアログ
と属性変更カーソルを示す図。
【図6】本実施形態における入力枠の時間属性の変更動
作を示す図。
【図7】本実施形態における入力枠の時間属性の変更動
作を示す図。
【図8】本実施形態における他院からの紹介状データの
入力方法を示す図。
【図9】本実施形態における他院からの紹介状データの
入力方法を示す図。
【図10】本実施形態における他院からの紹介状データ
の入力方法を示す図。
【図11】本実施形態における将来の指示の入力方法を
示す図。
【図12】本実施形態における将来の指示の入力方法を
示す図。
【図13】本実施形態における将来の指示の入力方法を
示す図。
【図14】本実施形態において、将来の指示用の入力枠
が、元の電子カルテシートから、指示された日時の電子
カルテシートに自動移動される動作と、自動移動された
移動元の電子カルテシートに自動移動された入力枠の痕
跡が表示されている状態を示す図。
【図15】本実施形態における、紹介状データ用の入力
枠と、将来の指示データ用の入力枠などが混在して表示
された診療当日用電子カルテシートの一例を示す図。
【図16】本実施形態における属性変更カーソルの概念
を説明するための図。
【図17】本実施形態における入力枠の属性変更動作と
その効果を説明するための図。
【図18】本実施形態における属性変更機能を持つ入力
枠を説明するための図。
【符号の説明】
図5−A、図9−A、図12−A、図13−A 項目属
性変更ダイアログ 図5−A−1 空間(場所)属性入力部 図5−B、図9−B、図13−B 属性変更カーソル 図6−A、図7−A 過去の検査データ用入力枠 図10−A 紹介状データ用入力枠 図12−B、図13−C 将来の指示データ用入力枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 126 G06F 19/00 300

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある患者を診療したときに、その患者に
    関する診療データを、診療当日用電子カルテシートとそ
    の上に設定される各診療項目別の入力枠とを使用して電
    子的に入力し記録するための電子カルテシステムにおい
    て、 診療当日用電子カルテシートに設定された1つ又は複数
    の入力枠について、その入力枠内のデータが何時発生し
    又は取得されたのかを示す入力枠の時間属性を、デフォ
    ルトのデータである診療当日から過去の日時又は将来の
    日時に変更するための時間属性変更手段と、 前記時間属性変更手段により入力枠の時間属性が診療当
    日から将来の日時に変更された後、その将来の日時が到
    来した日以降に、新たな診療当日用電子カルテシートが
    生成されたとき、その新たに生成された診療当日用電子
    カルテシートの上に、前記の時間属性が変更された入力
    枠を自動的に移動させるための自動移動手段と、 を備えていることを特徴とする入力枠の属性変更機能を
    有する電子カルテシステム。
  2. 【請求項2】 ある患者を診療したときに、その患者に
    関する診療データを、診療当日用電子カルテシートとそ
    の上に設定される各診療項目別の入力枠とを使用して電
    子的に入力し記録するための電子カルテシステムにおい
    て、 診療当日用電子カルテシートに設定された1つ又は複数
    の入力枠について、その入力枠内のデータが何時発生し
    又は取得されたのかを示す入力枠の時間属性を、デフォ
    ルトのデータである診療当日から過去の日時又は将来の
    日時に変更するための時間属性変更手段と、 前記時間属性変更手段により入力枠の時間属性が診療当
    日から過去の日時に変更されたとき、その過去の日時に
    生成された電子カルテシートの上に、前記の時間属性が
    変更された入力枠を自動的に移動させるための自動移動
    手段と、 を備えていることを特徴とする入力枠の属性変更機能を
    有する電子カルテシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、さらに、 前記自動移動手段により前記入力枠がある電子カルテシ
    ートから別の日時の電子カルテシートに移動されたと
    き、前記入力枠が移動する前に存在していた移動元の電
    子カルテシートに、前記の移動された入力枠が移動前に
    存在していたことを示す痕跡データを表示するための痕
    跡表示手段、を備えたことを特徴とする入力枠の属性変
    更機能を有する電子カルテシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、さらに、 前記時間属性変更手段は、ユーザーが指定した時間属性
    を持たされた属性変更カーソルであって、診療当日用電
    子カルテシート上で時間属性を変更したい入力枠を前記
    属性変更カーソルでクリックすることによりその入力枠
    の時間属性を前記属性変更カーソルが保持している時間
    属性に変更できるようになっている属性変更カーソルを
    含んでいる、ことを特徴とする入力枠の属性変更機能を
    有する電子カルテシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかにおい
    て、さらに、 診療当日用電子カルテシートに設定された1つ又は複数
    の入力枠について、その入力枠内のデータが何処で発生
    し又は取得されたのかを示す入力枠の空間属性を、当院
    又は当診療科などのデフォルトの内容から他の内容に変
    更するための空間属性変更手段と、 前記空間属性変更手段により空間属性が変更された入力
    枠又はその内部を、前記デフォルトの空間属性を有する
    入力枠とは異なる色に変更して表示するための着色表示
    手段と、 を備えたことを特徴とする入力枠の属性変更機能を有す
    る電子カルテシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 診療当日用電子カルテシートの上に設定された入力枠の
    時間属性をその入力枠に入力されるべきデータが発生し
    又は取得された過去の日時に設定し、且つ、前記入力枠
    の空間属性をその入力枠に入力されるべきデータが発生
    し又は取得された他院に設定することにより、「他院か
    らの紹介状のデータを入力するための入力枠」を診療当
    日用電子カルテシート上に設定し、且つ、その入力枠又
    はその内部を、他の入力枠と異なる色で着色表示するよ
    うにした、ことを特徴とする入力枠の属性変更機能を有
    する電子カルテシステム。
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