JP3329204B2 - イグナイター用非火薬組成物及びこれを用いた瞬発イグナイター - Google Patents

イグナイター用非火薬組成物及びこれを用いた瞬発イグナイター

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敏洋 沖津
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    • C06EXPLOSIVES; MATCHES
    • C06CDETONATING OR PRIMING DEVICES; FUSES; CHEMICAL LIGHTERS; PYROPHORIC COMPOSITIONS
    • C06C9/00Chemical contact igniters; Chemical lighters

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非火薬破砕薬剤用
のイグナイター用非火薬組成物及びこれを用いた瞬発イ
グナイターに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業爆薬等では、爆薬の発火に
電気雷管が用いられている。この電気雷管には、瞬発電
気雷管から段発電気雷管があり、構成が少々異なってい
る。一方、同様な用途のものにコンクリート破砕器があ
り、これにも発火のための瞬発点火具と段発点火具とが
ある。
【0003】これらの雷管及び点火具は、発破器に蓄え
られた電気エネルギーを電橋線で熱エネルギーに変え、
電橋線近傍の組成物が反応し発火するものである。雷管
及び点火具は、火薬成分である点火玉を有しており、そ
の他の構成している組成物も火薬成分から成っている。
一方、非火薬破砕薬剤としては、例えば、特開昭63−
319285号公報、特開平2−204384号公報等
に記載されているものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】処で、非火薬破砕薬剤
は、前記雷管で発火させることも可能であるが、その場
合には以下のような欠点を生ずる。
【0005】 非火薬成分からなるというメリットが
無くなる。即ち、非火薬破砕薬剤そのものを使用するに
当たっては消費許可を取得する必要はないが、電気電管
を使用するがために消費許可を取得しなければならず、
非火薬の特長が無くなる。 電気雷管のように数マイクロ秒で反応が完結する着
火具では、非火薬破砕薬剤は着火燃焼する前に大部分が
吹き飛ばされ正常な性能を発揮できない。
【0006】そこで、非火薬破砕薬剤専用の着火具とし
て、非火薬成分から成る瞬発イグナイターを開発したも
のとして、実公平7−11353号公報に開示されるイ
グナイターがある。これは着火剤としてAl/CuO、
発熱剤としてMg/C24から成るものであるが、着火
剤の着火感度が鈍く、不着火に成ることが間々あるとい
う欠点があった。
【0007】本発明は、斯かる従来の問題点を解決する
ために為されたもので、その目的は、非火薬破砕薬剤専
用の非火薬成分から成るイグナイター用非火薬組成物及
びこれを用いた瞬発イグナイターを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、B/
BaCrO4=3〜12重量%/88〜97重量%又は
B/CuO=8〜35重量%/65〜92重量%から成
る点火薬と、B/Al/CuO=2〜5重量%/10〜
20重量%/70〜90重量%又はB/CuO=5〜3
5重量%/65〜95重量%から成る着火薬とで構成し
たことを特徴とするものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のイグナ
イター用非火薬組成物において、B/BaCrO4=5
重量%/95重量%から成る点火薬と、B/Al/Cu
O=3重量%/16重量%/81重量%から成る着火薬
とで構成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載のイグナ
イター用非火薬組成物において、B/CuO=10重量
%/90重量%から成る点火薬と、B/Al/CuO=
3重量%/16重量%/81重量%から成る着火薬とで
構成したことを特徴とするものである。請求項4の発明
は、請求項1乃至3の何れかに記載のイグナイター用非
火薬組成物において、点火薬と着火薬は、12〜32メ
ッシュの造粒品であることを特徴とするものである。
【0011】請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れ
かに記載のイグナイター用非火薬組成物と、このイグナ
イター用非火薬組成物を充填するイグナイター管体と、
イグナイター管体内に配設されてイグナイター用非火薬
組成物の点火薬と着火薬とを互いに仕切る金属又は非金
属製の隔壁と、イグナイター管体に圧入される電橋線付
塞栓とで構成されていることを特徴とするものである。
【0012】請求項6の発明は、請求項5記載の瞬発イ
グナイターにおいて、イグナイター管体がアルミニウム
から成ることを特徴とするものである。請求項7の発明
は、請求項5又は6記載の瞬発イグナイターにおいて、
隔壁は、内部にイグナイター用非火薬組成物の点火薬と
電橋線付塞栓の電橋線を配置し、電橋線付塞栓と共にイ
グナイター管体にカシメられていることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項8の発明は、請求項5乃至7の何れ
かに記載の瞬発イグナイターにおいて、隔壁内に充填さ
れたイグナイター用非火薬組成物の点火薬とイグナイタ
ー管体内に配設されてイグナイター用非火薬組成物の着
火薬とは、隔壁に設けた小孔を介して連絡していること
を特徴とするものである。請求項9の発明は、請求項8
記載の瞬発イグナイターにおいて、隔壁に設けた小孔に
は、肉厚200μm以下の薄膜で封印されていることを
特徴とするものである。
【0014】(作用)将来とも瞬発イグナイターのみで
破砕作業をする分には、実公平7−11353号公報に
開示されるイグナイターのみでも施工できるが、破砕振
動を抑制しながら施工する或いは破砕効率を上げるには
段発イグナイターも必要になるのは自明である。
【0015】そのため、瞬発イグナイター、段発イグナ
イター共に同じ点火薬系列にしなければ、電橋線の熱エ
ネルギーによる着火感度のばらつきにより不着火現象が
発生し易いことは電気雷管の製造技術では公知のことで
ある。そこで、段発イグナイターの点火薬系列を考慮し
ながら非火薬の点火薬を研究した。
【0016】先ず、点火薬であるが、これは発火点が低
く、而も反応ガス成分の少ない化合物又は組成物が好ま
しい。非火薬組成物で点火薬になる候補としては、B/
CuO組成物、B/BaCrO4組成物、Zr/CuO
組成物、Zr/BaCrO4組成物、モノニトロレゾル
シン鉛、ジニトロレゾルシン鉛等が考えられる。然し、
Zrを成分とする組成物は、製造時の危険性が高いこと
から、又、レゾルシン鉛化合物は化成工程等が入り単価
が高くなることから検討を外した。
【0017】又、点火玉方式であれば、単味の組成物で
なければ泥薬にした時に成分の分離等の理由から困難を
伴い、更に電橋線に非火薬の点火玉を取り付ける工程が
入り単価アップにつながるため、本発明では点火玉方式
でないイグナイターに的を絞って研究した。その結果、
B/CuO組成物は、多少威力が強く取扱い感度もやや
高い等の理由により、現在のところB/BaCrO4
成物が最も良好な結果を示すことが判ったものである。
【0018】一方、B/BaCrO4=3〜12重量%
/88〜97重量%は威力も弱く、而も反応ガス分も少
なく、これらの中では燃焼速度が遅いという欠点を含む
が点火薬として最も良好である。本組成物の配合比は、
B/BaCrO4=3〜12重量%/88〜97重量%
が妥当であり、中でもB/BaCrO4=5重量%/9
5重量%が着火感度の面から最も良い。
【0019】非火薬成分である点火薬は、B/BaCr
4=3〜12重量%/88〜97重量%は熱発火感度
が高く威力も弱いばかりか、反応ガス成分が少ないとい
うメリットがあり、本発明のイグナイターの点火薬とし
ては良好である。又、点火薬カップを金属製にするなら
ば、やや威力の強いB/CuO=8〜35重量%/65
〜92重量%も着火感度が高いので点火薬として良好で
ある。中でも、B/BaCrO4=5重量%/95重量
%又はB/CuO=10重量%/90重量%が着火感度
の点で最も良好である。
【0020】一方、着火薬としては、威力が強く、而も
反応熱量の大きなものが好ましい。これを満たすものと
しては、B/CuO=5〜35重量%/65〜95重量
%、Al/CuO=18〜30重量%/70〜82重量
%、B/Al/CuO=2〜5重量%/10〜20重量
%/70〜90重量%があり、B/Al/BaCrO 4
=2〜5重量%/10〜20重量%/70〜90重量%
又はB/CuO=5〜35重量%/65〜95重量%が
威力もあり発熱量も多いことから望ましい。中でも、B
/Al/BaCrO4=3重量%/16重量%/81重
量%とB/CuO=10重量%/90重量%が好まし
く、この2者の中ではB/Al/BaCrO4=3重量
%/16重量%/81重量%が最も好ましい。
【0021】ここで、点火薬と着火薬は、12〜32メ
ッシュの造粒品であることが望ましい。その理由は下記
の通りである。一般に、工業製品は大量生産によって商
品単価が下がる。これは、大量生産に見合った、製造ラ
インの効率的配置、作業工数の低減、部品数の削減等の
企業努力によるものである。これと同様に、この点火薬
は個々の点火薬カップ部に或いは着火薬は個々のイグナ
イター管体底部にそれらの薬剤を計量して充填する。こ
のとき、個々のものを秤で計量すれば秤量精度は各段に
向上し信頼性の高いものが得られるが、製品単価の非常
に高いものとなってしまう。このような工程では当業界
は一般的に擦り切りによる秤量を実施している。こうす
ることによって、ヒューマンエラーに起因する未充填、
過充填、弱充填等の不具合を低減するばかりか、作業効
率が上がり安価な製品を提供できるのである。
【0022】この搾り切りによる計量工程で注意しなけ
ればならないのが計量すべき薬剤の粒度である。これが
12メッシュより大きすぎると点火薬のように少量計量
しなければならない薬剤では秤量精度が非常に悪くな
り、一方、32メッシュより細かい造粒品は篩い通しに
時間がかかり非常に製造作業効率が悪くなるためであ
る。又、点火薬と着火薬とが混ざり合うと着火感度の低
下及び着火秒時のばらつきの原因となるので、点火薬と
着火薬との間には金属、非金属製の隔壁(点火薬カッ
プ)を設けることによって両組成物が輸送振動等で混ざ
り合わないようにした。この点火薬カップは、金属・非
金属を問わないが、金属製の場合は絶縁処理する必要が
ある。
【0023】この点火薬と着火薬を仕切る隔壁が金属の
場合には、容器の先端に小孔があり、その小孔が肉厚2
00μm以下の薄膜で封印されているものが確実な着火
薬への伝火の点及び輸送振動に晒されても点火薬と着火
薬が混ざり合うことがない点から好ましい。ここで、金
属製点火薬カップの小孔を肉厚200μm以下の薄膜で
塞ぐ理由は下記の通りである。小孔を塞ぐ理由は、その
小孔があると輸送振動によって点火薬カップ内に入って
いた点火薬が漏れ点火薬の不着火不具合が起こる可能性
があるからである。又、200μm以下の薄膜を使う理
由はこれより厚いと僅かな点火薬の反応ガス程度では破
壊し抜き破ることが困難であり、従って点火薬の発火が
正常であったとしても、点火薬以降の火薬系列が不作動
となっていわゆる不発火不具合となってしまうからであ
る。
【0024】イグナイター管体は、アルミニウム等の軟
質金属材料にすることによって、非火薬組成物である着
火薬の反応熱及び反応ガス圧が容易にそのイグナイター
管体を破壊して外部に伝達し得るようにしたものであ
り、非火薬破砕薬剤への着火信頼性を向上するためのも
のである。また、電気雷管と同様な形状・寸法であって
も電気雷管とは容易に識別できるばかりか電気雷管を使
用したことのある消費者に違和感を与えない、優れたも
のである。
【0025】更に、本発明の瞬発イグナイターは、ケー
ソン(潜函)工法等で使用されることも考慮し、最大5
気圧の水圧でも正常に着火するよう耐水性を付与するこ
ととし、そのために電橋線付塞栓をイグナイター管体に
圧入した後にカシメるという方法を取った。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により説
明する。
【0027】図1は、本発明に係る瞬発イグナイターの
一実施形態を示すものである。図において、1はアルミ
ニウム製のイグナイター管体である。このイグナイター
管体1は加工性の良い軟質金属材料であれば何でも良い
が、例えば銅を用いると電気雷管と全く同一の形状にな
るため、アルミニウム(例えば、Al−6061−0
等)を用いることによって紛らわしさを除いたものであ
る。又、このアルミニウム製のイグナイター管体1は、
内外面にアルマイト処理が施されている。
【0028】アルミニウム製のイグナイター管体1に
は、イグナイター用非火薬組成物を構成する着火薬2が
充填されてある。この着火薬2としては、B/Al/C
uO=3重量%/16重量%/81重量%を用いた。こ
の着火薬2の上部には、着火薬2と点火薬6との混合防
止のために隔壁と成る合成樹脂製の点火薬カップ3が配
設されてある。この点火薬カップ3は、金属、非金属を
問わないが、金属材料では良導電性であるために、電気
的発火信号が電橋線には流れず放電エネルギーに費やさ
れ、点火薬6に不着火となる虞があることから絶縁処理
(例えば、アルマイト処理等)する必要がある。
【0029】点火薬カップ3には、先端に小孔4が設け
られており、この小孔4は、肉厚200μm以下の薄膜
5で封印されている。点火薬カップ3内には、イグナイ
ター用非火薬組成物を構成する点火薬6と電橋線付塞栓
7の電橋線(例えば、白金−イリジュウム線)8が配設
されている。点火薬6として、B/BaCrO4=3〜
12重量%/88〜97重量%、又は、B/CuO=8
〜35重量%/65〜92重量%でも可能であるが、発
火の信頼性を上げるには、B/BaCr04=5重量%
/95重量%、B/CuO=10重量%/90重量%が
好ましく、段発イグナイターの点火薬と同一の配合組成
にすればよい。
【0030】電橋線付塞栓7は、頂部9を除いてアルミ
ニウム製のイグナイター管体1の開口部1a内に圧入さ
れ、アルミニウム製のイグナイター管体1によって包み
込まれると共に、且つ、アルミニウム製のイグナイター
管体1の外側から2個所にカシメ部10,11を形成す
ることによって、耐水性を向上させている。斯くして構
成された本実施形態に係る瞬発イグナイターは、非火薬
破砕薬剤の消費者の取扱性の観点から、電気雷管とほぼ
同形状・同寸法のものとしたものである。従って、産業
火薬類を用いた施工経験者であれば、全く違和感なく非
火薬破砕薬剤を使用することができる。
【0031】図2乃至図4は、本発明に係る瞬発イグナ
イターの別の実施形態を示すものである。図1に示す実
施形態では、アルミニウム製のイグナイター管体1の外
側から2個所にカシメ部10,11を形成する場合につ
いて説明したが、本実施形態では、アルミニウム製のイ
グナイター管体1の外側から2個所にカシメ部31、3
2と、点火薬カップ3の外側から1箇所にカシメ部30
を形成する場合について説明する。
【0032】尚、図1に示す実施形態と同一要素につい
ては同じ符号を付し、その説明を省略する。本実施形態
では、点火薬カップ20がアルミニウム(例えば、Al
−1050−0等)で構成されると共に、貫通孔21
が、電橋線付塞栓7の第2段部7bを覆う大径部22
と、電橋線付塞栓7の第3段部7cを覆う小径部23と
を有する。大径部22と小径部23とは、テーパ部24
を介して連設している。
【0033】又、点火薬カップ20は、絶縁抵抗を高め
る(200〜500MΩ/500V程度)ために、内外
面にアルマイト処理が施されている。本実施形態では、
先ず、電橋線付塞栓7の第2段部7bと第3段部7cと
を、点火薬カップ20の貫通孔21内に入れ、第2段部
7bを大径部22で覆うと共に第3段部7cを小径部2
3で覆い、電橋線付塞栓7の第1段部7aの下端部に点
火薬カップ20を当接した状態で、点火薬カップ20の
外側からカシメ30を形成して電橋線付塞栓7に点火薬
カップ20を取り付ける。
【0034】次いで、点火薬カップ20内に点火薬6を
入れ、貫通孔21の開口端25に肉厚200μm以下の
薄膜26を取り付けて封印する。次に、この点火薬カッ
プ20を取り付けた電橋線付塞栓7を、頭部9を除いて
点火薬2を充填したイグナイター管体1の開口部1aに
圧入する。この状態で、電橋線付塞栓7の第1段部7a
の側部と上部にカシメ部31、32を形成して、耐水性
を向上させる。
【0035】本実施形態においても、図1に示す実施形
態と同様の効果を奏することができるが、本実施形態で
は、3箇所にカシメ部30、31、32が形成されてい
るので、2箇所のカシメ部10、11を形成した図1に
示す実施形態に比し耐水性をより向上させることが可能
となる。尚、電橋線付塞栓7と点火薬カップ20との組
付は、点火薬カップ20内に点火薬6を入れ、貫通孔2
1の開口端25に肉厚200μm以下の薄膜26を取り
付けて封印した後に行ってもよい。
【0036】参考として、表1に本発明のイグナイター
に使われている点火薬及び着火薬組成物と、電気雷管の
添装薬に使われているペンスリットの感度を記す。
【表1】
【0037】
【実施例】図1に示す瞬発イグナイターにおいて、アル
ミニウム製のイグナイター管体1をA6061で構成
し、点火薬カップ3を合成樹脂製とし、先端の小孔4を
肉厚200μmの薄膜5で封印した。
【0038】着火薬2をB/Al/CuO=3重量%/
16重量%/81重量%とし、点火薬6をB/BaCr
4=5重量%/95重量%とした。電橋線付塞栓7の
電橋線8として白金−イリジュウム線を用いた。B/A
l/CuO=3重量%/16重量%/81重量%とB/
BaCrO4=5重量%/95重量%は、±3%の配合
比誤差を含んでも正常に発火することが確認できた。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るイグナイター用非火薬組成
物は、点火薬、着火薬とも非火薬成分であり、その取扱
感度が電気雷管に使われる点火薬、起爆薬及び添装薬に
比べ非常に鈍感であり、安全性が高い。更に、非火薬破
砕薬剤の瞬発イグナイターとして消費許可を取らずに使
用できる。
【0040】本発明に係る瞬発イグナイターは、点火薬
と着火薬とが金属又は非金属製の点火薬カップによって
隔離されているので、輸送振動等で両薬剤が混ざり合う
ことがない。又、イグナイター管体がアルミニウム製で
あって、加工が容易であり、又、電気雷管と同様な形状
・寸法であるため、電気雷管を使用した経験者には違和
感を与えないばかりか電気雷管とは明らかに異なること
を明瞭に区別できるようにしたものである。更に、アル
ミニウム製のイグナイター管体に樹脂製の塞栓が圧入さ
れ、而もその上からカシメられているので、耐水性が非
常によい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る瞬発イグナイターの一実施形態を
示す断面図である。
【図2】本発明に係る瞬発イグナイターの別の実施形態
を示す断面図である。
【図3】図2における電橋線付塞栓の側面図である。
【図4】図2における点火薬カップの断面図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム製のイグナイター管体 2 着火薬 3,20 点火薬カップ 4 小孔 5,26 薄膜 6 点火薬 7 電橋線付塞栓 8 電橋線 9 頂部 10,11,30.31,32 カシメ部 21 貫通孔 22 大径部 23 小径部 24 テーパ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C06C 9/00 F42B 3/12 C06B 33/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 B/BaCrO4=3〜12重量%/8
    8〜97重量%又はB/CuO=8〜35重量%/65
    〜92重量%から成る点火薬と、B/Al/CuO=2
    〜5重量%/10〜20重量%/70〜90重量%又は
    B/CuO=5〜35重量%/65〜95重量%から成
    る着火薬とで構成したことを特徴とするイグナイター用
    非火薬組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のイグナイター用非火薬組
    成物において、B/BaCrO4=5重量%/95重量
    %から成る点火薬と、B/Al/CuO=3重量%/1
    6重量%/81重量%から成る着火薬とで構成したこと
    を特徴とするイグナイター用非火薬組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のイグナイター用非火薬組
    成物において、B/CuO=10重量%/90重量%か
    ら成る点火薬と、B/Al/CuO=3重量%/16重
    量%/81重量%から成る着火薬とで構成したことを特
    徴とするイグナイター用非火薬組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載のイグナ
    イター用非火薬組成物において、点火薬と着火薬は、1
    2〜32メッシュの造粒品であることを特徴とするイグ
    ナイター用非火薬組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載のイグナ
    イター用非火薬組成物と、このイグナイター用非火薬組
    成物を充填するイグナイター管体と、イグナイター管体
    内に配設されてイグナイター用非火薬組成物の点火薬と
    着火薬とを互いに仕切る金属又は非金属製の隔壁と、イ
    グナイター管体に圧入される電橋線付塞栓とで構成され
    ていることを特徴とする瞬発イグナイター。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の瞬発イグナイターにおい
    て、イグナイター管体がアルミニウムから成るなること
    を特徴とする瞬発イグナイター。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の瞬発イグナイター
    において、隔壁は、内部にイグナイター用非火薬組成物
    の点火薬と電橋線付塞栓の電橋線を配置し、電橋線付塞
    栓と共にイグナイター管体にカシメられていることを特
    徴とする瞬発イグナイター。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7の何れかに記載の瞬発イ
    グナイターにおいて、隔壁内に充填されたイグナイター
    用非火薬組成物の点火薬とイグナイター管体内に配設さ
    れてイグナイター用非火薬組成物の着火薬とは、隔壁に
    設けた小孔を介して連絡していることを特徴とする瞬発
    イグナイター。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の瞬発イグナイターにおい
    て、隔壁に設けた小孔には、肉厚200μm以下の薄膜
    で封印されていることを特徴とする瞬発イグナイター。
JP23051096A 1995-08-30 1996-08-30 イグナイター用非火薬組成物及びこれを用いた瞬発イグナイター Expired - Fee Related JP3329204B2 (ja)

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