JP3325904B2 - ガス滅菌装置中の相対湿度を保持する方法およびガス滅菌装置とともに使用する給湿装置 - Google Patents
ガス滅菌装置中の相対湿度を保持する方法およびガス滅菌装置とともに使用する給湿装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス滅菌法によって滅
菌する機器および材料の入った不透水性の包装材または
袋の内容物の水和状態を、不透水性の包装材または袋を
とりまく環境の周囲相対湿度に関わりなく、確実に保持
する方法ならびに給湿装置に関する。
菌する機器および材料の入った不透水性の包装材または
袋の内容物の水和状態を、不透水性の包装材または袋を
とりまく環境の周囲相対湿度に関わりなく、確実に保持
する方法ならびに給湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンオキシドなどのガスを用いた滅
菌の当業者の間では、微生物を殺生するにあたっては、
これらの微生物が正常に水和されており、そしてさら
に、滅菌過程を相対湿度が30%以上の雰囲気中に行な
うと、滅菌ガスがより有効に作用することが、長年にわ
たって認められている。しかし、たとえばチャンバー型
のエチレンオキシド滅菌装置では、滅菌装置の内容物を
滅菌サイクルの最初に加熱するので、チャンバー中の雰
囲気の相対湿度が著るしく低下してしまう。これを補う
ために、滅菌サイクルの開始時にチャンバーに蒸気を導
入して、脱水した微生物を再度水和させ、滅菌ガスを導
入する前にチャンバー内の内容物の水和率を増大させる
ことが行なわれている。この方法は、チャンバーの内容
物が透水性の包装材料に包装されており、十分な水が導
入された場合には、成功裡に行うことができる。
菌の当業者の間では、微生物を殺生するにあたっては、
これらの微生物が正常に水和されており、そしてさら
に、滅菌過程を相対湿度が30%以上の雰囲気中に行な
うと、滅菌ガスがより有効に作用することが、長年にわ
たって認められている。しかし、たとえばチャンバー型
のエチレンオキシド滅菌装置では、滅菌装置の内容物を
滅菌サイクルの最初に加熱するので、チャンバー中の雰
囲気の相対湿度が著るしく低下してしまう。これを補う
ために、滅菌サイクルの開始時にチャンバーに蒸気を導
入して、脱水した微生物を再度水和させ、滅菌ガスを導
入する前にチャンバー内の内容物の水和率を増大させる
ことが行なわれている。この方法は、チャンバーの内容
物が透水性の包装材料に包装されており、十分な水が導
入された場合には、成功裡に行うことができる。
【0003】しかし、滅菌すべき物品がガス透過性では
あるが不透水性のプラスチックの袋に個別に封入されて
いる場合には、これらの包装材の内容物は、チャンバー
内への蒸気の導入によって水和されることはなく、チャ
ンバーの温度の上昇とともに著しい相対湿度の低下に直
面することになる。たとえば、相対湿度は、温度が10
℃上昇するごとに50%低下する。
あるが不透水性のプラスチックの袋に個別に封入されて
いる場合には、これらの包装材の内容物は、チャンバー
内への蒸気の導入によって水和されることはなく、チャ
ンバーの温度の上昇とともに著しい相対湿度の低下に直
面することになる。たとえば、相対湿度は、温度が10
℃上昇するごとに50%低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガス滅菌過
程の間、機器および材料の入った不透水性包装材の内容
物の水和状態を、周囲相対湿度に関わりなく確実に保持
する方法に関する。本発明はさらに、本発明がガス拡散
型ガス滅菌装置、たとえばアンプロレン(ANPROLENE )
およびステリジェット(STERIJET)の登録商標でH.
W.アンデルセン・プロダクツ社(H.W. Andersen Prod
ucts,Inc. )から販売されている型のガス滅菌装置に関
して有する特定の利点についても開示する。
程の間、機器および材料の入った不透水性包装材の内容
物の水和状態を、周囲相対湿度に関わりなく確実に保持
する方法に関する。本発明はさらに、本発明がガス拡散
型ガス滅菌装置、たとえばアンプロレン(ANPROLENE )
およびステリジェット(STERIJET)の登録商標でH.
W.アンデルセン・プロダクツ社(H.W. Andersen Prod
ucts,Inc. )から販売されている型のガス滅菌装置に関
して有する特定の利点についても開示する。
【0005】上掲のガス拡散型ガス滅菌装置では、ガス
滅菌を行う物品は、通常、ガス透過性の梱包材または包
装材に個別包装されている。滅菌装置からの取出時から
使用時までの物品の滅菌状態の維持については、使用物
はこれらの梱包材または包装材に依存しているわけであ
る。このことは往往にして、これらの梱包剤または包装
材によって、その内容物の再汚染を、何年も、しかも度
重なる運搬や荒っぽい取扱いを経る間も防止する必要が
あることを意味する。不透水性のプラスチックフィルム
は、上記のガス拡散型滅菌装置用の梱包あるいは包装材
料として使用するのに望ましい多くの特徴を有すること
が認められている。
滅菌を行う物品は、通常、ガス透過性の梱包材または包
装材に個別包装されている。滅菌装置からの取出時から
使用時までの物品の滅菌状態の維持については、使用物
はこれらの梱包材または包装材に依存しているわけであ
る。このことは往往にして、これらの梱包剤または包装
材によって、その内容物の再汚染を、何年も、しかも度
重なる運搬や荒っぽい取扱いを経る間も防止する必要が
あることを意味する。不透水性のプラスチックフィルム
は、上記のガス拡散型滅菌装置用の梱包あるいは包装材
料として使用するのに望ましい多くの特徴を有すること
が認められている。
【0006】より詳細には、従来技術のこの型のエチレ
ンオキシドガス滅菌装置を図1−3に示す。この滅菌装
置では、滅菌する物品を分解し、洗浄し、タオルで乾燥
し、梱包材料、たとえば布、紙、またはプラスチック梱
包材料、たとえばH.W.アンデルセン・プロダクツ社
からシール・アンド・ピール(SEALAND PEEL )の商標
で販売されている商標付きのプラスチック梱包材で梱包
する。滅菌を行う梱包済の物品を番号12で示す。これ
らの梱包済物品12を、ライナーバッグ14と称される
不透水性プラスチック製の袋14の形状のガス拡散膜中
に置く。図2、および3図に示すように、ガス放出機構
16は、液体エチレンオキシドがガラス製アンプル18
内に封入され、このガラス製アンプル18がプラスチッ
ク性の袋20の形状の密閉封止ガス拡散膜内に包装され
た構成となっている。ガス拡散機構を活性化するには、
アンプル18の周囲のガス拡散膜を破らぬようにして、
アンプル18の予め刻み目の入った頚部22を折りと
る。そのために、アンプル18は膜20内の保護スリー
ブ24中に入れておく。この活性化の後、活性化したガ
ス放出バッグ16を、滅菌を行う梱包済物品12ととも
に、ライナーバッグ14内に入れる。ライナーバッグ1
4は、簡単な結束用針金26を用いて、その内容物(滅
菌を行う梱包済物品12および活性化したガス放出バッ
グ16)を包み込むよう機密に封止する。ライナーバッ
グ14はさらに換気された容器28に入れられる。周囲
温度で行われる滅菌サイクルの間に、封止されたガス放
出バッグ20の中の液体エチレンオキシドが沸騰し、純
粋なエチレンオキシドガスに転化する。このガスはガス
放出バッグ20の壁を通過し、ライナーバッグ14中の
空気と混合して、梱包済物品12に浸透し、滅菌するの
に十分な濃度となる。ライナーバッグ14中のガスの濃
度が上昇するにつれて、エチレンオキシドはさらにライ
ナーバッグ14の壁を通過して、そのまわりの容器28
の内部へと拡散し、そこから外気へと換気される。この
ガス滅菌装置はH.W.アンデルセン・プロダクツ社か
ら、アンプロレン(ANPROLENE )の登録商標で市販され
ており、またこの装置は、本願に参考文献としてその全
内容を包含する米国特許第3,476,506号に開示
されている。
ンオキシドガス滅菌装置を図1−3に示す。この滅菌装
置では、滅菌する物品を分解し、洗浄し、タオルで乾燥
し、梱包材料、たとえば布、紙、またはプラスチック梱
包材料、たとえばH.W.アンデルセン・プロダクツ社
からシール・アンド・ピール(SEALAND PEEL )の商標
で販売されている商標付きのプラスチック梱包材で梱包
する。滅菌を行う梱包済の物品を番号12で示す。これ
らの梱包済物品12を、ライナーバッグ14と称される
不透水性プラスチック製の袋14の形状のガス拡散膜中
に置く。図2、および3図に示すように、ガス放出機構
16は、液体エチレンオキシドがガラス製アンプル18
内に封入され、このガラス製アンプル18がプラスチッ
ク性の袋20の形状の密閉封止ガス拡散膜内に包装され
た構成となっている。ガス拡散機構を活性化するには、
アンプル18の周囲のガス拡散膜を破らぬようにして、
アンプル18の予め刻み目の入った頚部22を折りと
る。そのために、アンプル18は膜20内の保護スリー
ブ24中に入れておく。この活性化の後、活性化したガ
ス放出バッグ16を、滅菌を行う梱包済物品12ととも
に、ライナーバッグ14内に入れる。ライナーバッグ1
4は、簡単な結束用針金26を用いて、その内容物(滅
菌を行う梱包済物品12および活性化したガス放出バッ
グ16)を包み込むよう機密に封止する。ライナーバッ
グ14はさらに換気された容器28に入れられる。周囲
温度で行われる滅菌サイクルの間に、封止されたガス放
出バッグ20の中の液体エチレンオキシドが沸騰し、純
粋なエチレンオキシドガスに転化する。このガスはガス
放出バッグ20の壁を通過し、ライナーバッグ14中の
空気と混合して、梱包済物品12に浸透し、滅菌するの
に十分な濃度となる。ライナーバッグ14中のガスの濃
度が上昇するにつれて、エチレンオキシドはさらにライ
ナーバッグ14の壁を通過して、そのまわりの容器28
の内部へと拡散し、そこから外気へと換気される。この
ガス滅菌装置はH.W.アンデルセン・プロダクツ社か
ら、アンプロレン(ANPROLENE )の登録商標で市販され
ており、またこの装置は、本願に参考文献としてその全
内容を包含する米国特許第3,476,506号に開示
されている。
【0007】この種の装置のライナーバッグ14が実質
的に水蒸気不透過性である限り、滅菌サイクル開始時の
ライナーバッグ14中の空気の相対湿度が、通常の12
時間の暴露期間の間終止保たれる。滅菌を行なう物品が
必要に応じて洗剤および水で洗浄してある場合には、脱
水された、すなわち耐性の微生物は存在しないはずであ
る。しかし、装置を効果的に使用するには、滅菌を行う
部屋が最低周囲相対湿度を有することが必要である。本
発明では、この種の滅菌装置の使用者に対して、滅菌サ
イクルの開始時に部屋の相対湿度を測定し、相対湿度が
30%以上でない限り作業を行わぬよう警告するもので
ある。このことは、この種のガス滅菌装置を使用する上
で、明らかな制限および不利な問題を生起する。
的に水蒸気不透過性である限り、滅菌サイクル開始時の
ライナーバッグ14中の空気の相対湿度が、通常の12
時間の暴露期間の間終止保たれる。滅菌を行なう物品が
必要に応じて洗剤および水で洗浄してある場合には、脱
水された、すなわち耐性の微生物は存在しないはずであ
る。しかし、装置を効果的に使用するには、滅菌を行う
部屋が最低周囲相対湿度を有することが必要である。本
発明では、この種の滅菌装置の使用者に対して、滅菌サ
イクルの開始時に部屋の相対湿度を測定し、相対湿度が
30%以上でない限り作業を行わぬよう警告するもので
ある。このことは、この種のガス滅菌装置を使用する上
で、明らかな制限および不利な問題を生起する。
【0008】H.W.アンデルセン・プロダクツ社から
ステリジェット(STERIJET)の登録商標で市販されてい
る、別の従来技術のガス滅菌装置を例として図4および
図5に示す。この装置では、滅菌を行う物品30を上述
の滅菌装置と同じようにして洗浄および乾燥することに
よって準備する。次に、これらの物品30を紙または布
31に梱包して、適当な寸法のライナーバッグ32に入
れる。このライナーバッグ32を、滅菌装置のあご部3
6および37の間に延在する注入口34にかぶせ、注入
口34がバッグ32内に向かって延在し、バッグ32の
リップ38があご部36および37の間に延在するよう
にする。あご部36は、枢動可能なアーム組立体27上
に装着されている。ライナーバッグ32に印刷された番
号と一致するサイクル番号ボタンが、ガスの適当な使用
量を選択するするために刻まれており、足踏みスイッチ
を押してサイクルを開始する。ゴム製クッションを有す
るあご部36および37が閉じて、封入口34のまわり
にバッグ32のリップ38が機密に封止される。バッグ
32からの空気の吸引を、封入物品30のまわりにバッ
グが減圧によってぴったりくっつくまで行う。次に管3
5を経て注入口34からバッグ32に適当量のガスを注
入する。
ステリジェット(STERIJET)の登録商標で市販されてい
る、別の従来技術のガス滅菌装置を例として図4および
図5に示す。この装置では、滅菌を行う物品30を上述
の滅菌装置と同じようにして洗浄および乾燥することに
よって準備する。次に、これらの物品30を紙または布
31に梱包して、適当な寸法のライナーバッグ32に入
れる。このライナーバッグ32を、滅菌装置のあご部3
6および37の間に延在する注入口34にかぶせ、注入
口34がバッグ32内に向かって延在し、バッグ32の
リップ38があご部36および37の間に延在するよう
にする。あご部36は、枢動可能なアーム組立体27上
に装着されている。ライナーバッグ32に印刷された番
号と一致するサイクル番号ボタンが、ガスの適当な使用
量を選択するするために刻まれており、足踏みスイッチ
を押してサイクルを開始する。ゴム製クッションを有す
るあご部36および37が閉じて、封入口34のまわり
にバッグ32のリップ38が機密に封止される。バッグ
32からの空気の吸引を、封入物品30のまわりにバッ
グが減圧によってぴったりくっつくまで行う。次に管3
5を経て注入口34からバッグ32に適当量のガスを注
入する。
【0009】滅菌剤の導入後、アーム組立体27を時計
まわりにわずかに駆動させて、外側のあご部44および
46を閉じ、バッグ32の外側のあご部44および46
の間の部分を挟む。内側のあご部36および37は弾性
の材料でできており、外側のあご部44および45が図
4の位置から図5に示す閉鎖位置まで移動するにつれて
圧縮されるので、内側のあご部36および37によって
外側のあご部44および45の閉鎖が妨げられることは
ない。
まわりにわずかに駆動させて、外側のあご部44および
46を閉じ、バッグ32の外側のあご部44および46
の間の部分を挟む。内側のあご部36および37は弾性
の材料でできており、外側のあご部44および45が図
4の位置から図5に示す閉鎖位置まで移動するにつれて
圧縮されるので、内側のあご部36および37によって
外側のあご部44および45の閉鎖が妨げられることは
ない。
【0010】外側のあご部44および46が閉鎖した
後、下側のあご部46の表面または表面直下に埋設され
た抵抗線42に電流のインパルスを通す。耐熱性ゴム製
の上側のあご部44によってバッグが加熱用ワイヤ42
に押しつけられる。ワイヤ42がバッグの融着に十分で
あるが滅菌剤の発火温度より低い温度まで急速に昇温
し、通常のヒートシールの方法で封止を行う。封止部が
確実に冷却するよう少しの時間をおいた後、あご部36
および37、ならびに44および46が開いて、バッグ
32が開放される。
後、下側のあご部46の表面または表面直下に埋設され
た抵抗線42に電流のインパルスを通す。耐熱性ゴム製
の上側のあご部44によってバッグが加熱用ワイヤ42
に押しつけられる。ワイヤ42がバッグの融着に十分で
あるが滅菌剤の発火温度より低い温度まで急速に昇温
し、通常のヒートシールの方法で封止を行う。封止部が
確実に冷却するよう少しの時間をおいた後、あご部36
および37、ならびに44および46が開いて、バッグ
32が開放される。
【0011】次に、滅菌を行う物品30および滅菌用ガ
スの入ったバッグ32を、加熱および換気が行われる通
気装置中に配置し、12時間以上そこにおく。一例をあ
げると、通気装置は50℃に加熱することができる。こ
の間に、バッグ32の内容物がガスによって滅菌され、
ガスがライナーバッグ32の壁を通って拡散し、換気装
置によって排出される。バッグ32を構成している材料
がエチレンオキシドに対して透過性で空気に対して不透
過性であるので、エチレンオキシドがライナーバッグ3
2から拡散するにつれて、注入口34を通して当初加え
られた減圧が再度出現し、ライナーバッグ32が、滅菌
完了を示す、滅菌済包装品に特有の減圧によってぴった
りくっついた外観を呈するようになる。図4および図5
に示した種類の滅菌装置は、本願に参考文献としてその
全内容を包含する米国特許第3,516,223号およ
び第3,630,665号に開示されている。
スの入ったバッグ32を、加熱および換気が行われる通
気装置中に配置し、12時間以上そこにおく。一例をあ
げると、通気装置は50℃に加熱することができる。こ
の間に、バッグ32の内容物がガスによって滅菌され、
ガスがライナーバッグ32の壁を通って拡散し、換気装
置によって排出される。バッグ32を構成している材料
がエチレンオキシドに対して透過性で空気に対して不透
過性であるので、エチレンオキシドがライナーバッグ3
2から拡散するにつれて、注入口34を通して当初加え
られた減圧が再度出現し、ライナーバッグ32が、滅菌
完了を示す、滅菌済包装品に特有の減圧によってぴった
りくっついた外観を呈するようになる。図4および図5
に示した種類の滅菌装置は、本願に参考文献としてその
全内容を包含する米国特許第3,516,223号およ
び第3,630,665号に開示されている。
【0012】図1ないし図3の場合と同じく、図4およ
び図5の装置の使用者に対しても、周囲湿度が30%以
上でない限り、滅菌を行わないよう警告するものであ
る。滅菌サイクルを周囲温度で実施する図1ないし図3
の装置と異なり、図4および図5の装置では、包装品は
加熱された通気装置中に配置される。この通気装置は包
装品の温度を上昇させ、その結果、包装品中の相対湿度
は、温度が10℃上昇する毎に約50%低下する。たと
えば、相対湿度が30%、20℃の周囲条件下で包装さ
れた製品の相対湿度は、50℃では約4%まで低下して
しまう。
び図5の装置の使用者に対しても、周囲湿度が30%以
上でない限り、滅菌を行わないよう警告するものであ
る。滅菌サイクルを周囲温度で実施する図1ないし図3
の装置と異なり、図4および図5の装置では、包装品は
加熱された通気装置中に配置される。この通気装置は包
装品の温度を上昇させ、その結果、包装品中の相対湿度
は、温度が10℃上昇する毎に約50%低下する。たと
えば、相対湿度が30%、20℃の周囲条件下で包装さ
れた製品の相対湿度は、50℃では約4%まで低下して
しまう。
【0013】図4および図5の装置の効率にとっては幸
いなことに、装置自体が相当な慣性を有しているので、
包装品がその最終温度に達するには1時間以上を要す
る。この間に、包装剤中に直接注入されたエチレンオキ
シドによって、包装品中の微生物が殺生される。とはい
え、装置の物理的機構についてはまだまだ改善の余地が
ある。
いなことに、装置自体が相当な慣性を有しているので、
包装品がその最終温度に達するには1時間以上を要す
る。この間に、包装剤中に直接注入されたエチレンオキ
シドによって、包装品中の微生物が殺生される。とはい
え、装置の物理的機構についてはまだまだ改善の余地が
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの目的は、
滅菌を行う機器および材料の入った不透水性の包装材あ
るいは袋の内容物の水和状態を確実に保持する方法およ
び給湿装置を提供することにある。
滅菌を行う機器および材料の入った不透水性の包装材あ
るいは袋の内容物の水和状態を確実に保持する方法およ
び給湿装置を提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、ガス滅菌を、たとえ
ばエチレンオキシドガス滅菌法で行う機器および/また
は材料の入った不透水性包装材あるいは袋の中の相対湿
度を、不透水性包装材あるいは袋をとりまく環境の周囲
相対湿度とは独立に、適当なレベルに保つ方法および給
湿装置を提供することにある。
ばエチレンオキシドガス滅菌法で行う機器および/また
は材料の入った不透水性包装材あるいは袋の中の相対湿
度を、不透水性包装材あるいは袋をとりまく環境の周囲
相対湿度とは独立に、適当なレベルに保つ方法および給
湿装置を提供することにある。
【0016】本発明のさらに別の目的は、ガス滅菌を行
う機器および/または材料の入った不透水性包装材また
は袋の中の相対湿度を適当なレベルに保つにあたって、
不透水性包装材あるいは袋をとりまく環境の周囲相対湿
度を測定したり考慮したりする必要のない方法および給
湿装置を提供することにある。
う機器および/または材料の入った不透水性包装材また
は袋の中の相対湿度を適当なレベルに保つにあたって、
不透水性包装材あるいは袋をとりまく環境の周囲相対湿
度を測定したり考慮したりする必要のない方法および給
湿装置を提供することにある。
【0017】本発明では、これらの目的および他の目的
は、ガス滅菌を行う物品の入った不透水性の袋の内容物
の水和状態を保持するにあたって、水分放出用給湿装置
を滅菌を行う梱包済物品とともにガス滅菌に使用する不
透水性ライナーバッグ中に配置する方法によって達成さ
れる。ライナーバッグはその後封止し、滅菌用ガスをラ
イナーバッグ中に放出あるいは導入して滅菌を行う。給
湿装置からは水が蒸発し、滅菌用ライナーバッグ中に放
出される。放出された水蒸気によって、ライナーバッグ
内の空気の相対湿度が上昇する。さらにライナーバッグ
の内容物の加熱を行う場合にも、放出された水蒸気によ
って、加熱過程の間に相対湿度がガス滅菌に不適当なレ
ベルまで低下してしまう事態が防止される。このように
して、微生物も含めてバッグの内容物が、ガス滅菌を行
うのに適当な水和状態に保持される。給湿装置は、水を
含浸させた吸水性材料と、これを挟持する疎水性である
が透水性の材料からなる外層とから構成することができ
る。
は、ガス滅菌を行う物品の入った不透水性の袋の内容物
の水和状態を保持するにあたって、水分放出用給湿装置
を滅菌を行う梱包済物品とともにガス滅菌に使用する不
透水性ライナーバッグ中に配置する方法によって達成さ
れる。ライナーバッグはその後封止し、滅菌用ガスをラ
イナーバッグ中に放出あるいは導入して滅菌を行う。給
湿装置からは水が蒸発し、滅菌用ライナーバッグ中に放
出される。放出された水蒸気によって、ライナーバッグ
内の空気の相対湿度が上昇する。さらにライナーバッグ
の内容物の加熱を行う場合にも、放出された水蒸気によ
って、加熱過程の間に相対湿度がガス滅菌に不適当なレ
ベルまで低下してしまう事態が防止される。このように
して、微生物も含めてバッグの内容物が、ガス滅菌を行
うのに適当な水和状態に保持される。給湿装置は、水を
含浸させた吸水性材料と、これを挟持する疎水性である
が透水性の材料からなる外層とから構成することができ
る。
【0018】以下、添付図面を参照して本発明をさらに
詳しく説明する。
詳しく説明する。
【0019】図6および図7に示すように、本発明の給
湿装置50は、吸水材料製の内層、すなわちウエファー
51と、これを挟持および封入する、水蒸気透過性で疎
水性材料製の外層52と54との間の封止密閉材49と
から構成されている。例えを挙げると、ウエファー51
は約1または2インチの正方形とし、厚さがたとえば3
/32から1/8インチで、装置50の外面に触れても
濡れた感じのしない約500mgの水分保持能力を実現
するような吸水率を有する吸水材料から製造することが
できる。ウエファー50は紙、たとえば圧縮紙、ボール
紙、吸取紙などから製造するのが好ましいが、吸水能力
を有する他の材料から構成することもできる。外層52
および54は、疎水性で透水性の材料、たとえばポリエ
チレンあるいはポリオレフィンのプラスチック繊維の不
織布から製造することができ、この種の材料の一例が、
タイベック(TYVEK )の商標でE.I.デュポン・ド・
ネムール・アンド・コ(E.I. du Pont deNemours & Co
)から販売されている。疎水性であるが水蒸気透過性
である外層52および54は、周縁53に沿って封止さ
れ、その結果内部ウエファー51が完全に内封され、ま
た外層52および54は、湿った内部ウエファー51が
ガス滅菌過程の間に滅菌を行なう物品と直接接触するの
を防止する役目を果たす。滅菌を行う多くの物品は湿潤
表面と長期間接触すると損傷する恐れがあるので、この
接触が防止できると有利である。ウエファー51は、透
水性材料52および54内の封入する前に水に含浸す
る。あるいは、水にアルコールを加えておくこともでき
る。透水性材料52および54は、水分が封止密閉材4
9の外に出る通路となる隙間を有している。しかし上述
したように、装置50の外面に触れても濡れた感じがし
ないので、滅菌を行う物品と湿潤面との望ましくない接
触が生じることは防止される。この装置は、この装置と
一緒に配置される滅菌を行なう物品に直接水分を受渡す
ことこそないものの、十分な水分が密封材料52および
54の隙間を通って装置外に出るので、以下にさらに説
明するように、装置50が滅菌を行う物品とともにその
内部に配置される密閉容器中に所望の湿度を与える。ウ
エファー51を水で含浸し、密閉財49内に封入した
後、装置50は密閉容器、たとえば密閉したガラスびん
中に使用時まで保管することができる。
湿装置50は、吸水材料製の内層、すなわちウエファー
51と、これを挟持および封入する、水蒸気透過性で疎
水性材料製の外層52と54との間の封止密閉材49と
から構成されている。例えを挙げると、ウエファー51
は約1または2インチの正方形とし、厚さがたとえば3
/32から1/8インチで、装置50の外面に触れても
濡れた感じのしない約500mgの水分保持能力を実現
するような吸水率を有する吸水材料から製造することが
できる。ウエファー50は紙、たとえば圧縮紙、ボール
紙、吸取紙などから製造するのが好ましいが、吸水能力
を有する他の材料から構成することもできる。外層52
および54は、疎水性で透水性の材料、たとえばポリエ
チレンあるいはポリオレフィンのプラスチック繊維の不
織布から製造することができ、この種の材料の一例が、
タイベック(TYVEK )の商標でE.I.デュポン・ド・
ネムール・アンド・コ(E.I. du Pont deNemours & Co
)から販売されている。疎水性であるが水蒸気透過性
である外層52および54は、周縁53に沿って封止さ
れ、その結果内部ウエファー51が完全に内封され、ま
た外層52および54は、湿った内部ウエファー51が
ガス滅菌過程の間に滅菌を行なう物品と直接接触するの
を防止する役目を果たす。滅菌を行う多くの物品は湿潤
表面と長期間接触すると損傷する恐れがあるので、この
接触が防止できると有利である。ウエファー51は、透
水性材料52および54内の封入する前に水に含浸す
る。あるいは、水にアルコールを加えておくこともでき
る。透水性材料52および54は、水分が封止密閉材4
9の外に出る通路となる隙間を有している。しかし上述
したように、装置50の外面に触れても濡れた感じがし
ないので、滅菌を行う物品と湿潤面との望ましくない接
触が生じることは防止される。この装置は、この装置と
一緒に配置される滅菌を行なう物品に直接水分を受渡す
ことこそないものの、十分な水分が密封材料52および
54の隙間を通って装置外に出るので、以下にさらに説
明するように、装置50が滅菌を行う物品とともにその
内部に配置される密閉容器中に所望の湿度を与える。ウ
エファー51を水で含浸し、密閉財49内に封入した
後、装置50は密閉容器、たとえば密閉したガラスびん
中に使用時まで保管することができる。
【0020】このように、図6および図7の給湿装置
は、物品のガス滅菌の準備を行う際に、滅菌を行う物品
とともにライナーバッグ中に封入することのできる、小
型で安価な装置を提供する。図8は、給湿装置50を図
1−図3に示した形式の滅菌装置で使用した例を示す。
ここでは、給湿装置50はライナーバッグ14内に配置
されている。したがって、梱包済み物品12は給湿装置
50をともに、ライナーバッグ14中に、プラスチック
製の袋の形状の活性化されたガス放出機構と一緒に配置
される。その後ライナーバッグ14を結束用針金26で
閉じ、上述のようにして滅菌を行う。
は、物品のガス滅菌の準備を行う際に、滅菌を行う物品
とともにライナーバッグ中に封入することのできる、小
型で安価な装置を提供する。図8は、給湿装置50を図
1−図3に示した形式の滅菌装置で使用した例を示す。
ここでは、給湿装置50はライナーバッグ14内に配置
されている。したがって、梱包済み物品12は給湿装置
50をともに、ライナーバッグ14中に、プラスチック
製の袋の形状の活性化されたガス放出機構と一緒に配置
される。その後ライナーバッグ14を結束用針金26で
閉じ、上述のようにして滅菌を行う。
【0021】図9の実施態様では、給湿装置50をライ
ナーバッグ32中に、紙あるいは布31で梱包した滅菌
を行う物品30とともに配置する。次にこれらの物品の
入ったライナーバッグ32を注入口34にかぶせ、上述
のようにして滅菌を行う。給湿装置50は、内容物の使
用時にライナーバッグを最終的に開封するまで、封止し
たライナーバッグ32に入れたままとする。
ナーバッグ32中に、紙あるいは布31で梱包した滅菌
を行う物品30とともに配置する。次にこれらの物品の
入ったライナーバッグ32を注入口34にかぶせ、上述
のようにして滅菌を行う。給湿装置50は、内容物の使
用時にライナーバッグを最終的に開封するまで、封止し
たライナーバッグ32に入れたままとする。
【0022】動作時には給湿装置50が作用し、各ライ
ナーバッグ14および32内部の湿度が、滅菌過程の間
終始所要レベルに保たれ、それにより、ライナーバッグ
中の微生物に必要な水和状態が保持される。
ナーバッグ14および32内部の湿度が、滅菌過程の間
終始所要レベルに保たれ、それにより、ライナーバッグ
中の微生物に必要な水和状態が保持される。
【0023】周知のように、水で飽和した(相対湿度が
100%の)20℃の空気1リットルは、約17mgの
水を含有している。飽和した空気1リットルは、30℃
では約32mgの水を、40℃では約60mgの水を、
そして50℃では約100mgの水を含有している。
100%の)20℃の空気1リットルは、約17mgの
水を含有している。飽和した空気1リットルは、30℃
では約32mgの水を、40℃では約60mgの水を、
そして50℃では約100mgの水を含有している。
【0024】たとえば図8および図9に示すように不透
水性プラスチック製の滅菌用ライナーバッグ中に配置す
ると、約500mgの水を含んだ給湿装置50は、相対
湿度が約80%となるまで、暴露時間1分あたり約1%
の相対湿度をライナーバッグに与える。その後は相対湿
度が100%となるまで給湿過程はもっとゆっくり進行
する。更に、1個の給湿装置50を用いただけで、5リ
ットル入りプラスチック製ライナーバッグの相対湿度
と、たとえ封止されたライナーバッグ中の当初の湿度が
0%であっても、50%まで上昇させることができる。
さらに20℃では、約500mgの水を含んだ1個の給
湿装置50は、29.4リットルの乾燥空気を(相対湿
度100%まで)完全に給湿することができる。
水性プラスチック製の滅菌用ライナーバッグ中に配置す
ると、約500mgの水を含んだ給湿装置50は、相対
湿度が約80%となるまで、暴露時間1分あたり約1%
の相対湿度をライナーバッグに与える。その後は相対湿
度が100%となるまで給湿過程はもっとゆっくり進行
する。更に、1個の給湿装置50を用いただけで、5リ
ットル入りプラスチック製ライナーバッグの相対湿度
と、たとえ封止されたライナーバッグ中の当初の湿度が
0%であっても、50%まで上昇させることができる。
さらに20℃では、約500mgの水を含んだ1個の給
湿装置50は、29.4リットルの乾燥空気を(相対湿
度100%まで)完全に給湿することができる。
【0025】給湿装置50は、湿っていても濡れた感触
を示すことなく、約500mgの水を吸収および保持で
きるのが好ましい。さらに、装置50には、使用の前に
実際に約500mgの水を含ませておくのが好ましい。
これにより、事実上すべての公知のエチレンオキシドガ
ス滅菌法について本発明の目的を達成することのできる
給湿装置50を得ることができる。しかし、装置50の
寸法およびその吸水能力は可変である。たとえば、25
0mgの吸水能力を有する吸湿装置を用いることもでき
る。必要に応じて、この種の装置50を2個以上同時に
使用して、1個のライナーバッグで必要とされる給湿能
力を得ることもできる。
を示すことなく、約500mgの水を吸収および保持で
きるのが好ましい。さらに、装置50には、使用の前に
実際に約500mgの水を含ませておくのが好ましい。
これにより、事実上すべての公知のエチレンオキシドガ
ス滅菌法について本発明の目的を達成することのできる
給湿装置50を得ることができる。しかし、装置50の
寸法およびその吸水能力は可変である。たとえば、25
0mgの吸水能力を有する吸湿装置を用いることもでき
る。必要に応じて、この種の装置50を2個以上同時に
使用して、1個のライナーバッグで必要とされる給湿能
力を得ることもできる。
【0026】給湿装置の形状は、図面にも示したように
正方形とするのが好ましい。しかしガス滅菌ライナーバ
ッグへの挿入が容易な形状であれば、他の形状、たとえ
ば円、だ円、長方形等の形状も使用可能である。
正方形とするのが好ましい。しかしガス滅菌ライナーバ
ッグへの挿入が容易な形状であれば、他の形状、たとえ
ば円、だ円、長方形等の形状も使用可能である。
【0027】図8および図9に示すように、動作時に
は、給湿装置50は滅菌を行う梱包済物品とともに、不
透水性プラスチック製のライナーバッグ14または32
の中に配置される。図8の配置では、ライナーバッグ1
4をその後結束材26で機密に封止するが、滅菌を行う
物品12のエチレンオキシドガスへの暴露の前に、装置
50から疎水性で水蒸気透過性の外層52および54を
通してライナーバッグ14内に水を蒸発させて、相対湿
度を所要レベルまで上げておくことができる。その後、
ガスの放出を上述のようにして行う。
は、給湿装置50は滅菌を行う梱包済物品とともに、不
透水性プラスチック製のライナーバッグ14または32
の中に配置される。図8の配置では、ライナーバッグ1
4をその後結束材26で機密に封止するが、滅菌を行う
物品12のエチレンオキシドガスへの暴露の前に、装置
50から疎水性で水蒸気透過性の外層52および54を
通してライナーバッグ14内に水を蒸発させて、相対湿
度を所要レベルまで上げておくことができる。その後、
ガスの放出を上述のようにして行う。
【0028】図4および図5の滅菌装置のように、ライ
ナーバッグの内容物をさらに加熱するガス滅菌法を用い
る場合には、加熱中も給湿装置50から水が蒸発しつづ
け、ライナーバッグ32中の相対湿度が所要レベル以上
に保たれる。
ナーバッグの内容物をさらに加熱するガス滅菌法を用い
る場合には、加熱中も給湿装置50から水が蒸発しつづ
け、ライナーバッグ32中の相対湿度が所要レベル以上
に保たれる。
【0029】ライナーバッグ中に給湿装置を配置した直
後に、ライナーバッグ中にエチレンオキシドを放出ある
いは導入することも、本発明の範囲内である。
後に、ライナーバッグ中にエチレンオキシドを放出ある
いは導入することも、本発明の範囲内である。
【0030】従って、本発明の給湿装置はガス滅菌法、
たとえば参考文献として本願にその全内容を包含する米
国特許番号第3,474,506号、第3,516,2
23号および第3,630,655号に開示されたエチ
レンオキシド法で使用することができる。給湿装置をラ
イナーバッグ中に、滅菌を行う物品とほぼ同時に配置す
ると、給湿装置からの水の蒸発が、エチレンオキシドの
ライナーバッグ内での放出あるいはライナーバッグへの
導入の前あるいはそれと同時に進行して、ライナーバッ
グ中の空気が給湿される。それ以外の滅菌工程は上述し
た通りである。このように、本発明では、不透水性プラ
スチック製のライナーバッグ中の相対湿度を、ライナー
バッグ中の物品をガス滅菌する間、制御や保持する給湿
装置および方法が提供される。この装置および方法によ
って、ライナーバッグ中の微生物が、効率的なガス滅菌
に適した水和状態に保たれる。しかもこの方法は、不透
水性ライナーバッグ中の温度が上昇し、したがって相対
湿度が潜在的に低下するにつれて、給湿装置からライナ
ーバッグ中への水の蒸発速度が増大し、その結果ライナ
ーバッグ内の相対湿度が保たれ、さもなければ生じたは
ずの相対湿度の低下が防止されるという点で自己補正的
である。逆に、ライナーバッグ中の相対湿度が上昇する
につれて、給湿装置からの水の蒸発速度は低下する。
たとえば参考文献として本願にその全内容を包含する米
国特許番号第3,474,506号、第3,516,2
23号および第3,630,655号に開示されたエチ
レンオキシド法で使用することができる。給湿装置をラ
イナーバッグ中に、滅菌を行う物品とほぼ同時に配置す
ると、給湿装置からの水の蒸発が、エチレンオキシドの
ライナーバッグ内での放出あるいはライナーバッグへの
導入の前あるいはそれと同時に進行して、ライナーバッ
グ中の空気が給湿される。それ以外の滅菌工程は上述し
た通りである。このように、本発明では、不透水性プラ
スチック製のライナーバッグ中の相対湿度を、ライナー
バッグ中の物品をガス滅菌する間、制御や保持する給湿
装置および方法が提供される。この装置および方法によ
って、ライナーバッグ中の微生物が、効率的なガス滅菌
に適した水和状態に保たれる。しかもこの方法は、不透
水性ライナーバッグ中の温度が上昇し、したがって相対
湿度が潜在的に低下するにつれて、給湿装置からライナ
ーバッグ中への水の蒸発速度が増大し、その結果ライナ
ーバッグ内の相対湿度が保たれ、さもなければ生じたは
ずの相対湿度の低下が防止されるという点で自己補正的
である。逆に、ライナーバッグ中の相対湿度が上昇する
につれて、給湿装置からの水の蒸発速度は低下する。
【0031】
【実施例】本発明の給湿装置の効果を調べるために実際
の実験を行った。
の実験を行った。
【0032】I 図4および図5に示す種類の不透水性
ライナーバッグに、21.5℃の空気2リットルを計り
とった。バッグの頚部に電気湿度計のプローブをさしこ
み、プローブのまわりに頚部を締めつけることによっ
て、空気をバッグに封入した。空気の温度を室温に保つ
と、その間、バッグ内の空気の相対湿度は定常的に45
%であるのが測定された。次に、バッグおよび湿度計
を、50℃に加熱したキャビネットに入れた。バッグ内
の空気の相対湿度は、20分以内に12%まで低下し
た。 II 空気の入った実験Iと同じ種類のバッグに給湿装置
50を封入した以外は、実験Iを繰返した。直径約1イ
ンチの円盤状給湿装置は、約500mgの水を吸水を吸
水保持する内側の吸水紙層51と、紙層のまわりに疎水
性水蒸気透過性タイベックプラスチックを積層した外層
とを有していた。給水装置は触れると湿っていたが濡れ
ていなかった。加熱用キャビネット中の空気を50℃以
上の温度に加熱したにもかかわらず、バッグ中の空気の
相対湿度が45%以下に低下することはなかった。さら
に、加熱されたキャビネットからバッグを取出して、2
1.5℃の室温まで冷却したところ、バッグ中の相対湿
度が100%に上昇し、バッグ中の内壁上に水が凝縮し
てわずかに曇っているが視認された。
ライナーバッグに、21.5℃の空気2リットルを計り
とった。バッグの頚部に電気湿度計のプローブをさしこ
み、プローブのまわりに頚部を締めつけることによっ
て、空気をバッグに封入した。空気の温度を室温に保つ
と、その間、バッグ内の空気の相対湿度は定常的に45
%であるのが測定された。次に、バッグおよび湿度計
を、50℃に加熱したキャビネットに入れた。バッグ内
の空気の相対湿度は、20分以内に12%まで低下し
た。 II 空気の入った実験Iと同じ種類のバッグに給湿装置
50を封入した以外は、実験Iを繰返した。直径約1イ
ンチの円盤状給湿装置は、約500mgの水を吸水を吸
水保持する内側の吸水紙層51と、紙層のまわりに疎水
性水蒸気透過性タイベックプラスチックを積層した外層
とを有していた。給水装置は触れると湿っていたが濡れ
ていなかった。加熱用キャビネット中の空気を50℃以
上の温度に加熱したにもかかわらず、バッグ中の空気の
相対湿度が45%以下に低下することはなかった。さら
に、加熱されたキャビネットからバッグを取出して、2
1.5℃の室温まで冷却したところ、バッグ中の相対湿
度が100%に上昇し、バッグ中の内壁上に水が凝縮し
てわずかに曇っているが視認された。
【0033】以上より、本発明の好ましい態様を示す
と、以下の通りである。
と、以下の通りである。
【0034】(1) ガス状滅菌剤を用いて滅菌を行う
物品の入った実質的に不透水性の包装材中の湿度を制御
する方法において、水を含んだ吸水性ウエファーを、滅
菌を行う物品とともに包装材中に入れ、その包装材を密
封封止し、そして水をウエファーから包装材中に蒸発さ
せてから、包装材を上記ガス状滅菌剤に露出する工程を
含むことを特徴とする前記方法。
物品の入った実質的に不透水性の包装材中の湿度を制御
する方法において、水を含んだ吸水性ウエファーを、滅
菌を行う物品とともに包装材中に入れ、その包装材を密
封封止し、そして水をウエファーから包装材中に蒸発さ
せてから、包装材を上記ガス状滅菌剤に露出する工程を
含むことを特徴とする前記方法。
【0035】(2) 吸水ウエファーを包装材に挿入し
た後に、上記ガス状滅菌剤の包装材への注入を行う前項
1に記載の方法。
た後に、上記ガス状滅菌剤の包装材への注入を行う前項
1に記載の方法。
【0036】(3) ガス滅菌によって滅菌を行なう物
品の入った包装材の内容物の水和状態を保持する方法に
おいて、上記物品の滅菌を行うのに適した、少なくとも
一部が半透過性の膜から製造された密閉容器を用意し、
上記密閉容器の開口部から、上記の滅菌を行う物品を上
記密閉容器に入れ、上記密閉容器の上記開口部から、水
分放出用給湿装置を入れ、上記水分放出用給湿装置か
ら、水分を上記密閉容器内に放出させ、上記密閉容器の
上記開口部を閉じることにより、密閉容器の内部を周囲
の大気から封止し、上記の封止密閉容器中の滅菌性ガス
を放出させ、そして上記密閉容器内への上記滅菌性ガス
の放出ならびに上記水分の放出を行う間、密閉容器の内
部を周囲の大気から封止したまま維持し、それにより、
上記封止密閉容器中に放出された上記滅菌性ガスが上記
密閉容器中の上記物品を滅菌し、一方上記物品の滅菌と
同時に上記の放出された水分が封止密閉容器の内容物の
水和を保持している工程を含むことを特徴とする方法。
品の入った包装材の内容物の水和状態を保持する方法に
おいて、上記物品の滅菌を行うのに適した、少なくとも
一部が半透過性の膜から製造された密閉容器を用意し、
上記密閉容器の開口部から、上記の滅菌を行う物品を上
記密閉容器に入れ、上記密閉容器の上記開口部から、水
分放出用給湿装置を入れ、上記水分放出用給湿装置か
ら、水分を上記密閉容器内に放出させ、上記密閉容器の
上記開口部を閉じることにより、密閉容器の内部を周囲
の大気から封止し、上記の封止密閉容器中の滅菌性ガス
を放出させ、そして上記密閉容器内への上記滅菌性ガス
の放出ならびに上記水分の放出を行う間、密閉容器の内
部を周囲の大気から封止したまま維持し、それにより、
上記封止密閉容器中に放出された上記滅菌性ガスが上記
密閉容器中の上記物品を滅菌し、一方上記物品の滅菌と
同時に上記の放出された水分が封止密閉容器の内容物の
水和を保持している工程を含むことを特徴とする方法。
【0037】(4) さらに、上記の水分放出用給湿装
置を用いて、上記封止密閉容器中の相対湿度を少なくと
も30%に保つ前項3に記載の方法。
置を用いて、上記封止密閉容器中の相対湿度を少なくと
も30%に保つ前項3に記載の方法。
【0038】(5) さらにその後、上記封止密閉容器
を加熱し、その加熱工程の間、上記水分放出用給湿装置
から上記封止密閉容器内部への水分の放出を継続するこ
とを含む前記3項に記載の方法。
を加熱し、その加熱工程の間、上記水分放出用給湿装置
から上記封止密閉容器内部への水分の放出を継続するこ
とを含む前記3項に記載の方法。
【0039】(6) 上記加熱工程の間、上記密閉容器
中の相対湿度を少なくとも30%に保つことを含む前記
3項に記載の方法。
中の相対湿度を少なくとも30%に保つことを含む前記
3項に記載の方法。
【0040】(7) さらに、上記水分放出用給湿装置
を用いて、上記密閉容器中で上記滅菌用ガスによる滅菌
が行われている間に、上記封止密閉容器中に水分を徐々
に、かつ継続的に放出させることを含む前記3項に記載
の方法。
を用いて、上記密閉容器中で上記滅菌用ガスによる滅菌
が行われている間に、上記封止密閉容器中に水分を徐々
に、かつ継続的に放出させることを含む前記3項に記載
の方法。
【0041】(8) さらに、封止された透水性カバー
中に水分含浸材料が配置された給湿装置を用いることに
より、上記水分放出用給湿装置からの水分の放出を制御
することを含む前記3項に記載の方法。
中に水分含浸材料が配置された給湿装置を用いることに
より、上記水分放出用給湿装置からの水分の放出を制御
することを含む前記3項に記載の方法。
【0042】(9) さらに、透水性カバー中に水分含
浸手段を配置し、上記水分を上記水分含浸手段から上記
透水性カバーの壁を通して通過させることにより、上記
水分放出用装置からの上記水分の放出を行うことを含む
前記3項に記載の方法。
浸手段を配置し、上記水分を上記水分含浸手段から上記
透水性カバーの壁を通して通過させることにより、上記
水分放出用装置からの上記水分の放出を行うことを含む
前記3項に記載の方法。
【0043】(10) さらに、上記水分放出用給湿装
置から上記密閉容器への水分の放出を、滅菌用ガスが封
止密閉容器内に放出される時点より前に行う前記3項に
記載の方法。
置から上記密閉容器への水分の放出を、滅菌用ガスが封
止密閉容器内に放出される時点より前に行う前記3項に
記載の方法。
【0044】(11) ガス滅菌によって滅菌を行う物
品の入った包装材の内容物の水和状態を保持する方法に
おいて、上記物品の滅菌を行うのに適した、少なくとも
部分的に滅菌用ガスが透過性で不透水性の膜から製造さ
れた密閉容器を用意し、上記密閉容器の開口部から、上
記物品を上記密閉容器に入れ、水分放出用給湿装置を、
上記開口部を通り上記密閉容器に入れ、上記水分放出用
給湿装置から、密閉容器中に水分を放出させ、加圧状態
のガス状滅菌剤を放出可能な形態で内封する封止容器
を、上記開口部を通り上記密閉容器に入れ、上記密閉容
器の上記開口部を周囲の大気から封止し、そして上記封
止容器からガス状滅菌剤を封止密閉容器中に放出させ
て、上記封止密閉容器中の上記物品を滅菌し、一方上記
物品の滅菌と同時に上記の放出された水分が、封止密閉
容器の内容物の水和状態を保持している工程を含むこと
を特徴とする方法。
品の入った包装材の内容物の水和状態を保持する方法に
おいて、上記物品の滅菌を行うのに適した、少なくとも
部分的に滅菌用ガスが透過性で不透水性の膜から製造さ
れた密閉容器を用意し、上記密閉容器の開口部から、上
記物品を上記密閉容器に入れ、水分放出用給湿装置を、
上記開口部を通り上記密閉容器に入れ、上記水分放出用
給湿装置から、密閉容器中に水分を放出させ、加圧状態
のガス状滅菌剤を放出可能な形態で内封する封止容器
を、上記開口部を通り上記密閉容器に入れ、上記密閉容
器の上記開口部を周囲の大気から封止し、そして上記封
止容器からガス状滅菌剤を封止密閉容器中に放出させ
て、上記封止密閉容器中の上記物品を滅菌し、一方上記
物品の滅菌と同時に上記の放出された水分が、封止密閉
容器の内容物の水和状態を保持している工程を含むこと
を特徴とする方法。
【0045】(12) ガス滅菌によって滅菌を行う物
品の入った包装材の内容物の水和状態を保持する方法に
おいて、上記物品が滅菌するのに適し、且つ上記物品を
使用時までその中に封入するようになっており、少くと
も一部が滅菌用ガスに透過性で不透水性の膜から製造さ
れた密閉容器を用意し、上記密閉容器の開口部から、上
記物品を上記密閉容器に入れ、水分放出用給湿装置を上
記開口部から上記密閉容器に入れ、上記水分放出用給湿
装置から、上記密閉容器中に水分を放出させ、上記密閉
容器の上記開口部に管手段を挿入し、密閉容器の開口部
を管手段のまわりで封止して周囲の大気から遮断し、滅
菌性ガスを上記管を通して上記封止密閉容器に導入し、
そしてその後、滅菌剤の導入完了後に上記密閉容器の内
部を永久的に封止することにより、上記封止密閉容器中
の上記ガス状滅菌剤が、上記密閉容器中の物品を滅菌
し、一方上記物品の滅菌と同時に上記の放出された水分
が、封止密閉容器の内容物の水和状態を保持している工
程を含むことを特徴とする方法。
品の入った包装材の内容物の水和状態を保持する方法に
おいて、上記物品が滅菌するのに適し、且つ上記物品を
使用時までその中に封入するようになっており、少くと
も一部が滅菌用ガスに透過性で不透水性の膜から製造さ
れた密閉容器を用意し、上記密閉容器の開口部から、上
記物品を上記密閉容器に入れ、水分放出用給湿装置を上
記開口部から上記密閉容器に入れ、上記水分放出用給湿
装置から、上記密閉容器中に水分を放出させ、上記密閉
容器の上記開口部に管手段を挿入し、密閉容器の開口部
を管手段のまわりで封止して周囲の大気から遮断し、滅
菌性ガスを上記管を通して上記封止密閉容器に導入し、
そしてその後、滅菌剤の導入完了後に上記密閉容器の内
部を永久的に封止することにより、上記封止密閉容器中
の上記ガス状滅菌剤が、上記密閉容器中の物品を滅菌
し、一方上記物品の滅菌と同時に上記の放出された水分
が、封止密閉容器の内容物の水和状態を保持している工
程を含むことを特徴とする方法。
【0046】(13) 少なくとも一部がガス透過性フ
ィルムから製造された封止された密閉容器と、上記密閉
容器中に配置された滅菌済み物品と、上記密閉容器中に
配置された給湿装置とを含む、包装材に内封されたまま
滅菌された滅菌済み物品の入った包装材であって、上記
給湿装置が、吸収性材料と、上記吸収性材料がその中に
配置されるカバー手段とからなり、上記カバー手段の少
なくとも一部が疎水性で透水性の材料から製造されてい
るので、上記密閉容器中の上記物品の滅菌時に上記吸収
性材料によって吸収された水分が上記水蒸気透過性材料
を通過して、上記密閉容器を給湿することを特徴とする
包装材。
ィルムから製造された封止された密閉容器と、上記密閉
容器中に配置された滅菌済み物品と、上記密閉容器中に
配置された給湿装置とを含む、包装材に内封されたまま
滅菌された滅菌済み物品の入った包装材であって、上記
給湿装置が、吸収性材料と、上記吸収性材料がその中に
配置されるカバー手段とからなり、上記カバー手段の少
なくとも一部が疎水性で透水性の材料から製造されてい
るので、上記密閉容器中の上記物品の滅菌時に上記吸収
性材料によって吸収された水分が上記水蒸気透過性材料
を通過して、上記密閉容器を給湿することを特徴とする
包装材。
【0047】(14) 上記密閉容器の少なくとも一部
が、実質的に不透水性であるガス透過性フィルムから製
造されている前項13に記載の包装材。
が、実質的に不透水性であるガス透過性フィルムから製
造されている前項13に記載の包装材。
【0048】(15) さらに、上記物品の滅菌時に上
記密閉容器中に滅菌用ガスを放出する、上記封止密閉容
器中に配置された滅菌用ガス放出手段を含む前記13項
に記載の包装材。
記密閉容器中に滅菌用ガスを放出する、上記封止密閉容
器中に配置された滅菌用ガス放出手段を含む前記13項
に記載の包装材。
【0049】(16) 上記吸収性材料が紙からなり、
上記カバー材料が水蒸気透過性プラスチックからなる前
記13項に記載の包装材。
上記カバー材料が水蒸気透過性プラスチックからなる前
記13項に記載の包装材。
【0050】(17) 吸収性材料と、上記吸収性材料
がその中に配置されるカバー手段とからなる給湿装置で
あって、上記カバー手段の少なくとも一部が疎水性で水
蒸気透過性材料から製造されており、それにより上記吸
収性材料によって吸収された水分が、上記水蒸気透過性
材料を通過して、上記カバー手段の周囲の領域の給湿を
行うことを特徴とする給湿装置。
がその中に配置されるカバー手段とからなる給湿装置で
あって、上記カバー手段の少なくとも一部が疎水性で水
蒸気透過性材料から製造されており、それにより上記吸
収性材料によって吸収された水分が、上記水蒸気透過性
材料を通過して、上記カバー手段の周囲の領域の給湿を
行うことを特徴とする給湿装置。
【0051】(18) 上記吸収性材料が紙を含む前記
17項に記載の給湿装置。
17項に記載の給湿装置。
【0052】(19) 上記吸収性材料が、約500m
gまでの水を吸収する前記17項に記載の給湿装置。
gまでの水を吸収する前記17項に記載の給湿装置。
【0053】(20) 上記水蒸気透過性材料が、水蒸
気透過性プラスチックである前記17項に記載の給湿装
置。
気透過性プラスチックである前記17項に記載の給湿装
置。
【0054】(21) 上記水蒸気透過性プラスチック
が、プラスチック繊維不織布からなる前記20項に記載
の給湿装置。
が、プラスチック繊維不織布からなる前記20項に記載
の給湿装置。
【0055】(22) 上記給湿装置が、滅菌を行う物
品の入った包装材中で使用され、上記物品が滅菌用ガス
を用いて包装材中で滅菌され、上記給湿装置は上記包装
材中で給湿を行う前記17項に記載の給湿装置。
品の入った包装材中で使用され、上記物品が滅菌用ガス
を用いて包装材中で滅菌され、上記給湿装置は上記包装
材中で給湿を行う前記17項に記載の給湿装置。
【図1】従来技術のガス滅菌装置の部分断面図である。
【図2】図1の装置中で滅菌ガスを放出する、従来技術
の滅菌剤放出機構の斜視図である。
の滅菌剤放出機構の斜視図である。
【図3】滅菌剤放出後の図2の断面図である。
【図4】別の従来技術のガス滅菌装置の断面図である。
【図5】別の操作の態様を示す、図4の拡大断面図であ
る。
る。
【図6】本発明の給湿装置の一実施態様の平面図であ
る。
る。
【図7】図6のVII −VII 線に沿って見た図6の直径方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図8】図1に示すガス滅菌装置と組合せた給湿装置の
使用を示す部分断面図である。
使用を示す部分断面図である。
【図9】図4に示す滅菌装置と組合せた、給湿装置の使
用を示す部分断面図である。
用を示す部分断面図である。
12 梱包済物品、 14 ライナーバッグ、 16 ガス放出機構、 18 アンプル、 20 袋、 22 頚部、 24 保護スリーブ、 26 針金、 27 アーム組立体、 28 容器、 30 物品、 31 紙または布、 32 バッグ、 34 注入口、 35 管、 36、37、44、46 あご部、 38 リップ、 49 封止密閉材、 50 給湿装置、 51 ウエファー、 52、54 外層、 53 周縁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭51−2760(JP,B1) 米国特許4590037(US,A) 米国特許3516223(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 2/20 F24F 6/04
Claims (5)
- 【請求項1】 ガス状滅菌剤を用いて滅菌を行う物品の
入った実質的に不透水性の包装材中の湿度を制御する方
法において、 少なくとも透水性の材料から作られるカバー内に配置さ
れた水分を含んだ材料を有する水分を放出する給湿装置
を用意し、 該水分を放出する給湿装置を、滅菌を行う物品とともに
不透水性の包装材中に入れ、 その不透水性の包装材を密封封止し、そして前記不透水
性の包装材を前記ガス状滅菌剤に露出する前に、前記包
装材中の前記カバーの透水性の材料を通して前記水分を
含んだ材料から水分を通過させる工程を含むことを特徴
とする前記方法。 - 【請求項2】 ガス滅菌によって滅菌を行なう物品の入
った包装材の内容物の水和状態を保持する方法におい
て、 前記物品の滅菌を行うのに適した、少なくとも部分的に
ガス半透過性の膜から製造された密閉容器を用意し、 前記密閉容器の開口部から、前記の滅菌を行う物品を前
記密閉容器に入れ、 少なくとも透水性の材料から作られるカバー内に配置さ
れた水分を含んだ材料を有する水分を放出する給湿装置
を用意し、 前記密閉容器の前記開口部から、水分放出用給湿装置を
入れ、 前記水分放出用給湿装置から、前記カバーの透水性の材
料を通して前記水分を含んだ材料から水分を通過させる
ことにより水分を前記密閉容器内に放出させ、 前記密閉容器の前記開口部を閉じることにより、密閉容
器の内部を周囲の大気から封止し、 前記の封止密閉容器中へ滅菌性ガスを放出させ、そして
前記密閉容器内への前記滅菌性ガスの放出ならびに前記
水分の放出を行う間、密閉容器の内部を周囲の大気から
封止したまま維持し、それにより、前記封止密閉容器中
に放出された前記滅菌性ガスが前記密閉容器中の前記物
品を滅菌し、一方前記物品の滅菌と同時に前記の放出さ
れた水分が封止密閉容器の内容物の水和を保持している
工程を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項3】 ガス滅菌によって滅菌を行う物品の入っ
た包装材の内容物の水和状態を保持する方法において、 前記物品の滅菌を行うのに適した、少なくとも部分的に
滅菌用ガスが透過性で不透水性の膜から製造された密閉
容器を用意し、 前記密閉容器の開口部を通して、前記物品を前記密閉容
器に入れ、 少なくとも透水性の材料から作られるカバー内に配置さ
れた水分を含んだ材料を有する水分を放出する給湿装置
を用意し、 水分放出用給湿装置を、前記開口部を通り前記密閉容器
に入れ、 前記水分放出用給湿装置から、前記カバーの透水性の材
料を通して前記水分を含んだ材料から水分を通過させる
ことにより密閉容器中に水分を放出させ、 加圧状態のガス状滅菌剤を放出可能な形態で内封する封
止容器を、前記開口部を通り前記密閉容器に入れ、 前記密閉容器の前記開口部を周囲の大気から封止し、そ
して前記封止容器からガス状滅菌剤を封止密閉容器中に
放出させて、前記封止密閉容器中の前記物品を滅菌し、
一方前記物品の滅菌と同時に前記放出された水分が、封
止密閉容器の内容物の水和状態を保持している工程を含
むことを特徴とする方法。 - 【請求項4】 ガス滅菌によって滅菌を行う物品の入っ
た包装材の内容物の水和状態を保持する方法において、 前記物品が滅菌するのに適し、且つ前記物品を使用時ま
でその中に封入するようになっており、少くとも部分的
に滅菌用ガスに透過性で不透水性の膜から製造された密
閉容器を用意し、 前記密閉容器の開口部を通して、前記物品を前記密閉容
器に入れ、 少なくとも透水性の材料から作られるカバー内に配置さ
れた水分を含んだ材料を有する水分を放出する給湿装置
を用意し、 水分放出用給湿装置を前記開口部を通して前記密閉容器
に入れ、 前記水分放出用給湿装置から、前記カバーの透水性の材
料を通して前記水分を含んだ材料から水分を通過させる
ことにより前記密閉容器中に水分を放出させ、 前記密閉容器の前記開口部に管手段を挿入し、密閉容器
の開口部を管手段のまわりで封止して周囲の大気から遮
断し、滅菌性ガスを前記管を通して前記封止密閉容器に
導入し、 そしてその後、滅菌剤の導入完了後に前記密閉容器の内
部を永久的に封止することにより、前記封止密閉容器中
の前記ガス状滅菌剤が、前記密閉容器中の物品を滅菌
し、一方前記物品の滅菌と同時に前記放出された水分
が、封止密閉容器の内容物の水和状態を保持している工
程を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項5】 少なくとも部分的にガス透過性フィルム
から製造された封止された密閉容器と、該密閉容器中に
配置されている物品と、前記密閉容器中に配置された給
湿装置とを含む、包装材中にある間に滅菌される物品の
入った包装材であって、 前記給湿装置が、水分を含んでいる吸収性材料と該吸収
性材料がその中に配置されるカバー手段とからなり、該
カバー手段が少なくとも部分的に疎水性で蒸気透過性の
材料から製造されており、前記吸収性材料によって吸収
された水分が滅菌中に前記蒸気透過性材料を通過して前
記密閉容器を給湿することを特徴とする包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07420791A JP3325904B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ガス滅菌装置中の相対湿度を保持する方法およびガス滅菌装置とともに使用する給湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07420791A JP3325904B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ガス滅菌装置中の相対湿度を保持する方法およびガス滅菌装置とともに使用する給湿装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001256473A Division JP2002126052A (ja) | 2001-08-27 | 2001-08-27 | ガス滅菌装置とともに使用する給湿装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04319357A JPH04319357A (ja) | 1992-11-10 |
JP3325904B2 true JP3325904B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=13540515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07420791A Expired - Fee Related JP3325904B2 (ja) | 1991-03-15 | 1991-03-15 | ガス滅菌装置中の相対湿度を保持する方法およびガス滅菌装置とともに使用する給湿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3325904B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-15 JP JP07420791A patent/JP3325904B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04319357A (ja) | 1992-11-10 |
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