JP3324964B2 - 有線通信網流合雑音測定装置 - Google Patents

有線通信網流合雑音測定装置

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JP3324964B2
JP3324964B2 JP21975497A JP21975497A JP3324964B2 JP 3324964 B2 JP3324964 B2 JP 3324964B2 JP 21975497 A JP21975497 A JP 21975497A JP 21975497 A JP21975497 A JP 21975497A JP 3324964 B2 JP3324964 B2 JP 3324964B2
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和則 竹内
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ケイディーディーアイ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線通信網の各ノ
ードから上り方向であるセンター局への伝送路において
発生する流合雑音を測定・監視する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】双方向ケーブルテレビジョン網に代表さ
れるハブ型接続の有線通信網では、網の末端すなわちノ
ードからセンター局方向(上り方向)への通信において
流合雑音と呼ばれる特有の雑音が存在する。これが通信
を行う上で大きな障害となり、しばしば通信断を招く場
合がある。流合雑音は、各末端およびその中継装置にお
いて発生した雑音が中継を重ねセンター局すなわちハブ
局方向へ送られるにつれて増幅され、また、所々で発生
した各々の雑音が合流し集積された結果が伝送路を集線
した幹線やセンター局にて観測されるものを指す。流合
雑音はこのように複数のノードで発生した結果が幹線に
集約されたものであり、また発生頻度や大きさが不規則
なため発生源が特定しにくいという大きな問題があっ
た。
【0003】このような流合雑音を観測するための従来
技術として、次のようなものがある。従来技術1では、
幹線数分のスペクトラムアナライザを用意している。ま
た、従来技術2では、図6に示すように、同軸切り替え
器等のスイッチ10により、スペクトラムアナライザ9
への入力信号の選択を複数のノード2a,2b,2c,
…2xを順次切り換えて行っている。ノード2a,2
b,2c…を含む有線通信網設備6において、1a,1
b,1c,…1xはトランシーバ、3はネットワーク、
4a,4b,4c,…4xは分岐回路、5a,5b,5
c,…5xはフィルタである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1の場合に
は、スペクトラムアナライザは高価であり、また幹線・
ノード分用意するとなると設置場所の問題が生じる。C
ATV会社によっては数百というノード数を有する網が
あるが、そのような網への運用は非現実的である。ま
た、従来技術2の場合には、スペクトラムアナライザの
掃引時間が各ノードについて必要となるため、多数の幹
線・ノード数がある場合の一つのノード当たりの監視時
間に隙間が生じる。流合雑音は数百ミリ秒程度の持続時
間を有するものの発生が確認されており、そのような短
時間に発生消滅する雑音には完全には対応できない。ま
たそのような短時間で発生消滅する雑音が複数ノードに
またがって発生した雑音であるか否かを判断することも
困難である。
【0005】本発明の目的は、複数の幹線からなる有線
網の流合雑音を単一のスペクトラムアナライザでリアル
タイムで記録することができる有線通信網流合雑音測定
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による有線通信網流合雑音測定装置は、複数
の幹線・ノードの各上り方向信号の一部をそれぞれ分波
するための複数の分波器と、該複数の分波器の各出力か
らそれぞれ所望の周波数帯域のみを取り出すように配置
された複数のろ波器と、該複数のろ波器の各出力信号の
周波数を順次昇順又は降順に周波数配列される所望の複
数の周波数に変換する複数の周波数変換器と、該複数の
周波数変換器の各出力を合波して取り出す信号合成器
と、該信号合成器からの合成出力信号の周波数スペクト
ラムを掃引測定して測定・監視対象となる各周波数帯区
分について予め定めた上限値及び下限値のレベル範囲を
逸脱するか否かを即時に判定する判定機能と当該判定機
能と連動して前記掃引測定した周波数スペクトラム波形
を記録する機能とを有するスペクトラムアナライザとを
備えて、該スペクトラムアナライザの記録結果から前記
複数の幹線・ノードの流合雑音の測定結果が得られるよ
うに構成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】本装置は複数の幹線からなる網の
流合雑音を単一のスペクトラムアナライザで観測するこ
とを可能ならしめるもので、短時間で発生消滅する流合
雑音の周波数特性をリアルタイムで捕らえ記録する。こ
れにより複数の幹線を有する網においても安価にまた網
羅的に流合雑音の発生源の特定や、通信断の原因が流合
雑音に因るものか否かの判断を可能ならしめるものであ
る。ケーブルテレビ網における流合雑音の監視の他に、
同様なハブ型通信ネットワークにおけるノードからハブ
方向への雑音監視に用いることができる。本装置を適用
する場合、各幹線における上り方向の通信周波数は任意
であり、また同一幹線内で複数の通信周波数を用いる場
合でも分波器と周波数変換装置の増設で支障なく監視す
ることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。図1は、本
発明の実施例を示すブロック図であって、複数の幹線の
各上り方向信号の一部をそれぞれ分波するための複数の
分波器4a,4b,4c,…4xと、これらの複数の分
波器の各出力からそれぞれ所望の周波数帯域のみを取り
出すように配置された複数のろ波器5a,5b,5c,
…5xと、その複数のろ波器の各出力信号の周波数
a ,fb ,fc ,…fx を順次昇順又は降順に周波数
配列される所望の複数の周波数f1 ,f2 ,f3 ,…f
n に変換する複数の周波数変換器7a,7b,7c,…
7xと、これらの複数の周波数変換器の各出力を合波し
て取り出す信号合成器8と、その信号合成器からの合成
出力信号の周波数スペクトラムを掃引して測定・監視対
象となる各周波数帯区分について予め定めた上限値及び
下限値のレベル範囲を逸脱するか否かを即時に判定する
機能と当該判定機能と連動して掃引測定した周波数スペ
クトラム波形とを記録する機能とを有するスペクトラム
アナライザ9とを備えている。なお、トランシーバ1
a,1b,1c,…1x、ノード2a,2b,2c,…
2x、ネットワーク3を含む有線通信網設備6は、図6
の従来例と同様である。
【0009】図2は、本発明に用いるスペクトラムアナ
ライザに設定するマスクパターンの1例を示すもので、
希望波の周波数スペクトラムの各部レベルの標準値から
第1の所定レベル(例えば、10db)だけ高いレベルを
上限値とする上限マスクと、前記の標準値から第2の所
定レベル(例えば10db) だけ低いレベルを下限値とす
る下限マスクを有している。これらの上限値, 下限値は
実状を考慮して適宜設定することができる。
【0010】このようなマスクパターンを採用すること
により、各幹線からの上り信号について、図3に示すよ
うな、(a)流合雑音が希望波の帯域内に発生している
場合、(b)流合雑音が希望波の近傍に発生している場
合、(c)広帯域な流合雑音が発生している場合、
(d)希望波のレベル低下・消失の各状態のいずれにお
いても監視し記録することができる。得られた測定結果
は、希望波およびその近傍の周波数スペクトラムの全て
を含んでいるため、(a)〜(d)のいずれが原因であ
るか又はその組み合わせなのかの判定は容易である。
【0011】図4は、具体例として幹線数4の場合に、
スペクトラムアナライザ9に設定されるマスクパターン
の例を示すものであり、幹線1の希望波,幹線2の希望
波,幹線3の希望波,幹線4の希望波の各希望波につい
て、図2を参照して説明した各マスクパターンが合成さ
れたものである。
【0012】このような図4に示す如きマスクパターン
を用いることにより、図5に示された如き観測波形がス
ペクトラムアナライザ9の表示面上に得られることにな
る。この観測波形例では、幹線3の希望波に対して現れ
た流合雑音は、他の幹線の希望波にも影響を及ぼしてお
り、広い地域に亘る空電ではないかと推定される。この
ように、1台のスペクトラムアナライザ9を用いる構成
で、実用上十数本の幹線からの流合雑音を簡単にしかも
明確に個別の希望波について観測することができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば次のような特殊の効果が得られる。 第一の効果は、高価なスペクトラムアナライザをた
だ一台でもって複数幹線の流合雑音を観測把握できるこ
とである。 第二の効果はこの複数幹線の流合雑音を同時に観測
するため、幹線間に跨がる発生要因による雑音か、特定
の幹線特有のものかを判断できることである。 第三の効果は、同軸スイッチ等により切り替えに比
べて機械部分がなく、またコントローラも不要なので安
価で信頼性の高い装置が得られることである。 第四の効果は雑音を捕らえるマスクを特定幹線のみ
厳しくする等の設定が柔軟にでき、かつ、その操作がス
ペクトラムアナライザのフロントパネルから簡便に行え
ることである。 さらに、第五の効果として、希望波のレベルの低下
・消失の各状態のいずれにおいても監視し記録すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明に用いるスペクトラムアナライザに設定
するマスクパターンを説明するための図である。
【図3】図2のマスクパターンにより取得される出力波
形例図である。
【図4】幹線数4の場合に本発明に用いるマスクパター
ンを説明するための図である。
【図5】図4のマスクパターンにより取得される出力波
形例図である。
【図6】従来の有線通信網流合雑音測定装置例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,…1x トランシーバ 2a,2b,2c,…2x ノード 3 ネットワーク 4a,4b,4c,…4x 分波器 5a,5b,5c,…5x フィルタ 6 有線通信網設備 7a,7b,7c,…7x 周波数変換器 8 信号合成器 9 スペクトラムアナライザ 10 スイッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/46 G01R 23/16 G01R 23/173 G01R 29/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の幹線・ノードの各上り方向信号の
    一部をそれぞれ分波するための複数の分波器と、 該複数の分波器の各出力からそれぞれ所望の周波数帯域
    のみを取り出すように配置された複数のろ波器と、 該複数のろ波器の各出力信号の周波数を順次昇順又は降
    順に周波数配列される所望の複数の周波数に変換する複
    数の周波数変換器と、 該複数の周波数変換器の各出力を合波して取り出す信号
    合成器と、 該信号合成器からの合成出力信号の周波数スペクトラム
    を掃引測定して測定・監視対象となる各周波数帯区分に
    ついて予め定めた上限値及び下限値のレベル範囲を逸脱
    するか否かを即時に判定する判定機能と当該判定機能と
    連動して前記掃引測定した周波数スペクトラム波形を記
    録する機能とを有するスペクトラムアナライザとを備え
    て、該スペクトラムアナライザの記録結果から前記複数
    の幹線の流合雑音の測定結果が得られるように構成され
    た有線通信網流合雑音測定装置。
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JP3566882B2 (ja) * 1999-04-30 2004-09-15 アンリツ株式会社 回線品質評価装置
JP4001836B2 (ja) * 2003-04-08 2007-10-31 矢崎総業株式会社 有線通信網流合雑音監視装置、及び有線通信網流合雑音監視システム
JP5750279B2 (ja) * 2011-03-03 2015-07-15 日本信号株式会社 列車制御用信号受信装置
JP6554024B2 (ja) * 2015-11-19 2019-07-31 株式会社日立産機システム 監視装置

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