JP3324903B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3324903B2
JP3324903B2 JP14447795A JP14447795A JP3324903B2 JP 3324903 B2 JP3324903 B2 JP 3324903B2 JP 14447795 A JP14447795 A JP 14447795A JP 14447795 A JP14447795 A JP 14447795A JP 3324903 B2 JP3324903 B2 JP 3324903B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、プ
ロッタ、ファクシミリなどに利用し得る画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の1つとして、複数
の小さな孔(以下、アパチャと称する)を有したアパチ
ャ電極体に画像信号による駆動信号を印加することによ
り、トナー粒子のアパチャ通過を制御し、通過したトナ
ー粒子により画像記録媒体(印字用紙等)上に画像を得
る画像形成装置が、米国特許第3,689,935号の
明細書で提案されている。
【0003】この画像形成装置においては、前記アパチ
ャ電極体は、絶縁体の層を挟んで片面に連続した導電体
の層からなる基準電極と、もう一方の面に互いに長手方
向に絶縁された導電体の層からなる複数の制御電極とか
ら構成され、各制御電極毎に前記3層を貫いて設けられ
るアパチャを少なくとも1列有している。そして、この
画像形成装置は、さらに制御電極と基準電極との間に電
位を与える手段、例えば制御電極駆動回路と、印加され
た電位によってアパチャを通るトナー粒子の流れを加速
するように帯電したトナー粒子を発生する手段と、トナ
ー像が形成される画像記録媒体をアパチャ電極体に対し
て相対的に移動させて画像記録媒体をトナー粒子流路中
に位置させる手段とから構成されている。
【0004】また、例えば米国特許第4,743,92
6号、同4,755,837号、同4,780,733
号、および同4,814,796号の明細書には、アパ
チャ電極体の画像記録媒体側に制御電極を、そして、ト
ナー供給側に基準電極を向けて配設された画像形成装置
が開示されている。
【0005】これに対して、特開平2−226261号
公報に記載される画像形成装置においては、アパチャ電
極体のトナー担持体側の面に制御電極が設けられ、画像
記録媒体側の面にシールド電極が設けられ、制御回路が
シールド電極と制御電極との間に接続されており、画像
信号に応じて、その画像部分に対応する制御電極への電
圧の印加によって、画像部分に対応するアパチャの近傍
に、シールド電極と制御電極との間に電界が形成される
ことにより、トナーがトナー担持体からアパチャのトナ
ー担持体側の開口へ飛ばされると共に、画像部分に対応
するアパチャ内に到達する。アパチャ内に到達したトナ
ーは、電圧が印加されている背面電極によって、画像部
分に対応するアパチャを通過して画像記録媒体に付着
し、画像を形成する。
【0006】また、本出願人の出願にかかる特開平6−
79907号公報においてもアパチャ電極体の制御電極
を用いてトナー流の制御を行う画像形成装置が開示され
ている。この画像形成装置では、長方形のアパチャ電極
体は、30μm厚のポリイミド製の絶縁シートから構成
され、その長手方向に一列に、直径約120μmの円形
のアパチャが複数個形成されている。各アパチャの周囲
には、約20μmの幅を有した導線部を円形に配置して
制御電極を構成している。この画像形成装置では、トナ
ーは担持ローラによって、アパチャ51に搬送される。
【0007】この画像搬送装置では、制御電圧印加回路
が担持ローラと制御電極間に接続されており、外部から
制御電圧印加回路に入力される画像信号に応じて、その
画像信号に対応する制御電極への電圧が印加される。即
ち、画像形成部分に対応する制御電極への電圧の印加に
より当該制御電極部分のアパチャ部分に電界が形成さ
れ、トナーが担持ローラからアパチャの担持ローラ側の
開口へ引きつけられ、アパチャ内に到達する。アパチャ
内に到達したトナーは、電圧が印加されている背面電極
に引きつけられ、アパチャを通過して画像記録媒体に付
着し、画像を形成する。
【0008】しかしながら、この従来の画像形成装置で
は、制御電極に制御電圧を印加してトナー流制御を行っ
ているため、制御電極56の上流部分にも、制御電圧に
対応した電圧が印加され、電界が生じている。この時、
担持ローラにより搬送されるトナー層は、制御電極の上
流部分から生じる電界により、トナー担持ローラに対向
するアパチャ電極体の摺動面のアパチャ上流部分に引き
つけられ滞留し、アパチャに流入するトナーのスムーズ
な流れを妨げていた。また、制御電極への制御電圧の印
加が中止されると、アパチャ上流部分に滞留していたト
ナーが一気に解放され、多量のトナーがアパチャに流入
し、画像記録媒体上の画像を形成させない部分にかぶり
や不要な異常ドットが発生し画像品質の低下を招いてい
た。
【0009】そこで、本出願人は、特願平6−1711
11号の明細書及び図面に示す画像形成装置を開発し
た。この画像形成装置では、図7に示すように、長方形
のアパチャ電極体50は、25μm厚のポリイミド製の
絶縁シート53から構成され、その長手方向に一列に、
幅100μm、長さ60μmの矩形のアパチャ51が複
数個形成されている。各アパチャ51を挟んで、約20
μmの幅を有した導線部である制御電極52を構成して
いる。そして、この画像形成装置では、トナーは図示し
ないトナー搬送ローラによって、アパチャ51に対し矢
印A方向から搬送される。
【0010】従って、この画像形成装置によれば、制御
電極への制御電圧印加時のトナーの滞留を防止し、また
制御電極への制御電圧をオフしたときに生じるかぶりや
異常ドットの発生を防止することにより、良好な画像品
質を得ることができる。また、この画像形成装置によれ
ば、隣合うアパチャ51の間には1本の制御電極52が
あるのみなので、トナー搬送方向に対して、アパチャの
開口率が上がって、高いコントラストの記録が可能とな
る。
【0011】そして、上記矩形のアパチャ51は、図9
に示されるように、制御電極52を形成した後に、アパ
チャ電極の長手方向にエキシマレーザーを一括照射する
ことによって、導線部をコンタクトマスクとして利用し
て、開口される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置では、図8の上面図に示すように、エキシ
マレーザー加工によって、アパチャ電極50のアパチャ
51の周辺には、その加工時に発生するカーボン54が
付着する。このカーボンは、ポリイミドなどの高分子フ
ィルムがアブレーションされたときに発生するもので、
導電性を有しており、隣合うアパチャ51の間には1本
の制御電極52があるのみなので、隣接する制御電極5
2がそのカーボン54によってショートする問題があ
る。従って、各制御電極52に異なる電圧の制御電圧印
加が不可能となって、画像形成が不能となるという欠点
がある。
【0013】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、シートへのアパチャの形成時
に、隣接する制御電極がショートすること無く、更に、
制御電極への制御電圧印加時のトナーの滞留を防止し、
また、制御電極への制御電圧をオフしたときに生じるか
ぶりや異常ドットの発生を防止することにより、良好な
画像品質で、高コントラスト記録可能な画像形成装置を
提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の画像形成装置は、荷電粒子を
搬送するための荷電粒子搬送体と、その荷電粒子搬送体
に接触するように配置されたシートと、そのシートに形
成され、荷電粒子搬送体の荷電粒子搬送方向と直交する
方向に並んで配置された複数のアパチャからなる第1の
アパチャ列と、その第1のアパチャ列と平行すると共に
第1のアパチャ列の荷電粒子搬送方向の下流側に位置す
るようにシートに形成され、第1のアパチャ列の各アパ
チャと直交方向にずらして配置された複数のアパチャか
らなる第2のアパチャ列と、荷電粒子搬送方向の上流部
分を除いて配置され、第1のアパチャ列の各アパチャ対
して荷電粒子搬送方向の上流方向から延びるように設け
られた第1の制御電極と、荷電粒子搬送方向の上流部分
を除いて配置され、第2のアパチャ列の各アパチャ対し
て荷電粒子搬送方向の下流方向から延びるように設けら
れた第2の制御電極と、第1の制御電極及び第2の制御
電極を独立して制御することにより、荷電粒子を荷電粒
子搬送体から複数のアパチャを貫通して画像記録媒体上
に選択的に飛翔させる電極駆動手段とを備えている。
【0015】また、請求項2記載の画像形成装置は、第
1のアパチャ列の各アパチャを挟むように荷電粒子搬送
方向に各々平行に設けられた第1の制御電極と、第2の
アパチャ列の各アパチャを挟むように第1の制御電極と
荷電粒子搬送方向の延長同一線上に設けられた第2の制
御電極とを備えている。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】上記の構成を備えた本発明の請求項1記載の画
像形成装置においては、シートに第1のアパチャ列と第
2のアパチャ列とは、荷電粒子搬送方向と直交する方向
に並んで配置されると共に第1のアパチャ列と第2のア
パチャ列との各アパチャが直交方向にずらして配置され
ており、第1の制御電極は、荷電粒子搬送方向の上流部
分を除いて配置されると共に、第1のアパチャ列の各ア
パチャ対して荷電粒子搬送方向の上流方向から延びるよ
うに設けられており、第2の制御電極は、荷電粒子搬送
方向の上流部分を除いて配置されると共に、第2のアパ
チャ列の各アパチャ対して荷電粒子搬送方向の下流方向
から延びるように設けられている。
【0020】また、請求項2記載の画像形成装置におい
ては、第1の制御電極が第1のアパチャ列の各アパチャ
を挟むように荷電粒子搬送方向に各々平行に設けられ、
第2の制御電極が第2のアパチャ列の各アパチャを挟む
ように第1の制御電極と荷電粒子搬送方向の延長同一線
上に設けられている。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を各図面
を参照して説明する。
【0025】先ず、図1を参照して画像形成装置26に
ついて説明する。
【0026】本発明の一実施例である画像形成装置26
は、その下部にトナー供給装置10が設けられ、トナー
供給装置10の上部には、トナー流の制御を行うアパチ
ャ電極体1が設けられている。このアパチャ電極体1の
上方には、当該アパチャ電極体1と1mmの間隔を保持
して背面電極ローラ6が配設されている。前記アパチャ
電極1と背面電極ローラ6の間隙には、トナーにより画
像が形成される画像記録媒体Pが矢印B方向に挿入搬送
される。前記背面電極ローラ6によって搬送される画像
記録媒体Pの搬送方向の下流側には、画像を画像記録媒
体Pに定着させるヒートローラ24とプレスローラ25
とが圧接されて配設されている。
【0027】次に、上記画像形成装置の各部の詳細を図
面を参照して説明する。
【0028】前記トナー供給装置10には図1に示すよ
うに、装置全体のハウジングを兼ねるトナーケース15
が設けられ、そのトナーケース15内には、荷電粒子と
してのトナー14が蓄えられており、また、トナー14
を担持して前記アパチャ電極体1に搬送する円筒形の荷
電粒子搬送体としてのトナー担持ローラ11が矢印C方
向に回動可能にトナーケース11内に支持されている。
図1においてトナー担持ローラ11の左斜め下方部に
は、トナーケース15に蓄えらているトナー14を前記
トナー担持ローラ11に給送する円筒形の供給ローラ1
2が設けられ、トナー供給ローラ12とトナー担持ロー
ラ11とは、互いに平行に配設され、その円筒面の母線
を接している。
【0029】また、トナーケース15内の前記供給ロー
ラ12の上方には、トナー担持ローラ11により担持さ
れるトナー14の量をトナー担持ローラ11のローラ面
上で均一になるように調整すると共に、そのトナー14
を均一に帯電させるためのトナー層規制ブレード13が
設けられ、当該トナー層規制ブレード13はトナー担持
ローラ11に一端を圧接されている。
【0030】次に、アパチャ電極体1について図面を参
照して説明する。
【0031】前記アパチャ電極体1は、図2に示すよう
に厚さ25μmのポリイミド製のシートとしての絶縁シ
ート2に90μm×40μmの四角形をした複数のアパ
チャ4aがトナー担時ローラ11のトナー搬送方向Aと
直交する方向に所定間隔にて並んで配置されており、こ
の複数のアパチャ4aが第1のアパチャ列4を構成して
いる。
【0032】また、絶縁シート2には90μm×40μ
mの四角形をした複数のアパチャ34aが、アパチャ3
aのトナー搬送方向Aの下流側において、複数のアパチ
ャ3aとトナー搬送方向Aと直交する方向にずれるよう
に所定間隔にて並んで配置されており、この複数のアパ
チャ34aが第2のアパチャ列34を構成している。従
って、第1のアパチャ列4と第2のアパチャ列34とが
トナー搬送方向Aと直交する方向に2列、千鳥足状に並
んで形成されている。
【0033】そして、第1のアパチャ列4の各アパチャ
4aにはトナー搬送方向Aの上流方向からアパチャ4a
の両辺を挟むように厚さ8μmの第1の制御電極3a
が、トナー搬送方向Aに沿って2本づつ形成されてい
る。この2本の第1の制御電極3aは、アパチャ4aに
対するトナー搬送方向Aの約2mm程度、上流側におい
て接続電極33aにて接続されている。従って、各アパ
チャ4aのトナー搬送方向Aの上流部分3cには制御電
極3aが存在しないように構成されている。よって、制
御電極3aが、このアパチャ4aに対してトナー搬送方
向の上流部分を除いて配置されているため、アパチャ4
aに流入するトナー14のスムーズな流れを妨げること
なく、また、制御電極3aへの制御電圧の印加の中止時
にアパチャ上流部分に滞留していたトナー14が一気に
解放されて多量のトナー14がアパチャ4aに流入する
ことなく、良好な画像品質を得ることができる。
【0034】尚、絶縁シート2の接続電極33a部分
は、図4に示すように、トナー担時ローラ11と接触し
ていないため、接続電極33aから生じる電界はトナー
14に何等影響を与えない。
【0035】また、第2の制御電極33aは、第1の制
御電極3aとは逆向きに第2のアパチャ列34の各アパ
チャ34aに対応して設けられており、その形状は第1
の制御電極3aと同一のためその説明は省略する。そし
て、第2の制御電極33aは、斜めに隣接するアパチャ
4aに設けられた制御電極3aとトナー搬送方向Aにつ
いて同一線上に配置される。よって、制御電極33a及
び制御電極3aが、このアパチャ34aに対してトナー
搬送方向Aの上流部分を除いて配置されているため、各
アパチャ4aと同様に良好な画像品質を得ることができ
る。尚、2本の第2の制御電極33aは、アパチャ34
aに対するトナー搬送方向Aの約2mm程度、下流側に
おいて接続電極333aにて接続されている。従って、
アパチャ電極体1を画像形成装置に組み付ける際、アパ
チャ電極体1をどちらの方向に組み付けてもよく、その
組み付け作業が容易となる。
【0036】また、アパチャ電極体1は、図3に示され
るように、穴開け加工時に発生するカーボン30が、ア
パチャ4a、34aの周辺に付着している。このカーボ
ン30は、エキシマレーザーによって、樹脂を加工する
ときに、樹脂の構成主元素であるカーボンが解離されて
発生するもので、加工の性質上避けては通られないもの
である。
【0037】前記アパチャ電極体1は、図1に示すよう
に画像記録媒体P側に制御電極3a、33aを対向させ
た状態で、絶縁シート2のアパチャ位置でトナー担持ロ
ーラ11に対して圧接されている。
【0038】ここにおいて、前記アパチャ電極体1のア
パチャ4a、34a及び制御電極3a,33aとトナー
担持ローラ11との位置関係の詳細を説明すると、図4
に示すように、トナー搬送方向の上流側に位置するアパ
チャ4aの列と、トナー搬送方向の下流側に位置するア
パチャ34aの列との中心線30が、トナー担持ローラ
11の周面の最上部分と、トナー担持ローラ11の中心
軸32とを通過するように配置されている。これによれ
ば、各アパチャ4a、34aは、トナー担持ローラ11
の周面の最上部分を基準として、左右に均等に配置され
ることにより、各アパチャ4a、34aを通過するトナ
ー14の分布をアパチャ4a、34a内の全域で均一に
することができる。また、アパチャ4aと、アパチャ3
4aとのトナー飛翔方向がアパチャ壁面と一番平行一番
近くなるので、安定してトナーを飛翔させることができ
る。
【0039】更には、アパチャ電極体1自体は、図4に
示すようにトナー担持ローラ11に対して、アパチャ3
a、33aの中心線を中心として左右に同じ角度だけた
わむように圧接されている。これにより、アパチャ電極
体1とトナー担持ローラ11との接触面積を大きくする
ことができると共に、アパチャ3a、33aの下部周辺
を左右均一に圧接することができるため、トナーの濃度
むらが発生することを極力抑えることができる。
【0040】また、図1に示すように、前記制御電極3
a、33aとトナー担持ローラ11の間には、電極駆動
手段としての制御電圧印加回路5が接続されている。こ
の制御電圧印加回路5は、図示しない画像信号受信手段
から送られてくる画像信号に基いて制御電極3a,33
aに対して−30V、もしくは+30Vの電圧を印加す
るように構成されている。尚、図示しない画像信号受信
手段は、外部のコンピュータや画像読取装置や画像通信
装置等に接続されている。
【0041】更には、前記背面電極ローラ6とトナー担
持ローラ11との間には直流電源7が接続されており、
この直流電源は前記背面電極ローラ6に対して+1kV
の電圧を印加し得るようになっている。
【0042】次に、上述のように構成される画像形成装
置の動作を説明する。
【0043】まず始めに、トナーの供給動作について図
1を参照して説明する。
【0044】供給ローラ12の矢印D方向への回動によ
り、トナーケース15内に蓄えられているトナー14は
トナー担持ローラ11に向けて搬送される。そして、搬
送されてきたトナー14はトナー担持ローラ11に擦り
つけられ、マイナスに帯電させられてトナー担持ローラ
11上に担持される。トナー担持ローラ11に担持され
たトナー14は、トナー担持ローラ11の矢印C方向へ
の回動と共にトナー担持ローラ11の円筒形のローラ面
に担持されたまま搬送され、トナー層規制ブレード13
によって薄層化されると共に帯電を均一化された後、ト
ナー担持ローラ11の回転によってアパチャ電極体1に
向かって搬送される。そして、トナー担持ローラ11上
のトナーはアパチャ電極体1の絶縁シート2に擦られつ
つアパチャ4a、34aの下に供給される。
【0045】次に画像の形成動作について図1及び図2
を参照して説明する。
【0046】図示しない画像信号受信手段から送られて
来る画像信号に応じて、制御電圧印加回路5は、その画
像部分に対応する制御電極3a、33aに+30Vの電
圧を印加する。その結果、電圧が印加された制御電極3
a、33aの両側のアパチャ4a、34aには、制御電
極3a、33aとトナー担持ローラ11の間の電位差に
より、制御電極3a、33aよりトナー担持ローラ11
に向かう電気力線が形成される。それにより、マイナス
に帯電されたトナーは電位の高い方向に静電力を受け、
トナー担持ローラ11上からアパチャ4a、34aを通
過して制御電極3a、33a側に引き出される。引き出
されたトナー14は、更に、直流電源7により背面電極
6に印加されている+1kVの電圧によって画像記録媒
体Pとアパチャ電極体1との間に形成される電界によ
り、画像記録媒体Pに向かって飛翔し、画像記録媒体P
上に堆積して画素を形成する。
【0047】また、非画像部分に対応する制御電極3
a、33aには、制御電圧印加回路5から−30Vの電
圧が印加される。その結果、トナー担持ローラ11と制
御電極3a、33aとの間には電界が形成されないこと
により、トナー担持ローラ11上のトナー14は静電力
を受けないためアパチャ4a、34aを通過しない。
【0048】上述した画像形成動作において、トナーは
制御電極3a、33aから静電力を受けるが、本実施例
では、トナー接触領域において、アパチャ4aに対して
トナー14の搬送方向上流側には制御電極3aが配置さ
れていない。また、アパチャ34aに対してトナー搬送
方向の上流側には、制御電極3a、33aが配置されて
いない。従って、トナー14が担持ローラ11によりア
パチャ電極体1方向へ搬送される際に、制御電極3a、
33aからの静電力により、アパチャ電極体1の裏面の
アパチャのトナー搬送方向上流側の部分に拘束され滞留
することが無くなる。したがって、アパチャ4a、34
aの部分ではトナー担持ローラ11によるトナー層の搬
送がスムーズになる。また、アパチャ電極体1の裏面の
アパチャ4a、34aのトナー搬送上流側にトナーの滞
留がなくなるので、制御電極3a、33aへの電圧の印
加を+30Vから−30Vに切換えたとき、即ち、画像
部分から非画像部分に切り換えたときでも、滞留したト
ナーが解放されてアパチャ4a、34aから異常突出す
ることが防止できる。それにより、安定した印字が可能
となる。
【0049】印字画素形成時において、図3に示される
ように、エキシマレーザー穴開け加工時に発生するカー
ボン30は、1画素を形成するアパチャの周辺のみに付
着していて、その隣の画素を形成する制御電極との間に
は、付着することが出来ないために、隣接するドットを
形成するための制御電極との間で電気的な短絡を起こす
ことがない。
【0050】更には、画像記録媒体Pは、その面上にト
ナー14により2列の画素が形成されると、次に、図示
しない搬送手段により、アパチャ4a、34a列と垂直
の方向に1画素分搬送される。そして、上記の画像形成
のプロセスを繰り返すことにより画像記録媒体Pの全面
にトナー像が形成される。その後、形成されたトナー像
は、図示しない搬送装置によってヒートローラ24と、
プレスローラ25とによって、加熱及び加圧されること
によって、画像記録媒体P上に定着される。
【0051】上記のように構成される画像形成装置にお
いて、絶縁性トナーを用いれば、トナー担持ローラ11
と制御電極3a、33aの間の絶縁性が保たれ、アパチ
ャ4a、34aが絶縁破壊することがない。
【0052】以上説明したように、本実施例において、
隣接ドット間の隙間を極力少なくして、アパチャの開口
面積を稼ぐことによって、高い濃度の記録を達成させつ
つ、しかも隣接ドットを生成するための制御電極間でシ
ョートを起こすことを防止することが出来る。また、各
アパチャ4a、34aのトナー搬送方向上流部分に、制
御電極3a、33aを設けないことによって、制御電圧
によるトナー14の滞留がアパチャ4a、34aに影響
を及ぼすことがなくなって、高品質の画像が形成され
る。
【0053】上記のプロセスにおいて、制御電極3a、
33aによる制御電界は、制御電極3a、33aとアパ
チャ4a、34aの内部、およびそのアパチャ4a、3
4aと対向するトナー担持ローラ11のトナー担持面と
の間に形成されるので、担持されるトナー14に直接、
制御電界を印加できるため、制御効率がよい。
【0054】また、供給されるトナー14の一部が、ア
パチャ電極体1との摺動で機械的な力等を受け、非画像
部に対応するアパチャ4a、34a内に進入しても、ア
パチャ4a、34a内部の電界でアパチャ4a、34a
を通過しないよう制御できるため、トナーの制御性が良
い。
【0055】更には、トナー担持ローラ11とアパチャ
電極体1はトナー層を挟んで対向しているので、比較的
近距離に配置することができることにより、制御電圧を
低くでき、安価な駆動素子を使用することができる。
【0056】また、アパチャ電極体1の絶縁性シート2
はトナー担持ローラ11側に向けられているので、トナ
ー供給系の不具合でトナー担持ローラ11上にトナー1
4が存在しない場合でも、制御電極3a、33aとトナ
ー担持ローラ11が接触して電気的に短絡し、駆動素子
を壊すことはない。
【0057】尚、本発明は、以上詳述した実施例に限定
されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の変更を加えることが可能である。
【0058】例えば、本実施例においては、各アパチャ
4a、34aと各制御電極3a、33aとを図3のよう
に配置しているが、図5または図6に示すように配置し
てもよい。
【0059】即ち、図5においては、第1の制御電極4
2をトナー搬送方向上流側から延ばすと共にその第1の
制御電極42の先端部の両側に第1の制御電極42を挟
み込むように2個のアパチャ40(第1のアパチャ列)
を配置し、第2の制御電極43をトナー搬送方向下流側
から延ばすと共にその第2の制御電極43の先端部の両
側に第2の制御電極43を挟み込むように2個のアパチ
ャ41(第2のアパチャ列)を配置している。
【0060】また、図6においては、第1の制御電極4
6をトナー搬送方向下流側から延ばすと共にその第1の
制御電極46の先端部の両側に第1の制御電極46を挟
み込むように2個のアパチャ44(第1のアパチャ列)
を配置し、第2の制御電極47をトナー搬送方向下流側
から第1の制御電極46よりも短く延ばすと共にその第
2の制御電極46の先端部の両側に第2の制御電極43
を挟み込むように2個のアパチャ45(第2のアパチャ
列)を配置している。
【0061】また、上記実施例では非画像部分に対応す
るアパチャの制御電圧を−30Vとしたが、これはゼロ
電圧であっても良い。この場合、より低電圧駆動が可能
となる。
【0062】本実施例では、アパチャ形状を四角形状と
したが、特に限定されるものでは無い。例えば、球状に
形成する事も可能である。
【0063】また、上記実施例においては、トナー流制
御手段としてアパチャ電極体を用いたが、例えば、米国
特許第5036341号の明細書に記載されるような編
目状の電極体を用いることも可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、隣
接ドット間の隙間を極力少なくして、アパチャの開口面
積を稼ぐことによって、高い濃度の記録を達成させつ
つ、しかも隣接ドットを生成するための制御電極間でシ
ョートを起こすことを防止することが出来る。また、各
アパチャのトナー搬送方向上流部分に、制御電極を設け
ないことによって、制御電圧によるトナーの滞留がアパ
チャに影響を及ぼすことがなくなって、高品質の画像が
形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を具体化した一実
施例を示す図である。
【図2】上記画像形成装置に用いられるアパチャ電極体
の構成を示す斜視図である。
【図3】上記画像形成装置に用いられるアパチャ電極体
の構成を示す上面図である。
【図4】上記画像形成装置に用いられるアパチャ電極体
とトナー担持ローラとの構成を模式的に表す図である。
【図5】本発明の画像形成装置に用いられる変形例のア
パチャ電極体の構成を示す上面図である。
【図6】本発明の画像形成装置に用いられる別の変形例
のアパチャ電極体の構成を示す上面図である。
【図7】従来のアパチャ電極の斜視図である。
【図8】従来のアパチャ電極の上面図である。
【図9】従来のアパチャ電極の穴開け工程説明図であ
る。
【符号の説明】
2 絶縁性シート 3a 第1の制御電極 4 第1のアパチャ列 4a アパチャ 5 制御電圧印加回路 11 トナー担持ローラ 33a 制御電極 34 第2のアパチャ列 34a アパチャ 40 アパチャ 41 アパチャ 42 第1の制御電極 43 第2の制御電極 44 アパチャ 45 アパチャ 46 第1の制御電極 47 第2の制御電極 P 画像記録媒体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子を搬送するための荷電粒子搬送
    体と、 その荷電粒子搬送体に接触するように配置されたシート
    と、 そのシートに形成され、前記荷電粒子搬送体の荷電粒子
    搬送方向と直交する方向に並んで配置された複数のアパ
    チャからなる第1のアパチャ列と、 その第1のアパチャ列と平行すると共に第1のアパチャ
    列の前記荷電粒子搬送方向の下流側に位置するように前
    記シートに形成され、第1のアパチャ列の各アパチャと
    前記直交方向にずらして配置された複数のアパチャから
    なる第2のアパチャ列と、前記荷電粒子搬送方向の上流部分を除いて配置され、前
    記第1のアパチャ列の各アパチャ対して前記荷電粒子搬
    送方向の上流方向から延びるように設けられた第1の制
    御電極と、 前記荷電粒子搬送方向の上流部分を除いて配置され、前
    記第2のアパチャ列の各アパチャ対して前記荷電粒子搬
    送方向の下流方向から延びるように設けられた第2の制
    御電極と、 前記第1の制御電極及び前記第2の制御電極 を独立して
    制御することにより、前記荷電粒子を前記荷電粒子搬送
    体から前記複数のアパチャを貫通して画像記録媒体上に
    選択的に飛翔させる電極駆動手段とを備えたことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記第1の制御電極が第1のアパチャ列
    の各アパチャを挟むように前記荷電粒子搬送方向に各々
    平行に設けられると共に、第2の制御電極が第2のアパ
    チャ列の各アパチャを挟むように第1の制御電極と荷電
    粒子搬送方向の延長同一線上に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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