JP3319723B2 - スイッチ及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジューリング方法 - Google Patents
スイッチ及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジューリング方法Info
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- H04L49/30—Peripheral units, e.g. input or output ports
- H04L49/3063—Pipelined operation
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークにお
いて、データ転送を行うルータやスイッチ等のネットワ
ークスイッチ（以下の説明において、これらの装置の呼
称をスイッチで統一する）に関し、特にデータに設定さ
れた優先度に応じてスイッチスケジューリングを行うス
イッチ及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジュー
リング方法に関する。
いて、データ転送を行うルータやスイッチ等のネットワ
ークスイッチ（以下の説明において、これらの装置の呼
称をスイッチで統一する）に関し、特にデータに設定さ
れた優先度に応じてスイッチスケジューリングを行うス
イッチ及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジュー
リング方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、インターネットにおけるデータト
ラヒックは、ベストエフォートとよばれ、帯域、遅延、
ゆらぎ等に対するトラヒックの品質保証（ＱｏＳ：Ｑｕ
ａｌｉｔｙ ｏｆ Ｓｅｒｖｉｃｅ）が行われていなか
った。つまり、ＩＰパケットを転送するスイッチは、パ
ケットを受信すると、当該受信した時点で提供可能なＱ
ｏＳでパケット転送するのみであり、ＱｏＳの保証は行
わなかった。
ラヒックは、ベストエフォートとよばれ、帯域、遅延、
ゆらぎ等に対するトラヒックの品質保証（ＱｏＳ：Ｑｕ
ａｌｉｔｙ ｏｆ Ｓｅｒｖｉｃｅ）が行われていなか
った。つまり、ＩＰパケットを転送するスイッチは、パ
ケットを受信すると、当該受信した時点で提供可能なＱ
ｏＳでパケット転送するのみであり、ＱｏＳの保証は行
わなかった。
【０００３】これに対して、ＲＳＶＰ（Ｒｅｓｅｒｖａ
ｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）やＤｉｆｆＳｅｒｖ（Ｄ
ｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｔｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ）などの
プロトコルの出現により、インターネットでもトラヒッ
クのＱｏＳをプロトコルとして保証できるようになって
きた。
ｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）やＤｉｆｆＳｅｒｖ（Ｄ
ｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｔｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅ）などの
プロトコルの出現により、インターネットでもトラヒッ
クのＱｏＳをプロトコルとして保証できるようになって
きた。
【０００４】また、スイッチにおいても、トラヒックを
ＱｏＳ別にクラス分けしてＱｏＳ保証を行うことができ
る技術が提案されている。この種の従来の技術として
は、例えば特開平１０−２００５５０号公報に開示され
たスイッチがある。
ＱｏＳ別にクラス分けしてＱｏＳ保証を行うことができ
る技術が提案されている。この種の従来の技術として
は、例えば特開平１０−２００５５０号公報に開示され
たスイッチがある。
【０００５】一方、ＶｏＩＰ（Ｖｏｉｃｅ ｏｖｅｒ
ＩＰ）などが提供する機能によりインターネットで電話
音声を収容することができるようになり、電話業者が電
話網をインターネットで実現する動きが出てきている。
このため、インターネットのＱｏＳ保証の要求条件は、
近年、さらに厳しいものとなている。
ＩＰ）などが提供する機能によりインターネットで電話
音声を収容することができるようになり、電話業者が電
話網をインターネットで実現する動きが出てきている。
このため、インターネットのＱｏＳ保証の要求条件は、
近年、さらに厳しいものとなている。
【０００６】図１４に従来のスイッチの構成を示す。ま
た、図１４のスイッチによるスイッチング動作を図１５
のフローチャートに示す。図１４を参照すると、スイッ
チは、データを入力する複数の入力ポート１１０ａ〜１
１０ｂと、データを出力する複数の出力ポート１４０ａ
〜１４０ｂと、入力ポート１１０ａ〜１１０ｂから入力
されたデータをスイッチングして出力ポート１４０ａ〜
１４０ｂへ伝送するスイッチング実行部１３０と、スイ
ッチング実行部１３０によるスイッチングを制御するス
ケジューラ１２０とを備える。入力ポート１１０ａ〜１
１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキュー１
１１を備える。
た、図１４のスイッチによるスイッチング動作を図１５
のフローチャートに示す。図１４を参照すると、スイッ
チは、データを入力する複数の入力ポート１１０ａ〜１
１０ｂと、データを出力する複数の出力ポート１４０ａ
〜１４０ｂと、入力ポート１１０ａ〜１１０ｂから入力
されたデータをスイッチングして出力ポート１４０ａ〜
１４０ｂへ伝送するスイッチング実行部１３０と、スイ
ッチング実行部１３０によるスイッチングを制御するス
ケジューラ１２０とを備える。入力ポート１１０ａ〜１
１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキュー１
１１を備える。
【０００７】図１５のフローチャートを参照すると、ま
ず、入力ポート１１０ａ〜１１０ｂが、出力ポート１４
０ａ〜１４０ｂのいずれかを宛先とするデータを受信す
ると、当該データを出力ポート別キュー１１１にキュー
イングする（ステップ１５０１）。次に、入力ポート１
１０ａ〜１１０ｂは、スイッチ１３０の接続を要求する
ため、スケジューラ１２０へ希望出力ポートへの接続リ
クエストを送出する（ステップ１５０２）。
ず、入力ポート１１０ａ〜１１０ｂが、出力ポート１４
０ａ〜１４０ｂのいずれかを宛先とするデータを受信す
ると、当該データを出力ポート別キュー１１１にキュー
イングする（ステップ１５０１）。次に、入力ポート１
１０ａ〜１１０ｂは、スイッチ１３０の接続を要求する
ため、スケジューラ１２０へ希望出力ポートへの接続リ
クエストを送出する（ステップ１５０２）。
【０００８】スケジューラ１２０は、入力ポート１１０
ａ〜１１０ｂから接続リクエストを受け取ると、各入力
ポート１１０ａ〜１１０ｂから出力ポート１４０ａ〜１
４０ｂへの接続が相互に衝突しないように、接続先の割
り当て（アロケーション）を行う（ステップ１５０
３）。そして、アロケーションに従ってスイッチ１３０
を設定し（ステップ１５０４）、各入力ポート１１０ａ
〜１１０ｂに対してそれぞれの接続先出力ポート１４０
ａ〜１４０ｂを示すＧＲＡＮＴ信号を返送する（ステッ
プ１５０５）。
ａ〜１１０ｂから接続リクエストを受け取ると、各入力
ポート１１０ａ〜１１０ｂから出力ポート１４０ａ〜１
４０ｂへの接続が相互に衝突しないように、接続先の割
り当て（アロケーション）を行う（ステップ１５０
３）。そして、アロケーションに従ってスイッチ１３０
を設定し（ステップ１５０４）、各入力ポート１１０ａ
〜１１０ｂに対してそれぞれの接続先出力ポート１４０
ａ〜１４０ｂを示すＧＲＡＮＴ信号を返送する（ステッ
プ１５０５）。
【０００９】各入力ポート１１０ａ〜１１０ｂは、ＧＲ
ＡＮＴ信号にて通知された接続先出力ポート宛のデータ
をスイッチ１３０に送信する（ステップ１５０６）。そ
して、スイッチ１３０が、スケジューラ１２０による設
定にしたがってスイッチングを行い、受け取ったデータ
を各出力ポート１４０ａ〜１４０ｂに送信する（ステッ
プ１５０７）。
ＡＮＴ信号にて通知された接続先出力ポート宛のデータ
をスイッチ１３０に送信する（ステップ１５０６）。そ
して、スイッチ１３０が、スケジューラ１２０による設
定にしたがってスイッチングを行い、受け取ったデータ
を各出力ポート１４０ａ〜１４０ｂに送信する（ステッ
プ１５０７）。
【００１０】しかし、上述した従来の技術によるスイッ
チスケジューリングでは、スイッチされるデータの品質
や優先度などを考慮せず画一的なスケジューリングを行
っていた。そのため、電話音声などの遅延特性に厳しい
要求のあるトラヒックをインターネットを介して転送す
る場合や、品質や特性の異なる複数プロトコルのトラヒ
ックを一つのスイッチに収容する場合に、トラヒックの
品質に応じたスイッチングを実現することができなかっ
た。
チスケジューリングでは、スイッチされるデータの品質
や優先度などを考慮せず画一的なスケジューリングを行
っていた。そのため、電話音声などの遅延特性に厳しい
要求のあるトラヒックをインターネットを介して転送す
る場合や、品質や特性の異なる複数プロトコルのトラヒ
ックを一つのスイッチに収容する場合に、トラヒックの
品質に応じたスイッチングを実現することができなかっ
た。
【００１１】また、特開平８−５６２３０号公報には、
優先度に応じたスイッチスケジューリングを実現したス
イッチングシステムが開示されている。同公報に開示さ
れたスイッチングシステムは、一つのスケジューラで全
ての優先度のトラヒックを同時にスケジューリングす
る。すなわち、図１６に示すように、スケジューラ１６
１０が、セルエントリごとに設けられた、セルの優先度
を示すタグを保持するタグレジスタ１６２０とタグレジ
スタ１６２０に保持されている優先度の値を比較する比
較器１６３０とを備え、各セルの優先度を順次一つずつ
比較してスケジューリングを行っている。したがって、
スケジューラ１６１０は、全ての優先度をを判断してス
ケジューリングする作業を１セル時間（１タイムスロッ
ト）内に行うことが必要であった。また、そのような条
件を満たす特殊なスケジューリングアルゴリズムを用意
する必要があった。
優先度に応じたスイッチスケジューリングを実現したス
イッチングシステムが開示されている。同公報に開示さ
れたスイッチングシステムは、一つのスケジューラで全
ての優先度のトラヒックを同時にスケジューリングす
る。すなわち、図１６に示すように、スケジューラ１６
１０が、セルエントリごとに設けられた、セルの優先度
を示すタグを保持するタグレジスタ１６２０とタグレジ
スタ１６２０に保持されている優先度の値を比較する比
較器１６３０とを備え、各セルの優先度を順次一つずつ
比較してスケジューリングを行っている。したがって、
スケジューラ１６１０は、全ての優先度をを判断してス
ケジューリングする作業を１セル時間（１タイムスロッ
ト）内に行うことが必要であった。また、そのような条
件を満たす特殊なスケジューリングアルゴリズムを用意
する必要があった。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のスイッチスケジューリングは、スイッチされるデータ
の品質や優先度などを考慮せず画一的なスケジューリン
グを行っていたため、トラヒックの品質に応じたスイッ
チングを実現することができない場合があるという欠点
があった。
のスイッチスケジューリングは、スイッチされるデータ
の品質や優先度などを考慮せず画一的なスケジューリン
グを行っていたため、トラヒックの品質に応じたスイッ
チングを実現することができない場合があるという欠点
があった。
【００１３】また、優先度に応じたスイッチスケジュー
リングを実現した特開平８−５６２３０号公報に記載さ
れたスイッチングシステムにおいても、全ての優先度を
判断してスケジューリングを行う作業を１セル時間（１
タイムスロット）内に行うため、装置の構成が複雑にな
るという欠点があった。また、特殊なスケジューリング
アルゴリズムを必要とするために柔軟な設定変更ができ
ないという欠点があった。
リングを実現した特開平８−５６２３０号公報に記載さ
れたスイッチングシステムにおいても、全ての優先度を
判断してスケジューリングを行う作業を１セル時間（１
タイムスロット）内に行うため、装置の構成が複雑にな
るという欠点があった。また、特殊なスケジューリング
アルゴリズムを必要とするために柔軟な設定変更ができ
ないという欠点があった。
【００１４】本発明は、上記従来の欠点を解決し、簡単
な装置構成で、データに設定された優先度に応じた柔軟
なスイッチスケジューリングを実現するスイッチ及びそ
のスケジューラ並びにスイッチスケジューリング方法を
提供することを目的とする。
な装置構成で、データに設定された優先度に応じた柔軟
なスイッチスケジューリングを実現するスイッチ及びそ
のスケジューラ並びにスイッチスケジューリング方法を
提供することを目的とする。
【００１５】また、本発明は、優先制御を伴わない従来
のスイッチスケジューリングの手法（アルゴリズム等）
をそのまま用いて優先制御を含むスイッチスケジューリ
ングを実現することにより、ネットワークシステムへの
導入が容易なスイッチ及びそのスケジューラ並びにスイ
ッチスケジューリング方法を提供することを目的とす
る。
のスイッチスケジューリングの手法（アルゴリズム等）
をそのまま用いて優先制御を含むスイッチスケジューリ
ングを実現することにより、ネットワークシステムへの
導入が容易なスイッチ及びそのスケジューラ並びにスイ
ッチスケジューリング方法を提供することを目的とす
る。
【００１６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、転送データを入力する複数の入力ポートと、転
送データを出力する複数の出力ポートと、前記入力ポー
トから入力された転送データをスイッチングして前記出
力ポートへ伝送するスイッチング実行手段と、前記入力
ポートからの前記転送データの接続要求に応じて前記ス
イッチング実行手段によるスイッチングを制御するスケ
ジューラとを備え、ネットワーク上に設けられてデータ
転送を行うスイッチにおいて、前記スケジューラが、前
記入力ポートから前記転送データを入力し、入力した前
記転送データに設定された優先度に応じて、前記転送デ
ータの接続要求を優先度別に振り分ける振分手段と、前
記振分手段により振り分けられた優先度の高い第１の前
記転送データの接続要求のうち 、 前記入力ポート及び出
力ポートのいずれも重複しない接続要求を選択すること
により 、スイッチ接続の割り当てを行う第１のスイッチ
接続割り当て手段と、前記振分手段により振り分けられ
た第１の前記転送データより優先度の低い第２の前記転
送データの接続要求と 、 前記第１のスイッチ接続割り当
て手段によるスイッチ接続の割り当て結果とを受け取
り 、 第２の前記転送データの接続要求のうち 、 スイッチ接
続の割り当てがなされた第１の前記転送データの接続要
求と入力ポート及び出力ポートが重複する接続要求をマ
スクするマスク手段と、前記マスク手段によりマスクさ
れた第２の前記転送データの接続要求に対するスイッチ
接続の割り当てを行う第２のスイッチ接続割り当て手段
と、前記第１のスイッチ接続割り当て手段及び前記第２
のスイッチ接続割り当て手段によるスイッチ接続の割り
当て結果を合成する合成手段と、前記合成手段により合
成されたスイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記
スイッチング実行手段を設定すると共に、前記入力ポー
トに対してスイッチ接続を許可する通知を行うスイッチ
接続許可手段とを備えることを特徴とする。
発明は、転送データを入力する複数の入力ポートと、転
送データを出力する複数の出力ポートと、前記入力ポー
トから入力された転送データをスイッチングして前記出
力ポートへ伝送するスイッチング実行手段と、前記入力
ポートからの前記転送データの接続要求に応じて前記ス
イッチング実行手段によるスイッチングを制御するスケ
ジューラとを備え、ネットワーク上に設けられてデータ
転送を行うスイッチにおいて、前記スケジューラが、前
記入力ポートから前記転送データを入力し、入力した前
記転送データに設定された優先度に応じて、前記転送デ
ータの接続要求を優先度別に振り分ける振分手段と、前
記振分手段により振り分けられた優先度の高い第１の前
記転送データの接続要求のうち 、 前記入力ポート及び出
力ポートのいずれも重複しない接続要求を選択すること
により 、スイッチ接続の割り当てを行う第１のスイッチ
接続割り当て手段と、前記振分手段により振り分けられ
た第１の前記転送データより優先度の低い第２の前記転
送データの接続要求と 、 前記第１のスイッチ接続割り当
て手段によるスイッチ接続の割り当て結果とを受け取
り 、 第２の前記転送データの接続要求のうち 、 スイッチ接
続の割り当てがなされた第１の前記転送データの接続要
求と入力ポート及び出力ポートが重複する接続要求をマ
スクするマスク手段と、前記マスク手段によりマスクさ
れた第２の前記転送データの接続要求に対するスイッチ
接続の割り当てを行う第２のスイッチ接続割り当て手段
と、前記第１のスイッチ接続割り当て手段及び前記第２
のスイッチ接続割り当て手段によるスイッチ接続の割り
当て結果を合成する合成手段と、前記合成手段により合
成されたスイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記
スイッチング実行手段を設定すると共に、前記入力ポー
トに対してスイッチ接続を許可する通知を行うスイッチ
接続許可手段とを備えることを特徴とする。
【００１７】また、他の態様では、第２の前記転送データ
よりもさらに優先度の低い第３の前記転送データの接続
要求と 、 前記合成手段により合成されたスイッチ接続の
割り当て結果とを受け取り 、 第３の前記転送データの接
続要求のうち 、 前記合成手段により合成されたスイッチ
接続の割り当て結果と重複する前記接続要求をマスクす
る第２のマスク手段と 、 前記第２のマスク手段によりマ
スクされた第３の前記転送データの接続要求に対するス
イッチ接続の割り当てを行う第３のスイッチ接続割り当
て手段と、前記合成手段により合成されたスイッチ接続
の割り当て結果と前記第３のスイッチ接続割り当て手段
によるスイッチ接続の割り当て結果とを合成する第２の
合成手段とをさらに備えることを特徴とする。
よりもさらに優先度の低い第３の前記転送データの接続
要求と 、 前記合成手段により合成されたスイッチ接続の
割り当て結果とを受け取り 、 第３の前記転送データの接
続要求のうち 、 前記合成手段により合成されたスイッチ
接続の割り当て結果と重複する前記接続要求をマスクす
る第２のマスク手段と 、 前記第２のマスク手段によりマ
スクされた第３の前記転送データの接続要求に対するス
イッチ接続の割り当てを行う第３のスイッチ接続割り当
て手段と、前記合成手段により合成されたスイッチ接続
の割り当て結果と前記第３のスイッチ接続割り当て手段
によるスイッチ接続の割り当て結果とを合成する第２の
合成手段とをさらに備えることを特徴とする。
【００１８】さらに他の態様では、前記振分手段が前記
接続要求を振り分ける優先度の数に応じて、前記第３の
スイッチ接続割り当て手段と前記第２の合成手段とを、
段階的に備えることを特徴とする。
接続要求を振り分ける優先度の数に応じて、前記第３の
スイッチ接続割り当て手段と前記第２の合成手段とを、
段階的に備えることを特徴とする。
【００１９】さらにまた、他の態様では、前記合成手段
と前記スイッチ接続許可手段との間に設けられ、前記第
１のスイッチ接続割り当て手段によるスイッチ接続の割
り当て結果と前記合成手段により合成されたスイッチ接
続の割り当て結果とを入力し、該スイッチ接続の割り当
て結果のうちのいずれか一方を選択的に出力して前記ス
イッチ接続許可手段に送る選択手段をさらに備え、前記
スイッチ接続許可手段が、前記選択手段から出力された
スイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記スイッチ
ング実行手段を設定すると共に、前記入力ポートに対し
てスイッチ接続を許可する通知を行うことを特徴とす
る。
と前記スイッチ接続許可手段との間に設けられ、前記第
１のスイッチ接続割り当て手段によるスイッチ接続の割
り当て結果と前記合成手段により合成されたスイッチ接
続の割り当て結果とを入力し、該スイッチ接続の割り当
て結果のうちのいずれか一方を選択的に出力して前記ス
イッチ接続許可手段に送る選択手段をさらに備え、前記
スイッチ接続許可手段が、前記選択手段から出力された
スイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記スイッチ
ング実行手段を設定すると共に、前記入力ポートに対し
てスイッチ接続を許可する通知を行うことを特徴とす
る。
【００２０】また、上の目的を達成する他の本発明は、転
送データを入力する複数の入力ポートと、転送データを
出力する複数の出力ポートと、前記入力ポートから入力
された転送データをスイッチングして前記出力ポートへ
伝送するスイッチング実行手段と、前記入力ポートから
の前記転送データの接続要求に応じて前記スイッチング
実行手段によるスイッチングを制御するスケジューラと
を備え、ネットワーク上に設けられてデータ転送を行う
スイッチにおけるスイッチスケジューリング方法におい
て、前記入力ポートから前記転送データを入力し、入力
した前記転送データに設定された優先度に応じて、前記
転送データの接続要求を優先度別に振り分ける行程と、
前記振分行程により振り分けられた優先度の高い第１の
前記転送データの接続要求のうち 、 前記入力ポート及び
出力ポートのいずれも重複しない接続要求を選択するこ
とにより 、スイッチ接続の割り当てを行う第１のスイッ
チ接続割り当て行程と、前記振分行程により振り分けら
れた第１の前記転送データより優先度の低い第２の前記
転送データの接続要求と 、 前記第１のスイッチ接続割り
当て手段によるスイッチ接続の割り当て結果とを受け取
り 、 第２の前記転送データの接続要求のうち 、 スイッチ接
続の割り当てがなされた第１の前記転送データの接続要
求と入力ポート及び出力ポートが重複する接続要求をマ
スクする行程と、前記マスク行程によりマスクされた第
２の前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続の
割り当てを行う第２のスイッチ接続割り当て行程と、前
記第１のスイッチ接続割り当て行程及び前記第２のスイ
ッチ接続割り当て行程によるスイッチ接続の割り当て結
果を合成する行程と、前記合成行程により合成されたス
イッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記スイッチン
グ実行手段を設定すると共に、前記入力ポートに対して
スイッチ接続を許可する通知を行う行程とを含むことを
特徴とする。
送データを入力する複数の入力ポートと、転送データを
出力する複数の出力ポートと、前記入力ポートから入力
された転送データをスイッチングして前記出力ポートへ
伝送するスイッチング実行手段と、前記入力ポートから
の前記転送データの接続要求に応じて前記スイッチング
実行手段によるスイッチングを制御するスケジューラと
を備え、ネットワーク上に設けられてデータ転送を行う
スイッチにおけるスイッチスケジューリング方法におい
て、前記入力ポートから前記転送データを入力し、入力
した前記転送データに設定された優先度に応じて、前記
転送データの接続要求を優先度別に振り分ける行程と、
前記振分行程により振り分けられた優先度の高い第１の
前記転送データの接続要求のうち 、 前記入力ポート及び
出力ポートのいずれも重複しない接続要求を選択するこ
とにより 、スイッチ接続の割り当てを行う第１のスイッ
チ接続割り当て行程と、前記振分行程により振り分けら
れた第１の前記転送データより優先度の低い第２の前記
転送データの接続要求と 、 前記第１のスイッチ接続割り
当て手段によるスイッチ接続の割り当て結果とを受け取
り 、 第２の前記転送データの接続要求のうち 、 スイッチ接
続の割り当てがなされた第１の前記転送データの接続要
求と入力ポート及び出力ポートが重複する接続要求をマ
スクする行程と、前記マスク行程によりマスクされた第
２の前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続の
割り当てを行う第２のスイッチ接続割り当て行程と、前
記第１のスイッチ接続割り当て行程及び前記第２のスイ
ッチ接続割り当て行程によるスイッチ接続の割り当て結
果を合成する行程と、前記合成行程により合成されたス
イッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記スイッチン
グ実行手段を設定すると共に、前記入力ポートに対して
スイッチ接続を許可する通知を行う行程とを含むことを
特徴とする。
【００２１】また、他の態様では、前記振分手段が前記接
続要求を振り分ける優先度の数に応じて、前記優先度の
低い前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続割
り当て行程と前記合成行程とを、段階的に繰り返して行
うことを特徴とする。
続要求を振り分ける優先度の数に応じて、前記優先度の
低い前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続割
り当て行程と前記合成行程とを、段階的に繰り返して行
うことを特徴とする。
【００２２】さらに他の態様では、前記合成行程と前記
スイッチ接続許可行程との間において 、前記優先度の高
い前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続割り
当て行程によるスイッチ接続の割り当て結果と前記合成
行程において合成されたスイッチ接続の割り当て結果と
を入力し、該スイッチ接続の割り当て結果のうちのいず
れか一方を選択的に出力する行程さらに含み、前記スイ
ッチ接続許可行程において、前記選択行程において選択
されたスイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記ス
イッチング実行手段を設定すると共に、前記入力ポート
に対してスイッチ接続を許可する通知を行うことを特徴
とする。
スイッチ接続許可行程との間において 、前記優先度の高
い前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続割り
当て行程によるスイッチ接続の割り当て結果と前記合成
行程において合成されたスイッチ接続の割り当て結果と
を入力し、該スイッチ接続の割り当て結果のうちのいず
れか一方を選択的に出力する行程さらに含み、前記スイ
ッチ接続許可行程において、前記選択行程において選択
されたスイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記ス
イッチング実行手段を設定すると共に、前記入力ポート
に対してスイッチ接続を許可する通知を行うことを特徴
とする。
【００２３】さらにまた、他の態様では、各優先度ごと
の前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続割り
当て行程をパイプライン処理により並列に実行すること
を特徴とする。
の前記転送データの接続要求に対するスイッチ接続割り
当て行程をパイプライン処理により並列に実行すること
を特徴とする。
【００２４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【００２５】図１は、本発明の第１の実施の形態による
スイッチの構成を示すブロック図である。図１を参照す
ると、本実施形態のスイッチは、データを入力する複数
の入力ポート１０ａ〜１０ｂと、データを出力する複数
の出力ポート４０ａ〜４０ｂと、入力ポート１０ａ〜１
０ｂから入力されたデータをスイッチングして出力ポー
ト４０ａ〜４０ｂへ伝送するスイッチング実行部３０
と、スイッチング実行部３０によるスイッチングを制御
するスケジューラ２０とを備える。入力ポート１０ａ〜
１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキュー１
１を備える。
スイッチの構成を示すブロック図である。図１を参照す
ると、本実施形態のスイッチは、データを入力する複数
の入力ポート１０ａ〜１０ｂと、データを出力する複数
の出力ポート４０ａ〜４０ｂと、入力ポート１０ａ〜１
０ｂから入力されたデータをスイッチングして出力ポー
ト４０ａ〜４０ｂへ伝送するスイッチング実行部３０
と、スイッチング実行部３０によるスイッチングを制御
するスケジューラ２０とを備える。入力ポート１０ａ〜
１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキュー１
１を備える。
【００２６】図１において、入力ポート１０ａ〜１０ｂ
は、出力ポート４０ａ〜４０ｂのいずれか宛の転送デー
タ（セルまたはスイッチ）を受信すると、当該転送デー
タを出力ポート４０ａ〜４０ｂ別に設けられたキュー１
１にキューイングする。そして、当該転送データに設定
されたスイッチ優先度（以下、単に優先度という）と宛
先出力ポートとをスケジューラ２０に通知し、接続要求
を行う。スケジューラ２０は、受信した接続要求に応じ
て、優先度を加味したスケジューリングを行い、スケジ
ューリング結果に基づいてスイッチング実行部３０に対
するスイッチ設定を行うと共に、スケジューリング結果
（グラント信号）を入力ポート１０ａ〜１０ｂに返送す
る。スケジューリング結果を受信した入力ポート１０ａ
〜１０ｂは、スケジューリング結果に基づいて転送デー
タをスイッチング実行部３０に転送する。スイッチング
実行部３０は、スケジューラ２０によるスイッチ設定に
基づいて転送データを出力ポート４０ａ〜４０ｂに転送
する。
は、出力ポート４０ａ〜４０ｂのいずれか宛の転送デー
タ（セルまたはスイッチ）を受信すると、当該転送デー
タを出力ポート４０ａ〜４０ｂ別に設けられたキュー１
１にキューイングする。そして、当該転送データに設定
されたスイッチ優先度（以下、単に優先度という）と宛
先出力ポートとをスケジューラ２０に通知し、接続要求
を行う。スケジューラ２０は、受信した接続要求に応じ
て、優先度を加味したスケジューリングを行い、スケジ
ューリング結果に基づいてスイッチング実行部３０に対
するスイッチ設定を行うと共に、スケジューリング結果
（グラント信号）を入力ポート１０ａ〜１０ｂに返送す
る。スケジューリング結果を受信した入力ポート１０ａ
〜１０ｂは、スケジューリング結果に基づいて転送デー
タをスイッチング実行部３０に転送する。スイッチング
実行部３０は、スケジューラ２０によるスイッチ設定に
基づいて転送データを出力ポート４０ａ〜４０ｂに転送
する。
【００２７】入力ポート１０ａ〜１０ｂが転送データに
優先度を付する動作について説明する。入力ポート１０
ａ〜１０ｂは、受信した転送データをキュー１１にキュ
ーイングする前に、当該転送データのヘッダを参照して
優先度を決定し、内部ヘッダとして当該転送データに付
加する。図６乃至図９に、転送データのフォーマットの
例を示す。転送データのプロトコルがＴＣＰ／ＩＰであ
る場合、入力ポート１０ａ〜１０ｂは、図６に示すＩＰ
ｖ４（バージョン４）ヘッダのサービスタイプフィール
ド、図７に示すＩＰｖ６（バージョン６）ヘッダの優先
度フィールド、図８に示すＴＣＰヘッダの上位プロトコ
ルを示すポート番号等を参照して優先度を決定する。ま
た、ＡＴＭセルの場合、ＣＬＰ（Ｃｅｌｌ Ｌｏｓｓ
Ｐｒｉｏｒｉｔｙ）等を参照して優先度を決定する。な
お、入力ポート１０ａ〜１０ｂは、転送データに優先度
を付する際に、基本的なスイッチと同様に、転送データ
の宛先アドレスを検出して出力ポートを決定し、当該情
報も内部ヘッダとして付加する。
優先度を付する動作について説明する。入力ポート１０
ａ〜１０ｂは、受信した転送データをキュー１１にキュ
ーイングする前に、当該転送データのヘッダを参照して
優先度を決定し、内部ヘッダとして当該転送データに付
加する。図６乃至図９に、転送データのフォーマットの
例を示す。転送データのプロトコルがＴＣＰ／ＩＰであ
る場合、入力ポート１０ａ〜１０ｂは、図６に示すＩＰ
ｖ４（バージョン４）ヘッダのサービスタイプフィール
ド、図７に示すＩＰｖ６（バージョン６）ヘッダの優先
度フィールド、図８に示すＴＣＰヘッダの上位プロトコ
ルを示すポート番号等を参照して優先度を決定する。ま
た、ＡＴＭセルの場合、ＣＬＰ（Ｃｅｌｌ Ｌｏｓｓ
Ｐｒｉｏｒｉｔｙ）等を参照して優先度を決定する。な
お、入力ポート１０ａ〜１０ｂは、転送データに優先度
を付する際に、基本的なスイッチと同様に、転送データ
の宛先アドレスを検出して出力ポートを決定し、当該情
報も内部ヘッダとして付加する。
【００２８】図２は、上記のように構成された本実施形
態のスイッチにおけるスケジューラ２０の構成を示すブ
ロック図である。図２を参照すると、スケジューラ２０
は、優先度に応じて転送データの振り分けを行うリクエ
スト振分部２１と、優先度の高い転送データのアロケー
ションを行う第１アロケータ２２ａと、第１アロケータ
２２ａによるアロケーションの結果に基づいて接続要求
をマスクするリクエストマスク部２３と、リクエストマ
スク部２３による処理の後に優先度の低い転送データの
アロケーションを行う第２アロケータ２２ｂと、第１ア
ロケータ２２ａ及び第２アロケータ２２ｂによるアロケ
ーションの結果を合成するアロケーション合成部２４
と、アロケーション合成部２４により合成された最終的
なアロケーションの結果に応じてスケジューリング結果
を示すグラント信号を生成するグラント生成部２５とを
備える。なお、図２には、本実施形態における特徴的な
構成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を
省略してある。
態のスイッチにおけるスケジューラ２０の構成を示すブ
ロック図である。図２を参照すると、スケジューラ２０
は、優先度に応じて転送データの振り分けを行うリクエ
スト振分部２１と、優先度の高い転送データのアロケー
ションを行う第１アロケータ２２ａと、第１アロケータ
２２ａによるアロケーションの結果に基づいて接続要求
をマスクするリクエストマスク部２３と、リクエストマ
スク部２３による処理の後に優先度の低い転送データの
アロケーションを行う第２アロケータ２２ｂと、第１ア
ロケータ２２ａ及び第２アロケータ２２ｂによるアロケ
ーションの結果を合成するアロケーション合成部２４
と、アロケーション合成部２４により合成された最終的
なアロケーションの結果に応じてスケジューリング結果
を示すグラント信号を生成するグラント生成部２５とを
備える。なお、図２には、本実施形態における特徴的な
構成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を
省略してある。
【００２９】以上のように構成されたスケジューラ２０
において、リクエスト振分部２１は、スイッチ３０への
接続を要求する接続リクエストに伴って入力ポート１０
ａ〜１０ｂから受信した優先度通知に基づいて、当該接
続リクエストをデータの優先度別に振り分ける。また、
リクエスト振分部２１は、例えばセレクタ回路にて実現
する。本実施形態では、優先度を優先と非優先の２段階
とし、優先の接続リクエストをクラス１リクエスト、非
優先の接続リクエストをクラス２リクエストとする。そ
して、クラス１リクエストを第１アロケータ２２ａへ送
り、クラス２リクエストを第２アロケータ２２ｂへ送
る。
において、リクエスト振分部２１は、スイッチ３０への
接続を要求する接続リクエストに伴って入力ポート１０
ａ〜１０ｂから受信した優先度通知に基づいて、当該接
続リクエストをデータの優先度別に振り分ける。また、
リクエスト振分部２１は、例えばセレクタ回路にて実現
する。本実施形態では、優先度を優先と非優先の２段階
とし、優先の接続リクエストをクラス１リクエスト、非
優先の接続リクエストをクラス２リクエストとする。そ
して、クラス１リクエストを第１アロケータ２２ａへ送
り、クラス２リクエストを第２アロケータ２２ｂへ送
る。
【００３０】第１アロケータ２２ａは、リクエスト振分
部２１からクラス１リクエストを受け取り、当該クラス
１リクエストのうち、入力ポート及び出力ポートのいず
れも重複しない接続リクエストを選択してスイッチ接続
の割り当て（アロケーション）を行う。なお、第１アロ
ケータ２２ａによるアロケーションのアルゴリズムは、
従来のスイッチのスケジューラにおいて用いられている
一般的なアルゴリズムを用いることができる。
部２１からクラス１リクエストを受け取り、当該クラス
１リクエストのうち、入力ポート及び出力ポートのいず
れも重複しない接続リクエストを選択してスイッチ接続
の割り当て（アロケーション）を行う。なお、第１アロ
ケータ２２ａによるアロケーションのアルゴリズムは、
従来のスイッチのスケジューラにおいて用いられている
一般的なアルゴリズムを用いることができる。
【００３１】リクエストマスク部２３は、リクエスト振
分部２１からクラス２リクエストを受け取り、第１アロ
ケータ２２ａからアロケーションの結果を受け取って、
当該クラス２リクエストのうち、第１アロケータ２２ａ
によりアロケーションの行われたクラス１リクエストと
入力ポートまたは出力ポートの少なくともいずれか一方
が重複するリクエストをマスクする。また、リクエスト
マスク部２３は、例えば排他論理和回路にて実現する。
分部２１からクラス２リクエストを受け取り、第１アロ
ケータ２２ａからアロケーションの結果を受け取って、
当該クラス２リクエストのうち、第１アロケータ２２ａ
によりアロケーションの行われたクラス１リクエストと
入力ポートまたは出力ポートの少なくともいずれか一方
が重複するリクエストをマスクする。また、リクエスト
マスク部２３は、例えば排他論理和回路にて実現する。
【００３２】第２アロケータ２２ｂは、リクエストマス
ク部２３によりマスクされたクラス２リクエストに対し
てスイッチ接続の割り当て（アロケーション）を行う。
なお、第１アロケータ２２ａの場合と同様に、第２アロ
ケータ２２ｂによるアロケーションのアルゴリズムは、
従来のスイッチのスケジューラにおいて用いられている
一般的なアルゴリズムを用いることができる。
ク部２３によりマスクされたクラス２リクエストに対し
てスイッチ接続の割り当て（アロケーション）を行う。
なお、第１アロケータ２２ａの場合と同様に、第２アロ
ケータ２２ｂによるアロケーションのアルゴリズムは、
従来のスイッチのスケジューラにおいて用いられている
一般的なアルゴリズムを用いることができる。
【００３３】アロケーション合成部２４は、第１アロケ
ータ２２ａによるクラス１リクエストに対するアロケー
ションの結果と第２アロケータ２２ｂによるクラス２リ
クエストに対するアロケーションの結果とを合成し、最
終的なアロケーションを生成する。また、アロケーショ
ン合成部２４は、例えば論理和回路にて実現する。
ータ２２ａによるクラス１リクエストに対するアロケー
ションの結果と第２アロケータ２２ｂによるクラス２リ
クエストに対するアロケーションの結果とを合成し、最
終的なアロケーションを生成する。また、アロケーショ
ン合成部２４は、例えば論理和回路にて実現する。
【００３４】グラント生成部２５は、アロケーション合
成部２４にて生成された最終的なアロケーションに基づ
き、スイッチ３０を設定する設定信号を出力すると共
に、入力ポート１０ａ〜１０ｂに対してグラント信号を
送信し、スイッチ接続許可の通知を行う。
成部２４にて生成された最終的なアロケーションに基づ
き、スイッチ３０を設定する設定信号を出力すると共
に、入力ポート１０ａ〜１０ｂに対してグラント信号を
送信し、スイッチ接続許可の通知を行う。
【００３５】次に、図３のフローチャート及び図４を参
照して本実施形態におけるスケジューラ２０の動作につ
いて説明する。図４は、接続リクエスト及びアロケーシ
ョンの結果を入力ポート−出力ポートを軸とした行列で
表した図である。図示の例では、入力ポート及び出力ポ
ートがそれぞれ４個ずつ設けられている場合を示してい
る。図４に示す行列において、任意の入力ポートと出力
ポートとの交点の値が「１」である場合、当該入力ポー
トから出力ポートへの接続リクエストが存在することを
意味する。また、斜線を付した接続リクエスト（入力ポ
ート「１」から出力ポート「２」への接続リクエスト及
び入力ポート「３」から出力ポート「２」への接続リク
エスト）が優先度の高いクラス１リクエストであり、他
の接続リクエスト（入力ポート「０」から出力ポート
「１」への接続リクエスト、入力ポート「０」から出力
ポート「２」への接続リクエスト、入力ポート「１」か
ら出力ポート「０」への接続リクエスト、入力ポート
「２」から出力ポート「０」への接続リクエスト、入力
ポート「３」から出力ポート「１」への接続リクエスト
及び入力ポート「３」から出力ポート「３」への接続リ
クエスト）が優先度の低いクラス２リクエストである。
照して本実施形態におけるスケジューラ２０の動作につ
いて説明する。図４は、接続リクエスト及びアロケーシ
ョンの結果を入力ポート−出力ポートを軸とした行列で
表した図である。図示の例では、入力ポート及び出力ポ
ートがそれぞれ４個ずつ設けられている場合を示してい
る。図４に示す行列において、任意の入力ポートと出力
ポートとの交点の値が「１」である場合、当該入力ポー
トから出力ポートへの接続リクエストが存在することを
意味する。また、斜線を付した接続リクエスト（入力ポ
ート「１」から出力ポート「２」への接続リクエスト及
び入力ポート「３」から出力ポート「２」への接続リク
エスト）が優先度の高いクラス１リクエストであり、他
の接続リクエスト（入力ポート「０」から出力ポート
「１」への接続リクエスト、入力ポート「０」から出力
ポート「２」への接続リクエスト、入力ポート「１」か
ら出力ポート「０」への接続リクエスト、入力ポート
「２」から出力ポート「０」への接続リクエスト、入力
ポート「３」から出力ポート「１」への接続リクエスト
及び入力ポート「３」から出力ポート「３」への接続リ
クエスト）が優先度の低いクラス２リクエストである。
【００３６】まず、図４のスケジューラ２０に入力され
た接続リクエストを示す行列４０１ａが、リクエスト振
分部２１により、クラス１リクエスト（行列４０１ｂ）
とクラス２リクエスト（行列４０１ｃ）とに振り分けら
れる（ステップ３０１）。
た接続リクエストを示す行列４０１ａが、リクエスト振
分部２１により、クラス１リクエスト（行列４０１ｂ）
とクラス２リクエスト（行列４０１ｃ）とに振り分けら
れる（ステップ３０１）。
【００３７】次に、第１アロケータ２２ａにより、行列
４０１ｂのクラス１リクエストに対するアロケーション
が行われる（ステップ３０２）。ここでは、２つのクラ
ス１リクエストの両方とも出力ポート「２」への接続リ
クエストであるため、一方のクラス１リクエストのみが
スイッチ接続を割り当てられる。当該アロケーションの
結果が行列４０２ａである。行列４０２ａによれば、入
力ポート「１」から出力ポート「２」へのクラス１リク
エストがスイッチ接続を割り当てられている。なお、上
述したように、アロケーションアルゴリズムとしては、
従来から用いられている一般的なアルゴリズムを用いる
ことができる。
４０１ｂのクラス１リクエストに対するアロケーション
が行われる（ステップ３０２）。ここでは、２つのクラ
ス１リクエストの両方とも出力ポート「２」への接続リ
クエストであるため、一方のクラス１リクエストのみが
スイッチ接続を割り当てられる。当該アロケーションの
結果が行列４０２ａである。行列４０２ａによれば、入
力ポート「１」から出力ポート「２」へのクラス１リク
エストがスイッチ接続を割り当てられている。なお、上
述したように、アロケーションアルゴリズムとしては、
従来から用いられている一般的なアルゴリズムを用いる
ことができる。
【００３８】次に、リクエストマスク部２３により、ク
ラス２リクエストを示す行列４０１ｃがマスクされる
（ステップ３０３）。マスクされたクラス２リクエスト
を示す行列４０１ｄを参照すると、行列４０２ａにおい
てスイッチを割り当てられたクラス１リクエストに対応
して、入力ポートが「１」であるクラス２リクエストと
出力ポートが「２」であるクラス２リクエストとがマス
クされている。
ラス２リクエストを示す行列４０１ｃがマスクされる
（ステップ３０３）。マスクされたクラス２リクエスト
を示す行列４０１ｄを参照すると、行列４０２ａにおい
てスイッチを割り当てられたクラス１リクエストに対応
して、入力ポートが「１」であるクラス２リクエストと
出力ポートが「２」であるクラス２リクエストとがマス
クされている。
【００３９】次に、第２アロケータ２２ｂにより、行列
４０１ｄのクラス２リクエストに対するアロケーション
が行われる（ステップ３０４）。当該アロケーションの
結果が行列４０２ｂである。行列４０２ｂによれば、入
力ポート「０」から出力ポート「１」へのクラス２リク
エストと、入力ポート「２」から出力ポート「０」への
クラス２リクエストと、入力ポート「３」から出力ポー
ト「３」へのクラス２リクエストとがスイッチ接続を割
り当てられている。なお、上述したように、アロケーシ
ョンアルゴリズムとしては、従来から用いられている一
般的なアルゴリズムを用いることができる。
４０１ｄのクラス２リクエストに対するアロケーション
が行われる（ステップ３０４）。当該アロケーションの
結果が行列４０２ｂである。行列４０２ｂによれば、入
力ポート「０」から出力ポート「１」へのクラス２リク
エストと、入力ポート「２」から出力ポート「０」への
クラス２リクエストと、入力ポート「３」から出力ポー
ト「３」へのクラス２リクエストとがスイッチ接続を割
り当てられている。なお、上述したように、アロケーシ
ョンアルゴリズムとしては、従来から用いられている一
般的なアルゴリズムを用いることができる。
【００４０】次に、アロケーション合成部２４により、
行列４０２ａのアロケーション結果と行列４０２ｂのア
ロケーション結果とが合成される（ステップ３０５）。
当該アロケーションの合成結果が行列４０２ｃである。
行列４０２ａのアロケーション結果と行列４０２ｂのア
ロケーション結果とが合成される（ステップ３０５）。
当該アロケーションの合成結果が行列４０２ｃである。
【００４１】最後に、行列４０２ｃに示される内容のア
ロケーション結果にしたがって、グラント生成部２５か
ら、スイッチ３０を設定する設定信号と入力ポート１０
ａ〜１０ｂに接続許可を通知するグラント信号とが出力
される（ステップ３０６）。
ロケーション結果にしたがって、グラント生成部２５か
ら、スイッチ３０を設定する設定信号と入力ポート１０
ａ〜１０ｂに接続許可を通知するグラント信号とが出力
される（ステップ３０６）。
【００４２】以上のように、本実施形態は、第１アロケ
ータ２２ａが優先度の高いクラス１リクエストに関して
先にアロケーションを行い、その結果を用いてリクエス
トマスク部２３が優先度の低い接続リクエストをマスク
した後、第２アロケータ２２ｂが当該マスクの施された
優先度の低いクラス２リクエストに関してアロケーショ
ンを行う。このため、優先度の異なる接続リクエスト別
にスイッチスケジューリングを行っても、優先度の高い
接続リクエストと優先度の低い接続リクエストとの間で
重複するアロケーションが行われることがない。
ータ２２ａが優先度の高いクラス１リクエストに関して
先にアロケーションを行い、その結果を用いてリクエス
トマスク部２３が優先度の低い接続リクエストをマスク
した後、第２アロケータ２２ｂが当該マスクの施された
優先度の低いクラス２リクエストに関してアロケーショ
ンを行う。このため、優先度の異なる接続リクエスト別
にスイッチスケジューリングを行っても、優先度の高い
接続リクエストと優先度の低い接続リクエストとの間で
重複するアロケーションが行われることがない。
【００４３】また、接続リクエストの振り分け及び合成
は、セレクタ及び論理和回路にて行うことができ、各ア
ロケータにおけるアロケーションの際には接続リクエス
トの優先度を考慮する必要がないため、スケジューラを
簡単な装置構成とすることができる。
は、セレクタ及び論理和回路にて行うことができ、各ア
ロケータにおけるアロケーションの際には接続リクエス
トの優先度を考慮する必要がないため、スケジューラを
簡単な装置構成とすることができる。
【００４４】さらに、各アロケータにおけるアロケーシ
ョンには、特殊なアロケーションアルゴリズムを用意す
る必要がなく、従来から用いられている一般的なアロケ
ーションアルゴリズムを用いることができるため、導入
が容易であり、かつ柔軟なスケジューリングを行うこと
ができる。
ョンには、特殊なアロケーションアルゴリズムを用意す
る必要がなく、従来から用いられている一般的なアロケ
ーションアルゴリズムを用いることができるため、導入
が容易であり、かつ柔軟なスケジューリングを行うこと
ができる。
【００４５】本実施形態において、スケジューラ２０に
よる動作をパイプライン処理にて実行することができ
る。図５は、第１アロケータ２２ａによるアロケーショ
ンと第２アロケータ２２ｂによるアロケーションと転送
データのスイッチングとをタイムスロットごとにパイプ
ライン処理する様子を示すタイムチャートである。図５
を参照すると、タイムスロットＮにおいてスイッチされ
る転送データに対する処理では、まず、タイムスロット
Ｎ−２において、優先度の高いクラス１リクエストに対
する第１アロケータ２２ａによるアロケーションが行わ
れる。次に、当該アロケーション結果を引き継いで、タ
イムスロットＮ−１において、優先度の低いクラス２リ
クエストに対する第２アロケータ２２ｂによるアロケー
ションが行われる。そして、第１アロケータ２２ａ及び
第２アロケータ２２ｂによるアロケーション結果に基づ
いて、タイムスロットＮにおいて、転送データのスイッ
チングが行われる。
よる動作をパイプライン処理にて実行することができ
る。図５は、第１アロケータ２２ａによるアロケーショ
ンと第２アロケータ２２ｂによるアロケーションと転送
データのスイッチングとをタイムスロットごとにパイプ
ライン処理する様子を示すタイムチャートである。図５
を参照すると、タイムスロットＮにおいてスイッチされ
る転送データに対する処理では、まず、タイムスロット
Ｎ−２において、優先度の高いクラス１リクエストに対
する第１アロケータ２２ａによるアロケーションが行わ
れる。次に、当該アロケーション結果を引き継いで、タ
イムスロットＮ−１において、優先度の低いクラス２リ
クエストに対する第２アロケータ２２ｂによるアロケー
ションが行われる。そして、第１アロケータ２２ａ及び
第２アロケータ２２ｂによるアロケーション結果に基づ
いて、タイムスロットＮにおいて、転送データのスイッ
チングが行われる。
【００４６】このようなパイプライン処理を行う場合、
優先度ごとの接続リクエストに対するアロケーションに
要する処理時間は、優先度の度数によって変化すること
はない。すなわち、後述するように優先度を３段階以上
の多段階に設定する場合でも、各優先度に対するパイプ
ライン処理の並列度が増加するだけであって、各優先度
における接続リクエストに対するアロケーションに要す
る時間は増加しない。
優先度ごとの接続リクエストに対するアロケーションに
要する処理時間は、優先度の度数によって変化すること
はない。すなわち、後述するように優先度を３段階以上
の多段階に設定する場合でも、各優先度に対するパイプ
ライン処理の並列度が増加するだけであって、各優先度
における接続リクエストに対するアロケーションに要す
る時間は増加しない。
【００４７】本実施形態のように優先度ごとにアロケー
ションを行うのではなく、従来の技術において説明した
ように全ての優先度を考慮してスイッチスケジューリン
グを行う場合、１タイムスロットで全ての優先度の接続
リクエストに対するスケジューリングを完了しなければ
ならない。しかし、優先度の度数を増加させると、これ
に伴って優先度を示すタグ値のビット数が増加するた
め、１タイムスロット内で処理することが困難になる。
したがって、タイムスロット時間を長くする等の対策が
必要となる。
ションを行うのではなく、従来の技術において説明した
ように全ての優先度を考慮してスイッチスケジューリン
グを行う場合、１タイムスロットで全ての優先度の接続
リクエストに対するスケジューリングを完了しなければ
ならない。しかし、優先度の度数を増加させると、これ
に伴って優先度を示すタグ値のビット数が増加するた
め、１タイムスロット内で処理することが困難になる。
したがって、タイムスロット時間を長くする等の対策が
必要となる。
【００４８】これに対し、本実施形態によれば、上記の
ようにパイプライン処理を導入することにより、優先度
の度数が増加しても、タイムスロット時間を変えること
なく、スイッチスケジューリングを行うことが可能であ
る。
ようにパイプライン処理を導入することにより、優先度
の度数が増加しても、タイムスロット時間を変えること
なく、スイッチスケジューリングを行うことが可能であ
る。
【００４９】次に、本発明の第２の実施形態について説
明する。本実施形態のスイッチの構成は、図１に示した
第１の実施形態と同様である。すなわち、データを入力
する複数の入力ポート１０ａ〜１０ｂと、データを出力
する複数の出力ポート４０ａ〜４０ｂと、入力ポート１
０ａ〜１０ｂから入力されたデータをスイッチングして
出力ポート４０ａ〜４０ｂへ伝送するスイッチング実行
部３０と、スイッチング実行部３０によるスイッチング
を制御するスケジューラ５０とを備える。入力ポート１
０ａ〜１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキ
ュー１１を備える。
明する。本実施形態のスイッチの構成は、図１に示した
第１の実施形態と同様である。すなわち、データを入力
する複数の入力ポート１０ａ〜１０ｂと、データを出力
する複数の出力ポート４０ａ〜４０ｂと、入力ポート１
０ａ〜１０ｂから入力されたデータをスイッチングして
出力ポート４０ａ〜４０ｂへ伝送するスイッチング実行
部３０と、スイッチング実行部３０によるスイッチング
を制御するスケジューラ５０とを備える。入力ポート１
０ａ〜１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキ
ュー１１を備える。
【００５０】図１０は、本実施形態のスイッチにおける
スケジューラ５０の構成を示すブロック図である。図１
０を参照すると、スケジューラ５０は、優先度に応じて
転送データを３つに振り分けるリクエスト振分部５１
と、優先度の最も高い転送データのアロケーションを行
う第１アロケータ５２ａと、第１アロケータ５２ａによ
るアロケーションの結果に基づいて２番目に優先度の高
い転送データの接続要求をマスクする第１リクエストマ
スク部５３ａと、第１リクエストマスク部５３ａによる
処理の後に２番目に優先度の高い転送データのアロケー
ションを行う第２アロケータ５２ｂと、第１アロケータ
５２ａ及び第２アロケータ５２ｂによるアロケーション
の結果を合成する第１アロケーション合成部５４ａと、
第１アロケーション合成部５４ａにより合成されたアロ
ケーションの結果に基づいて、優先度の最も低い転送デ
ータの接続要求をマスクする第２リクエストマスク部５
３ｂと、第２リクエストマスク部５３ｂによる処理の後
に優先度の最も低い転送データのアロケーションを行う
第３アロケータ５２ｃと、第１アロケーション合成部５
４ａにより合成されたアロケーションの結果と第３アロ
ケータ５２ｃに夜アロケーションの結果とを合成する第
２アロケーション合成部５４ｂと、第２アロケーション
合成部５４ｂにより合成された最終的なアロケーション
の結果に応じてスケジューリング結果を示すグラント信
号を生成するグラント生成部５５とを備える。なお、図
１０には、本実施形態における特徴的な構成のみを記載
し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
スケジューラ５０の構成を示すブロック図である。図１
０を参照すると、スケジューラ５０は、優先度に応じて
転送データを３つに振り分けるリクエスト振分部５１
と、優先度の最も高い転送データのアロケーションを行
う第１アロケータ５２ａと、第１アロケータ５２ａによ
るアロケーションの結果に基づいて２番目に優先度の高
い転送データの接続要求をマスクする第１リクエストマ
スク部５３ａと、第１リクエストマスク部５３ａによる
処理の後に２番目に優先度の高い転送データのアロケー
ションを行う第２アロケータ５２ｂと、第１アロケータ
５２ａ及び第２アロケータ５２ｂによるアロケーション
の結果を合成する第１アロケーション合成部５４ａと、
第１アロケーション合成部５４ａにより合成されたアロ
ケーションの結果に基づいて、優先度の最も低い転送デ
ータの接続要求をマスクする第２リクエストマスク部５
３ｂと、第２リクエストマスク部５３ｂによる処理の後
に優先度の最も低い転送データのアロケーションを行う
第３アロケータ５２ｃと、第１アロケーション合成部５
４ａにより合成されたアロケーションの結果と第３アロ
ケータ５２ｃに夜アロケーションの結果とを合成する第
２アロケーション合成部５４ｂと、第２アロケーション
合成部５４ｂにより合成された最終的なアロケーション
の結果に応じてスケジューリング結果を示すグラント信
号を生成するグラント生成部５５とを備える。なお、図
１０には、本実施形態における特徴的な構成のみを記載
し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
【００５１】以上のように構成されたスケジューラ５０
において、リクエスト振分部５１は、スイッチ３０への
接続を要求する接続リクエストに伴って入力ポート１０
ａ〜１０ｂから受信した優先度通知に基づいて、当該接
続リクエストをデータの優先度別に３つに振り分ける。
本実施形態では、優先度を３段階とし、最も優先度の高
い接続リクエストをクラス１リクエスト、２番目に優先
度の高い接続リクエストをクラス２リクエスト、最も優
先度の低い接続リクエストをクラス３リクエストとす
る。そして、クラス１リクエストを第１アロケータ５２
ａへ送り、クラス２リクエストを第２アロケータ５２ｂ
へおくり、クラス３リクエストを第３アロケータ５２ｃ
へ送る。
において、リクエスト振分部５１は、スイッチ３０への
接続を要求する接続リクエストに伴って入力ポート１０
ａ〜１０ｂから受信した優先度通知に基づいて、当該接
続リクエストをデータの優先度別に３つに振り分ける。
本実施形態では、優先度を３段階とし、最も優先度の高
い接続リクエストをクラス１リクエスト、２番目に優先
度の高い接続リクエストをクラス２リクエスト、最も優
先度の低い接続リクエストをクラス３リクエストとす
る。そして、クラス１リクエストを第１アロケータ５２
ａへ送り、クラス２リクエストを第２アロケータ５２ｂ
へおくり、クラス３リクエストを第３アロケータ５２ｃ
へ送る。
【００５２】第１、第２、第３アロケータ５２ａ、５２
ｂ、５２ｃ、第１、第２リクエストマスク部５３ａ、５
３ｂ及び第１、第２アロケーション合成部５４ａ、５４
ｂの個々の機能は、図２に示した第１実施形態のスケジ
ューラ２０における第１、第２アロケータ２２ａ、２２
ｂ、リクエストマスク部２３及びアロケーション合成部
２４の機能と同様である。すなわち、本実施形態は、第
１実施形態におけるスケジューラ２０の構成に加えて、
第２リクエストマスク部５３ｂ、第３アロケータ５２ｃ
及び第２アロケーション合成部５４ｂからなるコンポー
ネントを設けた構成に相当する。そして、第１アロケー
ション合成部５４ａにより合成されたアロケーションの
結果を用いてさらに優先度の低い接続リクエストのマス
クを行って当該接続リクエストに対するアロケーション
を行うことにより、３段階の優先度によって振り分けら
れた接続リクエストに対する適切なアロケーションを実
現する。
ｂ、５２ｃ、第１、第２リクエストマスク部５３ａ、５
３ｂ及び第１、第２アロケーション合成部５４ａ、５４
ｂの個々の機能は、図２に示した第１実施形態のスケジ
ューラ２０における第１、第２アロケータ２２ａ、２２
ｂ、リクエストマスク部２３及びアロケーション合成部
２４の機能と同様である。すなわち、本実施形態は、第
１実施形態におけるスケジューラ２０の構成に加えて、
第２リクエストマスク部５３ｂ、第３アロケータ５２ｃ
及び第２アロケーション合成部５４ｂからなるコンポー
ネントを設けた構成に相当する。そして、第１アロケー
ション合成部５４ａにより合成されたアロケーションの
結果を用いてさらに優先度の低い接続リクエストのマス
クを行って当該接続リクエストに対するアロケーション
を行うことにより、３段階の優先度によって振り分けら
れた接続リクエストに対する適切なアロケーションを実
現する。
【００５３】グラント生成部５５は、図２に示した第１
実施形態のスケジューラ２０におけるグラント生成部２
５と同様であり、第２アロケーション合成部５４ｂにて
生成された最終的なアロケーションに基づき、スイッチ
３０を設定する設定信号を出力すると共に、入力ポート
１０ａ〜１０ｂに対してグラント信号を送信し、スイッ
チ接続許可の通知を行う。
実施形態のスケジューラ２０におけるグラント生成部２
５と同様であり、第２アロケーション合成部５４ｂにて
生成された最終的なアロケーションに基づき、スイッチ
３０を設定する設定信号を出力すると共に、入力ポート
１０ａ〜１０ｂに対してグラント信号を送信し、スイッ
チ接続許可の通知を行う。
【００５４】次に、図１１のフローチャートを参照して
本実施形態におけるスケジューラ５０の動作について説
明する。まず、スケジューラ５０に入力された接続リク
エストが、リクエスト振分部５１により、クラス１リク
エストとクラス２リクエストとクラス３リクエストとに
振り分けられる（ステップ１１０１）。次に、第１アロ
ケータ５２ａにより、クラス１リクエストに対するアロ
ケーションが行われる（ステップ１１０２）。
本実施形態におけるスケジューラ５０の動作について説
明する。まず、スケジューラ５０に入力された接続リク
エストが、リクエスト振分部５１により、クラス１リク
エストとクラス２リクエストとクラス３リクエストとに
振り分けられる（ステップ１１０１）。次に、第１アロ
ケータ５２ａにより、クラス１リクエストに対するアロ
ケーションが行われる（ステップ１１０２）。
【００５５】次に、第１リクエストマスク部５３ａによ
り、第１アロケータ５２ａによるアロケーションの結果
を用いてクラス２リクエストがマスクされる（ステップ
１１０３）。そして、第２アロケータ５２ｂにより、マ
スクされたクラス２リクエストに対するアロケーション
が行われる（ステップ１１０４）。次に、第１アロケー
ション合成部５４ａにより、クラス１リクエストに対す
るアロケーション結果とクラス２リクエストに対するア
ロケーション結果とが合成される（ステップ１１０
５）。
り、第１アロケータ５２ａによるアロケーションの結果
を用いてクラス２リクエストがマスクされる（ステップ
１１０３）。そして、第２アロケータ５２ｂにより、マ
スクされたクラス２リクエストに対するアロケーション
が行われる（ステップ１１０４）。次に、第１アロケー
ション合成部５４ａにより、クラス１リクエストに対す
るアロケーション結果とクラス２リクエストに対するア
ロケーション結果とが合成される（ステップ１１０
５）。
【００５６】次に、第２リクエストマスク部５３ｂによ
り、第１アロケーション合成部５４ａにて合成されたア
ロケーションの結果を用いてクラス３リクエストがマス
クされる（ステップ１１０６）。そして、第３アロケー
タ５２ｃにより、マスクされたクラス３リクエストに対
するアロケーションが行われる（ステップ１１０７）。
次に、第２アロケーション合成部５４ｂにより、第１ア
ロケーション合成部５４ａにて合成されたアロケーショ
ンの結果とクラス３リクエストに対するアロケーション
結果とが合成される（ステップ１１０８）。
り、第１アロケーション合成部５４ａにて合成されたア
ロケーションの結果を用いてクラス３リクエストがマス
クされる（ステップ１１０６）。そして、第３アロケー
タ５２ｃにより、マスクされたクラス３リクエストに対
するアロケーションが行われる（ステップ１１０７）。
次に、第２アロケーション合成部５４ｂにより、第１ア
ロケーション合成部５４ａにて合成されたアロケーショ
ンの結果とクラス３リクエストに対するアロケーション
結果とが合成される（ステップ１１０８）。
【００５７】最後に、第２アロケーション合成部５４ｂ
により合成されたアロケーション結果にしたがって、グ
ラント生成部５５から、スイッチ３０を設定する設定信
号と入力ポート１０ａ〜１０ｂに接続許可を通知するグ
ラント信号とが出力される（ステップ１１０９）。
により合成されたアロケーション結果にしたがって、グ
ラント生成部５５から、スイッチ３０を設定する設定信
号と入力ポート１０ａ〜１０ｂに接続許可を通知するグ
ラント信号とが出力される（ステップ１１０９）。
【００５８】なお、本実施形態では、接続リクエストを
３段階の優先度に応じて振り分けて、各優先度に応じて
アロケーションを行ったが、スケジューラ５０に、リク
エストマスク部とアロケータとアロケーション合成部と
からなるコンポーネントをさらに追加することにより、
４段階あるいはそれ以上の多段階の優先度に応じて接続
リクエストを振り分け、各優先度に応じてアロケーショ
ンを行うことが可能である。また、リクエストマスク部
とアロケータとアロケーション合成部とからなるコンポ
ーネントを追加し多段階の優先度に応じて接続リクエス
トを振り分けた場合は、図１１に示したスケジューリン
グ動作において、ステップ１１０６乃至ステップ１１０
８の動作が各コンポーネントごとに繰り返されることと
なる。
３段階の優先度に応じて振り分けて、各優先度に応じて
アロケーションを行ったが、スケジューラ５０に、リク
エストマスク部とアロケータとアロケーション合成部と
からなるコンポーネントをさらに追加することにより、
４段階あるいはそれ以上の多段階の優先度に応じて接続
リクエストを振り分け、各優先度に応じてアロケーショ
ンを行うことが可能である。また、リクエストマスク部
とアロケータとアロケーション合成部とからなるコンポ
ーネントを追加し多段階の優先度に応じて接続リクエス
トを振り分けた場合は、図１１に示したスケジューリン
グ動作において、ステップ１１０６乃至ステップ１１０
８の動作が各コンポーネントごとに繰り返されることと
なる。
【００５９】次に、本発明の第３の実施形態について説
明する。本実施形態のスイッチの構成は、図１に示した
第１の実施形態と同様である。すなわち、データを入力
する複数の入力ポート１０ａ〜１０ｂと、データを出力
する複数の出力ポート４０ａ〜４０ｂと、入力ポート１
０ａ〜１０ｂから入力されたデータをスイッチングして
出力ポート４０ａ〜４０ｂへ伝送するスイッチング実行
部３０と、スイッチング実行部３０によるスイッチング
を制御するスケジューラ６０とを備える。入力ポート１
０ａ〜１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキ
ュー１１を備える。
明する。本実施形態のスイッチの構成は、図１に示した
第１の実施形態と同様である。すなわち、データを入力
する複数の入力ポート１０ａ〜１０ｂと、データを出力
する複数の出力ポート４０ａ〜４０ｂと、入力ポート１
０ａ〜１０ｂから入力されたデータをスイッチングして
出力ポート４０ａ〜４０ｂへ伝送するスイッチング実行
部３０と、スイッチング実行部３０によるスイッチング
を制御するスケジューラ６０とを備える。入力ポート１
０ａ〜１０ｂは、それぞれ出力ポート別に設けられたキ
ュー１１を備える。
【００６０】図１２は、本実施形態のスイッチにおける
スケジューラ６０の構成を示すブロック図である。図１
１を参照すると、スケジューラ６０は、優先度に応じて
転送データの振り分けを行うリクエスト振分部６１と、
優先度の高い転送データのアロケーションを行う第１ア
ロケータ６２ａと、第１アロケータ６２ａによるアロケ
ーションの結果に基づいて接続要求をマスクするリクエ
ストマスク部６３と、リクエストマスク部６３による処
理の後に優先度の低い転送データのアロケーションを行
う第２アロケータ６２ｂと、第１アロケータ６２ａ及び
第２アロケータ６２ｂによるアロケーションの結果を合
成するアロケーション合成部６４と、第１アロケータ６
２によるアロケーション結果またはアロケーション合成
部６４により合成されたアロケーション結果のいずれか
一方を選択的に出力するアロケーション選択部６５と、
アロケーション選択部６５から出力された最終的なアロ
ケーションの結果に応じてスケジューリング結果を示す
グラント信号を生成するグラント生成部６６とを備え
る。なお、図１２には、本実施形態における特徴的な構
成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省
略してある。
スケジューラ６０の構成を示すブロック図である。図１
１を参照すると、スケジューラ６０は、優先度に応じて
転送データの振り分けを行うリクエスト振分部６１と、
優先度の高い転送データのアロケーションを行う第１ア
ロケータ６２ａと、第１アロケータ６２ａによるアロケ
ーションの結果に基づいて接続要求をマスクするリクエ
ストマスク部６３と、リクエストマスク部６３による処
理の後に優先度の低い転送データのアロケーションを行
う第２アロケータ６２ｂと、第１アロケータ６２ａ及び
第２アロケータ６２ｂによるアロケーションの結果を合
成するアロケーション合成部６４と、第１アロケータ６
２によるアロケーション結果またはアロケーション合成
部６４により合成されたアロケーション結果のいずれか
一方を選択的に出力するアロケーション選択部６５と、
アロケーション選択部６５から出力された最終的なアロ
ケーションの結果に応じてスケジューリング結果を示す
グラント信号を生成するグラント生成部６６とを備え
る。なお、図１２には、本実施形態における特徴的な構
成のみを記載し、他の一般的な構成については記載を省
略してある。
【００６１】以上のように構成されたスケジューラ６０
において、リクエスト振分部６１、第１アロケータ６２
ａ、リクエストマスク部６３、第２アロケータ６２ｂ及
びアロケーション合成部６４は、図２に示した第１実施
形態におけるリクエスト振分部２１、第１アロケータ２
２ａ、リクエストマスク部２３、第２アロケータ２２ｂ
及びアロケーション合成部２４と同様である。
において、リクエスト振分部６１、第１アロケータ６２
ａ、リクエストマスク部６３、第２アロケータ６２ｂ及
びアロケーション合成部６４は、図２に示した第１実施
形態におけるリクエスト振分部２１、第１アロケータ２
２ａ、リクエストマスク部２３、第２アロケータ２２ｂ
及びアロケーション合成部２４と同様である。
【００６２】アロケーション選択部６５は、第１アロケ
ータ６２ａによるクラス１リクエストに対するアロケー
ション結果とアロケーション合成部６４により合成され
たクラス１リクエスト及びクラス２リクエストに対する
アロケーション結果とを入力し、いずれか一方を選択的
に出力する。
ータ６２ａによるクラス１リクエストに対するアロケー
ション結果とアロケーション合成部６４により合成され
たクラス１リクエスト及びクラス２リクエストに対する
アロケーション結果とを入力し、いずれか一方を選択的
に出力する。
【００６３】グラント生成部６６は、図２に示した第１
実施形態のスケジューラ２０におけるグラント生成部２
５と同様であり、アロケーション選択部６５から出力さ
れた最終的なアロケーションに基づき、スイッチ３０を
設定する設定信号を出力すると共に、入力ポート１０ａ
〜１０ｂに対してグラント信号を送信し、スイッチ接続
許可の通知を行う。
実施形態のスケジューラ２０におけるグラント生成部２
５と同様であり、アロケーション選択部６５から出力さ
れた最終的なアロケーションに基づき、スイッチ３０を
設定する設定信号を出力すると共に、入力ポート１０ａ
〜１０ｂに対してグラント信号を送信し、スイッチ接続
許可の通知を行う。
【００６４】データの優先度を考慮してスイッチスケジ
ューリングを行う場合、全ての接続リクエストに対する
スイッチスケジューリングに要する時間は増大する。し
たがって、データの優先度を反映したスイッチスケジュ
ーリングよりもスイッチスケジューリングを高速に行う
ことが要求される場合には、優先度を考慮せずに接続リ
クエストに対するスイッチ接続の割り当てを行うことが
好ましい。そこで、スイッチ６０にアロケーション選択
部６５を設けて、必要に応じて第１アロケータ６２ａに
よるアロケーション結果をそのまま出力可能とし、優先
度に応じたスイッチスケジューリングが必要ない場合
は、全ての接続リクエストに対し、第１アロケータ６２
ａにより、同一条件の下でアロケーションを行い、当該
アロケーション結果に基づいてスイッチ３０の設定及び
入力ポート１０ａ〜１０ｂへの通知を行う。
ューリングを行う場合、全ての接続リクエストに対する
スイッチスケジューリングに要する時間は増大する。し
たがって、データの優先度を反映したスイッチスケジュ
ーリングよりもスイッチスケジューリングを高速に行う
ことが要求される場合には、優先度を考慮せずに接続リ
クエストに対するスイッチ接続の割り当てを行うことが
好ましい。そこで、スイッチ６０にアロケーション選択
部６５を設けて、必要に応じて第１アロケータ６２ａに
よるアロケーション結果をそのまま出力可能とし、優先
度に応じたスイッチスケジューリングが必要ない場合
は、全ての接続リクエストに対し、第１アロケータ６２
ａにより、同一条件の下でアロケーションを行い、当該
アロケーション結果に基づいてスイッチ３０の設定及び
入力ポート１０ａ〜１０ｂへの通知を行う。
【００６５】アロケーション選択部６５が第１アロケー
タ６２ａによるアロケーション結果またはアロケーショ
ン合成部６４により合成されたアロケーション結果のい
ずれを選択して出力するかを決定するには、全ての接続
リクエストに対して、第１アロケータ６２ａによりアロ
ケーションが行われたのか、または第１アロケータ６２
ａ及び第２アロケータ６２ｂによりアロケーションが行
われたのかという情報をアロケーション選択部６５が有
していなければならない。アロケーションを第１アロケ
ータ６２ａのみで行うか、第１アロケータ６２ａ及び第
２アロケータ６２ｂの両方により行うかを切り替える基
準としては、例えば、転送データのトラヒック量を監視
し、スイッチの輻輳が生じない程度のトラヒック量の場
合は優先度を付加せずに第１アロケータ６２ａのみによ
るアロケーションを行うこととすることが考えられる。
そこで、このような基準を設ける場合、入力ポート１０
ａ〜１０ｂにトラヒック監視部を設け、該トラヒック監
視部が検出されたトラヒック量を、リクエスト振分部６
１及びアロケーション選択部６５に通知して切り替えを
行うことが必要となる。ただし、入力ポート１０ａ〜１
０ｂにおけるトラヒックの監視手段は、この種のスイッ
チにおいては、他の一般的な処理における必要のため、
従来から設けられているので、当該監視手段により得ら
れたトラヒック量に関する情報を利用することが可能で
ある。
タ６２ａによるアロケーション結果またはアロケーショ
ン合成部６４により合成されたアロケーション結果のい
ずれを選択して出力するかを決定するには、全ての接続
リクエストに対して、第１アロケータ６２ａによりアロ
ケーションが行われたのか、または第１アロケータ６２
ａ及び第２アロケータ６２ｂによりアロケーションが行
われたのかという情報をアロケーション選択部６５が有
していなければならない。アロケーションを第１アロケ
ータ６２ａのみで行うか、第１アロケータ６２ａ及び第
２アロケータ６２ｂの両方により行うかを切り替える基
準としては、例えば、転送データのトラヒック量を監視
し、スイッチの輻輳が生じない程度のトラヒック量の場
合は優先度を付加せずに第１アロケータ６２ａのみによ
るアロケーションを行うこととすることが考えられる。
そこで、このような基準を設ける場合、入力ポート１０
ａ〜１０ｂにトラヒック監視部を設け、該トラヒック監
視部が検出されたトラヒック量を、リクエスト振分部６
１及びアロケーション選択部６５に通知して切り替えを
行うことが必要となる。ただし、入力ポート１０ａ〜１
０ｂにおけるトラヒックの監視手段は、この種のスイッ
チにおいては、他の一般的な処理における必要のため、
従来から設けられているので、当該監視手段により得ら
れたトラヒック量に関する情報を利用することが可能で
ある。
【００６６】また、アロケーションを第１アロケータ６
２ａのみで行うか、第１アロケータ６２ａ及び第２アロ
ケータ６２ｂの両方により行うかを切り替える他の基準
として、リクエスト振分部６１において接続リクエスト
の優先度を判断した際に、全ての接続リクエストに対し
て同一の優先度が付されていると判断された場合に、リ
クエスト振分部６１が当該判断結果をアロケーション選
択部６５に通知して、第１アロケータ６２ａによるアロ
ケーション結果を選択するように切り替えることも可能
である。
２ａのみで行うか、第１アロケータ６２ａ及び第２アロ
ケータ６２ｂの両方により行うかを切り替える他の基準
として、リクエスト振分部６１において接続リクエスト
の優先度を判断した際に、全ての接続リクエストに対し
て同一の優先度が付されていると判断された場合に、リ
クエスト振分部６１が当該判断結果をアロケーション選
択部６５に通知して、第１アロケータ６２ａによるアロ
ケーション結果を選択するように切り替えることも可能
である。
【００６７】次に、図１３のフローチャートを参照して
本実施形態におけるスケジューラ６０の動作について説
明する。まず、スケジューラ６０に入力された接続リク
エストが、リクエスト振分部６１により、クラス１リク
エストとクラス２リクエストとに振り分けられる（ステ
ップ１３０１）。次に、第１アロケータ６２ａにより、
クラス１リクエストに対するアロケーションが行われる
（ステップ１３０２）。
本実施形態におけるスケジューラ６０の動作について説
明する。まず、スケジューラ６０に入力された接続リク
エストが、リクエスト振分部６１により、クラス１リク
エストとクラス２リクエストとに振り分けられる（ステ
ップ１３０１）。次に、第１アロケータ６２ａにより、
クラス１リクエストに対するアロケーションが行われる
（ステップ１３０２）。
【００６８】次に、リクエストマスク部６３により、第
１アロケータ６２ａによるアロケーションの結果を用い
てクラス２リクエストがマスクされる（ステップ１３０
３）。そして、第２アロケータ６２ｂにより、マスクさ
れたクラス２リクエストに対するアロケーションが行わ
れる（ステップ１３０４）。次に、アロケーション合成
部６４により、クラス１リクエストに対するアロケーシ
ョン結果とクラス２リクエストに対するアロケーション
結果とが合成される（ステップ１３０５）。
１アロケータ６２ａによるアロケーションの結果を用い
てクラス２リクエストがマスクされる（ステップ１３０
３）。そして、第２アロケータ６２ｂにより、マスクさ
れたクラス２リクエストに対するアロケーションが行わ
れる（ステップ１３０４）。次に、アロケーション合成
部６４により、クラス１リクエストに対するアロケーシ
ョン結果とクラス２リクエストに対するアロケーション
結果とが合成される（ステップ１３０５）。
【００６９】次に、アロケーション選択部６５により、
第１アロケータ６２ａによるアロケーション結果または
アロケーション合成部６４により合成されたアロケーシ
ョン結果のうちのいずれか一方が選択的に出力される
（ステップ１３０６）。
第１アロケータ６２ａによるアロケーション結果または
アロケーション合成部６４により合成されたアロケーシ
ョン結果のうちのいずれか一方が選択的に出力される
（ステップ１３０６）。
【００７０】最後に、アロケーション選択部６５により
選択されたアロケーション結果にしたがって、グラント
生成部６６から、スイッチ３０を設定する設定信号と入
力ポート１０ａ〜１０ｂに接続許可を通知するグラント
信号とが出力される（ステップ１３０７）。
選択されたアロケーション結果にしたがって、グラント
生成部６６から、スイッチ３０を設定する設定信号と入
力ポート１０ａ〜１０ｂに接続許可を通知するグラント
信号とが出力される（ステップ１３０７）。
【００７１】以上のようにして、本実施形態は、優先度
を考慮したクラス１リクエスト及びクラス２リクエスト
に対するアロケーション結果と、優先度を考慮しないク
ラス１リクエストのみに対するアロケーション結果とを
任意に採用してスイッチスケジューリングを行うことが
できる。
を考慮したクラス１リクエスト及びクラス２リクエスト
に対するアロケーション結果と、優先度を考慮しないク
ラス１リクエストのみに対するアロケーション結果とを
任意に採用してスイッチスケジューリングを行うことが
できる。
【００７２】以上好ましい実施の形態をあげて本発明を
説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、アロケータ、リクエストマ
スク部及びアロケーション合成部からなるコンポーネン
トを多段階に組み合わせた第２実施形態の構成と、スイ
ッチスケジューリングにおいて優先度を反映させるかど
うかを任意に切り替えることが可能な第３実施形態の構
成とを組み合わせ、優先度の設定段数を任意に制御でき
る構成とすることも可能である。
説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、アロケータ、リクエストマ
スク部及びアロケーション合成部からなるコンポーネン
トを多段階に組み合わせた第２実施形態の構成と、スイ
ッチスケジューリングにおいて優先度を反映させるかど
うかを任意に切り替えることが可能な第３実施形態の構
成とを組み合わせ、優先度の設定段数を任意に制御でき
る構成とすることも可能である。
【００７３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスイッチ
及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジューリング
方法によれば、優先度に応じて接続リストを振り分け、
優先度の高い接続リクエストに関して先にアロケーショ
ンを行い、その結果を用いて優先度の低い接続リクエス
トをマスクした後、当該マスクの施された優先度の低い
接続リクエストに関してアロケーションを行うため、簡
単な装置構成で、データに設定された優先度を反映した
柔軟なスイッチスケジューリングを実現できるという効
果がある。
及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジューリング
方法によれば、優先度に応じて接続リストを振り分け、
優先度の高い接続リクエストに関して先にアロケーショ
ンを行い、その結果を用いて優先度の低い接続リクエス
トをマスクした後、当該マスクの施された優先度の低い
接続リクエストに関してアロケーションを行うため、簡
単な装置構成で、データに設定された優先度を反映した
柔軟なスイッチスケジューリングを実現できるという効
果がある。
【００７４】また、接続リクエストに対するスイッチ接
続の割り当てを行うアロケーションアルゴリズム自体
は、従来から用いられているアルゴリズムをそのまま使
用できるため、ネットワークシステムへ容易に導入でき
るという効果がある。
続の割り当てを行うアロケーションアルゴリズム自体
は、従来から用いられているアルゴリズムをそのまま使
用できるため、ネットワークシステムへ容易に導入でき
るという効果がある。
【図１】 本発明の第１の実施形態によるスイッチの構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図２】 第１の実施形態におけるスケジューラの構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図３】 第１の実施形態におけるスケジューラの動作
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図４】 第１の実施形態のスケジューラによるスイッ
チスケジューリングの実行例を示す図であり、接続リク
エスト及びアロケーションの結果を入力ポート−出力ポ
ートを軸とした行列で表した図である。
チスケジューリングの実行例を示す図であり、接続リク
エスト及びアロケーションの結果を入力ポート−出力ポ
ートを軸とした行列で表した図である。
【図５】 第１の実施形態によるスイッチング動作をパ
イプライン処理により行う様子を示すタイムチャートで
ある。
イプライン処理により行う様子を示すタイムチャートで
ある。
【図６】 ＴＣＰ／ＩＰにおけるＩＰｖ４（バージョン
４）ヘッダのフォーマットを示す図である。
４）ヘッダのフォーマットを示す図である。
【図７】 ＴＣＰ／ＩＰにおけるＩＰｖ６（バージョン
６）ヘッダのフォーマットを示す図である。
６）ヘッダのフォーマットを示す図である。
【図８】 ＴＣＰ／ＩＰにおけるＴＣＰヘッダの上位プ
ロトコルのフォーマットを示す図である。
ロトコルのフォーマットを示す図である。
【図９】 ＡＴＭセルのヘッダのフォーマットを示す図
である。
である。
【図１０】 本発明の第２の実施形態におけるスケジュ
ーラの構成を示すブロック図である。
ーラの構成を示すブロック図である。
【図１１】 第２の実施形態におけるスケジューラの動
作を示すフローチャートである。
作を示すフローチャートである。
【図１２】 本発明の第３の実施形態におけるスケジュ
ーラの構成を示すブロック図である。
ーラの構成を示すブロック図である。
【図１３】 本発明の第３の実施形態におけるスケジュ
ーラの構成を示すブロック図である。
ーラの構成を示すブロック図である。
【図１４】 従来のスイッチの構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図１５】 従来のスイッチの動作を示すフローチャー
トである。
トである。
【図１６】 従来の他のスイッチの構成を示すブロック
図である。
図である。
１０ａ〜１０ｂ 入力ポート ２０、５０、６０ スケジューラ ２１、５１、６１ リクエスト振分部 ２２ａ、２２ｂ、５２ａ、５２ｂ、５２ｃ、６２ａ、６
２ｂ アロケータ ２３、５３ａ、５３ｂ、６３ リクエストマスク部 ２４、５４ａ、５４ｂ、６４ アロケーション合成部 ２５、５５、６６ グラント生成部 ３０ スイッチング実行部 ４０ａ〜４０ｂ 出力ポート ６５ アロケーション選択部
２ｂ アロケータ ２３、５３ａ、５３ｂ、６３ リクエストマスク部 ２４、５４ａ、５４ｂ、６４ アロケーション合成部 ２５、５５、６６ グラント生成部 ３０ スイッチング実行部 ４０ａ〜４０ｂ 出力ポート ６５ アロケーション選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−193583（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−271124（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−8652（ＪＰ，Ａ) 電子情報通信学会技術研究報告 ＳＳ Ｅ99−120，1999年12月16日 電子情報通信学会技術研究報告 ＳＳ Ｅ99−121，1999年12月16日 電子情報通信学会技術研究報告 ＳＳ Ｅ98−158，1998年12月17日 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04L 12/56 H04L 12/28
Claims (12)
- 【請求項１】 転送データを入力する複数の入力ポート
と、転送データを出力する複数の出力ポートと、前記入
力ポートから入力された転送データをスイッチングして
前記出力ポートへ伝送するスイッチング実行手段と、前
記入力ポートからの前記転送データの接続要求に応じて
前記スイッチング実行手段によるスイッチングを制御す
るスケジューラとを備え、ネットワーク上に設けられて
データ転送を行うスイッチにおいて、 前記スケジューラが、 前記入力ポートから前記転送データを入力し、入力した
前記転送データに設定された優先度に応じて、前記転送
データの接続要求を優先度別に振り分ける振分手段と、 前記振分手段により振り分けられた優先度の高い第１の
前記転送データの接続要求のうち 、 前記入力ポート及び
出力ポートのいずれも重複しない接続要求を選択するこ
とにより 、スイッチ接続の割り当てを行う第１のスイッ
チ接続割り当て手段と、前記振分手段により振り分けられた第１の前記転送デー
タより優先度の低い第２の前記転送データの接続要求
と 、 前記第１のスイッチ接続割り当て手段によるスイッ
チ接続の割り当て結果とを受け取り 、 第２の前記転送デ
ータの接続要求のうち 、 スイッチ接続の割り当てがなさ
れた第１の前記転送データの接続要求と入力ポート及び
出力ポートが重複する接続要求をマスクする マスク手段
と、前記マスク手段によりマスクされた第２の 前記転送デー
タの接続要求に対するスイッチ接続の割り当てを行う第
２のスイッチ接続割り当て手段と、 前記第１のスイッチ接続割り当て手段及び前記第２のス
イッチ接続割り当て手段によるスイッチ接続の割り当て
結果を合成する合成手段と、 前記合成手段により合成されたスイッチ接続の割り当て
結果に基づいて、前記スイッチング実行手段を設定する
と共に、前記入力ポートに対してスイッチ接続を許可す
る通知を行うスイッチ接続許可手段とを備えることを特
徴とするスイッチ。 - 【請求項２】 第２の前記転送データよりもさらに優先
度の低い第３の前記 転送データの接続要求と 、 前記合成
手段により合成されたスイッチ接続の割り当て結果とを
受け取り 、 第３の前記転送データの接続要求のうち 、 前記
合成手段により合成されたスイッチ接続の割り当て結果
と重複する前記接続要求をマスクする第２のマスク手段
と 、 前記第２のマスク手段によりマスクされた第３の前記転
送データの接続要求 に対するスイッチ接続の割り当てを
行う第３のスイッチ接続割り当て手段と、 前記合成手段により合成されたスイッチ接続の割り当て
結果と前記第３のスイッチ接続割り当て手段によるスイ
ッチ接続の割り当て結果とを合成する第２の合成手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のスイ
ッチ。 - 【請求項３】 前記振分手段が前記接続要求を振り分け
る優先度の数に応じて、前記第３のスイッチ接続割り当
て手段と前記第２の合成手段とを、段階的に備えること
を特徴とする請求項２に記載のスイッチ。 - 【請求項４】 前記合成手段と前記スイッチ接続許可手
段との間に設けられ、前記第１のスイッチ接続割り当て
手段によるスイッチ接続の割り当て結果と前記合成手段
により合成されたスイッチ接続の割り当て結果とを入力
し、該スイッチ接続の割り当て結果のうちのいずれか一
方を選択的に出力して前記スイッチ接続許可手段に送る
選択手段をさらに備え、 前記スイッチ接続許可手段が、前記選択手段から出力さ
れたスイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記スイ
ッチング実行手段を設定すると共に、前記入力ポートに
対してスイッチ接続を許可する通知を行うことを特徴と
する請求項１に記載のスイッチ。 - 【請求項５】 転送データを入力する複数の入力ポート
と、転送データを出力する複数の出力ポートと、前記入
力ポートから入力された転送データをスイッチングして
前記出力ポートへ伝送するスイッチング実行手段と、前
記入力ポートからの前記転送データの接続要求に応じて
前記スイッチング実行手段によるスイッチングを制御す
るスケジューラとを備えて構成されたスイッチにおける
前記スケジューラにおいて、 前記入力ポートから前記転送データを入力し、入力した
前記転送データに設定された優先度に応じて、前記転送
データの接続要求を優先度別に振り分ける振分手段と、 前記振分手段により振り分けられた優先度の高い第１の
前記転送データの接続要求のうち 、 前記入力ポート及び
出力ポートのいずれも重複しない接続要求を選択するこ
とにより 、スイッチ接続の割り当てを行う第１のスイッ
チ接続割り当て手段と、前記振分手段により振り分けられた第１の前記転送デー
タより優先度の低い第２の前記転送データの接続要求
と 、 前記第１のスイッチ接続割り当て手段によるスイッ
チ接続の割り当て結果とを受け取り 、 第２の前記転送デ
ータの接続要求のうち 、 スイッチ接続の割り当てがなさ
れた第１の前記転送データの接続要求と入力ポート及び
出力ポートが重複する接続要求をマスクする マスク手段
と、前記マスク手段によりマスクされた第２の 前記転送デー
タの接続要求に対するスイッチ接続の割り当てを行う第
２のスイッチ接続割り当て手段と、 前記第１のスイッチ接続割り当て手段及び前記第２のス
イッチ接続割り当て手段によるスイッチ接続の割り当て
結果を合成する合成手段と、 前記合成手段により合成されたスイッチ接続の割り当て
結果に基づいて、前記スイッチング実行手段を設定する
と共に、前記入力ポートに対してスイッチ接続を許可す
る通知を行うスイッチ接続許可手段とを備えることを特
徴とするスケジューラ。 - 【請求項６】 第２の前記転送データよりもさらに優先
度の低い第３の前記転送データの接続要求と 、 前記合成
手段により合成されたスイッチ接続の割り当て結果とを
受け取り 、 第３の前記転送データの接続要求のうち 、 前記
合成手段により合成されたスイッチ接続の割り当て結果
と重複する前記接続要求をマスクする第２のマスク手段
と 、 前記第２のマスク手段によりマスクされた第３の前記転
送データの接続要求 に対するスイッチ接続の割り当てを
行う第３のスイッチ接続割り当て手段と、 前記合成手段により合成されたスイッチ接続の割り当て
結果と前記第３のスイッチ接続割り当て手段によるスイ
ッチ接続の割り当て結果とを合成する第２の合成手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項５に記載のスケ
ジューラ。 - 【請求項７】 前記振分手段が前記接続要求を振り分け
る優先度の数に応じて、前記第３のスイッチ接続割り当
て手段と前記第２の合成手段とを、段階的に備えること
を特徴とする請求項６に記載のスケジューラ。 - 【請求項８】 前記合成手段と前記スイッチ接続許可手
段との間に設けられ、前記第１のスイッチ接続割り当て
手段によるスイッチ接続の割り当て結果と前記合成手段
により合成されたスイッチ接続の割り当て結果とを入力
し、該スイッチ接続の割り当て結果のうちのいずれか一
方を選択的に出力して前記スイッチ接続許可手段に送る
選択手段をさらに備え、 前記スイッチ接続許可手段が、前記選択手段から出力さ
れたスイッチ接続の割り当て結果に基づいて、前記スイ
ッチング実行手段を設定すると共に、前記入力ポートに
対してスイッチ接続を許可する通知を行うことを特徴と
する請求項５に記載のスケジューラ。 - 【請求項９】 転送データを入力する複数の入力ポート
と、転送データを出力する複数の出力ポートと、前記入
力ポートから入力された転送データをスイッチングして
前記出力ポートへ伝送するスイッチング実行手段と、前
記入力ポートからの前記転送データの接続要求に応じて
前記スイッチング実行手段によるスイッチングを制御す
るスケジューラとを備え、ネットワーク上に設けられて
データ転送を行うスイッチにおけるスイッチスケジュー
リング方法において、 前記入力ポートから前記転送データを入力し、入力した
前記転送データに設定された優先度に応じて、前記転送
データの接続要求を優先度別に振り分ける行程と、 前記振分行程により振り分けられた優先度の高い第１の
前記転送データの接続要求のうち 、 前記入力ポート及び
出力ポートのいずれも重複しない接続要求を選択するこ
とにより 、スイッチ接続の割り当てを行う第１のスイッ
チ接続割り当て行程と、 前記振分行程により振り分けられた第１の前記転送デー
タより優先度の低い第２の前記転送データの接続要求
と 、 前記第１のスイッチ接続割り当て手段によるスイッ
チ接続の割り当て結果とを受け取り 、 第２の前記転送デ
ータの接続要求のうち 、 スイッチ接続の割り当てがなさ
れた第１の前記転送データの接続要求と入 力ポート及び
出力ポートが重複する接続要求をマスクする行程 と、前記マスク行程によりマスクされた第２の 前記転送デー
タの接続要求に対するスイッチ接続の割り当てを行う第
２のスイッチ接続割り当て行程と、 前記第１のスイッチ接続割り当て行程及び前記第２のス
イッチ接続割り当て行程による スイッチ接続の割り当て
結果を合成する行程と、 前記合成行程により合成されたスイッチ接続の割り当て
結果に基づいて、前記スイッチング実行手段を設定する
と共に、前記入力ポートに対してスイッチ接続を許可す
る通知を行う行程とを含むことを特徴とするスイッチス
ケジューリング方法。 - 【請求項１０】 前記振分手段が前記接続要求を振り分
ける優先度の数に応じて、前記優先度の低い前記転送デ
ータの接続要求に対するスイッチ接続割り当て行程と前
記合成行程とを、段階的に繰り返して行うことを特徴と
する請求項９に記載のスイッチスケジューリング方法。 - 【請求項１１】 前記合成行程と前記スイッチ接続許可
行程との間において 、前記優先度の高い前記転送データ
の接続要求に対するスイッチ接続割り当て行程によるス
イッチ接続の割り当て結果と前記合成行程において合成
されたスイッチ接続の割り当て結果とを入力し、該スイ
ッチ接続の割り当て結果のうちのいずれか一方を選択的
に出力する行程さらに含み、 前記スイッチ接続許可行程において、前記選択行程にお
いて選択されたスイッチ接続の割り当て結果に基づい
て、前記スイッチング実行手段を設定すると共に、前記
入力ポートに対してスイッチ接続を許可する通知を行う
ことを特徴とする請求項９に記載のスイッチスケジュー
リング方法。 - 【請求項１２】 各優先度ごとの前記転送データの接続
要求に対するスイッチ接続割り当て行程をパイプライン
処理により並列に実行することを特徴とする請求項９乃
至請求項１１のいずれかに記載のスイッチスケジューリ
ング方法。
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| JP09701199A JP3319723B2 (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | スイッチ及びそのスケジューラ並びにスイッチスケジューリング方法 |
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| JP2000295228A JP2000295228A (ja) | 2000-10-20 |
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| 電子情報通信学会技術研究報告 ＳＳＥ９９−１２０，１９９９年１２月１６日 |
| 電子情報通信学会技術研究報告 ＳＳＥ９９−１２１，１９９９年１２月１６日 |
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