JP3319117B2 - トランスピレーション翼 - Google Patents
トランスピレーション翼Info
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- JP3319117B2 JP3319117B2 JP00227094A JP227094A JP3319117B2 JP 3319117 B2 JP3319117 B2 JP 3319117B2 JP 00227094 A JP00227094 A JP 00227094A JP 227094 A JP227094 A JP 227094A JP 3319117 B2 JP3319117 B2 JP 3319117B2
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- porous material
- material portion
- cooling
- solid
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスピレーション
翼に関するもので、詳しくは、ガスタービンなどの翼と
して用いられてトランスピレーション冷却を行なう方式
のものである。
翼に関するもので、詳しくは、ガスタービンなどの翼と
して用いられてトランスピレーション冷却を行なう方式
のものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガスタービンなどの翼は、主に、
ニッケル基耐熱合金で作られていた。
ニッケル基耐熱合金で作られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
ガスタービンなどの翼は、主に、ニッケル基耐熱合金で
作られていたので、多孔質のものではなく、その冷却手
段としては、抽気空気によって翼表面だけを冷却してい
たので、使用する空気量の割りには冷却効果が小さいと
いう問題点があった。
ガスタービンなどの翼は、主に、ニッケル基耐熱合金で
作られていたので、多孔質のものではなく、その冷却手
段としては、抽気空気によって翼表面だけを冷却してい
たので、使用する空気量の割りには冷却効果が小さいと
いう問題点があった。
【0004】一方、多孔質材から冷却空気を発散させる
トランスピレーション冷却は、冷却性能にすぐれている
が、多孔質材の強度不足から、翼として使用すると、早
期に破損をしてしまうという問題点があった。
トランスピレーション冷却は、冷却性能にすぐれている
が、多孔質材の強度不足から、翼として使用すると、早
期に破損をしてしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決しよ
うとするものである。すなわち、本発明は、冷却性能に
すぐれていて、かつ、長期使用に耐えるようにしたトラ
ンスピレーション翼を提供することを目的とするもので
ある。
うとするものである。すなわち、本発明は、冷却性能に
すぐれていて、かつ、長期使用に耐えるようにしたトラ
ンスピレーション翼を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、トランスピレーション冷却を行な
うために、場所によって穿孔率を調整したタイル状の多
孔質材部(2)と、該多孔質材部(2)の外周を碁盤の
目状にとりまいている強度保持可能な長繊維強化セラミ
ックス製のソリッド部(3,4)と、から成り、前記多
孔質材部(2)とソリッド部(3,4)とが、密に一体
化されている、ことを特徴とするトランスピレーション
翼が提供される。このトランスピレーション翼は、ガス
タービンの翼として用いられる。
め、本発明によれば、トランスピレーション冷却を行な
うために、場所によって穿孔率を調整したタイル状の多
孔質材部(2)と、該多孔質材部(2)の外周を碁盤の
目状にとりまいている強度保持可能な長繊維強化セラミ
ックス製のソリッド部(3,4)と、から成り、前記多
孔質材部(2)とソリッド部(3,4)とが、密に一体
化されている、ことを特徴とするトランスピレーション
翼が提供される。このトランスピレーション翼は、ガス
タービンの翼として用いられる。
【0007】
【作用】上記構成の発明では、トランスピレーション冷
却を行なうタイル状の多孔質材部(2)を有し、かつ、
この多孔質材部(2)の外周を碁盤の目状にとりまいて
いる強度保持可能なソリッド部(3,4)を有し、しか
も、前記多孔質材部(2)とソリッド部(3,4)と
が、密に一体化されているので、前記多孔質材部(2)
から冷却空気を発散させて冷却を行ない、前記ソリッド
部(3,4)で強度の保持をさせることができる。特
に、多孔質材部(2)の場所によって異なる穿孔率にす
ることで、冷却空気量を制御でき、冷却効率を高めるこ
とができる。
却を行なうタイル状の多孔質材部(2)を有し、かつ、
この多孔質材部(2)の外周を碁盤の目状にとりまいて
いる強度保持可能なソリッド部(3,4)を有し、しか
も、前記多孔質材部(2)とソリッド部(3,4)と
が、密に一体化されているので、前記多孔質材部(2)
から冷却空気を発散させて冷却を行ない、前記ソリッド
部(3,4)で強度の保持をさせることができる。特
に、多孔質材部(2)の場所によって異なる穿孔率にす
ることで、冷却空気量を制御でき、冷却効率を高めるこ
とができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した斜視図であ
り、翼先端部付近を切断して図示を省略している。図1
において、1はトランスピレーション翼、2はその多孔
質材部、3は縦方向に設けられたソリッド部、4は横方
向に設けられたソリッド部、5は冷却空気の送給を示し
た矢印、6は冷却空気の発散(浸み出し)を示した矢印
である。
り、翼先端部付近を切断して図示を省略している。図1
において、1はトランスピレーション翼、2はその多孔
質材部、3は縦方向に設けられたソリッド部、4は横方
向に設けられたソリッド部、5は冷却空気の送給を示し
た矢印、6は冷却空気の発散(浸み出し)を示した矢印
である。
【0009】すなわち、トランスピレーション翼1は、
トランスピレーション冷却を行なうタイル状の多孔質材
部2を有し、かつ、この多孔質材部2の外周を碁盤の目
状にとりまいて幾分埋入しているソリッド部3,4を有
し、しかも、多孔質材部2とソリッド部3,4が密に一
体化されている。
トランスピレーション冷却を行なうタイル状の多孔質材
部2を有し、かつ、この多孔質材部2の外周を碁盤の目
状にとりまいて幾分埋入しているソリッド部3,4を有
し、しかも、多孔質材部2とソリッド部3,4が密に一
体化されている。
【0010】そして、この実施例では、ソリッド部3,
4は、炭素繊維、炭化けい素繊維、アルミナ系繊維など
の耐熱性強化繊維を有する長繊維強化セラミックスから
なっており、多孔質材部2は、該ソリッド3,4にセラ
ミックを蒸着させたものからなっている。
4は、炭素繊維、炭化けい素繊維、アルミナ系繊維など
の耐熱性強化繊維を有する長繊維強化セラミックスから
なっており、多孔質材部2は、該ソリッド3,4にセラ
ミックを蒸着させたものからなっている。
【0011】図1に示すように構成されたトランスピレ
ーション翼1においては、矢印5で示すように、冷却空
気が送給(圧送)されると、多孔質材部2の内部を通っ
て、熱の流通をしゃ断しながらその内部の熱を奪って冷
却し、矢印6で示すように浸み出される。またソリッド
部3,4は、多孔質材でなく、長繊維強化セラミックス
からなり、機械的強度と耐熱性を有するので、トランス
ピレーション翼1の強度を保持する。
ーション翼1においては、矢印5で示すように、冷却空
気が送給(圧送)されると、多孔質材部2の内部を通っ
て、熱の流通をしゃ断しながらその内部の熱を奪って冷
却し、矢印6で示すように浸み出される。またソリッド
部3,4は、多孔質材でなく、長繊維強化セラミックス
からなり、機械的強度と耐熱性を有するので、トランス
ピレーション翼1の強度を保持する。
【0012】このようにして、多孔質材部2は場所によ
っては穿孔率を調整しておくことにより、冷却空気量を
制御することができる。またソリッド部3,4の長繊維
強化セラミックスの繊維の配向を調整しておくことによ
り、強度の向上を図ることもできる。したがって、この
構造をタービン翼に適用することにより、ガスタビーン
の冷却用抽気空気の大幅な削減が期待でき、効率向上に
つながる。
っては穿孔率を調整しておくことにより、冷却空気量を
制御することができる。またソリッド部3,4の長繊維
強化セラミックスの繊維の配向を調整しておくことによ
り、強度の向上を図ることもできる。したがって、この
構造をタービン翼に適用することにより、ガスタビーン
の冷却用抽気空気の大幅な削減が期待でき、効率向上に
つながる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トランスピレーション冷却を行なうタイル状の多孔質材
部を有し、かつ、この多孔質材部の外周を碁盤の目状に
とりまいている強度保持可能なソリッド部を有し、しか
も、前記多孔質材部とソリッド部とが、密に一体化され
ているので、冷却空気は前記多孔質材部の内部を通って
熱の流れをしゃ断しながらその内部の熱を奪って冷却し
て外部に浸み出される。したがって、冷却性能にすぐ
れ、高温雰囲気中での使用が可能となる。また前記ソリ
ッドは翼強度を保持しており、長期使用に供することが
できる。
トランスピレーション冷却を行なうタイル状の多孔質材
部を有し、かつ、この多孔質材部の外周を碁盤の目状に
とりまいている強度保持可能なソリッド部を有し、しか
も、前記多孔質材部とソリッド部とが、密に一体化され
ているので、冷却空気は前記多孔質材部の内部を通って
熱の流れをしゃ断しながらその内部の熱を奪って冷却し
て外部に浸み出される。したがって、冷却性能にすぐ
れ、高温雰囲気中での使用が可能となる。また前記ソリ
ッドは翼強度を保持しており、長期使用に供することが
できる。
【図1】本発明の一実施例を示した一部切欠斜視図であ
る。
る。
1 トランスピレーション翼 2 多孔質材部 3,4 ソリッド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 5/18 F01D 5/28 F01D 9/02 102
Claims (2)
- 【請求項1】 トランスピレーション冷却を行なうため
に、場所によって穿孔率を調整したタイル状の多孔質材
部(2)と、 該多孔質材部(2)の外周を碁盤の目状にとりまいてい
る強度保持可能な長繊維強化セラミックス製のソリッド
部(3,4)と、から成り、 前記多孔質材部(2)とソリッド部(3,4)とが、密
に一体化されている、ことを特徴とするトランスピレー
ション翼。 - 【請求項2】 ガスタービンの翼として用いられてい
る、ことを特徴とする請求項1記載のトランスピレーシ
ョン翼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00227094A JP3319117B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | トランスピレーション翼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00227094A JP3319117B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | トランスピレーション翼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208104A JPH07208104A (ja) | 1995-08-08 |
JP3319117B2 true JP3319117B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=11524688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00227094A Expired - Fee Related JP3319117B2 (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | トランスピレーション翼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3319117B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170131770A (ko) * | 2016-05-20 | 2017-11-30 | 한국기계연구원 | 가스 터빈용 블레이드 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4191578B2 (ja) | 2003-11-21 | 2008-12-03 | 三菱重工業株式会社 | ガスタービンエンジンのタービン冷却翼 |
KR101465048B1 (ko) * | 2013-03-21 | 2014-11-26 | 두산중공업 주식회사 | 터빈용 블레이드 |
EP2851514A1 (en) * | 2013-09-20 | 2015-03-25 | Alstom Technology Ltd | Method for applying heat resistant protection components onto a surface of a heat exposed component |
US20170284206A1 (en) * | 2016-04-05 | 2017-10-05 | General Electric Company | High porosity material and method of making thereof |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP00227094A patent/JP3319117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170131770A (ko) * | 2016-05-20 | 2017-11-30 | 한국기계연구원 | 가스 터빈용 블레이드 |
KR101866900B1 (ko) * | 2016-05-20 | 2018-06-14 | 한국기계연구원 | 가스 터빈용 블레이드 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07208104A (ja) | 1995-08-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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