JP3311487B2 - 熱流体caeシステム - Google Patents

熱流体caeシステム

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JP3311487B2
JP3311487B2 JP10116294A JP10116294A JP3311487B2 JP 3311487 B2 JP3311487 B2 JP 3311487B2 JP 10116294 A JP10116294 A JP 10116294A JP 10116294 A JP10116294 A JP 10116294A JP 3311487 B2 JP3311487 B2 JP 3311487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は計算機を用いた熱流体
CAEシステム、特に、回路網法によって機器や装置の
熱解析や流体解析を行なう熱流体CAEシステムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器を始めとする機器を設計する際
に、放熱処理等のために機器内の熱拡散状態を知る必要
がある。そのために、熱解析、流体解析が必要とされ
る。近年、機器の大容量化、高密度化、高速化の進展は
目覚ましく、装置単位体積当りの消費電力は高まる一方
である。従って、これまでのように勘と経験で熱解析、
流体解析を行なうことが困難になりつつある。そこで、
コンピュータを利用した設計解析計算、いわゆるCAE
の普及に伴って、機器の温度分布や流量分布を計算によ
って予測することが行なわれるようになってきている。
ここで、熱解析とは機器各部の温度分布や熱流分布を予
測することを意味し、流体解析とは熱解析を行なうため
に流体の流量分布、流速分布、圧力分布を予測すること
を意味している。
【0003】機器の熱流体解析には、熱回路網法と呼ば
れる手法および流体回路網法と呼ばれる手法が広く使用
されている。熱回路網法では、機器内部が幾つかの領域
に分割され、各領域の中央にノードと呼ばれる代表点が
設けられる。そして、各領域間のエネルギバランスを表
す連立方程式を解くことにより、ノード点の温度および
ノード間の熱流が求められる。また、流体回路網法で
は、流体内部が幾つかの領域に分割され、各領域の中央
にノードと呼ばれる代表点を設けられる。そして、各ノ
ードの運動量を保存するようにノード間を流れる流量の
質量バランスを表す連立方程式を解くことにより、ノー
ド点の圧力およびノード間の流量が求められる。熱回路
網法と流体回路網法とを併せて熱流体回路網法と呼ぶ。
【0004】伝熱工学の分野において、熱伝達率や管路
抵抗係数に関して、数多くの解析式や実験式が求められ
ているので、熱伝達率や管路抵抗係数は容易に決定され
る。熱流体回路網法では、それらの熱伝達率や管路抵抗
係数を用いて熱抵抗や管路抵抗を求め、それらの抵抗に
よる回路網について熱流や流体の流量を求める。従っ
て、流体の挙動を厳密に計算することなく温度や熱流を
計算できる。このように、熱流体回路網法によれば、比
較的小規模な計算処理で精度のよい結果が得られる。
【0005】従来の熱流体回路網法を使用したCAEシ
ステムとして、特開平4−7675号公報や特開平4−
30270号公報に示されたものがある。図26は特開
平4−7675号公報に示されたCAEシステムの構成
を示すブロック図である。図において1はデータ入力や
処理コマンド入力のための入力装置、2は入力データの
表示や処理結果表示等のための表示装置、3は入力デー
タを形状データ記憶部4に設定したり形状データ記憶部
4の内容の更新を行ったりする形状データ処理部、5は
外部にある3次元CADシステム、6は機器を小エリア
に分割する処理を行うエリア分割処理部、7は各小エリ
アのノード座標を記憶するノード座標データ記憶部であ
る。
【0006】8は管路抵抗を計算して流体回路網を作成
する流体回路生成部、9は管路圧損データ記憶部、10
は熱抵抗値を計算して熱回路網を作成する熱回路生成
部、11は熱伝達率データ記憶部、12は材料物性デー
タ記憶部、13は流体回路網データおよび熱回路網デー
タを記憶する回路網データ記憶部、14は圧力および流
量の演算を行う流体回路演算処理部15および熱伝導に
よる熱抵抗と流体の流れによる熱抵抗とを演算する熱回
路演算処理部16を有する演算処理部、17は算出され
た圧力データを記憶する圧力流量データ記憶部、18は
算出された温度データを記憶する温度データ記憶部、1
9は計算結果を表示する処理を行う計算結果表示処理
部、20はファン特性データ記憶部である。
【0007】次に動作について説明する。ここでは、図
27に示す例を対象に各部の温度と流量分布を求める場
合について説明する。図27に示す例は、直方体の金属
板21の両端22、23間に電源24により一定の電圧
Vがかけられるものである。金属板21には、I=V/
e で表される電流Iが通電し、Q=Re 2 のジュー
ル熱が発熱する。また、ダクト25の内部をファン26
により駆動されて流動する空気27が加熱される。な
お、Re は金属板21の電気抵抗28の抵抗値を示す。
【0008】以下、計算処理の流れを図28に示した計
算フローを参照して説明する。形状データ処理部3は、
図27に示す装置の形状を直線や円、円弧などの図形デ
ータとして取り込み、形状データ記憶部4に記憶した
り、内容の更新を行ったりする。図形データは入力装置
1から入力される。また、入力装置1には、関連する処
理コマンドが入力される。そして、表示装置2は、入力
データ等を表示している(ステップST1,ST2)。
【0009】形状データ記憶部4に記憶されている形状
データは、図27に示すような2次元あるいは3次元空
間上の座標を示すデータから構成されている。なお、他
の一般的な3次元CADシステム5から形状データを取
り込むこともできる。エリア分割処理部6は、形状デー
タ記憶部4内の形状データを取り込み、図29に示すよ
うに機器全体を小エリア41に分割する(ステップST
3)。そして、小エリア重心点座標を算出し、重心点を
ノード42とする。エリア分割処理部6は、ノード座標
データをノード座標記憶部7に格納する(ステップST
4)。
【0010】次に、流体回路生成部8は、ノード座標デ
ータ記憶部7内のノード座標データと管路圧損データ記
憶部9内の管路圧損データとを用いて流体部分の管路抵
抗51の抵抗値を計算する(図30参照)。管路圧損デ
ータ記憶部9には、断面変化率と圧損係数との関係を示
すテーブルや管路開口率と圧損係数との関係を示すテー
ブルなど、あらかじめ実験等により導出された数値のテ
ーブルが記憶されている。流体回路生成部8は、管路抵
抗51の値のうち、摩擦損失抵抗を、接続されている2
つの圧力ノード52間の距離および接している面の面積
などから決定する。圧力ノード52は、図29に示され
た各ノード42のうちダクト25内に設定されたノード
に相当する。また、局所圧損抵抗を、管路圧損データ記
憶部9の管路圧損データを参照して、隣合う2つの小エ
リアの断面積の変化などにもとづいて決定する(ステッ
プST5)。
【0011】形状データ処理部3によって図27に示す
ファン26が入力されている場合には、流体回路生成部
8は、ファン特性データ記憶部20を参照して、ファン
26を含む小エリア41に、種別に応じたファン特性デ
ータを付与する。すなわち、ファンによる圧力上昇すな
わち流体駆動力が電池53の形で設定される。このよう
にして、管路抵抗51と電池53により流体回路網54
が形成される。流体回路生成部8は、作成された流体回
路網データを回路網データ記憶部13に格納する。
【0012】次に、熱回路網生成部10は、図31に示
すように、小エリア同士が面または線で接している固体
中の温度ノード61間を熱伝導による熱抵抗62で接続
するとともに、熱抵抗値を算出する。熱回路網生成部1
0は、熱抵抗値を、材料物性データ記憶部12の材料物
性データを参照して、接続されている2つの温度ノード
62間の距離、接している面積および固体の熱伝導率に
もとづいて算出する(ステップST6)。温度ノード6
1,63は、図29に示された各ノード42に相当す
る。熱回路網生成部10は、熱伝導による熱抵抗62の
値の計算結果を固体中における熱回路網データとして回
路網データ記憶部13に格納する。
【0013】演算処理部14において、まず、流体回路
演算処理部15は、管路抵抗データを回路網データ記憶
部13から読み込み、非線形連立方程式解法演算を行
う。流体回路演算処理部15は、演算結果である圧力ノ
ード52の圧力と圧力ノード52間の流量とを圧力流量
データ記憶部17に格納する(ステップST7)。
【0014】次に、熱回路演算処理部16は、圧力ノー
ド52間の流量、圧力ノード52間の流速、熱伝達率デ
ータ記憶部11の熱伝達係数データ、および材料物性デ
ータ記憶部12の材料物性データをもとに、固体中の温
度ノード61と流体中の温度ノード63間の熱伝達によ
る熱抵抗64を、および、流体中の温度ノード63間の
流体の流れによる熱抵抗65の値を計算する。このよう
にして、熱抵抗62,64,65による熱回路網66が
形成される。熱回路演算処理部16は、熱回路網66中
にある温度ノード61に成立するエネルギ保存式を表す
熱抵抗係数行列を完成させる。そして、連立方程式演算
によって、全てのノードの温度を算出する(ステップS
T8)。自然対流などのように、圧力ノード52の圧力
がノードの温度に依存して決定されるような場合には、
流体回路演算処理部15と熱回路演算処理部16とが交
互に反復処理を行い、結果が収束するまで処理を繰り返
される。
【0015】熱回路演算処理部16は、このようにして
得られた温度データを、温度データ記憶部18に格納す
る。圧力流量データ記憶部17内の圧力データおよび流
量データならびに温度データ記憶部18内の温度データ
は、形状データ、ノード座標データおよび回路網データ
とともに、計算結果表示処理部19に取り込まれる。計
算結果表示処理部19は、温度分布、流量分布などを視
覚的に表示するために以下の処理を行う(ステップST
9)。
【0016】図32は計算結果表示処理部19の処理に
より表示装置1に表示された温度分布を示す図である。
計算結果表示処理部19は、形状データ記憶部4から形
状データを取り込み、装置の形状を表示装置2に表示す
る。システム利用者は対話的処理により、表示したいデ
ータ(温度、圧力、流量)、その表示方式(等温線図に
よる表示やベクトル図による表示等)および表示したい
断面を指示する。温度および等温線図が指定された場合
には、計算結果表示処理部19は、ノード座標データ記
憶部7のノード座標データと温度データ記憶部18の温
度データとを用いて、ノード間温度を補間処理すること
により、装置形状上に等温線71を描く処理を行う。そ
して、表示装置2上に図32に示すように表示する(ス
テップST10)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱流体解析CA
Eシステムは以上のように構成されているので、次のよ
うな問題点があった。 (1)熱回路網あるいは流体回路網のいずれか一方の生
成または両者の生成をシステム利用者が選択できない。 (2)熱回路生成部10、流体回路生成部8および演算
処理部14しか備えられていないので、金属板21の電
気伝導度の温度変化に起因する電気抵抗28(Re )の
変化によって金属板21のジュール発熱量が変化するこ
と、さらに、金属板21の温度や空気27の温度が変化
することを考慮するための電気回路網と熱回路網および
流体回路網とを連成させた場合には対応できない。ま
た、金属板21の表面に薄い液膜が設けられた場合、液
の蒸発により空気27が加湿されたときの空気27の温
度変化や湿度変化を求めるための水分の移動を表す物質
移動回路網と熱回路網および流体回路網とを連成させた
場合には対応できない。 (3)形状データ以外の計算に必要なデータを入力装置
から各記憶部に入力できる構成となっていないので、デ
ータの変更や追加をシステム利用者が自由に行うことが
できない。この結果、問題に最も適したデータを使用で
きない場合がある。 (4)境界条件など全ての計算パラメータをシステム利
用者が関数や表の形で設定できないので、問題に最も適
したパラメータ変化を採用できない場合がある。そのよ
うな場合には精度のよい計算ができない。 (5)システム利用者は、最大のノード数、初期条件、
境界条件、回路条件に関するデータを選択できない。す
なわち、所望のレベルのシミュレーションができない。
すなわち、利用者が期待する精度以上の演算が実行され
てしまう場合がある。その結果、不必要に大きな記憶領
域が確保されたり、不必要なデータを入力しなければな
らない場合が生じたりして、システムの効率的な使用が
できない。 (6)回路網として四角メッシュしかできない。そのた
めに、固体中の熱伝導を計算する場合に、曲面などの任
意の形状に対応しにくく計算精度が低下する。 (7)回路網を解く演算手法をシステム利用者が自由に
選択できないため、問題に最も適した解法による高速で
精度のよい計算ができない場合がある。 (8)回路網が入力できないないため、システム利用者
が問題に最も適した回路網を設定できず、問題に最も適
した回路網による精度のよい計算ができない場合があ
る。 (9)回路網図上に計算結果の表示が行えないので、計
算結果の詳細な解析が困難な場合がある。 (10)CAEシステムから直接外部機器の温度や流量
などを制御することはできない。 (11)回路網法による解法を使用しているため、特
に、流体中の渦など、細かな流れを解析することが困難
である。そのために、流れが複雑な場合には精度がよく
ない。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、複雑な問題に適した解析モデル
を自由に設定でき、精度がよい実用的なCAEシステム
を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る熱流体CAEシステムは、回路網生成装置が、入力デ
ータ処理装置からの動作条件に応じて、さらに、電気回
路網もしくは物質移動回路網を、または電気回路網およ
び物質移動回路網を設定する構成になっているものであ
る。
【0020】
【作用】請求項1記載の発明における回路網生成装置
は、電気回路網と物質移動回路網とを選択的にあるいは
同時に生成する。
【0021】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例を図について説明する。図1は
この発明の一実施例による熱流体CAEシステムの構成
を示すブロック図である。図において、1はデータ入力
や処理コマンド入力のための入力装置、2は入力データ
の表示や処理結果表示等のための表示装置、101は入
力データをデータベース処理装置105や関数式・表計
算処理装置106に設定したり回路網生成装置102に
供給したりする入力データ処理装置、102は各種回路
網を生成する回路網生成装置、103は温度、圧力、電
圧および濃度を演算する演算処理装置、104は演算結
果を回路網とともに表示する制御を行う計算結果表示処
理装置、105は各種のパラメータを記憶するとともに
各パラメータを用いて熱伝導率等を算出して出力するデ
ータベース処理装置、106は関数式や表計算法を記憶
する関数式・表計算処理装置である。関数式・表計算処
理装置106内の関数式や表計算法は、回路網生成装置
102内の各生成部、演算処理装置103内の各演算処
理部およびデータベース処理装置105内の各処理部に
よって利用される。
【0022】 図2は回路網生成装置102および演算処
理装置103の構成を詳細に示すブロック図である。図
に示すように、回路網生成装置102は、熱回路網を作
成する熱回路網生成部111、流体回路網を作成する流
体回路網生成部112、電気回路網を作成する電気回路
網生成部113、および物質移動回路網を作成する物質
移動回路網生成部114からなっている。
【0023】 演算処理装置103は、回路網生成装置1
02に接続された演算処理部122および具体的な回路
網演算を行う回路網演算部119を有する。演算処理部
122は、定常状態における演算を制御する定常計算処
理部120および過渡状態における演算を制御する過渡
計算処理部121を有する。回路網演算部119は、各
ノードの温度および各ノード間の熱流を算出する熱回路
網演算処理部115、各ノードの圧力および各ノード間
の流体流量を算出する流体回路網演算処理部116、各
ノードの電圧および各ノード間の電流を算出する電気回
路網演算処理部117、ならびに各ノードにおける濃度
および各ノード間の物質移動量を算出する物質移動回路
網演算処理部118を有する。
【0024】 図3はデータベース処理装置105の構成
を詳細に示すブロック図である。データベース処理装置
105において、関数式・表計算処理装置106に格納
されている関数や表計算法を利用して、熱伝達率処理部
131が熱伝達率を、管路抵抗係数処理部132が管路
抵抗係数を、物質伝達処理部133が物質伝達率を、フ
ァン・ポンプ特性処理部134がファンやポンプの流量
の関数としての圧力上昇を、材料物性処理部135が材
料の熱伝導率、流体の比熱、粘性係数などの材料物性
を、その他のパラメータ処理部136が液膜表面積など
計算において変化させるパラメータを計算する。そし
て、必要なら計算結果を記憶する。
【0025】 データベース処理装置105は、熱伝達
率、管路抵抗係数、物質伝達率、ファン・ポンプ特性、
材料物性値のデータが設定されたデータベースを有す
る。データベース処理装置105における処理部が計算
によってそれらを求める構成とすることもできる。その
場合には、データベースがなくてもよい。あるいは、デ
ータベースと各処理部とを併用することもできる。図に
示すように、この場合には、データベース処理装置10
5は、熱伝達率の算出または熱伝達率データベースのア
クセスを行う熱伝達率処理部131、管路抵抗係数の算
出または管路抵抗係数データベースのアクセスを行う管
路抵抗係数処理部132、物質伝達率の算出または物質
伝達率データベースのアクセスを行う物質伝達率処理部
133、ファン・ポンプ特性データベースのアクセスを
行う特性処理部134、材料物性データベースのアクセ
スを行う材料物性処理部135、その他のパラメータ処
理部136を有する。
【0026】 入力データ処理装置101は、図4に示す
ように、計算の種類や回路網の選択および入力データ処
理部142に対する必要データの供給を行う計算制御条
件処理部141と、回路網生成装置102、データベー
ス処理装置105および関数式・表計算処理装置106
にデータを供給する入力データ処理部142と、自動図
面作成装置(CAD)や外部のCAEシステムに搭載さ
れた図形処理装置などの外部図形処理装置143に接続
された形状データ処理部144と、形状データ処理部1
44が作成した形状データ記憶部145と、エリア分割
処理およびノード設定処理を行う回路網データ処理部1
46とを有する。
【0027】 図5は計算結果表示処理装置104の構成
を詳細に示すブロック図である。図に示すように、計算
結果表示処理装置104は、計算結果処理部153と、
計算結果表示処理部158とを有する。計算結果処理部
153は、温度、圧力、電圧、水分などの濃度、加熱
量、熱容量、流体重量、電気容量、物質重量などのスカ
ラ値を表示できるようにするためのスカラ処理部151
と、熱流、風量、風速、電流、物質移動量(例えば、水
分移動量)などのベクトル値、および、熱抵抗、管路抵
抗、電気抵抗、物質移動抵抗(例えば、水分移動抵抗)
などのノード間に設定される値を表示できるようにする
ためのベクトル処理部152とを有する。なお、以下、
熱抵抗等のノード間に設定される値もベクトル値に含め
て扱う。計算結果表示処理部158は、スカラ値やベク
トル値の時間変化や繰り返し回数による変化を表示する
ための変化表示処理部154と、空間分布を表示するた
めの空間分布表示処理部155と、等高線表示をするた
めの等高線表示処理部156と、ベクトル矢印線を表示
するためのベクトル線表示処理部157とを有する。
【0028】 次に動作について説明する。ここでは、図
6に示す例を対象に各部の温度と流量分布を求める場合
について説明する。図6に示す例は、直方体の金属板2
1の両端22、23間に電源24により一定の電圧Vが
かけられるものである。金属板21には、I=V/Re
で表される電流Iが通電し、Q=Re 2 のジュール熱
が発熱する。また、ダクト25の内部をファン26によ
り駆動されて流動する空気27が加熱され、かつ、液膜
161の蒸発により加湿される。このとき、金属板21
の電気伝導度が温度によって変化するので、金属板21
の電気抵抗28(Re )が変化する。よって、金属板2
1を流れる電流Iも変化する。その結果、Re 2 で表
される金属板21のジュール発熱量が変化する。また、
加湿量も変化する。その結果、空気27の温度および湿
度も変化する。
【0029】 入力装置1はデータの入力や処理コマンド
の入力を行い、表示装置2は入力データの表示や処理結
果の表示を行うことは従来例と同様である。図4に示す
ような入力データ処理装置101において、形状データ
処理部144は、図6に示す機器形状を直線や円、円弧
などの図形データとして取り込む。そして、形状データ
記憶部145に図形データを記憶したり、形状データ記
憶部145の内容の更新を行ったりする。ここで、形状
データ記憶部145に記憶されている形状データは、2
次元あるいは3次元空間上の座標を示すデータで構成さ
れている。図4に示すように、他の一般的な3次元CA
Dシステムなどの外部図形処理装置143から形状デー
タを取り込むこともできる。
【0030】 回路網データ処理部146は、形状データ
記憶部145内の形状データを、図7に示すように、小
エリア171に分割する。さらに、分割線172同士の
交点や物体の表面と分割線172との交点にノード17
3を生成し、ノード座標データを記憶しておく。ここで
は、図7に示すように、固体の表面および液面にもノー
ドが設定される。このとき、システム利用者が入力装置
1から三角形状のエリアを作成するようにコマンドを入
力した場合には、回路網データ処理部146は、四角形
に対角線を引く等の方法によって、図7に示すように三
角形状のエリアを生成する。曲線や曲面が存在していた
場合に、システム利用者の指令があれば、外径線に沿っ
た形にエリア分割する。また、回路網データ処理部14
6が物体の表面にもノードを発生するので、表面の温度
などの表面の状況が、従来例に比べてより正確に求めら
れる。
【0031】 システム利用者が最大ノード数を指定した
場合には、回路網データ処理部146は、その数に従っ
てノードを設定する。例えば、三角形状のエリア生成を
止めたりする。
【0032】 その後、入力データ処理装置101の計算
制御条件処理部141は、計算制御条件の設定を行う。
計算制御条件は、入力装置1を介したシステム利用者か
らの指令にもとづいて設定される。計算制御条件には、
定常計算をするのか過渡計算をするのかの計算の種類の
選択、計算に用いる回路網として、熱回路網、流体回路
網、電気回路網、物質移動回路網のうちいずれの回路網
を使用するのかの選択、入力データ処理部142が回路
網生成装置102に与える必要データがある。
【0033】 また、システム利用者は、計算制御条件処
理部141からの計算制御条件に応じて、計算における
時間条件としての計算のスタート時間、終了時間、時間
刻み幅、また初期条件(過渡計算の場合)あるいは仮定
条件(定常計算の場合)としての温度、圧力、電圧、濃
度、加熱量、風量、風速、電流、物質移動量(水分移動
量)、境界条件としての温度、圧力、電圧、濃度、加熱
量、風量、風速、電流、物質移動量、回路条件としての
熱抵抗、管路抵抗、電気抵抗、物質(水分)移動抵抗、
熱容量、流体重量、電気容量、物質量を計算するための
データを入力する。それらのデータおよび回路網データ
処理部146からのデータは、計算制御条件処理部14
1を介して入力データ処理部142に入力される。入力
装置1からの各データおよび回路網データ処理部146
からのデータは、さらに、回路網生成装置102に送ら
れる。
【0034】 システム利用者は、今行おうとする回路網
計算に適したデータをデータベース処理装置105内の
データベースに追加することもできる。また、データベ
ースを修正することもできる。その場合には、熱伝達
率、管路抵抗係数、物質伝達率、ファン・ポンプ特性、
材料物性値、液膜の表面積など計算において変化させる
パラメータなどを入力装置1に入力する。それらのデー
タは、入力データ処理部142を介してデータベース処
理装置105に入力される。データベース処理装置10
5において、各処理部は、担当するデータベースを更新
する。
【0035】 また、システム利用者は、今行おうとする
回路網計算に適した関数式や表を追加することもでき
る。また、関数式や表を修正することもできる。その場
合には、新たなまたは追加の関数式や表を入力装置1に
入力する。それらのデータは、入力データ処理部142
を介して関数式・表計算処理装置106に入力される。
関数式・表計算処理装置106は、入力に応じて関数式
や表を更新する。システム利用者は、収束判定条件や計
算結果の出力条件としての出力回数なども入力できる。
それらのデータは、計算制御条件処理部141を介して
入力データ処理部142に入力される。
【0036】 回路網生成装置102において、図2に示
す熱回路網生成部111が熱回路網を、流体回路網生成
部112が流体回路網を、電気回路網生成部113が電
気回路網を、そして、物質移動回路網生成部114が物
質移動回路網を生成する。
【0037】 まず、熱回路網の生成の仕方を説明する。
熱回路網生成部111には、回路網データ処理部146
が作成したデータが供給されている。熱回路網生成部1
11は、回路網データ処理部146によって設定された
各ノードを図8に示すように固体温度ノード181、表
面温度ノード183または流体温度ノード184と定義
する。さらに、熱回路網生成部111は、図8に示すよ
うに、小エリア分割線で結ばれている固体温度ノード1
81間を熱伝導による熱抵抗182で接続するととも
に、抵抗値を算出する。すなわち、接続ノード間の距
離、ノード間の平均熱流断面積およびデータベース処理
装置105内の材料物性処理部135から供給される固
体の熱伝導率から熱伝導による熱抵抗値を算出する。材
料物性処理部135は、熱回路網生成部111の要求に
応じて、関数式・表計算処理装置106に記憶された関
数式あるいは表を用いて固体の熱伝導率を算出しそれを
供給する。
【0038】 次いで、熱回路網生成部111は、表面温
度ノード183と流体温度ノード184との間の熱伝達
による熱抵抗185の抵抗値を計算する。その際、熱回
路網生成部111は、データベース処理装置105の熱
伝達率処理部131から供給される熱伝達率と物体や液
膜表面に生成された表面温度ノード183の表面積とを
用いて熱抵抗185の抵抗値を計算する。熱伝達率処理
部131は、熱回路網生成部111の要求に応じて、図
9に示す流体圧力ノード191間の流速、データベース
処理装置105の材料物性処理部135からの流体の熱
伝導率、および、密度、比熱、粘性係数などのデータベ
ース処理装置105に記憶されている材料物性データを
もとに、関数式・表計算処理装置106内の関数式や表
を利用して熱伝達率を計算する。
【0039】 熱回路網生成部111は、同様に、流体圧
力ノード191間の流量およびデータベース処理装置1
05に記憶されている材料物性データをもとに、流体中
の温度ノード184間の流体の流れによる熱抵抗186
の値を算出する。このとき、流体圧力ノード191間の
流量と流速とは、定常計算の場合は仮定値、過渡計算の
場合は初期値で与えられる。または、後述する流体回路
網演算処理部116の計算結果で与えられる。また、過
渡計算の場合は、固体温度ノード181、流体温度ノー
ド184、表面温度ノード183それぞれが代表する領
域の熱容量187が計算される。
【0040】 次に、流体回路網の生成の仕方を説明す
る。流体回路網生成部112は、図9に示すように、回
路網データ処理部146によって設定された各ノードの
うち、ダクト25内のノードを流体圧力ノード191と
する。流体回路網生成部112は、流体中の圧力ノード
191間の管路抵抗192の値を次のように計算する。
すなわち、管路抵抗のうち、摩擦損失による抵抗は、接
続されている2つの圧力ノード191間の距離、接して
いる面の断面積、データベース処理装置105の材料物
性データをもとに計算される。また、断面積の変化など
による局所圧損抵抗は、隣合う2つの小エリアの断面積
の変化などから、管路抵抗係数処理部132からの管路
圧損データを参照して計算される。管路抵抗係数処理部
132には、あらかじめ実験等により導出されあらかじ
め設定されている数値やシステム利用者が入力データ処
理装置101から入力した数値による、断面変化率と圧
損係数との関係を示すテーブルや管路開口率と圧損係数
との関係を示すテーブルなどがデータベースとして記憶
されている。流体回路網生成部112は、データベース
内のデータおよび関数式・表計算処理装置106内の関
数式あるいは表計算法を用いて管路抵抗192を算出す
る。
【0041】 また、流体回路網生成部112は、ファン
の部分について、データベース処理装置105のファン
・ポンプ特性処理部134に記憶された流量の関数とし
ての圧力上昇特性データベースを用いて、流体の駆動力
としての圧力上昇を計算する。そして、流体回路網に圧
力上昇を表わす電池193を設定する。
【0042】 次に、電気回路網の生成の仕方を説明す
る。電気回路網生成部113は、図10に示すように、
回路網データ処理部146によって設定された各ノード
のうち、金属板21および液膜161中の小エリア分割
線で結ばれているノードを固体電圧ノード201とす
る。電気回路網生成部113は、固体電圧ノード201
間を電気抵抗202で接続する。そして、2つの固体電
圧ノード201間の電気抵抗値を算出する。電気抵抗値
は接続ノード間の距離、ノード間の平均断面積および固
体の電気伝導率から算出される。ここで、材料物性処理
部135は、データベース処理装置105中の材料物性
データと関数式・表計算処理装置106内の関数式ある
いは表計算法を用いて電気伝導率を求め、それを電気回
路網生成部113に供給する。なお、図10には、液膜
の電気抵抗203も計算された例が示されている。
【0043】 次に、物質移動回路網の生成の仕方を説明
する。物質移動回路網生成部114は、図11に示すよ
うに、回路網データ処理部146によって設定された各
ノードのうち流体中に設定されたものを、流体中の水分
の濃度を表す濃度ノード211と定義する。また、液表
面に設定された各ノードを液表面における濃度ノード2
12と定義する。そして、濃度ノード211と濃度21
2の間に物質伝達に伴う物質移動抵抗213を、また、
流体中の2つの濃度ノード211間に流れにともなう物
質移動による物質移動抵抗214を設定する。物質移動
回路網生成部114は、仮定値(定常計算の場合)ある
いは初期値(過渡計算の場合)を用いて物質移動抵抗2
13,214を算出する。または、後述する流体回路網
演算処理部116の計算結果である流体圧力ノード19
1間の流量および流速、ならびにデータベース処理装置
105の物質伝達率処理部133からの物質伝達率デー
タおよび液体表面濃度ノード212が代表する表面積を
もとに物質移動抵抗214を計算する。過渡計算の場合
は、流体の濃度ノード211、液表面の濃度ノード21
2それぞれが代表する領域の水分量などの物質量215
が計算される。
【0044】 ここで、例えば、液膜161の表面積が時
間とともに変化する場合、図11に示した物質移動回路
中の物質伝達に伴う物質移動抵抗213が変化する。こ
の場合、物質移動回路網生成部114が物質伝達に伴う
物質移動抵抗213を計算する際に、データベース処理
装置105中のその他のパラメータ処理部136からそ
れを考慮した液膜の表面積を出力させればよい。その他
のパラメータ処理部136は、関数式・表計算処理装置
106に記憶された関数式あるいは表により時間の関数
として液膜の表面積を計算する。回路網生成装置で計算
されたすべての情報は計算結果表示処理装置104に伝
達され表示される。
【0045】 また、回路網生成装置102の処理が終了
した後、計算された回路網の情報は演算処理装置103
に伝達される。演算処理装置103において、演算処理
部122の過渡計算処理部121は、温度、圧力、電
圧、濃度の時間変化を表わす過渡計算を、熱回路網演算
処理部115、流体回路網演算処理部116、電気回路
網演算処理部117または物質移動回路網演算処理部1
18に実行させる。定常計算処理部120は、温度、圧
力、電圧、濃度の時間的に一定の定常状態での値を求め
る計算を、熱回路網演算処理部115、流体回路網演算
処理部116、電気回路網演算処理部117または物質
移動回路網演算処理部118に実行させる。
【0046】 過渡計算および定常計算のいずれの場合
も、回路網演算部119の熱回路網演算処理部115
は、熱回路網中の温度ノード181,183,184に
対する熱エネルギ保存の式を表わす連立方程式を解き、
各ノードの温度、各ノード間の熱流を算出する。流体回
路網演算処理部116は、流体回路網中の圧力ノード1
91に対する質量保存の式を表わす連立方程式を解き、
各ノードの圧力および各ノード間の流体流量を算出す
る。電気回路網演算処理部117は、電気回路網中の電
圧ノード201に対する電気エネルギ保存の式を表わす
連立方程式を解き、各ノードの電圧および各ノード間の
電流を算出する。物質移動回路網演算処理部118は、
物質回路網中の濃度ノード211,212に対する質量
保存の式を表わす連立方程式を解き、各ノードの濃度お
よび各ノード間の物質移動量を計算する。
【0047】 このとき、図8に示す熱回路網中の熱抵抗
182,185,186、図9に示す流体回路網中の管
路抵抗192、ファンやポンプによる圧力上昇を表わす
電池193、図10に示す電気回路網中の電気抵抗20
2,203、図11に示す物質移動回路網中の物質移動
抵抗213,214は、温度、圧力、電圧、濃度、熱
流、流体流量、電流、物質移動量などの変化に応じて変
化する。図12に示すように、回路網生成装置102
は、過渡計算を行う場合には、入力された初期値を用い
て回路網生成装置102の各抵抗の計算を行う(ステッ
プST13)。過渡計算を行う場合には、温度、圧力、
電圧、濃度、熱流、流体流量、電流、物質移動量の初期
値が入力されている(ステップST11,ST12)。
回路網生成装置102における具体的な計算過程は、既
に説明したとおりである。次いで、演算処理装置103
中の回路網演算部119におけるそれぞれの回路網演算
処理部115,116,117,118は、既に説明し
たような計算を行う(ステップST14)。次に、時間
を1ステップ分増加させる(ステップST15)。
【0048】 時間が所定の最終時間に達していない場合
には、回路網生成装置102は、1ステップ前の時間の
計算値を用いて各抵抗の計算を行い、回路網演算処理部
115、116、117、118は既に説明したような
計算を行う(ステップST16,ST13,ST1
4)。時間が最終時間に達したら、計算結果表示処理装
置104の処理に移行する。
【0049】 定常計算においては、温度、圧力、電圧、
濃度、熱流、流体流量、電流、物質移動量の仮定値が入
力されている。(ステップST11,ST12)。回路
網生成装置102は、仮定された値を使用して各抵抗の
計算を行う(ステップST13)。演算処理装置103
中の回路網演算部119におけるそれぞれの回路網演算
処理部115,116,117,118は、既に説明し
たような計算を行う(ステップST18)。具体的な計
算過程は、既に説明したとおりである。定常計算処理部
120は、計算された結果と仮定値との比較を行う(ス
テップST19)。その差が所定の収束判定条件と合っ
ていなければ、温度、圧力、電圧、濃度、熱流、流体流
量、電流、物質移動量の計算値を用いて仮定しなおす
(ステップST20)。回路網生成装置102は各抵抗
の計算を行い、回路網演算処理部115,116,11
7,118は既に説明したような計算を行う(ステップ
ST13,ST18)。定常計算処理部120は、計算
された結果と仮定値との比較を再び行う(ステップST
19)。その差が所定の収束判定条件と合って段階で、
計算結果表示処理装置104の処理へ移行する。すなわ
ち、収束計算された温度、圧力、電圧、濃度、熱流、流
体流量、電流、物質移動量は、計算結果表示処理装置1
04に送られる。
【0050】 計算結果表示処理装置104は、以下のよ
うな処理が行われる。すなわち、計算結果表示処理装置
104中の計算結果処理部153のスカラ処理部151
およびベクトル処理部152には、回路網生成装置10
2から加熱量、熱容量、流体重量、物質量などのスカラ
値、熱抵抗、電気抵抗、管路抵抗、物質移動抵抗などの
ベクトル値が送られ、また演算処理装置103からは温
度、圧力、電圧、濃度などのスカラ値、熱流、流体流
量、電流、物質移動量などのベクトル値が送られる。計
算結果表示処理装置104は、それらのデータを記憶す
る。
【0051】 計算結果表示処理部158における変化表
示処理部154は、計算結果処理部153のスカラー処
理部151に記憶されたスカラ値およびベクトル処理部
152に記憶されたベクトル値の時間変化あるいは計算
の繰返しによる変化を表示装置2に表示する。空間分布
表示処理部155は、スカラ値あるいはベクトル値の空
間変化を表示装置2に表示する。等高線表示処理部15
6は、入力データ処理装置101の形状データ記憶部1
45から送られた形状データ上にスカラ値を等高線の形
で表示する。そして、ベクトル線表示処理部157は、
入力データ処理装置101の形状データ記憶部145か
ら送られた形状データ上にベクトル値を矢印の大小の形
で表示する。もちろん等高線とベクトル線が同時に表示
されることも可能である。これらの表示は表示装置2を
用いて行なわれるが、外部図形処理装置143にも送ら
れ、外部図形処理装置143上に表示することも可能で
ある。以上のようにして、計算結果の表示が行なわれ
る。なお、熱抵抗として放射熱伝達がある場合について
も、熱伝導による熱抵抗と同様に扱える。
【0052】 ここでは、熱、流体、電気、物質移動の全
ての回路網を使用する場合について説明したが、熱回路
網だけを使用することもできる。回路網についての演算
を選択的に行える。熱回路網だけを使用すればよい場合
には、入力データ処理装置101における計算制御条件
処理部141が熱回路網のみを選択する。そして、計算
制御条件処理部141は、回路網生成装置102に対し
て熱回路網のみの生成を指示する。その指示に応じて、
回路網生成装置102および演算処理装置103は、熱
回路網を用いた処理のみを実行する。その場合には、他
の回路網の計算をする経路を通らないため効率的な計算
が行われる。同様に、流体回路網についての処理のみを
行うこともできる。
【0053】 また、電気回路網および物質移動回路網に
ついての処理を選択的に追加することもできる。例え
ば、計算制御条件処理部141は、入力装置1からの指
示に応じて、熱、流体、電気の回路網を選択する。そし
て、計算制御条件処理部141は、回路網生成装置10
2に対して熱回路網、流体回路網および電気回路網の生
成を指示する。その指示に応じて、回路網生成装置10
2は、熱回路網、流体回路網および電気回路網を生成す
る。また、演算処理装置において、熱回路網演算処理部
115、流体回路網演算処理部116および電気回路網
演算処理部117のみが起動される。同様に、計算制御
条件処理部141が、熱、流体、物質移動の回路網を選
択した場合には、回路網生成装置102は、熱回路網、
流体回路網および物質移動回路網を生成する。そして、
演算処理装置において、熱回路網演算処理部115、流
体回路網演算処理部116および物質移動回路網演算処
理部118のみが起動される。さらに、電気回路網また
は物質移動回路網のみについての処理を選択することも
できる。
【0054】 実施例2. 上記実施例では演算処理装置103の定常計算および過
渡計算における回路網演算において、すでにシステムに
内蔵されている計算手法を使用する場合について述べ
た。しかし、計算法として、回路網の特性に合った手法
を用いると計算時間の短縮や精度の向上がはかれる。図
13はそのためのシステムの一構成例を示したものであ
る。図13において、231は演算手法選択・処理装置
であり、図14に示すように、オイラー陽解法計算処理
部241、オイラー陰解法計算処理部242、ルンゲク
ッタ法計算処理部243、セミインプリシット−ルンゲ
クッタ法計算処理部244、および外部入力による計算
手法処理部245から構成されている。システムにおけ
るその他の装置は図1に示すものと同様のものである。
【0055】 オイラー陽解法、オイラー陰解法、ルンゲ
クッタ法、セミインプリシット−ルンゲクッタ法は、そ
れぞれ、回路網の時間変化計算を行なう数値積分の手法
である。オイラー陽解法、オイラー陰解法、ルンゲクッ
タ法、セミインプリシット−ルンゲクッタ法の順で計算
精度はよいが、その順で図12に示した1回の時間ステ
ップに要する時間が長くかかるという特性を持ってい
る。
【0056】 回路網中の熱抵抗などの抵抗Rと熱容量な
どの容量Cとの積RCはその系の時間変化の速さを表わ
す時定数τとなる。回路網中の抵抗Rと、抵抗Rに接続
された各ノードが持つ容量Cとの積のそれぞれのうち、
最小のものを最小時定数τmin と考える。すると、オイ
ラー陽解法およびルンゲクッタ法では、計算の際の時間
ステップ幅Δtと最小時定数τmin の比Δt/τmin
0.5より大きいと、計算が発散して正確な解が得られ
ないという特性をもつ。すなわち、オイラー陽解法やル
ンゲクッタ法は計算速度は速いものの、最小時定数τ
min が小さい回路網を解く場合には時間ステップ幅Δt
を小さくする必要がある。よって、(計算の最終時間−
初期時間)/(時間ステップ幅Δt)で与えられる計算
のステップ数(くり返し回数)が多くなるという特性を
持っている。また、逆にオイラー陰解法やセミインプリ
シット−ルンゲクッタ法は、1ステップの計算に要する
時間はかかるものの、時間ステップ幅Δtを大きくとっ
ても、解は発散せず安定な解が得られるという特性をも
っている。
【0057】 図13,図14に示すように、演算手法選
択・処理装置231は入力データ処理装置101および
演算処理装置103に接続されている。入力データ処理
装置において、システム利用者の指令により例えばルン
ゲクッタ法を使用して計算するよう指定された場合は、
演算処理装置103の演算に代えて、演算手法選択・処
理装置231中のルンゲクッタ法計算処理部243内の
計算法による計算が行なわれる。そして、その結果が演
算処理装置103に渡される。
【0058】 また、入力データ処理装置101に新たな
計算手法が入力された場合には、演算手法選択・処理装
置231中の外部入力による計算手法処理部245にそ
の計算方法が記憶される。そして、その計算方法による
計算が指令されると、演算手法選択・処理装置231中
の外部入力による計算手法処理部245で計算が行なわ
れ、その結果が演算処理装置103に渡される。
【0059】 入力データ処理装置101において、どの
計算手法を使用するか指定されず、最大ステップ数N
max が指定された場合等には、演算処理装置103が自
動的に計算方法を決定する。最大ステップ数Nmax が指
定された場合、演算処理装置103は、計算の時間ステ
ップ幅Δtを(計算の最終時間−初期時間)/
(Nmax)の式から計算する。計算された時間ステップ
幅Δtと最小時定数τmin との比が0.5より小さい場
合には、解は発散しないため、計算時間が短くてすむル
ンゲクッタ法を選択する。また、時間ステップ幅Δtと
最小時定数τmin との比が0.5より大きい場合には、
この条件で解が発散しないセミインプリシット−ルンゲ
クッタ法を選択する。このようにして、指定された最大
ステップ数Nmax の範囲内で計算に要する時間が短くし
かも精度のよい計算が可能となる。
【0060】 実施例3. 第1の実施例では、図4に示す入力データ処理装置10
1において、計算対象である機器の外形情報から回路網
のモデルへの変換が、形状データ処理部144、形状デ
ータ記憶部145、および回路網データ処理部146で
の一連の処理により行われた。ここでは、システム利用
者が独自に回路網モデルを図形的に入力することによ
り、より精度の高い計算が簡便に行われるようにした例
を示す。
【0061】 図15および図16において、251は入
力装置1、外部図形処理装置143、計算結果表示処理
装置104および計算制御条件処理部141に接続され
た回路網図形処理装置である。回路網図形処理装置25
1は、基本モデル処理部261、要素モデル処理部26
2、回路網モデル処理部263および回路網図形上表示
処理部264から構成されている。システムにおけるそ
の他の装置は図1または図13に示す各装置と同様のも
のである。
【0062】 以下、回路網図形処理装置251における
回路網作成の手順について説明する。回路網図形処理装
置251は、外部図形処理装置143から図6に示すよ
うな計算対象である機器の形状を取り込む。あるいは入
力装置1を介してシステム利用者から形状の入力を受け
る。このとき、この入力図形から機器の寸法を読みとる
ことはしない。よって、入力される機器形状は、必ずし
も実際の機器と同じサイズもしくは相似的な形状である
必要はなく、概略形状でよい。その後、例えば熱回路網
演算を行うのであれば、回路網図形処理装置251の基
本モデル処理部261は、図17に示すように、基本と
なるいくつかの抵抗を表わす基本モデルを作成する。例
えば、図17(A),(B)は、熱伝導による熱抵抗1
82の基本モデル271の例を表わしている。図17
(C)は、熱伝達による熱抵抗185の基本モデル27
2の例を表わしている。図17(D)は、流体間の流れ
による熱抵抗186の基本モデル273を表わしてい
る。また、図中、a,b,c,・・・などで表わされた
基本モデルの寸法から熱抵抗182、185、186を
計算するための計算式も入力される。
【0063】 次に、回路網図形処理装置251の要素モ
デル処理部262は、基本モデル271,272,27
3を組み合わせた要素モデルを作成する。例えば、図1
8(A)に示すような金属板21の要素モデル281、
図18(B)に示すような液膜161の要素モデル28
2、図18(C)に示すようなダクト内空気27の要素
モデル283を作成する。この要素モデルに対して、機
器の各要素の寸法、例えば金属板21の長さA、厚み
B、液膜161の長さC、厚みD、ダクト25の長さ
E、厚みFなどが入力され、基本モデルで指定された寸
法a,b,c,・・・をこれらの機器の寸法から求める
式も同時に入力される。
【0064】 さらに、回路網図形処理装置251の回路
網モデル処理部263は、要素モデル281,282,
283の組合せにより図8に示した熱回路網を作成す
る。以上のようにして回路網図形処理装置251が作成
した回路網情報は、計算制御条件処理部141および入
力データ処理部142を通して回路網生成装置102に
供給される。回路網生成装置102は、その回路網情報
を記憶する。
【0065】 その後、第1の実施例で示したものと同様
の手順で計算がなされる。ここでは、回路網生成装置1
02による熱抵抗計算において、回路網図形処理装置2
51が作成した熱抵抗計算式が使用される。そして、計
算結果は、計算結果表示処理装置104から回路網図形
処理装置251の回路網図形上表示処理部264に渡さ
れる。回路網図形上表示処理部264は、図19に示す
ような回路網図上に温度291や熱流292が記入され
たものを表示する。以上のようにして、システム利用者
が問題に適した回路網を自由に設定でき、また、その回
路網上に計算結果が表示されるので、より精度のよい計
算がなされ、また計算結果の評価も行い易いなどの利点
が得られる。また、要素モデル281、282、283
の指定寸法A、B、C・・・を変更するだけで形状の変
更ができるので、形状を変更した場合の計算も簡便に行
うことができる。
【0066】 なお、ここでは、熱回路網の場合を例にと
って説明したが、流体回路網、電気回路網、物質移動回
路網の場合も同様に行うことができる。
【0067】 実施例4. 第1の実施例では熱流体CAEシステムを用いて計算を
行う場合について示したが、本CAEシステムにより、
外部機器の温度や湿度、流体流量などを制御することも
可能である。
【0068】 そのような制御を行う場合のシステム構成
を図20および図21に示す。図20において、301
は温度や湿度、流体流量などの制御を必要としている外
部機器である。外部機器301は、熱流体CAEシステ
ムにおける入力処理データ処理装置101および計算結
果表示処理装置104に接続されている。図21に示す
ように、計算結果表示処理装置104には、本CAEシ
ステムの計算結果を用いて外部機器の制御するための制
御式を記憶しかつ計算する外部機器制御処理部311が
設けられている。外部機器制御処理部311は、入力デ
ータ処理装置101および外部機器301に接続されて
いる。なお、図20および図21には明示されていない
が、演算手法選択・処理装置231や回路網図形処理装
置251を設けることもできる。
【0069】 例えば、制御を必要としている外部機器3
01として、図6に示した機器を例にとる。そして、フ
ァン26から排出された空気27の温度を制御する場合
を例にとって説明する。まず、入力データ処理装置10
1を通して、計算結果表示処理装置104の外部機器制
御処理部311に、外部機器の温度を本CAEシステム
での計算値を用いて所定の値に制御するための制御式が
入力される。外部機器制御処理部311は、その制御式
を記憶する。
【0070】 外部機器301の温度をモニタしている熱
電対、湿度をモニタしている湿度センサ、風量をモニタ
している風量計および電源の電圧をモニタしている電圧
計からの信号が、境界条件として、入力データ処理装置
101に伝えられる。これらの境界条件を使用して、第
1の実施例に示したように、熱回路網、流体回路網、電
気回路網、物質移動回路網を用いた計算が実行される。
計算によって、1ステップΔt後の時間の温度および湿
度の値が予測されることになる。
【0071】 演算処理装置103は、演算結果すなわち
予測結果を計算結果表示処理装置104に伝える。計算
結果表示処理装置104は、結果を表示装置2に表示す
るとともに、外部機器制御処理部311に伝える。外部
機器制御処理部311は、前もって入力し記憶していた
外部機器の温度を制御するための制御式を用いて、例え
ば、外部機器301の電圧をどのように制御するかを計
算する。外部機器制御処理部311は、計算結果に従っ
て外部機器301の電圧を制御する。電圧制御によって
温度が制御される。以上のようにして、外部機器301
の温度を予測しながら制御することが可能となるので、
精度のよい制御が可能となる。なお、ここでは、外部機
器301の温度を制御する場合について示したが、同様
にして、外部機器301内の圧力、風量、湿度などを制
御することもできる。
【0072】 実施例5. 第1の実施例では回路網法を用いた熱流体CAEシステ
ムで計算を行う場合について示したが、回路網法以外の
手法を使用した熱流体CAEシステムと併用することも
できる。その場合には、それぞれの特徴を生かしたより
精度の高い熱流体CAEシステムが得られる。そのよう
に構成したシステムを図22に示す。図22において、
321は、例えば、有限要素法、差分法、有限体積法な
どを使用して、流体の質量保存、エネルギ保存を表す方
程式および運動量保存を表すナビエ−ストークス方程式
を解く熱流体数値解析装置である。熱流体数値解析装置
321は、入力データ処理装置101、演算処理部10
3および計算結果表示処理装置104と接続されてい
る。なお、図22には明示されていないが、演算手法選
択・処理装置231や回路網図形処理装置251を設け
ることもできる。
【0073】 例えば、図23に示すように、ダクト25
中に置かれた物体331の周りに生じる渦332などの
流体の微小部分の温度や流れの状況を計算する場合につ
いて説明する。以下、このように流体の微小部分の温度
や流れの状況を計算することを、熱流体数値解析を行う
という。図24に示すように、入力データ処理装置10
1の回路網演算処理部146で機器全体が小エリアに分
割される。ただし、熱流体数値解析装置321による処
理が選択された場合には、物体331の周囲部で渦33
2などの流体の微小部分の流れの状況を計算する部分、
すなわち熱流体数値解析を行うエリア341を、例えば
有限体積法などに適するように、回路網法の部分に比べ
て、細かく細分化する。そして、エリア情報が熱流体数
値解析装置321に送られる。
【0074】 その後、図25に示すように、過渡計算を
行う場合は、まず、入力された初期値を用いて、回路網
生成装置102が生成した回路網における各抵抗の計算
を行う(ステップST31,ST32,ST33)。具
体的な計算過程は、既に説明したとおりである。続い
て、演算処理装置103中の回路網演算部119におけ
るそれぞれの回路網演算処理部115,116,11
7,118は、既に説明したような計算を行う(ステッ
プST34)。計算結果は熱流体数値解析装置321に
伝達される。
【0075】 熱流体数値解析装置321は、回路網演算
による計算結果、例えばファン26により駆動されて流
入する風量を境界条件として、物体331周囲の流体中
の微細な流れを計算する(ステップST35)。次に時
間を1ステップ分増加させる(ステップST36)。時
間が所定の最終時間に達していない場合には、回路網生
成装置102が1ステップ前の時間の計算値を用いて各
抵抗の計算を行い(ステップST33)、回路網演算部
119が演算処理を行う(ステップST34)。そし
て、熱流体数値解析装置321が流体中の微細な流れを
計算する(ステップST35)。時間が最終時間に達す
ると、計算結果表示処理装置104の処理に移行する。
【0076】 以上のようにして、物体331周囲の流れ
が、回路網についての計算の結果得られる熱、流体、電
気、物質移動による変化を考慮して計算され、かつ全体
の流量と同時に物体回りの微小な流れの状況が同時に計
算される。よって、より精度がよく効率的な計算が可能
になる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、熱流体CAEシステムが、動作条件に応じて、さ
らに、電気回路網もしくは物質移動回路網を、または電
気回路網および物質移動回路網を設定する構成になって
いるので、問題に合わせて必要な回路網を選択でき、精
度のよい計算が可能なものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による熱流体CAEシス
テムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】 回路網生成装置および演算処理装置の詳細構
成を示す構成図である。
【図3】 データベース処理装置の詳細構成を示す構成
図である。
【図4】 入力データ処理装置の詳細構成を示す構成図
である。
【図5】 計算結果表示処理装置の詳細構成を示す構成
図である。
【図6】 CAEの対象機器の一例を示す説明図であ
る。
【図7】 対象機器のエリア分割を説明するための説明
図である。
【図8】 熱回路網の一例を示す説明図である。
【図9】 流体回路網の一例を示す説明図である。
【図10】 電気回路網の一例を示す説明図である。
【図11】 物質移動回路網の一例を示す説明図であ
る。
【図12】 この発明の第1の実施例による熱流体CA
Eシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】 この発明の第2の実施例による熱流体CA
Eシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図14】 計算手法選択処理装置の詳細構成を示す構
成図である。
【図15】 この発明の第3の実施例における入力デー
タ処理装置の詳細構成を示す構成図である。
【図16】 この発明の第3の実施例における回路網図
形処理装置の詳細構成を示す構成図である。
【図17】 この発明の第3の実施例における基本モデ
ルを説明するための説明図である。
【図18】 この発明の第3の実施例における要素モデ
ルを説明するための説明図である。
【図19】 この発明の第3の実施例による熱流体CA
Eシステムにおける表示例を示す説明図である。
【図20】 この発明の第4の実施例による熱流体CA
Eシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図21】 この発明の第4の実施例における計算結果
表示処理装置の詳細構成を示す構成図である。
【図22】 この発明の第5の実施例による熱流体CA
Eシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図23】 この発明の第5の実施例における演算を説
明するための説明図である。
【図24】 この発明の第5の実施例におけるエリア分
割を説明するための説明図である。
【図25】 この発明の第5の実施例による熱流体CA
Eシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】 従来の熱流体CAEシステムの構成を示す
システム構成図である。
【図27】 従来の熱流体CAEシステムによる演算を
説明するための説明図である。
【図28】 従来の熱流体CAEシステムの処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図29】 従来の熱流体CAEシステムにおける対象
機器の小エリア分割を説明するための説明図である。
【図30】 従来の熱流体CAEシステムによる流体回
路網の一例を示す説明図である。
【図31】 従来の熱流体CAEシステムによる熱回路
網の一例を示す説明図である。
【図32】 従来の熱流体CAEシステムによる表示例
を示す等温線図である。
【符号の説明】
101 入力データ処理装置、102 回路網生成装
置、103 演算処理装置、104 計算結果表示処理
装置、105 データベース処理装置、106関数式・
表計算処理装置、141 計算制御条件処理部、231
演算手法選択・処理装置、251 回路網図形処理装
置、264 回路網図形上表示処理部、311 外部機
器制御処理部、321 熱流体数値解析装置。
フロントページの続き (72)発明者 今泉 明子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 小▲やなぎ▼ 正俊 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 設計システム技術センター 内 (72)発明者 村上 政明 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平4−7675(JP,A) 特開 平4−30270(JP,A) 岸本亨、原田昭男、佐々木伸一、「電 子情報通信学会技術研究報告」第91巻第 267号(SSE91−83) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 25/18 G06F 17/50 612

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを入力し、前記機器や装置を
    エリア分割してノードを設定し、かつ、動作条件を設定
    する入力データ処理装置と、前記入力データ処理装置か
    らの動作条件に応じて、前記機器や装置に対する熱回路
    網又は流体回路網の少なくとも一方を選択的に設定する
    回路網生成装置と、前記回路網生成装置で生成された回
    路網を対象に物理量を演算する演算処理装置と、前記演
    算処理装置の演算結果を表示する処理を行う計算結果表
    示処理装置とを備えた熱流体CAEシステムにおいて、
    前記回路網生成装置は、前記入力データ処理装置からの
    動作条件に応じて、さらに、電気回路網もしくは物質移
    動回路網を、または電気回路網および物質移動回路網を
    設定することを特徴とする熱流体CAEシステム。
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