JP3311077B2 - 画像検索装置 - Google Patents

画像検索装置

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JP3311077B2
JP3311077B2 JP10568493A JP10568493A JP3311077B2 JP 3311077 B2 JP3311077 B2 JP 3311077B2 JP 10568493 A JP10568493 A JP 10568493A JP 10568493 A JP10568493 A JP 10568493A JP 3311077 B2 JP3311077 B2 JP 3311077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データベースの検
索、編集等に用いられる画像検索装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の画像検索装置としては、予め人間
が目視により動画像に検索情報を付加しておき、後でそ
の検索情報により検索する装置が考えられる(例えば、
上田:インタラクティブな動画像編集方式の提案、電子
情報通信学会技術報告、IE90-6,1990)。しかし、大量
の動画像から画像を検索する装置を開発する場合、人手
による検索情報の付加を必要としない装置が望ましい。
このような自動化された画像検索装置としては、画像中
の隣接する二つの領域の色を対として(これを色対とよ
ぶ)、この特徴を基に画像の検索を行なう画像検索装置
が、「長坂、田中:カラービデオ映像における自動検索
索引付け法と物体探索法、情報処理学会論文誌、Vol.3
3, No.4,1992.」に示されている。図7は、前記色対に
基づく画像検索装置を説明するための構成図である。そ
の動作を以下に説明する。
【0003】参照画像メモリ701に格納された参照画
像をセル単位ヒストグラム計算手段702が読み出し、
16×16の格子状のセルに分割した上で、各セルにつ
いて色ヒストグラムを計算する。色ヒストグラムは51
2色にセル内の画素を分類して、各色における累計画素
数として求める。このヒストグラムを用いて、参照色対
計算手段703が、隣接するセルの中で、特徴的な色の
対を16設定する。これにより、参照画像を表現する。
一方、検索対象画像メモリ704からは、セル単位ヒス
トグラム計算手段705が検索対象画像を読み出して、
30×30のセルに分割した上で、各セルについて色ヒ
ストグラムを計算する。セルの数は、参照画像に比べて
多くなるが、ヒストグラムの構成方法は同じである。こ
のヒストグラムに基づいて、色ビットマップ作成手段7
06では、512色について各々30×30のビットマ
ップを作る。すなわち512枚のビットマップを画像1
フレームについて作成する。各色について、セル内で画
素数が一定のしきい値以上であれば、1、未満であれば
0に設定する。色対走査手段707は、前記30×30
のビットマップ内の8近傍に前記16個の参照色対が1
つでも存在するかどうかをマップ全体を走査して調べ、
あれば、操作結果を格納するマップのビットを1に、全
くなければ0にして、操作結果を30×30のビットマ
ップを相関マップとして出力する。相関マップの中で、
1となっているビットの数が多いほど、参照画像と当該
検索対象画像の相関が強いことになる。
【0004】前記した色対による装置は、画像の構造を
隣接領域の色の対として表現していることになり、物体
の移動、回転、拡大縮小に対して耐性がある特長を持
つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の画像検索装置では、画像の隣接する色にのみ注目し
ているために、画像全体の構造に注目した検索が行なえ
ないという課題がある。例えば、「中央が赤く、周辺部
が青い画像」として位置に依存した大まかな特徴を指定
して検索したい場合に対応できない。
【0006】また、参照画像を特徴付けるために、彩度
の高い領域が隣接した特徴が多く必要となる、あるいは
また、検索対象の画像に多くの色成分が含まれている場
合、誤検出となるという課題もある。
【0007】本発明は、このような従来の画像検索装置
の課題を考慮し、画像の大まかな構造を指定することに
より検索可能な画像検索装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、参
照画像の画素を、画素の特徴量と位置を特徴ベクトルと
して、クラスタリングして、特徴ベクトルの分布パラメ
ータからなる参照ベクトル集合を生成する参照ベクトル
生成手段と、検索対象画像から、画素を複数取り出し
て、画素の特徴量と位置を特徴ベクトルに用いて、参照
ベクトルで記述される画素の特徴ベクトル分布への誤差
に相当する距離に基づいて画像の相関値を求める相関演
算手段を有し、複数の検索対象画像に対する相関演算手
段の結果を保持して、相関値が大きくなる検索対象画像
を検索結果として出力する画像検索装置である。
【0009】請求項2の本発明は、参照画像および検索
対象画像の画素を、画素の特徴量と位置を特徴ベクトル
として、クラスタリングして、特徴ベクトルの分布パラ
メータからなる参照ベクトル集合を生成する参照ベクト
ル生成手段と、 参照画像の参照ベクトル集合と、検索
対象画像の参照ベクトル集合との相関値を演算する相関
演算手段を有し、複数の検索対象画像に対する相関演算
手段の結果を保持して、集合相関値の値が大きくなる検
索対象画像を検索結果として出力することを特徴とする
画像検索装置である。
【0010】
【作用】請求項1の本発明では、参照ベクトル生成手段
により、参照画像から画素の特徴量と位置からなる特徴
ベクトルを、クラスタリングし、参照画像を特徴ベクト
ルの分布パラメータで表現する。位置を含めた特徴ベク
トルをクラスタリングするために、似た特徴量を持つ近
傍の画素が一つのクラスタを形成し、そのクラスタ内の
特徴ベクトルの分布により、画像中のどの位置にどのよ
うな特徴量の画素があるかが表現される。分布パラメー
タはクラスタの数だけあり、これを参照ベクトル集合と
よぶ。得られた参照ベクトル集合に対して、検索対象画
像から画素の特徴量と位置からなる特徴ベクトルと参照
ベクトルまでの距離を計算する。幾つかの特徴ベクトル
について距離計算を行ない、この距離を基に相関値を求
める。複数の検索対象画像について、相関値を求め、値
の大きな画像を検索結果とする。
【0011】次に、請求項2の本発明では、請求項1の
本発明と同じく、参照ベクトル生成手段により、参照画
像から画素の特徴量と位置からなる特徴ベクトルをクラ
スタリングし、参照画像がどのような画像の特徴から構
成されているかを位置とともに、参照ベクトル集合で表
現する。また検索対象画像についても同様に、参照ベク
トル生成手段により参照ベクトル集合で表現する。相関
演算手段において、参照画像の参照ベクトル集合と、検
索対象画像の参照ベクトル集合との相関値を演算するこ
とにより、検索対象画像と参照画像の相関の評価を行な
う。複数の検索対象画像について、相関値の大きな画像
を検索結果とする。
【0012】従って、画像の構造、すなわち画素の位置
に依存した特徴の分布により効果的な画像検索を行なう
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。以下の2つの実施例で用いる画像はRGB
の3原色から構成されるカラー画像である。
【0014】請求項1に該当する第1の実施例を図1、
図2、図3、図4、図5を用いて説明する。図1は第1
の実施例における画像検索装置の機能ブロック図、図2
は第1の実施例および第2の実施例における参照ベクト
ル生成器の機能ブロック図、図3は第1の実施例におけ
る相関演算器の機能ブロック図、図4は第1の実施例に
おける動作説明図、図5は第1の実施例および第2の実
施例における特徴ベクトル分布の仮定の説明図である。
【0015】図1において、101は参照画像を格納し
た参照画像メモリ、102は参照ベクトルを生成するた
めの参照ベクトル生成器、103は参照ベクトルを変更
する参照ベクトル変更手段、104は相関値を演算する
相関値演算器、105は最大相関値を有する画像を索引
して出力する最大相関画像索引出力器、106は検索対
象画像メモリである。画素の特徴量として、色を用い
る。これをRGBの列ベクトルであるxとする。画素位
置を水平位置ξ、垂直位置ηの列ベクトルであるpとす
る。そして、画素の特徴ベクトルを(x,p)とする。
参照画像メモリ101には、RGBの色ベクトルxを特
徴とする画素の配列として参照画像が格納されている。
参照画像は参照ベクトル生成器102へ入力され、参照
ベクトル集合が得られる。参照ベクトルは、色ベクトル
xの平均x ̄と共分散X,位置ベクトルpの平均p ̄と
共分散Pの並びからなるパラメータである。参照ベクト
ル生成器102では、参照画像の画素をその特徴ベクト
ル(x,p)よりクラスリングする。この結果の例を図
4では、楕円として表示した。クラスタリングされた画
素のクラスタは結果は必ずしも楕円領域を形成する保証
はないが、色に加えて位置を特徴ベクトルとしているこ
とから、似たような色でかつ距離の近い近傍の画素が一
つのクラスタを形成する。これは図5に示すクラスタ内
で、色ベクトルと位置ベクトルが独立に分布していると
の仮定に基づいている。
【0016】図4に示す例では、髪の黒い部分、顔の肌
色の部分に対して各々一つの参照ベクトルが割り当てら
れている。このように、色ベクトルと位置ベクトルの結
合した画素の特徴ベクトルをクラスタリングすることに
より、「どこに、どのような色の分布があるか」が表現
される。この参照ベクトル集合を求める手順を図2を用
いて説明する。図2は図1中の参照ベクトル生成器10
2の機能ブロック図であり、201は参照画像を記憶す
るフレームメモリ、202は画像の位置ベクトルpをラ
ンダムに発生するランダムアドレス発生部、203はラ
ンダムアドレス発生部202で得られた位置ベクトルp
により、その位置にある画素の色ベクトルxを読み出し
て、特徴ベクトル(x,p)を合成し出力する特徴ベク
トル合成部、204は参照ベクトル決定部、205は参
照ベクトル変更部、206は参照ベクトル格納メモリで
ある。参照ベクトル格納メモリ206にはN個の参照ベ
クトル格納のためのスロットが1からNまである。参照
ベクトル集合を、θi=(x ̄i,Xi,p ̄i,Pi),
1≦i≦Nと表現することにする。iはスロット番号に
対応している。ここで、参照ベクトルメモリ206の各
スロットには、1,0の2値をとる有効フラグが付随し
ている。1の時、有効、0の時無効とする。以下にクラ
スタリングの手順を示す。
【0017】ステップ1:はじめにN個のスロットの内
c個(c≦N)のスロットの有効フラグを1とし、他を
0とする。離散時間tの参照ベクトル集合を、θ
i(t)=(x ̄i(t),Xi(t),p ̄i(t),P
i(t)),1≦i≦Nと表現することにする。有効フラ
グの1である参照ベクトルスロットのメモリ内容を初期
化する。初期化は、共分散行列Xi(0)、Pi(0)は
単位行列であるとし、色ベクトルxの平均x ̄i(0)
と位置ベクトルpの平均p ̄i(0)は、ランダムに設
定する。初期化時の離散時間tは0である。
【0018】ステップ2:特徴ベクトル合成部203で
は、ランダムアドレス発生部202で得られた位置ベク
トルpにより、その位置にある画素の色ベクトルxを読
み出して、特徴ベクトルを合成し出力する。参照ベクト
ル決定部204では、N個スロットの中で有効フラグが
1であるスロット内の参照ベクトルについて、特徴ベク
トルとの距離を計算する。この距離の評価は(数1)で
行なう(tは行列、ベクトルの転置を意味する)。
【0019】
【数1】
【0020】ここで、|X|と|P|は各共分散行列の
行列式である。(数1)は、画素の分布が色ベクトルx
と、位置ベクトルpが各々独立に平均x ̄i,p ̄iと共
分散Xi,Pi で正規分布していると仮定した時、その
確率密度関数の対数(対数尤度)から求めることができ
る統計的な測度である。N個のスロットの中で、有効フ
ラグが1の参照ベクトルについて距離を計算し、最短距
離であったスロットの番号をkとして、参照ベクトル決
定部204はその番号kと特徴ベクトルの標本を参照ベ
クトル変更部205へ送る。参照ベクトル変更部205
では、スロット番号kの参照ベクトルを標本に(数1)
の距離関数の下で、より近くなるよう(数2、3、4、
5)で変更する。(数6)は実験的に定める利得係数で
ある。
【0021】
【数2】
【0022】
【数3】
【0023】
【数4】
【0024】
【数5】
【0025】
【数6】
【0026】そして時刻tを1増加させ、以上のステッ
プ2を所定の回数(例えば10000回)繰り返すこと
により、画素の自己組織化によるクラスタリングがおこ
なわれる。
【0027】すなわち、ランダムに選ばれた特徴ベクト
ルにもっとも近い参照ベクトルが、よりその標本に近く
なるように分布パラメタータを修正することにより、一
つのクラスタが形成される。ランダムアドレス発生は、
逐次参照ベクトルを変更する時の偏りを防ぐためであ
る。このステップ2の繰り返しの中で、参照ベクトル変
更部205は、条件1:(参照ベクトルの総スロット数
N)−(現在有効な参照ベクトルスロット数c)>0で
あり、条件2:ln|Xi|+ln|Pi|が所定のしき
い値以上、であれば、参照ベクトルθiで表現されるク
ラスタを分割する。このために参照ベクトルθiを有効
フラグが0である(無効な)参照ベクトルスロットjに
複製し、θj=θiを作る。そして、各々、平均ベクトル
をε加減する。εの値は実験的に定める。これを(数
7、8、9、10)に示す。
【0028】
【数7】
【0029】
【数8】
【0030】
【数9】
【0031】
【数10】
【0032】そして、スロットjの有効フラグを1に
し、有効な参照ベクトルスロット数cを1増やして、以
後の自己組織化の反復に用いる。これにより、ln|X
i|+ln|Pi|が大きなクラスタが分割される。
【0033】またステップ2の繰り返しの中で、所定の
期間、一度もランダムに選ばれた標本ベクトルの割当が
得られなかった、すなわち最短距離とならなかった参照
ベクトルのスロットの有効フラグを0にし、有効な参照
ベクトルスロット数cを1減ずる。これは、は誤った値
に収束した参照ベクトルのパラメータを取り消すために
必要である。
【0034】以上の処理により、参照画像について、無
効な参照ベクトルを含めてN個の参照ベクトルからなる
参照ベクトル集合が生成され、図1の参照ベクトル変更
手段103に送られる。ここでは、参照ベクトル集合の
一部を無効にする。図4の例では、中央の人物像を含む
画像を検索したい。このとき、背景の画像は検索対象で
はないため、この領域に属する参照ベクトルを手動によ
り無効にする。すなわち有効フラグを0にする。図4で
は、これを破線の楕円で示した。このようにして、変更
した参照ベクトル集合は、相関値演算器104へ送られ
る。図3は、相関置演算器104の動作を説明するため
の図である。図3は相関置演算器104の機能ブロック
図であり、301は検索対象画像を記憶するフレームメ
モリ、302は画像の位置ベクトルpをランダムに発生
するランダムアドレス発生部、303はランダムアドレ
ス発生部302で得られた位置ベクトルpにより、その
位置にある画素の色ベクトルxを読み出して、特徴ベク
トル(x,p)を合成し出力する特徴ベクトル合成部、
304は参照ベクトル決定部、305は相関画素計数
部、306は参照ベクトル格納メモリである。参照ベク
トル変更手段205による変更を受けた参照ベクトル集
合は、図3の参照ベクトル格納メモリ306へ格納され
る。検索対象画像データは、フレームメモリ301に格
納されている。特徴ベクトル合成部303では、ランダ
ムアドレス発生部302で得られた位置ベクトルpによ
り、その位置にある画素の色ベクトルxをフレームメモ
リ301より読み出して、特徴ベクトル(x,p)を合
成し出力する。参照ベクトル決定部304では、N個ス
ロットの中で有効フラグが1であるスロット内の参照ベ
クトルについて、特徴ベクトルとの距離を計算する。こ
の距離の評価は(数1)で行なう。(数1)の距離計算
をN個のスロットの中で、有効フラグが1の参照ベクト
ルについて距離を計算し、最短距離である参照ベクトル
kを求める。そして、(数1)のなかで、共分散の行列
式の値を除いた(数11)に示す成分のみを距離χとし
て、相関画素計数器305へ送る。
【0035】
【数11】
【0036】ここで、相関画素計数器305は、最短距
離χ<しきい値Tの画素を計数する。具体的には、相関
値の初期値を0として、しきい値T以下の最短距離が参
照ベクトル決定部304より入力されたら数を1増や
す。ここで、距離χは特徴ベクトルから、平均x ̄k
p ̄kまでの正規化距離であるマハラノビス距離であ
る。マハラノビス距離は、特徴ベクトルが正規分布して
いると仮定すると、χ2乗分布に従う。したがって、し
きい値Tはχ2乗検定に用いるしきい値を用いることが
できる。以上のランダムな特徴ベクトルの読み出し、参
照ベクトルの決定と正規化距離χの演算、正規化距離χ
のしきい値処理による相関画素の計数を繰り返して、相
関値を計算する。
【0037】この様に構成された相関演算器104より
相関値は出力され、最大相関画像索引出力器105へ記
憶される。同時に検索対象画像106への索引情報を併
せて記録する。検索対象画像メモリ106に記憶されて
いる検索対象画像について、相関演算器104を繰り返
し動作させることにより、画像を検索する。最後に、最
大相関画像索引出力器105より相関値最大であった検
索対象画像の索引を出力する。
【0038】本実施例によれば、検索対象画像の局所的
な色の分布を参照ベクトルとして記憶しておくことによ
り、位置と色に依存した画像の検索が行なえる。図4を
例にとると、検索対象画像の中で、画面中央部のやや上
に黒い髪の領域、中央部に肌色領域、下部に衣服の色領
域をもつ画像の相関値が高くなり、単なる色の相関性だ
けではなく、位置まで指定した画像の検索が行なえる。
また、逆に、位置に依存しない色だけの検索や位置が不
確かな場合にも本実施例は対応することができる。参照
ベクトル変更手段で、背景の領域に属した参照ベクトル
を無効にしたことに加えて、人物領域に属する参照ベク
トルの位置に関する共分散Pの固有値を大きくなるよう
に変更することで、人物像が移動している場合の画像検
索にも利用できる。
【0039】次に、請求項2に該当する第2の実施例を
図6を用いて説明する。図6は第2の実施例における画
像検索装置の機能ブロック図である。図6において、6
01は検索対象画像メモリ、602、606はRGBの
色ベクトルをその大きさで正規化する輝度正規化器、6
03,607は参照ベクトル生成器、604は索引付き
検索対象参照ベクトルメモリ、605は参照画像メモ
リ、608は相関値演算器、609は最大相関画像索引
出力器である。
【0040】以上のように構成された第2の実施例で
は、参照ベクトル生成器603より検索対象画像を予め
入力し、各々の画像について参照ベクトル集合を得てお
き、索引付き検索対象参照ベクトルメモリ604へ索引
をつけて格納しておく。第2の実施例でも参照画像、検
索対象画像ともに、RGBの色ベクトルが格納されてい
る。第1の実施例と異なる点は、色ベクトルxは(数1
2)に示すように、輝度により正規化したものを用い
る。
【0041】
【数12】
【0042】これは、輝度正規化器602、606によ
り行なわれる。位置ベクトルは第1の実施例と同じであ
る。参照画像は参照ベクトル生成器607より処理さ
れ、参照画像の参照ベクトル集合が相関値演算器608
へ出力される。参照ベクトル生成器603および607
は第1の実施例で用いた参照ベクトル生成器102と全
く同じ構成であるのでその動作の説明は省略する。ここ
で、参照画像の参照ベクトル集合は、有効フラグととも
に、S={θi|θi=(x ̄i,Xi,p ̄i,Pi),1
≦i≦N)として,検索対象画像の参照ベクトル集合
は、有効フラグとともに、O={θj|θj=(x ̄j
j,p ̄j,Pj),1≦i≦N)として,表現する。
本実施例では、相関値演算器608では、参照ベクトル
集合S,O間の距離を(数13、14)に基づいて演算
する。
【0043】
【数13】
【0044】
【数14】
【0045】具体的には、(数13)のf(S,O)の
符号を反転した−f(S,O)を相関値として、最大相
関画像索引出力器609へ出力する。索引付き検索対象
参照ベクトルメモリ604に記憶されている複数の参照
ベクトル集合について上記の相関値演算器608を反復
的に動作させて、画像を検索する。最後に、最大相関画
像索引出力器609より相関値最大であった検索対象画
像の索引を出力する。
【0046】第2の実施例によれば、予め得ておいた検
索対象画像の参照ベクトル集合と、参照画像の参照ベク
トル集合の、集合間の相関値を計算することにより、第
1の実施例に比べて高速に画像検索することが期待でき
る。また、RGBの色特徴を輝度で正規化した色ベクト
ルxを特徴に用いることから、輝度の変化に強い、色の
類似性に基づいた画像検索が行なえる。
【0047】なお、本発明の画素の特徴量は、上記実施
例では色を用いたが、他の特徴量でもかまわない。
【0048】なお、本発明の各手段は、コンピュータを
用いてソフトウェア的に実現し、あるいはそれら各機能
を有する専用のハード回路を用いて実現する事が出来
る。
【0049】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
【0050】(1)従来の画像検索装置に比べて、画像
の構造を反映した、画像を検索することができる。例え
ば、大まかなスケッチ画像などにより、画像を検索する
ことができる。
【0051】(2)検索の鍵となる特徴の位置が不確か
な検索に対しても、参照ベクトルの位置に関する分布パ
ラメータを変更することにより対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像検索装置の第1の実施例における
ブロック図である。
【図2】本発明の画像検索装置の第1、第2の実施例に
おける参照ベクトル生成器のブロック図である。
【図3】上記第1の実施例における相関置演算器のブロ
ック図である。
【図4】上記第1の実施例における動作の説明図であ
る。
【図5】上記第1の実施例および第2の実施例における
特徴ベクトル分布の説明図である。
【図6】本発明の画像検索装置の第2の実施例における
ブロック図である。
【図7】従来の画像検索装置のブロック図である。
【符号の説明】
101 参照画像メモリ 102 参照ベクトル生成器 103 参照ベクトル変更手段 104 相関値演算器(相関演算手段) 105 最大相関画像索引出力器 106 検索対象画像メモリ 201 参照画像フレームメモリ 202 ランダムアドレス発生部 203 特徴ベクトル合成部 204 参照ベクトル決定部 205 参照ベクトル変更部 206 参照ベクトル格納メモリ 301 検索対象画像フレームメモリ 302 ランダムアドレス発生部 303 特徴ベクトル合成部 304 参照ベクトル決定部 305 相関画素計数部 306 参照ベクトル格納メモリ 601 検索対象画像メモリ 602、606 輝度正規化器 603、607 参照ベクトル生成器 604 索引付き検索対象参照ベクトルメモ
リ 605 参照画像メモリ 608 相関値演算器(相関演算手段) 609 最大相関画像索引出力器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−60770(JP,A) 特開 平6−150000(JP,A) 栄藤稔外1名,色と輝度勾配に基づく 領域分割による2次元動き推定,電子情 報通信学会技術研究報告,1992年12月18 日,Vol.92,No.387,pp.77 −84 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06F 17/30 H04N 5/76 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】参照画像の画素を、その画素の特徴量と位
    置とを特徴ベクトルとして、クラスタリングして、特徴
    ベクトルの分布パラメータからなる参照ベクトル集合を
    生成する参照ベクトル生成手段と、 検索対象画像から、画素を複数取り出して、画素の特徴
    量と位置とを特徴ベクトルに用いて、前記参照ベクトル
    で記述される画素の特徴ベクトル分布への誤差に相当す
    る距離に基づいて画像の相関値を求める相関演算手段と
    を備え、 前記複数の検索対象画像に対する前記相関演算手段の結
    果を保持して、前記相関値が大きくなる検索対象画像を
    検索結果として出力することを特徴とする画像検索装
    置。
  2. 【請求項2】参照画像および検索対象画像の画素を、そ
    の画素の特徴量と位置とを特徴ベクトルとして、クラス
    タリングして、特徴ベクトルの分布パラメータからなる
    参照ベクトル集合を生成する参照ベクトル生成手段と、 前記参照画像の参照ベクトル集合と、前記検索対象画像
    の参照ベクトル集合との相関値を演算する相関演算手段
    とを備え、 前記複数の検索対象画像に対する前記相関演算手段の結
    果を保持して、前記集合相関値の値が大きくなる検索対
    象画像を検索結果として出力することを特徴とする画像
    検索装置。
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