JP3306379B2 - 洗濯機の排水ホースの配置構造 - Google Patents

洗濯機の排水ホースの配置構造

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JP3306379B2
JP3306379B2 JP21801098A JP21801098A JP3306379B2 JP 3306379 B2 JP3306379 B2 JP 3306379B2 JP 21801098 A JP21801098 A JP 21801098A JP 21801098 A JP21801098 A JP 21801098A JP 3306379 B2 JP3306379 B2 JP 3306379B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗濯槽が揺動す
るタイプの洗濯機に排水ホースを配置する配置構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】洗濯機には槽が揺動するタイプのものが
ある。このタイプの洗濯機として、たとえば、洗濯槽が
ばねを有するアームに吊るされた全自動洗濯機が知られ
ている。また、一般に、洗濯機は、排水ホースを有して
いる。図8を用いて全自動洗濯機を例にとって従来の排
水ホースの配置構造について説明する。L字状の排水ホ
ース93の一端93aは、全自動洗濯機91の洗濯槽9
2の底部に設けられた下方に向かって開く排水口97に
接続され、排水ホース93の出口となる他端93bは、
洗濯機91のハウジング94の側面に形成された導出孔
95を通じて機外へ導かれて、アウターホース等の排水
設備96に接続される。
【0003】洗濯機を据えつける場所と排水設備との関
係によって、全自動洗濯機91の左側から排水ホース9
3を取り出したい場合と右側から排水ホース93を取り
出したい場合とがある。このような場合に対応するた
め、従来より全自動洗濯機91のハウジング94の左右
の側面に導出孔95a,95bが設けられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排水ホ
ース93の他端93bをどちらの導出孔95a,95b
から取り出すかによって、排水口97から導出孔までを
つなぐのに必要な排水ホース93の長さが異なる。それ
ゆえ、右側の導出孔95aから取り出すときには、図8
に実線で示すように排水ホース93が余り気味になり、
左側の導出孔95bから取り出すときには、図8に一点
鎖線で示すように排水ホース93は延び気味になる。排
水ホース93が余り気味となった場合、たるんだ排水ホ
ース93が洗濯槽92の下側に備えられたモータ等と接
触しないように処理しなければならない。
【0005】また、全自動洗濯機1は洗濯時および脱水
時に洗濯槽92がゆれる。特に脱水時に洗濯物が偏って
場合には大きくゆれることとなる。この偏りを検知する
ためにゆれ検知スイッチ98が配置されている。
【0006】ところで、排水ホース93を右側から取り
出す場合と左側から取り出す場合とでは、上述のように
排水ホース93の引き回し状態が違い、洗濯槽92のゆ
れ方が異なってくる。したがって、右側から取り出すか
左側から取り出すかによってゆれ検知スイッチ98が正
しく作動しないことがあった。
【0007】また、洗濯槽92内に洗濯物が入っている
ときには重みによって洗濯槽92が下がる。従来の方式
では、このように洗濯槽92が下がった場合でもL字状
の排水ホース93を配置できるように、洗濯槽92の下
方に大きなスペースを設ける必要があった。
【0008】そこで、この発明の目的は、洗濯機におけ
る良好な排水ホースの配置構造を提供することである。
【0009】また、この発明の目的は、ゆれ検知スイッ
チの検知に影響を及ぼさない洗濯機の排水ホースの配置
構造を提供することである。
【0010】さらに、この発明の他の目的は、小型化の
図られた洗濯機を可能とする洗濯機の排水ホースの配置
構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1、6〜8記載の発明は、基本的に、ハウジン
グ内に揺動可能に保持された槽と、槽のゆれを検知する
ゆれ検知スイッチとを備えた洗濯機内に排水ホースを配
置する構造において、排水ホースは、一端が槽の底に形
成されて横方向に開口した排水口に接続され、他端がハ
ウジングの左右下方部のうちの一方から取り出され、
がゆれるときに、ゆれ検知スイッチによる検知を妨げ
ず、かつ、排水ホースの他端にまでゆれが伝わらないよ
うに、排水ホースの予め定める第1の中間位置を、ハウ
ジング底部に固定された保持手段で保持していることを
特徴とする洗濯機の排水ホースの配置構造である。
【0012】請求項1、6〜8の発明の構成によれば、
ハウジングの左右のいずれから排水ホースを取り出して
も、一端から保持位置までの排水ホースの引き回し状態
は変わらない。したがって、ハウジングの左右のいずれ
から排水ホースを取り出すかによって槽のゆれ具合に影
響を与えることを確実に防止できる。
【0013】また、槽の下方に大きなスペースを設ける
必要がないので、洗濯機の小型化を図ることができる。
【0014】また、請求項2記載の洗濯機の排水ホース
の配置構造は、請求項1記載の発明において、上記保持
手段は、さらに、第1の中間位置と他端との間に位置す
る排水ホースの第2の中間位置を保持していることを特
徴とするものである。
【0015】請求項2記載の発明の構成によれば、排水
ホースをより安定に洗濯機内に配置することができる。
また、排水ホースの2ヵ所がハウジングに固定された保
持手段によって保持されるので、配置時の排水ホースの
形状は自ずと決定される結果、槽の下側に備えられた部
材との接触をより確実に防止でき、さらに、排水ホース
の他端を導出孔近傍に対向した状態で配置することも可
能となる。したがって、排水ホースの安定な配置を実現
できる。
【0016】請求項3記載の洗濯機の排水ホースの配置
構造は、請求項2記載の発明において、上記保持手段は
2つの部材からなり、第1の中間位置を保持する第1保
持部材と、第2の中間位置を保持する第2保持部材とを
有していることを特徴とするものである。
【0017】請求項3記載の発明の構成によれば、2つ
の部材で排水ホースを保持することによって、排水ホー
スを好ましい形状で配置することができる。したがっ
て、槽の下側に備えられた部材との接触をより確実に避
けた状態で排水ホースを洗濯機内に配置できる。
【0018】請求項4記載の洗濯機の排水ホースの配置
構造は、請求項2記載の発明において、上記保持手段は
第1の中間位置を保持する第1保持部と第2の中間位置
を保持する第2保持部とを隣接して有する一部材からな
ることを特徴とするものである。
【0019】請求項4記載の発明の構成によれば、一部
材によって排水ホースの2ヵ所の中間位置を保持するこ
とができる。
【0020】また、請求項5記載の洗濯機の排水ホース
の配置構造は、請求項4記載の発明において、上記排水
ホースは、第1の中間位置が第1保持部で保持され、1
80°湾曲されて第2の中間位置が第2保持部で保持さ
れていることを特徴とするものである。
【0021】請求項5記載の発明の構成によれば、排水
ホースの第1の中間位置と第2の中間位置との間が18
0°湾曲された状態で、排水ホースの2ヵ所が第1およ
び第2の保持部で保持されることにより、一部材による
排水ホースの保持が行える。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、全
自動洗濯機を例にとって、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0038】図1は、この発明にかかる洗濯機の排水ホ
ースの配置構造を適用した全自動洗濯機の下方領域を前
面パネルを取り除いて見た斜視図である。
【0039】この全自動洗濯機1は、箱状のハウジング
11と、スプリング12aを有した複数のアーム12,
12,…によってハウジング11の内部に支持された外
槽13と、多数の小孔14a(図3参照)を有し、外槽
13内に回動自在に設けられた内槽14(図3参照)と
を備えている。外部の水道等からは洗浄水がハウジング
1内上部に設けられた給水設備(図示せず)等を通じて
供給される。洗浄水は、外槽13内に溜められ、洗濯物
は内槽14内に収容される。内槽14、および内槽14
内の底部に設けられた攪拌翼19(図3参照)は、外槽
13の底部に設けられた、モータ等を含む駆動装置(図
示せず)によって駆動される。洗いおよびすすぎ時には
攪拌翼19のみが一方向または両方向に回転し、脱水時
には攪拌翼19および内槽14がともに高速で一方向に
回転する。洗い後の洗浄水は、外槽13の底部の排出口
31から排水弁(図示せず)、排水ホース34を通じて
排水される。また、全自動洗濯機1のうち、四隅のうち
1ヵ所には、上側に、外槽13のゆれを検知するゆれ検
知スイッチ10が配置されている。
【0040】この全自動洗濯機1では、排水ホース34
の取付態様を選択することができる。すなわちこの全自
動洗濯機1は、排水ホース34の他端34bを全自動洗
濯機1のハウジング11の左右の側面11a,11bに
設けられた導出孔35または導出孔36から取り出すこ
とによって、左右いずれに据え付けられたたとえばアウ
ターホース等の排水設備(図示せず)にも接続できる構
造を有している。この導出孔35,36は、排水ホース
34の形状に対応して、たとえば、所定直径の円形に形
成されており、ここに排水ホース34を通すことができ
る。この説明では、図1で排水ホース34をハウジング
11の左側側面から取り出した状態を示し、図2で排水
ホース34をハウジング11の右側側面から取り出した
状態を示す。
【0041】排水ホース34は、横方向に向いた排出口
31に一端34aが接続されている。排水ホース34
は、中間の2ヵ所(第1中間部38および第2中間部3
9)が保持される。排水ホース34は、耐振動性のある
ホースで構成されており、たとえば、端部34a,34
bおよび中間部38,39を除いた部分は軸方向に可撓
性を有するように蛇腹状に形成されている。
【0042】排水ホース34は、ハウジング11の底面
11cに固定された第1保持部材41によって第1中間
部38が保持されている。また、排水ホース34の第2
中間部39は、排水ホース34の他端34bを全自動洗
濯機1の左側から取り出すときには、ハウジング11の
前面11d近傍に固定された第2保持部材71によって
保持され、排水ホース34の他端34bを全自動洗濯機
1の右側から取り出すときには、第1中間部38と同じ
く第1保持部材41によって保持される。このとき、図
2に示すように排水ホース34は第1中間部38と第2
中間部39との間が180°湾曲した状態で第1保持部
材41に取り付けられる。このように、排水ホース34
の第1中間部38と第2中間部39との間が180°湾
曲して配置することにより、第1保持部材41一部材に
よる排水ホース34の中間の2ヵ所の保持が行える。ま
た、2ヵ所で排水ホース34が保持されるので、モータ
等との接触をより確実に避けた状態での排水ホース34
の配置が可能である。
【0043】また、排水ホース34の他端34bを全自
動洗濯機1の右導出孔35から取り出すか左導出孔36
から取り出すかに関係なく、排水ホース34の一端34
aから第1中間部38までは横転したU字状に配置され
ている。したがって、いずれの導出孔35,36から排
水ホース34を取出しを行うかによって外槽13のゆれ
具合に影響を与えることがない。また、外槽13のゆれ
が排水ホース34の他端34bにまで伝わらないので、
排水ホース34に接続されたたとえばアウターホース等
の排水設備が外れたりすることがない。
【0044】図3は、この排水ホースの配置構成の利点
を説明するための全自動洗濯機の下部の概略断面図であ
る。内槽14に洗濯物が入っている場合には、入ってな
い場合と比較して、スプリング12aを有するアーム1
2によって吊り下げられた外槽13は、図3に一点鎖線
で示すように約40mm下方へ移動してしまう。
【0045】排水ホース34の一端34aから第1中間
部38までは、横転したU字状に配置され、また、蛇腹
状に形成されているので、外槽13が洗濯物の重みによ
って外槽13が下がった場合であっても、排水ホース3
4の横転したU字状の湾曲によって、外槽13の上下動
が排水ホース34に与える影響を吸収することができ
る。したがって、外槽13の下方に大きなスペースを設
ける必要がないので、全自動洗濯機1の小型化を図るこ
とができる。また、外槽13の揺れを横転したU字状の
部分で吸収することができる。
【0046】図4は、全自動洗濯機のハウジングに取り
付けた状態での第1保持部材を側方から見た図である。
【0047】第1保持部材41は、たとえば樹脂成形に
よって一体に形成されており、台座42と、台座42の
前端42aを中心として回動自在に保持されたカバー4
8とを有している。台座42は、上面42bに前後方向
に平行に設けられた一対の溝46,56を有している。
この一対の溝46,56は、それぞれ半円柱状に窪んで
上方に開いている。一対の溝46,56のうち前方の溝
46の周面46bには、係止部としての係合凸条49a
が複数設けられており、周方向に沿って間欠的に延びて
いる。この第1保持部材41は、底部に設けられた係合
片45aおよび係合突起45bがハウジング11の底面
11cに形成された係合孔81a,81bとそれぞれ係
合し、ハウジング11の底面11cに固定されている。
なお、図4ではカバー48を開いた状態で第1保持部材
41を図示している。
【0048】カバー48は、上方に膨らんだ半円筒状の
受入部50と、受入部50の後端50aから後方に延び
た延設部53とを備えている。この延設部53の後端5
3aからは係止ガイド57が延びており、延設部53に
は略中央部に係合孔54が形成されている。また、受入
部50の内周面50bには、係止部としての係合凸条4
9bが複数設けられており、周方向に沿って間欠的に延
びている。
【0049】台座42の前端42aを中心としてカバー
48を、図4に示す矢印のように台座42に近接させる
方向に回動させると、台座42の上面42bに対向する
ようになる。このとき、カバー48の延設部53は、台
座42の上面42bの前方の溝46の後縁46aから後
方の溝56の前縁56aまでの対向面51と対向するよ
うになる。この対向面51から、回動後のカバー48の
係合孔54と係合する係合片52が上方に向かって延び
ている。
【0050】この係合片52は、上記対向面51から上
方に向かって立ち上げられた立上部62と、この立上部
62から連なり後方へ延びた爪63と、この立上部62
から連なり爪63を上記係合孔54に案内するための案
内部64とを含む弾性部材である。
【0051】この第1保持部材41は、排水ホース34
の第1中間部38を保持する第1保持部43と、排水ホ
ース34の他端34bを全自動洗濯機1の左側から取り
出す場合に、排水ホース34の第2中間部39を保持す
る第2保持部44とを有している。
【0052】第1保持部43は、カバー48を回動させ
た後に、半円筒状の受入部50と半円柱状に窪んだ溝4
6とよって形成される保持孔4を有している。すなわ
ち、保持孔4の下側部分を構成する溝46は排水ホース
34の第1中間部38の下側周面を保持し、保持孔4の
上側部分を構成する受入部50は第1中間部38の上側
周面を保持する。このように、保持孔4は排水ホース3
4の外周を取り囲んで保持することが可能であり、この
状態で受入部50の内周面50bに設けられた係合凸条
49b,49b,…は、排水ホース34の第1中間部3
8と係合し、排水ホース34は軸方向へのずれが阻止さ
れる。
【0053】また、第2保持部44は、上記後方の溝5
6と、一対の係止ガイド57,58とを含んでいる。一
対の係止ガイド57,58のうち前方に配置される係止
ガイド57は、上述のようにカバー48の延設部53か
ら延び出しており、カバー48を図4の矢印のように回
動させ、延設部53を台座42の上面42bに近接させ
たした状態で、排水ホース34の第1中間部38と係合
する。
【0054】次に、係合片52と係合孔54との係合に
ついて説明する。カバー48を台座42の前端42aを
中心として下方に回動させる。延設部53と対向面51
が近接した後に、さらにカバー48を下方に押圧するこ
とにより、上記爪63は、上記案内部64によって係合
孔54へと案内され、台座42とカバー48とをロック
状態で係合させることができる。このように、受入部5
0および係合片52は、いずれも弾性部材からなってい
るので、カバー48を下方に押圧すると、係合片52で
は、立上部62が台座42に対して後方に弾性変形し、
カバー48では、受入部50が台座42に対して内方に
弾性変形する。そして、爪63が係合孔54まで達する
と、係合片52およびカバー48がそれぞれ元の形状に
復元し、これにより、台座42とカバー48とのロック
状態での係合が達成される。
【0055】図5は、第1中間部を第1部材の第1保持
部に取り付ける様子を示す斜視図である。排水ホース3
4の第1中間部38は、外周に周方向に沿って間欠的に
延びる複数の小窪としての係合凹溝60,60,…を有
している。第1中間部38の第1保持部43への取付け
は以下のように行う。
【0056】まず、排水ホース34の第1中間部38を
カバー48を開けた状態の第1部材の上方からあてが
う。排水ホース34を軸方向を中心に回転させ、第1中
間部38の複数の係合凹溝60を受入部50の内周面5
0bおよび溝46の周面46bに設けられた複数の係合
凸条49a,49bと係合させる。排水ホース34の第
1中間部38は、溝46と受入部50とによって形成さ
れた保持孔4によって外周が取り囲まれて保持されてお
り、その状態で、係合凹溝60と係合凸条49a,49
bとが係合するので、排水ホース34の軸方向へのずれ
を確実に防止できる。
【0057】次に、カバー48を台座42の前端42a
を中心として図5に示す矢印の方向に回動させる。カバ
ー48が回動して、台座42の係合片52とカバー48
の係合孔54との係合が達成された時点で、初めて、延
設部53から延びた係止ガイド57が排水ホース34の
第2中間部39を溝46に嵌めることができる。したが
って、カバー48が排水ホース34の上側周面を完全に
保持していない状態を確実に防止することができる。
【0058】なお、係止ガイド57、58の形状は、図
6、図7において後述する一対の係止ガイド78,79
と同じである。また、排水ホース34の第1中間部38
の第2保持部への取付けも、図7において後述する排水
ホース34の第2中間部39の第2保持部材71への取
付けと同じである。
【0059】また、第2保持部44によって排水ホース
34の第2中間部39を保持する際には、係止ガイド5
7を支持するカバー48が全体的に前方へ押圧され、カ
バー48は弾性変形する。その結果、上記係合孔54を
有する延設部53が前方へと移動するので、後方に向か
って延びた爪63の先端は延設部53に対して相対的に
後方へと位置するようになる。したがって、台座42の
係合片52とカバー48の係合孔54とが一層深く係合
するようになる。したがって、第1保持部43による排
水ホース34の保持をより確実なものとできる。
【0060】図6は、全自動洗濯機のハウジングに取り
付けた状態での第2保持部材を側方から見た図である。
【0061】第2保持部材71は、台座72と、台座7
2と前面11d近傍のハウジング11との間隔を所定間
隔に規制するスペーサ76とを有している。台座72
は、上面72aに半円弧状の溝77を有している。この
溝77の前後の縁部77a,77bからは弾性部材から
なる一対の係止ガイド78,79が略上方に向かって延
びている。排水ホース34の他端34bを全自動洗濯機
1の左側から取り出すときには、排水ホース34の第2
中間部39をこの第2保持部材71によって保持する。
このとき溝77によって、第2中間部39の下側周面を
保持し、係止ガイド78,79によって第2中間部39
の側方周面を保持する。
【0062】この第2保持部材71は、スペーサ76の
後方に設けられた引掛部74と前面11d近傍のハウジ
ング11との係合により、また、スペーサ76の下方に
設けられた一対の係合片75a,75bとハウジング1
1の溝等との係合によりハウジングの前面11d近傍に
固定されている。前方の係止ガイド78は、溝77の前
縁77aのやや後方から、やや後方に湾曲しながら延び
出している。また、後方の係止ガイド79は溝77の後
縁77bのやや前方から、やや後方に湾曲しながら延び
出しており、係止ガイド78と同一の形状を有してい
る。このように、この係止ガイド78,79の内周面7
8a,79aは互いに近接する方向に湾曲する湾曲部8
2,83を有している。
【0063】図7は、第2中間部を第2部材に取り付け
る様子を示す斜視図である。排水ホース34の第2中間
部39には、軸方向の中央部に、外径のやや細くされた
所定幅の環状凹帯59が段差を有するように形成されて
いる。この所定幅Waは、一対の係止ガイド78,79
の幅Wbと同じにされている。排水ホース34の第2中
間部39の曲率半径はRbであるのに対し、この環状凹
帯59の曲率半径はRa(Rb>Ra)にされている。
【0064】一方、溝77の曲率半径は排水ホース34
の第2中間部39がきちんと嵌るように、排水ホース3
4の第2中間部39の曲率半径Rbと等しいRdとされ
ている。
【0065】他方、一対の係止ガイド78,79の曲率
半径は、環状凹帯59の曲率半径Raと等しいRcとさ
れている。
【0066】この結果、溝77に排水ホース34の第2
中間部39が嵌められたとき、環状凹帯59に一対の係
止ガイド78,79が係合し、環状凹帯59の両側の段
差と一対の係止ガイド78,79とが当接して、排水ホ
ース34の軸方向のずれを良好に防止できる。
【0067】なお、第1中間部38の幅Wcは、台座7
2の幅Wdと等しくされている。
【0068】第2中間部39の第2保持部材71への取
付けは、排水ホース34の第2中間部39を上方から溝
77へ嵌め込むことによって行う。嵌めこみ後、第2中
間部39の環状凹帯59の側方周面が一対の係止ガイド
78,79の湾曲部82,83によって取り囲まれて、
取付けは終了し、排水ホース34の第2中間部39は保
持されるようになる。
【0069】この発明の実施形態の説明は以上の通りで
あるが、この発明は上述の実施形態に限定されるもので
はない。
【0070】上述の実施形態では、全自動洗濯機1の排
水ホース34の配置構造およびその配置構造に適用する
保持部材41,71について説明したが、全自動洗濯機
に限られず洗濯槽が揺動するタイプの洗濯機にも適用可
能である。また、保持部材41,71は、その他のタイ
プの洗濯機に適用することも可能である。
【0071】また、排水ホース34の第1中間部38に
は係合凹溝60が形成され、溝46および受入部50の
内周面50bに設けられた係合凸条49a,49bとが
係合する構成としたが、これに限られず、排水ホース3
4の第1中間部38に周方向に延びる長手の突起または
窪みが形成されており、溝46の周面46bおよび受入
部50の内周面50bには突起または窪みと係合する係
止部が形成されていればよい。
【0072】また、第1部材41では、第1保持部43
が排水ホース34の第1中間部38を保持し、第2保持
部44が第2中間部39を保持するものとしていたが、
第1保持部43がが第2中間部39を保持し、第2保持
部44が第1中間部38を保持するものであってもよ
い。
【0073】その他、特許請求の範囲に記載された範囲
内で種々の変更を施すことが可能である。
【0074】
【発明の効果】請求項1、6〜8記載の発明によれば、
ハウジングの左右のいずれから排水ホースを取り出して
も、一端から保持位置までの排水ホースの引き回し状態
は変わらない。したがって、ハウジングの左右のいずれ
から排水ホースを取り出すかによって槽のゆれ具合に影
響を与えることを確実に防止できる。 また、槽の下方に
大きなスペースを設ける必要がないので、洗濯機の小型
化を図ることができる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、排水ホース
をより安定に洗濯機内に配置することができる。また、
排水ホースの2ヵ所がハウジングに固定された保持手段
によって保持されるので、配置時の排水ホースの形状は
自ずと決定される結果、槽の下側に備えられた部材との
接触をより確実に防止できる。
【0076】請求項3記載の発明によれば、2つの部材
で排水ホースを保持することによって、排水ホースを好
ましい形状で配置することができる。したがって、槽の
下側に備えられた部材との接触をより確実に避けた状態
で排水ホースを洗濯機内に配置できる。
【0077】請求項4記載の発明によれば、一部材によ
って排水ホースの2ヵ所の中間位置を保持することがで
きる。
【0078】請求項5記載の発明によれば、排水ホース
の第1の中間位置と第2の中間位置との間が180°湾
曲されるので、一部材による排水ホースの保持が行え
る。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる洗濯機の排水ホースの配置構
造を適用した全自動洗濯機の下方領域を前面パネルを取
り除いて見た斜視図である。
【図2】排水ホースをハウジングの右側側面から取り出
した状態を示す全自動洗濯機の概略図である。
【図3】この発明の利点を説明する全自動洗濯機の下部
の概略断面図である。
【図4】全自動洗濯機のハウジングに取り付けた状態で
の第1保持部材を側方から見た図である。
【図5】第1中間部を第1部材の第1保持部に取り付け
る様子を示す斜視図である。
【図6】全自動洗濯機のハウジングに取り付けた状態で
の第1保持部材を側方から見た図である。
【図7】第2中間部を第2部材に取り付ける様子を示す
斜視図である。
【図8】従来の構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 全自動洗濯機 4 保持孔 11 ハウジング 12a スプリング 12 アーム 13 外槽 14 内槽 19 攪拌翼 31 排出口 34 排水ホース 35,35 導出孔 38 固定部 38 第1中間部 39 第2中間部 41 保持部材 42 台座 42a 前端 42b 上面 43 第1保持部 44 第2保持部 46,56 溝 46a 後縁 48 カバー 49a,49b 係合凸条 50 受入部 51 対向面 52 係合片 53 延設部 54 係合孔 56a 前縁 57,58 係止ガイド 59 環状凹帯 60 係合凹部 71 保持部材 72 台座 72a 上面 77 溝 77a 前縁 77b 後縁 78,79 係止ガイド 82,83 湾曲部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−68785(JP,A) 特開 平3−121095(JP,A) 特開 平6−105990(JP,A) 実開 昭53−82567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/00 - 39/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に揺動可能に保持された槽
    と、槽のゆれを検知するゆれ検知スイッチとを備えた洗
    濯機内に排水ホースを配置する構造において、 排水ホースは、一端が槽の底に形成されて横方向に開口
    した排水口に接続され、他端がハウジングの側面下方部
    に設けられた左導出孔と右導出孔とのうちの一方に係合
    しており、 槽がゆれるときに、ゆれ検知スイッチによる検知を妨げ
    ず、かつ、排水ホースの他端にまでゆれが伝わらないよ
    うに、排水ホースの予め定める第1の中間位置を、ハウ
    ジング底部に固定された保持手段で保持していることを
    特徴とする洗濯機の排水ホースの配置構造。
  2. 【請求項2】上記保持手段は、さらに、第1の中間位置
    と他端との間に位置する排水ホースの第2の中間位置を
    保持していることを特徴とする請求項1記載の洗濯機の
    排水ホースの配置構造。
  3. 【請求項3】上記保持手段は2の部材からなり、第1の
    中間位置を保持する第1保持部材と、第2の中間位置を
    保持する第2保持部材とを有していることを特徴とする
    請求項2記載の洗濯機の排水ホースの配置構造。
  4. 【請求項4】上記保持手段は第1の中間位置を保持する
    第1保持部と第2の中間位置を保持する第2保持部とを
    隣接して有する一部材からなることを特徴とする請求項
    2記載の洗濯機の排水ホースの配置構造。
  5. 【請求項5】上記排水ホースは、第1の中間位置が第1
    保持部で保持され、180°湾曲されて第2の中間位置
    が第2保持部で保持されていることを特徴とする請求項
    4記載の排水ホースの配置構造。
  6. 【請求項6】ハウジング内に揺動可能に保持された槽
    と、槽のゆれを検知するゆれ検知スイ ッチとを備えた洗
    濯機内に排水ホースを配置する構造において、 排水ホースは、一端が槽の底に形成されて横方向に開口
    した排水口に接続され、他端がハウジングの側面下方部
    に設けられた左導出孔と右導出孔とのうちの一方に係合
    しており、 槽がゆれるときに、ゆれ検知スイッチによる検知を妨げ
    ず、かつ、排水ホースの他端にまでゆれが伝わらないよ
    うに、排水ホースの予め定める中間位置を、ハウジング
    底部に固定された保持手段で保持しており、 さらに、排水ホースの、一端から中間位置までの間は、
    横転したU字状に配置されていることを特徴とする 洗濯
    機の排水ホースの配置構造。
  7. 【請求項7】ハウジング内に揺動可能に保持された槽
    と、槽のゆれを検知するゆれ検知スイッチとを備えた洗
    濯機内に排水ホースを配置する構造において、 排水ホースは、一端が槽の底に形成されて横方向に開口
    した排水口に接続され、他端がハウジングの左右下方部
    のうちの一方から取り出され、 槽がゆれるときに、ゆれ検知スイッチによる検知を妨げ
    ず、かつ、排水ホースの他端にまでゆれが伝わらないよ
    うに、排水ホースの予め定める中間位置を、ハウジング
    底部に固定された保持手段で保持している ことを特徴と
    する洗濯機の排水ホースの配置構造。
  8. 【請求項8】ハウジング内に揺動可能に保持された槽
    と、槽のゆれを検知するゆれ検知スイッチとを備えた洗
    濯機内に排水ホースを配置する構造において、 排水ホースは、一端が槽の底に形成されて横方向に開口
    した排水口に接続され、他端がハウジングの左右下方部
    のうちの一方から取り出され、 槽がゆれるときに、ゆれ検知スイッチによる検知を妨げ
    ず、かつ、排水ホースの他端にまでゆれが伝わらないよ
    うに、排水ホースの予め定める中間位置を、ハウジング
    底部に固定された保持手段で保持しており、 さらに、排水ホースの、一端から中間位置までの間は、
    横転したU字状に配置されていることを特徴とする 洗濯
    機の排水ホースの配置構造。
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