JP3305958B2 - 赤外線通信装置 - Google Patents

赤外線通信装置

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JP3305958B2
JP3305958B2 JP24057296A JP24057296A JP3305958B2 JP 3305958 B2 JP3305958 B2 JP 3305958B2 JP 24057296 A JP24057296 A JP 24057296A JP 24057296 A JP24057296 A JP 24057296A JP 3305958 B2 JP3305958 B2 JP 3305958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外線を用いて情報
交換を実施するための赤外線通信装置に係わり、特に、
設置位置が固定された固定側装置に設けられ、この固定
側装置と移動側装置との間で情報交換を行うための赤外
線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報処理装置相互間で
行われる各種データや操作指令等の情報交換は、情報処
理装置相互間を信号ケーブル等で接続して実施するのが
一般的である。しかし、操作者にとって、信号ケーブル
の各情報処理装置に対して接続する作業は煩雑であるの
で、この有線の信号ケーブルに代えて、赤外線を用いて
情報交換を実施する場合もある。
【0003】一般に、赤外線は電波や超音波に比較して
指向性が高いので、他の情報処理装置相互間における赤
外線を用いた情報交換のデータと混信する確率は小さ
い。TVやビデオレコーダのリモコン等のように情報が
一方方向へのみ伝達される赤外線通信ではなくて、双方
向に情報が伝送される赤外線通信で用いられる赤外線発
光受光モジュールの性能はIrDA規格(Infrared Dat
a Association)にて規定されてる。
【0004】すなわち、このIrDA規格においては、
赤外線発光受光モジュールの発光角度範囲は中心線に対
して30°以内であり、受光角度範囲は中心線に対して
15°以内である。そして、互いに対向して配設された
一対の赤外線発光受光モジュール相互間で情報通信がで
きる範囲は1m程度に規制されている。逆に、1mを大
きく離れた他の赤外線発光受光モジュールに赤外線が到
達しないように発光強度を抑制するか、又は、たとえ到
達して受光できない程度に受光感度が制御されている。
【0005】このようにして赤外線による通信可能範囲
を制限することにより、2つの情報処理装置相互間の通
信を安定化するとともに、外部からの通信の妨害を防止
するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た一対の赤外線発光受光モジュールでもって情報処理装
置相互間の情報交換を行う赤外線通信装置においても、
また改良すべき次のような課題があった。
【0007】すなわち、互いに情報交換を行う一対の情
報処理装置の相対位置が固定されている場合は、互いの
赤外線発光受光モジュールを正しく対向して位置決めす
ることが可能であるので、たとえ通信可能範囲が30°
程度の狭い範囲であっても、情報処理装置相互間で正し
く情報交換が可能である。
【0008】しかし、例えば、図8の平面図に示すよう
に、設置位置が固定された固定側装置1と例えば携帯型
の移動側装置2との間で赤外線を用いて通信を行う場
合、たとえ移動側装置2を固定側装置1に対して1m以
内に接近させたとしても、移動側装置2の位置が不適切
な場合、固定側装置1の前面に取付けられた赤外線発光
受光モジュール3の通信可能範囲4と、移動側装置2に
取付けられた赤外線発光受光モジュール6の通信可能範
囲5とが全く重複しない場合も存在する。
【0009】また、図9の側面図に示すように、固定側
装置1が台7上に載置されている場合においては、例え
ば移動側装置2をこの移動側装置2の使用者が手に持っ
て固定側装置1との間で情報交換を実施させる必要があ
る。このような場合、図8に示す水平方向にのみなら
ず、図9に示す上下方向においても、各赤外線発光受光
モジュール3,5の各通信可能範囲4,6が全く重複し
ない場合も存在する。
【0010】さらに、図8における水平方向において
も、図9における上下方向においても、赤外線発光受光
モジュール3,5の通信可能範囲4,6は円錐形状に広
がっているので、移動側装置2を過度に固定側装置1に
接近させると、各通信可能範囲4,6が全く重複しない
確率が非常に高くなる。
【0011】このような場合、使用者は移動側装置2を
手で持って、移動側装置2の赤外線発光受光モジュール
5の通信可能範囲6が固定側装置1の赤外線発光受光モ
ジュール3の通信可能範囲4へ重なるように、位置調整
を行う必要がある。
【0012】この場合、赤外線発光受光モジュール3,
5の通信可能範囲4,6は立体角で30°程度と非常に
狭いので、位置合わせ作業が煩雑である。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたものであり、固定側装置の
前面に光軸方向が互いに異なる仰角又は俯角に設定され
た赤外線発光受光モジュールを複数個配設することによ
って、移動側装置の上下方向の位置を固定側装置に対し
て精度よく位置決めしなかったとしても、両装置相互間
で正しく情報交換が実施され、操作性を大幅に向上でき
る赤外線通信装置を提供することを目的とする。
【0013】さらに、対物センサを設けることによっ
て、必要な時に必要な個数の赤外線発光受光モジュール
のみを起動することができ、赤外線発光受光モジュール
の長寿命化を図ることができ、かつ装置全体の消費電力
を低減できる赤外線通信装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、設置位置が固定された固定側装置に組込ま
れ、この固定側装置と赤外線発光受光モジュールを備え
た移動側装置との間で赤外線を用いた情報交換を実施す
るための赤外線通信装置において、固定側装置の前面に
分散して配設され、通信可能範囲が個別に設定された複
数の赤外線発光受光モジュールと、固定側装置に設けら
れ、この固定側装置の前方の所定距離範囲内に存在する
物体までの距離を検出する対物センサと、対物センサが
同一物体を規定時時間以上継続して検出したとき、該当
物体までの距離が規定距離を越えるとき前面に設けられ
た複数の赤外線発光受光モジュールのうち中央部に設け
られた所定数の赤外線発光受光モジュールを起動し、該
当物体までの距離が規定距離以下のとき前面に設けられ
た全ての赤外線発光受光モジュールを起動する起動制御
手段とを備えている。
【0016】このように構成された赤外線通信装置にお
いては、固定側装置の前面に複数の赤外線発光受光モジ
ュールが分散配設されている。
【0017】
【0018】さらに、固定側装置に対物センサが設けら
れている。そして、この固定側装置に対して所定距離内
に移動側装置等の物体が接近し、規定時間以上滞在する
と、該当物体はこの固定側装置に対して情報交換を試み
る可能性ありと判断して、対物センサにて固定側装置か
ら該当検出物体までの距離が測定される。
【0019】そして、測定された距離が規定距離以下の
場合は、固定側装置の前面に分散配設された全ての赤外
線発光受光モジュールを稼働させることによって、固定
側装置の赤外線発光受光モジュールの通信可能範囲と移
動側装置の赤外線発光受光モジュールの通信可能範囲と
が簡単に重複する。
【0020】また、測定された距離が規定距離を越える
場合は、移動側装置の赤外線発光受光モジュールの通信
可能範囲が固定側装置における複数の赤外線発光受光モ
ジュールの通信可能範囲と重複するので、中央部の赤外
線発光受光モジュールのみでも情報交換が可能となる。
したがって、この中央部の赤外線発光受光モジュールの
みを起動して、他の位置の赤外線発光受光モジュールは
停止状態のままとすることによって、消費電力を節減で
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施形態を図面を
用いて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態の赤外線
通信装置が組込まれた固定側装置としての公衆電話機1
1と移動側装置としての携帯端末12を示す外観図であ
る。
【0022】この公衆電話機11は通常の通話機能の他
に高速データ通信機能を有するISDN回線に接続され
た公衆電話機である。一方、携帯端末12は、例えば、
各種の外回りのセールスマンが持ち歩くパーソナルコン
ピュータ等で構成された携帯端末であり、セールスマン
はこの携帯端末12に対して客から受注した受注データ
を入力する。そして、この携帯端末12を公衆電話機1
1に接続して、客から受注した受注データをISDN回
線を介して本社のホストコンピュータに送信する。
【0023】そして、公衆電話機11の前面13に、表
示器14、ダイヤルキー15、硬貨投入口16、カード
挿入口17a、カード排出口17b等の電話を掛けるた
めの基本操作部材が設けられている。
【0024】さらに、この公衆電話機11の前面13の
下方位置には、この公衆電話機11と前記携帯端末12
との間で赤外線を用いて情報交換を行うための水平方向
に配列された5つ赤外線発光受光モジュール(以下赤外
線モジュールと略記する)19a,19b,19c,1
9d,19eが分布配設されている。
【0025】この5個の赤外線モジュール19a〜19
eのうち、一対の赤外線モジュール19a,19eは公
衆電話機11の前面13の左右端近傍に配置され、幅方
向の中央位置には赤外線モジュール19cが配設され、
中央位置の両側位置には一対の赤外線モジュール19
b,19dが配設されている。
【0026】この公衆電話機11は、例えば、図3に示
すように、利用者34が利用しやすいように所定高さを
有した台20上に載置されている。一方、携帯端末12
はキーボードが設けられた本体21と表示器が設けられ
たカバー部22とで構成されている。そして、本体21
の背には公衆電話機11との間で赤外線を用いて情報交
換を行うための1つの赤外線発光受光モジュール(以下
赤外線モジュールと略記する)23が取付けられてい
る。
【0027】公衆電話機11に設けられた5個の赤外線
モジュール19a〜19eと携帯端末12に設けられた
1個の赤外線モジュール23とはほぼ同一構成を有して
おり、前述したIrDA規格を満すように、発光角度範
囲及び受光角度範囲は中心線に対して15°、すなわ
ち、立体角で30°に設定されている。また、互いに対
向して配設された一対の赤外線モジュール相互間で情報
通信ができる範囲は1mに設定されている。したがっ
て、各赤外線モジュール19a〜19e,23の通信可
能範囲は半径が1mで立体角30°を有するほぼ円錐形
状を有する。
【0028】図2は公衆電話機11の前面13の下方位
置に取付けられた各赤外線モジュール19a,19b,
19c,19d,19eの各通信可能範囲24a,24
b,24c,24d,24eをこの公衆電話機11の上
方から見た平面図である。
【0029】また、図3は公衆電話機11の前面13の
各赤外線モジュール19a〜19eの各通信可能範囲2
4a〜24e及び使用者34が持つ携帯端末12に取付
けられた赤外線モジュール23の通信可能範囲25をこ
の公衆電話機11の側方から見た側面図である。
【0030】公衆電話機11の前面13の左右の両端近
傍に設けられた各赤外線モジュール19a,19eにお
いては、各通信可能範囲24a,24eが公衆電話機1
1の前面13の水平方向(左右方向)の幅を越えないよ
うに、互いに内向きでかつ水平方向に赤外線の発光受光
方向を示す光軸方向が設定されている。
【0031】中央の赤外線モジュール19cにおいて
は、赤外線の光軸方向が前面13に直交する方向でかつ
水平方向に向くように設定されている。また、中央の左
側の赤外線モジュール19bにおいては、図3に示すよ
うに、その通信可能範囲24bが水平方向に対して30
°上向くように、赤外線の光軸方向が水平方向に対して
30°の仰角に設定されている。
【0032】逆に、中央の右側の赤外線モジュール19
dにおいては、図3に示すように、その通信可能範囲2
4dが水平方向に対して30°下向くように、赤外線の
光軸方向が水平方向に対して30°の俯角が設定されて
いる。
【0033】したがって、公衆電話機11の前面13に
取付けられた全部の赤外線モジュール19a〜19eの
全ての通信可能範囲24a〜24eを合成した合成通信
可能範囲は、公衆電話機11の前面13の水平方向の幅
を越えないようにかつ垂直方向に所定の広がりを有す
る。
【0034】図4はこの公衆電話機11に組込まれた第
1実施形態に係わる赤外線通信装置の回路構成を示すブ
ロック図である。各赤外線モジュール19a〜19eは
それぞれ赤外線の発光ダイオード26とフォトトランジ
スタ27とで構成されている。
【0035】各赤外線モジュール19a〜19eのフォ
トトランジスタ27で受光した赤外線データはこのフォ
トトランジスタ27で受信信号に変換されて、波形整形
回路28で元のデジタルデータに波形整形された後、ス
リーステート方式のバッファ29を介してオアゲート3
0へ入力される。オアゲート30を経由したデジタルデ
ータは受信データとして公衆電話機11の本体制御部へ
入力される。
【0036】公衆電話機11の本体制御部から送出され
たデジタルデータからなる送信データは各赤外線モジュ
ール19a〜19e毎に設けられたスリーステート方式
のバッファ31を介してドライバ32へ入力される。ド
ライバ32は入力したデジタルデータを増幅して発光ダ
イオード26へ印加する。その結果、発光ダイオード2
6はデジタルデータでオンオフ制御される赤外線を発光
する。
【0037】各赤外線モジュール19a〜19eのフォ
トトランジスタ27から出力された受信信号は受信レベ
ル監視部33へ入力される。受信レベル監視部33は各
赤外線モジュール19a〜19eで受信した赤外線の受
信信号の信号レベルを常時監視しており、信号レベルが
最も大きい赤外線モジュールに対応するスリーステート
方式の各バッファ29,31を導通制御する。
【0038】したがって、公衆電話機11の本体制御部
には最も受信状態の良好な赤外線モジュールからの受信
データのみが入力する。そして、公衆電話機11の本体
制御部は最も受信状態の良好な赤外線モジュールを介し
て携帯端末12との間で情報交換を実施する。
【0039】なお、各赤外線モジュール19a〜19e
の受信信号がいずれも一定レベルに達していない場合、
すなわち、いずれの赤外線モジュール19a〜19eに
対して十分赤外線が到達していない場合や、携帯端末1
2と全く情報交換を実施していない場合には、全部の赤
外線モジュール19a〜19eのバッファ29,31を
導通状態に制御して待ち状態とする。
【0040】このように構成された第1実施形態の赤外
線通信装置においては、公衆電話機11の前面13に水
平方向に複数の赤外線モジュール19a〜19eが分散
配設されている。そして、この複数の赤外線モジュール
19a〜19eの各通信可能範囲24a〜24eを合成
して得られる合成通信可能範囲は、図2の平面図および
図3の側面図に示すように、公衆電話機11の前面13
の水平方向の幅を越えないようにかつ垂直方向に所定の
広がりを有する。
【0041】したがって、図3に示すように、携帯端末
12を所持した利用者34は、この携帯端末12の電源
を投入して、赤外線モジュール23の発光受光方向を概
略公衆電話機11の方向に向けた状態で、この携帯端末
12を公衆電話機11へ接近させると、公衆電話機11
の合成通信可能範囲は上述したように垂直方向にも所定
の範囲で広がりを有するので、携帯端末12の赤外線モ
ジュール23の通信可能範囲25は必ず合成通信可能範
囲に入る。
【0042】したがって、利用者34は携帯端末12の
公衆電話機11に対する位置決めを特に正確に行う必要
はない。よって、携帯端末12と公衆電話機11との間
の情報交換を実施するための作業能率を大幅に向上でき
る。
【0043】さらに、図2に示すように、公衆電話機1
1の前面13に水平方向に複数の赤外線モジュール19
a〜19eが分散配設されているので、前記合成通信可
能範囲は公衆電話機11の近傍位置においても、公衆電
話機11の前面の大部分を覆う。したがって、たとえ、
携帯端末12を公衆電話機11に対して過度に接近させ
たとしても、携帯端末12の通信可能範囲25が合成通
信可能範囲を外れる可能性は非常に少なくなる。よっ
て、利用者34にとって、携帯端末12と公衆電話機1
1との間の情報交換を実施するための作業能率をさらに
向上できる。
【0044】また、公衆電話機11の前面13に水平方
向に取付けられた複数の赤外線モジュール19a〜19
eのうち携帯端末12との間で受信状態の良好な赤外線
モジュールを介して、公衆電話機11と携帯端末12と
の間で情報交換が実施される。したがって、情報交換の
信頼性を向上できる。
【0045】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態の赤外線通信装置を説明する。この第2実施形態の
赤外線通信装置が組込まれた固定側装置としての公衆電
話機には、図1に示す第1実施形態の公衆電話機11に
おいて、前面13の下方位置に配設された5つの赤外線
モジュール19a,19b,19c,19d,19eの
他に、この公衆電話機11と前記携帯端末12との間で
赤外線を用いて情報交換を行うための対物センサ18が
設けられている。
【0046】対物センサ18以外の各赤外線モジュール
19a〜19eの各通信可能範囲24a〜24eを含む
構成は図1に示す第1実施形態の公衆電話機11の構成
とほぼ同じである。
【0047】この対物センサ18は例えばレーザ光線や
赤外光線を利用した距離センサで構成されており、例え
ば前方1m等の所定距離内に存在する物体を検出し、そ
の物体までの距離Dを測定する。なお、この対物センサ
18は常時稼働状態を維持している。
【0048】図5はこの第2実施形態の赤外線通信装置
の回路構成を示すブロック図である。図4に示す第2実
施形態の赤外線通信装置の回路構成と同一部分には同一
符号が付してある。したがって、重複する部分の詳細説
明は省略されている。
【0049】この第2実施形態において、公衆電話機1
1の前面13に取付けられた対物センサ18の選出信号
はレベル変換器35で情報処理可能なレベルにレベル変
換された後、起動制御部36へ入力される。
【0050】起動制御部36はマイクロコンピュータ等
の一種の情報処理装置で構成されており、対物センサ1
8から得られた検出信号に基づいて各赤外線モジュール
19a〜19eに対応するスリーステート方式の各バッ
ファ29,31を導通遮断(オン・オフ)制御する。
【0051】図6は前記起動制御部36の各赤外線モジ
ュール19a〜19eに対する起動処理を示す流れ図で
ある。S(ステップ)1にて、対物センサ18が物体の
検出を開始すると、この公衆電話機11の前方1m以内
に物体が侵入したと判断して、自己が内蔵するタイマを
起動する(S2)。よって、タイマは経過時間(タイマ
値T)の計時を開始する、S3にて対物センサ18が物
体の検出状態を終了すると、タイマの経過時間(タイマ
値T)を0にリセットする(S4)。
【0052】S5にてタイマがリセットされる前に、経
過時間(タイマ値T)が例えば5秒等の規定時間TS
上になると、対物センサ18が検出している物体は、こ
の公衆電話機11の前方位置を通り過ぎる通行人ではな
くて、図3に示すように、この公衆電話機11の利用者
34が所持する携帯端末12であると判断する。
【0053】そして、対物センサ18の検出値である携
帯端末12までの距離Dを読取る(S6)。読取った携
帯端末12までの距離Dが例えば、図2に示すように、
60cm等の規定距離DS を越える場合は(S7)、前
面13の中央部の3つの赤外線モジュール19b,19
c,19dに対応する各バッファ29,31を導通制御
する(S8)。その結果、公衆電話機11の本体制御部
は中央の3つの赤外線モジュール19b,19c,19
dを介して携帯端末12との間で情報交換を実施する。
【0054】逆に、読取った携帯端末12までの距離D
が、60cmの規定距離DS 以下の場合は(S7)、前
面13における5個全部の赤外線モジュール19a〜1
9eに対応する各バッファ29,31を導通制御する
(S9)。その結果、公衆電話機11の本体制御部は全
ての赤外線モジュール19a〜19eを介して携帯端末
12との間で情報交換を実施する。
【0055】このように構成された第2実施形態の赤外
線通信装置においては、対物センサ18が設けられてお
り、公衆電話機11に対して、例えば1mの所定距離内
に物体が接近し、例えば5秒の規定時間TS 以上滞在す
ると、該当物体はこの公衆電話機11に対して情報交換
を試みる携帯端末12である可能性ありと判断される。
【0056】そして、対物センサ18で測定された距離
Dが60cmの規定距離DS 以下の場合は、前面13に
配設された全ての赤外線モジュール19a〜19eを稼
働させることによって、図3に示すように、公衆電話機
11側の赤外線モジュールの合成通信可能範囲と携帯端
末12の赤外線モジュール23の通信可能範囲25とが
簡単に重複する。
【0057】また、測定された距離Dが60cmの規定
距離DS を越える場合は、図2に示すように、携帯端末
12の赤外線モジュール23の通信可能範囲25が公衆
電話機11側における大部分の赤外線モジュール19a
〜19eの通信可能範囲24a〜24eと重複するの
で、中央部の3つの赤外線モジュール19b,19c,
19dのみでも十分情報交換が可能となる。
【0058】なお、赤外線モジュール19b,19dも
同時に稼働させた理由は、図3に示すように、3つの赤
外線モジュール19b,19c,19dを同時に稼働す
ることによって、上下方向の通信可能範囲を十分確保す
るためである。
【0059】したがって、この中央部の赤外線モジュー
ル19b〜19dのみを起動して、両端の赤外線モジュ
ール19a,19eを停止状態に維持することによっ
て、消費電力を節減できる。
【0060】また、対物センサ18が規定時間TS 以上
物体を継続して検出しない状態においては、公衆電話機
11側の5つの赤外線モジュール19a〜19eは停止
状態であるので、消費電力を節減できると共に赤外線モ
ジュール19a〜19eの寿命を延ばすことができる。
【0061】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態の赤外線通信装置を説明する。この第3実施形態の
赤外線通信装置が組込まれた固定側装置としての公衆電
話機11は図7(a)(b)に示すように台40上に載
置されている。この台40の上面40aの前方部分は公
衆電話機11より前方に突出しており、この突出した拡
張部分41は、利用者34が、会話内容をメモ用紙に記
述したり、携帯端末21を置くために利用される。
【0062】このような拡張部分41を有する台40上
に載置された公衆電話機11においては、携帯端末21
はこの拡張部分41に自己の赤外線モジュール23が公
衆電話機11の前面13に対向するように載置される。
【0063】そして、公衆電話機11の前面13には図
7(b)に示すように、水平方向に3個の赤外線モジュ
ール42a,42b,42cが分布配設されている。こ
の3個の赤外線モジュール42a,42b,42cのう
ち、中央の赤外線モジュール42bの光軸45bは図7
(a)に示すように水平方向を向いており、通信可能範
囲44bは水平線に対して上下両側に跨がる。
【0064】また、両側に位置する一対の赤外線モジュ
ール42a,42cの各光軸45a,45cは図7
(a),図7(b)に示すようにそれぞれ水平方向に対
して所定角度θだけ上方を向いており、各通信可能範囲
44a.44cは水平線より上方に位置し、その下端は
水平線に接している。
【0065】なお、この両側に位置する赤外線モジュー
ル42a,42cの通信可能範囲44a.44cの両端
は、図7(b)に示すようになる。このように構成され
た第3実施形態の赤外線通信装置においては、利用者3
4が携帯端末21を台40の拡張部分41の中央位置に
載置した場合は、中央の赤外線モジュール42bで情報
通信を実施できる。また、利用者34が携帯端末21を
台40の拡張部分41から持上げた場合は、両側に位置
する赤外線モジュール42a,42cで情報通信を実施
できる。
【0066】したがって、この第3実施形態の赤外線通
信装置においては、前述した第1,第2の実施形態の各
赤外線通信装置と同様に、安定した通信を実現できる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるもので
はない。各実施形態においては、固定側装置を公衆電話
機11とし、移動側装置を携帯端末12としたが、他の
汎用の情報処理装置であってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の赤外線通信
装置においては、固定側装置の前面に複数の赤外線発光
受光モジュールを配設している。したがって、たとえ移
動側装置の位置を固定側装置に対して精度よく位置決め
しなかったとしても、両装置相互間で正しく情報交換が
実施され、操作性を大幅に向上できる。
【0068】さらに、対物センサを設けることによっ
て、必要な時に必要な個数の赤外線発光受光モジュール
を起動することができ、赤外線発光受光モジュールの長
寿命化を図ることができ、かつ全体の消費電力を低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わる赤外線通信装
置が組込まれた公衆電話機と移動端末を示す外観図
【図2】 同赤外線通信装置に組込まれた各赤外線発光
受光モジュールの通信可能領域を示す平面図
【図3】 同赤外線通信装置に組込まれた各赤外線発光
受光モジュールの通信可能領域を示す側面図
【図4】 本発明の第1実施形態に係わる赤外線通信装
置の回路構成を示すブロック図
【図5】 本発明の第2実施形態に係わる赤外線通信装
置の回路構成を示すブロック図
【図6】 同第2実施形態に係わる赤外線通信装置に組
込まれた起動制御部の動作を示す流れ図
【図7】 本発明の第3実施形態に係わる赤外線通信装
置に組込まれた各赤外線発光受光モジュールの通信可能
領域を示す図
【図8】 従来の赤外線通信装置に組込まれた各赤外線
発光受光モジュールの通信可能領域を示す平面図
【図9】 従来の赤外線通信装置に組込まれた各赤外線
発光受光モジュールの通信可能領域を示す側面図
【符号の説明】
11…公衆電電話機 12…携帯端末 13…前面 18…物体センサ 19a,19b,19c,19d,19e,23,42
a,42b,42c…赤外線モジュール 24a,24b,24c,24d,24e,25,44
a,44b,44c…通信可能領域 26…発光ダイオード 27…フォトトランジスタ 30…オアゲート 33…受信レベル監視部 36…起動制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川北 達次郎 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 斉藤 隆一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−139791(JP,A) 特開 平5−191357(JP,A) 特開 平2−281829(JP,A) 特開 平9−36805(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置位置が固定された固定側装置(11)に
    組込まれ、この固定側装置と赤外線発光受光モジュール
    (23)を備えた移動側装置(12)との間で赤外線を用いた情
    報交換を実施するための赤外線通信装置において、 前記固定側装置の前面に分散して配設され、通信可能範
    囲(24a〜24e)が個別に設定された複数の赤外線発光受光
    モジュール(19a〜19e)と、 前記固定側装置に設けられ、この固定側装置の前方の所
    定距離範囲内に存在する物体までの距離を検出する対物
    センサ(18)と、 この対物センサが同一物体を規定時時間以上継続して検
    出したとき、該当物体までの距離が規定距離を越えると
    き前記前面に設けられた複数の赤外線発光受光モジュー
    ルのうち中央部に設けられた所定数の赤外線発光受光モ
    ジュールを起動し、該当物体までの距離が前記規定距離
    以下のとき前記前面に設けられた全ての赤外線発光受光
    モジュールを起動する起動制御手段(36)とを備えた赤外
    線通信装置。
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