JP3305774B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3305774B2
JP3305774B2 JP31900992A JP31900992A JP3305774B2 JP 3305774 B2 JP3305774 B2 JP 3305774B2 JP 31900992 A JP31900992 A JP 31900992A JP 31900992 A JP31900992 A JP 31900992A JP 3305774 B2 JP3305774 B2 JP 3305774B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置、特に、
X線診断装置によって得られた画像の処理を行う画像処
理装置、に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線診断装置による被検体の透
視、或いは、撮影は次のように行われている。
【0003】X線を被検体に照射し、被検体を透過した
X線を検出器で検出する。検出器で検出されたX線をイ
メージ・インテンシファイアで光学像に変換し、この光
学像はTVカメラでTV画像に変換されて、画像処理を
施された後に、TVモニタに表示され、或いは、記録装
置に記録される等が行われる。
【0004】しかし、従来のX線診断装置の画像処理
は、以下のような問題を含んでいる。まず、X線発生装
置は点線源とみなすことができるので、X線発生装置か
ら発生するX線は、扇状に一様に広がった形状のビーム
を形成する。しかし、検出器の受光部は、扇状ではな
く、平面であることから、ビーム束の中心が密であり、
中心から遠ざかるにつれてビーム束が疎になる。従っ
て、検出器で検出された検出信号をイメージ・インテン
シファイアで光学像に変換した場合に、ある物質が一様
に分布している被検体を考慮すると、得られた光学像
は、中心に物質が集中し、中心から離れるに従い物質が
疎になるような歪んだ画像が得られることになる。従っ
て、従来のX線診断装置において、光学像をそのまま観
察した場合には、その光学像は被検体の正確な画像でな
く、歪んだ画像であるので、被検体内の正確な臓器等の
位置の把握が困難である。
【0005】次に、臓器の画像、特に、血管の画像を観
察する場合に、血管を3次元画像として観察する手段と
して、互いに異なる角度をなす2方向から撮影された2
枚の画像に基づいて血管を人がトレースして、3次元画
像を得る方法がある。しかし、この方法では、多方向か
らの血管のトレースができないし、時間がかかる。ま
た、2枚の撮影画像から血管をトレースしているので、
トレースされた3次元画像の奥行き方向に対する精度が
悪い。これは、動脈瘤の再構成を行う場合についても同
様である。
【0006】更に、2枚以上の画像の位置合せを行う場
合に、マーカの位置合せによる画像の位置合せを行う方
法がある。しかし、マーカによる位置合せのみでは、撮
影条件、例えば、位置、角度等により、撮影された被検
体の撮影状態が異なるので、正確な位置合せを行うこと
がでない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
X線診断装置における画像処理は、まず、画像の歪みが
修正されていないので、正確な臓器の位置が把握できな
い。そして、3次元の血管及び動脈瘤等の画像が正確、
かつ、容易に得られない。更には、撮影条件が異なる場
合における、2枚の撮影画像の位置合せが正確に行えな
い。等の問題があった。
【0008】本発明は、上記の事情に基づいてなされた
もので、撮影画像の歪みを修正して正確な画像を取得
し、3次元の血管画像及び動脈瘤像等の再構成を正確、
かつ、容易に行い、更には、2枚以上の撮影画像の位置
合せを行う際の撮影条件、例えば位置、角度等を容易に
補正できるX線診断装置に適用される画像処理装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。
【0010】
【0011】本発明の第1の画像処理装置は、被検体に
X線を照射し、この被検体を透過したX線を検出器によ
り検出して、その検出されたX線により前記被検体の画
像を得るように構成されたX線診断装置に適用される画
像処理装置において、前記被検体の画像と、前記X線画
像を修正するための画像の変換データが記載されたキャ
リブレーション用データファイルと、を格納する手段
と、前記画像と前記データファイルとに基づいて、前記
画像の空間的な歪みを修正して新たな修正画像を生成す
る画像修正手段と、前記被検体の異なる焦点位置で得ら
れた少なくとも2つの2次元画像を同時に表示する手段
と、前記表示手段によって表示された画像の1つの画像
上に一連の円を入力し、この円の大きさを前記被検体内
の所望の器官が入るように所望の大きさに調整する手段
と、所望の位置及び大きさの情報を含む前記円の情報を
格納する手段と、前記格納された前記円の情報に基づい
て前記所望の器官の3次元モデルの再構成を行う手段
と、を備えた。
【0012】本発明の第2の画像処理装置は、被検体に
X線を照射し、この被検体を透過したX線を検出器によ
り検出して、その検出されたX線により前記被検体の画
像を得るように構成されたX線診断装置に適用される画
像処理装置において、前記被検体の画像と、前記X線画
像を修正するための画像の変換データが記載されたキャ
リブレーション用データファイルと、を格納する手段
と、前記画像と前記データファイルとに基づいて、前記
画像の空間的な歪みを修正して新たな修正画像を生成す
る画像修正手段と、前記被検体の異なる焦点位置で得ら
れた少なくとも2つの2次元画像を同時に表示する手段
と、前記表示手段によって表示された画像の1つの画像
上に所望の器官を正確に抽出するように、一連の閉曲面
を入力し、この閉曲面の形状を所望の形状に調整する手
段と、所望の位置及び形状の情報を含む前記閉曲面の情
報を格納する手段と、前記格納された前記閉曲面の情報
に基づいて前記器官の3次元モデルの再構成を行う手段
と、を備えた。
【0013】また、本発明の第3の画像処理装置は、被
検体にX線を照射し、この被検体を透過したX線を検出
器により検出して、その検出されたX線により前記被検
体の画像を得るように構成されたX線診断装置に適用さ
れる画像処理装置において、前記被検体の画像と、前記
X線画像を修正するための画像の変換データが記載され
たキャリブレーション用データファイルと、を格納する
手段と、前記画像と前記データファイルとに基づいて、
前記画像の空間的な歪みを修正して新たな修正画像を生
成する画像修正手段と、前記被検体の異なる焦点位置で
得られた少なくとも2つの2次元画像を同時に表示する
手段と、前記表示手段によって表示された画像上に位置
補正用ラインを配置する手段と、前記表示された画像間
のそれぞれの位置補正用ラインの位置、大きさ及び回転
の相違が最小になるような幾何条件を求める手段と、を
備えた。
【0014】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。
【0015】
【0016】本発明の第の画像処理装置によれば、空
間的な歪みのない被検体のX線画像が得ら、被検体内の
所望の器官の3次元画像が容易、かつ正確に得られる。
【0017】更に、本発明の第の画像処理装置によれ
、空間的な歪みのない被検体のX線画像が得られ、
検体内の所望の器官の3次元画像が容易、かつ正確に得
られる。
【0018】加えて、本発明の第の画像処理装置によ
れば、、空間的な歪みのない被検体のX線画像が得ら
、異なる幾何条件で撮影された画像を正確、かつ、容
易に幾何条件を修正して、画像合わせを行うことができ
る。
【0019】
【実施例】図1は、本発明のX線診断装置の一実施例に
かかる概略ブロック図を示す。
【0020】図1によれば、本発明のX線診断装置は、
図示しないX線制御装置からの信号に基づいてX線を被
検体2に照射するX線発生器1と、被検体2を透過した
X線を検出する検出器3と、検出器3で検出された信号
を光学像に変換するイメージ・インテンシファイア4
と、イメージ・インテンシファイア4で変換された光学
像をTV画像に変換するTVカメラ5と、TVカメラ5
からの出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換
器6と、このディジタル信号を所望の画像を得るために
所定の処理を行う画像処理装置7と、画像処理を施され
たディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換
器8と、アナログ信号に変換された画像信号を表示する
表示手段9と、を具備する。
【0021】また、前記画像処理装置7は、詳細は後述
するデータを所望の形態に変換するデータ処理部7−1
と、システムの外部とのデータの入出力を行う入出力部
7−2と、得られた画像及びその他必要なデータを格納
するデータ格納部7−3と、詳細は後述する歪み修正部
7−4と、により構成される。上記のように構成された
本装置の動作を説明する。
【0022】X線発生器1は、被検体2に対してX線を
照射する。検出器3はこの被検体2を透過したX線を検
出し、検出信号をイメージ・インテンシファイア4に出
力する。イメージ・インテンシファイア4は、前記検出
信号を光学像に変換し、この変換された光学像は、図示
しない光学系を介してTVカメラ5に入力する。TVカ
メラ5に入力した画像は、TV画像に変換され、このT
V画像はA/D変換器6によりディジタル信号に変換さ
れる。この変換されたディジタル信号は、画像処理装置
7によって所定の処理を経て、所望の画像に変換され、
D/A変換器8によってアナログ画像に変換されて、表
示手段9に表示される。上記の画像処理装置7は、次の
ような機能を有する。
【0023】まず、第1に、A/D変換器6から入力し
たディジタル信号に基づいて、イメージ・インテンシフ
ァイア4に起因する歪みを修正する機能を有する。この
歪み修正は、歪み修正部7−4で行われる。
【0024】第2に、データ格納部7−3に記憶された
画像から3次元血管画像を再構成する。更に、血管画像
を再構成する場合と方法は異なるが、3次元動脈瘤の再
構成を行う機能も有する。
【0025】第3に、2枚の画像の位置合せを行う際に
おける2枚の画像の撮影条件、例えば、位置、角度等を
補正する機能を有し、2枚以上の画像の位置合せを正確
に行えるようにする。
【0026】以下に、本発明の第1実施例を説明する。
本実施例は、第1の機能である画像処理装置7でイメー
ジ・インテンシファイア4の歪みを修正する実施例を示
す。また、以下のすべての実施例の説明においては、入
出力部7−2の入力装置としてマウスを用いるものとし
て説明する。また、入出力部7−2は、マルチウィンド
ウ用の画像表示装置も含む。
【0027】まず、本実施例の手順を遂行するのに当た
り、次の条件が満たされているものとする。データ格納
部7−3には、修正前の画像と、画像を修正用のキャリ
ブレーション・データとが格納されている。そして、予
め用意されたキャリブレーション用のデータファイル
は、規則正しく一定の間隔が置かれたポイントの格子の
座標のリストを含んでいて、そのポイントの格子はキャ
リブレーション用の格子の画像から測定されるものであ
る。また、格子はすべての方向において最も遠い点が画
像領域の外側にくるように外挿されるようになってい
て、座標は可能な限り正確に、例えば、0.1画素、測
定されている。上記の条件に基づいて、概略的には、本
実施例のイメージ・インテンシファイア4の歪み修正
は、歪み修正部7−4において、次のように行われる。
【0028】画像ファイルとキャリブレーション用のデ
ータファイルがロードされ、画像ファイルの画像データ
を処理して、修正された画像を含む新画像ファイルを作
成する。この処理は、歪んだ画像を構成するためのキャ
リブレーション・データによって定義される曲線で描か
れた格子で作られた各四辺形を格子の各交点が90°に
なるような四角形にする方法、又は他の方法、によって
行われる。
【0029】修正前の歪んだ画像はメモリ内に保持さ
れ、処理が行われると、新画像はメモリに書かれるか、
又は、通常のI/Oバッファを介して直接ディスクファ
イルに書かれるかのいずれかである。
【0030】修正画像は次のように求められる。まず、
「新画像ポインタ」が新画像に対するバッファの最初に
セットされる。次に、新画像がライン毎に走査される。
そして、新画像の各ラインが画素毎に走査されて、新画
素の位置が計算され、修正画像が求められる。
【0031】次に、上記の新画素の位置の計算方法につ
いて、図2及び図3を参照して、詳細に説明する。図2
は、新画素の位置を計算するためのフローチャートであ
り、図3は、キャリブレーション用格子の画像と、修正
前後の実際の画像の一部を示す図である。図3(a)が
キャリブレーション用格子の画像であり、図3(b)が
画像を修正する前の画像、図3(c)が歪み修正部7−
4により画像を修正した後の図3(b)に対応する新画
像を示す。画像の座標を格子位置に変換する(ステップ
S101)。この場合において、変換は、次のように行
われる。
【0032】まず、ライン及びライン番号における画素
位置である新画像の座標を移動、回転及びスケーリング
する。この結果である浮動性の位置番号は格子内の位置
を表す。この操作において、移動は、歪んだ画像(以
下、「歪画像」)の中心での画素が修正後の画像の中心
においても同様になるように計算される。同様に、回転
は、キャリブレーション画像を獲得する間に不正確に整
列されたキャリブレーション格子でキャリブレーション
・データが得られた場合を考慮して行われる。通常は、
このような間違った整列が仮定され、歪画像の中心付近
の格子ポイントの中心の列又は行と垂直又は水平との間
の角度からその大きさが決定される。また、スケーリン
グは、できる限り大きい修正画像が得られ、かつ、すべ
ての画像を確実に見ることができるような倍率に決定さ
れ、更なる倍率が所望であれば、採用しても良いし、ス
ケールの大きな縮小は、別に問題になるようであれば、
実行されるべきではないと考えられる。
【0033】次に、格子位置が格子内にあることをチェ
ックする(ステップS102)。この場合において、こ
のチェックは格子データによって取り扱われる領域に依
存する必要はない。ステップS102において、もし格
子位置が格子の外部であれば、画素を0にセットし、新
画像のポインタをインクリメントする(ステップS10
3)。もし格子位置が格子の内部であれば、新画像に対
応する歪画像の座標を計算する(ステップS104)。
ステップS104において、歪画像の座標の計算は次の
ように行われる。
【0034】まず、アレイインデックスを計算するため
の必須の格子の列及び行番号を使用して、画素を含む格
子の正方形を定義する4つの格子ポイントの歪画像の座
標を読む。次に、格子位置の値の小数部を採る。更に、
内挿パラメータの値に対する小数部の格子位置の値を使
用して、アレイから読まれたx座標の2点間の直線補間
による内挿をする。同様の方法でy座標の2点間の直線
補間による内挿をする。この直線補間を行う場合におい
て、必要に応じて、修正画像の精度、及び、補間のスム
ーズさを得るためにより高いオーダで内挿を行うことが
できる。この場合は、例えば、最小自乗法により求めた
最適曲線により補間を行う。次に、歪画像の座標の整数
部を取る(ステップS105)。上記の整数部が画像の
境界内の画素を表わしていることをチェックする(ステ
ップS106)。ステップS106において、もし画素
が画像境界の外部であれば、画素を0にセットし、新画
像ポインタをインクリメントする(ステップS10
6)。
【0035】もし画素が画像境界の内部であれば、画素
の位置を計算する(ステップS108)。この場合にお
いて、画素位置は次のように求められる。まず、画素ア
ドレスを計算するために歪画像の座標の必須の部分を使
用して、歪画像内における4つのもっと近い画素の値を
読む。次に、歪画像の座標の小数部を採る。そして、内
挿パラメータ値に対する小数値を使用して4つの画素の
値の間で直線補間により内挿する。新画像における新画
素の位置の計算結果を格納し、新画像ポインタをインク
リメントする(ステップS109)。上記のようにし
て、新画素の位置が計算されて、図3(b)の画像が補
正されて図3(c)に示すような画像が得られる。従っ
て、本実施例によれば、画像の空間歪みを修正した画像
を得ることができるようにしたので、空間歪みの無い、
正確な画像が得られる。第2実施例として、2以上の血
管造影像から3次元血管を再構成する方法について説明
する。
【0036】本実施例は、2以上の血管造影像の投影上
における血管配置を指示することによって、3次元空間
内の血管の経路を相互に追跡することをユーザに許可
し、血管の3次元モデルを構成する実施例を示したもの
である。本実施例の動作は、すべてデータ処理部7−1
で行われる。
【0037】本実施例において、少なくとも2つの2次
元画像が必要であって、これらは、それぞれ異なる焦点
位置で得られたものであることが必要である。この場合
において、最終的に得られる3次元画像は、2次元画像
の焦点間の位置が大きいほど正確になる。また、前記2
次元画像は、空間的な歪みがなく、スケール、画像の距
離に対する焦点、患者の原点から焦点への位置が既知で
あることが必要である。更に、画像と患者又は画像化さ
れる構成に相対的に固定された座標軸の組を知る必要が
ある。ここで、空間的な歪みの修正は第1実施例で示し
たように行われる。本実施例の概略手順を以下に述べ
る。
【0038】まず、画像ファイルがロードされ、表示さ
れる。ユーザは一連の円を配置し、このそれぞれの円は
異なったすべての画像に表示される。ユーザは、すべて
の画像上において、できる限り近づけて血管の経路を続
けるように円を配置し、位置を調整する。そして、ユー
ザは、画像に表示されるように血管の幅を完全に含むよ
うに円の大きさを調整する。
【0039】ユーザはどの画像でも各円を再配置するこ
とができるが、データ処理部7−1により、すべての他
の画像の位置が再調整されて、それらの画像は被検体と
対応する3次元空間における同じ配置を表す。同様に血
管の大きさに対するあらゆる調整は、すべての画像に反
映される。また、データ処理部7−1により、2次元空
間と3次元空間との間の変換が行われて、再構成された
血管の3次元モデルが生成されて、データ格納部7−3
に格納される。図4を参照して、本実施例の具体的な手
順を述べる。図4は、第1実施例の具体的な手順を示す
フローチャートである。
【0040】まず、ウィンドウ化された画面に同時に複
数の所定の画像を表示する(ステップS201)。この
画像はユーザによって選択されたものであっても良い
し、また、任意に抽出されたものであっても良い。ユー
ザは、1つの血管ポイントの位置及び大きさを調整する
(ステップS202)。
【0041】場所及び半径の情報を含む血管ポイントを
血管ポイントの累積リストに加え、各画像にこの累積リ
ストで記載された経路を再描画する(ステップS20
3)。この再構成が満足すべきものであれば、ステップ
S205に進み、そうでなければ、ステップS202か
ら繰り返される(ステップS204)。血管ポイントの
上記の累積リストの結果により血管が再構成される(ス
テップS205)。上記のようにして、3次元血管像が
再構成できる。
【0042】次に、上記の3次元血管像の再構成に関
し、1つの血管ポイントの詳細な再構成方法について図
5及び図6を参照して説明する。図5は3次元血管像の
再構成における1つの血管ポイントの詳細な再構成の手
順を示すフローチャートであり、図6は、各手順におけ
る入出力部で観察される血管の様子を示す図である。
【0043】まず、ユーザは、血管の所望の断面の中心
が現れるような位置で1つの画像、例えば、図6(a)
に示す3つの画像(1〜3。以下、(b)〜(d)につ
いて同じ)のうちいずれか1つ、の上をマウスでクリッ
クする(ステップS301)。ユーザはこの動作をどの
血管上で行っても良い。
【0044】次に、3次元の被検体空間内のラインを計
算する(ステップS302)。この3次元の被検体空間
は、ステップS301でクリックされた画像に対するX
線焦点に、画像上にマウスでマークされたポイントを結
合する。
【0045】すべての他の画像上へのこのラインの投影
を計算して、各画像上に描く(ステップS303)。こ
れらの位置補正用ライン(ラインの投影)は各画像上で
の血管ポイントに対する可能な焦点位置をユーザに示
す。また、各ラインは異なるスタイルで描かれる。
【0046】他の各画像に対して、原画像上へのライン
及び他の焦点を含む平面(以下、「エピポーラー平
面」)の投影を計算して、原画像上に描く(ステップS
304)。この場合において、投影はラインになるであ
ろう。また、各ラインは、どの画像にラインが一致する
かを示すために、異なるスタイル、すなわち、他の画像
上の位置補正用ラインと同じスタイルで描かれる。これ
らの位置補正用ラインは、ユーザに対して、ポイントの
移動が他の画像上に効果を有さないと思われる移動方向
に沿った方向を示す。
【0047】被検体の原点と同じ距離、又は、先のポイ
ントと同じ距離のいずれかのポイントに対する3次元ラ
インに沿った試験的な位置を計算する(ステップS30
5)。
【0048】初期値であるデフォルト半径を使用する
か、又は、先の血管ポイントの半径を使用して、この半
径で直ちに計算された位置における球面が画像上へ投影
されるかどうかが結果として得られるような楕円を計算
する(ステップS306)。
【0049】もしこの楕円を画像上に描くのならば、ユ
ーザはマウスをクリックして、画像上に楕円を描く(ス
テップS307)。この場合、楕円は近似的に円にな
る。上記のステップS302からステップS307で描
かれた画像を図6(b)に示す。
【0050】ステップS308において、もしユーザが
上記の楕円の配置が不適当であると判断したならば、望
ましいと考えるポイントでマウスをクリックする。この
操作により、ステップS302からステップS307で
描かれたものを削除し、ステップS302に戻る(ステ
ップS309)。
【0051】ステップS308において、もしユーザが
満足すべきものであると判断したのであれば、ユーザは
他の1つの画像上の血管の所望の断面の中心である位置
補正用ラインに沿ったポイントでマウスをクリックする
(ステップS310)。この操作において、もしユーザ
がラインから離れたポイントをクリックしたならば、ク
リックでマークされた位置がライン上の最も近いポイン
トに移動される。このポイントに対するどのような先に
描かれた楕円形の投影も削除される(ステップS31
1)。
【0052】新たに明記されたマウスのクリック位置に
対応する元の3次元のラインに沿ったポイントが再計算
される。各画像上へ、前に示したような半径での球面の
投影が計算されて、描かれる(ステップS312)。上
記の操作によって描かれた3次元の血管の様子を図6
(c)に示す。
【0053】ステップS313において、もしユーザが
どのような楕円の配置も満足すべきではないという判断
をしたのならば、ユーザはより良いと考えられる位置で
マウスをクリックすることができる。このマウスのクリ
ック位置は、ステップS302から継続される場合にお
ける原画像上、或いは、ステップS311から継続され
る場合における他の画像(どれでも良い)上であるかの
いずれかである。どちらの場合においても、まず適当な
図が消去される(ステップS314)。ステップS31
3において、もしユーザがポイントの位置が満足すべき
ものと判断すれば、ユーザは下記のように血管ポイント
の大きさを調整する。先に描かれた楕円が削除される
(ステップS315)。新たな楕円が球面に対する新た
な半径に基づいて各画像上で計算されて、描かれる(ス
テップS316)。
【0054】ユーザがすべての画像上で描かれた楕円の
大きさに満足するまで上記のステップS315〜ステッ
プS316が繰り返される(ステップS317)。この
場合において、ユーザは、どんな時にもステップS31
4に戻って楕円の位置を再明記することができる。もし
ユーザがポイントの位置及び大きさが満足すべきもので
あると判断すれば、処理を終了する(ステップS31
7)。上記のようにして、具体的な、1つの3次元の血
管の再構成が行われる。
【0055】血管ポイントの上記のような累積リストが
与えられた場合に、その累積リストによって記述された
血管の経路が再描画される手順を図7を参照して説明す
る。各血管ポイントに対し、かつ、各画像に対して、ま
ず、血管ポイントの投影の場所が計算される(ステップ
S401)。この場所は第1番目のポイントではない
が、この投影されたポイントと先の血管ポイントから計
算されたポイントとの間のラインが描かれる(ステップ
S402)。血管ポイントに結合された半径で球面の楕
円投影が計算され(ステップS403)、楕円が描かれ
る(ステップS404)。上記のようにして、血管の経
路が再描画される。
【0056】上記の第2実施例において、一般的に、ユ
ーザはすべての画像上で同時に望むように正確に楕円を
配置し、大きさを決めることはできないであろう。ある
主観的な中間物の配置及び大きさは、どのような適当な
因子にも基づいて選択されるべきであろう。例えば、そ
の因子とは、疑問における部分での動脈瘤の可視性、相
対的な画像の取得幾何条件、移動のような画像の多分不
正確さのどのような知識も、該当する。
【0057】血管ポイントを結合するラインに沿って移
動する変化する半径の球面によって追跡された血管端を
計算し描くことができるであろうし、新たに明記された
血管ポイントと先の1つの血管ポイントとの間での適当
な間隔を決定する補助がユーザになされる。
【0058】スムーズに内挿された空間曲線及び内挿さ
れた半径に血管ポイントを結合することが同様にでき、
この場合には、球面及び空間曲線の投影のみならず、曲
線に沿って移動する変化する半径の球面によって追跡さ
れた血管端が計算されて描画されるべきであろう。
【0059】上記の第2実施例において、2以上の画像
上で同時に血管の経路を追跡することによって、血管が
曖昧な領域において、ユーザは曖昧な領域を通り抜ける
経路を無視して再構成を継続し、経路を明記するために
他の画像上に表れる情報を使用することができる。
【0060】2つの画像上における間違ったマッチング
が明らかにどのような血管にも続かない他の画像上の経
路を導出する可能性があるので、上記と同様に、対応す
る血管を間違って示すことをより少なくする。画像の取
得幾何条件が不正確であるようなどのような画像につい
ても必要ならば指摘し調整することをより容易にする。
加えて、画像上に描かれた血管ポイントが実際の3次元
球面の投影に制限されるので、ユーザは行為に対する効
果が明確に分かる。
【0061】また、不正確に記載されたあるポイント
が、いくつかの計算が隠されていることに起因して見落
とすような再構成上の見せかけのポイントの原因となる
ようなデータ処理段階がない。
【0062】従って、上記より、本発明の第2実施例に
よれば、2以上の画像で同時に血管の経路を追跡してい
るので、曖昧な部分を無視して操作を継続することが可
能であるし、加えて、ユーザのミスも防止されるように
構成されている。よって、正確な、3次元の血管像が得
られる。次に、第2実施例の変形例として、2以上の血
管造影像からの3次元動脈瘤の再構成方法を示す。
【0063】本変形例は、2以上の撮影映像上の閉曲面
の輪郭を指示することによって相互に3次元空間におけ
る動脈瘤の形状を構成して、動脈瘤の3次元モデルを構
成する方法である。
【0064】本変形例において、上記第2実施例と同様
に、画像の空間的歪みがなく、スケールが既知であるこ
とが必要である。また、画像と画像化された被検体又は
構成に関連する固定座標軸の組との間の角度関係が既知
であることが必要である。更に、上記実施例と同様に、
少なくとも2つの画像は、異なる焦点位置で得られたも
のであることが必要であって、動脈瘤の再構成の正確さ
は、焦点位置の間の相違が大きくなるほど増す。本実施
例の概略手順を以下の通りである。
【0065】画像ファイルがロードされ、画像が表示さ
れる。ユーザは、それぞれが別にすべての画面上に表示
される一連の標準の閉曲面を配置する。ユーザは曲がっ
た位置及び形状を配置し、調整することにより、すべて
の画面上でできる限り正確に動脈瘤の形状を抽出する。
【0066】また、ユーザはどの画像上でも各曲がりを
調整することができるが、被検体の相対的な3次元空間
内における同じ閉曲面を表現するために、すべての他の
画像上で位置が再調整される。2次元と3次元空間との
間の変換がなされ、再構成3次元モデルが生成されて、
データ格納部7−3に格納される。図8に本変形例の手
順を示す。図8は第2実施例の変形例の手順を示すフロ
ーチャートである。
【0067】ウィンドウ化された画面に同時に複数の所
定の画像を表示する(ステップS501)。この画像は
ユーザによって選択されたものであっても良いし、ま
た、任意に抽出されたものであっても良い。
【0068】ユーザは、1つの閉曲面の位置及び形状を
調整する。(ステップS502)。閉曲面を閉じた空間
の累積リストに加算し、各画像上にこの累積リストで記
載された完全な容積を再描画する(ステップS50
3)。上記が満足するべきものになるまでステップS5
02から繰り返される(ステップS504)。閉じた面
のこの累積リストによって取り囲まれた容積の結合によ
り動脈瘤の再構成を形成される(ステップS505)。
【0069】1つの曲面を詳述(ステップS502〜S
503)することについて、図9及び図10を参照して
説明する。図9は3次元動脈瘤像の再構成における1つ
の曲面の詳細な再構成の手順を示すフローチャートであ
り、図10は、各手順における入出力部で観察される動
脈瘤の様子を示す図である。
【0070】まず、ユーザは、動脈瘤の所望の断面の中
心が現れるような位置で1つの画像上でマウスをクリッ
クする(ステップS601)。ユーザはこの動作をどの
画像上で行っても良い。
【0071】次に、3次元の被検体空間内のラインを計
算する(ステップS602)。この3次元の被検体空間
は、ステップS601でクリックされた画像に対するX
線焦点に、画像上にマウスでマークされたポイントを結
合する。
【0072】すべての他の画像上へのこのラインの投影
を計算して、各画像上に描く(ステップS603)。こ
れらの位置補正用ライン(ラインの投影)は、各画像上
での曲がった閉空間の中心に対して可能な焦点位置をユ
ーザに示す。また、各ラインは、異なったスタイルで描
かれる。
【0073】他の各画像に対して、このライン及び原画
像上へのエピポーラー平面の投影を計算して、原画像上
に描く(ステップS604)。この様子を図10(a)
に示す。この場合において、投影はラインになるであろ
う。また、各ラインは、どの画像にラインが一致するか
を示すために、異なるスタイル、すなわち、他の画像上
の位置補正用ラインと同じスタイルで描かれる。これら
の位置補正用ラインは、ユーザに対して、閉じた面の中
心の移動が他の画像上に効果を有さないと思われる移動
方向に沿った方向を示す。
【0074】被検体の原点と同じ距離、又は、先の閉じ
た曲線と同じ距離のいずれかの閉じた曲線の中心に対す
る3次元ラインに沿った試験的な位置を計算する(ステ
ップS605)。
【0075】初期値であるデフォルト形状のパラメータ
値を使用するか、又は、先の閉曲面の値を使用して、も
しこれらのパラメータ値で、かつ、計算された位置にお
いて閉曲線が画像上に投影されるのならば、閉じた2次
元曲線が計算される(ステップS606)。
【0076】もしこの2次元曲線を画像上に描くのなら
ば、ユーザはマウスをクリックして画像上に2次元曲線
を描く(ステップS607)。この場合、楕円体に対し
て、曲線は楕円になる。
【0077】ステップS608において、もしユーザが
2次元曲線の配置が不適当であると判断したならば、望
ましいと考える位置でマウスをクリックする。この操作
により、ステップS602からステップS607で描か
れたものを削除し、ステップS602に戻る(ステップ
S609)。
【0078】ステップS608において、もしユーザが
満足すべきものであると判断したのであれば、ユーザは
動脈瘤の所望の中心が現れるべき位置補正用ラインに沿
ったポイントでの他の1つの画像上でマウスをクリック
する(ステップS610)。この操作において、もしユ
ーザがラインから離れたポイントをクリックしたなら
ば、クリックでマークされた位置がライン上の最も近い
ポイントに移動される。この曲線に対するどにような先
に描かれた曲がった投影をも削除する(ステップS61
1)。
【0079】新たに明記されるマウスのクリック位置に
対応する元の3次元のラインに沿ってポイントが再計算
される。先のようなパラメータ値で閉曲面が各画像上に
計算されて、描かれる(ステップS612)。
【0080】ステップS613において、もしユーザが
どのような2次元曲線の配置も満足すべきではないと判
断すれば、ユーザはより良いと考えるポイントでマウス
をクリックすることができる。このマウスのクリック位
置は、ステップS602から継続される場合における原
画像上、或いは、ステップS611から継続される場合
における他の画像(どれでも良い)上であるかのいずれ
かである。どちらの場合においても、まず適当な図が消
去される(ステップS614)。ステップS613にお
いて、もしユーザがポイントの位置が満足すべきものと
判断すれば、ユーザは下記のように閉曲面の形状を調整
する。
【0081】ユーザは新たな試験形状をデータ処理部7
−1に指示する(ステップS615)。この場合におい
て、増加/減少ボタンをクリックすることにより、ある
固定された小さなインクリメント又はパーセンテージに
よりパラメータ値を増加/減少することができる。予め
描かれた2次元曲線が削除される(ステップ S61
6)。球面に対する新たなパラメータ値に基づいて各画
像上の新たな2次元曲線が計算されて、描画される(ス
テップS617)。
【0082】ユーザがすべての画像上で描かれた2次元
曲線の大きさに満足するまで上記のステップS615〜
ステップS617が繰り返される(ステップS61
8)。この場合において、ユーザは、どんな時にもステ
ップS602に戻って楕円の位置を再明記することがで
きる。もしユーザがポイントの位置及び大きさが満足す
べきものと判断すれば、処理を終了する(ステップS6
18)。
【0083】上記のようにして、3次元動脈瘤像の再構
成における1つの曲面の再構成が行われる。図10
(b)は、上記のような本実施例による2次元投影モデ
ルと3次元動脈瘤モデルの相互の変換の様子を図に示し
たものである。動脈瘤の閉曲面の累積リストによって記
述された経路を再描画する手順を図11を参照して説明
する。
【0084】各閉曲面に対し、かつ各画像に対して、ま
ず、曲がった閉空間に結合されたパラメータ値で球面の
楕円投影を計算する(ステップS701)。2次元曲線
を描く(ステップS702)。上記より、本変形例にお
いても、第2実施例と同様の効果が得られることは勿論
である。
【0085】上記の変形例において、1つの可能、か
つ、単純な補正は閉じた空間として楕円を使用すること
である。ここで、形状の調整は3軸のそれぞれの長さ
と、軸の空間内の方向を明記するする3つの角度を調整
することからなる。各軸に対する分離した増加/減少制
御で軸長の調整を許可すること、及び、画像平面への通
常の軸の周りに2次元楕円投影(そして同様に3次元モ
デルであるので)を引くことをユーザに許可することに
よって方向の調整を許可することは便利である。
【0086】一般的に、ユーザは同時にすべての画像上
に所望の如く正確に2次元曲線を配置、又は、再形成す
ることができない。ある主観的な中間物の配置及び大き
さは、どのような適当などのような適当な因子にも基づ
いて選択されるべきであろう。例えば、その因子とは、
疑問における部分での動脈瘤の可視性、相対的な画像の
取得幾何条件、移動のような画像の多分不正確さのどの
ような知識も、該当する。
【0087】当初のマーキング及びその他で明記された
同様の方法を使用する動脈瘤に近い細胞を再構成するこ
とにより、ユーザは取得画像の幾何条件が正しく正確で
あるというある信頼を持つことができる。
【0088】2つの楕円の内部に起因する形状における
どにような鋭い凹部も、生成された形状をスムージング
することにより満足させることができる。この効果は相
互作用の間計算され、表示される2次元曲線の形状で反
映されるべきであろう。
【0089】第3実施例として、2以上の画像間の比較
に基づいて放射線画像を記述する取得画像の幾何条件の
調整を説明する。ディジタル撮影の取得画像の幾何条件
を記述する位置パラメータを相互に調整するためのユー
ザを許可する。
【0090】本実施例において、予め必要な条件は第2
実施例と同様であるので省略する。本第3実施例では、
画像ファイルがロードされ、画像が表示される。ユーザ
は、画像上に一連の位置補正用ラインの対を配置する。
そして、一致した配置が得られるまで、取得画像の幾何
条件パラメータへの調整を行う。また、この操作におい
て、何時でも位置補正用ラインの対を削除及び追加する
ことが可能である。図12を参照して、本実施例の詳細
な手順を説明する。図12は、第3実施例の動作手順を
示すフローチャートである。
【0091】ウィンドウ化された画面上に同時に複数の
所定の画像を表示する(ステップS801)。この画像
はユーザによって選択されたものであっても良いし、ま
た、任意に抽出されたものであっても良い。ユーザは、
位置補正用ラインの配置が充分であるかどうかを判断す
る(ステップS802)。
【0092】ステップS802において、もしユーザ
が、再配置を補助するために位置補正用ラインの新たな
対を追加したいのならば、まず、ユーザは、どの画像が
使用されるべきかを指示する(ステップS803)。ユ
ーザは、1つの画像上の所望の位置でクリックすること
により位置補正用ラインに対する配置を試みる(ステッ
プS804)。これが第1回目の試みでなければ、先の
試みで描かれた位置補正用ラインが消去される(ステッ
プS805)。画像上の新たなラインの配置が計算され
て、画像上に位置補正用ラインが描かれる(ステップS
806)。
【0093】位置補正用ラインの位置が満足すべきもの
であると判断されるまでステップS803〜ステップS
806が繰り返される(ステップS807)。この場合
において、効果的に手順を行うために、ユーザは、質問
において、1つの画像上で指摘可能なある構造がある位
置での位置補正用ラインを配置することを必要とするで
あろう。2つの焦点を含む平面の範囲を通じて広がらな
い構造のみが使用可能である。細胞の変わり目、動脈瘤
の上端及び下端、細胞分岐等は適した構造である。調整
の前に、位置補正用ラインは両者の画像上の構造を通常
は通り抜けないであろう。これは、調整の間にこれを起
こさせるための補助である。そして、上記の位置補正用
ラインの対を位置補正用ラインの対のリストに追加する
(ステップS808)。
【0094】ステップS802において、もしユーザが
不正確に配置された位置補正用ラインの対を削除したい
場合には、ユーザは、位置補正用ラインの対の1つのラ
インに近いマウスをクリックして削除すべき位置補正用
ラインの対を指示する(ステップS809)。
【0095】指示された位置補正用ラインを位置補正用
ラインの対のリストから削除し、画面から消去すること
によって位置補正用ラインの対を削除する(ステップS
810)。
【0096】ステップS802において、位置補正用ラ
インの追加、削除が行われない場合には、ユーザは、1
つの画像を記述する配置パラメータに小変更を与える
(ステップS811)。この配置パラメータには、移
動、回転、距離測定がある。これらのパラメータが調整
される順序は重要である。この反復手順は、まず移動を
調整し、次に方向についての同意を得て、そして透視ス
ケールを調整し、そしてもし必要ならば移動を戻して、
最良の整合性が達成されるまで続けられる。この変更
は、ある参照点に対する新たな点を示すことによって最
良に行うことができる。ここで、調整のタイプを明記し
た後に、移動、回転、透視測定が引き続いて起こる。
【0097】すべての画像上のすべての位置補正用ライ
ン及び再構成図が削除されて、画像に対する取得画像の
幾何条件の格納された記述が調整されて、すべての画像
上のすべての図が再描画される(ステップS812)。
【0098】ユーザは、調整に満足すべきものと判断す
るまでステップS811〜ステップS812を繰り返す
(ステップS813)。又は、調整を継続する前に位置
補正用ライン対の追加又は削除を欲するまで、上記のよ
うに画像の試しの調整を試みる。この場合において、一
般的には、配置に調整を行う後に、位置補正用ラインが
本来記述された構造を通り抜けることはないであろう。
ユーザが、一致判定の評価ができると思わなければ、過
度に動く位置補正用ラインを削除して、これらを再記述
する必要がある。
【0099】上記のようにすることにより、画像の撮影
時における幾何条件の相違が補正されるので、正確、か
つ、容易に、幾何条件の異なる画像の位置合せを行うこ
とができる。
【0100】上記の第3実施例では、ユーザがマウスを
操作することにより、撮影の幾何条件を調整するように
構成しているが、上記の操作を自動的に行うことも可能
である。この場合における処理を図13を参照して説明
する。
【0101】まず、マルチウィンドウで表示された画面
上に同時に複数の画像を表示する(ステップS90
1)。この画像は、ユーザによって選択されたものであ
っても良いし、他のものによって選択された画像であっ
ても構わない。
【0102】ユーザは、他のいくつかの画像上で指示可
能な画像の構造をマークし、画像処理部に、一致を指示
する(ステップS902)。容易に指示された点は、直
接マーク可能であり、拡張された構造のエッジはマーク
されて、2つの焦点を含む平面に対する正接を定義する
ことができる。
【0103】そして、すべての配置パラメータについて
小さいランダム調整を反復して行い、最良解が見つけら
れるまでこれらの調整の効果を評価する(ステップS9
03)。パラメータは、反復法と同じオーダーで調整さ
れる。この制限は、より好ましい解空間、すなわち、非
安定化効果を有するランダムな不正確さを避ける空間、
内で解を維持し続けられるであろう。上記のように、ユ
ーザが指摘可能な画像の構造をマークするのみで、幾何
条件を自動的に一致させて画像の位置合せを行うことも
可能である。
【0104】上記の実施例において、入力装置として、
マウスを例にとって説明したが、表示装置に表示された
画像の任意の部分を指定できるものであれば、ライトペ
ン、その他の入力装置を使用できる。
【0105】また、上記の実施例において、自動化につ
いては、第3実施例のみについて言及したが、すべての
実施例について自動的に画像の空間歪みの調整、或い
は、血管像、動脈瘤等の所望の器官の3次元画像の再構
成を行うことができる。本発明は、上記実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種
々変形して実施できるのは勿論である。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。
【0107】
【0108】本発明の第1の画像処理装置によれば、被
検体にX線を照射し、この被検体を透過したX線を検出
器により検出して、その検出されたX線により前記被検
体の画像を得るように構成されたX線診断装置に適用さ
れる画像処理装置において、前記被検体の画像と、前記
X線画像を修正するための画像の変換データが記載され
たキャリブレーション用データファイルと、を格納する
手段と、前記画像と前記データファイルとに基づいて、
前記画像の空間的な歪みを修正して新たな修正画像を生
成する画像修正手段と、前記被検体の異なる焦点位置で
得られた少なくとも2つの2次元画像を同時に表示する
手段と、前記表示手段によって表示された画像の1つの
画像上に一連の円を入力し、この円の大きさを前記被検
体内の所望の器官が入るように所望の大きさに調整する
手段と、所望の位置及び大きさの情報を含む前記円の情
報を格納する手段と、前記格納された前記円の情報に基
づいて前記所望の器官の3次元モデルの再構成を行う手
段と、を備えたので、空間的な歪みのない被検体のX線
画像が得られ、被検体内の所望の器官の3次元画像が容
易、かつ正確に得られる。
【0109】更に、本発明の第2の画像処理装置によれ
ば、被検体にX線を照射し、この被検体を透過したX線
を検出器により検出して、その検出されたX線により前
記被検体の画像を得るように構成されたX線診断装置に
適用される画像処理装置において、前記被検体の画像
と、前記X線画像を修正するための画像の変換データが
記載されたキャリブレーション用データファイルと、を
格納する手段と、前記画像と前記データファイルとに基
づいて、前記画像の空間的な歪みを修正して新たな修正
画像を生成する画像修正手段と、前記被検体の異なる焦
点位置で得られた少なくとも2つの2次元画像を同時に
表示する手段と、前記表示手段によって表示された画像
の1つの画像上に所望の器官を正確に抽出するように、
一連の閉曲面を入力し、この閉曲面の形状を所望の形状
に調整する手段と、所望の位置及び形状の情報を含む前
記閉曲面の情報を格納する手段と、前記格納された前記
閉曲面の情報に基づいて前記器官の3次元モデルの再構
成を行う手段と、を備えたので、空間的な歪みのない被
検体のX線画像が得られ、被検体内の所望の器官の3次
元画像が容易、かつ正確に得られる。
【0110】加えて、本発明の第3の画像処理装置によ
れば、被検体にX線を照射し、この被検体を透過したX
線を検出器により検出して、その検出されたX線により
前記被検体の画像を得るように構成されたX線診断装置
に適用される画像処理装置において、前記被検体の画像
と、前記X線画像を修正するための画像の変換データが
記載されたキャリブレーション用データファイルと、を
格納する手段と、前記画像と前記データファイルとに基
づいて、前記画像の空間的な歪みを修正して新たな修正
画像を生成する画像修正手段と、前記被検体の異なる焦
点位置で得られた少なくとも2つの2次元画像を同時に
表示する手段と、前記表示手段によって表示された画像
上に位置補正用ラインを配置する手段と、前記表示され
た画像間のそれぞれの位置補正用ラインの位置、大きさ
及び回転の相違が最小になるような幾何条件を求める手
段と、を備えたので、空間的な歪みのない被検体のX線
画像が得られ、異なる幾何条件で撮影された画像を正
確、かつ、容易に幾何条件を修正して、画像合わせを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線診断装置の一実施例にかかる概略
ブロック図。
【図2】新画素の位置を計算するためのフローチャー
ト。
【図3】キャリブレーション用格子の画像と、修正前後
の実際の画像の一部を示す図。
【図4】第1実施例の具体的な手順を示すフローチャー
ト。
【図5】3次元血管像の再構成における1つの血管ポイ
ントの詳細な再構成の手順を示すフローチャート。
【図6】各手順における入出力部で観察される動脈瘤の
様子を示す図。
【図7】累積リストによって記述された血管の経路が再
描画される手順を示すフローチャート。
【図8】第2実施例の変形例の手順を示すフローチャー
ト。
【図9】3次元動脈瘤像の再構成における1つの曲面の
詳細な再構成の手順を示すフローチャート。
【図10】各手順における入出力部で観察される動脈瘤
の様子を示す図。
【図11】動脈瘤の閉曲面の累積リストによって記述さ
れた経路を再描画する手順を示すフローチャート。
【図12】第3実施例の動作手順を示すフローチャー
ト。
【図13】第3実施例の動作手順を自動的に行う場合の
手順例を示すフローチャート。
【符号の説明】 1…X線発生器、2…被検体、3…検出器、4…イメー
ジ・インテンシファイア、5…TVカメラ、6…A/D
変換器、7…画像処理装置、8…D/A変換器、9…表
示手段、7−1…データ処理部、7−2…入出力部、7
−3…データ格納部、7−4…歪み修正部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/00 - 6/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体にX線を照射し、この被検体を透
    過したX線を検出器により検出して、その検出されたX
    線により前記被検体の画像を得るように構成されたX線
    診断装置に適用される画像処理装置において、 前記被検体の画像と、前記X線画像を修正するための画
    像の変換データが記載されたキャリブレーション用デー
    タファイルと、を格納する手段と、 前記画像と前記データファイルとに基づいて、前記画像
    の空間的な歪みを修正して新たな修正画像を生成する画
    像修正手段と、 前記被検体の異なる焦点位置で得られた少なくとも2つ
    2次元画像を同時に表示する手段と、 前記表示手段によって表示された画像の1つの画像上に
    一連の円を入力した場合に、他の関連画像上に前記円を
    入力するための位置補正用ラインを表示すると共に、こ
    の円の大きさを前記被検体内の所望の器官が入るように
    所望の大きさに調整する手段と、 所望の位置及び大きさの情報を含む前記円の情報を格納
    する手段と、 前記格納された前記円の情報に基づいて前記所望の器官
    の3次元モデルの再構成を行う手段と、を具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 被検体にX線を照射し、この被検体を透
    過したX線を検出器により検出して、その検出されたX
    線により前記被検体の画像を得るように構成されたX線
    診断装置に適用される画像処理装置において、 前記被検体の画像と、前記X線画像を修正するための画
    像の変換データが記載されたキャリブレーション用デー
    タファイルと、を格納する手段と、 前記画像と前記データファイルとに基づいて、前記画像
    の空間的な歪みを修正して新たな修正画像を生成する画
    像修正手段と、 前記被検体の異なる焦点位置で得られた少なくとも2つ
    2次元画像を同時に表示する手段と、 前記表示手段によって表示された画像の1つの画像上に
    所望の器官を正確に抽出するように、一連の閉曲面を入
    力した場合に、他の関連画像上に前記閉曲面を入力する
    ための位置補正用ラインを表示すると共に、この閉曲面
    の形状を所望の形状に調整する手段と、 所望の位置及び形状の情報を含む前記閉曲面の情報を格
    納する手段と、 前記格納された前記閉曲面の情報に基づいて前記器官の
    3次元モデルの再構成を行う手段と、を具備することを
    特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 被検体にX線を照射し、この被検体を透
    過したX線を検出器により検出して、その検出されたX
    線により前記被検体の画像を得るように構成されたX線
    診断装置に適用される画像処理装置において、 前記被検体の画像と、前記X線画像を修正するための画
    像の変換データが記載されたキャリブレーション用デー
    タファイルと、を格納する手段と、 前記画像と前記データファイルとに基づいて、前記画像
    の空間的な歪みを修正して新たな修正画像を生成する画
    像修正手段と、 前記被検体の異なる焦点位置で得られた少なくとも2つ
    2次元画像を同時に表示する手段と、 前記表示手段によって表示された画像上に位置補正用ラ
    インを配置する手段と、 前記表示された画像間のそれぞれの位置補正用ラインの
    位置、大きさ及び回転の相違が最小になるような幾何条
    件を求める手段と、を具備することを特徴とする画像処
    理装置。
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