JP3305403B2 - 蓄電池容量試験装置 - Google Patents

蓄電池容量試験装置

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JP3305403B2
JP3305403B2 JP08951693A JP8951693A JP3305403B2 JP 3305403 B2 JP3305403 B2 JP 3305403B2 JP 08951693 A JP08951693 A JP 08951693A JP 8951693 A JP8951693 A JP 8951693A JP 3305403 B2 JP3305403 B2 JP 3305403B2
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  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信用電源装置やUP
S用電源装置などに用いられる蓄電池の容量測定を行う
蓄電池容量試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、蓄電池容量の実測は蓄電池定格
容量に対する一定の割合(0.1C)の電流を放電して
蓄電池端子電圧が放電終止電圧に至る時間と前記放電電
流との積にて表し、実容量を決定している。図3(a)
(b)(c)は蓄電池の放電特性の一例であって、図3
(a)は放電特性曲線、a,b,cが平行して変化する
場合であり、放電開始t0 後、蓄電池端子電圧が安定す
る時刻t1 における端子電圧がわかれば、実容量を予測
することは比較的容易である。しかし、図3(b)に示
すように蓄電池のばらつきにより、時刻t1 以降におい
て、端子電圧が減少する過程で、前記放電特性曲線d,
e,fが上下逆転する現象が生ずる場合がある。また、
蓄電池の放電特性は図3の(c)に示すように、温度依
存性があることが知られている。即ち、温度がT1 >T
2 >T3 のように温度が低下する程、実容量は減少す
る。
【0003】一般に、被試験蓄電池の特性は蓄電池定格
, 設置環境, メーカ, 保守条件等が異なり、これら条件
の異なる被試験蓄電池を所定の条件で放電試験を開始
し、放電終止に至るある途中の時刻、例えば図3(a)
(b)(c)のtn における蓄電池端子電圧と放電終止
電圧まで試験した実容量との関係は、図4に示すように
相関関係は認められるものの高い精度で容量予測するこ
とは困難であり、図4に示す相関関係は、放電開始後の
時間が小さい程悪くなることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
蓄電池容量試験装置は放電終止時点を高い精度で予測す
ることが困難であると共に、実容量測定に7〜10時間
もの長時間を要しており、作業効率が極めて悪いもので
あった。本発明は、種々の放電特性の蓄電池であって
も、また試験環境温度が一定でなくとも放電終止時点を
高い精度で予測し得ると共に、予測結果の誤差範囲も含
めて知ることができるようにし、かつこれらの試験を短
時間で行ない得るようにした蓄電池容量試験装置を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄電池容量試験
装置は、蓄電池を充電する充電回路と、前記蓄電池より
定電流で放電する放電回路と、前記充電回路および放電
回路とを制御すると共に前記蓄電池の実容量を予測する
ための計測部を含む制御回路部を有する蓄電池容量試験
装置において、前記制御回路部は、前記蓄電池の放電開
始後所定の単位時間をカウントするタイマーと、前記蓄
電池の放電電流,端子電圧および温度を測定する計測部
と、所定数のサンプル蓄電池について充電後予め定めら
れた定電流で放電終止電圧まで放電させ、その放電の所
定時間毎に得られた前記サンプル蓄電池の端子電圧と
記所定時間経過前後における該端子電圧の電圧変化幅お
よび温度のデータを独立変数とする回帰分析による容量
予測式を求めこれを記憶する第1のメモリと、被試験蓄
電池の前記所定時間毎の端子電圧と前記所定時間経過前
後における該端子電圧の電圧変化幅および温度の計測値
を記憶する第2のメモリと、前記第1のメモリに記憶さ
れている容量予測式に前記第2のメモリに記憶されてい
る被試験蓄電池の計測値を代入して被試験蓄電池の容量
予測値を算出する演算部とを備えているものである。
【0006】また、本発明の蓄電池容量試験装置は、前
記制御回路部に、前記サンプル蓄電池のデータを蓄電池
製造メーカ別,電池の型式,設置の環境などの特性要
因によりグループ化し、このグループ化した各グループ
の容量予測値の平均値と、全データの容量予測値の平均
値との差の誤差平均値を記憶する第3のメモリを設け、
被試験蓄電池が対応する前記グループの第3のメモリに
記憶された誤差平均値を、前記演算部において被試験蓄
電池の前記容量予測値に加減算して修正された容量予測
値を算出するようにしたものである。また、本発明の蓄
電池容量試験装置は、前記制御回路部に、前記サンプル
蓄電池のデータの正規分布の標準偏差に基づいて容量予
測値に対する誤差推定式を求めこれを記憶する第4のメ
モリを設け、前記演算部においてこの誤差推定式に基づ
き前記被試験蓄電池の容量予測値の誤差範囲を推定する
ようにしたものである。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例であって、1は定電流
c にて充電する充電回路、2は定電流IL にて放電す
る放電回路、3は充電回路1と放電回路2の制御および
充放電条件の設定機能,被試験蓄電池5の状態をモニタ
する機能等を有する制御回路部である。4は被試験蓄電
池5の電流検出器、6は液温またはケース温度を検出す
る温度センサーである。なお、前記制御回路部3は電流
検出器4による充放電電流I,蓄電池端子電圧V,温度
センサー6による温度Tを連続的に検出し、制御回路部
3のメモリ部に記憶されているサンプルデータと比較
し、放電開始後一定時間毎に被試験蓄電池5の容量予測
とその誤差範囲の推定を行うものである。図2は図1の
制御回路部3の一例を示すブロック回路図であって、被
試験蓄電池5の放電開始後、タイマー31で検出する時
刻t1 ,t2 ,……tn の各時刻において、当該被試験
蓄電池5の放電電流I,端子電圧V,温度TをA/D変
換器33を介して計測部35で検出すると共に、メモリ
部34より、該当時刻の容量予測式および誤差推定式を
呼び出し、演算部32で被試験蓄電池の容量予測と誤差
範囲の推定を行うものである。そして、この演算部32
で算出された試験結果は、液晶やLED等を用いた表示
部36に表示される。なお、メモリ部34は、後述する
ように蓄電池の容量予測値を求めるうえで重要となる3
要素、即ち蓄電池の端子電圧と、この端子電圧の所定時
間後の電圧変化幅および蓄電池の温度を、所定数のサン
プル蓄電池について放電開始から放電終止電圧までの
間、所定時間毎に測定し、この各要素毎のサンプルデー
タを独立変数とする回帰分析による容量予測式を求めて
記憶させる第1のメモリ341と、被試験蓄電池の所定
時間における前記3要素である蓄電池の端子電圧、所定
時間後の電圧変化幅および温度の計測値を記憶させる第
2のメモリ342とから構成される。しかし更に容量予
測値の精度を高める場合は、蓄電池の特性要因によりサ
ンプルデータをグループ化し、このグループ化した各グ
ループの容量予測値の平均値と、全サンプルデータの容
量予測値の平均値との差の誤差平均値を記憶する第3の
メモリ343をメモリ部34に設け、被試験蓄電池が対
応する前記グループの第3のメモリに記憶された誤差平
均値を前記被試験蓄電池の容量予測値に加減算して、修
正された容量予測値を演算部32で求めるようにしても
よい。また、前記容量予測値の誤差範囲をも推定する場
合は、前記サンプルデータから誤差範囲を推定する誤差
推定式を記憶させる第4のメモリ344を設け、前記被
試験蓄電池の容量予測値の誤差範囲を演算部32で求め
るようにしてもよい。
【0008】次に、被試験蓄電池の容量予測の方法につ
いて、前述した従来方法との比較を含めて説明する。被
試験蓄電池5は、蓄電池定格容量,設置温度,メーカ型
式,保守条件等が異なるものであるが、運用後一定の期
間が経過したこれら被試験蓄電池5について、充電回路
1において所定の充電を行った後、放電を開始してから
放電終止電圧に至るまで連続的に蓄電池端子電圧Vおよ
びその電圧変化幅ΔVと温度Tを観測しながら、実容量
を測定する。これらの放電試験を統計的処理に充分なサ
ンプル数Nが100以上になるように実施し、図3
(a)(b)(c)で示した時刻t1 ……tn の各時刻
毎に、前記サンプル数N個の端子電圧V1 ……Vn ,変
化幅ΔV1 ……ΔVn ,温度T1 ……Tn を測定し、こ
れら測定データをひとまとめとして、端子電圧V,変化
幅ΔVおよび温度Tを独立変数として、回帰分析を行な
い実容量Yとの相関関係を調査する。
【0009】ここで、端子電圧の変化幅ΔVは単位時間
Δt=tn −tn-1 の前後における端子電圧の差 Δ
V=Vn-1 −Vn , 又は端子電圧Vが安定する時刻t1
の端子電圧V1 を基準値として観測時刻tn での端子電
圧Vn との差、即ち ΔV=V1 −Vn のいずれでも良
く、実容量との相関関係が大きい方を選択する。回帰の
一般式は容量予測値をYx とすると、容量予測値Yx
端子電圧Vとの回帰式は(1)式に、容量予測値Yx
端子電圧V,温度Tのそれは(2)式に、容量測定値Y
x と端子電圧V,電圧変化幅ΔV,温度Tのそれは
(3)式にて表示される。
【0010】
【数1】 Yx =A0 +A1 V ……(1) Yx =B0 +B1 V+B2 T ……(2) Yx =C0 +C1 V+C2 T+C3 ΔV ……(3) ここで、A0 およびA1 は(1)式の係数、B0 ,B1
およびB2 は(2)式の係数、C0 ,C1 ,C2 および
3 は(3)式の係数である。表1は被試験蓄電池N個
のサンプルデータの一例である実容量Y1 ,Y2 ,……
N に対し、前記(1)〜(3)式に観測時刻tn にお
ける端子電圧V1 ,V2 ,……Vn 、電圧変化幅Δ
1 ,ΔV2 ,……ΔVn 、温度T1 ,T2 ……TN
それぞれの値を代入して求めた容量予測値をY11……Y
N3とし、相関係数r1 ,r2 ,r3 ,実容量と予測値と
の誤差e11……eN3と標準誤差σ1 ,σ2 ,σ3 を示し
たものである。
【0011】
【表1】
【0012】表1において、相関係数rはr1 <r2
3 となり、(3)式による相関関係が良いことを示し
ている。図5は表1に示した各回帰式による予測誤差分
布を示したものであり、曲線1,2,3はそれぞれ回帰
式(1),(2),(3)より求めたものである。サン
プルデータNはN>100とすれば図5に示す曲線1,
2,3は正規分布となり、標準誤差σはσ1 >σ2 >σ
3 になる。従って、蓄電池の端子電圧Vのみにより実容
量を予測する従来の試験方法よりも、蓄電池の端子電圧
Vと温度Tとによる予測結果の方がよく、更に所定放電
時間前後の端子電圧の変化幅ΔVをも加えて予測した曲
線3が最も回帰式の当てはめが良いことを示している。
従って、この(3)式をメモリ部34の第1のメモリ3
41に記憶させるものである。そして、図1に示した蓄
電池容量試験装置に配置された被試験蓄電池5を定電流
で放電させた場合における、端子電圧と、その端子電圧
の所定時間前後の電圧変化幅および温度の各計測値を第
2のメモリ342に記憶させ、その各計測値を計測時間
に対応する第1のメモリ341に記憶されている(3)
式に代入して、容量予測値を演算部32において算出さ
れるものである。
【0013】次に、この図5に示す曲線3の予測情報を
更に向上させるための方法について説明する。図6は蓄
電池の特性要因の一例として、蓄電池メーカA社,B
社,C社別に、実容量と(3)式による予測値との誤差
を層別して、メーカ毎に相対度数分布として表示したも
のである。図6において、A,B,C社の誤差平均値は
それぞれバーeA ,バーeB ,バーeC で表され、バー
3 は全社のサンプル数の誤差を合計して、平均化した
誤差平均値であり、統計的には約0である。前記バーe
A ,バーeB はバーe3 より左側(−誤差)にあり、こ
れはA,B社製の蓄電池容量は実容量より小さく予測さ
れることを示していて、反対にC社製はバーe3 より右
側(+誤差)にあり、実容量より大きく予測する傾向が
あることを示している。上記の傾向を利用して、前記N
個のサンプルと同一の母集団より、ある被試験蓄電池を
選択した時、それがC社製であったと仮定すると、上記
のメーカ別の誤差平均値を用いて容量予測値を修正する
ことが可能である。
【0014】図7はその修正方法を説明するもので、前
記被試験蓄電池を放電させ時刻tnにおける端子電圧V
=Vn ,電圧幅ΔV=ΔVn ,温度T=Tn とし(3)
式で示した各時刻毎の係数をC0n ,C1n ,C2n ,C3n
すると、容量予測値Yxnは前記(3)式を用いて(4)
式にて与えられる。
【数2】 Yxn=COn+C1nn +C2nn +C3nΔVn ……(4) 即ち、図7でこの蓄電池の端子電圧VはVn より点線で
示すS1曲線にて減少し、放電終止電圧にて容量Yxn
なると予測しているが、前記C社製である点を考慮する
と、図6で示した誤差平均バー値ec だけ+誤差となっ
ていることがわかっているので、修正された予測値
xn’は(5)式にて表されているように、図6にて端
子電圧Vはその後曲線S2のようになりYxnより減少し
た値となると考えられる。
【数3】 即ち、図6に示してあるサンプル全体の容量予測値の平
均バーe3 と、各グループのそれぞれの容量予測値の平
均との差の誤差平均値を、バーeA 〜バーeCを第3の
メモリ343に記憶させ、被試験蓄電池5の対応するグ
ループの誤差平均値を、前述した被試験蓄電池5の容量
測定値に演算部で加減算して、当該容量予測値を修正す
るようにするものである。
【0015】次に、表1にもとづき得られた結果と図
5,図6を参考としてN個のサンプルの母集団である被
試験蓄電池の誤差の推定法について説明する。(3)式
によって得られた予測値に対する誤差はサンプルデータ
Nが充分大きいとき、図5,図6に示したように正規分
布となり、その誤差の下限値m1 ,上限値m2 は(6)
式にて与えられる。
【0016】
【数4】 ここで、xはサンプルデータの誤差平均値を表し、この
場合統計的に約0となる。Z(α/2)は有意水準αを
α/2とし、標準正規分布表から得られる値で、α=
0.05(信頼度95%)と仮定すると、Z(α/2)
=1.96となる定数である。σの標準偏差で(3)式
により得られた予測値と実容量との誤差は表1にて示さ
れ、σ=σ3 である。また、Nはサンプル数で誤差範囲
(m2 −m1)は√Nに逆比例しているためサンプル数N
が大きい程、誤差範囲推定の結果は良くなることがわか
る。従って、図7に示す時刻tn における予測値Yxn
(4)式と(6)式より、(7)式のように表される。
【0017】
【数5】 従って、この(7)式をメモリ部34の第4のメモリ3
44に記憶させるものである。そして、この(7)式に
基づいて、前述したようにして求められた被試験蓄電池
5の容量測定値の誤差範囲を演算部32で算出させるも
のである。
【0018】被試験蓄電池がC社製と判明している場合
は、上述のように予測値は(5)式からYxn’で与えら
れている。この時の誤差範囲の推定は前記サンプルNが
C社製をも含んでいるので、被試験蓄電池のC社製もサ
ンプルNの誤差範囲の推定は(6)式に含まれると考え
られる。従って、Yxn’における誤差範囲の推定は
(7)式を求めたと同様に(8)式にて表される。
【0019】
【数6】
【0020】図8(a)は(7)式、図8(b)は
(8)式の結果を図示したものであって、C社製の容量
予測値Yxn’とその誤差範囲は両式で得られた最大共通
区間を修正された誤差範囲と推定することができる。そ
の値は次の(9)式によって得られる。
【0021】
【数7】
【0022】図8(c)は(9)式の結果を図示したも
ので、(7)式,(8)式より誤差範囲は狭くなってい
て、推定精度の向上を図ったものと言える。この誤差範
囲の推定は、前述したように第4のメモリに記憶された
(7)式によって推定された、被試験蓄電池5の(3)
式によって求められた容量予測値に対する誤差範囲と、
被試験蓄電池5の対応グループの容量予測値の誤差平均
値にシフトされた誤差範囲との、最大共通区間を演算部
32で算出して誤差範囲を修正して、その精度を向上さ
せるものである。
【0023】上記のように、蓄電池特性要因としてメー
カを例として層別し、サンプルNと被試験蓄電池との相
違を見つけることにより、修正された予測値と、その誤
差範囲を求めることができたが、他の要因として、例え
ば蓄電池の型式や環境を取り扱ってもよく、また、これ
等を複合包含することも可能であり、同様の手順で行う
ことにより、前記目的を達せられることは明白である。
また、被試験蓄電池の放電時刻tn を大きくするに従っ
て、それぞれの時刻における容量予測式を前記図2の制
御回路部3から呼び出し算出することにより、より精度
の良い予測結果が得られることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明により、放電終
止電圧まで放電しなくても、放電開始後の短い時間で容
量予測が可能となり、蓄電池保守上、決められた管理水
準と比較して試験の中止や継続を自由に行えるので、試
験時間の短縮が図れる。また、実容量測定する規格で決
められた定電流(0.1C)で放電を行っているので、
予測精度も高いと言える。また、容量予測とともに予測
結果の誤差範囲をも知ることができるため、更に予測精
度を高めることができる。従って、短時間で精度良く測
定できるので、通信電源用蓄電池、UPS用蓄電池等の
実用容量測定に用いてその効果は極めて大きいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄電池容量試験装置の一実施例の
ブロック回路図である。
【図2】図1に示したブロック回路図の制御回路部の詳
細ブロック回路図である。
【図3】蓄電池の放電特性図である。
【図4】蓄電池実容量と端子電圧との相関関係図であ
る。
【図5】容量予測回帰式(1)(2)(3)による誤差
の相対度数分布図である。
【図6】容量予測回帰式(3)による誤差分布を、メー
カ別に層別した相対度数分布図である。
【図7】蓄電池の未知容量の放電特性予測図である。
【図8】本発明による、容量予測と誤差範囲の推定を説
明する図である。
【符号の説明】
1 充電回路 2 放電回路 3 制御回路部 4 電流検出部 5 被試験蓄電池 6 温度センサー 31 タイマー 32 演算部 33 A/D変換器 34 メモリ部 35 計測部 36 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川越 祐司 東京都港区六本木一丁目4番33号 株式 会社エヌ・ティ・ティファシリティーズ 内 (72)発明者 末永 裕章 東京都港区六本木一丁目4番33号 株式 会社エヌ・ティ・ティファシリティーズ 内 (72)発明者 曽根 正裕 東京都港区六本木一丁目4番33号 株式 会社エヌ・ティ・ティファシリティーズ 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄電池を充電する充電回路と、前記蓄電
    池より定電流で放電する放電回路と、前記充電回路およ
    び放電回路とを制御すると共に前記蓄電池の実容量を予
    測するための計測部を含む制御回路部を有する蓄電池容
    量試験装置において、前記制御回路部は、前記蓄電池の
    放電開始後所定の単位時間をカウントするタイマーと、
    前記蓄電池の放電電流,端子電圧および温度を測定する
    計測部と、所定数のサンプル蓄電池について充電後予め
    定められた定電流で放電終止電圧まで放電させ、その放
    電の所定時間毎に得られた前記サンプル蓄電池の端子電
    圧と前記所定時間経過前後における該端子電圧の電圧変
    化幅および温度のデータを独立変数とする回帰分析によ
    る容量予測式を求めこれを記憶する第1のメモリと、被
    試験蓄電池の前記所定時間毎の端子電圧と前記所定時間
    経過前後における該端子電圧の電圧変化幅および温度の
    計測値を記憶する第2のメモリと、前記第1のメモリに
    記憶されている容量予測式に前記第2のメモリに記憶さ
    れている被試験蓄電池の計測値を代入して被試験蓄電池
    の容量予測値を算出する演算部とを備えていることを特
    徴とする蓄電池容量試験装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路部に、前記サンプル蓄電池
    のデータを蓄電池の製造メーカ別,電池の型式,設置の
    環境などの特性要因によりグループ化し、このグループ
    化した各グループの容量予測値の平均値と、全データの
    容量予測値の平均値との差の誤差平均値を記憶する第3
    のメモリを設け、被試験蓄電池が対応する前記グループ
    の第3のメモリに記憶された誤差平均値を、前記演算部
    において被試験蓄電池の前記容量予測値に加減算して修
    正された容量予測値を算出することを特徴とする請求項
    1に記載の蓄電池容量試験装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路部に、前記サンプル蓄電池
    のデータの正規分布の標準偏差に基づいて容量予測値に
    対する誤差推定式を求めこれを記憶する第4のメモリを
    設け、前記演算部においてこの誤差推定式に基づき前記
    被試験蓄電池の容量予測値の誤差範囲を推定するように
    したことを特徴とする請求項2に記載の蓄電池容量試験
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第4のメモリに記憶された誤差推定
    式に基づき、前記被試験蓄電池の前記容量予測値および
    前記修正された容量予測値のそれぞれの誤差範囲を前記
    演算部において推定し、その両誤差範囲の共通区間を、
    前記被試験蓄電池の修正された容量予測値の誤差範囲と
    推定するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の
    蓄電池容量試験装置。
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