JP3300662B2 - バーフィールド型等速自在継手 - Google Patents
バーフィールド型等速自在継手Info
- Publication number
- JP3300662B2 JP3300662B2 JP05600398A JP5600398A JP3300662B2 JP 3300662 B2 JP3300662 B2 JP 3300662B2 JP 05600398 A JP05600398 A JP 05600398A JP 5600398 A JP5600398 A JP 5600398A JP 3300662 B2 JP3300662 B2 JP 3300662B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- race
- curvature
- center
- cage
- bisector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
- F16D3/22—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
- F16D3/223—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
- F16D3/224—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a sphere
- F16D3/2245—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a sphere where the groove centres are offset from the joint centre
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/16—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
- F16D3/20—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
- F16D3/22—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
- F16D3/223—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
- F16D2003/22306—Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts having counter tracks, i.e. ball track surfaces which diverge in opposite directions
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
達経路に用いられるバーフィールド型等速自在継手に関
するものである。より具体的には、変速機とプロペラシ
ャフトとの接続箇所、またはドライブシャフトと車輪と
の接続箇所などに用いられるバーフィールド型等速自在
継手に関するものである。
変速機とプロペラシャフトとの接続箇所、またはドライ
ブシャフトと車輪との接続箇所などには、等速自在継手
が設けられている。この等速自在継手を用いることによ
り、入力側部材と出力側部材との接続角度に関わりな
く、入力側部材と出力側部材との等速回転が維持され
る。このような等速自在継手の一例としてバーフィール
ド型等速自在継手が挙げられる。
ンナーレースと、このインナーレースの周囲を取り囲む
ように配置されたアウターレースと、インナーレースと
アウターレースとの間に配置された複数のボール(トル
ク伝達部材)と、複数のボールを保持するケージとを備
えている。
ー溝が形成され、アウターレースの内周面には複数のア
ウター溝が形成されている。複数のボールは、複数のイ
ンナー溝および複数のアウター溝に各々配置されてい
る。ここで、インナーレースの第1軸線と、アウターレ
ースの第2軸線とのなす角度を2等分する2等分面が形
成される。そして、複数のインナー溝の形状基準となる
全ての曲率中心が、2等分面の一方にオフセットされて
いる。また、複数のアウター溝の形状基準となる全ての
曲率中心が、2等分面の他方にオフセットされている。
において、インナーレースまたはアウターレースの一方
の部材が回転されると、そのトルクがボールを介して他
方の部材に伝達される。また、上記オフセットが設定さ
れているため、インナーレースの第1軸線と、アウター
レースの第2軸線とのなす角度に関わりなく、各ボール
の中心が2等分面上に保持される。その結果、インナー
レースとアウターレースとが等速回転される。
自在継手では、複数のインナー溝の形状基準となる全て
の曲率中心が2等分面の一方にオフセットされ、複数の
アウター溝の形状基準となる全ての曲率中心が2等分面
の他方にオフセットされている。このため、トルクの伝
達時にインナーレースおよびアウターレースから全ての
ボールの中心に向けて2つの力(荷重)が別個に作用す
る。そして、2つの力により、2等分面にほぼ直交する
方向の合力が生じる。
面にほぼ直交して一方向に押圧され、ケージがインナー
レースおよびアウターレースに強く押し付けられる。こ
のため、ケージとインナーレースおよびアウターレース
との当接部分に発熱や摩耗が生じる。その結果、バーフ
ィールド型等速自在継手の耐久性およびトルク伝達機能
が低下する可能性があった。
明の一例が実公昭62−423号公報に記載されてい
る。この公報に記載された発明は、円周方向の隣り合う
インナー溝の曲率中心の位置が、2等分面を隔てて面対
称になる位置に配置されている。また、円周方向の隣り
合うアウター溝同士の形状基準となる曲率中心の位置
が、2等分面を隔てて面対称になる位置に配置されてい
る。
ク伝達時において、アウターレースおよびインナーレー
スから各ボールに作用する力が、1個おきに逆向きにな
る。このため、各ボールに作用する合力も交互に逆向き
になり、各合力が相互に打ち消し合ってケージが2等分
面に直交する方向に移動することが抑制される。
報に記載された発明においては、ケージに作用する合力
が殆ど零に近い値になるため、2等分面にほぼ直交する
方向におけるケージの挙動が不安定になる。その結果、
ケージにより各ボールを2等分面に正確に保持すること
が困難になり、等速性が損なわれる可能性があった。ま
た、ケージの振動により異音が生じたり、ケージの振動
が車体側に伝達される可能性もあった。
もので、ケージとインナーレースおよびアウターレース
との当接部分の発熱や摩耗を抑制でき、かつ、ケージの
挙動を安定させることの可能なバーフィールド型等速自
在継手を提供することを目的としている。
を達成するためこの発明は、外周面に複数のインナー溝
が形成されたインナーレースと、このインナーレースの
外側に配置され、かつ、内周面に複数のアウター溝が形
成されたアウターレースと、前記複数のインナー溝と複
数のアウター溝との間に各々配置された複数のトルク伝
達部材と、前記インナーレースと前記アウターレースと
の間に配置され、前記インナーレースの第1軸線と前記
アウターレースの第2軸線とのなす角度を2等分する2
等分面上に前記トルク伝達部材の中心を保持させるケー
ジとを備え、前記インナーレースの円周方向において相
互に隣接するインナー溝同士は、前記第1軸線を含む平
面内における曲率中心が前記2等分面の両側に交互にオ
フセットされ、かつ、前記アウターレースの円周方向に
おいて相互に隣接するアウター溝同士は、前記第2軸線
を含む平面内における曲率中心が前記2等分面の両側に
交互にオフセットされているバーフィールド型等速自在
継手において、前記2等分面の一方にオフセットされた
インナー溝の第1曲率中心から前記2等分面までの距離
と、前記2等分面の他方にオフセットされたインナー溝
の第2曲率中心から前記2等分面までの距離とが異なる
値に設定され、かつ、前記2等分面の一方にオフセット
されたアウター溝の第3曲率中心から前記2等分面まで
の距離と、前記2等分面の他方にオフセットされたアウ
ター溝の第4曲率中心から前記2等分面までの距離とが
異なる値に設定されていることを特徴とする。
おきに交互に逆向きの合力が作用し、各ボールがケージ
に対して押し付けられる。ここで、各ボールがケージに
対して逆向きに押し付けられるため、ケージがインナー
レースおよびアウターレースに押し付けられる力が弱め
られ、ケージとインナーレースおよびアウターレースと
の当接部分の発熱や摩耗が抑制される。
いるインナー溝の第1曲率中心から2等分面までの距離
と、2等分面の他方にオフセットされているインナー溝
の第2曲率中心から2等分面までの距離との差に基づい
て、インナーレースから各ボールに作用する力が異な
る。さらに、2等分面の一方にオフセットされているア
ウター溝の第3曲率中心から2等分面までの距離と、2
等分面の他方にオフセットされているアウター溝の第4
曲率中心から2等分面までの距離との差に基づいて、ア
ウターレースから各ボールに作用する力が異なる。この
ため、1個おきにボールに作用する合力に差が生じ、ケ
ージが2等分面にほぼ直交していずれか一方に押圧され
る。その結果、ケージがインナーレースおよびアウター
レースに接触し、ケージが2等分面にほぼ直交する方向
において位置決めされる。
ド型等速自在継手を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。図1および図2は、この発明のバーフィールド型等
速自在継手を車両の変速機とプロペラシャフトとの連結
部分に用いた実施例を示す。図1はバーフィールド型等
速自在継手A1の構成例を示す側面図、図2は図1のII
−II線における正面断面図である。なお、この発明のバ
ーフィールド型等速自在継手は、ツェッパ型等速自在継
手と呼ばれる場合もある。
状のインナーレース2と、環状のアウターレース3と、
6個のボール(トルク伝達部材)4と、各ボール4を保
持する環状のケージ5とを備えている。インナーレース
2がプロペラシャフト1側に固定され、アウターレース
3がインナーレース2の外側に配置されている。6個の
ボール4が、インナーレース2とアウターレース3との
間に円周方向に配置されている。環状のケージ5が、イ
ンナーレース2とアウターレース3との間に配置されて
いる。
して回転可能に構成され、アウターレース3は第2軸線
C1を中心として回転可能に構成されている。そして、
第1軸線B1と第2軸線C1とのなす角度を2等分する
2等分面D1が形成される。図2においては、インナー
レース2とアウターレース3とが同一軸線上に保持され
た状態、つまり、第1軸線B1と第2軸線C1とがほぼ
一直線に設定された状態が示されている。この場合は、
第1軸線B1および第2軸線C1と、2等分面D1とが
ほぼ直交した状態に維持される。なお、インナーレース
2とアウターレース3とに所定の接続角が生じた場合
は、第1軸線B1と第2軸線C1とが所定の角度で交差
することになる。
が形成され、インナーレース2が軸部6の外周にスプラ
イン嵌合されている。軸部6の外周には半径方向に突出
された膨出部7が形成され、かつ、軸部6の外周にはス
ナップリング8が取り付けられている。この膨出部7と
スナップリング8とにより、軸部6とインナーレース2
とが、インナーレース2の第1軸線方向に位置決め固定
されている。前記インナーレース2の外周には、円周方
向に等間隔おきに6箇所のインナー溝9が形成されてい
る。各インナー溝9の半径方向および第1軸線方向の断
面形状は、いずれも円弧状に構成されている。
いて相互に隣接するインナー溝9は、第1軸線B1を含
む平面(図示せず)内における曲率中心が、2等分面D
1の両側に交互にオフセットされて第1軸線B1上に配
置されている。具体的には、1箇所おきに配置された3
箇所のインナー溝9の第1曲率中心G1が、図2の下側
に示すように2等分面D1の一方(左側)に設定されて
いる。また、上記インナー溝9以外の3箇所のインナー
溝9の第2曲率中心G2が、図2の上側に示すように、
2等分面D1の他方(右側)に設定されている。
と第1軸線B1との交点E1から第1曲率中心G1まで
の距離L1と、交点E1から第2曲率中心G2までの距
離L2とが異なる値に設定されている。具体的には、距
離L1<距離L2に設定されている。
ース2の円周方向における各インナー溝9の曲率中心に
ついて説明する。図1においては、各インナー溝9の符
号の隣の括弧内に、ないしが記載されている。ここ
で、ないしは、インナーレース2の円周方向におけ
る各インナー溝9の位相を区別するために便宜上付与し
たものである。そして、例えば、円周方向に1箇所おき
に配置されたインナー溝9(およびならびに)
が、第1曲率中心G1を基準として形成されている。ま
た、この他のインナー溝9(およびならびに)
が、第2曲率中心G2を基準として形成されている。
通する保持孔10が形成されている。保持孔10は、ケ
ージ5の円周方向に等間隔で6箇所形成されている。各
保持孔10に各ボール4が挿入されている。そして、各
保持孔10の中心が2等分面D1上に配置されている。
向に等間隔で6箇所のアウター溝11が形成されてい
る。図1および図2に示すように、各アウター溝11
は、半径方向および第2軸線方向の断面形状が円弧状に
構成されている。
いて相互に隣接するアウター溝11同士は、第2軸線C
1を含む平面(図示せず)内における曲率中心が、2等
分面D1の両側に交互にオフセットされて第2軸線C1
上に配置されている。具体的には、第1曲率中心G1を
基準とする3箇所のインナー溝9と共同してボール4を
保持する3箇所のアウター溝11が、第3曲率中心J1
を基準として形成されている。
所のインナー溝9と共同してボール4を保持する3箇所
のアウター溝11が、第4曲率中心J2を基準として形
成されている。そして、図3に示すように、交点E1か
ら第3曲率中心J1までの距離L3と、交点E1から第
4曲率中心J2までの距離L4とが異なる値に設定され
ている。具体的には、距離L3<距離L4に設定されて
いる。さらに、距離L1=距離L3に設定され、距離L
2=距離L4に設定されている。
ース3の円周方向における各アウター溝11の曲率中心
について説明する。図1においては、各アウター溝11
の符号の隣の括弧内に、ないしが記載されている。
ここで、ないしは、アウターレース3の円周方向に
おける各アウター溝11の位相を区別するために便宜上
付与したものである。そして、インナー溝9に対応する
丸付き数字と、アウター溝11に対応する丸付き数字と
が、同一である場合は、そのインナー溝9とアウター溝
11とが、円周方向において対向する位相に配置されて
いることを意味する。すなわち、同一のボール4を保持
していることになる。
たアウター溝11(およびならびに)が、第3曲
率中心J1を基準として形成されている。また、この他
のアウター溝11(およびならびに)が、第4曲
率中心J2を基準として形成されている。
3の一端側の外周、つまり変速機(図示せず)側の外周
には、円周方向にほぼ等間隔おきに複数の突出部12が
配置されている。各突出部12には、第2軸線C1と平
行な方向に貫通した軸孔13が形成されている。そし
て、各軸孔13にはボルト(図示せず)が挿入され、ボ
ルトの締め付けにより、アウターレース3と変速機の出
力軸とが連結される。
つまり図2の左側の端面には、第2軸線C1を中心とす
る環状の突出部14が形成されている。この突出部14
の内周にはエンドカバー15が嵌合固定されている。
のブーツ16の内部に挿入されている。このブーツ16
の一端が、軸部6に対してクランプ17により固定され
ている。また、アウターレース3のプロペラシャフト1
側の端部の外周には、環状の金具18が嵌合固定されて
いる。金具18の内周端にはブーツ16の他端が挟持固
定されている。そして、エンドカバー15およびブーツ
16および金具18により、バーフィールド型等速自在
継手A1の内部空間K1が密封されている。この内部空
間K1にはグリース(図示せず)が封入されている。
A1においては、変速機の出力軸からアウターレース3
にトルクが伝達される。すると、このトルクが各ボール
4およびインナーレース2を介して軸部6に伝達され、
プロペラシャフト1が回転される。このトルク伝達中、
インナーレース2またはアウターレース3またはボール
4またはケージ5などの摺動部分が、グリースにより潤
滑されて発熱および摩耗が抑制される。
1においては、各曲率中心G1,G2,J1,J2が、
2等分面D1の両側にオフセットされている。また、各
ボール4がケージ5により保持されている。さらに、イ
ンナーレース2とアウターレース3とに所定の接続角が
設定された場合は、各ボール4がインナー溝9およびア
ウター溝11内を第1軸線および第2軸線方向に移動す
る。このようにして、インナーレースとアウターレース
3と接続角の変動に関わりなく、各ボール4の中心H1
が2等分面D1上に維持される。その結果、アウターレ
ース3とインナーレース2との等速回転が維持される。
側に示すように、第2曲率中心G2を基準とするインナ
ー溝9、および第4曲率中心J2を基準とするアウター
溝11により保持された3個のボールに対しては、ボー
ル4の中心H1に向けてインナーレース2から力P1が
作用し、アウターレース3から力P2が作用する。そし
て、この力P1と力P2との合力F1(F3,F5)に
より、3個のボール4が2等分面D1に直交する方向
(図2の左側)に押圧される。
ナー溝9、および第3曲率中心J1を基準とするアウタ
ー溝11により保持された3個のボール4に対しては、
ボール4の中心H1に向けてインナーレース2から力P
4が作用し、アウターレース3から力P5が作用する。
この力P4と力P5との合力F2(F4,F6)によ
り、残りの3個のボール4が2等分面D1に直交する方
向(図2の右側)に押圧される。
個おきに合力F1,F3,F5と、合力F2,F4,F
6とが逆向きに、かつ、交互に作用する。そして、この
実施例においては、距離L1<距離L2に設定され、ま
た距離L4>距離L3に設定され、さらに距離L1=距
離L3に設定され、かつ距離L2=距離L4に設定され
ているため、力P1>力P4になり、力P2>力P5に
なる。その結果、第2曲率中心G2を基準とする3箇所
のインナー溝9、および第4曲率中心J2を基準とする
3箇所のアウター溝11に保持された3個のボールに作
用する合力F1,F3,F5と、第1曲率中心G1を基
準とする3箇所のインナー溝9、および第3曲率中心J
1を基準とするアウター溝11に保持されている3個の
ボールに作用する合力F2,F4,F6との関係が、 │F1│=│F3│=│F5│>│F2│=│F4│=
│F6│ になる。つまり、ケージ5に作用する力Fcageは、 Fcage={│F1│+│F3│+│F5│}−{│F2
│+│F4│+│F6│}>0 になる。このため、ケージ5が図2の左側に押圧されて
インナーレース2およびアウターレース3に接触し、ケ
ージ5が2等分面D1にほぼ直交する方向において位置
決めされ、ケージ5の挙動が安定する。
ス3とに所定の接続角が設定された状態において、ケー
ジ5の回転位相と、ケージ5に作用する荷重との関係を
図4および図5の線図に示す。図4は、ケージ5の内周
面に作用する荷重を示し、図5は、ケージ5の外周面に
作用する荷重を示している。図4および図5から明らか
なように、ケージ5の回転位相に対応して所定の荷重が
作用して、ケージ5が確実に位置決めされていることが
わかる。したがって、各ボール4が2等分面D1に対し
て高精度に位置決めされ、バーフィールド型等速自在継
手A1の等速性が良好に維持される。また、ケージ5の
振動が抑制され、異音や車体の振動が低減される。
ルド型等速自在継手におけるケージの回転位相と、ケー
ジに作用する荷重との関係を示す線図である。比較例に
係るバーフィールド型等速自在継手は、2等分面の両側
に曲率中心が対称に配置されている構成とする。すなわ
ち、比較例においては、ケージの回転位相が変化して
も、ケージの内周面および外周面に殆ど荷重が作用して
いないことがわかる。したがって、ケージの挙動が安定
しない。
れることにより、ケージ5とインナーレース2およびア
ウターレース3との接触部分の摩擦仕事量が増加する。
しかし、│L1−L2│が十分小さくなるように設定す
る(│L1−L2│>0)ことにより、ケージ5とイン
ナーレース2およびケージ5とアウターレース3との接
触部分の摩擦仕事量が所定値以下に維持され、発熱およ
び摩耗を所定値以下に抑制することが可能である。
速自在継手における摩擦仕事量と、比較例に係るバーフ
ィールド型等速自在継手の摩擦仕事量とを比較するグラ
フ図である。ここで、比較例に係るバーフィールド型等
速自在継手は、2等分面の両側に曲率中心が対称に配置
されている構成とする。そして、前記│L1−L2│の
設定により、図7に示すように、実施例における摩擦仕
事量と、比較例における摩擦仕事量とを、ほぼ同様にで
きることが確認されている。したがって、この実施例に
おいては、インナーレース2およびアウターレース3お
よびケージ5の発熱や摩耗が防止され、バーフィールド
型等速自在継手A1の耐久性やトルク伝達機能を維持で
きる。
率中心は、第1軸線を含む平面内におけるインナー溝の
形状の基準となる曲率中心の代わりに、インナー溝を長
さ方向に移動するトルク伝達部材の中心が描く軌跡の曲
率中心を採用することも可能である。この場合は、アウ
ター溝の曲率中心は、第2軸線を含む平面内におけるア
ウター溝の形状の基準となる曲率中心の代わりに、アウ
ター溝を長さ方向に移動するトルク伝達部材の中心が描
く軌跡の曲率中心を採用することになる。
在継手は、車両の他のトルク伝達経路、例えばドライブ
シャフトと車輪との接続に適用することも可能である。
面の一方にオフセットされているインナー溝の第1曲率
中心から2等分面までの距離と、2等分面の他方にオフ
セットされているインナー溝の第2曲率中心から2等分
面までの距離との差に基づいて、インナーレースから各
ボールに作用する力が異なる。さらに、2等分面の一方
にオフセットされているアウター溝の第3曲率中心から
2等分面までの距離と、2等分面の他方にオフセットさ
れているアウター溝の第4曲率中心から2等分面までの
距離との差に基づいて、アウターレースから各ボールに
作用する力が異なる。
力に差が生じ、ケージが2等分面にほぼ直交していずれ
か一方に押圧される。その結果、ケージがインナーレー
スおよびアウターレースに接触し、ケージが2等分面に
ほぼ直交する方向において位置決めされる。したがっ
て、ケージの挙動が安定して、各ボールが2等分面に対
して高精度に位置決めされ、バーフィールド型等速自在
継手の等速性が良好に維持される。また、ケージの振動
が抑制され、異音や車体の振動が低減される。
実施例を示す側面図である。
中心の配置位置を示す概念図である。
速自在継手において、ケージの回転位相と、ケージに作
用する荷重との関係を示す線図である。
速自在継手おいて、ケージの回転位相と、ケージに作用
する荷重との関係を示す線図である。
おいて、ケージの回転位相と、ケージに作用する荷重と
の関係を示す線図である。
の摩擦仕事量と、比較例に係るバーフィールド型等速自
在継手の摩擦仕事量とを比較するグラフ図である。
ール、 5…ケージ、9…インナー溝、 11…アウタ
ー溝、 A1…バーフィールド型等速自在継手、 B1
…第1軸線、 C1…第2軸線、 D1…2等分面、
J1,J2,G1,G2…曲率中心、 L1,L2,L
3,L4…距離。
Claims (1)
- 【請求項1】 外周面に複数のインナー溝が形成された
インナーレースと、このインナーレースの外側に配置さ
れ、かつ、内周面に複数のアウター溝が形成されたアウ
ターレースと、前記複数のインナー溝と複数のアウター
溝との間に各々配置された複数のトルク伝達部材と、前
記インナーレースと前記アウターレースとの間に配置さ
れ、前記インナーレースの第1軸線と前記アウターレー
スの第2軸線とのなす角度を2等分する2等分面上に前
記トルク伝達部材の中心を保持させるケージとを備え、
前記インナーレースの円周方向において相互に隣接する
インナー溝同士は、前記第1軸線を含む平面内における
曲率中心が前記2等分面の両側に交互にオフセットさ
れ、かつ、前記アウターレースの円周方向において相互
に隣接するアウター溝同士は、前記第2軸線を含む平面
内における曲率中心が前記2等分面の両側に交互にオフ
セットされているバーフィールド型等速自在継手におい
て、 前記2等分面の一方にオフセットされたインナー溝の第
1曲率中心から前記2等分面までの距離と、前記2等分
面の他方にオフセットされたインナー溝の第2曲率中心
から前記2等分面までの距離とが異なる値に設定され、
かつ、前記2等分面の一方にオフセットされたアウター
溝の第3曲率中心から前記2等分面までの距離と、前記
2等分面の他方にオフセットされたアウター溝の第4曲
率中心から前記2等分面までの距離とが異なる値に設定
されていることを特徴とするバーフィールド型等速自在
継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05600398A JP3300662B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | バーフィールド型等速自在継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05600398A JP3300662B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | バーフィールド型等速自在継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236926A JPH11236926A (ja) | 1999-08-31 |
JP3300662B2 true JP3300662B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=13014899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05600398A Expired - Fee Related JP3300662B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | バーフィールド型等速自在継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3300662B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10060220C2 (de) * | 2000-12-04 | 2002-11-28 | Gkn Automotive Gmbh | Gleichlauffestgelenk |
DE20221827U1 (de) * | 2002-05-10 | 2008-02-28 | Gkn Driveline International Gmbh | Gegenbahngelenk mit gleicher Orientierung von gegenüberliegenden Bahnpaaren |
DE10337612B4 (de) * | 2002-11-15 | 2009-11-05 | Gkn Driveline International Gmbh | Gegenbahngelenk mit Steuerwinkelumkehr |
DE10337919B4 (de) * | 2003-08-18 | 2008-01-24 | Gkn Driveline International Gmbh | Gegenbahngelenk mit verbessertem Kugelkäfig |
US20090087250A1 (en) * | 2005-10-19 | 2009-04-02 | Naohiro Une | Cross Groove Constant Velocity Universal Joint |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP05600398A patent/JP3300662B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11236926A (ja) | 1999-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5420369B2 (ja) | 固定式等速自在継手 | |
EP2505864B1 (en) | Stationary constant-velocity universal joint | |
JP2010043667A (ja) | 固定式等速自在継手 | |
JPH09317783A (ja) | 自動車用固定型等速自在継手 | |
JPH07317790A (ja) | 等速自在継手 | |
JP2001153149A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP3300662B2 (ja) | バーフィールド型等速自在継手 | |
JP3300663B2 (ja) | バーフィールド型等速自在継手 | |
US8342971B2 (en) | Fixed type constant velocity universal joint | |
US20070066405A1 (en) | Constant velocity universal joint | |
US20090197687A1 (en) | Constant velocity universal joint | |
US8029372B2 (en) | Constant velocity universal joint | |
JP3111930B2 (ja) | バーフィールド型等速自在継手 | |
JPH0689785B2 (ja) | 等速自在継手 | |
JPH09317784A (ja) | 固定型等速自在継手 | |
JP2007120667A (ja) | トリポード型等速自在継手 | |
JP2001349332A (ja) | 固定型等速自在継手およびその組立方法 | |
US20070135221A1 (en) | Cross groove constant velocity universal joint | |
JPH05231435A (ja) | 等速自在継手 | |
US11566671B2 (en) | Constant-velocity universal joint | |
JP7071854B2 (ja) | 等速自在継手 | |
JP6904891B2 (ja) | 車両の等速自在継手 | |
EP4299939A1 (en) | Constant velocity joint provided with grease retainer | |
JP3115557B2 (ja) | 等速自在継手 | |
JP2009068682A (ja) | クロスグルーブ型等速自在継手 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090419 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100419 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110419 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120419 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130419 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140419 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |