JP3300497B2 - ジャイロトロン装置 - Google Patents

ジャイロトロン装置

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JP3300497B2
JP3300497B2 JP23440993A JP23440993A JP3300497B2 JP 3300497 B2 JP3300497 B2 JP 3300497B2 JP 23440993 A JP23440993 A JP 23440993A JP 23440993 A JP23440993 A JP 23440993A JP 3300497 B2 JP3300497 B2 JP 3300497B2
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gyrotron
collector
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insulating
vacuum vessel
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まさき 恒岡
敦 春日井
慶司 坂本
強 假家
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コレクタ部電位をボ
ディ部に対して例えばマイナス電位にして動作させ得る
ジャイロトロン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジャイロトロン装置は、周知のようにサ
イクロトロンメ―ザ作用を動作原理とする電子管で、ミ
リ波からサブミリ波帯における高周波大電力源として利
用されつつある。そして最近、ブラソフ変換器によって
電子ビ−ムと高周波の行路を分離することが可能なブラ
ソフ変換器内蔵型ジャイロトロン装置が提案され、ブラ
ソフ変換器でモ−ド変換された高周波を幾つかのミラ−
を用いて光学的に方向変換して伝送し、電子ビ−ムとは
別の方向例えば管軸に直交する方向に出力する構成のも
のである。
【0003】即ち、この種のジャイロトロン装置は、電
子ビ―ムを発生する電子銃部と、この電子銃部の下流に
設けられ共振空胴部を内包するボディ部と、このボディ
部の下流に設けられた電位降下型コレクタ部と、このコ
レクタ部と共振空胴部との間に設けられ電子ビ−ムと高
周波の行路を分離するブラソフ変換器とを備え、更にボ
ディ部とコレクタ部との間に、両者の絶縁耐電圧を維持
するために、真空容器の一部を構成するセラミックス製
の絶縁筒が設けられている。又、ボディ部の外側には、
電子ビ−ムの軌道を制御すると共に共振磁場を発生させ
る接地電位である磁界装置例えば超電導電磁石が近接し
て配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなジャイロ
トロン装置において、動作時には、電子銃部のカソ−ド
からみてボディ部には電子を加速するプラスの加速電圧
が印加される。又、ボディ部とコレクタ部との間に、電
子を減速し電子のエネルギを回収するための減速電圧が
印加される。更に、コレクタ部を接地電位とするとき、
ボディ部は接地電位に対しプラス電位となる。その電
は、一般に10〜50KVである。
【0005】ところで、ジャイロトロンを接地電位であ
る支持台に据付ける場合、ボディ部と支持台とを電気的
絶縁する必要がある。又、ボディ部と超電導電磁石と
の間は、耐電圧維持出来るように電気的に絶縁する必要
がある。更に、ボディ部とコレクタ部との電位差を維持
するセラミックス製の絶縁筒には、10〜50KVの電
圧が印加される。この絶縁筒の長さを長くすれば耐電圧
は維持出来るが、絶縁筒はジャイロトロンの高真空を維
持する働きもあり、強度的に考え大きく複雑な構造とす
ることは望ましくない。又、回折損失マイクロ波をジャ
イロトロンの外部に出さないという点からも絶縁筒を大
きくすることは問題がある。更に、絶縁筒の外部表面は
セラミックスの汚れ,水分の付着等で耐電圧の劣化が起
こる。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ボディ部と支持台あるいはコレクタ部との間の電気
的絶縁を確実に維持出来るジャイロトロン装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、共振空胴部
を内包するボディ部とコレクタ部との間に両者を電気的
に絶縁すると共に真空容器の一部をなす絶縁筒が設けら
れたジャイロトロン管と、ボディ部を機械的に支持する
支持台と、共振空胴部に磁界を供給するように真空容器
の外に配設された磁界装置と、コレクタ部に対してボデ
ィ部にプラスの電位を供給する電源とを具備し、更に、
ボディ部と支持台又は磁界装置との間に両者を電気的に
絶縁する絶縁体製ジャケットが配設されてなり、この絶
縁体製ジャケットの内外両面に導電膜が付着されてなる
ジャイロトロン装置である。
【0008】又、この発明は、共振空胴部を内包するボ
ディ部とコレクタ部との間に両者を電気的に絶縁すると
共に真空容器の一部をなす絶縁筒が設けられたジャイロ
トロン管と、共振空胴部に磁界を供給するように真空容
器の外に配設された磁界装置と、コレクタ部に対してボ
ディ部に異なる電位を供給する電源とを具備し、更に、
絶縁筒の外周に、少なくとも外周が絶縁物からなる絶縁
油貯蔵槽が設けられ、この絶縁油貯蔵槽の内部に絶縁液
すなわち絶縁油が供給され、絶縁筒の外周面がこの絶縁
油で浸されてなるジャイロトロン装置である。
【0009】
【作用】この発明によれば、ジャイロトロン管のボディ
部と支持台あるいはコレクタ部との間の電気的絶縁を確
実に維持出来、放電の恐れがなく、コレクタ電位低下に
よる高効率動作が得られる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。この発明によるブラソフ変換器内蔵
型にして電位降下型コレクタ部を有するジャイロトロン
装置は、図1〜図3に示すように構成され、図1は全体
を示しており、図2は図1の絶縁体製ジャケット付近を
拡大して示したものであり、図3は絶縁油貯蔵槽付近を
拡大して示したものである。図1中の符号1は、中空旋
回電子ビ―ム2を発生する電子銃部である。この電子銃
部1の電子ビ―ム下流には、次第に径小となるテ―パ状
電子ビ―ム導入部3が配置され、この電子ビ―ム導入部
3の下流には、共振空胴部4が連続的に設けられてい
る。この共振空胴部4の下流には、ブラソフ変換器5が
設けられ、このブラソフ変換器5の下流に複数の伝送ミ
ラ−即ち平板状ミラ−6,7,8が設けられている。そ
して、最終段の平板状ミラ−8に対応して、気密窓9を
有する高周波出力部10が管軸に直交する方向に突設さ
れている。以上述べた各部品により、ボディ部(ジャイ
ロトロン本体)11が構成されている。更に、このボデ
ィ部11の電子ビ−ム下流には、電位降下型コレクタ部
12が配置されているが、ボディ部11とコレクタ12
との間には、真空容器13の一部を構成する絶縁筒14
が設けられている。この絶縁筒14の内外面には、円周
方向の凹凸14aが形成され、沿面距離の長大化が図ら
れている。動作中、コレクタ部側フランジ15とボディ
部側フランジ16(いずれも図3参照)との間には、約
50KV前後の電位差が与えられるので、その耐電圧を
維持するために上記の絶縁筒14が設けられている。コ
レクタ部12の外側には、所定間隔で冷却槽17が配設
されている。
【0011】このようなジャイロトロン管は、そのボデ
ィ部11が支持台18,19により機械的に支持されて
いる。又、共振空胴部4に磁界を供給するために、真空
容器13の外には例えば超電導磁石のような磁界装置2
1が配設され、この磁界装置21は接地されている。
【0012】更に、図2からも明らかなように、ボディ
部11と支持台19および磁界装置21との間に、両者
を電気的に絶縁する絶縁体製ジャケット22が配設され
ている。このジャケット22は例えば陶器あるいはセラ
ミックスからなっている。このようなジャケット22の
誘電体とボディ部11や磁界装置21の金属との間に空
気層が存在すると、電界の集中,絶縁破壊により耐電圧
が劣化する。そのため、ジャケット22の内外両面に
は、それぞれ導電性塗料を塗った導電膜23,24が付
着されている。これにより内側の導電膜23をボディ部
11と同電位に、外側の導電膜24を接地電位にするこ
とにより、ジャケット22の壁面に空気層が生じるのを
なくし、耐電圧劣化を防止している。又、導電膜23,
24を付着することにより、電界分布はこれら両導電膜
23,24の間で決まり、ボディ部11の形状や接地部
の形状によらなくなるため、電界強度の局部集中を抑え
る目的でジャイロトロン管や外部装置の形状を複雑なも
のに変更する必要はない。尚、導電膜23,24は図1
では、図示を省略してある。
【0013】又、図3からも明らかなように、絶縁筒1
4の外周に、少なくとも外周が絶縁物からなる絶縁油貯
蔵槽25が設けられ、この絶縁油貯蔵槽25の内部には
絶縁油26が供給され、絶縁筒14の外周面が絶縁油2
6で浸されている。絶縁油貯蔵槽25の外周絶縁物35
としては、陶器,セラミックス,プラスチック等を使用
し得る。
【0014】尚、図3中の符号27,28,29,30
は気密封着リング、31,32はOリングである。又、
図1中の符号33,34は直流電源であり、コレクタ部
12に対してボディ部11にプラスの電位を供給してい
る。符号20は回折損失マイクロ波である。又、絶縁筒
14の絶縁油26に浸されない外部表面の耐電圧に関し
ては、絶縁筒14の真空維持の必要がないこと、真空排
気等の熱サイクルを受ける必要がないこと等により、外
周絶縁物35の長さをフランジ15よりも上方に延長し
たり、又、長い沿面距離を得るための溝35aを形成し
て十分な耐電圧性能を維持させることが出来る。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、ボディ部と支持台又
は磁界装置との間に両者を電気的に絶縁する絶縁体製ジ
ャケットが配設され、このジャケットの内外両面に導電
膜が付着されているので、ジャイロトロン管のボディ部
と支持台あるいはコレクタ部との間の電気的絶縁を確実
に維持出来、放電の恐れがなく、コレクタ電位低下によ
る高効率動作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るジャイロトロン装置
を示す縦断面図。
【図2】図1の要部(ジャケット)を拡大して示す縦断
面図。
【図3】図1の要部(絶縁油貯蔵槽)を拡大して示す縦
断面図。
【符号の説明】
4…共振空胴部、11…ボディ部、12…コレクタ部、
13…真空容器、14…絶縁筒、19…支持台、21…
磁界装置、22…ジャケット、23,24…導電膜、2
5…絶縁貯蔵槽、26…絶縁、33,34…直流電
源。
フロントページの続き (72)発明者 坂本 慶司 茨城県那珂郡那珂町大字向山801番地の 1 日本原子力研究所那珂研究所内 (72)発明者 假家 強 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式 会社東芝那須電子管工場内 (56)参考文献 特開 平5−13015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振空胴部を内包するボディ部とコレク
    タ部との間に両者を電気的に絶縁すると共に真空容器の
    一部をなす絶縁筒が設けられたジャイロトロン管と、上
    記ボディ部を機械的に支持する支持台と、上記共振空胴
    部に磁界を供給するように上記真空容器の外に配設され
    た磁界装置と、上記コレクタ部に対して上記ボディ部に
    プラスの電位を供給する電源とを具備するジャイロトロ
    ン装置において、 上記ボディ部と上記支持台又は上記磁界装置との間に両
    者を電気的に絶縁する絶縁体製ジャケットが配設されて
    なることを特徴とするジャイロトロン装置。
  2. 【請求項2】 上記絶縁体製ジャケットの内外両面に導
    電膜が付着されてなることを特徴とする請求項1記載の
    ジャイロトロン装置。
  3. 【請求項3】 共振空胴部を内包するボディ部とコレク
    タ部との間に両者を電気的に絶縁すると共に真空容器の
    一部をなす絶縁筒が設けられたジャイロトロン管と、上
    記共振空胴部に磁界を供給するように上記真空容器の外
    に配設された磁界装置と、上記コレクタ部に対して上記
    ボディ部に異なる電位を供給する電源とを具備するジャ
    イロトロン装置において、 上記絶縁筒の外周に、少なくとも外周が絶縁部材からな
    る絶縁貯蔵槽が設けられ、該絶縁貯蔵槽の内部に絶
    が供給され、上記絶縁筒の外周面が上記絶縁で浸
    されてなることを特徴とするジャイロトロン装置。
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