JP3299009B2 - 冷却水系における局所腐食速度を測定する方法と装置 - Google Patents

冷却水系における局所腐食速度を測定する方法と装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に腐食監視と測定装
置に関係し、より詳しくは、空気に曝された導電性液体
環境に接触する金属の局部腐食速度を信頼よく現実的に
監視するための方法と装置に関する。特には、本発明は
冷却水系における析出物下の腐食速度又は小隆起物下の
金属の腐食速度を測定するための方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
知られているように、電解質の流体に接触する部品を有
する工業的装置又は市販の装置における主な問題の1つ
は例えば点蝕やすきま腐食のような腐食であり、このよ
うな腐食は特定の箇所で激しく生じて電解質の流体を輸
送する構造部材に孔あけを起こすことがある。当然この
孔あけは、修理ができるように工業設備の全体をシャッ
トダウンすることが必要な漏れを生じさせることがあ
る。その結果、構造部材の使用寿命が短くなる。点蝕/
局所腐食は全体腐食よりも典型的にはるかに関心が高
く、これは全体腐食は本質的に一定の速度で表面全体に
生じ、局所腐食の場合のように短期間で潜在的に危険な
漏れを生じることがないためである。
【0003】従って、構造部材の残りの実用寿命を見積
もるための系の腐食を監視する要求が生じている。ま
た、冷却水処理用途の工業的系において、局所的な腐食
を抑制するための所与の化学処理プログラムの性能を効
率的にかつ信頼よく監視することについて緊急の要請が
生じている。従来技術において、全般及び/又は局所の
腐食速度を測定するための各種の腐食監視装置が知られ
ている。例えば、米国特許第3660249 号(1972年5月2
日発行、発明者C. R. Townsend) は、参照電極である腐
食電極と補助電極を利用して電解液に接触する金属の全
体若しくは平均の腐食速度、及び点蝕の動向の両方を測
定するための装置と方法を開示している。腐食電極は参
照電極に対して正の10mVとし、参照電極は腐食電極に対
して負の10mVとする。腐食電極と補助電極を含む回路を
通る陽極電流と陰極電流を、次いで全般又は平均の腐食
速度の指示を得るために平均する。この陽極電流と陰極
電流の差を系の点蝕の動向又は点蝕の指数を得るために
測定する。
【0004】米国特許第3878064 号(1975年4月15日発
行、発明者A. Weisstuch, C. E. Schell III) において
は電解液に接触する金属の点蝕の動向を測定するため
の、電解液に配置した陽極、陰極、参照電極、補助電極
を有する装置と方法を開示している。陰極と参照電極の
間の開回路電位をコンデンサーに印加する。二位置スイ
ッチを用い、次いで操作上の増幅器が参照電極を含む回
路中の陰極の電位、補助電極(又は前に陰極として使用
した電極)、電流計の電位を開回路陰極参照電極電位に
等しくさせる。増幅器はこの同一を得るようにいずれか
の極性の必要な電流を与える。増幅器を流れる分極電流
を読みとり、点蝕動向の定性的な指数を得る。
【0005】米国特許第4575678 号(1986年3月11日発
行、発明者K. Hladky)は、電解質に接触する一次電極を
含む部品と、電解質に接触するが一次電極から電気的に
絶縁した二次電極を含む金属部品の腐食を監視するため
の腐食監視装置を教示している。高いインプットインピ
ーダンス電圧計を一次電極と二次電極を渡して接続す
る。電極間の低い周波数の電圧を観測する。この電圧は
低周波数のノイズの信号である。信号の増幅値を求め、
平均化の計算を行い、一次電極の腐食速度と腐食の性質
を示すデータを得る。
【0006】米国特許第5045775 号(1991年9月3日発
行、発明者M.L. White, H. Leidheiser, Jr.) は、環境
中の金属の腐食反応を監視し測定するための系を開示し
ている。系は、監視すべき構造物と実質的に同じ材料の
サンプル腐食エレメント、腐食エレメント腐食の電気信
号指数を発生するための化学電池、発生した信号を受け
て貯蔵するためのモニターを含む。この系は雰囲気の腐
食に曝された土木工学構造物の特定の領域の実際の局所
条件をシミュレーションするために、腐食生成物と環境
汚染物を取り込むように設計されている。
【0007】PCT 出願No. WO87/07022(1987年5月11日
出願、発明者D.A. Eden ら)は、金属表面と同じ材料で
作製し、金属表面と同じ腐食条件に曝した電極の列を含
む金属表面の局所腐食を検出し、測定するための方法と
装置を記している。電極の列の間のカップリング電流を
測定し、電極の列に源を発する電気化学的電流ノイズを
測定する。腐食の局所の程度のアウトプット指数を得る
ために2つの測定値を比較する。更に、この装置は電気
化学的電位ノイズと電気化学的電流ノイズに基づくアウ
トプットに関係する抵抗/インピーダンスのノイズを提
供するための手段も含む。腐食の局所の程度のアウトプ
ット指数と抵抗/インピーダンスのノイズのアウトプッ
トを比較し、局所腐食の割合の二次アウトプット指数を
得る。
【0008】しかしながら、上記の従来技術の腐食監視
系はいずれも欠点があり、局所腐食を信頼性のある有効
な監視をいずれも提供することができない。従来の経験
より局所腐食の開始段階と成長段階の両者を監視する能
力を有することが極めて重要であることが理解されてい
る。また、以前の検討より、全ての冷却水処理プログラ
ム(即ち、安定化ホスフェート、亜鉛含有プログラム、
アルカリホスフェートプログラム)は形成プロセスにお
いて金属表面上に抑制剤のち密な層を形成することによ
り腐食防止機能を達成し、従って被膜の保護性能は流体
の動的条件に依存することが分かっている。
【0009】種々の流体動的条件の存在は全ての実際の
冷却水系の固有の特性であると理解することにより、本
発明者は実際の冷却水系において生じる種々の流れ条件
における炭素鋼と鋳鉄の構造物の析出物下の局所腐食速
度を測定するための方法と装置を開発した。この装置は
析出物下の局所腐食の開始と成長に対する化学処理プロ
グラムを評価する能力を与える。
【0010】従って、本発明の一般的な目的は、空気に
曝された電解質導電性液体環境に接触する金属の局所腐
食速度を信頼よく実際的に監視するための方法と装置を
提供することである。本発明の1つの目的は、冷却水系
における析出物下の腐食速度又は小隆起物下の金属腐食
速度を測定するための方法と装置の提供である。
【0011】本発明のもう1つの目的は、実際の冷却水
系で生じる種々の流れ条件における炭素鋼や鋳鉄の構造
物の析出物下の局所腐食速度を測定するための方法と装
置の提供である。本発明の更にもう1つの目的は、析出
物下の局所腐食の開始と成長に対する化学処理プログラ
ムを評価する能力を与える方法と装置の提供である。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明の好
ましい態様に従うと、実際の冷却水系で生じる種々の流
れ条件における金属構造物の析出物下の腐食速度を測定
するための方法と装置が提供される。遅い流れの電極と
定義する一次電極を電解質液中に配置する。また、速い
流れの電極と定義する二次電極を電解質液中に配置す
る。種々の液体動的条件が遅い流れの電極と速い流れの
電極の間で発生する。
【0013】1つの好ましい方法において、遅い流れの
電極と速い流れの電極の間を流れる電流を測定する。次
いで一次分極抵抗(polarization resistance) を求める
ために、約遅い流れの電極腐食電位の小さな分極電位に
おいて遅い流れの電極と補助電極の間を流れる電流を別
々に測定する。遅い流れの電極と速い流れの電極の間を
流れる電流及び一次分極抵抗は、種々の流れ条件による
析出物下の局所腐食速度を求めるために利用する。
【0014】もう1つの好ましい方法において、遅い流
れの電極と速い流れの電極の間を互いに短絡し、補助電
極と、短絡した遅い流れの電極と速い流れの電極の間を
流れる電流を約その腐食電位の小さな印加電位において
測定し、一次分極抵抗を求める。次いで約速い流れの電
極腐食電位の小さな分極電位において、速い流れの電極
と補助電極の間を流れる電流を別々に測定し、二次分極
抵抗を求める。一次と二次の分極抵抗を、種々の流れ条
件による析出物下の局所腐食速度を求めるために使用す
る遅い流れの電極に関係する三次分極抵抗を得るために
利用する。
【0015】
【実施例】本発明のこれら及びこの他の目的と長所は、
以降の説明と添付の図面より明らかになるであろう。参
照番号は図面全体で対応する部分を示す。図面について
詳細に述べると、図1に、実際の冷却水系で生じる種々
の流れ条件における炭素鋼や鋳鉄のような金属構造物の
析出物下の局所腐食速度を測定するための本発明の装置
10のブロックダイヤグラムを示す。装置10は、小隆起物
下の局所腐食の開始と成長段階に対する化学処理プログ
ラムを評価する能力を与える。この装置は時間と操作条
件の変化の関数として析出物下の腐食速度の測定を可能
にする。更に、この装置は未腐食領域が局所部位の腐食
に寄与する予想の情報を提供することができ、その寄与
の範囲の見積もりを得ることができる。
【0016】装置10は電解質液14をその中に入れる溶液
容器12を含む。溶液容器は、以降でより詳細に説明する
ように種々の流体動的条件を形成することができる各種
の液体を入れる手段、例えば管、導管、貯蔵タンク、プ
ロセス容器であることができると理解すべきである。一
次又は遅い流れの電極SEはアノードと称し、電解質液14
の中に配置する。二次又は速い流れの電極FEはカソード
と称し、遅い流れの電極SEと距離を置いて同じく電解質
液中に配置する。遅い流れの電極と速い流れの電極は通
常同じ材料で作製し、金属構造物と同じ材料、即ち軟鋼
より作製する。
【0017】遅い流れの電極SEは、好ましくは速い流れ
の電極FEよりも表面積をかなり小さくして作製する。一
般に、速い流れの電極と遅い流れの電極の面積の比は10
より大きくすべきである。また、遅い流れの電極は好ま
しくは1平方cm2 未満の表面積に作製する。参照電極RE
と任意の補助電極AEもまた電解質液14中に配置する。参
照電極REは一般に遅い流れの電極SEの近くに配置する。
参照電極は好ましくはSCE(飽和カロメル電極)又はAg/A
gCl で作製する。補助電極は好ましくはグラファイトで
作製する。
【0018】場合により、補助電極AEと参照電極REは、
特に腐食電位の正確な絶対値の読みが必要でない場合は
単一の電極に併合することができる。この場合、単一の
電極AE/RE を軟鋼又は白金で作製することができる。ま
た、速い流れ(カソード)/遅い流れ(アノード)の面
積比を変化させて得られる安定した状態の遅い流れの電
極(アノード)の腐食速度が、局所攻撃が点蝕(大きな
カソード/アノード比に対応)又は弱い結合の析出物の
蓄積に源を発したかどうかにかかわらず、冷却水系のあ
らゆる種類の局所腐食の安定した状態の浸透速度の良好
な表示であるべきであることは、時間と労力をかけて指
摘する価値が原理的にある。このことは、このような条
件において、腐食部位を覆う小隆起物が変流フローセル
アノード(differential flow cell anode)と類似の組成
を有しようとするためである。
【0019】従来の検討では、冷却水系(即ち、腐食の
抑制がホスフェートを含むプログラム、亜鉛を含むプロ
グラム、或いは全ての有機プログラム、例えば有機ホス
フェートを含むプログラムの使用によって達成される
系)に使用する操作条件において、遅い流れの電極の抑
制剤被膜の形成は一般に速い流れの電極よりも遅いこと
が分かっている。また、このようにして形成した被膜は
保護性が低く、通常多孔体である。これらの現実の因子
のため、遅い流れの電極は速い流れの電極よりも優先的
に腐食を受けるであろう。浸漬時間が長くなると、遅い
流れの電極(アノード)は鉄酸化物、鉄水酸化物、その
他の溶液成分の共析出物からなる小隆起物(弱い結合の
析出物層)で覆われるであろう。その後、局所腐食現象
において働く別の通気、制限された溶液の交換、物質移
動のメカニズムが支配的になり、遅い流れの電極の腐食
攻撃の程度が決まるであろう。
【0020】変流フローセル(differential flow cell)
を形成するために使用する溶液容器12で行う測定に基づ
いて遅い流れの電極SEと速い流れの電極FEでの腐食速度
を求めるために、3つの技術又は方法が使用可能であ
る。最初の方法はTafel 外挿法と称することがある。こ
の方法は、系の腐食電位Ecorrに対するアノード電極と
カソード電極の分極曲線の陽極枝路の、log(i)に対する
電位Eの直線領域の外挿に基づく。
【0021】図1の位置No.2にS1とS3のスイッチを設定
し、ポテンシオスタット22の電圧をEcorrに対して0〜
250mV の間に増加して変化させ、対応する電流を読み取
り、プロットして図6に示す曲線Aを得る。この曲線A
は遅い流れの電極SEの分極曲線の陽極枝路(鉄の溶解)
を表す。次いで図1の位置No.2にS2とS3のスイッチを設
定し、ポテンシオスタット22の電圧をEcorrに対して0
〜250mV の間に再度増加して変化させ、対応する電流を
読み取り、プロットして図6に示す曲線Bを得る。この
曲線Bは速い流れの電極FEの分極曲線の陽極枝路(鉄の
溶解)を表す。これらの電流の読みは処理と貯蔵のため
にライン24を通してコンピューターに送ることができる
ことに気づくであろう。
【0022】曲線AとBを外挿することにより、それぞ
れ直線CとDが得られる。最終的にスイッチS1〜S3を位
置No.2に設定し、速い流れの電極と遅い流れの電極を短
絡するようにスイッチS4を下げ、腐食電位Ecorrを測定
し、図6に点Eをプロットする。点Eを通る垂直な線F
を線Cと線Dに交差するまで伸ばすことにより、それぞ
れアノードとカソードにおける腐食電流又は腐食速度の
a corrとIc corrを得る。
【0023】アノードのこの腐食電流Ic corrは全体の
腐食速度の程度の情報を与える。遅い流れの電極は通常
小隆起物状の析出物で覆われているため、アノードのこ
の腐食電流Ia corrは析出物下の局所腐食速度に対応す
る情報を与える。従って、変流フローセル(differentia
l flow cell)から得られるこれらの測定値はアノードと
カソードの間の局所腐食の開始と成長の両者の情報を与
えることを理解することができる。当然ながら、浸漬の
初期段階のアノード腐食速度、及びアノードとカソード
の間を流れる電流の大きさは局所腐食の開始の傾向を示
し、一方、アノードの安定した状態の腐食速度は局所腐
食の成長速度の定量的尺度を与える。
【0024】溶液の抵抗降下が充分に小さい(即ち、溶
液の導電性が高い)か適切に説明される場合、この最初
の方法は腐食速度の正確な読みを提供する。この方法は
正確な腐食速度の読みを提供するが、精巧な装置(即
ち、ポテンシオスタット)の使用を必要とする欠点があ
る。2番目の技術又は方法は、(1) 遅い流れの電極に別
々に関係する分極抵抗、(2) 速い流れの電極に別々に関
係する分極抵抗、(3) 腐食速度を生むようにアノード電
極とカソード電極を一緒に接続した分極抵抗、に基づ
く。初期は、図1の変流フローセルは図7(a) に示す等
価電気回路によって表すことができると考えられる。抵
抗体Rseは遅い流れの電極の分極抵抗であり、アノード
の腐食速度に逆比例する。抵抗体Rfeは速い流れの電極
の分極抵抗であり、カソードの腐食速度に逆比例する。
コンデンサーCseとCfeはそれぞれ遅い流れの電極と速
い流れの電極の電気二重層のキャパシタンスを表す。抵
抗体の列Rsol(se) とRsol(fe)はそれぞれ遅い流れの
電極と速い流れの電極に関係する溶液抵抗降下を表す。
【0025】変流フローセルで行う測定が直流のみを使
用し、安定した状態の条件で行う場合、遅い流れのコン
デンサーCseと速い流れのコンデンサーCfeで表される
キャパシタンスの効果は無視できる。従って図7(a) の
等価回路は図7(b) に示すように簡単にすることができ
る。理解できるように、遅い流れの分極抵抗Rseと速い
流れの分極抵抗Rfeは平行な配置に接続され、更に抵抗
体の列Rsol に接続される。抵抗体Rsol は遅い流れの
電極と速い流れの電極に関係する全体の溶液抵抗降下を
表す。
【0026】全体の溶液抵抗降下Rsol が無視できる
(溶液導電性が高い)か又は行った測定を修正する場
合、図7(b) の等価回路を図7(c) のように更に簡単に
することができる。変流フローセルは遅い流れの分極抵
抗Rseと速い流れの分極抵抗Rfeの平行な組み合わせに
よって表されることに気づくであろう。従って、遅い流
れの電極と速い流れの電極を互いに接続したときに得ら
れる分極抵抗値Rt は次の式より得られる。
【0027】 Rt =Rse・Rfe/(Rse+Rfe) (1) 上式 (1) より遅い流れの分極抵抗Rseは次式となる。 Rse=Rt ・Rfe/(Rfe−Rt ) (2) 図1のスイッチS1〜S3を位置No.2に設定し、遅い流れの
電極と速い流れの電極が互いに短絡するようにスイッチ
S4を下げ、参照電極と共に使用するコレーター状のデバ
イス22(ポテンシオスタットより精巧ではないデバイ
ス)を、短絡した遅い流れの電極及び速い流れの電極
と、補助電極に渡して小さな固定過電圧(即ち、10mV)
を加えるために使用することができ、対応するそこに流
れる電流を読む。電圧と電流の読みはライン24を経由し
てコンピューター20によって処理し、式 (2) の分極抵
抗Rt を求める。
【0028】速い流れの電極FEの表面積Afeが遅い流れ
の電極SEの表面積Aseよりもかなり大きい場合、遅い流
れの電極を切り離したときに測定した速い流れの電極の
分極抵抗Rfe(i) は図7(c) の抵抗体Rfeと同じ値であ
ると考えられる。一般に表面積Afeは表面積Aseの少な
くとも10倍以上であることが好ましい。更に、最も好ま
しくは、正確な測定を提供するために表面積Afeは表面
積Aseの約30〜40倍であることが好ましい。
【0029】従って、抵抗体Rfeの値は図1のスイッチ
S3を位置No.2に設定し、スイッチS2を位置No.3に設定し
て測定することができる。次いで、コレーター状のデバ
イス22を参照電流と共に使用して、小さな固定過電圧を
速い流れの電極と補助電流を渡して印加するために再度
使用し、対応する電流を読む。電圧と電流の読みはコン
ピューターで処理し、式 (2) の分極抵抗Rfe(陰極電
流)を求める。この分極抵抗Rfeは全体の腐食速度の程
度の情報を与える。
【0030】このようにして、速い流れの電極の腐食速
度CRc corrが得られる。 CRc corr(mpy) =K/(Afe・Rfe) (3) 更に、遅い流れの電極の腐食速度CRa corrが得られ
る。 CRa corr(mpy) =K/(Ase・Rse) (4) ここで、Rseは前記の式 (2) より求める。
【0031】Kの値は一定である。Kの具体的な値はTa
fel の勾配、金属の密度、金属の当量の関数である。最
後に、3番目の技術又は方法は、(1) 遅い流れの電極と
速い流れの電極の間を流れる電流I(short) 、(2) 遅い
流れの電極の腐食速度(即ち、析出物下の腐食速度)を
得るように速い流れの電極を切り離したときに測定した
遅い流れの電極の分極抵抗Rse(i) に基づく。従って、
遅い流れの電極の析出物下の腐食速度CRa corrは次の
式で表すことができる。
【0032】 CRa corr(mpy) =(I(short) ・0.46)/Ase+K/(Ase・Rse(i) ) … (5) Kの値は一定で、2番目の方法と同じ意味を有する。電
流I(short) の単位はμAである。分極抵抗Rse(i)
単位が kohms・cm2 の場合、一定値Kは約10〜35であ
る。式(5) の最初の項はカソードでアノードの腐食のほ
うに生じる陰極反応(通常は酸素還元)の寄与を表す。
式(5) の次の項はアノードそのものでそれ自身の腐食の
ほうに生じる酸素還元の寄与を表す。
【0033】従って、式(5) の最初の項のI(short)
値は図1のスイッチS1〜S3を位置No.1に設定して測定す
ることができる。0抵抗の電流計16を遅い流れの電極SE
(アノード)と速い流れの電極FE(カソード)を渡して
接続できることが分かる。電流計16で測定された高い電
流値は高い局所腐食速度を示す。この電流の読みはアナ
ログ信号であり、コンピューター20で処理して貯蔵する
ためにアナログ/デジタル(A/D) 変換器16に送る。0抵
抗の電流計16の回路図の略図を図5に示す。
【0034】式(5) の2番目の項のRse(i) の値を得る
ため、スイッチS1とS3を位置No.2に設定し、コレーター
状のデバイス22を参照電流と共にもう1度使用して、小
さな固定過電圧を遅い流れの電極と補助電流を渡して印
加し、対応する電流を読む。電圧と電流の読みをコンピ
ューター20で処理し、遅い流れの分極抵抗Rse(i) を求
める。
【0035】このように、上記の3つの方法のいずれか
により、変流フローセルより得られる測定に基づいて、
析出物下の局所腐食に対する金属構造物(即ち、鋼)の
適切な保護であるかどうかを測定するために、化学的水
処理プログラムを評価することができる。分極抵抗値が
高く電流値が低い程、変流フローセルによる析出物下の
腐食に対する保護の提供の良好なプログラムを示す。こ
こで、前記のように最初の方法は精巧な装置を必要とす
る点において、2番目と3番目の方法が腐食速度の測定
により好ましい。
【0036】図2に図1の装置10のより詳しい回路図の
略図を示す。装置10は変流フローセル12a を確定するよ
うに、溶液容器12の中に1次回転体26と2次回転体28に
よって2つの異なる流れ条件が形成される。1次回転体
26は操作上遅い流れの電極SE(アノード)に接続し、遅
い流れの条件を得るように比較的遅いスピードで回転す
る。2次回転体28は操作上速い流れの電極FE(カソー
ド)に接続し、速い流れの条件を得るように比較的速い
スピードで回転する。例えば、遅い流れの電極を50rpm
とし、速い流れの電極を500rpmとすることができる。
【0037】Luggin毛管を、デバイス22で得られる測定
における溶液抵抗降下を減少さるように、遅い流れの電
極SEと参照電流REの間に接続することができることに気
づくであろう。また、必要であれば冷却水系でよく見ら
れる局所腐食現象の現実的なシミュレーションを提供す
るために、空気に曝した環境を得るように空気噴出器32
を使用して、液14の中に酸素を泡立たせることができ
る。遅い流れの電極、速い流れの電極、補助電流の斜線
の部分はそれらの相対的な表面積を示す。即ち、速い流
れの電極FEの表面積は遅い流れの電極SEよりも約10倍大
きい。
【0038】図3に変流フローセル12b を形成する別な
方法の図解を示す。見ることができるように、共通の供
給フローチャンネル38で連結した2つの平行なフローチ
ャンネル34と36を用意する。電解質液14はフロー入口チ
ャンネル40を通って入る。遅い流れの電極SEは遅い流れ
のチャンネル34の中に配置し、速い流れの電極FEは速い
流れのチャンネル36の中に配置する。参照電極REと補助
電極AEもまたフローチャンネル34の中に配置する。1次
フロー出口チャンネル42はフローチャンネル36に連結
し、速い流れの条件を提供する。2次フロー出口チャン
ネル44はフローチャンネル34に連結し、1次フロー出口
チャンネル42の流量よりも少なくなるように流量を調節
するために、フロー調節器46を出口チャンネル44の中に
配置する。図4に変流フローセル12c を形成するもう1
つの別な方法の図解を示す。見ることができるように、
連続して接続した異なる横断面積の2つのフローチャン
バー48と50を提供する。1次フローチャンバー48は2次
フローチャンバー50よりも大きい横断面を有し、このた
め遅い流れの条件を形成する。1次又は遅い流れのチャ
ンネル48の1つの端は電解質液を受け入れるためにフロ
ー入口チャンネル52に接続する。1次フローチャンバー
48の他の端は2次又は速い流れのチャンバー50の1つの
端に接続する。2次フローチャンバー50の他の端はフロ
ー出口チャンネル54に接続する。遅い流れの電極SE、補
助電極AE、参照電極REは遅い流れのチャンバー48の中に
配置し、速い流れの電極FEは速い流れのチャンバー50の
中に配置する。
【0039】これまでの詳細な説明より、本発明は、冷
却水系における析出物下の腐食速度又は小隆起物下の金
属腐食速度を測定するための方法と装置を提供すること
が理解できる。遅い流れの電極と速い流れの電極は電解
質液の中に浸す。異なる流体動的条件を遅い流れの電極
と速い流れの電極に発生させる。異なる流れ条件による
析出物下の局所腐食速度が求まるように変流フローセル
で測定を行うための3つの方法を記載した。
【0040】ここでは現在本発明の好ましい態様として
考えられることを例示し、記載したが、当業者であれば
本発明の範囲から外れることなく変化や変更を加えるこ
とができ、これらの因子を同等なもので置き換えること
ができると理解すべきである。また、本発明の核心的な
範囲から外れることなく、本発明の教示に特定の状態や
材料を適合させるために変更を行うことができよう。従
って、本発明の実施のために熟慮した最も良い態様とし
て開示した特定の態様に限定されるものではなく、本発
明は特許請求の範囲に含まれる全ての態様を包含するこ
とを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】変流フローセルで行う測定を例示する本発明の
装置のブロック流れ図である。
【図2】図1の態様の装置の略図である。
【図3】変流フローセルを形成するための別な態様を示
す略図である。
【図4】変流フローセルを形成するための更に別な態様
を示す略図である。
【図5】図1と2に使用する0抵抗の電流計の回路図の
略図である。
【図6】図1の変流フローセルで腐食速度を求める方法
を示すグラフである。
【図7】図1の変流フローセルの等価電気回路である。
【符号の説明】
12…変流フローセル 18…アナログ/デジタル変換器 20…コンピューター 48…フローチャンバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 腐食防食’90講演集,p.287−290, 1990 第37回腐食防食講演会集p.175− 178,1990年 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/26 351 G01N 17/02 JICSTファイル(JOIS)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実際の冷却水系で生じる種々の流れ条件
    における金属構造物の析出物下の局所腐食速度の測定方
    法であって、次の各工程を含んでなる方法: (1) 遅い流れの電極である1番目の電極を提供し、 (2) 速い流れの電極である2番目の電極を提供し、 (3) 電解質液中に該遅い流れの電極と速い流れの電極を
    浸漬し、 (4) 該遅い流れの電極と速い流れの電極に種々の流体動
    的条件を形成し、 (5) 該遅い流れの電極と速い流れの電極の分極曲線の陽
    極枝路を、該遅い流れの電極と速い流れの電極を電気的
    に接続したときに測定される腐食電位まで外挿し、種々
    の流れ条件による析出物下の局所腐食速度を求める。
  2. 【請求項2】 外挿の過程が、遅い流れの電極において
    得られた電流値を電圧の関数としてプロットし、一次曲
    線を作成することを含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 外挿の過程が、速い流れの電極において
    得られた電流値を電圧の関数としてプロットし、一次曲
    線を作成することを含む請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 外挿の過程が、一次線を得るための一次
    曲線の線状化、及び該一次線と該腐食電位を交差させて
    析出物下の局所腐食速度を得る過程を含む請求項3に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 種々の流体動的条件を形成する過程が、
    遅い流れの条件を得るために1番目の速度で該遅い流れ
    の電極を回転させ、該速い流れの電極は速い流れの条件
    を得るように1番目の速度よりも速い2番目の速度で回
    転させる過程を含む請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 種々の流体動的条件を形成する過程が、
    2つの平行なフローチャンネルの1番目に該遅い流れの
    電極を配置し、2つの平行なフローチャンネルの2番目
    に該速い流れの電極を配置し、2つの平行なフローチャ
    ンネルの1番目の流量を2つの平行なフローチャンネル
    の2番目の流量よりも遅く調節する過程を含む請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 種々の流体動的条件を形成する過程が、
    2つの連結したフローチャンバーの1番目に該遅い流れ
    の電極を配置し、2つの連結したフローチャンバーの2
    番目に該速い流れの電極を配置し、2つの連結したフロ
    ーチャンバーの1番目が2つの連結したフローチャンバ
    ーの2番目よりも大きい横断面積を有するように形成す
    る過程を含む請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 該遅い流れの電極と速い流れの電極を金
    属構造物と同じ材料で作製した請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 該遅い流れの電極を該速い流れの電極よ
    りも小さい表面積で作製した請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 実際の冷却水系で生じる種々の流れ条
    件における金属構造物の析出物下の局所腐食速度を測定
    するための装置であって、次の要素を含んでなる装置: (1) 電解質液中に配置した遅い流れの電極、 (2) 電解質液中に配置した速い流れの電極、 (3) 該遅い流れの電極と速い流れの電極に種々の流体動
    的条件を形成する手段、 (4) 遅い流れの電極と速い流れの電極の間に流れる電流
    を測定するために遅い流れの電極と速い流れの電極の間
    に接続した電流計、 (5) 該遅い流れの電極と補助電極の間を流れる電流を別
    々に測定し、一次分極抵抗を求めるための手段、 (6) 該遅い流れの電極と速い流れの電極の間に流れる該
    電流、及び該一次分極抵抗を種々の流れ条件による析出
    物下の局所腐食速度を求めるために使用する。
  11. 【請求項11】 該電解質液に浸漬した補助電極と参照
    電極を更に含み、該参照電極を併用して測定する小さな
    印加過電圧の関数として電流を測定するための該手段
    を、一次分極抵抗を測定するために該遅い流れの電極と
    該補助電極の間に接続した請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 種々の流体動的条件を形成するための
    該手段が遅い流れの条件を得るために1番目の速度で該
    遅い流れの電極を回転させるための手段と、速い流れの
    条件を得るように1番目の速度よりも速い2番目の速度
    で該速い流れの電極を回転させる手段を含む請求項10
    に記載の装置。
  13. 【請求項13】 種々の流体動的条件を形成する該手段
    が、2つの平行なフローチャンネルの1番目に該遅い流
    れの電極を配置し、2つの平行なフローチャンネルの2
    番目に該速い流れの電極を配置し、2つの平行なフロー
    チャンネルの1番目の流量を2つの平行なフローチャン
    ネルの2番目の流量よりも遅く調節する手段を含む請求
    項10に記載の装置。
  14. 【請求項14】 種々の流体動的条件を形成する該手段
    が、2つの連結したフローチャンバーの1番目に該遅い
    流れの電極を配置し、2つの連結したフローチャンバー
    の2番目に該速い流れの電極を配置し、2つの連結した
    フローチャンバーの1番目が2つの連結したフローチャ
    ンバーの2番目よりも大きい横断面積を有するように形
    成することを含む請求項10に記載の装置。
  15. 【請求項15】 該遅い流れの電極と速い流れの電極を
    金属構造物と同じ材料で作製した請求項10に記載の装
    置。
  16. 【請求項16】 該遅い流れの電極を該速い流れの電極
    よりも小さい表面積で作製した請求項10に記載の装
    置。
  17. 【請求項17】 実際の冷却水系で生じる種々の流れ条
    件における金属構造物の析出物下の局所腐食速度を測定
    するための装置であって、次の要素を含んでなる装置: (1) 電解質液中に配置した遅い流れの電極、 (2) 電解質液中に配置した速い流れの電極、 (3) 該遅い流れの電極と速い流れの電極に種々の流体動
    的条件を形成する手段、 (4) 該遅い流れの電極と速い流れの電極を互いに短絡
    し、短絡した遅い流れの電極及び速い流れの電極と、補
    助電極との間を一次分極抵抗を求めるために測定する手
    段、 (5) 該速い流れの電極と補助電極の間を流れる電流を別
    々に測定し、二次分極抵抗を求めるための手段、 (6) 種々の流れ条件による析出物下の局所腐食速度を求
    めるために使用する一次と二次の分極抵抗に基づいて、
    該遅い流れの電極に関係する三次分極抵抗を生成するた
    めの手段。
  18. 【請求項18】 該電解質液に浸漬した補助電極と参照
    電極を更に含み、該参照電極を併用して測定する小さな
    印加過電圧の関数として電流を測定するための該手段
    を、一次分極抵抗を測定するために該遅い流れの電極と
    該補助電極の間に接続した請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 実際の冷却水系で生じる種々の流れ条
    件における金属構造物の析出物下の局所腐食速度の測定
    方法であって、次の各工程を含んでなる方法: (1) 遅い流れの電極である1番目の電極を提供し、 (2) 速い流れの電極である2番目の電極を提供し、 (3) 電解質液中に該遅い流れの電極と速い流れの電極を
    浸漬し、 (4) 該遅い流れの電極と速い流れの電極に種々の流体動
    的条件を形成し、 (5) 該遅い流れの電極と速い流れの電極の間に流れる電
    流を測定し、 (6) 一次分極抵抗を求めるために該遅い流れの電極と補
    助電極の間に流れる電流を別々に測定し、 (7) 該遅い流れの電極と速い流れの電極の間に流れる電
    流、該分極抵抗を種々の流れ条件による析出物下の局所
    腐食速度を求めるために利用する。
  20. 【請求項20】 実際の冷却水系で生じる種々の流れ条
    件における金属構造物の析出物下の局所腐食速度の測定
    方法であって、次の各工程を含んでなる方法: (1) 遅い流れの電極である1番目の電極を提供し、 (2) 速い流れの電極である2番目の電極を提供し、 (3) 電解質液中に該遅い流れの電極と速い流れの電極を
    浸漬し、 (4) 該遅い流れの電極と速い流れの電極に種々の流体動
    的条件を形成し、 (5) 該遅い流れの電極と速い流れの電極を互いに短絡
    し、短絡した遅い流れの電極及び速い流れの電極と、補
    助電流との間に流れる電流を測定して一次分極抵抗を求
    め、 (6) 一次分極抵抗を求めるために該速い流れの電極と補
    助電極の間に流れる電流を別々に測定し、 (7) 該遅い流れの電極に関係する三次分極抵抗を得るた
    めに該一次と二次の分極抵抗を利用し、種々の流れ条件
    による析出物下の局所腐食速度を求めるために使用す
    る。
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