JP3293734B2 - 沈降分級装置用サンプル回収機構 - Google Patents

沈降分級装置用サンプル回収機構

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JP3293734B2
JP3293734B2 JP01755796A JP1755796A JP3293734B2 JP 3293734 B2 JP3293734 B2 JP 3293734B2 JP 01755796 A JP01755796 A JP 01755796A JP 1755796 A JP1755796 A JP 1755796A JP 3293734 B2 JP3293734 B2 JP 3293734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプルの沈降分
級を行う分級槽から分級されたサンプルを回収する機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】沈降分級装置とは、液体中における沈降
速度の差を利用して物体を大きさ又は密度の異なる群に
分級する装置である。
【0003】この装置の一例として、本出願人が特開平
6−328002号において提案した、細胞塊等のよう
に生育段階毎に種々の群が存在する被分級物を多群に、
かつ多量に分級できる沈降式分級装置を提案している。
【0004】図12は、この装置を側面から見た断面図
である。図12において、4は軸方向が水平に配置され
た内側が滑らかな円筒状の分級槽であり、該分級槽4の
一方の開口部端には、外方に向かって細くなり、先端部
15aが開口した第1の円錐状管路15がフランジ5を
利用してビスで取付けられている。この第1の円錐状管
路15は、先端部15aから見ると液体が乱流にならな
い程度に分級槽4に向かって次第に拡開している。
【0005】また、該分級槽4の他方の開口部端には、
外方に向かって細くなり、先端部17aが開口した第2
の円錐状管路17がフランジ11を利用してビスで取付
けられている。この第2の円錐状管路17も、先端部1
7aから見ると液体が乱流にならない程度に分級槽4に
向かって次第に拡開している。
【0006】前記第1の円錐状管路15の先端部15a
には、ユニオン3を用いてパイプ1が着脱可能に取り付
けられており、前記第2の円錐状管路17の先端部17
aにも、ユニオン12によりパイプ13が接続されてい
て、該パイプ13は一周して前記パイプ1と接続されて
いるが、パイプ13→パイプ1のライン中に順にドレイ
ン18、ポンプ19、流量調整バルブ20、流量計21
が接続されている。
【0007】また、前記分級槽4の前記一方の開口部端
近傍には整流格子16が配置されており、該整流格子1
6は極めて薄い材料にて格子状に形成されていて、着脱
可能な嵌め込み式にて取り付けられている。該整流格子
16は、前記第1の円錐状管路15から流入した液体を
整流して乱流とならないようにするものである。また、
分級槽4の前記一方の開口部端近傍の上部には被分級物
を投入するための投入孔4aが設けられており、該投入
孔4aには、鉛直方向に延びたパイプ27がユニオン2
8を用いて接続されている。該パイプ27の中間にはバ
ルブ29が配置されており、上端部には分級を行う細胞
塊等の微小物体を含む懸濁液が入った容器(不図示)が
接続されている。
【0008】また、分級槽4の下部には、下方に狭くな
る筒状の複数個仕切部6(6a,6b,・・)が設けら
れており、これら仕切部6の最下部にはそれぞれハーフ
ユニオン7が接続されていて、それぞれシリコン等のチ
ューブ8Aが簡単に着脱できるようになっている。な
お、シリコン等のチューブ8Aの開閉はピンチコック9
にて行われる。シリコン等のチューブ8Aのもう一方の
端はそれぞれ各次工程と接続されている。
【0009】次に、この装置の動作について説明する。
装置内は液体で満たされ、その液体はポンプ19にて装
置内を循環する。流れの向きは分級槽4内では図12に
おいて左から右である。また、分級槽4内の流速はポン
プ19の下流の流量調整バルブ20により制御され、そ
の速度は流量調整バルブ20下流の流量計21の値を測
定することにより知ることができる。また、分級槽4内
の液体が管路の急拡大、急縮小により乱流になるのを防
止するため、分級槽4の左右に第1の円錐状管路15、
第2の円錐状管路17を接続し、更に整流格子16にて
分級槽4内の流れをどの地点であっても水平方向で一定
で等しい流速に保っている。また、装置は洗浄、滅菌が
容易に行えるよう、部品は着脱可能となっている。
【0010】例として分級を行う微小物体を細胞塊、液
体を培養液として説明する。先ず、細胞塊はパイプ27
を自由落下して、分級槽4に供給される。このとき、液
体である培養液と細胞塊の密度の関係は細胞塊の方が培
養液より若干密度が大であるため液体内を落下する細胞
塊は落下直後に細胞塊にかかる重力と浮力と摩擦抵抗力
が釣合い即座に等速で落下する。この時の速度を終端速
度と呼ぶ。
【0011】細胞塊はパイプ27中を落下して分級槽4
内に落下した時点には終端速度に達し、以後等速で落下
する。分級槽4内では、液体は水平方向に一定流速で流
れているため、分級槽4内に入った細胞塊は図のように
斜め下向きの直線を描いて落下し、分級槽4下部の仕切
部6(6a,6b,・・・)に入り、分級される。この
とき、終端速度の速い形状の大きな細胞塊ほど、左の仕
切部6aの方へ入り、終端速度の遅い形状の小さな細胞
塊になるにつれて右の仕切部6bの方へ入るようにな
る。このようにして、細胞塊を形状の大きさ、すなわち
生育段階により分級選別できる。各仕切部6内に入った
細胞塊はシリコン等のチューブ8Aを通ってそれぞれ次
工程に移される。
【0012】この沈降分級装置では、それより以前に提
供されている旧来の沈降分級装置に比べて、細胞塊等の
ように生育段階毎に種々の群が存在する被分級物を多群
に、かつ多量に分級できるという利点を有している。
【0013】ところが、上述した従来の分級装置は、各
仕切部6(6a,6b,・・・)に分級されたサンプル
を、それら仕切部6(6a,6b,・・・)にそれぞれ
接続されたチューブ8Aのピンチコック9を開いて取り
出す構成であったため、サンプルを回収する度にマニュ
アル操作でピンチコック9を開閉しなければならず、サ
ンプル回収の自動化を図ることができなかった。
【0014】そこで本出願人は、特願平6−18235
1号において、それまでのピンチコックに代えて、チュ
ーブ8Aの開閉を、電磁弁とそれによりチューブ8Aの
外側で接近離間してチューブ8Aを外側から挟み込む一
対のピンとで行う構成の沈降分級装置のサンプル回収装
置を過去に提案した。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たピンチコック9や、電磁弁及びピンによりチューブ8
Aを外側から挟み込んで開閉する従来の構成では、例え
ば、図13(a)に示すようなチューブ8Aの開放状態
と、同図(b)に示すように、チューブ8Aが外側から
挟み込まれた閉塞状態とでチューブ8A内の体積が変わ
り、具体的には、連通状態よりも閉塞状態の方がチュー
ブ8Aの体積が減少する。このため、チューブ8Aの内
径をあまり大きくし過ぎると、チューブ8A内を開放状
態から閉塞状態に移行させた際に、図14(a)に示す
ように、外側から挟み込まれたチューブ8A部分が内側
に押し込まれ、そのチューブ8A部分から例えば仕切部
6(6a,6b,・・・)側に培養液が流れ込んで、分
級槽4内に矢印Aで示すような乱流が発生する虞があ
る。
【0016】また、チューブ8Aを閉塞状態から開放状
態に移行させた際にも、図14(b)に示すように、内
側に押し込まれたチューブ8A部分が自身の復元力によ
り元の形に戻り、そのチューブ8A部分に例えば仕切部
6(6a,6b,・・・)側から培養液が流れ込んで、
分級槽4内に矢印Bで示すような乱流が発生する虞があ
る。そして、上述したように分級槽4内の乱流が発生す
ると、培養液内を沈降するサンプルが流されてサンプル
の精度よい分級を行うことができなくなってしまう虞が
ある。
【0017】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、分級槽内の液体の流れの中を沈降
させて分級したサンプルを、分級槽から次工程に移送す
るためのサンプル回収用管路の開閉を、この管路に連通
する分級槽等の周辺部分の液体に乱流を発生させずに行
うことができる沈降分級装置用サンプル回収機構を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の本発明に係る沈降分級装置用サン
プル回収機構は、内部に充填された液体中でサンプルを
沈降させて該サンプルを分級する分級槽から分級された
前記サンプルを回収するのに用いられ、分級されたサン
プルのそれぞれに対応して設けられる機構であって、前
記分級槽に一端が接続され、該分級槽で分級された前記
サンプルが自重により、前記分級槽内と同一の液体が充
填された内部を落下する第1の管路と、前記第1の管路
の他端に中間部が接続され、該中間部を挟んだ一端側か
ら他端側に前記分級槽内と同一の液体が流れる第2の管
路と、前記第1の管路の両端間部分に設けられ、該第1
の管路内を開放、遮蔽する第1の開閉機構と、前記第2
の管路であって、前記第1の管路の他端が接続される箇
所と前記第2の管路の一端との間に位置する第2の管路
部分に設けられ、この第2の管路部分内を開放、遮蔽す
第2の開閉機構と、前記第2の管路であって、前記第
1の管路の他端が接続される箇所と前記第2の管路の他
端との間に位置する第2の管路部分に設けられ、この第
2の管路部分内を開放、遮蔽する第3の開閉機構とを備
え、前記第1乃至第3の各開閉機構のうち少なくとも前
記第1の開閉機構は、該開閉機構が配設される前記管路
上に配置される弁部材と、この弁部材を移動させる弁駆
動機構とを有しており、前記弁駆動機構は、前記弁部材
を、該弁部材が配置される前記管路の内部に前記サンプ
ルの通過を可能とする開放位置と、該管路の内部を閉塞
する閉塞位置との間で、前記弁部材が配置される管路を
変形させずに移動させることを特徴とする。
【0019】また、請求項2記載の本発明に係る沈降分
級装置用サンプル回収機構は、前記弁部材が、該弁部材
の配設される前記管路の内部寸法を上回る外径で形成さ
れ該管路で回転可能に保持された球体と、該球体に貫設
され前記サンプルの通過を可能とする通孔とを有してお
り、前記開放位置において前記通孔が、前記弁部材が配
設される管路の延在方向に沿って延在し、該通孔を介し
て前記弁部材の両側の前記管路部分が連通する一方、前
記閉塞位置において前記通孔が、前記弁部材が配設され
る管路の延在方向と交わる方向に沿って延在し、該管路
の内部が前記球体の周面によって閉塞されるものとし
た。
【0020】さらに、請求項3記載の本発明に係る沈降
分級装置用サンプル回収機構は、前記弁部材が、該弁部
材が配設される前記管路の内部形状に対応する外形の開
閉板を有しており、前記開放位置において前記開閉板
が、前記弁部材が配設される管路の延在方向に沿って延
在して、該管路との間に前記サンプルの通過を可能とす
る間隙を画成する一方、前記閉塞位置において前記開閉
板が、前記弁部材が配設される管路の延在方向と交わる
方向に沿って延在し、該管路に前記開閉板の外縁が全周
に亘って密着するものとした。
【0021】また、請求項4記載の本発明に係る沈降分
級装置用サンプル回収機構は、前記弁駆動機構を作動さ
せ前記弁部材を前記開放位置と前記閉塞位置との間で移
動させる駆動源をさらに備えるものとした。
【0022】請求項1に記載した本発明の沈降分級装置
用サンプル回収機構によれば、第1の開閉機構の弁部材
を開放位置とし第2及び第3の開閉機構の弁部材をそれ
ぞれ閉塞位置とすることで、分級槽で分級されて自重に
より落下したサンプルが第2及び第3の開閉機構の間に
位置する第2の管路部分に到達し、次いで、第1の開閉
機構の弁部材を閉塞位置とした後、第2及び第3の開閉
機構の弁部材をそれぞれ開放位置とすることで、第2の
管路の他端側にサンプルが達する。
【0023】そして、この時点で分級槽から自重により
落下して第1の開閉機構の弁部材よりも分級槽側の第1
の管路部分に達したサンプルは、第2及び第3の開閉機
構の弁部材をそれぞれ閉塞位置とし、次いで、第1の開
閉機構の弁部材を開放位置とすることで、第2及び第3
の開閉機構の間に位置する第2の管路部分に到達する。
従って、上述した各開閉機構の弁部材の開閉を順次繰り
返すことで、分級槽で分級されたサンプルが、第2の管
路の他端側に達して回収される。
【0024】このサンプルの回収の際、少なくとも第1
の管路が、この第1の管路に配設される第1の開閉機構
の弁部材の移動に伴い変形せず、第1の管路内の体積が
変化しないことから、第1の開閉機構の弁部材の開閉に
伴い、第1の管路内の液体、及び、この第1の管路に連
通する分級槽内の液体には乱流が発生しない。しかも、
第1の開閉機構の弁部材の開閉の際に、第2及び第3の
開閉機構により第2の管路を閉塞状態とすることで、第
1の開閉機構の弁部材よりも第2の管路側の第1の管路
部分と、第1の開閉機構の弁部材よりも分級槽側の第1
の管路部分とが、第1の開閉機構の弁部材により遮断さ
れるので、第2及び第3の開閉機構による第2の管路の
開閉によっても、第1の開閉機構の弁部材よりも分級槽
側の第1の管路部分内の液体、及び、この第1の管路に
連通する分級槽内の液体に乱流が確実に発生しない。
【0025】従って、第1乃至第3の開閉機構による第
1及び第2の管路の開閉に伴い分級槽内の液体に乱流が
発生するのを確実に防ぎ、分級槽内でのサンプルの沈降
分級に悪影響を及ぼさずに、この分級槽からサンプルを
回収することが可能となる。
【0026】また、請求項2に記載した本発明の沈降分
級装置用サンプル回収機構によれば、弁部材を構成する
球体の通孔を、管路の内部寸法以上の内径で形成するこ
とで、少なくとも第1の開閉機構が設けられる第1の管
路において、開放位置の弁部材が管路の内部に位置して
サンプルの通過する部分の内部形状を狭めるのを防ぐこ
とが可能となる。
【0027】さらに、請求項3に記載した本発明の沈降
分級装置用サンプル回収機構によれば、管路の内部形状
に対応する外形の開閉板により弁部材を簡単に構成でき
ることから、少なくとも第1の開閉機構の構造を簡略化
し安価に構成することが可能となる。
【0028】また、請求項4に記載した本発明の沈降分
級装置用サンプル回収機構によれば、弁部材の移動速度
がその弁部材の周辺の液体に乱流を発生させない速度に
収まるように、弁駆動機構の作動速度を一義的に設定す
ることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0030】図1は本発明の第1及び第2実施形態によ
る沈降分級装置用サンプル回収機構を接続した沈降分級
装置の正面図で、図中図12と同一の部材、箇所には、
図12で付したものと同一の引用符号を付して説明す
る。図1において、4は軸方向が水平に配置された内側
が滑らかな円筒状の分級槽であり、該分級槽4の一方の
開口部端には、外方に向かって細くなり、先端部15a
が開口した第1の円錐状管路15がフランジ5を利用し
てビスで取付けられている。この第1の円錐状管路15
は、先端部15aから見ると液体が乱流にならない程度
に分級槽4に向かって次第に拡開している。
【0031】また、該分級槽4の他方の開口部端には、
外方に向かって細くなり、先端部17aが開口した第2
の円錐状管路17がフランジ11を利用してビスで取付
けられている。この第2の円錐状管路17も、先端部1
7aから見ると液体が乱流にならない程度に分級槽4に
向かって次第に拡開している。
【0032】前記第1の円錐状管路15の先端部15a
には、ユニオン3を用いてパイプ1が着脱可能に取り付
けられており、前記第2の円錐状管路17の先端部17
aにも、ユニオン12によりパイプ13が接続されてい
て、該パイプ13は一周して前記パイプ1と接続されて
いるが、パイプ13→パイプ1のライン中に順にドレイ
ン(図示せず)、ポンプ19、流量調整バルブ20、流
量計21が接続されている。
【0033】また、前記分級槽4の前記一方の開口部端
近傍には整流格子16が配置されており、該整流格子1
6は極めて薄い材料にて格子状に形成されていて、着脱
可能な嵌め込み式にて取り付けられている。該整流格子
16は、前記第1の円錐状管路15から流入した液体を
整流して乱流とならないようにするものである。また、
分級槽4の前記一方の開口部端近傍の上部には被分級物
を投入するための投入孔4aが設けられており、該投入
孔4aには、不図示のパイプ、バルブ、及び、ユニオン
を介して、分級を行うサンプルを含む懸濁液が入った容
器(いずれも図示せず)が接続されている。なお、サン
プルとしては、例えば、細胞塊等の微小物体が挙げられ
る。
【0034】また、分級槽4の下部には仕切部6が設け
られており、この仕切部6は、分級槽4の軸方向に多数
列設されたサンプル受6A,6B,・・・,6nで構成
されている。前記各サンプル受6A,6B,・・・,6
nは、図2に一部截断拡大側面図で示すように、下方に
狭くなる漏斗状に形成されており、各サンプル受6A,
6B,・・・,6nの最下部にはそれぞれハーフユニオ
ン7が接続されていて、それぞれ、鉛直管路8(第1の
管路に相当)の上端8a(第1の管路の一端に相当)が
簡単に着脱できるように接続されている。なお、前記鉛
直管路8は、サンプルの通過を可能とする内径の円筒状
に形成されている。
【0035】このように構成された沈降分級装置では、
分級槽4や第1、第2の円錐状管路15,17、並び
に、パイプ13→パイプ1のライン中を全て満たす液体
が、ポンプ19により、パイプ13→第1の円錐状管路
15→分級槽4→第2の円錐状管路17→パイプ13→
パイプ1の順に循環される。なお、液体が循環される際
の流速は、ポンプ19の下流の流量調整バルブ20によ
り制御され、その速度は流量調整バルブ20下流の流量
計21の値を測定することにより知ることができる。
【0036】また、液体の流れの方向における上流側及
び下流側の第1、第2の円錐状管路15,17が、共
に、分級槽4から離れるに従って次第に径が細くなる形
状を呈していることから、パイプ1,13と分級槽4の
管径差に起因する、分級槽4に液体が流入する際や、分
級槽4から液体が流出する際の乱流の発生が防止され、
また、第1の円錐状管路15から分級槽4に流入する液
体が整流され、分級槽4内での液体の流れが分級槽4内
のどの位置であっても水平で一定の速度に保たれる。し
かも、分級槽4、第1、第2の円錐状管路15,17、
パイプ13、並びに、パイプ1等の各構成部品は、互い
に着脱可能に構成されているので、洗浄、滅菌を容易に
行うことができる。
【0037】そして、投入孔4aから分級槽4内にサン
プルが投入されると、分級槽4内の液体の流れに乗っ
て、第1の円錐状管路15側から第2の円錐状管路17
側に向けてサンプルが移動しつつ、自重により分級槽4
の下方に落下する。このとき、サンプルの落下速度は、
サンプルの重量の大小に比例するため、重量が比較的重
いサンプルは、仕切部6の比較的第1の円錐状管路15
寄りのサンプル受6A,6B,・・・に収容され、重量
の比較的軽いサンプルは、仕切部6の比較的第2の円錐
状管路17寄りのサンプル受・・・,6nに収容され
る。従って、投入孔4aから分級槽4内に投入されたサ
ンプルが、重量の重いものから、サンプル受6A,6
B,・・・,6nの順に収容され、重さに応じて分級選
別される。
【0038】このため、サンプルが例えば細胞塊である
場合、その生育段階により分級選別し、生育の速い大き
な細胞塊ほどサンプル受6A側に分級され、生育の遅い
小さな細胞塊ほどサンプル受6n側に分級される。各サ
ンプル受6A,6B,・・・,6nに収容、分級された
サンプルは、鉛直管路8を通って、図1に示すように、
鉛直管路8と、これら鉛直管路8の下端8b(図2参
照、第1の管路の他端に相当)にそれぞれ接続された後
述の各部材とからなるサンプル回収機構30に送り込ま
れる。
【0039】図3は第1及び第2実施形態に係るサンプ
ル回収機構の概略構成を模式的に示す説明図である。図
3に示すように、前記サンプル回収機構30は、各サン
プル受6A,6B,・・・,6nにそれぞれ接続された
鉛直管路8の他、これら鉛直管路8の下端8bに接続さ
れたチーズ31と、各サンプル受6A,6B,・・・,
6nとチーズ31の間の鉛直管路8部分にそれぞれ介設
された、鉛直管路8内の少なくともサンプルの通過を許
容、遮断する第1の開閉機構32と、チーズ31によっ
て鉛直管路8から沈降分級装置の前後二又に水平分岐さ
れた以降の後段部分を備えており、この後段部分の構成
について、以下に説明する。
【0040】前記チーズ31の水平に分岐された前後両
端には、サンプルの通過を可能とする内径の円筒状を呈
する第1及び第2の配管33,34の一端33b,34
aがそれぞれ接続されている。前記第1の配管33の他
端33aは、分級槽4内の液体と同一の液体が貯留され
ている貯液タンク35内の液中に没入しており、この第
1の配管33には、貯液タンク35内の液体をチーズ3
1に向けて汲み上げるポンプ36が介設されており、こ
のポンプ36よりも貯液タンク35寄り、即ち、ポンプ
36の吸い込み口側の第1の配管33箇所には、第1の
配管33内の液体の流量を調節する流量調節バルブ37
が介設され、ポンプ36よりもチーズ31寄り、即ち、
ポンプ36の吐出口側の第1の配管33箇所には、図2
に示すように、第1の配管33内の少なくともサンプル
の通過を許容、遮断する第2の開閉機構38が介設され
ている。なお、図3に示すように、貯液タンク35の上
部は、空気中の雑菌や塵が入り込まないように、フィル
タ39を介して外気と通じている。
【0041】また、前記第2の配管34の他端34b
は、各サンプル受6A,6B,・・・,6nにそれぞれ
収容されたサンプルを、これと一緒に収容された液体か
ら分離する固液分離管40の上下方向略中間部に接続さ
れ、その途中には、図2に示すように、第2の配管34
内の少なくともサンプルの通過を許容、遮断する第3の
開閉機構41が介設されている。なお、本実施形態で
は、前記第1及び第2の配管33,34により請求項中
の第2の管路が構成されており、第1の配管33の他端
33aが請求項中の第2の管路の一端に相当し、第2の
配管34の他端34bが請求項中の第2の管路の他端に
相当している。
【0042】また、図3中では模式的に示しているもの
の、前記第2の配管34の他端34bと接続される固液
分離管40部分の管内径は、実際には、鉛直管路8の管
内径の2倍以上あり、第2の配管34の他端34bとの
接続部分から上方の固液分離管40部分の上下寸法は、
鉛直管路8の管内径の4倍以上の長さがあって、固液分
離管40の上端には、硬質材料からなる第3の配管42
が接続されている。
【0043】また、第2の配管34の他端34bとの接
続部分よりも下方の固液分離管40部分は、下方に向か
うにつれて次第に内径が狭まる略円錐状を呈しており、
この固液分離管40部分は、内部でサンプルが途中で止
まらない程度の傾斜度で形成されている。そして、固液
分離管40の下端には、サンプルの通過を可能とする内
径の円筒状を呈する第4の配管43が接続されて上下に
延在しており、該第4の配管43には、第4の配管43
内の少なくともサンプルの通過を許容、遮断する第4の
開閉機構44と第5の開閉機構45が、上下に間隔をお
いて介設されていて、これら第4及び第5の開閉機構4
4,45を適宜開閉することで、第4の配管43の下端
から、固液分離管40において液体から分離されたサン
プルが取り出され、次工程に送られるようになってい
る。
【0044】次に、上述した構成のサンプル回収機構3
0に設けられた、本発明の第1実施形態に係る第1乃至
第5の開閉機構32,38,41,44,45を代表し
て、第1の開閉機構32の概略構成を説明する。
【0045】前記第1の開閉機構32は、図2に示すよ
うに、チーズ31を覆い沈降分級装置の左右方向の両端
が開放された門型の基枠46の上面46a上に配設され
ており、図4に拡大平面図で示すように、ロータリーア
クチュエータ51、ブラケット53、カップリング5
5、及び、開閉バルブ57を備えている。
【0046】前記ロータリーアクチュエータ51(駆動
源に相当)は、アクチュエータボディ51aと回転軸5
1hを備えている。
【0047】前記アクチュエータボディ51aは、図4
に示し、また、図5(a),(b)に左右の側面図でそ
れぞれ示すように、円柱状を呈しており、図5(a)に
示すように、アクチュエータボディ51aの左側面51
bで周方向に120°ずつ位相をずらした3つの外縁寄
り箇所には、略U字状の凹部51cがそれぞれ形成さ
れ、図5(a),(b)にそれぞれ示すように、この凹
部51cとアクチュエータボディ51aの右側面51d
の対応する3つの外縁寄り箇所との間に、通孔51eが
それぞれ貫設されている。
【0048】前記回転軸51hは、図4に示すように、
アクチュエータボディ51aの左右両側面51b,51
dの円形の膨出部51f,51gの中心から、アクチュ
エータボディ51aの外方にそれぞれ突出しており、回
転軸51hの両端部には、図5(a),(b)にそれぞ
れ示すように、円柱状の周面を一部切欠して断面略D字
状とした係合部51j,51kがそれぞれ形成されてい
る。
【0049】前記ロータリーアクチュエータ51は、図
4に示すように、アクチュエータボディ51aの周面上
部に形成された2つのエア導入孔51m,51nのうち
エア導入孔51mから、アクチュエータボディ51aの
内部に圧縮空気を導入することで、図5(a),(b)
中の矢印A方向に回転軸51hが回転し、もう1つのエ
ア導入孔51nから、アクチュエータボディ51aの内
部に圧縮空気を導入することで、図5(a),(b)中
の矢印B方向に回転軸51hが回転するように構成され
ている。
【0050】前記ブラケット53は、図6(a),
(b)に左側面図及び底面図でそれぞれ示すように、円
柱状の基部53aと、この基部53aの一端に連設され
た側面視正方形のフランジ部53bを備えており、図6
(c)に正面から見た断面図で示すように、ブラケット
53の内部には、フランジ部53b側に開放状で基部5
3aと同心円状のカップリング収容部53cが形成さ
れ、このカップリング収容部53cの開口端部分は、一
回り大きい内径の大径部53dに形成されている。
【0051】前記基部53の他端には、カップリング収
容部53cに連通する通孔53eが、前記ロータリーア
クチュエータ51の膨出部51gに対応する形状で、基
部53a及びカップリング収容部53cと同心円状に形
成されており、また、図6(a)に示すように、基部5
3の他端外縁寄り部分には、ロータリーアクチュエータ
51の通孔51eに対応する3つのねじ孔53fが、基
部53の周方向に120°ずつ位相をずらしてそれぞれ
形成されている。さらに、前記フランジ部53bの底面
には、ブラケット53固定用の2つのねじ孔53gがそ
れぞれ形成され、フランジ部53bで基部53aの周囲
の四隅には、開閉バルブ57取付用のねじ59(図4参
照)が挿通される通孔53hがそれぞれ形成されてい
る。
【0052】前記カップリング55は、図7(a),
(b),(c)に平面図及び左右の両側面図でそれぞれ
示すように、前記カップリング収容部53cの内部に収
容できる大きさの円柱状に形成されており、図7(a)
に示し、また、図7(d)に正面から見た断面図で示す
ように、カップリング55の周面上部には、かど丸の平
面視略矩形の凹部55aが形成されている。
【0053】さらに、図7(b)に示すように、カップ
リング55の左側面55bには、前記ロータリーアクチ
ュエータ51の回転軸51hの係合部51kに対応する
形状の嵌合孔55cが、前記凹部55aに連通するよう
に貫設されている。また、図7(c),(d)に示すよ
うに、カップリング55の右側面55dには、カップリ
ング55と同心円状の膨出部55eが形成され、この膨
出部55eから前記凹部55aに亘って、前記嵌合孔5
5cよりも一回り大きい嵌合孔55fが貫設されてい
る。
【0054】前記開閉バルブ57は、図4に示すよう
に、封止部材57aと、バルブボディ57fと、弁部材
57pと、連結部材57wを備えている。
【0055】前記封止部材57aは、図8に一部截断正
面図で示すように、前記ブラケット53の大径部53d
と略等しい外径の円柱状を呈しており、封止部材57a
の略中心部には、カップリング55の嵌合孔55fの円
弧部分と同じ曲率半径の断面円形の通孔57bが貫設さ
れている。そして、封止部材57aの一端には、若干小
径の膨出部57cが形成されており、この膨出部57c
には、膨出部57cの略半分の深さで凹溝57dが形成
されている。
【0056】前記バルブボディ57fは、金属等の硬質
で変形不能な材料からなり、図4に示すように、平面視
略八角柱状を呈しており、バルブボディ57fの略中央
部には、平面視円形で前記鉛直管路8と略同一の内径の
通孔57gが上下両端に亘って貫設され、通孔57gの
上下両縁には、図8に示すように、雌ねじ57hがそれ
ぞれ形成されている。また、バルブボディ57fの一側
には、封止部材57aの外径と同一の内径で、通孔57
gの上下方向略中間部に連通する弁部材挿入口57jが
形成されており、弁部材挿入口57jの内周面で通孔5
7gに連通する内周面箇所には、封止部材57aの膨出
部57cの外径と同一の内径で小径部57kが形成され
ている。そして、通孔57gの中心を挟んで小径部57
kに対向する通孔57gの内周面箇所には、球面状の凹
部57mが形成され、通孔57gの上下方向略中央部分
と凹部57mとで弁部材収容部57nが画成されてい
る。
【0057】前記弁部材57pは、金属等の硬質で変形
不能な材料からなり、弁部材収容部57nに収容される
弁本体57rと、この弁本体57rに連設されて弁部材
挿入口57jからバルブボディ57fの側方に延出する
回転軸57vを有している。
【0058】前記弁本体57r(球体に相当)は、前記
凹部57mの曲率半径よりも小さい半径の球状を呈して
おり、この弁本体57rには、バルブボディ57fの通
孔57gと略同径の通孔57sが、弁本体57rの中心
を通るように貫設されている。そして、弁本体57r
は、弁部材挿入口57jからバルブボディ57fの内部
に挿入されて弁部材収容部57gに収容され、凹部57
mの周縁に配設した環状のシール材57tに周面を当て
付けて、弁本体57rの中心がバルブボディ57fの通
孔57gの中心上に位置するように配置される。
【0059】前記回転軸57vは、シール材57tに当
て付けた周面部分とは反対側の弁本体57rの周面箇所
から、通孔57gの軸方向と直交する方向に突設されて
おり、この回転軸57vは、封止部材57aの通孔57
bに対応する円柱状を呈し、回転軸57vの先部は、カ
ップリング55の嵌合孔55fに対応するように、円柱
状の周面を一部切欠した断面略D字状に形成されてい
る。
【0060】前記連結部材57wは2組設けられ、各連
結部材57wは、前記バルブボディ57fを内側に収容
できる寸法の略コ字状に形成されており、各連結部材5
7wの両端には、連結部材57wの各端部の延在方向に
沿ってねじ孔57xがそれぞれ形成されている。
【0061】このような開閉バルブ57は、封止部材5
7aの凹溝57dで段差57eよりも封止部材57aの
一端側の凹溝57d部分に、環状のシール材57yを収
容した状態で、弁部材57pの回転軸57vを封止部材
57aの通孔57bに挿入し、弁本体57rの周面で回
転軸57vの周囲の周面部分をシール材57yに当て付
けることで、凹溝57dと弁本体57rとの隙間がシー
ル材57yにより塞がれて、回転軸57vの先端が封止
部材57aの他端側から突出するように構成されてい
る。
【0062】また、開閉バルブ57は、回転軸57vを
通孔57bに挿通した封止部材57aの膨出部57cの
外周に環状のシール材57zを嵌着して、この膨出部5
7c側から封止部材57aをバルブボディ57fの弁部
材挿入口57jに差し込むことで、弁部材挿入口57j
の小径部57k寄り部分と、封止部材57aで膨出部5
7c寄りの周面部分との隙間が、シール材57zにより
塞がれ、弁部材挿入口57jが封止部材57aの一端側
で塞がれるように構成されている。これと共に、開閉バ
ルブ57は、凹部57mの周縁のシール材57tに弁本
体57rの周面が当接して、弁本体57rと凹部57m
との隙間がシール材57tにより塞がれ、また、弁本体
57rの中心がバルブボディ57fの通孔57gの中心
上に位置する弁部材収容部57g内の位置に弁本体57
rが収容、配置され、回転軸57vが封止部材57aの
通孔57bにより、回転軸57vの軸心を中心として回
転可能に枢支されるように構成されている。
【0063】さらに、開閉バルブ57は、封止部材57
a、バルブボディ57f、並びに、弁部材57pを上述
のように組み付けた状態で、封止部材57aの他端側を
ブラケット53の大径部53dに嵌合し、バルブボディ
57fの上下両端の外周面部分に連結部材57wをそれ
ぞれ嵌め込んで、ブラケット53のフランジ部53bの
上下各2つの通孔53hにそれぞれ挿通したねじ59を
各連結部材57wの対応するねじ孔57xに螺着するこ
とにより、ブラケット53に固着されるように構成され
ている。
【0064】なお、開閉バルブ57をブラケット53に
固着した状態で、開閉バルブ57の各部は、回転軸57
vの軸方向への移動を規制された状態に位置決めされ、
また、封止部材57aとバルブボディ57fは、上下方
向と、回転軸57vの回転方向とにそれぞれ位置決めさ
れる。
【0065】そして、本実施形態では、カップリング5
5と、開閉バルブ57のストッパ部材57eを有する封
止部材57aとで、弁開閉機構58が構成されている。
【0066】次に、第1の開閉機構32の組み付けにつ
いて説明する。まず、アクチュエータボディ51aの膨
出部51gをブラケット53の通孔53eに挿入して、
係合部51k側の回転軸51h部分をブラケット53の
カップリング収容部53c内に延出させた状態で、アク
チュエータボディ51aの各凹部51cから通孔51e
に挿通した不図示のねじを、ブラケット53の対応する
ねじ孔53fに螺着して、ロータリーアクチュエータ5
1をブラケット53に取り付ける。続いて、カップリン
グ55を左側面55b側からブラケット53のカップリ
ング収容部53c内に挿入し、嵌合孔55cに回転軸5
1hの係合部51kを嵌合する。
【0067】次に、弁部材57pの回転軸57vを封止
部材57aの膨出部57c側から通孔57bに挿通し
て、回転軸57vを封止部材57aの他端側から外方に
突出させ、この状態で、弁部材57pの弁本体57rを
弁部材収容部57nに収容しつつ、封止部材57aの一
端側を弁部材挿入口57jに挿入して、この弁部材挿入
口57jを封止部材57aにより塞ぐ。そして、封止部
材57aの他端側から突出した回転軸57vの先端部分
を、ブラケット53のカップリング収容部53c内に挿
入してカップリング55の嵌合孔55fに嵌合し、封止
部材57aの一端側をブラケット53の大径部53dに
嵌合する。
【0068】さらに、ブラケット53のフランジ部53
bの上下各2つの通孔53hにねじ59をそれぞれ挿通
して、バルブボディ57fの上下両端の外周面部分に連
結部材57wをそれぞれ嵌め込み、各連結部材57wの
両端のねじ孔57xの位置をブラケット53のフランジ
部53bの対応する通孔53hの位置に合わせ、各通孔
53hに挿通したねじ59を各連結部材57wの対応す
るねじ孔57xに螺着する。
【0069】これにより、第1の開閉機構32の組み付
けが終了し、組み付けた第1の開閉機構32のバルブボ
ディ57fは、基枠46の上面46aを挿通した不図示
の2本のねじを、ブラケット53のフランジ部53bの
底面に形成された2つのねじ孔53gにそれぞれ螺着
し、さらに、バルブボディ57の上下の各雌ねじ57h
に鉛直管路8を螺着することにより、鉛直管路8の上端
8a側部分と下端8b側部分の間に介設される。
【0070】尚、第1の開閉機構32を組み付けた状態
で、ロータリーアクチュエータ51の回転軸51hは、
アクチュエータボディ51a内の不図示のストッパ機構
により、弁部材57pの開放位置Xから閉塞位置Yまで
の範囲に規制される。
【0071】ここで、弁部材57pの開放位置Xとは、
図8に示すように、弁本体57rの通孔57sがバルブ
ボディ57fの通孔57gと連通して、バルブボディ5
7fを上下に貫通しサンプルの通過を可能とする通路S
を両通孔57g,57sが画成する位置であり、弁部材
57pの閉塞位置Yとは、図9に一部截断正面図で示す
ように、前記開放位置Xから90°位相をずらした、弁
本体57rの周面によりバルブボディ57fの通孔57
gが塞がれる位置である。
【0072】以上に、第1の開閉機構32の詳細な構成
について説明したが、第2及び第3の開閉機構38,4
1は、図2に示すように、配設箇所が基枠46aのそれ
ぞれ前後の側面46d,46eである点と、これら開閉
機構38,41により内部のサンプルの通過が許容、遮
断される対象が、鉛直管路8ではなく第1及び第2の配
管33,34である点と、バルブボディ57fと弁本体
57rの各通孔57g,57sが、第1及び第2の配管
33,34と略同一の内径でそれぞれ形成されている点
を除いて、他の全ての点が第1の開閉機構32と同様に
構成されている。なお、第2の開閉機構38からポンプ
36に至る第2の配管33部分と、第3の開閉機構41
から固液分離管40に至る第3の配管34部分は、図2
に示すように、受部材47,48によりそれぞれ支持さ
れている。
【0073】さらに、第4及び第5の開閉機構44,4
5は、配設箇所が異なる点と、これら開閉機構44,4
5により内部のサンプルの通過が許容、遮断される対象
が、鉛直管路8ではなく第4の配管43である点と、バ
ルブボディ57fと弁本体57rの各通孔57g,57
sが第4の配管43と略同一の内径でそれぞれ形成され
ている点を除いて、他の全ての点が第1の開閉機構32
と同様に構成されている。
【0074】次に、上述のように構成された本実施形態
のサンプル回収機構30の動作(作用)について説明す
る。前記サンプル回収機構30では、仕切部6のサンプ
ル受6A,6B,・・・,6nに分級されたサンプルを
回収する際に、第4及び第5の開閉機構44,45のう
ち少なくとも一方を弁閉状態としておいて、まず、第1
の開閉機構32を弁開状態とすると共に、第2及び第3
の開閉機構38,41を弁閉状態とし、ポンプ36を停
止状態とする。これにより、サンプル受6A,6B,・
・・,6nに分級されたサンプルが第1の開閉機構32
を経て鉛直管路8を通過し、チーズ31に達する。
【0075】次に、分級槽4内でのサンプルの分級速度
次第で時間は変動するが、例えば、30秒〜10分が過
ぎた一定時間後に、第1の開閉機構32を弁閉状態とす
ると共に、第2及び第3の開閉機構38,41を弁開状
態とし、ポンプ36を作動させる。そして、貯液タンク
35からの液体の流速を、固液分離管40において第3
の配管42側に遡る上向きの液体の流速が、サンプルの
自重により定まる液体内でのサンプルの落下速度、即
ち、終端速度以下となるように、流量調節バルブ37に
よって調節しておく。
【0076】これにより、サンプル受6A,6B,・・
・,6nに新たに分級されたサンプルが、第1の開閉機
構32よりも一端8a寄りの鉛直管路8部分にとどま
り、一方、チーズ31に達したサンプルが、ポンプ36
の作動により発生する貯液タンク35からの液体の流れ
に乗って固液分離管40に達する。そして、固液分離管
40に達したサンプルは、サンプルと共に固液分離管4
0に流入する液体の流速がサンプルの終端速度以下であ
ることから、固液分離管40内で第4の配管43側に落
下し、液体は第3の配管42を通って貯液タンク35に
戻り、この結果、サンプルが液体から分離されて、第4
の配管43内に溜る。
【0077】なお、この時点では、第1の開閉機構32
が弁閉状態にあることから、ポンプ36の作動により発
生する貯液タンク35からの液体の流れが、分級槽4内
の液体の流れを乱すことはなく、逆に、分級槽4内の液
体が固液分離管40に流入することもない。そして、前
記一定時間後に再び、第1の開閉機構32を弁開状態と
すると共に、第2及び第3の開閉機構38,41を弁閉
状態とし、ポンプ36を停止させ、その後、上述した工
程を順番通りに繰り返して行うことで、サンプル受6
A,6B,・・・,6nに分級されたサンプルが、外部
に触れる等して雑菌に汚染されることなく回収されて、
次々と第4の配管43内に溜る。
【0078】このようにして第4の配管43内に溜った
サンプルは、第4の開閉機構44が弁閉状態であれば、
第4の開閉機構44よりも固液分離管40寄りの第4の
配管43箇所にとどまり、第4の開閉機構44が弁開状
態であれば、この第4の開閉機構44と、弁閉状態であ
る第5の開閉機構45との間の第4の配管43箇所にと
どまる。
【0079】そこで、第4の開閉機構44が弁閉状態で
ある場合、第4の配管43内にある程度サンプルが溜っ
たならば、第4の開閉機構44を弁開状態とすると共に
第5の開閉機構45を弁閉状態として、サンプルを第4
の開閉機構44と第5の開閉機構45との間の第4の配
管43箇所に移し、続いて、第4の開閉機構44を弁閉
状態とすると共に第5の開閉機構45を弁開状態とし
て、サンプルを第4の配管43の下端から回収し、次工
程に送る。また、第4の開閉機構44が弁開状態である
場合、第4の配管43内にある程度サンプルが溜ったな
らば、第4の開閉機構44を弁閉状態とすると共に第5
の開閉機構45を弁開状態として、サンプルを第4の配
管43の下端から回収し、次工程に送る。
【0080】次に、第1乃至第5の開閉機構32,3
8,41,44,45を代表して、第1の開閉機構32
を開閉させる際の詳細な動作(作用)について説明す
る。
【0081】まず、仕切部6のサンプル受6A,6B,
・・・,6nに分級されたサンプルを回収するのに伴
い、第1の開閉機構32を開く際には、不図示のエアコ
ンプレッサからの圧縮空気をエア導入孔51mからアク
チュエータボディ51aの内部に導入し、ロータリーア
クチュエータ51の回転軸51hを図5(a),(b)
中の矢印A方向に回転させる。すると、この回転軸51
hの回転がカップリング55を介して開閉バルブ57の
弁部材57pに伝わって、弁部材57pが図9に示す閉
塞位置Yから図8に示す開放位置Xに向かって回転し、
開放位置Xに弁部材57pが達したところで、アクチュ
エータボディ51a内のストッパ機構により回転軸51
hの回転が規制されて、弁部材57pの回転が止まる。
【0082】その後は、エア導入孔51mからアクチュ
エータボディ51aの内部への圧縮空気の導入が継続さ
れても、他方のエア導入孔51nからアクチュエータボ
ディ51aの外方に圧縮空気が抜けるだけであり、やが
て、不図示のエアコンプレッサが停止して、アクチュエ
ータボディ51aへの圧縮空気の供給が停止される。そ
して、弁部材57pが閉塞位置Yから90°回転した状
態では、弁本体57rの通孔57sがバルブボディ57
fの通孔57gと連通し、これら両通孔57g,57s
によりバルブボディ57f内に通路Sが画成される。
【0083】従って、仕切部6のサンプル受6A,6
B,・・・,6nに分級されて、各サンプル受6A,6
B,・・・,6nに連なる鉛直管路8の第1の開閉機構
32よりも上端8a側部分にとどまっていたサンプル
は、バルブボディ57f内に通路Sが画成されて開いた
第1の開閉機構32を通過して、この第1の開閉機構3
2よりも下端8b側の鉛直管路8部分に自重により落下
しチーズ31に達する。
【0084】また、この後、第2及び第3の開閉機構3
8,41を開くのに先立って、第1の開閉機構32を閉
じる際には、前記エアコンプレッサからの圧縮空気をエ
ア導入孔51nからアクチュエータボディ51aの内部
に導入し、ロータリーアクチュエータ51の回転軸51
hを図5(a),(b)中の矢印B方向に回転させる。
すると、この回転軸51hの回転がカップリング55を
介して伝わる弁部材57pが、図8に示す開放位置Xか
ら図9に示す閉塞位置Yに向かって回転し、閉塞位置Y
に弁部材57pが達したところで、アクチュエータボデ
ィ51a内のストッパ機構により回転軸51hの回転が
規制されて、弁部材57pの回転が止まる。
【0085】その後は、エア導入孔51nからアクチュ
エータボディ51aの内部への圧縮空気の導入が継続さ
れても、他方のエア導入孔51mからアクチュエータボ
ディ51aの外方に圧縮空気が抜けるだけであり、やが
て、不図示のエアコンプレッサが停止して、アクチュエ
ータボディ51aへの圧縮空気の供給が停止される。そ
して、弁部材57pが開放位置Xから90°回転した状
態では、弁本体57rの周面によりバルブボディ57f
の通孔57gが塞がれて、バルブボディ57f内の通路
Sが遮断される。
【0086】従って、サンプル受6A,6B,・・・,
6nに新たに分級されたサンプルは、下端8b側の鉛直
管路8部分にとどまり、その後、第2及び第3の開閉機
構38,41を開き、ポンプ36を作動させることで、
チーズ31に達したサンプルが、ポンプ36の作動によ
り発生する貯液タンク35からの液体の流れに乗って固
液分離管40に送られる。
【0087】以上に説明した第1乃至第5の各開閉機構
32,38,41,44,45の開閉において、弁部材
57pが閉塞位置Yから開放位置Xに、或は、その反対
に回転する間、弁部材57pと、この弁部材57pが配
設されたバルブボディ57fとが共に変形不能な硬質材
料で形成されており、しかも、弁本体57rが弁部材収
容部57nよりも小さい寸法で形成されてこの弁部材収
容部57nと直接接触しないことから、弁本体57rが
回転しても、バルブボディ57fや弁部材57pの通孔
57g,57sが変形することがない。
【0088】このように第1実施形態のサンプル回収機
構30によれば、鉛直管路8、第1の配管33、第2の
配管34、及び、第4の配管43に介設され、これら鉛
直管路8や各配管33,34,43を開閉する第1乃至
第5の各開閉機構32,38,41,44,45を、バ
ルブボディ57fを貫通する通孔57g中に介設される
弁部材57pの球体状の弁本体57rに、通孔57gと
同径の通孔57sを貫設し、この弁本体57rを、弁本
体57rの周面から突設された弁部材57pの回転軸5
7vにカップリング55を介して連結されたロータリー
アクチュエータ51により、弁本体57rの通孔57s
がバルブボディ57fの通孔57gと連通しサンプルの
通過を可能とする通路Sをバルブボディ57内に画成す
る開放位置Xと、弁本体57rの周面がバルブボディ5
7fの通孔57gを塞ぐ閉塞位置Yとの間で回転させる
構成とした。
【0089】このため、第1乃至第5の開閉機構32,
38,41,44,45の開閉に伴って弁部材57pを
開放位置Xと閉塞位置Yとの間で回転させても、バルブ
ボディ57fの通孔57gと弁本体57rの通孔57s
とによりバルブボディ57f内に画成される通路Sの内
部形状、即ち、体積が変わることがなく、これにより、
分級槽4内で分級されて各サンプル受6A,6B,・・
・,6nに収容されたサンプルの回収に伴う、鉛直管路
8、第1、第2、並びに、第4の配管33,34,43
に設けた第1乃至第5の開閉機構32,38,41,4
4,45の開閉を、これら各開閉機構32,38,4
1,44,45の近傍の鉛直管路8部分や各配管33,
34,43部分において、内部の液体に乱流を発生させ
ずに行い、分級槽4内でのサンプルの分級精度を高く維
持させることができる。
【0090】例えば、第1の開閉機構32について具体
的に説明すると、弁部材57pの閉塞位置Yから開放位
置Xへの回転の際に、通路Sからサンプル受6A,6
B,・・・,6n側に向かう液体の乱流が発生したり、
弁部材57pの開放位置Xから閉塞位置Yへの回転の際
に、サンプル受6A,6B,・・・,6n側から通路S
に向かう液体の乱流が発生し、この乱流が分級槽4内で
の液体の乱流を引き起こしてサンプルの分級精度が低下
する事態の発生を防止することができる。
【0091】また、第1実施形態のサンプル回収機構3
0によれば、弁部材57pの弁本体57rの通孔57s
が、この弁本体57rが配設されるバルブボディ57f
の通孔57gと略同一の内径であることから、弁部材5
7pの開放位置Xにおいて、弁本体57rの部分がバル
ブボディ57fの通孔57gの内側、即ち、このバルブ
ボディ57fに接続される鉛直管路8や、第1、第2、
並びに、第4の配管33,34,43の内側に位置し
て、サンプルの通過する通路S部分の内部形状を狭める
のを防ぐことができる。
【0092】次に、本発明の第2実施形態に係るサンプ
ル回収機構の第1乃至第5の開閉機構32,38,4
1,44,45のうち、代表して、第1の開閉機構32
について、図10及び図11を参照して説明する。
【0093】第2実施形態に係る第1の開閉機構32
は、開閉バルブ57の封止部材57aとバルブボディ5
7f、並びに、弁部材57Aの構成が、第1実施形態の
第1の開閉機構32とは異なっており、その他の構成に
ついては、第1実施形態の第1の開閉機構32と同様に
構成されている。従って、ここでは、第1実施形態の第
1の開閉機構32とは異なる開閉バルブ57の封止部材
57aとバルブボディ57f、並びに、弁部材57Aの
構成についてのみ説明するものとする。なお、図10及
び図11中、図4、図8、並びに、図9に示すものと同
一の部材、箇所には、それらの図で付したものと同一の
引用符号を付して説明する。
【0094】図10(a)は第2実施形態に係る第1の
開閉機構の弁部材の開放位置を示す一部截断要部正面
図、図10(b)は同一部截断要部平面図、図11
(a)は同弁部材の閉塞位置を示す一部截断要部正面
図、図11(b)は同一部截断要部平面図である。そし
て、第2実施形態の弁部材57Aは、第1実施形態の弁
部材57pと同様の回転軸57vと、この回転軸57v
に連設された開閉板57Bを有している。
【0095】前記開閉板57Bは、図10(a),
(b)に示すように、バルブボディ57fの通孔57g
の内径と略同一の外径の円板状に形成され、回転軸57
v寄りの開閉板57B部分は、図10(b)に示すよう
に、回転軸57に近づくにつれて厚みが増すテーパ状に
形成されている。また、開閉板57Bの周縁で回転軸5
7vと対向する周縁箇所には、図10(a)に示すよう
に、開閉板57Bの径方向に枢軸57Cが突設されてい
る。
【0096】前記バルブボディ57fは、通孔57gの
中心を挟んで弁部材挿入口57jの小径部57kに対向
する通孔57gの内周面箇所の凹部57mと、この凹部
57m及び通孔57gの上下方向略中央部分で画成され
る弁部材収容部57nとが省略され、その代わりに、通
孔57gの中心を挟んで弁部材挿入口57jの小径部5
7kに対向する通孔57gの内周面部分で、弁部材挿入
口57jの軸線上に位置する内周面箇所に、前記枢軸5
7Cが挿入可能な枢支溝57Dが形成されている。
【0097】前記封止部材57aは、その一端の膨出部
57cの凹溝57dが省略された代わりに、一端寄りの
通孔57b箇所に環状溝57Eが形成されて、その内部
に環状のシール材57Fが収容されている。なお、図1
0(a),(b)及び図11(a),(b)中引用符号
Zは、バルブボディ57fの通孔57g、及び、鉛直管
路8、第1の配管33、第2の配管34、及び、第4の
配管43のバルブボディ57fに連結される部分の延在
方向を示す。
【0098】上述した第2実施形態に係る第1の開閉機
構32を組み付ける際には、弁部材57Aの回転軸57
vを封止部材57aの膨出部57c側から通孔57bに
挿通して、回転軸57vを封止部材57aの他端側から
外方に突出させ、この状態で、弁部材57pの開閉板5
7Bをバルブボディ57fの通孔57g内に収容して、
枢軸57Cを通孔57gの枢支溝57Dに差し込みつ
つ、封止部材57aの一端側を弁部材挿入口57jに挿
入して、この弁部材挿入口57jを封止部材57aによ
り塞ぐ。
【0099】そして以後は、図10及び図11では図示
を省略しているが、第1実施形態のサンプル回収機構3
0と同様に、封止部材57aの他端側から突出した回転
軸57vの先端部分を、ブラケット53のカップリング
収容部53c内でカップリング55を介して、ロータリ
ーアクチュエータ51の係合部51k側の回転軸51h
部分に連結する。
【0100】このようにして組み付けた第2実施形態の
第1の開閉機構32を開く際には、エアコンプレッサか
らの圧縮空気をエア導入孔51mからアクチュエータボ
ディ51aの内部に導入し、ロータリーアクチュエータ
51の回転軸51hを図5(a),(b)中の矢印A方
向に回転させる。すると、この回転軸51hの回転がカ
ップリング55を介して伝わる弁部材57Aが、アクチ
ュエータボディ51a内のストッパ機構により回転軸5
1hの回転が規制されるまで回転する。
【0101】そして、ストッパ機構による回転軸51h
の回転規制によって弁部材57pの回転が止まると、図
10(a),(b)に示すように、バルブボディ57f
の通孔57gの延在方向Zに沿って延在する開放位置X
で開閉板57Bが固定され、開閉板57Bの両面と通孔
57gの内周面との間に、サンプルの通過を可能とする
2つの間隙Pが画成される。
【0102】また、第1の開閉機構32を閉じる際に
は、前記エアコンプレッサからの圧縮空気をエア導入孔
51nからアクチュエータボディ51aの内部に導入
し、ロータリーアクチュエータ51の回転軸51hを図
5(a),(b)中の矢印B方向に回転させる。する
と、この回転軸51hの回転がカップリング55を介し
て伝わる弁部材57Aが、図10(a),(b)に示す
開放位置Xから、アクチュエータボディ51a内のスト
ッパ機構により回転軸51hの回転が規制されるまで回
転する。
【0103】そして、開放位置Xから弁部材57pが9
0°回転したところで、ストッパ機構による回転軸51
hの回転規制によって弁部材57pの回転が止まると、
図11(a),(b)に示すように、バルブボディ57
fの通孔57gの延在方向Zと直交する方向に沿って延
在する閉塞位置Yで開閉板57Bが固定され、開閉板5
7Bの外縁が全周に亘って通孔57gの内周面に密着し
て通孔57gが閉塞される。
【0104】なお、この第2実施形態においても、第2
乃至第5の各開閉機構38,41,44,45は、配置
が異なる点と、介設する箇所が第2及び第4の配管3
3,34,43である点と、開閉板57Bの形状が対応
する第2及び第4の配管33,34,43の内部形状に
合わせている点を除いて、第1の開閉機構32と同様に
構成されている。
【0105】上述した第2実施形態のサンプル回収機構
によっても、第1実施形態のサンプル回収機構30と同
様の効果を奏することができる。そして、第2実施形態
のサンプル回収機構によれば、弁部材57Aが、回転軸
57vと、この回転軸57vに連設され、鉛直管路8、
第1、第2、並びに、第4の配管33,34,43の内
部形状に対応する外形で円板状の開閉板57Bとで構成
されていることから、通孔57sが貫設された球状の弁
本体57rを有する第1実施形態の弁部材57pに比べ
て、弁部材57Aを簡単に構成でき、第1乃至第5の開
閉機構32,38,41,44,45の構造を簡略化し
安価に構成することができる。
【0106】なお、第1及び第2実施形態を通じて、ロ
ータリーアクチュエータ51に供給する圧縮空気の空気
圧は、弁本体57rの通孔57sの開口縁付近の液体
や、開閉板57Bの外縁付近の液体が、これら通孔57
sや開閉板57Bの移動に伴って渦流を生じない速度で
弁部材57p,57Aを回転させることができる程度に
とどめることが望ましい。また、第1乃至第5の開閉機
構32,38,41,44,45を開閉させるための前
記不図示のエアコンプレッサによるロータリーアクチュ
エータ51に対する圧縮空気の供給及び停止や、供給対
象とするエア導入口51m,51nの切り換えは、不図
示のシーケンサ及びソレノイドバルブにより行うことが
できる。
【0107】そして、第1及び第2実施形態のサンプル
回収機構30によれば、分級槽4内で分級されたサンプ
ルが収容される各サンプル受6A,6B,・・・,6n
にそれぞれ鉛直管路8の上端8aを接続し、この鉛直管
路8の下端8bに、チーズ31を介して二股に分岐され
た第1及び第2の配管33,34を接続して、これら鉛
直管路8、第1の配管33、及び、第2の配管34に、
貯液タンク35に貯留された分級槽4内と同一の液体を
充填すると共に、ポンプ36により、第1の配管33か
らチーズ31を介して第2の配管34に向かう液体の流
れを作り、さらに、鉛直管路8、第1の配管33、及
び、第2の配管34に、これらを開閉する第1乃至第3
の開閉機構32,38,41をそれぞれ介設する構成と
した。
【0108】このため、各サンプル受6A,6B,・・
・,6nから回収したサンプルをチーズ31に導く際に
は、第2及び第3の開閉機構38,41を閉じた後に第
1の開閉機構32を開くことで、また、チーズ31に導
いたサンプルを第2の配管34の他端34b側に導く際
には、第1の開閉機構32を閉じた後に第2及び第3の
開閉機構38,41を開くことで、第2及び第3の開閉
機構38,41の開閉に伴ってチーズ31側に液体の乱
流が発生しても、閉じた第1の開閉機構32により遮ら
れて、第1の開閉機構32よりも各サンプル受6A,6
B,・・・,6nには達しない。
【0109】従って、第1及び第2実施形態では、第2
及び第3の開閉機構38,41を共に第1の開閉機構3
2と同じ構成としたが、第2及び第3の開閉機構38,
41は、第1の開閉機構32とは構成が異なる、例え
ば、従来のピンチコックや電磁弁を用いて外側からチュ
ーブを挟み込む構成に変えてもよい。また、第4及び第
5の開閉機構44,45も同様に、第1及び第2実施形
態のように第1の開閉機構32と同じ構成とする必要は
必ずしもない。
【0110】なお、弁部材57p,57Aの開放位置X
と閉塞位置Yとの間の回転は、弁駆動機構58やこれに
連結した操作部材を手で操作して行う構成としてもよい
が、第1及び第2実施形態のサンプル回収機構30のよ
うに、弁部材57pの開放位置Xと閉塞位置Yとの間の
回転を、弁駆動機構58を介してロータリーアクチュエ
ータ51を駆動源として行う構成とすれば、次のような
さらなる効果がある。即ち、ロータリーアクチュエータ
51に供給される作動用の圧縮空気の空気圧を適宜調整
することで、弁本体57rの通孔57sの開口縁付近の
液体や、開閉板57Bの外縁付近の液体が、これら通孔
57sや開閉板57Bの移動に伴って渦流を生じないよ
うにするための弁部材57p,57Aの回転速度を、容
易に設定することができる。そして、同様の効果を得る
ための駆動源としては、第1及び第2実施形態で示した
エア駆動式のロータリーアクチュエータ51の他に、ス
テッピングモータを用いることもでき、その場合には、
弁部材57p,57Aの回転角度をステッピングモータ
自体で細かく設定できることから、封止部材57aのス
トッパ部材57eを省略することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明によれば、内部に充填された液体中でサンプルを
沈降させて該サンプルを分級する分級槽から分級された
前記サンプルを回収するのに用いられ、分級されたサン
プルのそれぞれに対応して設けられる機構であって、前
記分級槽に一端が接続され、該分級槽で分級された前記
サンプルが自重により、前記分級槽内と同一の液体が充
填された内部を落下する第1の管路と、前記第1の管路
の他端に中間部が接続され、該中間部を挟んだ一端側か
ら他端側に前記分級槽内と同一の液体が流れる第2の管
路と、前記第1の管路の両端間部分に設けられ、該第1
の管路内を開放、遮蔽する第1の開閉機構と、前記第2
の管路であって、前記第1の管路の他端が接続される箇
所と前記第2の管路の一端との間に位置する第2の管路
部分に設けられ、この第2の管路部分内を開放、遮蔽す
第2の開閉機構と、前記第2の管路であって、前記第
1の管路の他端が接続される箇所と前記第2の管路の他
端との間に位置する第2の管路部分に設けられ、この第
2の管路部分内を開放、遮蔽する第3の開閉機構とを備
え、前記第1乃至第3の各開閉機構のうち少なくとも前
記第1の開閉機構は、該開閉機構が配設される前記管路
上に配置される弁部材と、この弁部材を移動させる弁駆
動機構とを有しており、前記弁駆動機構は、前記弁部材
を、該弁部材が配置される前記管路の内部に前記サンプ
ルの通過を可能とする開放位置と、該管路の内部を閉塞
する閉塞位置との間で、前記弁部材が配置される管路を
変形させずに移動させる構成とした。
【0112】このため、第1の開閉機構の弁部材を開放
位置とし第2及び第3の開閉機構の弁部材をそれぞれ閉
塞位置とすることで、分級槽で分級されて自重により落
下したサンプルが第2及び第3の開閉機構の間に位置す
る第2の管路部分に到達し、次いで、第1の開閉機構の
弁部材を閉塞位置とした後、第2及び第3の開閉機構の
弁部材をそれぞれ開放位置とすることで、第2の管路の
他端側にサンプルが達する。
【0113】そして、この時点で分級槽から自重により
落下して第1の開閉機構の弁部材よりも分級槽側の第1
の管路部分に達したサンプルは、第2及び第3の開閉機
構の弁部材をそれぞれ閉塞位置とし、次に、第1の開閉
機構の弁部材を開放位置とすることで、第2及び第3の
開閉機構の間に位置する第2の管路部分に到達する。従
って、上述した各開閉機構の弁部材の開閉を順次繰り返
すことで、分級槽で分級されたサンプルが、第2の管路
の他端側に達して回収される。
【0114】このサンプルの回収の際、少なくとも第1
の管路が、この第1の管路に配設される第1の開閉機構
の弁部材の移動に伴い変形せず、第1の管路内の体積が
変化しないことから、第1の開閉機構の弁部材の開閉に
伴い、第1の管路内の液体、及び、この第1の管路に連
通する分級槽内の液体には乱流が発生しない。しかも、
第1の開閉機構の弁部材の開閉の際に、第2及び第3の
開閉機構により第2の管路を閉塞状態とすることで、第
1の開閉機構の弁部材よりも第2の管路側の第1の管路
部分と、第1の開閉機構の弁部材よりも分級槽側の第1
の管路部分とが、第1の開閉機構の弁部材により遮断さ
れるので、第2及び第3の開閉機構による第2の管路の
開閉によっても、第1の開閉機構の弁部材よりも分級槽
側の第1の管路部分内の液体、及び、この第1の管路に
連通する分級槽内の液体に乱流が確実に発生しない。
【0115】従って、第1乃至第3の開閉機構による第
1及び第2の管路の開閉に伴い分級槽内の液体に乱流が
発生するのを確実に防ぎ、分級槽内でのサンプルの沈降
分級に悪影響を及ぼさずに、この分級槽からサンプルを
回収することができる。
【0116】また、請求項2に記載した本発明によれ
ば、前記弁部材が、該弁部材の配設される前記管路の内
寸法を上回る外径で形成され該管路で回転可能に保持
された球体と、該球体に貫設され前記サンプルの通過を
可能とする通孔とを有しており、前記開放位置において
前記通孔が、前記弁部材が配設される管路の延在方向に
沿って延在し、該通孔を介して前記弁部材の両側の前記
管路部分が連通する一方、前記閉塞位置において前記通
孔が、前記弁部材が配設される管路の延在方向と交わる
方向に沿って延在し、該管路の内部が前記球体の周面に
よって閉塞される構成とした。このため、弁部材を構成
する球体の通孔を、管路の内部寸法以上の内径で形成す
ることで、少なくとも第1の開閉機構が設けられる第1
の管路において、開放位置の弁部材が管路の内部に位置
してサンプルの通過する部分の内部形状を狭めるのを防
ぐことができる。
【0117】さらに、請求項3に記載した本発明によれ
ば、前記弁部材が、該弁部材が配設される前記管路の内
部形状に対応する外形の開閉板を有しており、前記開放
位置において前記開閉板が、前記弁部材が配設される管
路の延在方向に沿って延在して、該管路との間に前記サ
ンプルの通過を可能とする間隙を画成する一方、前記閉
塞位置において前記開閉板が、前記弁部材が配設される
管路の延在方向と交わる方向に沿って延在し、該管路に
前記開閉板の外縁が全周に亘って密着する構成とした。
このため、管路の内部形状に対応する外形の開閉板によ
り弁部材を簡単に構成でき、これにより、少なくとも第
1の開閉機構の構造を簡略化し安価に構成することがで
きる。
【0118】また、請求項4に記載した本発明によれ
ば、前記弁駆動機構を作動させ前記弁部材を前記開放位
置と前記閉塞位置との間で移動させる駆動源をさらに備
える構成としたので、弁部材の移動速度がその弁部材の
周辺の液体に乱流を発生させない速度に収まるように、
弁駆動機構の作動速度を一義的に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施形態による沈降分級
装置用サンプル回収機構を接続した沈降分級装置の正面
図である。
【図2】図1の仕切部の構成を示す沈降分級装置の一部
截断拡大側面図である。
【図3】図1に示すサンプル回収機構の概略構成を模式
的に示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係り、図3に示す第2
乃至第5の開閉機構と構成が共通する第1の開閉機構の
拡大平面図である。
【図5】図5(a)は図4に示すアクチュエータボディ
の左側面図、図5(b)は同右側面図である。
【図6】図6(a)は図4に示すブラケットの左側面
図、図6(b)は同底面図、図6(c)は同正面から見
た断面図である。
【図7】図7(a)は図4に示すカップリングの正面
図、図7(b)は同左側面図、図7(c)は同右側面
図、図7(d)は同正面から見た断面図である。
【図8】図4に示す第1の開閉機構における弁部材の開
放状態を示す一部截断正面図である。
【図9】図4に示す第1の開閉機構における弁部材の閉
塞状態を示す一部截断正面図である。
【図10】図10(a)は本発明の第2実施形態に係る
第1の開閉機構の開閉バルブ部分における弁部材の開放
状態を示す一部截断要部正面図、図10(b)は同一部
截断要部平面図である。
【図11】図11(a)は本発明の第2実施形態に係る
第1の開閉機構の開閉バルブ部分における弁部材の閉塞
状態を示す一部截断要部正面図、図11(b)は同一部
截断要部平面図である。
【図12】従来技術に係る沈降分級装置用サンプル回収
機構を接続した沈降分級装置を側面から見た断面図であ
る。
【図13】図13(a)は外側からの挟み込みにより開
閉する従来のサンプル回収用チューブの開放状態を示す
説明図、図13(b)は同閉塞状態を示す説明図であ
る。
【図14】図14(a)は図13に示す従来のサンプル
回収用チューブの開放状態から閉塞状態への移行に伴う
分級槽内の乱流を示す説明図、図14(b)は同サンプ
ル回収用チューブの閉塞状態から開放状態への移行に伴
う分級槽内の乱流を示す説明図である。
【符号の説明】
4 分級槽 8 鉛直管路(第1の管路) 8a 鉛直管路上端(第1の管路一端) 8b 鉛直管路下端(第1の管路他端) 32 第1の開閉機構 33 第1の配管(第2の管路) 33a 第1の配管他端(第2の管路の一端) 34 第2の配管(第2の管路) 34b 第2の配管他端(第2の管路の他端) 38 第2の開閉機構 41 第3の開閉機構 51 ロータリーアクチュエータ(駆動源) 57p,57A 弁部材 57r 弁本体(球体) 57s 弁本体通孔 57B 開閉板 58 弁駆動機構 P 間隙 S 通路 X 開放位置 Y 閉塞位置 Z 鉛直管路の延在方向(管路の延在方向)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に充填された液体中でサンプルを沈
    降させて該サンプルを分級する分級槽から分級された前
    記サンプルを回収するのに用いられ、分級されたサンプ
    ルのそれぞれに対応して設けられる機構であって、 前記分級槽に一端が接続され、該分級槽で分級された前
    記サンプルが自重により、前記分級槽内と同一の液体が
    充填された内部を落下する第1の管路と、 前記第1の管路の他端に中間部が接続され、該中間部を
    挟んだ一端側から他端側に前記分級槽内と同一の液体が
    流れる第2の管路と、 前記第1の管路の両端間部分に設けられ、該第1の管路
    内を開放、遮蔽する第1の開閉機構と、 前記第2の管路であって、前記第1の管路の他端が接続
    される箇所と前記第2の管路の一端との間に位置する
    2の管路部分に設けられ、この第2の管路部分内を開
    放、遮蔽する第2の開閉機構と、 前記第2の管路であって、前記第1の管路の他端が接続
    される箇所と前記第2の管路の他端との間に位置する第
    2の管路部分に設けられ、この第2の管路部分内を開
    放、遮蔽する 第3の開閉機構とを備え、 前記第1乃至第3の各開閉機構のうち少なくとも前記第
    1の開閉機構は、該開閉機構が配設される前記管路上に
    配置される弁部材と、この弁部材を移動させる弁駆動機
    構とを有しており、 前記弁駆動機構は、前記弁部材を、該弁部材が配置され
    る前記管路の内部に前記サンプルの通過を可能とする開
    放位置と、該管路の内部を閉塞する閉塞位置との間で、
    前記弁部材が配置される管路を変形させずに移動させ
    る、 ことを特徴とする沈降分級装置用サンプル回収機構。
  2. 【請求項2】 前記弁部材は、該弁部材が配設される前
    記管路の内部寸法を上回る外径で形成され該管路で回転
    可能に保持された球体と、該球体に貫設され前記サンプ
    ルの通過を可能とする通孔とを有しており、前記開放位
    置において前記通孔が、前記弁部材が配設される管路の
    延在方向に沿って延在し、該通孔を介して前記弁部材の
    両側の前記管路部分が連通する一方、前記閉塞位置にお
    いて前記通孔が、前記弁部材が配設される管路の延在方
    向と交わる方向に沿って延在し、該管路の内部が前記
    体の周面によって閉塞される請求項1記載の沈降分級装
    置用サンプル回収機構。
  3. 【請求項3】 前記弁部材は、該弁部材が配設される前
    記管路の内部形状に対応する外形の開閉板を有してお
    り、前記開放位置において前記開閉板は、前記弁部材が
    配設される管路の延在方向に沿って延在して、該管路と
    の間に前記サンプルの通過を可能とする間隙を画成する
    一方、前記閉塞位置において前記開閉板は、前記弁部材
    が配設される管路の延在方向と交わる方向に沿って延在
    し、該管路に前記開閉板の外縁が全周に亘って密着する
    請求項1記載の沈降分級装置用サンプル回収機構。
  4. 【請求項4】 前記弁駆動機構を作動させ前記弁部材を
    前記開放位置と前記閉塞位置との間で移動させる駆動源
    をさらに備える請求項1、2又は3記載の沈降分級装置
    用サンプル回収機構。
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