JP3292908B2 - 粒子分析装置 - Google Patents
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Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
れる流路において、流体内に含有される粒子を順次検出
分析する粒子分析装置に係り、特に粒子の識別・選別・
操作を行うのに好適な粒子分析装置に関する。
含まれるプランクトンの数密度や種類を顕微鏡下で目視
分析することが一般に行われて来たが、広範囲のプラン
クトン試料に対する形態学的特徴、状態、成長状況など
を検討するには膨大な時間が必要であり、観察者の主観
が入ることが避けられなかった。
学の分野で発達して来たフローサイトメトリー技術が適
用されてきている。フローサイトメトリーは分析対象と
なる細胞などの微粒子を含むサンプル液をノズルを通し
て硝子管内に流すとともに、このときノズルを包む硝子
管にも流体(シース液と呼ぶ)を流して、サンプル液を
包み込むようにする。そして、これに硝子管の下流側に
設置したレーザからの光をスポット状に照射する。サン
プル液に含まれる粒子はその種類により光の散乱、吸収
の程度が異なり、また、粒子に含まれる色素などが照射
光により励起され蛍光を発生する場合がある。そこで、
これらの光をセンサにより光電変換しそれらの信号の強
度分布を求めることにより、サンプル液に含まれる粒子
の大きさや種類を推定することができる。
ptical Plankton Analyser:A FlowCytometer for Plank
ton Analysis,I:Design Cosiderations" Cytometry 10:
PP522-528(1989) および "The Macro Flow Planktomete
r:A New Device for Volumeand Fluorescence Analysis
of Macro Plankton Including Triggered VideoImagin
g in Flow" Cytometry 17:PP109-118(1994) などがあ
る。
来の技術では、サンプル液の流速は1m/s程度のオー
ダであり短時間のうちに多数の微粒子からの情報(信
号)を得ることができるが、多種類の粒子を含む場合や
複雑な形状を有する粒子の分類が困難になってくる。一
方、動物プランクトンのなどの大形のプランクトンを分
類するため直接テレビカメラで粒子を撮像することが行
われている。この場合、粒子像が得られるので、複雑な
形態を有する動物プランクトンの分類同定には有利であ
るが、一方向からの瞬間像しか得られないので、十分な
情報を得られないという欠点がある。
に個々に分析しにくい粒子の情報を詳細に分析でき、且
つ粒子を種類別に選別して採取可能な粒子分析装置を提
供することにある。
に本発明は、光を透過する透明部が少なくとも一部に形
成された流路と、該流路に流体を流す流体駆動源と、前
記流路の途中に設けられ、流路を流れる流体内に含有さ
れる粒子を検出する粒子検出部と、前記粒子検出部で検
出した粒子を、粒子検出部の下流側で前記透明部から観
測する粒子観測部とを備えた粒子分析装置において、前
記粒子観測部下流側の流路を開閉する弁機構と、前記粒
子検出部が粒子を検出したときに出力される粒子検出信
号を取り込んで、その粒子検出信号を基にした所定のタ
イミングで、前記弁機構に対して流路を閉じさせる弁制
御信号を、前記流体駆動源に対して流路内の流れを停止
させる流体駆動源制御信号をそれぞれ送出することによ
り、粒子検出部で検出した粒子を前記透明部に停止させ
る制御手段と、を備えたことを特徴としている。
駆動源により流路内に送り込まれる。そして、流体中に
粒子が存在していると、その粒子は粒子検出部で検出さ
れ、このとき粒子検出部は粒子検出信号を出力する。そ
の粒子検出信号は制御手段に取り込まれ、制御手段は、
粒子検出信号を基にした所定のタイミングで、弁機構に
対しては弁制御信号を送出して流路を閉塞させるととも
に、流体駆動源に対しては流体駆動源制御信号を送出し
て流路内の流体の流れを停止させる。これによって、粒
子検出部で検出された粒子を流路中の透明部の観測領域
に確実に停止させることができ、その観測領域に停止し
た粒子を観測部で容易に観測することが可能となる。
信号を送出することは行わず、弁機構に対してだけ弁制
御信号を送出して流路を閉塞させるように構成しても、
粒子検出部で検出された粒子を流路中の透明部の観測領
域で停止させることが可能である。
なくとも一部に形成された流路と、該流路に流体を流す
流体駆動源と、前記流路の途中に設けられ、流路を流れ
る流体内に含有される粒子を検出したときに粒子検出信
号を出力する粒子検出部と、前記粒子検出部で検出した
粒子を、前記粒子検出信号に基づいてタイミングを合わ
せて、粒子検出部の下流側で前記透明部から撮像する粒
子撮像部とを備えた粒子分析装置において、前記粒子撮
像部下流側の流路を開閉する弁機構と、前記粒子検出信
号を取り込んで、その粒子検出信号を基にした所定のタ
イミングで、前記弁機構に対して流路を閉じさせる弁制
御信号を、前記流体駆動源に対して流路内の流れを停止
させる流体駆動源制御信号をそれぞれ送出することによ
り、粒子検出部で検出した粒子を前記透明部に停止させ
る制御手段と、を備えたことを特徴としている。
て、所定のタイミングで粒子撮像部下流側の流路を閉塞
させ、同時に流路内の流体の流れを停止させることがで
き、粒子検出部で検出された粒子を流路中の透明部の撮
像領域で確実に停止させることができる。また、この場
合も、流体駆動源に対して流体駆動源制御信号を送出す
ることは行わず、弁機構に対してだけ弁制御信号を送出
して流路を閉塞させるようにしても良い。
なくとも1つの入口側流路を複数の出口側流路の各々に
切り替えて接続する切替弁と、弁制御信号に基づいて切
替弁を駆動する駆動部と、を有することを特徴としてい
る。このような切替弁では弁の切替時に流路を閉塞状態
にすることができる。すなわち、ある出口側流路から他
の出口側流路へ切替える際には、入口側流路と出口側流
路との連通が遮断される状態が存在するために、この遮
断状態を保持するようにすれば流路の閉塞が可能となる
のである。
が設けられ中央に円筒孔が形成された外周部材と、前記
円筒孔に回動自在に嵌合され、所定角度回動したときに
前記入口側流路の1つと前記出口側流路の1つとを連通
させる少なくとも1つの通路を有する内周部材と、から
なるロータリー式の切替弁がある。また、入口側流路が
設けられた第1の外側平板と、該第1の外側平板と所定
間隔を開けて配置され、出口側流路が設けられた第2の
外側平板と、前記第1・2の外側平板の間に摺動自在に
嵌合され、所定量摺動したときに前記入口側流路の1つ
と前記出口側流路の1つとを連通させる少なくとも1つ
の通路を有する摺動部材と、からなるスライド式の切替
弁もある。
される複数の流体導入口が設けられている。そして、複
数種の流体はそれぞれに異種の粒子を含んでおり、ある
粒子を含む流体に対し、その流体と異なる流体は、前記
粒子と相互作用する溶質を含んでいる。例えば複数種の
流体として、サンプル液の他に、粒子や化学薬品を含む
シース液を使用する。流路内の流れを停止した場合、サ
ンプル液とシース液は速やかに混合しサンプル液内に含
まれる粒子とシース液内に含まれる粒子や化学薬品が接
触する。このとき、粒子間の相互作用が生じたり、粒子
に薬品が作用する。この様子を接触直後から粒子観測部
で観測したり、または粒子撮像部で撮像する。
に説明する。 (第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1
に示す。本実施の形態では、粒子1を含む流体11が、
流路2の入口21からポンプなどの流体駆動源22によ
り吸引され、さらに流路2に送り込まれて流路2内を一
定速度で進行する。流路2には粒子検出部3が設けら
れ、流路2内を流れて粒子検出部3に到達した粒子1を
検出する。粒子検出部3は粒子1を検出すると粒子検出
信号31を発生する。粒子検出部3の下流側には流路2
が透明に形成された観測領域51が存在し、この観測領
域51に対向して顕微鏡などの観測機構52が設けられ
ている。観測領域51の下流側の流路2には弁機構6が
設けられ、弁機構6はコントローラ7からの弁制御信号
71によって流路の開閉を行う。なお、流路2は全体が
透明に形成されていても良いし、観測領域51の所だけ
が透明に形成されていても良い。
検出信号31が入力されると、一定時間後に、流体駆動
源制御信号75を発して流体駆動源22を停止させると
ともに、弁制御信号71を発して弁機構6を閉止させ
る。流体駆動源22の停止および弁機構6の閉止は粒子
1が観測領域51に入っている間に粒子検出信号31を
受けたコントローラ7が行う。これにより粒子1を観測
領域51内に停止させることができる。そして、この停
止させた粒子1を観測機構52を介して目視やテレビカ
メラにより観測する。
や観測機構52を介して観測した結果を基に、図示して
ないスイッチやキーボードもしくはマウスなどの入力手
段から、人がコントローラ7に指令83を入力すること
により、弁機構6を開放するとともに流体駆動源22を
始動して、流体11の流れを再開し新たな粒子が流れて
くるのに備える。
を検出する基準となる粒子のサイズや形状などの情報を
含む制御信号72が粒子検出部3に対して出力され、さ
らに顕微鏡などの観測機構52のステージの駆動や焦点
の調整などを指令する制御信号73が観測機構52に対
して出力される。
出された粒子1を透明な観測領域51内に確実に停止さ
せることができるので、その粒子1を観測機構52によ
って詳細に分析することができる。また、粒子1の自発
的な運動を分析することもできる。
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴部分
は、図1における観測機構52の代わりに粒子撮像部5
3を設けたことである。粒子撮像部53は流路2の透明
部に面し流路2内を流れる粒子1をテレビ信号などの画
像信号81として撮像するもので、撮像された画像信号
81は画像インターフェース541でディジタル化さ
れ、画像情報82としてコントローラ7に送られ処理さ
れる。
子検出部3がその粒子1を検出して粒子検出信号31が
発生する。粒子検出信号31は粒子1のサイズや形状に
応じた情報を含んだ信号である。コントローラ7は粒子
検出部3からの粒子検出信号31を取り込むとともに、
その粒子検出信号31と事前に設定された基準に基づき
撮像を実行するか否かを決定し、撮像を実行する場合は
撮像指令信号74を粒子撮像部53に送出する。撮像指
令信号74を受けた粒子撮像部53は、粒子1が粒子撮
像部53の撮像領域に達したときに粒子1を撮像し、そ
の撮像結果を画像信号81として画像インターフェース
541に送出する。あるいは、粒子撮像部53から一定
間隔で送出される画像信号81のうち、粒子1が粒子撮
像部53に達したときに生じた画像信号81を画像イン
ターフェース541が取り込むようにしても良い。
コントローラ7は、粒子検出信号31に含まれる情報と
事前に設定された基準に基づき流体11を停止するか否
かを決定し、流体11を停止する場合は、検出された粒
子1が粒子撮像部3の撮像領域に停止するように、流体
駆動源制御信号75および弁制御信号71により、一定
時間後に流体駆動源22を停止させるとともに弁機構6
を閉止する。粒子1が停止した場合、粒子撮像部53か
ら出た画像信号81は任意に画像インターフェース54
1に取り込まれる。また、人による観察が可能なよう
に、図示してない画像表示部に画像信号81または画像
情報82を送り表示しても良い。
82に基づき粒子1を分析し、粒子1の形態情報を抽出
して粒子1の種類等を判別する。一連の処理が終了し粒
子1からの情報を取得し終わった場合は、コントローラ
7は弁制御信号71を発し弁機構6を開放する。その
後、コントローラ7は流体駆動源22を始動し流体2の
流れを再開させる。
おいて、画像情報82に基づき粒子1の像を詳細に分析
することができるので、粒子1の判別・分類などを自動
化することができる。
の実施の形態を示している。図において、コントローラ
7、粒子検出部3、流体駆動源22、および観測機構5
2は、前に説明した図1の場合と同じである。また粒子
検出部3の下流側の流路2には透明な観測領域51が存
在する点も図1の場合と同じである。
の下流側に流路切替弁65を設けたことである。流路切
替弁65は、流路2に接続された一つの入口61と、流
路2に対して反対側にある複数の出口62とを有し、入
口61と複数の出口62のうちの一つとを切り替え接続
する通路63が設けられている。
子検出信号31が入力されると、一定時間後に流体駆動
源制御信号75を発し流体駆動源22を停止させる。ま
た同時に、コントローラ7は一定時間後に弁制御信号7
1を発し流路切替弁65をニュートラルの位置に保持す
る(流路を閉塞する)。流体駆動源22の停止および流
路切替弁65のニュートラル位置での保持は、粒子1が
観測領域51に入っている間に粒子検出信号31を受け
たコントローラ7が行う。これにより粒子1を観測領域
51内に停止させることができる。そして、この粒子1
を観測機構52を介して目視やテレビカメラにより観測
する。
や観測機構52を介して観測した結果を基に、図示して
ないスイッチやキーボードもしくはマウスなどの入力手
段から、人がコントローラ7に指令83を入力すること
により、コントローラ7は流路切替弁65を駆動して特
定の出口に流路2を直結するとともに流体駆動源22を
始動して、流体11に含まれる粒子1を流路切替弁65
の特定の出口に導くことができる。
れた粒子1の種類に応じ流路切替弁65を色々と切替操
作することによって、粒子1を選別し別々の容器に取得
することが可能となる。
の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴部分
は、図3における観測機構52の代わりに粒子撮像部5
3を設けたことである。粒子撮像部53は流路2の透明
部に面し流路2内を流れる粒子1をテレビ信号などの画
像信号81として撮像するもので、撮像された画像信号
81は画像インターフェース541でディジタル化さ
れ、画像情報82としてコントローラ7に送られ処理さ
れる。
中に粒子1が含まれていると、粒子検出部3はその粒子
1を検出して粒子検出信号31を発生する。粒子検出信
号31は粒子1のサイズや形状に応じた情報を含む信号
で、粒子検出信号31を入力したコントローラ7は、そ
の粒子検出信号31と事前に設定された基準に基づき撮
像を実行するか否かを決定し、撮像する場合は撮像指令
信号74を粒子撮像部53に送出する。撮像指令信号7
4を受けた粒子撮像部53は粒子1が粒子撮像部53の
撮像領域に達したときに撮像した画像信号81を画像イ
ンターフェース541に送出する。あるいは、粒子撮像
部53から一定間隔で送出される画像信号81のうち、
粒子1が粒子撮像部53に達したときに生じた画像信号
81を画像インターフェース541が取り込むようにし
ても良い。
コントローラ7は、粒子検出信号31に含まれる情報と
事前に設定された基準に基づき流体11を停止するか否
かを決定し、流体11を停止する場合は、検出された粒
子1が粒子撮像部3の撮像領域に停止するように、流体
駆動源制御信号75および弁制御信号71により、一定
時間後に流体駆動源22を停止させるとともに流路切替
弁65をニュートラルの位置に保持する(流路を閉塞す
る)。粒子1が停止した場合、粒子撮像部53から出た
画像信号81は任意に画像インターフェース541に取
り込まれる。また、人による観察が可能なように、図示
してない画像表示部に画像信号81または画像情報82
を送り表示しても良い。
82に基づき粒子1を分析し、粒子1の形態情報を抽出
して粒子1の種類等を判別する。一連の処理が終了し粒
子1からの情報を取得し終わった場合は、コントローラ
7は弁制御信号71を発し流路切替弁65の出口を切り
替える。その後、コントローラ7は流体駆動源22を始
動し流体2の流れを再開させる。これにより検出した粒
子1を画像情報82に基づき別出口に導き粒子1の選別
収集を行う。
出された粒子1の種類に応じ流路切替弁65を色々と切
替操作することによって、粒子1を自動的に選別し別々
の容器に取得できる。
細構造を示している。流路切替弁65は、図のように固
定部67(外周部材)と回転部64(内周部材)とから
構成されている。固定部67は、流路2側の入口61
1、それに対向する入口612、および2箇所の出口6
21,622を有し、中心部に円筒孔が形成されてい
る。また、回転部64は円筒形をしており、固定部67
中心部の円筒孔に嵌め込まれ軸641を中心に回転自在
である。入口611又は312と出口621又は622
とは、回転部64に設けた2箇所の通路651,652
により結合される。そして、軸641をステッピングモ
ータなどの回転駆動機構66によって回転させることに
より、回転部64を回転させることができる。この場
合、回転駆動機構66は、コントローラ7からの弁制御
信号71(駆動パルス)によって、事前に設定した一定
角度だけ回転部64を回転させる。
の駆動方法を模式的に説明したものである。流体11を
流し始めた時点では、流路2側の入口611は通路65
1を介して出口621に接続しており、流体11は出口
621から外部のタンクなどに収集されている(図7
(a))。粒子検出部3で粒子1が検出され、コントロー
ラ7からの弁制御信号71により回転部64を約45度
回転させる。これにより流路2は回転部64により閉塞
され、流路内の流体11は停止する(図7(b))。目視
検査や画像処理の結果、粒子1を採取する場合は、回転
部64を更に90度の位置まで回転させる(図7
(c))。これにより、流路2が通路652を介して出口
622に接続され、粒子1は撮像領域から下流側に移動
し入口611から通路652を介して出口622に至
り、図示しない試験管などの容器に採取される。採取が
終了すると回転部64を更に90度回転させ入口651
と出口621を通路652で接続し粒子検出を再開す
る。なお、出口付近に図示しない粒子検出センサを設け
粒子の排出を確認した後、回転させてもよい。また、採
取が終了後に回転部64を逆方向に回転させて同図(c)
から(a)に戻り、粒子検出を再開してもよい。
れば、流体の流れのストップを流路の切断により行うの
で流体の逆流がなく、粒子の停止および位置決めが迅速
かつ正確に行える。
する方法もある。粒子検出部3で検出した粒子1は、図
4に示すように粒子撮像部53により撮像される。その
ときの撮像情報は、画像情報82として画像インターフ
ェース541からコントローラ7に送られ、コントロー
ラ7において画像処理される。そして、その結果に基づ
いて粒子1の採取をする場合は、図8(a)のように粒子
1が流路切替弁65の入口611から流路切替弁65に
入って通路651内に存在している間に、図8(b)のよ
うに流路切替弁65を駆動して−90°回転させ出口を
出口621から出口622に切り替える。これにより、
通路651内の粒子は出口622から図示しない試験管
などの容器に採取できる。
ば、粒子検出部で検出された粒子が流路切替弁65の通
路内に至るまでの間、流れを停止させないで済むため、
処理時間を短縮できる。
本発明の第5の実施の形態であり、流路切替弁65の他
の例を示している。本実施の形態における流路切替弁6
5は、平板状の固定部68と、固定部68に挟まれ、固
定部68内にスライドする平板状のスライド部69と、
スライド部69をスライドさせるための駆動力を発生す
る直動機構661と、直動機構661からの駆動力をス
ライド部69に伝達するスライド軸691とから構成さ
れている。固定部68には、スライド部69のスライド
方向に対して垂直な孔が等間隔で数個設けられており、
これらの孔が固定部68での出入口となっている。ま
た、スライド部69にはそのスライド方向に対して垂直
な孔が一つ設けられている。
1が粒子撮像部53により撮像され、そのときの撮像情
報は、前述したようにコントローラ7において画像処理
される。そして、その処理結果に基づいて粒子1の採取
をする場合は、粒子1が流路切替弁65の入口611か
ら流路切替弁65に入りスライド部69の孔692内に
存在している間に、直動機構661を駆動してスライド
部69を固定部68に対してスライドさせ、固定部68
の別の出入口に連結する。入口612は図示してない流
体駆動源が接続されており、この流体駆動源により駆動
された気体または液体が流入し、スライド部69の孔6
92内の粒子1を流体11とともに出口622側に押し
出し、図示してない試験管などの容器に採取する。
基づいて分類された粒子の種類に応じて、流路切替弁6
5の出入口を切り替えることにより、粒子を種類毎に別
容器などに分取したり別の分析装置に送液したりするこ
とができる。また、粒子1を停止して観測する場合は、
コントローラ7からの弁制御信号71によりスライド部
69をスライドさせて、スライド部69の孔692を固
定部68の入口611と612の間(出口621と62
2の間)に移動させることにより、流路を閉塞して流体
の流れを停止させることができる。
6の実施の形態を示している。図において、粒子を含む
サンプル液111がサンプル容器211内に入れられて
いる。サンプル液111はサンプル容器211から管路
を介してノズル212に導かれ、ノズル212の先端か
らガラスやプラスチックなどの透明な素材で作られた中
空のフローセル213内に吐出される。フローセル21
3の上端にはシース容器222からポンプ221により
シース液112が導入される。フローセル213内では
シース液112はノズル212を包み込むように流れる
ので、ノズル212から出たサンプル液111はシース
液112に包み込まれて下流へと流れる。
光源311(光学系を含む)と光センサ312(光学系
を含む)が設けられ、粒子検出部を構成している。光源
311から出射された光314は光学系で集光され、フ
ローセル213内のサンプル液111を通過した後に光
センサ312に入射する。このとき光センサ312は光
センサ信号315を発生する。粒子1がサンプル液11
1内に含まれている場合は、光314が粒子1により散
乱され、光センサ312に到達する光量が変化して光セ
ンサ信号315も変化する。光センサ信号315は粒子
判別回路313に入力され、粒子判別回路313で光セ
ンサ信号315の形状・大きさのパターンが認識され
る。そして、予め設定した撮像対象粒子のパターンに相
当する光センサ信号315が検出された場合、粒子判別
回路313は粒子検出信号31を発生する。なお、光源
311からの光314をフローセル213内に導いた
り、流路2を通過した光314を光センサ312に導く
ために、光ファイバなどの光導波路を使用してもよいこ
とは言うまでもない。
(図2または図4を参照)は、トリガ信号によりパルス
状の光を発するパルス光源531(光学系を含む)と、
パルス光源をドライブする光源ドライバ542と、フロ
ーセル213内の粒子1を撮像する撮像装置533(光
学系含む)とから構成されている。粒子検出信号31を
受けた光源ドライバ542は、一定時間後(粒子検出信
号31が光源ドライバ542に入力されてから粒子が撮
像装置533の撮像領域に達し、撮像領域から出るまで
の間の任意の時点までの時間間隔)、パルス光源531
にパルス電流を供給しパルス光源531を発光させる。
これにより、粒子の瞬間像が撮像装置533で光電変換
され画像信号81として出力される。撮像装置533か
ら出力された画像信号81は、粒子検出信号31が発せ
られた場合に画像インターフェース541に取り込ま
れ、ディジタル化され画像情報82としてコントローラ
7に送られる(画像信号81は画像インターフェース5
41で、ディジタル化され画像情報82となるととも
に、2値化や部分的切出し等の簡単な処理を施される場
合もある。また、粒子検出信号31の発生の有無にかか
わらず画像情報82を連続的にコントローラ7に送って
もよい)。
けられている。流路切替弁65の動作は図5〜図10に
示したものと同様である。流路の遮断、粒子1の採取は
コントローラ7からの弁制御信号71により行う。これ
により、粒子の観察・分取を行う。
ス液で包まれているために粒子を流路の中央部付近に流
すことができ、これにより、粒子の速度をほぼ一定にで
きるとともに、撮像装置の焦点合わせが容易になる。
7の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴部分
は、シース液111にも粒子12を含ませたり、化学薬
品を溶解させたりすることである。流路内の流れを停止
した場合、サンプル液112とシース液111は拡散お
よび対流により速やかに混合し、サンプル液111内に
含まれる粒子11とシース液112内に含まれる粒子1
2や化学薬品が接触する。このとき、粒子間の相互作用
が生じたり、粒子に薬品が作用したりする。本実施の形
態では、その様子を接触直後から粒子撮像部53で観測
する。また、観測後の粒子を流路切替弁65により分取
したり、大量の希釈液の存在する容器に粒子を送っても
良い。
または粒子と薬品が撮像領域で接触するので、粒子間ま
たは粒子と薬品間の相互作用を接触直後から観察でき
る。また、一定時間後に大量の希釈液に粒子を含む混合
液を送ることにより、粒子の相互作用時間や粒子に対す
る化学薬品の暴露時間を一定にできる。これにより粒子
間の相互作用や粒子に対する薬品の影響に関する情報が
より多く得られる。
ンコ等の動物プランクトンとし、シース液に含まれる粒
子が藍藻類などの植物プランクトンとすると、植物プラ
ンクトンを動物プランクトンが捕食可能か否か、また、
捕食する場合の捕食の様子が観察できる。これにより、
アオコなどの有害プランクトンの除去に有効な動物プラ
ンクトンを特定できる。また、サンプル液に含まれる粒
子をミジンコ等の生物粒子とし、シース液を新薬を含む
溶液とし生物粒子の反応を見て新薬などの毒性試験を行
うことができる。また、水源の水をシース液とすること
により、水源に含まれる未知の物質の毒性を試験でき
る。さらに、シース液をホルマリンなどの生物固定液と
することにより、生物粒子の自発的な運動を防止し固定
直後の新鮮な状態で生物粒子を詳細に観察することがで
きる。
粒子検出部で検出された粒子を流路上の観測領域または
撮像領域に確実に停止させることができるので、粒子を
観測または撮像したときに形状等の粒子の詳細情報を正
確に捕らえることができ、粒子を詳細に分析することが
可能となる。
細情報に基づいて、弁機構の切替弁を切替えることによ
り、粒子を種類別に選別して別々の容器に取得する操作
を容易に行うことができる。
の要部構成図である。
の要部構成図である。
の要部構成図である。
の要部構成図である。
を示しており、初期状態の図である。
状態の図である。
置の全体構成図である。
流路内の様子を示した図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 光を透過する透明部が少なくとも一部に
形成された流路と、該流路に流体を流す流体駆動源と、
前記流路の途中に設けられ、流路を流れる流体内に含有
される粒子を検出する粒子検出部と、前記粒子検出部で
検出した粒子を、粒子検出部の下流側で前記透明部から
観測する粒子観測部とを備えた粒子分析装置において、 前記粒子観測部下流側の流路を開閉する弁機構と、前記
粒子検出部が粒子を検出したときに出力される粒子検出
信号を取り込んで、その粒子検出信号を基にした所定の
タイミングで、前記弁機構に対して流路を閉じさせる弁
制御信号を、前記流体駆動源に対して流路内の流れを停
止させる流体駆動源制御信号をそれぞれ送出することに
より、粒子検出部で検出した粒子を前記透明部に停止さ
せる制御手段と、を備えたことを特徴とする粒子分析装
置。 - 【請求項2】 光を透過する透明部が少なくとも一部に
形成された流路と、該流路に流体を流す流体駆動源と、
前記流路の途中に設けられ、流路を流れる流体内に含有
される粒子を検出する粒子検出部と、前記粒子検出部で
検出した粒子を、粒子検出部の下流側で前記透明部から
観測する粒子観測部とを備えた粒子分析装置において、 前記粒子観測部下流側の流路を開閉する弁機構と、前記
粒子検出部が粒子を検出したときに出力される粒子検出
信号を取り込んで、その粒子検出信号を基にした所定の
タイミングで、前記弁機構に対して流路を閉じさせる弁
制御信号を送出することにより、粒子検出部で検出した
粒子を前記透明部に停止させる制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする粒子分析装置。 - 【請求項3】 光を透過する透明部が少なくとも一部に
形成された流路と、該流路に流体を流す流体駆動源と、
前記流路の途中に設けられ、流路を流れる流体内に含有
される粒子を検出したときに粒子検出信号を出力する粒
子検出部と、前記粒子検出部で検出した粒子を、前記粒
子検出信号に基づいてタイミングを合わせて、粒子検出
部の下流側で前記透明部から撮像する粒子撮像部とを備
えた粒子分析装置において、 前記粒子撮像部下流側の流路を開閉する弁機構と、前記
粒子検出信号を取り込んで、その粒子検出信号を基にし
た所定のタイミングで、前記弁機構に対して流路を閉じ
させる弁制御信号を、前記流体駆動源に対して流路内の
流れを停止させる流体駆動源制御信号をそれぞれ送出す
ることにより、粒子検出部で検出した粒子を前記透明部
に停止させる制御手段と、を備えたことを特徴とする粒
子分析装置。 - 【請求項4】 光を透過する透明部が少なくとも一部に
形成された流路と、該流路に流体を流す流体駆動源と、
前記流路の途中に設けられ、流路を流れる流体内に含有
される粒子を検出したときに粒子検出信号を出力する粒
子検出部と、前記粒子検出部で検出した粒子を、前記粒
子検出信号に基づいてタイミングを合わせて、粒子検出
部の下流側で前記透明部から撮像する粒子撮像部とを備
えた粒子分析装置において、 前記粒子撮像部下流側の流路を開閉する弁機構と、前記
粒子検出信号を取り込んで、その粒子検出信号を基にし
た所定のタイミングで、前記弁機構に対して流路を閉じ
させる弁制御信号を送出することにより、粒子検出部で
検出した粒子を前記透明部に停止させる制御手段と、を
備えたことを特徴とする粒子分析装置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の粒子分
析装置において、 前記弁機構は、前記流路に接続される少なくとも1つの
入口側流路を複数の出口側流路の各々に切り替えて接続
する切替弁と、前記弁制御信号に基づいて前記切替弁を
駆動する駆動部と、を有することを特徴とする粒子分析
装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の粒子分析装置におい
て、 前記切替弁は、前記入口側流路と出口側流路が設けられ
中央に円筒孔が形成された外周部材と、前記円筒孔に回
動自在に嵌合され、所定角度回動したときに前記入口側
流路の1つと前記出口側流路の1つとを互いに連通させ
る少なくとも1つの通路を有する内周部材と、からなる
ことを特徴とする粒子分析装置。 - 【請求項7】 請求項5に記載の粒子分析装置におい
て、 前記切替弁は、前記入口側流路が設けられた第1の外側
平板と、該第1の外側平板と所定間隔を開けて配置さ
れ、前記出口側流路が設けられた第2の外側平板と、前
記第1・2の外側平板の間に摺動自在に嵌合され、所定
量摺動したときに前記入口側流路の1つと前記出口側流
路の1つとを互いに連通させる少なくとも1つの通路を
有する摺動部材と、からなることを特徴とする粒子分析
装置。 - 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の粒子分
析装置において、 前記流路には、複数種の流体が個々に導入される複数の
流体導入口が設けられていることを特徴とする粒子分析
装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載の粒子分析装置におい
て、 前記複数種の流体は、それぞれに異種の粒子を含んでい
ることを特徴とする粒子分析装置。 - 【請求項10】 請求項8に記載の粒子分析装置におい
て、 前記複数種の流体のうち、ある粒子を含む流体に対し、
その流体と異なる流体は、前記粒子と相互作用する溶質
を含んでいることを特徴とする粒子分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28496495A JP3292908B2 (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 粒子分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28496495A JP3292908B2 (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 粒子分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09126988A JPH09126988A (ja) | 1997-05-16 |
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Family
ID=17685365
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28496495A Expired - Fee Related JP3292908B2 (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 粒子分析装置 |
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JP (1) | JP3292908B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7094848B2 (ja) | 2018-09-21 | 2022-07-04 | 株式会社竹内製作所 | 作業用車両 |
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1995
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