JP3290682B2 - アドレス変換装置 - Google Patents

アドレス変換装置

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JP3290682B2
JP3290682B2 JP00599592A JP599592A JP3290682B2 JP 3290682 B2 JP3290682 B2 JP 3290682B2 JP 00599592 A JP00599592 A JP 00599592A JP 599592 A JP599592 A JP 599592A JP 3290682 B2 JP3290682 B2 JP 3290682B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶システムにおける
記憶管理装置において論理アドレスから物理アドレスへ
の変換を行なうアドレス変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、仮想記憶を行なう記憶システムで
は、MMUと呼ばれる記憶管理装置を用いて論理アドレ
スから物理アドレスへの変換を行なうとともに、物理ア
ドレスが指すメモリ領域の保護を行うようにしている。
【0003】ところで、論理アドレスから物理アドレス
への変換はページ・テーブルと呼ばれる記憶装置上に存
在する対応表を用いて行なわれる。このため、論理アド
レスから物理アドレスへの変換は、表を引くアドレスを
計算する処理と、表から記憶管理装置へエントリを持っ
てくる処理と、エントリの情報から物理アドレスを導出
する処理が必要となり、1回毎のアドレス変換に長時間
を要していた。そして、このアドレス変換の時間は、メ
モリアクセス時間に加算されることから、メモリアクセ
スに長時間を要する原因となっていた。
【0004】これを解決するために、変換結果格納装置
(TLB: Table Look-aside Buffer )を用いる方法が
一般に知られている。図9は、従来のアドレス変換装置
を示すもので、論理アドレス割り当て手段91、連想記
憶装置92、ページ・テーブル・アクセス手段93によ
り構成されている。
【0005】この場合、データ処理装置94より論理ア
ドレスが論理アドレス割り当て手段91に与えられる
と、この論理アドレス割り当て手段91よりプログラム
間で一意な論理アドレス911が出力される。すると、
連想記憶装置92では、データ処理装置94からのアク
セス権利情報であるアクセスモード941、ユーザ識別
信号942を考慮してあらかじめ記憶され論理アドレス
と物理アドレスの対応から物理アドレス921を生成し
て出力する。ここで、対応する論理アドレスが連想記憶
中にない場合は、TLBビット信号922がページ・テ
ーブル・アクセス手段93に与えられ、論理アドレスに
対する物理アドレス933をページ・テーブルから引き
出し出力するとともに、これら論理アドレスと物理アド
レスの対を新しいエントリとして新エントリ設定信号9
31とともに連想記憶装置92に送り記憶させる。ま
た、不正なアクセスが行なわれている場合は不正アクセ
ス通知信号932をデータ処理装置94に通知する。
【0006】このようなTLBによれば、論理アドレス
と物理アドレスの対応が変化しない場合に有効である。
ところが、仮に、コンテクスト切替えなどによりアドレ
ス空間が切り替わり論理アドレスが変化したような場合
には、TLB内の全内容を無効にしなければならない。
この場合、TLBでのミスの確率が高くなり、新たに発
行される論理アドレスは、ページ・テーブル・アクセス
手段93を介するアドレス変換処理を行なわなければな
らず、アクセス時間を増加させるという問題点があっ
た。
【0007】一方、最近、計算機間ネットワークや並列
計算機の発達により、複数のプログラムが密接に協調し
ながら動作することが多くなり、これを効率良く実行す
るためプログラム間でアドレス空間を共有することが必
要になってきた。
【0008】ところが、このようにプログラム間でのア
ドレス空間の共有を行なうと、同じ論理アドレスである
ページが異なるアクセス権利を有する状態が生じるよう
になる。例えば、同じ論理アドレスをアクセスする場合
でも、複数のコンテクストからアクセスされる場合は、
アクセスする者の持つ識別番号や、アクセスする者の持
つ権利の強度や、アクセスする者のアクセス方法によっ
てアクセス可能か不可能かを判定しなければならない。
【0009】これを従来のアドレス変換装置で行なう
と、コンテクストが切り替わるとアクセス権利が変化す
るから、同じ論理アドレスを持つTLBのエントリが無
効化されてしまい、新たに発行される論理アドレスのた
めにページ・テーブルを介するアドレス変換処理を行な
わなければならなくなり、アクセス時間を増加させると
いう問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のアド
レス変換装置では、アドレス空間が切り替わるとTLB
でのミス率が増加しメモリアクセス時間を増加させ、ま
た、アクセス権利だけが切り替わる場合でも対応するT
LBのエントリ全体が無効化され、メモリアクセス時間
を増加させるという問題点があった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、アドレス空間が切り替わってもTLBの不必要な無
効化を行なうことがなくアドレス変換処理の時間短縮を
可能にしたアドレス変換装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
論理アドレスから物理アドレスへのアドレス変換を行う
アドレス変換装置において、論理空間内の情報を一意に
指示する論理アドレスを割り当てる論理アドレス割り当
て手段と、対応付けられた論理アドレスおよび物理アド
レスを複数組記憶し、前記論理アドレス割り当て手段に
より与えられる論理アドレスと組になっている物理アド
レスを出力するとともに物理アドレスが確定したか否か
を示す肯定または否定の出力確定信号を出力する第一の
記憶手段と、対応付けられた論理アドレスおよびアクセ
ス権利情報を複数組記憶し、前記論理アドレス割り当て
手段により与えられる論理アドレスと他より与えられる
アクセス権利情報とを含む組が記憶されているか否かを
示す肯定または否定のエントリ有効信号を出力する第二
の記憶手段とを具備し、前記第一の記憶手段の出力確定
信号および前記第二の記憶手段のエントリ有効信号の双
方が肯定である場合に前記第一の記憶手段の物理アドレ
スを出力することを特徴とする。本発明(請求項2)
は、論理アドレスから物理アドレスへのアドレス変換を
行うアドレス変換装置において、論理空間内の情報を一
意に指示する論理アドレスを割り当てる論理アドレス割
り当て手段と、物理アドレスを複数記憶し、入力される
エントリ番号に対応する物理アドレスを出力するととも
に物理アドレスが確定したか否かを示す肯定または否定
の出力確定信号を出力する第一の記憶手段と、対応付け
られた論理アドレスおよびアクセス権利情報ならびに前
記第一の記憶手段のエントリ番号を複数組記憶し、前記
論理アドレス割り当て手段により与えられる論理アドレ
スと他より与えられるアクセス権利情報とを含む組が記
憶されているか否かを示す肯定または否定のエントリ有
効信号を出力するとともに該論理アドレスおよび該アク
セス権利情報に対応する前記第一の記憶手段のエントリ
番号を出力する第二の記憶手段とを具備し、前記第一の
記憶手段の出力確定信号および前記第二の記憶手段のエ
ントリ有効信号の双方が肯定である場合に前記第一の記
憶手段の物理アドレスを出力することを特徴とする。
【0013】好ましくは、前記出力確定信号または前記
エントリ有効信号の少なくとも一方が否定である場合に
ページ・テーブルにアクセスするページ・テーブルアク
セス手段を更に具備するようにしてもよい。好ましく
は、前記論理アドレスは、前記論理空間を複数に分割し
てなる個々の空間を識別する空間番号と、この番号で指
示される空間内の情報を一意に指示する空間内論理アド
レスとを連結してなるものであるようにしてもよい。好
ましくは、前記第二の記憶手段に記憶されるアクセス権
利情報は、アクセスするユーザを識別するユーザ識別番
号およびアクセスの内容を示すアクセスモードを含むも
のであるようにしてもよい。好ましくは、前記第二の記
憶手段は、対応する保護レベルをも組にして記憶し、与
えられた前記論理アドレスおよびアクセス権利情報に対
応して記憶されている保護レベルが所定の条件を満足し
ない場合には否定のエントリ有効信号を出力するように
してもよい。
【0014】
【作用】本発明では、論理空間内の情報を一意に指示す
る論理アドレスを割り当てる論理アドレス割り当て手段
により論理アドレスが生成され、第二の記憶手段ではア
クセス権利の正当性の判定が行われ、第一の記憶手段で
は論理アドレスから物理アドレスへの変換が行われる。
出力確定信号とエントリ有効信号の両方が肯定の場合に
ページ・テーブルを使わずにアドレス変換を済ませるこ
とができる。それ以外の場合にはページ・テーブルを使
ってアドレス変換を行うことになる。一般に、論理アド
レスは、アドレス空間が異なると同じ論理アドレスが異
なる内容を指し示すようになるから、アドレス空間切替
え時には論理アドレスと物理アドレスの対応を無効にし
なければならないが、本発明では、論理アドレス割り当
て手段により、一つの論理アドレスが一つの内容しか指
し示さないから、アドレス空間切替え時に論理アドレス
と物理アドレスの対応を保持する第1の記憶手段の内容
を無効にする必要がなくなる。また、あるアドレス空間
に属する論理アドレスは、他のアドレス空間と内容を共
有する場合を除いて、他のアドレス空間からアクセスさ
れることを禁止しなければならないが、本発明では、ア
ドレス空間識別子とそれに属する論理アドレスの一部を
保持する第二の記憶手段によって、第一の記憶手段に登
録されている論理アドレスが使用可能であることが判断
できる。
【0015】本発明によれば、論理アドレス割り当て手
段により、一つの論理アドレスが一つの内容しか指し示
さないから、アドレス空間切替え時に論理アドレスと物
理アドレスの対応を保持する第一の記憶手段の内容を無
効にする必要がなくなるので、仮に、二つのアドレス空
間を切替えながら処理が進むような場合、再び元のアド
レス空間に戻った時に第一の記憶手段中に該アドレス空
間に属するアドレス変換結果が残存している可能性が高
く、残存していた該アドレス変換結果はページテーブル
を介する変換を行わずに用いることができるから、アド
レス変換結果を無効化する方法に比べてアクセス時間を
短縮することができる。また、アドレス空間識別子とそ
れに属する論理アドレスの一部を保持する第二の記憶手
段によって、第一の記憶手段に登録されている論理アド
レスが現在実行中のアドレス空間から使用可能であるこ
とを判定するから、第一の記憶手段中のアドレス変換結
果を無効化しなくても不正なアクセスが生じないことを
保証することが出来る。これは二つのアドレス空間を切
替えながら処理が進み、かつ、二つのアドレス空間間で
論理アドレスの一部を共有している場合、共有される論
理アドレスは空間切替え時に徒に無効化されないから、
第一の記憶手段中に登録されている該論理アドレスのア
ドレス変換結果を用いることにより、アドレス変換結果
を無効化する方法に比べてアクセス時間を短縮すること
ができる。また、本発明によれば、第一の記憶手段が与
えられた論理アドレスに対する物理アドレスを保持して
いない場合と、第二の記憶手段が与えられた論理アドレ
スに対するアクセス制御情報を保持していない場合とを
区別することができるから、どちらかの情報が保持され
ていない場合は、必要な情報だけを獲得する操作を行う
だけで良い。これは二つのアドレス空間を切替えながら
処理が進み、かつ、該二つのアドレス空間間で論理アド
レスの一部を共有している場合、共有される論理アドレ
スは空間切替え時に無効化されず、第二の記憶手段のア
クセス制御情報だけを入れ換えてメモりアクセスするこ
とができるから、アドレス変換結果を無効化する方法に
比べてアクセス時間を短縮することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。
【0017】なお、同実施例では、アクセス権利情報と
してユーザ識別番号とアクセスモードを含む場合を例に
とって説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、正当なアクセスが行なわれていることを規定でき
る情報であればどのような情報もアクセス権利情報とし
て用いることが可能である。
【0018】図1は同実施例にに係わるアドレス変換装
置の概略構成を示すものである。この場合、アドレス変
換装置は、論理アドレス割り当て手段11、第一連想記
憶装置12、第二連想記憶装置13、ページ・テーブル
・アクセス手段14から構成される。
【0019】論理アドレス割り当て手段11は、プログ
ラム間で共有される論理空間内の情報を一意に指示する
論理アドレスを出力するものであり、データ処理装置1
5から出力される空間内論理アドレスと論理空間を識別
する論理空間番号からプログラム間で一意な論理アドレ
ス111を出力するようにしている。
【0020】第一連想記憶装置12は、論理アドレスと
物理アドレスの対応を記憶する連想記憶であり、論理ア
ドレス割り当て手段11から出力される論理アドレスか
ら物理アドレス121を生成し出力するようにしてい
る。ここで、論理アドレスに対応する物理アドレスが出
力できる場合は、出力確定信号122を肯定で出力し、
また、データ処理装置15から出力される論理アドレス
が連想記憶中に無い場合または連想記憶中の論理アドレ
スに対する確定フラグが不確定状態である場合には、出
力確定信号122を否定で出力する。
【0021】第二連想記憶装置13は、アドレス空間番
号と論理アドレスとアクセス権利情報を記憶する連想記
憶であり、論理アドレス割り当て手段11から出力され
る論理アドレスとデータ処理装置15より与えられるア
クセスモード151、ユーザ識別信号152からエント
リ有効信号131を生成し、出力するようにしている。
また、第二連想記憶装置13は、そのエントリが論理ア
ドレス割り当て手段11から与えられる論理アドレスと
データ処理装置15から出力される現在のユーザ識別番
号152とアクセスモード151に一致する場合は、エ
ントリ有効信号131を肯定で出力し、エントリが論理
アドレス割り当て手段11からの論理アドレスとユーザ
識別番号152とアクセスモード151に一致するもの
が無い場合、または一致するエントリの確定フラグが不
確定状態である場合には、エントリ有効信号131を否
定で出力するようにしている。ここでアクセスモード1
51は、現在行なわれているメモリ・アクセスが命令フ
ェッチであるかデータ・リードであるかデータ・ライト
であるかを示すものである。
【0022】ページ・テーブル・アクセス手段14は、
第一連想記憶装置12中に論理アドレスに対応する物理
アドレスが存在しない場合、または第二連想記憶装置1
3中に論理アドレスとユーザ識別番号とアクセスモード
が一致するエントリが存在しない場合にそれぞれメモリ
中のページ・テーブルから物理アドレスまたはアクセス
権利情報を読み出してアドレス変換を行なうようにして
いる。この場合、ページ・テーブル・アクセス手段14
では、論理アドレスに対して出力確定信号122が否定
である場合、ページ・テーブルから与えられた論理アド
レスに対する物理アドレスとアクセス権利情報を読み出
し、現在のアクセス状況とアクセス権利情報を比較し
て、正しいアクセスが行なわれている場合は物理アドレ
ス140を図示しないメモリ装置に対して出力するとと
もに、論理アドレスと物理アドレスの対を新エントリ設
定信号141とともに第一連想記憶装置12に送り記憶
させ、また、不正なアクセスが行なわれている場合は不
正アクセス通知信号143をデータ処理装置15に通知
するようにしている。また、論理アドレスに対する物理
アドレスが存在しない場合は、その旨をデータ処理装置
15に通知し、ページ・フォールト処理を起動する。
【0023】さらに、ページ・テーブル・アクセス手段
14は、エントリ有効信号が否定である場合、ページ・
テーブルから与えられた論理アドレスに対するアクセス
権利情報を読み出し、正しいアクセスが行なわれている
場合は物理アドレス140を図示しないメモリ装置に対
して出力することを促すとともに、論理アドレスとアク
セス権利情報を新エントリ設定信号142とともに第二
連想記憶装置13に送り記憶させ、また、不正なアクセ
スが行なわれている場合は不正アクセス通知信号143
をデータ処理装置15に通知するようにしている。
【0024】なお、このようなページ・テーブル・アク
セス手段14での処理は、出力確定信号112およびエ
ントリ有効信号131を割り込み信号としてデータ処理
装置15が起動する割り込み処理プログラムまたは本ア
ドレス変換装置自身が持つシーケンサで実行される。次
に、以上のように構成した実施例の動作を図2に示すフ
ローチャートに従い説明する。
【0025】いま、メモリ・アクセスを行う場合、デー
タ処理装置15からアクセスモード151、ユーザ識別
番号152および論理アドレス153が出力される(ス
テップS21)。
【0026】そして、データ処理装置15が出力した論
理アドレス151は、論理アドレス割り当て手段11に
入力され、プログラム間で一意な論理アドレス111と
して出力される。
【0027】プログラム間で一意な論理アドレスは、第
一連想記憶装置12と第二連想記憶装置13に入力さ
れ、また、データ処理装置より出力されたユーザ識別番
号152とアクセスモード153は、第二連想記憶装置
13に入力される。
【0028】この状態で第一連想記憶装置12および第
二連想記憶装置13で論理アドレスから物理アドレスを
生成するための処理と論理アドレスの正当性のチェック
処理が実行される(ステップS22、ステップS2
3)。
【0029】第一連想記憶装置12では、与えられた論
理アドレス111に対応する物理アドレスが格納されて
いる場合は、物理アドレス121を出力するとともに出
力確定信号122を肯定にする。もし物理アドレスが格
納されていない場合は、出力確定信号122を否定にす
る(ステップS231、ステップS24、ステップS2
5)。
【0030】一方、第二連想記憶装置では、与えられた
論理アドレス111とユーザ識別番号152に対応する
アクセスモードが格納されており、与えられたアクセス
モード151が格納されているアクセスモードに含まれ
る場合は、エントリ有効信号131を肯定し、また、与
えられた論理アドレス111とユーザ識別番号152に
対応するエントリが格納されていないか、または与えら
れたアクセスモード151が格納されているアクセスモ
ードに含まれない場合は、エントリ有効信号131を否
定にする(ステップS26)。
【0031】この状態から、ページ・テーブル・アクセ
ス手段14では、出力確定信号122が否定である場
合、ページ・テーブルから与えられた論理アドレスに対
する物理アドレスを読み出し、ここで物理アドレスが得
られると、アクセス権利情報を読み出し、現在のアクセ
ス状況とアクセス権利情報を比較し、正しいアクセスが
行なわれている場合は、物理アドレス140を図示しな
いメモリ装置に対して出力するようになる(ステップS
27、ステップS28、ステップS26、ステップS2
9)。この場合、論理アドレスと物理アドレスの対を新
エントリ設定信号141とともに第一連想記憶装置12
に送り込み記憶させる。
【0032】また、ステップS28の処理で論理アドレ
スに対する物理アドレスが存在しない場合は、その旨を
データ処理装置15に通知し、ページ・フォールト処理
を起動する(ステップS30)。
【0033】一方、ページ・テーブル・アクセス手段1
4では、エントリ有効信号が否定である場合、ページ・
テーブルから与えられる論理アドレスに対するアクセス
権利情報を読み出し、正しいアクセスが行なわれている
場合は物理アドレス140を図示しないメモリ装置に対
して出力する(ステップS26、ステップS31、ステ
ップS33)。この場合、論理アドレスとアクセス権利
情報を新エントリ設定信号142とともに第二連想記憶
装置13に送り込み記憶させる。一方、不正なアクセス
が行なわれている場合は、不正アクセス通知信号143
をデータ処理装置15に通知するようになる(ステップ
S34)。
【0034】次に、図3は、本発明のアドレス変換装置
の他の実施例を示すものである。この場合、論理アドレ
ス割り当て手段31が出力する論理アドレス311は、
第二連想記憶装置33のみに入力されるようになってい
る。
【0035】ここで、第二連想記憶装置33は、論理ア
ドレス割り当て手段31からの論理アドレス311とユ
ーザ識別番号152に対応するアクセスモードと第一連
想記憶装置32のエントリ番号が格納されており、与え
られたアクセスモードが格納されているアクセスモード
に含まれる場合は、エントリ有効信号331を肯定にし
て第一連想記憶装置のエントリ番号332を出力する。
また、与えられた論理アドレス311とユーザ識別番号
152に対応するエントリが格納されていないか、また
は与えられたアクセスモードが格納されているアクセス
モードに含まれない場合は、エントリ有効信号331を
否定にする。
【0036】また、第一連想記憶装置32は、物理アド
レスを格納しており、入力されたエントリ番号332に
対応するエントリが有効である場合は、物理アドレス3
21を出力して出力確定信号322を肯定にし、入力さ
れたエントリ番号332に対応するエントリが無効であ
る場合は、出力確定信号322を否定にする。この実施
例の場合、第一連想記憶装置32は連想記憶装置である
必要はなく、エントリ番号332によってアドレス可能
なメモリ装置であれば良い。
【0037】ページ・テーブル・アクセス手段34は、
出力確定信号322とエントリ有効信号331が入力さ
れ、いずれかが否定の場合はメモリ上のページ・テーブ
ルをアクセスし、正しいアクセス権利でアクセスが行な
われていることを確認して与えられた論理アドレスに対
する物理アドレス341をメモリ装置へ出力するか、不
正アクセスが行なわれた旨を示す不正アクセス通知信号
342をデータ処理装置へ通知するようになる。この実
施例の場合、第一連想記憶装置32のエントリを更新す
る場合は、そのエントリ番号を保持する第二連想記憶装
置33のエントリを無効化するようになる。
【0038】図4は、第二連想記憶装置の他の実施例を
示している。この場合、第二連想記憶装置41は、アク
セス保護情報としてユーザ識別番号とアクセスモードと
リング保護レベルを保持している。
【0039】かかる第二連想記憶装置41では、入力さ
れた論理アドレス111とユーザ識別番号152に対応
するエントリの記憶内容について、入力されたアクセス
モード151が、格納されているアクセスモードに含ま
れ、かつ現在のリングレベル42が格納されているリン
グレベル411より強い場合は、エントリ有効信号41
3を肯定にする。与えられた論理アドレス111とユー
ザ識別番号152に対応するエントリが格納されていな
いか、または与えられたアクセスモード151が格納さ
れているアクセスモードに含まれないか、または現在の
リングレベル42が、格納されているリングレベル41
1より弱い場合は、エントリ有効信号413を否定にす
る。この場合、現在のリングレベル42は、メモリ・ア
クセス時にデータ処理装置から与えられるか、または予
めアドレス変換装置のリングレベル格納レジスタに設定
されている値が用いられ、この値が比較器43で比較さ
れるようになる。
【0040】図5(a)(b)は、論理アドレス割り当
て手段11の一構成例を示している。この場合、論理ア
ドレス割り当て手段11には、多重仮想記憶方式が用い
られ、データ処理装置15より8ビットの空間番号15
31と32ビットの空間内論理アドレス1532が与え
られると、これらを連結装置110で連結して40ビッ
トのプログラム間で一意の論理アドレス111として出
力するようにしている。この場合の論理アドレス空間
は、同図(b)に示すように表すことができる。
【0041】図6(a)(b)は、論理アドレス割り当
て手段11の別の構成例を示している。この場合、デー
タ処理装置から全アドレス空間で共通となっている40
ビットの論理アドレスが与えられる。この場合、空間毎
にアクセス可能区域とアクセス不可能区域を設けること
により、論理アドレスに対応してアクセス権利情報が設
定される。この場合の論理アドレス空間は、同図(b)
に示すように表すことができ、例えば、論理アドレスa
は、ユーザ識別番号1と2からアクセス可能であるが、
3からはアクセス不可能であるという設定ができる。こ
のような構成例では、論理アドレス割り当て手段11
は、データ処理装置から入力される論理アドレスをその
まま出力するようになる。
【0042】図7は、本発明のアドレス変換装置に用い
られるアドレス空間情報を記憶するページ・テーブルの
一構成例を示している。この場合、アドレス空間毎に異
なる複数の空間ページ・テーブル71からなっている。
【0043】そして、プログラム間で一意な論理アドレ
ス72の上位ビットは、各空間ページ・テーブル71毎
に設けられるベースポンイタ73を介して各空間ページ
・テーブル71を識別する空間番号721、中位ビット
は、ページ・テーブルから一つのエントリを選び出すた
めのインデクス722、下位ビットは、ページ内でのデ
ータの位置を示すページ内オフセット723としてい
る。また、各空間のページ・テーブル71のエントリ
は、valid ビット711、アクセス可能ユーザ識別番号
712、アクセス可能モード713、制御用ビット71
4、物理ページ番号715から構成される。
【0044】valid ビット711は、エントリの内容が
有効であるか否かを示し、アクセス可能ユーザ識別番号
712は、このエントリをアクセスしても良いユーザの
識別番号を保持する。この項目は、このエントリをアク
セスしても良いユーザが複数いる場合は複数個あっても
良いし、リスト構造をとっても良い。また、このエント
リをアクセスしても良いユーザの識別番号を空間番号と
同一であると規定し、この項目を省略することも可能で
ある。アクセス可能モード713は、このエントリをア
クセスする方法を示しており、データとして読み出し可
能であるか、データとして書き込み可能であるか、命令
として実行可能であるかという情報を保持する。制御用
ビット714は、アドレス変換装置およびキャッシュの
制御を行なうための情報を保持する。この項目には、物
理アドレスが有効であるか否か、物理ページへの書き込
みが行なわれているかいないか、キャッシュをするかし
ないか、キャッシュをどのようなモードで使うかという
情報が含まれている。物理ページ番号715は、物理ペ
ージ・アドレスの上位ビットにあたり、これとページ内
オフセット723とを連結器74で連結し物理アドレス
75を生成するようにしている。
【0045】次に、図8は、このようなページ・テーブ
ルの他の構成例を示している。この場合、ページ・テー
ブルはグローバルページ・テーブル81からなり、シス
テム全体で一つ設けられている。
【0046】そして、プログラム間で一意な論理アドレ
ス82の上位ビットは、ページ・テーブルから一つのエ
ントリを選び出すためのインデクス821、下位ビット
は、ページ内でのデータの位置を示すページ内オフセッ
ト822としている。また、空間のページ・テーブル8
1のエントリは、valid ビット811、アクセス可能ユ
ーザ・リスト812、アクセス可能モード、制御用ビッ
ト813、物理ページ番号814から構成される。この
例の場合、論理アドレス82を共有するユーザが複数に
なるから、物理アドレスのページ毎に、このページにア
クセス可能なユーザ識別番号のリスト83が接続されて
いる。その他は、図7で述べたものと同一部分には同符
号を付して示している。
【0047】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではない。前述のように、アクセス権利情報
は、正当なアクセスが行なわれていることを規定できる
情報であれば、ユーザ識別番号やアクセスモードだけで
なく、どのような情報もアクセス権利情報として用いる
ことが可能である。また、上実施例では、空間番号を8
ビット、空間内論理アドレスを32 ビット、ページの大
きさを4K バイトとしたが、これらの大きさはこれに限
定されるものではなく、どのような大きさを用いても良
い。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、保持しているアドレス
変換結果を不必要に無効化しなくても良くなるので、ア
ドレス変換処理の時間を短縮することができる。
【0049】
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す図。
【図2】図1に示す実施例の動作を説明するための図。
【図3】本発明の他の実施例の概略構成を示す図。
【図4】図1に示す実施例に用いられる第二連想記憶装
置の他の例の概略構成を示す図。
【図5】図1に示す実施例に用いられる論理アドレス割
り当て手段の一例の該略構成を示す図。
【図6】図1に示す実施例に用いられる論理アドレス割
り当て手段の他の例の概略構成を示す図。
【図7】図1に示す実施例に用いられるアドレス空間情
報を記憶するページ・テーブルの一例の該略構成を示す
図。
【図8】図1に示す実施例に用いられるアドレス空間情
報を記憶するページ・テーブルの他の例の概略構成を示
す図。
【図9】従来のアドレス変換装置の概略構成を示す図。
【符号の説明】
11、31…論理アドレス割り当て手段、12、32…
第一連想記憶装置、13、33…第二連想記憶装置、1
4、34…ページ・テーブル・アクセス手段、15…デ
ータ処理装置、111、311…論理アドレス、12
1、321…物理アドレス、122、322…出力確定
信号、131、331…エントリ有効信号、140、3
41…物理アドレス、141、142…新エントリ設定
信号、143、342…不正アクセス通知信号、151
…アクセスモード、152…ユーザ識別番号、153…
論理アドレス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 光男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 平5−53917(JP,A) 特開 昭61−156347(JP,A) 特開 昭64−78343(JP,A) 特開 昭64−73434(JP,A) 特開 昭54−34723(JP,A) 特開 平3−211643(JP,A) 特開 平3−139746(JP,A) 特開 昭64−73437(JP,A) 特開 昭64−41046(JP,A) 特開 昭62−260279(JP,A) 特開 昭60−230249(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/10 G06F 12/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】論理アドレスから物理アドレスへのアドレ
    ス変換を行うアドレス変換装置において 論理空間内の情報を一意に指示する論 理アドレスを割り
    当てる論理アドレス割り当て手段と 対応付けられた論 理アドレスおよび物理アドレスを複数
    組記し、前記論理アドレス割り当て手段により与えら
    れる論理アドレスと組になっている物理アドレスを出力
    るとともに物理アドレスが確定したか否かを示す肯定
    または否定の出力確定信号を出力する第一の記憶手段
    対応付けられた論 理アドレスおよびアクセス権利情報を
    複数組記し、前記論理アドレス割り当て手段により与
    えられる論理アドレスと他より与えられるアクセス権利
    情報とを含む組が記憶されているか否かを示す肯定また
    は否定のエントリ有効信号を出力する第二の記憶手段
    を具備し、 前記第一の記憶手段の出力確定信号および前記第二の記
    憶手段のエントリ有効信号の双方が肯定である場合に前
    記第一の記憶手段の物理アドレスを出力することを特徴
    とするアドレス変換装置。
  2. 【請求項2】論理アドレスから物理アドレスへのアドレ
    ス変換を行うアドレス変換装置において 論理空間内の情報を一意に指示する論 理アドレスを割り
    当てる論理アドレス割り当て手段と、 物理アドレスを複数記憶し、入力されるエントリ番号に
    対応する物理アドレスを出力するとともに物理アドレス
    が確定したか否かを示す肯定または否定の出力確定信号
    を出力する第一の記憶手段と 対応付けられた論 理アドレスおよびアクセス権利情報な
    らびに前記第一の記憶手段のエントリ番号を複数組記憶
    し、前記論理アドレス割り当て手段により与えられる論
    理アドレスと他より与えられるアクセス権利情報とを含
    む組が記憶されているか否かを示す肯定または否定のエ
    ントリ有効信号を出力するとともに該論 理アドレスおよ
    び該アクセス権利情報に対応する前記第一の記憶手段の
    エントリ番号を出力する第二の記憶手段とを具備し、 前記第一の記憶手段の出力確定信号および前記第二の記
    憶手段のエントリ有効信号の双方が肯定である場合に前
    記第一の記憶手段の物理アドレスを出力することを特徴
    とするアドレス変換装置。
  3. 【請求項3】前記出力確定信号または前記エントリ有効
    信号の少なくとも一方が否定である場合にページ・テー
    ブルにアクセスするページ・テーブルアクセス手段を更
    に具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    アドレス変換装置。
  4. 【請求項4】前記論理アドレスは、前記論理空間を複数
    に分割してなる個々の空間を識別する空間番号と、この
    番号で指示される空間内の情報を一意に指示する空間内
    論理アドレスとを連結してなるものであることを特徴と
    する請求項1または2に記載のアドレス変換装置。
  5. 【請求項5】前記第二の記憶手段に記憶されるアクセス
    権利情報は、アクセスするユーザを識別するユーザ識別
    番号およびアクセスの内容を示すアクセスモードを含む
    ものであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    アドレス変換装置。
  6. 【請求項6】前記第二の記憶手段は、対応する保護レベ
    ルをも組にして記憶し、与えられた前記論理アドレスお
    よびアクセス権利情報に対応して記憶されている保護レ
    ベルが所定の条件を満足しない場合には否定のエントリ
    有効信号を出力することを特徴とする請求項1または2
    に記載のアドレス変換装置。
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