JP3286096B2 - パルス光源 - Google Patents
パルス光源Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光伝送システム、光計
測技術等において好適に用いられ、矩形状の高出力光パ
ルスを発生させるパルス光源に関するものである。
測技術等において好適に用いられ、矩形状の高出力光パ
ルスを発生させるパルス光源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光伝送システム、光計測技術等に
おけるパルス光源としては、Er,Nd等の希土類元素
添加光ファイバ増幅器を用いたパルス光源が知られてい
る。このパルス光源は、1.55μm帯や1.3μm帯
の高出力光パルスを発生させることから、OTDR(Op
tical Time-Domain Reflectometry)用のパルス光源、
あるいは誘導ラマン散乱等の非線形光学における励起用
光源として用いられている。図5は、従来の高出力パル
ス光源を示す構成図であり、図において、1は1.55
μm帯の光パルスp1を出力するファブリ・ペロー型の
半導体レーザ(LD;光源)、2は半導体レーザ1を駆
動するための駆動回路、3は例えば70mW双方向励起
型のEr添加光ファイバ増幅器(EDFA)である。
おけるパルス光源としては、Er,Nd等の希土類元素
添加光ファイバ増幅器を用いたパルス光源が知られてい
る。このパルス光源は、1.55μm帯や1.3μm帯
の高出力光パルスを発生させることから、OTDR(Op
tical Time-Domain Reflectometry)用のパルス光源、
あるいは誘導ラマン散乱等の非線形光学における励起用
光源として用いられている。図5は、従来の高出力パル
ス光源を示す構成図であり、図において、1は1.55
μm帯の光パルスp1を出力するファブリ・ペロー型の
半導体レーザ(LD;光源)、2は半導体レーザ1を駆
動するための駆動回路、3は例えば70mW双方向励起
型のEr添加光ファイバ増幅器(EDFA)である。
【0003】このパルス光源では、半導体レーザ1から
出力された矩形状の光パルスp1は、Er添加光ファイ
バ増幅器3に入射され該光ファイバ増幅器3中を伝搬す
る間に増幅され、高出力光パルスp2となって出射され
る。図6は、半導体レーザ1の駆動回路を示す回路図で
ある。この駆動回路では、トランジスタのスイッチング
時定数は印加されるトリガに対して不変であるから、光
パルスp1の立ち上がりは遅延しない。この高出力光パ
ルスp2は、光パルス強度が時間軸上で一定な矩形状の
波形であることが望ましい。
出力された矩形状の光パルスp1は、Er添加光ファイ
バ増幅器3に入射され該光ファイバ増幅器3中を伝搬す
る間に増幅され、高出力光パルスp2となって出射され
る。図6は、半導体レーザ1の駆動回路を示す回路図で
ある。この駆動回路では、トランジスタのスイッチング
時定数は印加されるトリガに対して不変であるから、光
パルスp1の立ち上がりは遅延しない。この高出力光パ
ルスp2は、光パルス強度が時間軸上で一定な矩形状の
波形であることが望ましい。
【0004】図7は、入射する光パルスp1の光強度
(単位mW)と高出力光パルスの出力波形との関係を示
す図である。ここでは、入射する光パルスp1の光強度
がそれほど強くなければ(1〜2mW)光パルスp1と
ほぼ同一の形状に増幅された高出力光パルスp2が得ら
れるが、光パルスp1の強度を徐々に強くしていくと、
Er添加光ファイバ増幅器3の利得が飽和するためにそ
れ以上増幅されなくなる。
(単位mW)と高出力光パルスの出力波形との関係を示
す図である。ここでは、入射する光パルスp1の光強度
がそれほど強くなければ(1〜2mW)光パルスp1と
ほぼ同一の形状に増幅された高出力光パルスp2が得ら
れるが、光パルスp1の強度を徐々に強くしていくと、
Er添加光ファイバ増幅器3の利得が飽和するためにそ
れ以上増幅されなくなる。
【0005】そこで、光パルスp1の繰り返し周波数と
パルス幅を選択して、時間平均した場合に数mW程度し
かない様なまばらな光パルスp1を入射すれば、Wクラ
スの光強度の高出力光パルスp2が得られる。例えば、
光パルスp1の光強度を20mW、繰り返し周波数を1
kHz、パルス幅を1μsとすると、該光パルスp1を
時間平均した場合の光強度は、該光パルスp1の波高値
の1/1000程度となる。この場合、光パルスp1の
無い時間帯のエネルギーを光パルスp1の部分に集中さ
せることにより、ピークの光強度が20W程度の高出力
光パルスp2を出力することができる。
パルス幅を選択して、時間平均した場合に数mW程度し
かない様なまばらな光パルスp1を入射すれば、Wクラ
スの光強度の高出力光パルスp2が得られる。例えば、
光パルスp1の光強度を20mW、繰り返し周波数を1
kHz、パルス幅を1μsとすると、該光パルスp1を
時間平均した場合の光強度は、該光パルスp1の波高値
の1/1000程度となる。この場合、光パルスp1の
無い時間帯のエネルギーを光パルスp1の部分に集中さ
せることにより、ピークの光強度が20W程度の高出力
光パルスp2を出力することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の高出
力光パルスp2は矩形状にはならず、立ち上がりが急峻
でその後指数関数的に減少する波形となる。その理由
は、光パルスp1の先端部でEr原子の励起エネルギー
を一度に吸収し、その後エネルギーが指数関数的に不足
していくからである。したがって、この高出力光パルス
p2のパルス幅は指数関数状に減衰する時定数により決
定され、その光強度をいくら大きくしてもパルス幅が変
化することはなく、任意のパルス幅を有する矩形状の高
出力光パルスを得ることができないという問題点があっ
た。この場合、半導体レーザ1から出力される光パルス
の強度を大きくしたり、Er添加光ファイバ増幅器3の
特性を向上させたりしても、高出力光パルスp2の波形
を矩形状にすることはできない。
力光パルスp2は矩形状にはならず、立ち上がりが急峻
でその後指数関数的に減少する波形となる。その理由
は、光パルスp1の先端部でEr原子の励起エネルギー
を一度に吸収し、その後エネルギーが指数関数的に不足
していくからである。したがって、この高出力光パルス
p2のパルス幅は指数関数状に減衰する時定数により決
定され、その光強度をいくら大きくしてもパルス幅が変
化することはなく、任意のパルス幅を有する矩形状の高
出力光パルスを得ることができないという問題点があっ
た。この場合、半導体レーザ1から出力される光パルス
の強度を大きくしたり、Er添加光ファイバ増幅器3の
特性を向上させたりしても、高出力光パルスp2の波形
を矩形状にすることはできない。
【0007】そこで、図8に示すような、コンデンサに
よりトランジスタのスイッチング時定数を可変させる駆
動回路により半導体レーザ1を駆動することも行なわれ
ているが、この駆動回路は、図9に示すようにパルス幅
が決まった台形状の光パルスしか得られないという欠点
があり(図中(A))、また、スイッチング時定数を遅
延させた場合でも、上に凸型の波形の光パルスしか得ら
れない(図中(B〜E))という欠点がある。したがっ
て、これらの光パルスをEr添加光ファイバ増幅器3に
入力させると、図10に示す様に、その光強度が時間軸
に対して急峻に立ち上がった後に漸次低下する光パルス
しか得ることができず、ラマン増幅、光ファイバの非線
形現象等の各種実験に用いるには極めて不便である。一
方、D/A(アナログ−デジタル)変換器等を用いてデ
ジタル的に制御することにより指数関数状に増加する光
パルスを得る方法もあるが、デジタル的な制御ではデジ
タルのクロック周期で階段状になり、特に高速パルスの
場合滑らかな波形にならないという欠点がある。
よりトランジスタのスイッチング時定数を可変させる駆
動回路により半導体レーザ1を駆動することも行なわれ
ているが、この駆動回路は、図9に示すようにパルス幅
が決まった台形状の光パルスしか得られないという欠点
があり(図中(A))、また、スイッチング時定数を遅
延させた場合でも、上に凸型の波形の光パルスしか得ら
れない(図中(B〜E))という欠点がある。したがっ
て、これらの光パルスをEr添加光ファイバ増幅器3に
入力させると、図10に示す様に、その光強度が時間軸
に対して急峻に立ち上がった後に漸次低下する光パルス
しか得ることができず、ラマン増幅、光ファイバの非線
形現象等の各種実験に用いるには極めて不便である。一
方、D/A(アナログ−デジタル)変換器等を用いてデ
ジタル的に制御することにより指数関数状に増加する光
パルスを得る方法もあるが、デジタル的な制御ではデジ
タルのクロック周期で階段状になり、特に高速パルスの
場合滑らかな波形にならないという欠点がある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、任意のパルス幅を有する矩形状または
台形状の高出力光パルスを簡便にかつ低コストで発生さ
せることのできるパルス光源を提供することを目的とし
ている。
たものであって、任意のパルス幅を有する矩形状または
台形状の高出力光パルスを簡便にかつ低コストで発生さ
せることのできるパルス光源を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパルス光源は、
光パルスを出射する光源と、該光源をパルス駆動する駆
動回路と、前記光源が出射した光パルスを増幅して出力
する希土類添加光ファイバ増幅器とを備えたパルス光源
において、前記駆動回路は、時間軸に対して漸次増加す
る電気パルスをベース側から入力させ該電気パルスを時
間軸に対して指数関数状に増加する電気パルスに変換す
るトランジスタと、該トランジスタのベース側に並列に
接続され該トランジスタの温度特性を補償するダイオー
ドとを具備したものである。
光パルスを出射する光源と、該光源をパルス駆動する駆
動回路と、前記光源が出射した光パルスを増幅して出力
する希土類添加光ファイバ増幅器とを備えたパルス光源
において、前記駆動回路は、時間軸に対して漸次増加す
る電気パルスをベース側から入力させ該電気パルスを時
間軸に対して指数関数状に増加する電気パルスに変換す
るトランジスタと、該トランジスタのベース側に並列に
接続され該トランジスタの温度特性を補償するダイオー
ドとを具備したものである。
【0010】
【作用】本発明のパルス光源では、物理的に指数関数的
な特性であるトランジスタの電圧−電流特性(VBE−I
C特性)を用いることにより、時間軸に対して滑らかに
指数関数状に増加する電気パルスを発生させる。すなわ
ち、前記トランジスタにより前記ベース側から入力する
時間軸に対して漸次増加する電気パルスを時間軸に対し
て指数関数状に増加する電気パルスに変換し、前記ダイ
オードを該トランジスタのベース側に並列に接続するこ
とにより該トランジスタの温度特性を補償する。これに
より、時間軸に対して滑らかに指数関数状に増加する電
気パルスが発生する。前記光源は、この電気パルスが入
力すると該電気パルスの大きさに対応した光強度の光パ
ルスを出力する。その後、希土類添加光ファイバ増幅器
は、入射した前記光パルスを増幅し出力する。これよ
り、任意のパルス幅を有する矩形状または台形状の高出
力光パルスを簡便にかつ低コストで得ることが可能にな
る。
な特性であるトランジスタの電圧−電流特性(VBE−I
C特性)を用いることにより、時間軸に対して滑らかに
指数関数状に増加する電気パルスを発生させる。すなわ
ち、前記トランジスタにより前記ベース側から入力する
時間軸に対して漸次増加する電気パルスを時間軸に対し
て指数関数状に増加する電気パルスに変換し、前記ダイ
オードを該トランジスタのベース側に並列に接続するこ
とにより該トランジスタの温度特性を補償する。これに
より、時間軸に対して滑らかに指数関数状に増加する電
気パルスが発生する。前記光源は、この電気パルスが入
力すると該電気パルスの大きさに対応した光強度の光パ
ルスを出力する。その後、希土類添加光ファイバ増幅器
は、入射した前記光パルスを増幅し出力する。これよ
り、任意のパルス幅を有する矩形状または台形状の高出
力光パルスを簡便にかつ低コストで得ることが可能にな
る。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例のパルス光源の概略
構成図であり、図において、11は本実施例の駆動回路
である。この駆動回路11は、図2に示すように、時間
軸に対して漸次増加する電気パルス、例えば、三角波状
の電気パルスe1をベース側から入力させ該電気パルス
e1を時間軸に対して指数関数状に増加する電気パルス
e2に変換するトランジスタ12と、該トランジスタ1
2のベース側に並列に接続され該トランジスタ12の温
度特性を補償するダイオード13と、該トランジスタ1
2のエミッタ側に接続され前記電気パルスe2を増幅し
より高強度の電気パルスe3とする増幅器14とを備え
ている。
構成図であり、図において、11は本実施例の駆動回路
である。この駆動回路11は、図2に示すように、時間
軸に対して漸次増加する電気パルス、例えば、三角波状
の電気パルスe1をベース側から入力させ該電気パルス
e1を時間軸に対して指数関数状に増加する電気パルス
e2に変換するトランジスタ12と、該トランジスタ1
2のベース側に並列に接続され該トランジスタ12の温
度特性を補償するダイオード13と、該トランジスタ1
2のエミッタ側に接続され前記電気パルスe2を増幅し
より高強度の電気パルスe3とする増幅器14とを備え
ている。
【0012】次に、この駆動回路を用いて光パルスを制
御する方法について説明する。電気パルスe1は、トラ
ンジスタ12にベース側から入力し、該トランジスタ1
2により時間軸に対して指数関数状に増加する電気パル
スe2に変換される。このトランジスタのVBE−IC特性
は、次のような式により表すことができる。 IE=IC・exp{VBE/VT} ……(1) ここで、IEはエミッタ側の電流、ICはコレクタ側の電
流、VBEはベース側の電圧、VTは温度Tにおける熱電
圧である。熱電圧VTはトランジスタ12のベースとエ
ミッタとの間のダイオード的な特性により発生するもの
で、温度により変化するためにこの温度補償を行う必要
がある。このトランジスタ12に対して逆温度特性を有
するダイオード13を該トランジスタ12のベース側に
並列に接続することにより、該トランジスタ12の温度
特性を補償することができる。該トランジスタ12のエ
ミッタ側から出力された電気パルスe2は、増幅器14
により、より高強度の電気パルスe3に変換される。
御する方法について説明する。電気パルスe1は、トラ
ンジスタ12にベース側から入力し、該トランジスタ1
2により時間軸に対して指数関数状に増加する電気パル
スe2に変換される。このトランジスタのVBE−IC特性
は、次のような式により表すことができる。 IE=IC・exp{VBE/VT} ……(1) ここで、IEはエミッタ側の電流、ICはコレクタ側の電
流、VBEはベース側の電圧、VTは温度Tにおける熱電
圧である。熱電圧VTはトランジスタ12のベースとエ
ミッタとの間のダイオード的な特性により発生するもの
で、温度により変化するためにこの温度補償を行う必要
がある。このトランジスタ12に対して逆温度特性を有
するダイオード13を該トランジスタ12のベース側に
並列に接続することにより、該トランジスタ12の温度
特性を補償することができる。該トランジスタ12のエ
ミッタ側から出力された電気パルスe2は、増幅器14
により、より高強度の電気パルスe3に変換される。
【0013】この電気パルスe3が半導体レーザ1に入
力すると、該半導体レーザ1では、該電気パルスe3の
大きさに対応して、時間軸に対して指数関数状に増加す
る光強度の光パルスP11を出力する。Er添加光ファイ
バ増幅器3では、該光パルスP11を増幅しかつ該光パル
スP11の光強度を時間軸に対して漸次減少させて略矩形
状または台形状の光パルスP12とする。すなわち、該光
パルスP11の強度を増幅するとともに該光パルスP11の
指数関数的な増加率に応じて該光パルスP11の後半の光
強度を増加させ、全体として略矩形状または台形状の高
出力光パルスP12に変換して出力する。
力すると、該半導体レーザ1では、該電気パルスe3の
大きさに対応して、時間軸に対して指数関数状に増加す
る光強度の光パルスP11を出力する。Er添加光ファイ
バ増幅器3では、該光パルスP11を増幅しかつ該光パル
スP11の光強度を時間軸に対して漸次減少させて略矩形
状または台形状の光パルスP12とする。すなわち、該光
パルスP11の強度を増幅するとともに該光パルスP11の
指数関数的な増加率に応じて該光パルスP11の後半の光
強度を増加させ、全体として略矩形状または台形状の高
出力光パルスP12に変換して出力する。
【0014】Er添加光ファイバ増幅器3では、入力す
る光パルスに僅かでも凹凸があると出射する光パルスの
変動が大きくなるが、この光パルスP11は極めて滑らか
な指数関数状であるから光パルスの光強度の変動は極め
て小さくなる。これより、任意のパルス幅を有する略矩
形状または台形状の高出力光パルスP12を簡便にかつ低
コストで出力することができる。
る光パルスに僅かでも凹凸があると出射する光パルスの
変動が大きくなるが、この光パルスP11は極めて滑らか
な指数関数状であるから光パルスの光強度の変動は極め
て小さくなる。これより、任意のパルス幅を有する略矩
形状または台形状の高出力光パルスP12を簡便にかつ低
コストで出力することができる。
【0015】図3はEr添加光ファイバ増幅器3に入力
する指数関数的に立ち上がる光パルスP11の波形を、ま
た、図4は前記光パルスP11がEr添加光ファイバ増幅
器3に入力した場合に該Er添加光ファイバ増幅器3か
ら出力される高出力光パルスP12の波形を、それぞれ示
したものである。この図から、光パルスP11を指数関数
的に立ち上がる様に制御すれば、高出力光パルスP12は
この制御の度合に応じて光強度が増加し、パルス幅が1
μsかつ光強度が平坦な矩形状の高出力光パルスとなる
ことがわかる。これらの図から明かな様に、従来では波
形Eの場合であっても光パルスの前半部と後半部では、
2倍以上の強度差があったが、本実施例では光強度が平
坦な矩形状の高出力光パルスP12を得ることができる。
する指数関数的に立ち上がる光パルスP11の波形を、ま
た、図4は前記光パルスP11がEr添加光ファイバ増幅
器3に入力した場合に該Er添加光ファイバ増幅器3か
ら出力される高出力光パルスP12の波形を、それぞれ示
したものである。この図から、光パルスP11を指数関数
的に立ち上がる様に制御すれば、高出力光パルスP12は
この制御の度合に応じて光強度が増加し、パルス幅が1
μsかつ光強度が平坦な矩形状の高出力光パルスとなる
ことがわかる。これらの図から明かな様に、従来では波
形Eの場合であっても光パルスの前半部と後半部では、
2倍以上の強度差があったが、本実施例では光強度が平
坦な矩形状の高出力光パルスP12を得ることができる。
【0016】以上説明した様に、この一実施例のパルス
光源によれば、駆動回路11は、例えば、三角波状の電
気パルスe1をベース側から入力させ該電気パルスe1を
時間軸に対して指数関数状に増加する電気パルスe2に
変換するトランジスタ12と、該トランジスタ12のベ
ース側に並列に接続され該トランジスタ12の温度特性
を補償するダイオード13と、該トランジスタ12のエ
ミッタ側に接続され前記電気パルスe2を増幅しより高
強度の電気パルスe3とする増幅器14とを備えたの
で、トランジスタ12のVBE−IC特性を用いて時間軸
に対して滑らかに指数関数状に増加する電気パルスe3
を発生させることができ、該電気パルスe3により指数
関数的に立ち上がる光パルスP11を半導体レーザ1から
出力させることができる。したがって、この指数関数的
に立ち上がる光パルスP11をEr添加光ファイバ増幅器
3に入力すれば、任意のパルス幅を有しかつ光強度が平
坦な矩形状の高出力光パルスP12を簡便にかつ低コスト
で得ることができる。
光源によれば、駆動回路11は、例えば、三角波状の電
気パルスe1をベース側から入力させ該電気パルスe1を
時間軸に対して指数関数状に増加する電気パルスe2に
変換するトランジスタ12と、該トランジスタ12のベ
ース側に並列に接続され該トランジスタ12の温度特性
を補償するダイオード13と、該トランジスタ12のエ
ミッタ側に接続され前記電気パルスe2を増幅しより高
強度の電気パルスe3とする増幅器14とを備えたの
で、トランジスタ12のVBE−IC特性を用いて時間軸
に対して滑らかに指数関数状に増加する電気パルスe3
を発生させることができ、該電気パルスe3により指数
関数的に立ち上がる光パルスP11を半導体レーザ1から
出力させることができる。したがって、この指数関数的
に立ち上がる光パルスP11をEr添加光ファイバ増幅器
3に入力すれば、任意のパルス幅を有しかつ光強度が平
坦な矩形状の高出力光パルスP12を簡便にかつ低コスト
で得ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパルス光
源によれば、光パルスを出射する光源と、該光源をパル
ス駆動する駆動回路と、前記光源が出射した光パルスを
増幅して出力する希土類添加光ファイバ増幅器とを備え
たパルス光源において、前記駆動回路は、時間軸に対し
て漸次増加する電気パルスをベース側から入力させ該電
気パルスを時間軸に対して指数関数状に増加する電気パ
ルスに変換するトランジスタと、該トランジスタのベー
ス側に並列に接続され該トランジスタの温度特性を補償
するダイオードとを具備したので、トランジスタのVBE
−IC特性を用いて時間軸に対して滑らかに指数関数状
に増加する電気パルスを発生させることができ、該電気
パルスにより指数関数的に立ち上がる光パルスを光源か
ら出力させることができる。したがって、この指数関数
的に立ち上がる光パルスを希土類添加光ファイバ増幅器
に入力すれば、任意のパルス幅を有しかつ光強度が平坦
な矩形状または台形状の高出力光パルスを簡便にかつ低
コストで得ることができる。
源によれば、光パルスを出射する光源と、該光源をパル
ス駆動する駆動回路と、前記光源が出射した光パルスを
増幅して出力する希土類添加光ファイバ増幅器とを備え
たパルス光源において、前記駆動回路は、時間軸に対し
て漸次増加する電気パルスをベース側から入力させ該電
気パルスを時間軸に対して指数関数状に増加する電気パ
ルスに変換するトランジスタと、該トランジスタのベー
ス側に並列に接続され該トランジスタの温度特性を補償
するダイオードとを具備したので、トランジスタのVBE
−IC特性を用いて時間軸に対して滑らかに指数関数状
に増加する電気パルスを発生させることができ、該電気
パルスにより指数関数的に立ち上がる光パルスを光源か
ら出力させることができる。したがって、この指数関数
的に立ち上がる光パルスを希土類添加光ファイバ増幅器
に入力すれば、任意のパルス幅を有しかつ光強度が平坦
な矩形状または台形状の高出力光パルスを簡便にかつ低
コストで得ることができる。
【図1】 本発明の一実施例のパルス光源を示す概略構
成図である。
成図である。
【図2】 本発明の一実施例のパルス光源の駆動回路を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図3】 本発明の一実施例のパルス光源のEr添加光
ファイバ増幅器に入力する光パルスの波形を示す図であ
る。
ファイバ増幅器に入力する光パルスの波形を示す図であ
る。
【図4】 本発明の一実施例のパルス光源のEr添加光
ファイバ増幅器から出力する高出力光パルスの波形を示
す図である。
ファイバ増幅器から出力する高出力光パルスの波形を示
す図である。
【図5】 従来の高出力パルス光源を示す概略構成図で
ある。
ある。
【図6】 従来の高出力パルス光源の半導体レーザの駆
動回路を示す回路図である。
動回路を示す回路図である。
【図7】 入射する光パルスの光強度と高出力光パルス
の出力波形との関係を示す図である。
の出力波形との関係を示す図である。
【図8】 従来の高出力パルス光源の半導体レーザの駆
動回路の他の一例を示す回路図である。
動回路の他の一例を示す回路図である。
【図9】 従来の高出力パルス光源の光パルスの光強度
とトランジスタのスイッチング時定数との関係を示す図
である。
とトランジスタのスイッチング時定数との関係を示す図
である。
【図10】 従来のEr添加光ファイバ増幅器から出力
する高出力光パルスの波形を示す図である。
する高出力光パルスの波形を示す図である。
1…半導体レーザ(光源)、3…Er添加光ファイバ増
幅器、11…駆動回路、12…トランジスタ、13…ダ
イオード、14…増幅器、e1〜e3…電気パルス、
P11,P12…光パルス。
幅器、11…駆動回路、12…トランジスタ、13…ダ
イオード、14…増幅器、e1〜e3…電気パルス、
P11,P12…光パルス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀口 常雄 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 佐藤 俊哉 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−9990(JP,A) 特開 平5−219695(JP,A) 電子情報通信学会技術研究報告,vo l.90,No.206,p.65−70,OQ E 90−81 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 H01S 5/00 - 5/50 JICSTファイル(JOIS)
Claims (1)
- 【請求項1】 光パルスを出射する光源と、 該光源をパルス駆動する駆動回路と、 前記光源が出射した光パルスを増幅して出力する希土類
添加光ファイバ増幅器とを備えたパルス光源において、 前記駆動回路は、時間軸に対して漸次増加する電気パル
スをベース側から入力させ該電気パルスを時間軸に対し
て指数関数状に増加する電気パルスに変換するトランジ
スタと、該トランジスタのベース側に並列に接続され該
トランジスタの温度特性を補償するダイオードとを具備
したことを特徴とするパルス光源。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32100494A JP3286096B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | パルス光源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32100494A JP3286096B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | パルス光源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3286096B2 true JP3286096B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=18127719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32100494A Expired - Fee Related JP3286096B2 (ja) | 1994-12-22 | 1994-12-22 | パルス光源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286096B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102162363B (zh) * | 2011-01-27 | 2013-01-16 | 西北工业大学 | 可调式微型地下管道掘进刀头 |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
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US7505196B2 (en) * | 2004-03-31 | 2009-03-17 | Imra America, Inc. | Method and apparatus for controlling and protecting pulsed high power fiber amplifier systems |
JP2020053423A (ja) * | 2018-09-21 | 2020-04-02 | 浜松ホトニクス株式会社 | レーザ装置及びレーザ波形制御方法 |
-
1994
- 1994-12-22 JP JP32100494A patent/JP3286096B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
電子情報通信学会技術研究報告,vol.90,No.206,p.65−70,OQE 90−81 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102162363B (zh) * | 2011-01-27 | 2013-01-16 | 西北工业大学 | 可调式微型地下管道掘进刀头 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08181371A (ja) | 1996-07-12 |
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