JP3285661B2 - 静電塗装装置における導電性塗料の連続供給装置 - Google Patents

静電塗装装置における導電性塗料の連続供給装置

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JP3285661B2
JP3285661B2 JP13141393A JP13141393A JP3285661B2 JP 3285661 B2 JP3285661 B2 JP 3285661B2 JP 13141393 A JP13141393 A JP 13141393A JP 13141393 A JP13141393 A JP 13141393A JP 3285661 B2 JP3285661 B2 JP 3285661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電塗装装置におい
て、水系、水性塗料あるいはメタリツク塗料等の導電性
塗料を連続供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水系、水性塗料あるいはメタリツク塗料
等の導電性塗料で静電塗装を行う場合は、塗料経路を絶
縁しないと塗料自身を通つて電流がグランドにリーク
し、噴霧塗料に静電気を荷電するのに必要な高電圧が得
られなくなつて塗着効率を低下させる原因となる。
【0003】そのために絶縁タンクが用いられるが、絶
縁タンクには高電圧が掛かつているために塗料の補給時
の安全性を考慮する必要がある。例えば、小規模塗装の
場合は、塗料の補給が必要なときに塗装作業を中断して
高電圧を除去してから補給すれば良いのであるが、大規
模塗装の場合は、塗料の補給時ごとに塗装作業を停止し
ていたのでは作業効率が大幅に低下するので、塗料を安
全に連続供給し得る装置が必要となる。
【0004】従来、そのような連続供給装置として、特
公昭52−30424号公報に記載されたものが公知で
ある。この装置は、静電塗装ガンに塗料ホースで接続さ
れた貯留タンクの上方に、接地された塗料供給口に対応
した補給タンクを、塗料の受け渡しのために上下動可能
に設けるとともに、補給タンクに、その下降または上昇
行程の途中で、貯留タンク側または接地側の各放電回路
と各別に接続されるスイツチを設けた構造となつてい
る。
【0005】すなわち、塗料が塗装に供されて貯留タン
ク内の塗料の液面レベルが低下してそれが検出される
と、補給タンクが下降してその途中でスイツチが貯留タ
ンク側の放電回路に接続されることにより、補給タンク
が貯留タンクと略同一の高電圧に帯電し、スパークする
ことなく貯留タンクに接続されて補給タンク内の塗料が
貯留タンク側に供給され、貯留タンクの液面レベルが上
昇してそれが検出されると、補給タンクが接地された塗
料供給口に向かつて上昇して、その途中でスイツチが接
地側の放電回路に接続されて、補給タンクを接地電位に
落としてから塗料供給口に接続して塗料を注入するよう
になつている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来装置は、
高電圧に伴うスパークに対する安全対策を施した上で塗
料を連続供給し得るものとして一応の評価はできるもの
の、可動部分が多く、制御系統も複雑であつて装置が大
掛かりとなり、また、耐久性、信頼性に欠ける欠点があ
つた。例えば、放電制御をスイツチを用いて行つている
ことは、接地の際の放電エネルギが大きいためにその耐
久性が重大な問題となる。
【0007】また、貯留タンクから静電ガンへの塗料の
給送には絶縁仕様のポンプが必要であり、塗装ガンの近
くに設置できないので、塗料ホース等の絶縁区域を大き
く取る必要があつた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の静電塗装装置に
おける導電性塗料の連続供給装置は、叙上の点に鑑み完
成されたものであつて、請求項1の発明は、上面を開口
した第1塗料容器を空間を隔てて内部に収容し、かつ圧
縮エアの供給によりその内部を所定の圧力に維持した絶
縁材料からなる第1密閉容器と、同じく上面を開口した
第2塗料容器を空間を隔てて内部に収容し、かつ圧縮エ
アの供給によりその内部を第1密閉容器内の圧力よりも
低い所定の圧力に維持した絶縁材料からなる第2密閉容
器とを備え、前記第1密閉容器の上面に塗料ポンプに接
続された開閉弁付きの第1塗料流入口を、第1塗料容器
の底面に開閉弁付きの第1塗料流出口を、また、第2密
閉容器の上面に第1塗料流出口に接続された第2塗料流
入口を、第2塗料容器の底面に静電塗装ガンに接続され
た第2塗料流出口を設け、第2塗料容器と第1塗料容器
内の上部との間に放電高抵抗を介設した放電線を配線す
るとともに、第1塗料容器に、放電線の放電高抵抗より
も大きい抵抗値を持つ放電高抵抗を介設した接地線を接
続し、塗料ポンプにより圧送される導電性塗料を第1塗
料容器で一旦受けたのち、第2塗料容器に受け渡す構成
とした。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、第1塗料容器を収容した第1密閉容器を異なつた種
類の塗料に対応して複数個備えた構成とした。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、接地線に第1塗料容器の電位を検出するた
めの信号出力機能を備えた電流計または電圧計を設ける
とともに、その電位の検出値を接地電位及び塗装電位と
比較してその比較結果に基づいて第1塗料流入口及び第
1塗料流出口のインタロツクを制御する制御手段を設け
た構成とした。
【0011】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の発明において、第1と第2密閉容器に、第1と第2塗
料容器内の塗料の液面レベルを夫々検出するセンサを設
けるとともに、その検出信号に基づいて第1塗料流入口
と第1塗料流出口の開閉弁を開閉制御する制御手段を設
けた構成とした。
【0012】請求項5の発明は、請求項1、2、3また
は4の発明において、第1と第2塗料容器の上面の開口
が絞られている構成とした。
【0013】請求項6の発明は、請求項1、2、3、4
または5の発明において、第1と第2密閉容器に排出制
御可能なエア排出口を設けた構成とした。
【0014】請求項7の発明は、請求項1、2、3、
4、5または6の発明において、第1と第2密閉容器に
バイブレータを取り付けた構成とした。
【0015】請求項8の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6または7の発明において、第1と第2密閉容
器に湿度センサ、温度センサ、湿度・温度センサまたは
結露センサを取り付けた構成とした。
【0016】請求項9の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7または8の発明において、第1と第2密
閉容器の内面に撥水用処理が施されている構成とした。
【0017】請求項10の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、7、8または9の発明において、第1と第
2密閉容器に温度調節器を取り付けた構成とした。
【0018】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明の作用は以下の
とおりである。第1塗料流出口が閉じた状態で第1塗料
流入口が開くと、塗料ポンプにより第1密閉容器内のエ
ア圧力よりも高圧力に加圧された導電性塗料が圧送され
て、第1塗料容器内に貯留される。第1塗料容器内の塗
料の液面が一定レベルまで上昇したら第1塗料流入口が
閉じて貯留状態で待機する。
【0019】第2密閉容器内は、第1密閉容器内のエア
圧力も低い一方で、第2塗料容器内の塗料を要求される
流量で圧送するのに必要なエア圧力に維持されていて、
静電塗装ガンに設けた塗料バルブの開放によつて第2塗
料流出口からガンへの塗料の供給が行われる。
【0020】第2塗料容器内の塗料の使用が進んでその
液面が一定レベルまで低下したら第1塗料流出口が開か
れる。上記のように第1密閉容器内のエア圧力は第2密
閉容器内のそれよりも高く設定されているので、その圧
力差により第1塗料容器内に貯留されていた塗料が、第
2密閉容器に設けた第2塗料流入口から第2塗料容器内
に受け渡され、その液面が一定レベルまで上昇したら第
1塗料流出口が閉じて塗料の受渡しが停止される。
【0021】この塗料の受渡しが完了したのち、第1塗
料流入口が再び開かれて第1塗料容器への塗料の貯留が
行われ、それ以降上記の動作が繰り返されて塗料の連続
供給が行われる。
【0022】静電塗装中においては、第2塗料容器から
塗装ガンへの塗料経路に満たされた導電性塗料を介して
第2塗料容器には高電圧が荷電されるのであるが、各密
閉容器が絶縁材料で形成されてその内面の絶縁抵抗が確
保されており、また、各塗料容器とそれを収容した密閉
容器との間、並びに各塗料容器と対応する塗料流入口と
の間は夫々圧縮エアの空間により絶縁抵抗が構成されて
いるから、第2塗料容器内の塗料に掛かる高電圧を第1
塗料容器に対して絶縁することができ、同様に第1塗料
容器内の塗料に掛かつた高電圧を第1塗料流入口に対し
て絶縁することができて、電流がグランドにリークする
ことがない。
【0023】この間、第1塗料容器内に塗料を供給する
前の段階において、第1塗料容器内の塗料の液面が、第
2塗料容器から引き出されて第1塗料容器内の上部にわ
たつて配線された放電線の先端よりも下方に下がると、
放電線からの充電は停止する。第1塗料容器から第2塗
料容器への塗料の受渡し中は、塗料の流下経路によつて
第1と第2塗料容器は電気的に接続されているので、第
1塗料容器中の塗料の電位は第2塗料容器とほとんど差
は生じない。
【0024】第1塗料容器から第2塗料容器への塗料の
受渡しが完了して、第1塗料流出口が閉じられると、第
1塗料容器には放電高抵抗を介設した接地線が接続され
ているので、荷電された塗料の電荷が接地線を通して次
第に放電されて、相応な時間が経過すると接地状態とな
り、接地電位にある第1塗料流入口を開いて第1塗料容
器に塗料を供給する場合に、両者間にスパークを生じさ
せることなく安全に供給することができる。
【0025】また、第1塗料容器から第2塗料容器に塗
料を受け渡す前の段階において、第1塗料容器内に塗料
が一定量貯留されたところで、上記の第2塗料容器と第
1塗料容器内の上部にわたつて配線された放電高抵抗を
介設した放電線により、第2塗料容器の電荷が第1塗料
容器側に次第に放電される。上記の放電高抵抗は、放電
線の先端から危険なスパークが生じないように放電電流
を制限するだけの充分大きな抵抗値となつており、塗料
充填によつて接地電位から塗装電位までの充電過程でス
パークが生じることはない。
【0026】一方、第1塗料容器に接続された接地線で
は、そこに介設された放電高抵抗の抵抗値が上記の放電
線の放電高抵抗のそれよりも大きいことによつてその放
電が抑えられ、すなわち、グランドへの放電量よりも第
2塗料容器からの充電量が多くなつて、相応な時間が経
過すれば、第1塗料容器の電位が第2塗料容器のそれに
接近し、第2塗料容器と、第1塗料容器と接続された第
2塗料流入口との間で危険なスパークを生じさせること
なく塗料の受渡しが行われる。
【0027】すなわち、請求項1の発明によれば、高電
圧に伴うスパークに対する安全対策を施した上で導電性
塗料を連続供給することが可能である。しかも、スパー
ク発生防止用の放電機構のスイツチングを、第1塗料容
器内の塗料の液面の高さ自体で行うようにしたから、高
電圧の掛かつた電気回路のスイツチ機構やその複雑な制
御装置が不要にでき、また、可動部分や構成部品点数の
少ない構造となつて、装置全体をコンパクトにまとめる
ことができるとともに、高耐久性、高信頼性を実現する
ことができる。
【0028】また、第2塗料容器から静電塗装ガンへ塗
料を給送するのに、第2密閉容器内のエア圧力を利用す
るようにしたから、塗装ガンへの塗料給送用の格別のポ
ンプを必要としない。
【0029】また、本装置を静電ガンの近傍に設置して
そこで塗料の絶縁ができるから、塗料タンクから第1塗
料流入口に至るまでの塗料供給経路に介設したカラーチ
エンジヤ、塗料ヒータ、塗料ポンプ等の付帯装置並びに
大部分の塗料ホースを絶縁しなくても、作業者が不注意
に感電することなく安全となる。
【0030】それに加えて、第1と第2密閉容器が別体
になつているから、特に、第1塗料容器の底面に設けた
第1塗料流出口の開閉弁を外部に出して設けることが可
能で、その洗浄が容易になる等の数々の効果がある。
【0031】請求項2の発明では、各第1塗料容器に異
なつた種類の塗料を一旦貯留させるようにすることによ
つて、カラーチエンジ機能を持たせることができる。
【0032】請求項3の発明では、第1塗料容器の電位
を検出して、接地電位すなわち第1塗料流入口との電位
差が一定以下となれば塗料流入可、また、塗装電位すな
わち第2塗料容器との電位差が一定以下となれば塗料受
渡し可として、第1塗料流入口または第1塗料流出口の
インタロツクを解除するように機能させることによつ
て、第1塗料容器への塗料の供給と、第2塗料容器への
塗料の受渡しを確実に安全な状態で行うことができる。
【0033】請求項4の発明では、第1塗料容器への塗
料の供給と、第2塗料容器への塗料の受渡しのタイミン
グを自動的にかつ正確に制御することができる。
【0034】請求項5の発明では、開口を絞ることで塗
料容器内の湿度を上げ、塗料が皮張りするのを防止する
ことができる。
【0035】請求項6の発明では、各密閉容器内に掛か
るエア圧力の望ましい圧力を維持しながら適宜に排気を
行つて内部のエアを入れ換えると、密閉容器の内面が塗
料に含まれる水分によつて結露しないように密閉容器内
を低湿度に維持し、結露により密閉容器内面の絶縁抵抗
が低下するのを防止することができる。
【0036】請求項7の発明では、圧縮エアの供給が停
止する夜間などに各密閉容器内面に結露した場合に、バ
イブレータにより容器を振動させて水分を叩き落とすこ
とで、容器内面の絶縁抵抗を短時間で回復させることが
できる。
【0037】請求項8の発明では、操業中に各密閉容器
の結露状態の把握ができ、また、例えばバイブレータと
連動させることで、常に密閉容器の絶縁抵抗を望ましい
状態に維持することができる。
【0038】請求項9の発明では、各密閉容器の内面に
結露しようとする水分をはね返して結露を有効に防止す
る。
【0039】請求項10の発明では、塗料温度よりも密
閉容器の外面温度が低い場合に発生しやすい結露を防止
できるとともに、塗料温度の管理も可能になる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。図において、符号1a、1bは、絶縁材料によ
つて形成された第1と第2密閉容器であつて、接続筒2
を介して上下に間隔をおいて連設されており、夫々、エ
ア供給源3からの圧縮エアをレギユレータ4により各別
に調圧して上面の一側に設けたエア供給口5から内部に
供給するとともに、下面に設けた絞り弁付きの排気口6
から適当な流量で排気を行うことにより、内部が一定の
圧力に保たれるようになつており、特に、第1密閉容器
1a内の圧力が第2密閉容器1bのそれよりも高くなる
ように設定されている。
【0041】各密閉容器1a、1bの底面には、夫々に
上面を開口しかつその開口部9を絞つた第1と第2塗料
容器8a、8bが、密閉容器1a、1bの上面と内周面
との間に空間を設けて収容されている。
【0042】第1密閉容器1aの上面には開閉弁12付
きの塗料流入口11(本発明の第1塗料流入口に対応す
る)が取り付けられ、タンク14内に貯留された導電性
塗料を汲み上げて圧送する塗料ポンプ15と塗料ホース
16により接続されているとともに、第1塗料容器8a
の底面に、開閉弁18付きの塗料受渡口17が第1密閉
容器8aの底面を貫通して設けられている。
【0043】この塗料受渡口17の下端は第2密閉容器
1bの上面を貫通して第2塗料容器8bの上方に対応し
ており、この塗料受渡口17が本発明の第1塗料流出口
と第2塗料流入口とを兼ねて形成されている。
【0044】第2塗料容器8bの底面には、塗料流出口
19(本発明の第2塗料流出口に対応する)が第2密閉
容器1bの底面を貫通して設けられ、その塗料流出口1
9は、高電圧発生器20から高電圧の印加される静電塗
装ガン21に塗料ホース22を介して接続されている。
【0045】上記した各密閉容器1a、1bの上面に
は、夫々第1塗料容器8aまたは第2塗料容器8b内の
塗料の液面レベルを検出する第1と第2レベルセンサ2
3a、23bが取り付けられており、各レベルセンサ2
3a、23bは、それらの検出信号を受けて上記の塗料
流入口11及び塗料受渡口17の開閉弁12、18を開
閉制御する図示しない制御装置に接続されている。
【0046】第2塗料容器8bの底面には放電高抵抗2
6を介設した放電線25の一端が接続され、その他端が
外を通つて第1密閉容器1aの上面側から第1塗料容器
8a内の上部の一定位置にまで嵌入されている。
【0047】また、第1塗料容器8aの底面側からは、
上記の放電線25の放電高抵抗26の抵抗値よりも高い
抵抗値を持つ放電高抵抗28を介設した接地線27が引
き出されて接地されている。
【0048】上記した塗料流入口11と塗料受渡口17
とは、夫々、第1塗料容器8aと塗料流入口11との
間、及び、第1塗料容器8aと第2塗料容器8bとの間
の電位差が危険なレベルにあるときには、開閉弁12、
18を開放できないようにインタロツクして安全を確保
している。したがつて、上記の接地線27にはまた、第
1塗料容器8aの電位を検出するための信号出力機能を
備えた電流計30が介設され、この電流計30に、上記
の第1塗料容器8aの検出電位を接地電位及び塗装電位
と比較して、その比較結果に基づいて塗料流入口11と
塗料受渡口17のインタロツクを解除制御する図示しな
い制御手段が接続されている。
【0049】各密閉容器1a、1bの外面には、上記し
たエア供給源3からの圧縮エアで作動するバイブレータ
32が取り付けられている。また、各密閉容器1a、1
bの上面には、容器内部の湿度を検出する温湿度センサ
33が取り付けられ、さらに、密閉容器1a、1bの内
面には撥水用処理が施されている。また、密閉容器1
a、1bの外面にはヒータからなる温度調節器34が装
着されている。
【0050】本実施例はこのような構造になり、続いて
その作動を説明する。塗料受渡口17の開閉弁18が閉
じた状態で塗料流入口11の開閉弁12が開くと、塗料
ポンプ15により第1密閉容器8a内のエア圧力よりも
高圧に加圧された導電性塗料が圧送されて、第1塗料容
器8a内に貯留される。第1塗料容器8a内の塗料の液
面が、放電線25の嵌入先端よりも高い一定レベルまで
上昇してそれが第1レベルセンサ23aで検出される
と、塗料流入口11の開閉弁12が閉じて貯留状態で待
機する。
【0051】第2密閉容器1b内は第2塗料容器8b内
の塗料を要求される流量で圧送するのに必要なエア圧力
に維持されており、静電塗装ガン21に設けた塗料バル
ブの開放によつて、塗料流出口19からガン21への塗
料の供給が行われる。
【0052】第2塗料容器8b内の塗料の使用が進んで
その液面が一定レベルまで低下してそれが第2レベルセ
ンサ23bで検出されると、塗料受渡口17の開閉弁1
8が開かれ、上記のように第1密閉容器1a内のエア圧
力は第2密閉容器1bのそれよりも高く設定されている
ので、第1塗料容器8a内に貯留されていた塗料が第2
塗料容器8b内に流下して受け渡され、液面が一定レベ
ルまで上昇して第2レベルセンサ23bで検出される
と、塗料受渡口17の開閉弁18が閉じて塗料の受渡し
が停止される。
【0053】この塗料の受渡しが完了したのち、塗料流
入口11の開閉弁12が再び開かれて第1塗料容器8a
への塗料の貯留が行われ、それ以降上記の動作が繰り返
されて塗料の連続供給が行われる。
【0054】静電塗装中においては、第2塗料容器8b
から静電塗装ガン21への塗料ホース22に満たされた
導電性塗料を介して第2塗料容器8bには高電圧が荷電
される。
【0055】その際、各密閉容器1a、1bには、絞り
弁付きのエア排気口6により適当量ずつ排気されながら
エア供給口5から圧縮エアが供給され、すなわち内部の
エアが入れ換えられつつ夫々適正な圧力に維持されてお
り、密閉容器1a、1b内が低湿度に保たれて、塗料に
含まれる水分により内面に結露するのを防ぎ、それによ
り密閉容器1a、1bの内面の絶縁抵抗が低下するのを
阻止している。
【0056】また、夜間などに密閉容器1a、1bの内
面に結露した水分は、バイブレータ32で密閉容器1
a、1bを振動させることにより叩き落とされてその絶
縁抵抗が回復され、操業中は温湿度センサ33で結露状
態が把握されて、バイブレータ32と連動させることに
より結露が防止される。その他、密閉容器1a、1bの
内面に撥水用処理が施されていることでも結露が防止さ
れ、さらに、密閉容器1a、1bの外面温度が低い場合
は、温度調節器34で温度を上げることで同じく結露が
防止される。
【0057】上記のように各種手段により密閉容器1
a、1bの内面の結露が夫々防止されてその絶縁抵抗が
確保されており、また、第2塗料容器8bと塗料受渡口
17の間及び第1塗料容器8aと塗料流入口11の間は
圧縮エアの空間により絶縁抵抗が構成されているから、
第2塗料容器8b内の塗料に掛かる高電圧を第1塗料容
器8aに対して絶縁することができ、また、第1塗料容
器8a内の塗料に掛かつた高電圧を塗料流入口11に対
して絶縁することができて、電流がグランドにリークす
ることがない。
【0058】この間、第1塗料容器8a内に塗料を供給
する前の段階において、第1塗料容器8a内の塗料の液
面が、その中に嵌入された放電線25の先端よりも下方
に下がると、放電線25からの充電は停止する。第1塗
料容器8aから第2塗料容器8bへの塗料の受渡し中
は、塗料の流下経路によつて第1と第2塗料容器8a、
8bは電気的に接続されるので、第1塗料容器8a中の
塗料の電位は、第2塗料容器8bの電位とほとんど差が
生じない。
【0059】第1塗料容器8aから第2塗料容器8bへ
の塗料の受渡しが完了して塗料受渡口17の開閉弁18
が閉じられると、第1塗料容器8aからは放電高抵抗2
8を介設した接地線27が引き出されているので、荷電
された塗料の電荷が接地線27を通して次第に放電され
る。
【0060】このとき、第1塗料容器8aの電位は、接
地線27に介設された電流計30によつて監視されてい
て、相応な時間が経過して、その検出電位が接地電位す
なわち塗料流入口11の電位に接近すると、制御手段か
らの信号によりインタロツクが解除されて塗料流入口1
1の開閉弁12が初めて開かれ、第1塗料容器8aと塗
料流入口11との電位差が少ない状態で、両者間にスパ
ークを生じさせることなく第1塗料容器8aへ安全に塗
料が供給される。
【0061】また、第1塗料容器8aから第2塗料容器
8bに塗料を受け渡す前の段階において、第1塗料容器
8a内に供給された塗料の液面が上昇して放電高抵抗2
6を介設した放電線25の嵌入先端を超えると、その放
電線25を介して、第2塗料容器8bの電荷が第1塗料
容器8a側に次第に放電される。上記の放電高抵抗26
は、放電線25の先端から危険なスパークを生じないよ
うに放電電流を制限するだけの充分大きな抵抗値となつ
ており、塗料充填によつて接地電位から塗装電位までの
充電過程でスパークが生じることはない。
【0062】一方、第1塗料容器8aから引き出された
接地線27では、そこに介設された放電高抵抗28の抵
抗値が上記の放電線25の放電高抵抗26のそれよりも
大きいことによつてその放電が抑えられ、すなわち、グ
ランドへの放電量よりも第2塗料容器8bからの充電量
が多くなつて、第1塗料容器8aの電位が次第に高めら
れる。
【0063】その場合も、第1塗料容器8aの電位が電
流計30で監視されて、相応な時間が経過して第1塗料
容器8aの電位が塗装電位すなわち第2塗料容器8bの
電位に接近すると、インタロツクが解除されて塗料受渡
口17の開閉弁18が初めて開放され、第1塗料容器8
aと同電位にある第2塗料容器8bの間で危険なスパー
クを生じさせることなく塗料の受渡しが行われる。
【0064】このように本実施例によれば、高電圧に伴
うスパークに対する安全対策を施した上で導電性塗料を
自動的に連続供給することが可能である。しかも、スパ
ーク発生防止用の放電機構のスイツチングを、第1塗料
容器8a内の塗料の液面の高さ自体で行うようにしたか
ら、高電圧の掛かつた電気回路のスイツチ機構やその複
雑な制御装置が不要にでき、また、可動部分や構成部品
点数の少ない構造となつて、装置全体をコンパクトにま
とめることができるとともに、高耐久性、高信頼性が実
現できる。
【0065】また、第2塗料容器8bから静電塗装ガン
21へ塗料を給送するのに、第2密閉容器1b内のエア
圧力を利用するようにしたから、塗装ガン21への塗料
給送用の格別のポンプを必要としない。
【0066】さらに、本装置を静電塗装ガン21の近傍
に設置してそこで塗料の絶縁ができるから、塗料タンク
14から塗料流入口11に至るまでの塗料供給経路に介
設したカラーチエンジヤ、塗料ヒータ、塗料ポンプ等の
付帯装置並びに大部分の塗料ホースを絶縁しなくても、
作業者が不注意に感電することなく安全となる。
【0067】それに加えて、第1と第2密閉容器1a、
1bが別体となつていて、特に、塗料受渡口17の開閉
弁18が第1密閉容器8aの底面から外部に突出した構
造となつているので、上面側の塗料流入口11の開閉弁
12とともに容易に洗浄を行うことができる。
【0068】なお、密閉容器1a、1b内のエアの排出
口6には、上記実施例の絞り弁に代えてタイマあるいは
温湿度センサ33からの情報で作動する開閉弁を設け、
適宜時間ごとに排気を行うようにしても良い。
【0069】また、第1塗料容器8aの電位を監視する
手段として、信号出力機能を備えた電圧計を用いても良
い。
【0070】また、密閉容器1a、1b内の湿度を検出
するのは、湿度センサ、温度センサ単体あるいは結露セ
ンサであつても良い。
【0071】さらに、結露防止用に取り付けた温度調節
器34は、塗料温度を管理するのにも利用することがで
きる。
【0072】図2は本発明の他の実施例を示し、上記実
施例と同様の第1密閉容器1aを複数個設けて、それら
の上面に設けた開閉弁42付きの第1塗料流入口41
を、種類の異なる塗料を貯留した各別のタンク14に接
続するとともに、各第1塗料容器8aの底面に設けた開
閉弁44付きの第1塗料流出口43を、逆止弁48を介
設した塗料経路47を経由して第2密閉容器8bの上面
に設けた第2塗料流入口45に接続して、底面の第2塗
料流出口46を静電塗装ガン21に接続し、また、第2
塗料容器8bから引き出した放電線25の分岐した先端
を、夫々各第1塗料容器8aの上部の一定位置まで嵌入
したものであつて、選択しない塗料経路47中には、対
応する第1塗料容器8aより排気した圧縮エアを充満さ
せて塗料経路の絶縁をすることができるから、種類の異
なる導電性塗料を、夫々対応する第1塗料容器8aと、
共通の第2塗料容器8bとを介して、静電塗装ガン21
に上記実施例と同様に安全に連続供給することができ、
すなわち、カラーチエンジ機能付きの連続供給装置を構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の構成図である。
【符号の説明】
1a:第1密閉容器 1b:第2密閉容器 3:エア供
給源 4:レギユレータ 5:エア供給口 6:エア排
出口 8a:第1塗料容器 8b:第2塗料容器 9:
開口部 11:塗料流入口 12:開閉弁 15:塗料
ポンプ 16:塗料ホース 17:塗料受渡口 18:
開閉弁 19:塗料流出口 21:静電塗装ガン 2
2:塗料ホース 23a、23b:レベルセンサ 2
5:放電線 26:放電高抵抗 27:接地線 28:放電高抵抗
30:(信号出力機能付きの)電流計 32:バイブレ
ータ 33:温湿度センサ 34:温度調節器 41:第1塗料流入口 42:開閉弁 43:第1塗料
流出口 44:開閉弁 45:第2塗料流入口 46:第2塗料流出口 47:
塗料経路 48:逆止弁

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を開口した第1塗料容器を空間を隔
    てて内部に収容し、かつ圧縮エアの供給により該内部を
    所定の圧力に維持した絶縁材料からなる第1密閉容器
    と、同じく上面を開口した第2塗料容器を空間を隔てて
    内部に収容し、かつ圧縮エアの供給により該内部を前記
    第1密閉容器内の圧力よりも低い所定の圧力に維持した
    絶縁材料からなる第2密閉容器とを備え、前記第1密閉
    容器の上面に塗料ポンプに接続された開閉弁付きの第1
    塗料流入口を、前記第1塗料容器の底面に開閉弁付きの
    第1塗料流出口を、また、前記第2密閉容器の上面に前
    記第1塗料流出口に接続された第2塗料流入口を、前記
    第2塗料容器の底面に静電塗装ガンに接続された第2塗
    料流出口を設け、前記第2塗料容器と前記第1塗料容器
    内の上部との間に放電高抵抗を介設した放電線を配線す
    るとともに、前記第1塗料容器に、前記放電線の前記放
    電高抵抗よりも大きい抵抗値を持つ放電高抵抗を介設し
    た接地線を接続し、前記塗料ポンプにより圧送される導
    電性塗料を前記第1塗料容器で一旦受けたのち、前記第
    2塗料容器に受け渡す構成としたことを特徴とする静電
    塗装装置における導電性塗料の連続供給装置。
  2. 【請求項2】 前記第1塗料容器を収容した前記第1密
    閉容器を異なつた種類の塗料に対応して複数個備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の静電塗装装置における
    導電性塗料の連続供給装置。
  3. 【請求項3】 前記接地線に前記第1塗料容器の電位を
    検出するための信号出力機能を備えた電流計または電圧
    計を設けるとともに、該電位の検出値を接地電位及び塗
    装電位と比較してその比較結果に基づいて前記第1塗料
    流入口及び前記第1塗料流出口のインタロツクを制御す
    る制御手段を設けたことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の静電塗装装置における導電性塗料の連続
    供給装置。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2密閉容器に、前記第1と
    第2塗料容器内の塗料の液面レベルを夫々検出するセン
    サを設けるとともに、該検出信号に基づいて前記第1塗
    料流入口と前記第1塗料流出口の開閉弁を開閉制御する
    制御手段を設けたことを特徴とする請求項1、請求項2
    または請求項3に記載の静電塗装装置における導電性塗
    料の連続供給装置。
  5. 【請求項5】 前記第1と第2塗料容器の上面の開口が
    絞られていることを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3または請求項4に記載の静電塗装装置における導
    電性塗料の連続供給装置。
  6. 【請求項6】 前記第1と第2密閉容器に排出制御可能
    なエア排出口を設けたことを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の静電
    塗装装置における導電性塗料の連続供給装置。
  7. 【請求項7】 前記第1と第2密閉容器にバイブレータ
    を取り付けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の静
    電塗装装置における導電性塗料の連続供給装置。
  8. 【請求項8】 前記第1と第2密閉容器に湿度センサ、
    温度センサ、湿度・温度センサまたは結露センサを取り
    付けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記
    載の静電塗装装置における導電性塗料の連続供給装置。
  9. 【請求項9】 前記第1と第2密閉容器の内面に撥水用
    処理が施されていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7または請求項8に記載の静電塗装装置における導電性
    塗料の連続供給装置。
  10. 【請求項10】 前記第1と第2密閉容器に温度調節器
    を取り付けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請
    求項8または請求項9に記載の静電塗装装置における導
    電性塗料の連続供給装置。
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