JP3282806B2 - 組立式自動車用ホイールの加飾装置 - Google Patents

組立式自動車用ホイールの加飾装置

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JP3282806B2
JP3282806B2 JP22333499A JP22333499A JP3282806B2 JP 3282806 B2 JP3282806 B2 JP 3282806B2 JP 22333499 A JP22333499 A JP 22333499A JP 22333499 A JP22333499 A JP 22333499A JP 3282806 B2 JP3282806 B2 JP 3282806B2
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亘雄 西田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は組立式自動車用ホイ
ールの加飾装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールディスクとタイヤ支持リムとを
溶接や複数組のネジ締結具などにより固定一体化した組
立式の自動車用ホイールは周知であるが、この種の自動
車用ホイールにおいて、ホイールディスクの回転中心部
から放射状に延長させた各スポークの延長先端部を、タ
イヤ支持リムのフロントビードフランジまで接近させる
ことは、その各スポークを極力長く見せることに寄与す
る反面、フロントビードフランジが走行中に衝撃力を受
けて撓み変形した場合には、各スポークの延長先端部と
メタルタッチして、傷付きや騒音などを発生するおそれ
があるため、その実用化には予想以上の困難が伴なう。
【0003】この点、実公昭59−27283号のよう
に、タイヤ支持リム(20)が撓み変形した場合にも、
ホイールディスク(25)のフランジ(36)と干渉し
ない程度の大きな環状空間(39)を、そのタイヤ支持
リム(20)とホイールディスク(25)との相互間に
区成した組立式の自動車用ホイールが提案されており、
そのホイールディスク(25)におけるフランジ(3
6)の外周縁部とタイヤ支持リム(20)のフロントビ
ードフランジ(37)との相互間には、一定の間隙(L
1)が確保されてもいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知考
案の構成ではその大きな環状空間(39)が、文字通り
の360度として全周に及び、しかもその入口部が上記
間隙(L1)として開放しているため、塵埃の侵入を防
ぐ必要上、その間隙(L1)から環状空間(39)の内
部へコーキング材(シリコンゴム系又はブチルゴム系な
どのゴム状弾性体)(39')を充填しなければならず、
その充填分だけ自動車用ホイールの重量化を余儀なくさ
れる。
【0005】又、ホイールディスク(25)とタイヤ支
持リム(20)とをボルト(41)とナット(46)に
より組立固定した後に、その僅小な一定の間隙(L1)
から環状空間(39)内の隅々に至るまで、コーキング
材(39')を完全・均一な満杯状態に充填することは、
実際上至難の業であり、そのための特異な作業工程も必
要となる。
【0006】更に、仮令完全に充填できたとしても、そ
の環状空間(39)の入口部をなす上記間隙(L1)は
僅小であり、しかもタイヤ支持リム(20)が撓みやす
い鋼板のロール成形品であるため、そのフロントビード
フランジ(37)を上記コーキング材(39')によっ
て、何時までも弾性的に安定良く支持・補強することは
困難であり、上記フロントビードフランジ(37)の反
復的な撓み変形により、コーキング材(39')が環状空
間(39)の入口部から徐々に剥落して、ホイールディ
スク(25)のフランジ(36)とメタルタッチを起す
おそれなしとしない。
【0007】それにもまして、上記コーキング材(3
9')は環状空間(39)に対する塵埃の侵入防止と、ホ
イールディスク(25)に対するタイヤ支持リム(2
0)の弾性的な支持・補強とを目的としており、その自
動車用ホイールを加飾する機能までは発揮していない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上ホイールディ
スクの回転中心部から放射状に延長された各スポークの
延長先端部を、タイヤ支持リムのフロントビードフラン
ジへ前方からの被覆状態に重ね合わせた上、そのホイー
ルディスクとタイヤ支持リムとを溶接や複数組のネジ締
結具などにより固定した組立式の自動車用ホイールにお
いて、
【0009】各スポークの延長先端部とフロントビード
フランジとの重ね合わせ面に、一定の化粧モール挟み込
み用間隙を確保すると共に、着色合成樹脂材から予じめ
成形された化粧モールを、その一部が各スポークの延長
先端部を前方から被覆することとなるように、上記間隙
へ挟み込み一体化させることによって、各スポークとタ
イヤ支持リムとのメタルタッチを予防したことを特徴と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、その自動車用ホイールの組立状態
を示した図1〜4において、(R)はアルミ合金やその
他の軽合金から一体に鋳造されたタイヤ支持リムであ
り、その中央部に陥没する凹状ウエル(10)のほか、
これを挟む前後一対づつのハンプ(11f)(11r)
とビードシート(12f)(12r)並びにビードフラ
ンジ(13f)(13r)も具備している。
【0011】その場合、タイヤ支持リム(R)のフロン
ト部分を抽出した図3〜6の拡大断面図から明白なよう
に、そのフロントビードフランジ(13f)の前面(1
4)は比較的急な角度の前広がり円錐面として加工され
ている。又、その前面(14)とフロントビードシート
(12f)のほぼフラットな内周面(15)とのコーナ
ー部は、特に緩やかな角度の前広がり円錐境界面(1
6)として、言わば面取り加工状態に形成されている。
【0012】つまり、フロントビードフランジ(13
f)の前面(14)とフロントビードシート(12f)
の内周面(15)は、上記前広がりの円錐境界面(1
6)を介して屈折状態に連続しており、その前広がり円
錐境界面(16)がフロントビードフランジ(13f)
の前面(14)と第1屈折線(r1)上での鈍角(α)
(例えば約155度)に交叉している一方、同じくフロ
ントビードシート(12f)の内周面(15)と第2屈
折線(r2)上での鈍角(β)(例えば約140度)に
交叉しているのである。
【0013】又、上記ウエル(10)の前面(17)も
前広がりの円錐面として加工されており、これが上記フ
ロントビードシート(12f)の内周面(15)と第3
屈折線(r3)上での鈍角(γ)(例えば約120度)
に交叉しているほか、同じくウエル(10)のほぼフラ
ットな内周面(18)と第4屈折線(r4)上での鈍角
(δ)(例えば約115度)に交叉していることは勿論
である。(19)はそのウエル(10)の前面(17)
に開口形成されたバルブ取付け孔を示している。
【0014】他方、(D)はやはりアルミ合金などの軽
合金から一体に鋳造されたホイールディスクであり、そ
の前細りの截頭円錐型をなすボス(20)の中心部に
は、円形の軸穴(21)が開口形成されているほか、そ
の軸穴(21)の周辺部には複数(図例では合計5個)
のハブボルト受け入れ孔(22)が、全体的な放射対称
型に開口分布されている。上記ボス(20)の後面は車
軸のハブ(図示省略)に対するディスク取付け面(2
3)をなし、タイヤ支持リム(R)の赤道線(リムセン
ター)(O−O)から前方へ一定量(L1)だけオフセ
ットされた位置関係にある。
【0015】(24)は上記タイヤ支持リム(R)のフ
ロント部分を前方から被覆し得る所謂オーバーヘッド状
態として、ホイールディスク(D)のボス(20)から
放射対称型に延長された複数本(図例では比較的広幅な
合計3本)のスポークであり、その各個の延長先端部が
前方から見て、全体的なほぼ三味線の撥(バチ)型をな
している。
【0016】つまり、その各スポーク(24)における
延長先端部の最外縁(P)は、上記フロントビードフラ
ンジ(13f)の前面(14)へ臨む位置にあって、タ
イヤ支持リム(R)のフロントビードフランジ(13
f)と平行な円弧状に弯曲形成されており、その円弧形
状に沿う化粧モール(M)の前面カバー片用受け止め切
欠(25)と、左右方向へ張り出す一対の尖鋭なサイド
耳(26a)(26b)も具備している。(θ)はその
各サイド耳(26a)(26b)の尖鋭な張り出し角度
(鋭角)を示している。
【0017】又、各スポーク(24)は後広がりの断面
チャンネル型をなし、これを横方向から見た場合、タイ
ヤ支持リム(R)のフロントビードフランジ(13f)
よりも一旦前方へ一定量(L2)だけ張り出す円弧形状
として、上記ボス(20)から長く延長されることによ
り、そのフロントビードフランジ(13f)の撓み変形
に対する抵抗を与えるようになっている。
【0018】しかも、各スポーク(24)の延長先端部
はフロントビードフランジ(13f)の前面(14)か
らウエル(10)の前面(17)まで到達する深い奥行
を備えており、その奥行分の外面全体が上記タイヤ支持
リム(R)のフロント部分と重なり合う雌雄関係の対応
形状に造形されてもいる。
【0019】即ち、各スポーク(24)における延長先
端部の外面は全体として、これを抽出した図3〜6の拡
大断面図から明白なように、上記タイヤ支持リム(R)
におけるフロントビードフランジ(13f)の前面(1
4)、前広がりの円錐境界面(16)、フロントビード
シート(12f)の内周面(15)並びにウエル(1
0)の前面(17)と悉くほぼ平行な屈折形態に加工さ
れているのである。
【0020】(27)は隣り合うスポーク(24)の延
長先端部同志を一体に連結する複数(図例では合計3
個)の化粧アーチであって、各スポーク(24)におけ
る延長先端部の後面と同じく上記ウエル(10)の前面
(17)と対応しており、その化粧アーチ(27)も含
む延長先端部の後面からは上記ウエル(10)の内周面
(18)と密嵌し得る全体的なサークル状の取付フラン
ジ(28)が、一定長さ(L3)だけ後向き一体に突設
されている。
【0021】(d1)(d2)(d3)(d4)は上記
タイヤ支持リム(R)側の第1〜4屈折線(r1)〜
(r4)と対応位置する各スポーク(24)側の第1〜
4屈折線、(29)は各化粧アーチ(27)へ点在分布
状態に貫通形成された複数の飾り窓であり、軽量化にも
役立つ。(30)はその飾り窓(29)の隣り合う相互
間へ嵌め付け接着された複数の飾り駒であって、ボルト
頭に似た形状の採用により、あたかもホイールディスク
(D)とタイヤ支持リム(R)とがボルトを介して組立
固定された印象を与えるようになっている。(31)は
上記タイヤ支持リム(R)側のバルブ取付け孔(19)
と対応合致するバルブ取付け用の連通孔である。
【0022】そして、ホイールディスク(D)側の取付
フランジ(28)とタイヤ支持リム(R)側のウエル
(10)とが、その円周面同志の溶接により組立一体化
された状態では、そのタイヤ支持リム(R)のフロント
部分と各スポーク(24)の延長先端部との重なり合う
面に、図4、6のような一定の間隙(S)が確保され
て、その各スポーク(24)とタイヤ支持リム(R)と
のメタルタッチを起生しないようになっている。
【0023】更に、その間隙(S)の広さについて言え
ば、上記第2屈折線(r2)(d2)から第4屈折線
(r4)(d4)に到達するまでの後側が、例えば約1
mmとして狭く寸法化されているに比し、その第2屈折
線(r2)(d2)までの前側は特に後述する化粧モー
ル(M)の挟み込み用間隙(S1)として、例えば約
1.5〜2.0mmに広く形成されている。(32)は
その前後境界位置の第2屈折線(r2)(d2)上に臨
む化粧モール用受け止め段差であって、各スポーク(2
4)における延長先端部の外面に加工されており、ここ
で化粧モール(M)の後述する挟み込み脚片を受け止め
る。
【0024】上記タイヤ支持リム(R)のフロント部分
と各スポーク(24)の延長先端部とが、第1屈折線
(r1)(d1)上での対応的な鈍角(α)(例えば約
155度)に屈折しているため、上記化粧モール挟み込
み用間隙(S1)はその中途部の屈折する断面ほぼへ字
型として、その第1屈折線(r1)(d1)までの前側
が化粧モール(M)用の入口部(a)となり、同じく第
1屈折線(r1)(d1)から第2屈折線(r2)(d
2)までの後側が化粧モール(M)用の内奥部(b)と
なる。
【0025】化粧モール(M)は上記スポーク(24)
と対応する複数(図例では合計3個)として、その各個
が適度な弾性と剛性を併有するABS樹脂やポリプロピ
レン、ポリエステルなどの着色合成樹脂材から、予じめ
各スポーク(24)の延長先端部と対応する全体形状に
射出成形されたものである。
【0026】即ち、これを抽出して示した図7〜10か
ら明白なように、各化粧モール(M)はその上記化粧モ
ール挟み込み用間隙(S1)への挟み込み脚片(33)
と、各スポーク(24)における延長先端部の最外縁
(P)へ係止し得る前面カバー片(34)とを備えた断
面フック型に造形されていると共に、その挟み込み脚片
(33)には弯曲助勢用の櫛目(35)も切り欠かれる
ことによって、上記円弧状の最外縁(P)へ馴染み良く
仮り止めできるようになっている。
【0027】しかも、各スポーク(24)の延長先端部
は前方から見た場合、上記した全体的なほぼ三味線の撥
(バチ)型として、その最外縁(P)での尖鋭に張り出
す両サイド耳(26a)(26b)を備えた円弧状に弯
曲形成されている関係上、各化粧モール(M)も前方か
ら見て、各スポーク(24)の上記最外縁(P)と対応
する弯曲した全体的なほぼ蟻溝型をなし、その円弧状の
前面カバー片(34)から鋭角(θ)に屈曲する左右一
対のサイド係止片(36a)(36b)が、これと対応
する両サイド耳(26a)(26b)へ挟み付き係止し
得るようになっている。
【0028】そして、上記化粧モール(M)を各スポー
ク(24)の延長先端部へ図11〜14のように、その
前面カバー片(34)が上記最外縁(P)の前面カバー
片用受け止め切欠(25)へ前方から係止すると共に、
その両サイド係止片(36a)(36b)が同じく最外
縁(P)の両サイド耳(26a)(26b)へ左右方向
から挟み付く仮り止め状態に被覆させた上、各スポーク
(24)の延長先端部をタイヤ支持リム(R)のフロン
ト部分へ前方から重ね合わせて、そのホイールディスク
(D)側の取付フランジ(28)とタイヤ支持リム
(R)側のウエル(10)とを溶接一体化するのであ
る。
【0029】そうすれば、各化粧モール(M)の挟み込
み脚片(33)は図4のように、その化粧モール挟み込
み用間隙(S1)の入口部(a)から内奥部(b)へ進
入した状態に挟み込み一体化される結果となるが、その
中途部の第1屈折線(r1)(d1)上において自づと
強制的に屈折されるため、特別な接着剤などを充填しな
くても、不慮に抜け出すおそれがなく、その着色された
各化粧モール(M)の前面カバー片(34)により、ホ
イールディスク(D)の就中スポーク(24)に優美な
外観化粧効果を与えることができる。その各化粧モール
(M)の着色カラーを自由に選定し得ることは、言うま
でもない。
【0030】しかも、ホイールディスク(D)における
各スポーク(24)の延長先端部と、タイヤ支持リム
(R)におけるフロントビードフランジ(13f)との
重ね合わせ面に確保された上記化粧モール挟み込み用間
隙(S1)には、化粧モール(M)の挟み込み脚片(3
3)が挟み込み一体化されているため、その各スポーク
(24)とタイヤ支持リム(R)とのメタルタッチを起
生するおそれもない。上記化粧モール(M)はそのメタ
ルタッチを予防する機能と、ホイールディスク(D)の
加飾機能とを併せて発揮しているのである。
【0031】尚、図示の実施形態では軽合金から一体に
鋳造された1ピースのタイヤ支持リム(R)を説明した
が、そのフロント部分とリヤー部分とが分割された2ピ
ースから成るタイヤ支持リム(R)を備えた組立式の自
動車用ホイールや、そのタイヤ支持リム(R)とホイー
ルディスク(D)とを溶接に代る複数組のネジ締結具に
より固定一体化した組立式の自動車用ホイール、上記タ
イヤ支持リム(R)を軽合金やスチールなどの板材から
塑性加工した組立式の自動車用ホイール、更にはホイー
ルディスク(D)のスポーク(24)が図示のような回
転中心部から放射方向への直線的のみならず、その複数
本の全体的に渦巻く如き曲線的に延長された組立式の自
動車用ホイールなどについても、本発明を適用実施でき
ることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明は組立式自動車用
ホイールの加飾装置に係り、その構成上ホイールディス
ク(D)の回転中心部から放射状に延長された各スポー
ク(24)の延長先端部を、タイヤ支持リム(R)のフ
ロントビードフランジ(13f)へ前方からの被覆状態
に重ね合わせた上、そのホイールディスク(D)とタイ
ヤ支持リム(R)とを溶接や複数組のネジ締結具などに
より固定した組立式の自動車用ホイールにおいて、
【0033】各スポーク(24)の延長先端部とフロン
トビードフランジ(13f)との重ね合わせ面に、一定
の化粧モール挟み込み用間隙(S1)を確保すると共
に、着色合成樹脂材から予じめ成形された化粧モール
(M)を、その一部が各スポーク(24)の延長先端部
を前方から被覆することとなるように、上記間隙(S
1)へ挟み込み一体化させることによって、各スポーク
(24)とタイヤ支持リム(R)とのメタルタッチを予
防してあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に
改良できる効果がある。
【0034】即ち、本発明の上記構成ではタイヤ支持リ
ム(R)のフロントビードフランジ(13f)と、各ス
ポーク(24)の延長先端部との重ね合わせ面に化粧モ
ール挟み込み用間隙(S1)が確保されており、ここに
予じめ成形された着色合成樹脂材の化粧モール(M)
を、その一部の前面カバー片(34)が各スポーク(2
4)の延長先端部を被覆することとなるように挟み込み
一体化させているため、その化粧モール(M)によって
ホイールディスク(D)の就中スポーク(24)を優美
に加飾することができ、しかもその化粧モール(M)が
フロントビードフランジ(13f)の撓み変形に耐える
対抗強度を発揮して、そのタイヤ支持リム(R)と各ス
ポーク(24)とのメタルタッチも併せて予防し得るの
である。
【0035】又、上記化粧モール(M)の挟み込み用間
隙(S1)は冒頭に述べた公知考案の360度に及ぶ大
きな環状空間(39)と異なり、ホイールディスク
(D)の回転中心部から放射方向へ延長されたスポーク
(24)の各個と、タイヤ支持リム(R)のフロントビ
ードフランジ(13f)との重なり合う部分に確保され
たものとして、言わば点在分布する状態にあるため、し
かも化粧モール(M)は合成樹脂材からの成形品である
ため、これを上記間隙(S1)へ容易に正しく挟み込み
一体化させることができ、これによって自動車用ホイー
ルをいたづらに重量化するおそれもない。
【0036】特に、請求項2の構成を採用するならば、
その化粧モール(M)の挟み込み脚片(33)が上記間
隙(S1)における入口部(a)と内奥部(b)との中
途部から、自づと強制的に屈折されることになるため、
別途な接着剤などを充填する必要もなく、その化粧モー
ル(M)を確実な抜け止め状態に固定一体化することが
でき、耐用性に著しく優れる。
【0037】更に、請求項3の構成を採用するならば、
上記化粧モール(M)を各スポーク(24)の延長先端
部へ、その前面カバー片(34)が各スポーク(24)
の最外縁(P)へ係止すると共に、その両サイド係止片
(36a)(36b)が同じく最外縁(P)の両サイド
耳(26a)(26b)へ挟み付く確実な仮り止め状態
に被覆させることができ、その状態においてホイールデ
ィスク(D)とタイヤ支持リム(R)とを溶接や複数組
のネジ締結具などにより、安定良く正確に組立一体化し
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る組立式自動車用ホイールの正面図
である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿う拡大断面図である。
【図4】図2の一部を抽出して示す拡大断面図である。
【図5】タイヤ支持リムとホイールディスクとの分解状
態を示す側断面図である。
【図6】図5の組立状態を示す断面図である。
【図7】化粧モールを抽出して示す正面図である。
【図8】図7の拡大側面図である。
【図9】図7の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】図8の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
【図11】ホイールディスクのスポークと、その化粧モ
ールとの対応関係を示す正面図である。
【図12】図11の12−12線に沿う拡大断面図であ
る。
【図13】図11の組立状態を示す正面図である。
【図14】図13の背面図である。
【符号の説明】
(10)・ウエル (12f)・フロントビードシート (13f)・フロントビードフランジ (24)・スポーク (26a)(26b)・サイド耳 (27)・化粧アーチ (28)・取付フランジ (29)・飾り窓 (30)・飾り駒 (33)・挟み込み脚片 (34)・前面カバー片 (35)・櫛目 (36a)(36b)・サイド係止片 (D)・ホイールディスク (M)・化粧モール (P)・スポークの最外縁 (R)・タイヤ支持リム (S1)・化粧モール挟み込み用間隙 (a)・入口部 (b)・内奥部 (θ)・鋭角 (α)(β)(γ)(δ)・鈍角

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホイールディスク(D)の回転中心部から
    放射状に延長された各スポーク(24)の延長先端部
    を、タイヤ支持リム(R)のフロントビードフランジ
    (13f)へ前方からの被覆状態に重ね合わせた上、そ
    のホイールディスク(D)とタイヤ支持リム(R)とを
    溶接や複数組のネジ締結具などにより固定した組立式の
    自動車用ホイールにおいて、 各スポーク(24)の延長先端部とフロントビードフラ
    ンジ(13f)との重ね合わせ面に、一定の化粧モール
    挟み込み用間隙(S1)を確保すると共に、着色合成樹
    脂材から予じめ成形された化粧モール(M)を、その一
    部が各スポーク(24)の延長先端部を前方から被覆す
    ることとなるように、上記間隙(S1)へ挟み込み一体
    化させることによって、各スポーク(24)とタイヤ支
    持リム(R)とのメタルタッチを予防したことを特徴と
    する組立式自動車用ホイールの加飾装置。
  2. 【請求項2】化粧モール挟み込み用間隙(S1)を、そ
    の入口部(a)と内奥部(b)とが一定角度(α)だけ
    交叉する断面ほぼヘ字型に屈折させる一方、 各化粧モール(M)を上記間隙(S1)への挟み込み脚
    片(33)と、各スポーク(24)における延長先端部
    の最外縁(P)へ係止し得る前面カバー片(34)とか
    ら成る断面フック型に造形して、 その各化粧モール(M)の挟み込み脚片(33)を上記
    間隙(S1)の入口部(a)から内奥部(b)への進入
    状態に挟み込んだ時、その挟み込み脚片(33)が抜け
    止め状態に強制屈折されると共に、上記前面カバー片
    (34)が各スポーク(24)の最外縁(P)へ係止さ
    れるように設定したことを特徴とする請求項1記載の組
    立式自動車用ホイールの加飾装置。
  3. 【請求項3】各スポーク(24)の延長先端部を前方か
    ら見て、その最外縁(P)が円弧状に弯曲すると共に左
    右方向へ張り出す一対の尖鋭なサイド耳(26a)(2
    6b)を備えた全体的なほぼ三味線の撥型に造形する一
    方、 各化粧モール(M)も前方から見て、上記最外縁(P)
    と対応する円弧状の前面カバー片(34)から、その両
    サイド耳(26a)(26b)へ挟み付き係止し得る左
    右一対のサイド係止片(36a)(36b)が鋭角
    (θ)に屈曲された全体的なほぼ蟻溝型に造形すると共
    に、その挟み込み脚片(33)に弯曲助勢用の櫛目(3
    5)を切り欠いたことを特徴とする請求項2記載の組立
    式自動車用ホイールの加飾装置。
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