JP3277648B2 - 並列ニューラルネットワーク - Google Patents
並列ニューラルネットワークInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターン認識、連想メ
モリ、データ変換、画像処理及び大規模多値論理回路な
どの分野に適用可能な大規模ニューラルネットワークに
おいて、簡単な学習により高速かつ安定に所望の出力信
号を得ることが出来る並列ニューラルネットワークに関
するものである。
モリ、データ変換、画像処理及び大規模多値論理回路な
どの分野に適用可能な大規模ニューラルネットワークに
おいて、簡単な学習により高速かつ安定に所望の出力信
号を得ることが出来る並列ニューラルネットワークに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のニューラルネットワークには、文
献 麻生英樹著、「ニューラルネットワーク情報処
理」、産業図書出版などに示されているように、多層
(階層)ニューラルネットワークや相互結合ニューラル
ネットワークなどがある。
献 麻生英樹著、「ニューラルネットワーク情報処
理」、産業図書出版などに示されているように、多層
(階層)ニューラルネットワークや相互結合ニューラル
ネットワークなどがある。
【0003】図1は、多層ニューラルネットワークとし
て、1層の中間層を持った3層ニューラルネットワーク
1の実行処理モードでの実行処理の1構成例を示す。N
個のユニットからなる入力層4、P個のユニットからな
る中間層5及びM個のユニットからなる出力層6から構
成される。入力層のユニット数Nは入力端子2の入力信
号Iのエレメント総数に対応し、出力層のユニット数M
は出力端子3の出力信号Oのエレメント総数に対応して
いる。
て、1層の中間層を持った3層ニューラルネットワーク
1の実行処理モードでの実行処理の1構成例を示す。N
個のユニットからなる入力層4、P個のユニットからな
る中間層5及びM個のユニットからなる出力層6から構
成される。入力層のユニット数Nは入力端子2の入力信
号Iのエレメント総数に対応し、出力層のユニット数M
は出力端子3の出力信号Oのエレメント総数に対応して
いる。
【0004】多層ニューラルネットワークへの入力信号
Iは、I1、I2、..INの入力信号エレメントを持
ったベクトルから構成され、入力端子2を介してそれぞ
れ対応した入力層4のユニットに入力された後、更に中
間層5の各ユニット(隠れユニット)にそれぞれ重み付
けされ出力される。中間層5では、入力層4の各ユニッ
トからの重み付けされた出力の総和を入力とし、スレシ
ョルド値を差し引いた後、シグモイド関数と呼ばれる入
出力特性を持った関数を介してユニット出力信号が出力
される。出力層6においても中間層5と同様な入出力処
理が行われた後、各出力ユニットからそれぞれ出力ユニ
ット信号を出力端子3を介してベクトルの出力信号Oの
エレメントO1、O2、..OMに対応させて送出す
る。尚、ここでは、出力層6から出力されるユニット出
力信号を出力ユニット信号と呼び、他の層からの出力と
区別する。
Iは、I1、I2、..INの入力信号エレメントを持
ったベクトルから構成され、入力端子2を介してそれぞ
れ対応した入力層4のユニットに入力された後、更に中
間層5の各ユニット(隠れユニット)にそれぞれ重み付
けされ出力される。中間層5では、入力層4の各ユニッ
トからの重み付けされた出力の総和を入力とし、スレシ
ョルド値を差し引いた後、シグモイド関数と呼ばれる入
出力特性を持った関数を介してユニット出力信号が出力
される。出力層6においても中間層5と同様な入出力処
理が行われた後、各出力ユニットからそれぞれ出力ユニ
ット信号を出力端子3を介してベクトルの出力信号Oの
エレメントO1、O2、..OMに対応させて送出す
る。尚、ここでは、出力層6から出力されるユニット出
力信号を出力ユニット信号と呼び、他の層からの出力と
区別する。
【0005】3層以上の多層の際にも、同様に各層にお
けるそれぞれのユニットは、入力側の隣接層の各ユニッ
ト出力信号に重み付けをした後、それらの総和を入力と
して得、更にその入力からスレショルド値を差し引いた
後、シグモイド関数を介し出力層側の隣接層にユニット
出力信号を送出する。
けるそれぞれのユニットは、入力側の隣接層の各ユニッ
ト出力信号に重み付けをした後、それらの総和を入力と
して得、更にその入力からスレショルド値を差し引いた
後、シグモイド関数を介し出力層側の隣接層にユニット
出力信号を送出する。
【0006】次に、3層ニューラルネットワークの学習
モードにおける学習処理の1構成例を図2に示す。この
ような多層ニューラルネットワークの学習方法として
は、例えば、前記文献にも記載されているようにバック
・プロパゲーション・アルゴリズムがある。本アルゴリ
ズムを用いた学習過程では、結合重みを初期設定した
後、端子2を介して入力層4に予め用意された学習用入
力信号を入力する。出力層6の出力ユニット信号から予
め用意された教師信号Tを減算器8にて差し引き、結合
重み更新用誤差信号として結合重み制御器9に入力す
る。結合重み制御器9は、端子10を介して入力された
各層のユニット出力信号と結合重み更新用誤差信号とを
基に誤差電力を最小にするように各層間の結合重みの修
正値を求め、端子10を介して3層ニューラルネットワ
ーク1の結合重みとして新たに設定する。この学習処理
をすべての学習用入力信号に対して繰り返す。
モードにおける学習処理の1構成例を図2に示す。この
ような多層ニューラルネットワークの学習方法として
は、例えば、前記文献にも記載されているようにバック
・プロパゲーション・アルゴリズムがある。本アルゴリ
ズムを用いた学習過程では、結合重みを初期設定した
後、端子2を介して入力層4に予め用意された学習用入
力信号を入力する。出力層6の出力ユニット信号から予
め用意された教師信号Tを減算器8にて差し引き、結合
重み更新用誤差信号として結合重み制御器9に入力す
る。結合重み制御器9は、端子10を介して入力された
各層のユニット出力信号と結合重み更新用誤差信号とを
基に誤差電力を最小にするように各層間の結合重みの修
正値を求め、端子10を介して3層ニューラルネットワ
ーク1の結合重みとして新たに設定する。この学習処理
をすべての学習用入力信号に対して繰り返す。
【0007】学習過程に於て完全に収束すると、学習用
入力信号に対する出力ユニット信号が教師信号Tと同一
となる。しかしながら、誤差電力を極小にする所に一旦
落ち込むと、学習が進まず最小とならず教師信号Tと異
なった出力ユニット信号を出力するなどの問題がある。
特に、入力ユニット数の多い3層あるいは多層ニューラ
ルネットワークにおいて教師信号Tに対して確実に収束
させる設計手法は明らかになっておらず、結合重みの初
期値を変更したり、隠れユニット(中間ユニット)数あ
るいは更に中間層を増やすなどの試行錯誤を行ってい
る。
入力信号に対する出力ユニット信号が教師信号Tと同一
となる。しかしながら、誤差電力を極小にする所に一旦
落ち込むと、学習が進まず最小とならず教師信号Tと異
なった出力ユニット信号を出力するなどの問題がある。
特に、入力ユニット数の多い3層あるいは多層ニューラ
ルネットワークにおいて教師信号Tに対して確実に収束
させる設計手法は明らかになっておらず、結合重みの初
期値を変更したり、隠れユニット(中間ユニット)数あ
るいは更に中間層を増やすなどの試行錯誤を行ってい
る。
【0008】また、論文 "Parallel, Self-Organizing,
Hierarchical Neural Networks"IEEE Trans on Neural
Networks, Vol.1, No.2, June 1990 において示されて
いる並列ニューラルネットワーク20では、複数個のニ
ューラルネットワークを並列に接続し、例えば図3の実
行処理で示すように、後述の学習処理で順次学習させて
得られた結合重みを各ニューラルネットワーク12、1
3、14に、また、学習処理で得た出力ユニット信号に
対するそれぞれの誤差検出領域を誤差検出器15、1
6、17に設定して動作させる。各ニューラルネットワ
ーク12、13、14のそれぞれの出力ユニット信号と
その誤差検出領域とを誤差検出器15、16、17にお
いて比較し、出力選択制御器18にて誤差検出領域にい
ずれも落ち込まない出力ユニット信号を送出しているニ
ューラルネットワークを1つ検出し、出力選択スイッチ
19にてそのニューラルネットワークの出力ユニット信
号を取り出し2値スレショルド回路41を介して所望の
出力信号Oとして端子3から送出させている。
Hierarchical Neural Networks"IEEE Trans on Neural
Networks, Vol.1, No.2, June 1990 において示されて
いる並列ニューラルネットワーク20では、複数個のニ
ューラルネットワークを並列に接続し、例えば図3の実
行処理で示すように、後述の学習処理で順次学習させて
得られた結合重みを各ニューラルネットワーク12、1
3、14に、また、学習処理で得た出力ユニット信号に
対するそれぞれの誤差検出領域を誤差検出器15、1
6、17に設定して動作させる。各ニューラルネットワ
ーク12、13、14のそれぞれの出力ユニット信号と
その誤差検出領域とを誤差検出器15、16、17にお
いて比較し、出力選択制御器18にて誤差検出領域にい
ずれも落ち込まない出力ユニット信号を送出しているニ
ューラルネットワークを1つ検出し、出力選択スイッチ
19にてそのニューラルネットワークの出力ユニット信
号を取り出し2値スレショルド回路41を介して所望の
出力信号Oとして端子3から送出させている。
【0009】また、学習処理においては、学習用入力信
号に対して第1ニューラルネットワーク12を予め規定
された回数の学習を行わせ、その出力ユニット信号の2
値スレショルド回路出力と2値の教師信号Tとが一致し
ない学習用入力信号を検出し、その学習用入力信号に対
して、次段の第2ニューラルネットワーク13を予め規
定された回数程同様に学習させている。このように、そ
の出力ユニット信号の2値スレショルド回路出力と教師
信号Tとが一致しない学習用入力信号があれば、その学
習用入力信号に対して更に次段のニューラルネットワー
ク14を規定の回数程順次学習させる。この結果、全て
の学習用入力信号に対応した出力ユニット信号の2値ス
レショルド回路出力と教師信号Tとが一致すると、並列
ニューラルネットワークの追加を止め、収束したとみな
している。
号に対して第1ニューラルネットワーク12を予め規定
された回数の学習を行わせ、その出力ユニット信号の2
値スレショルド回路出力と2値の教師信号Tとが一致し
ない学習用入力信号を検出し、その学習用入力信号に対
して、次段の第2ニューラルネットワーク13を予め規
定された回数程同様に学習させている。このように、そ
の出力ユニット信号の2値スレショルド回路出力と教師
信号Tとが一致しない学習用入力信号があれば、その学
習用入力信号に対して更に次段のニューラルネットワー
ク14を規定の回数程順次学習させる。この結果、全て
の学習用入力信号に対応した出力ユニット信号の2値ス
レショルド回路出力と教師信号Tとが一致すると、並列
ニューラルネットワークの追加を止め、収束したとみな
している。
【0010】また、実行処理において正しい出力ユニッ
ト信号を送出するニューラルネットワークを1つ選択す
るために、この学習過程では、それぞれのニューラルネ
ットワークの各出力ユニット信号において、教師信号T
と一致しない2値出力を生じた場合に出力ユニット信号
からその教師信号Tを差し引き誤差を求め、その最大の
誤差を検出しそれぞれの出力ユニット信号に対する誤差
検出領域を定めている。
ト信号を送出するニューラルネットワークを1つ選択す
るために、この学習過程では、それぞれのニューラルネ
ットワークの各出力ユニット信号において、教師信号T
と一致しない2値出力を生じた場合に出力ユニット信号
からその教師信号Tを差し引き誤差を求め、その最大の
誤差を検出しそれぞれの出力ユニット信号に対する誤差
検出領域を定めている。
【0011】実行処理では、誤差検出器15、16、1
7において設定された誤差検出領域をもとに出力ユニッ
ト信号の誤りの有無を検出し、出力選択制御器18にお
いて並列接続されているニューラルネットワークからの
1つのニューラルネットワークの選択を決定する。(出
力選択制御器18においてニューラルネットワークから
の1つの出力ユニット信号の選択を決定する。)この方
法では、論文に報告されているように学習用入力信号に
対しても完全に正しく出力させることが出来ない。ま
た、それぞれの出力ユニット信号に対して一定の独立な
誤差領域を設けていることから、学習外入力信号に対し
て出力ユニット信号の誤りの有無の検出をある程度は正
しくできるものの、入力信号によっては誤動作が多くな
る。特に、誤差検出領域には汎化性が無いことから、入
力信号に相関が少ない場合、あるいは出力信号のクラス
分けの数(教師信号の数)が増えた場合には、大幅にニ
ュー ラルネットワークの選択を誤るなどの欠点を有す
る。
7において設定された誤差検出領域をもとに出力ユニッ
ト信号の誤りの有無を検出し、出力選択制御器18にお
いて並列接続されているニューラルネットワークからの
1つのニューラルネットワークの選択を決定する。(出
力選択制御器18においてニューラルネットワークから
の1つの出力ユニット信号の選択を決定する。)この方
法では、論文に報告されているように学習用入力信号に
対しても完全に正しく出力させることが出来ない。ま
た、それぞれの出力ユニット信号に対して一定の独立な
誤差領域を設けていることから、学習外入力信号に対し
て出力ユニット信号の誤りの有無の検出をある程度は正
しくできるものの、入力信号によっては誤動作が多くな
る。特に、誤差検出領域には汎化性が無いことから、入
力信号に相関が少ない場合、あるいは出力信号のクラス
分けの数(教師信号の数)が増えた場合には、大幅にニ
ュー ラルネットワークの選択を誤るなどの欠点を有す
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の多層ニューラル
ネットワーク1の学習処理において説明したごとく、多
層ニューラルネットワークにおいて教師信号Tを用いて
結合重みを学習させる際に、結合重みの初期値の設定に
よっては、所望の出力信号を送出する収束状態になるま
での学習回数が非常に多くなる場合や、ローカルミニマ
ム(局部極小)の状態に落ち込み、学習を続けても収束
しない場合があるなどの欠点を有している。また、従来
の並列ニューラルネットワーク20において、誤差検出
領域を設け正しい出力ユニット信号を送出するニューラ
ルネットワークを1つ選択し出力させる方法において
も、誤差検出器15、16、17の検出動作が不完全で
あるために、学習用入力信号に対しても所望の出力信号
を選択出来ない場合や、学習外入力信号に対しては大幅
に誤った選択をする場合がある。特に、入出力層のユニ
ット数や教師信号Tの数が多い場合には、所望の出力信
号を送出することが非常に困難であり、満足するニュー
ラルネットワークを自由に設計する方法が確立されてい
ない。
ネットワーク1の学習処理において説明したごとく、多
層ニューラルネットワークにおいて教師信号Tを用いて
結合重みを学習させる際に、結合重みの初期値の設定に
よっては、所望の出力信号を送出する収束状態になるま
での学習回数が非常に多くなる場合や、ローカルミニマ
ム(局部極小)の状態に落ち込み、学習を続けても収束
しない場合があるなどの欠点を有している。また、従来
の並列ニューラルネットワーク20において、誤差検出
領域を設け正しい出力ユニット信号を送出するニューラ
ルネットワークを1つ選択し出力させる方法において
も、誤差検出器15、16、17の検出動作が不完全で
あるために、学習用入力信号に対しても所望の出力信号
を選択出来ない場合や、学習外入力信号に対しては大幅
に誤った選択をする場合がある。特に、入出力層のユニ
ット数や教師信号Tの数が多い場合には、所望の出力信
号を送出することが非常に困難であり、満足するニュー
ラルネットワークを自由に設計する方法が確立されてい
ない。
【0013】本発明の目的は、上記の問題を解決し、従
来方式のニューラルネットワークなどに比べて、簡単な
学習により等価的に安定に収束させ、学習外入力信号に
対しても所望の出力信号を得やすい並列ニューラルネッ
トワークを提供することにある。
来方式のニューラルネットワークなどに比べて、簡単な
学習により等価的に安定に収束させ、学習外入力信号に
対しても所望の出力信号を得やすい並列ニューラルネッ
トワークを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の並列ニューラルネットワークにおい
て、主ニューラルネットワークに対して1つ以上の補正
ニューラルネットワークを並列接続し、学習用入力信号
に対して学習させた前記主ニューラルネットワークと、
前段の前記主あるいは補正ニューラルネットワークの出
力ユニット信号から対応したユニットの教師信号を差し
引いた誤差が許容誤差範囲を越えた学習用入力信号に対
して順次学習させた前記補正ニューラルネットワーク
と、前記補正 ニューラルネットワークに於て、前段の前
記主あるいは補正ニューラルネットワークの出力ユニッ
ト信号における許容誤差範囲を越えた前記誤差の有無を
出力状態教師信号とし、出力状態信号を送出できるよ
う、少なくとも最終段の前記ニューラルネットワークを
更に学習させ、該出力状態信号をもとに前記補正ニュー
ラルネットワークの出力ユニット信号の選択を決定する
出力選択制御手段と、該出力選択制御手段からの制御信
号のもとに出力ユニット信号を選択し送出する出力選択
スイッチ手段とを少なくとも具備し、出力信号を得る。
ために、本発明の並列ニューラルネットワークにおい
て、主ニューラルネットワークに対して1つ以上の補正
ニューラルネットワークを並列接続し、学習用入力信号
に対して学習させた前記主ニューラルネットワークと、
前段の前記主あるいは補正ニューラルネットワークの出
力ユニット信号から対応したユニットの教師信号を差し
引いた誤差が許容誤差範囲を越えた学習用入力信号に対
して順次学習させた前記補正ニューラルネットワーク
と、前記補正 ニューラルネットワークに於て、前段の前
記主あるいは補正ニューラルネットワークの出力ユニッ
ト信号における許容誤差範囲を越えた前記誤差の有無を
出力状態教師信号とし、出力状態信号を送出できるよ
う、少なくとも最終段の前記ニューラルネットワークを
更に学習させ、該出力状態信号をもとに前記補正ニュー
ラルネットワークの出力ユニット信号の選択を決定する
出力選択制御手段と、該出力選択制御手段からの制御信
号のもとに出力ユニット信号を選択し送出する出力選択
スイッチ手段とを少なくとも具備し、出力信号を得る。
【0015】あるいは、主ニューラルネットワークに対
して1つ以上の補正ニューラルネットワークを並列接続
し、学習用入力信号に対して学習させた前記主ニューラ
ルネットワークと、前段の前記主あるいは補正ニューラ
ルネットワークの出力ユニット信号から対応したユニッ
トの教師信号を差し引いた誤差が許容誤差範囲を越えた
学習用入力信号に対して該誤差を教師信号として順次学
習させた補正用誤差を出力する前記補正ニューラルネッ
トワークと、前記補正ニューラルネットワークに於て、
前段の前記主および補正ニューラルネットワークの出力
ユニット信号における許容誤差範囲を越えた前記誤差の
有無を出力状態教師信号とした出力状態信号を送出でき
るよう、少なくとも最終段の前記ニューラルネットワー
クを更に学習させ、該出力状態信号をもとに前記主およ
び補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号の選
択を決定する出力選択制御手段と、該出力選択制御手段
からの制御信号のもとに前記主および補正ニューラルネ
ットワークの出力ユニット信号を選択し、許容誤差範囲
を越えた前記誤差を持つ前記主ニューラルネットワーク
の出力ユニット信号に対して、補正用誤差である後段の
前記補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号を
加算し補正して送出する出力選択加算手段とを少なくと
も具備し、出力信号を得る。
して1つ以上の補正ニューラルネットワークを並列接続
し、学習用入力信号に対して学習させた前記主ニューラ
ルネットワークと、前段の前記主あるいは補正ニューラ
ルネットワークの出力ユニット信号から対応したユニッ
トの教師信号を差し引いた誤差が許容誤差範囲を越えた
学習用入力信号に対して該誤差を教師信号として順次学
習させた補正用誤差を出力する前記補正ニューラルネッ
トワークと、前記補正ニューラルネットワークに於て、
前段の前記主および補正ニューラルネットワークの出力
ユニット信号における許容誤差範囲を越えた前記誤差の
有無を出力状態教師信号とした出力状態信号を送出でき
るよう、少なくとも最終段の前記ニューラルネットワー
クを更に学習させ、該出力状態信号をもとに前記主およ
び補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号の選
択を決定する出力選択制御手段と、該出力選択制御手段
からの制御信号のもとに前記主および補正ニューラルネ
ットワークの出力ユニット信号を選択し、許容誤差範囲
を越えた前記誤差を持つ前記主ニューラルネットワーク
の出力ユニット信号に対して、補正用誤差である後段の
前記補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号を
加算し補正して送出する出力選択加算手段とを少なくと
も具備し、出力信号を得る。
【0016】
【作用】本発明の並列ニューラルネットワークでは、上
記のごとく主ニューラルネットワークからの出力ユニッ
ト信号から、対応した教師信号を差し引き求められた誤
差が、許容誤差範囲を越えた誤差を生じる学習用入力信
号に対して、並列に接続された補正ニューラルネットワ
ークを用いて順次学習させ、また、どのニューラルネッ
トワークが許容誤差範囲外の出力ユニット信号を送出す
るかを示す出力状態信号を少なくとも最終段の補正ニュ
ーラルネットワークから送出できるよう学習させてい
る。従って、実行処理においては、主及び補正ニューラ
ルネットワークからの出力ユニット信号の内、少なくと
も最終段の補正ニューラルネットワークから出力された
出力状態信号を基に、許容誤差範囲内の出力ユニット信
号を直接選択し、あるいは更に許容誤差範囲を越えた誤
差を持つ出力ユニット信号を補正したのち出力し、所望
の出力信号を送出させる。
記のごとく主ニューラルネットワークからの出力ユニッ
ト信号から、対応した教師信号を差し引き求められた誤
差が、許容誤差範囲を越えた誤差を生じる学習用入力信
号に対して、並列に接続された補正ニューラルネットワ
ークを用いて順次学習させ、また、どのニューラルネッ
トワークが許容誤差範囲外の出力ユニット信号を送出す
るかを示す出力状態信号を少なくとも最終段の補正ニュ
ーラルネットワークから送出できるよう学習させてい
る。従って、実行処理においては、主及び補正ニューラ
ルネットワークからの出力ユニット信号の内、少なくと
も最終段の補正ニューラルネットワークから出力された
出力状態信号を基に、許容誤差範囲内の出力ユニット信
号を直接選択し、あるいは更に許容誤差範囲を越えた誤
差を持つ出力ユニット信号を補正したのち出力し、所望
の出力信号を送出させる。
【0017】並列接続された後段の補正ニューラルネッ
トワークでは、許容誤差範囲を越えた誤差を発生する学
習用入力信号の数が段数と共に次第に少なくなり、最終
段の補正ニューラルネットワークにおいては、その出力
ユニット信号を許容できる誤差範囲内で確実に収束させ
ることができ、学習用入力信号に対して所望の出力信号
を出力することが出来ると共に、学習外入力信号に対し
ても、補正ニューラルネットワークの汎化性から、所望
の出力信号を得やすい。
トワークでは、許容誤差範囲を越えた誤差を発生する学
習用入力信号の数が段数と共に次第に少なくなり、最終
段の補正ニューラルネットワークにおいては、その出力
ユニット信号を許容できる誤差範囲内で確実に収束させ
ることができ、学習用入力信号に対して所望の出力信号
を出力することが出来ると共に、学習外入力信号に対し
ても、補正ニューラルネットワークの汎化性から、所望
の出力信号を得やすい。
【0018】また、教師信号Tに対して主あるいは補正
ニューラルネットワークの出力ユニット信号の許容誤差
範囲を越えた誤差を補正教師信号として、学習用入力信
号に対して補正用誤差を出力するよう補正ニューラルネ
ットワークを順次学習させ、最終段の補正ニューラルネ
ットワークの学習過程において、その出力ユニット信号
がそのユニットの補正教師信号に対して許容誤差範囲内
になるよう収束させているが、補正教師信号にはゼロ成
分が非常に多く、而も少ない数の学習用入力信号に対し
て少なくとも収束させればよいことから、少ない学習回
数あるいは少ない隠れユニット数の条件下でも最終段の
補正ニューラルネットワークの収束が簡単に得られる。
また、中段の補正ニューラルネットワークにおいても、
誤差を生じる学習用入力信号の数が前段のそれより減少
することから、学習回数や隠れユニット数を大幅に減す
ことが出来きる。
ニューラルネットワークの出力ユニット信号の許容誤差
範囲を越えた誤差を補正教師信号として、学習用入力信
号に対して補正用誤差を出力するよう補正ニューラルネ
ットワークを順次学習させ、最終段の補正ニューラルネ
ットワークの学習過程において、その出力ユニット信号
がそのユニットの補正教師信号に対して許容誤差範囲内
になるよう収束させているが、補正教師信号にはゼロ成
分が非常に多く、而も少ない数の学習用入力信号に対し
て少なくとも収束させればよいことから、少ない学習回
数あるいは少ない隠れユニット数の条件下でも最終段の
補正ニューラルネットワークの収束が簡単に得られる。
また、中段の補正ニューラルネットワークにおいても、
誤差を生じる学習用入力信号の数が前段のそれより減少
することから、学習回数や隠れユニット数を大幅に減す
ことが出来きる。
【0019】各ニューラルネットワークの出力ユニット
信号が許容誤差範囲内かどうかを示す出力状態信号を出
力するため補正ニューラルネットワークを学習させる
際、その出力状態教師信号は多くのゼロ成分をもってお
り、容易に収束させることが出来る。また、主および補
正ニューラルネットワークの汎化性から学習外入力信号
に対しても誤りの少ない出力状態信号及び出力ユニット
信号を送出させることが出来る。また、従来技術での出
力信号単位での選択とは異なり、主および補正ニューラ
ルネットワークの出力ユニット信号から、それに対応し
たユニットの教師信号を差し引き誤差を求め、この出力
ユニット信号単位の誤差を基に出力状態信号を得、出力
状態信号を用いて正しい出力ユニット信号を選択してい
る。また、不正解の出力信号に於てだけでなく、出力信
号が正解の場合でも、正解となる余裕の少ない出力ユニ
ット信号に対しても前記の誤差を求め、これを正しく選
択或いは更に補正している。従って、学習用入力信号は
勿論のこと、学習外入力信号に対しても幅広く正しく出
力ユニット信号を選択或いは補正することが出来、主及
び補正ニューラルネットワーク単独の出力信号の汎化特
能力よりも格段に広い範囲で正しい並列ニューラルネッ
トワークの出力信号を得ることが出来る。特に、従来技
術のように、学習用入力信号に対して正しい出力信号を
送出するニューラルネットワークを選択する(べクトル
である出力信号単位の選択する)場合には、学習外入力
信号に対して安定な動作を余り期待出来ない問題がある
が、これをも解決することが出来る。このことは、本発
明により学習外入力信号に対しても非常に安定に動作す
る並列ニューラルネットワークが実現出来ることを意味
している。
信号が許容誤差範囲内かどうかを示す出力状態信号を出
力するため補正ニューラルネットワークを学習させる
際、その出力状態教師信号は多くのゼロ成分をもってお
り、容易に収束させることが出来る。また、主および補
正ニューラルネットワークの汎化性から学習外入力信号
に対しても誤りの少ない出力状態信号及び出力ユニット
信号を送出させることが出来る。また、従来技術での出
力信号単位での選択とは異なり、主および補正ニューラ
ルネットワークの出力ユニット信号から、それに対応し
たユニットの教師信号を差し引き誤差を求め、この出力
ユニット信号単位の誤差を基に出力状態信号を得、出力
状態信号を用いて正しい出力ユニット信号を選択してい
る。また、不正解の出力信号に於てだけでなく、出力信
号が正解の場合でも、正解となる余裕の少ない出力ユニ
ット信号に対しても前記の誤差を求め、これを正しく選
択或いは更に補正している。従って、学習用入力信号は
勿論のこと、学習外入力信号に対しても幅広く正しく出
力ユニット信号を選択或いは補正することが出来、主及
び補正ニューラルネットワーク単独の出力信号の汎化特
能力よりも格段に広い範囲で正しい並列ニューラルネッ
トワークの出力信号を得ることが出来る。特に、従来技
術のように、学習用入力信号に対して正しい出力信号を
送出するニューラルネットワークを選択する(べクトル
である出力信号単位の選択する)場合には、学習外入力
信号に対して安定な動作を余り期待出来ない問題がある
が、これをも解決することが出来る。このことは、本発
明により学習外入力信号に対しても非常に安定に動作す
る並列ニューラルネットワークが実現出来ることを意味
している。
【0020】複雑な教師信号の為に、最終段の補正ニュ
ーラルネットワークが規定の学習回数以内で収束しない
場合には、その隠れユニット数を増やすか、あるいは前
段のニューラルネットワークの学習回数か、その隠れユ
ニット数を増やして再度学習させ、中段のニューラルネ
ットワークの補正教師信号との誤差を生じる学習用入力
信号の数を少なくすることにより、確実に最終段の補正
ニューラルネットワークを収束させることが出来る。
ーラルネットワークが規定の学習回数以内で収束しない
場合には、その隠れユニット数を増やすか、あるいは前
段のニューラルネットワークの学習回数か、その隠れユ
ニット数を増やして再度学習させ、中段のニューラルネ
ットワークの補正教師信号との誤差を生じる学習用入力
信号の数を少なくすることにより、確実に最終段の補正
ニューラルネットワークを収束させることが出来る。
【0021】
【実施例】以下に本発明の並列ニューラルネットワーク
の実施例1−5をあげ、その構成及びその動作につい
て、詳細に説明する。本発明の並列ニューラルネットワ
ークは、予め準備された学習用入力信号に対して結合重
みを学習させるための学習処理モードと、学習された結
合重みを用いて入力信号に対して出力信号を求める実行
処理モードとの2つのモードのもとに動作させる場合を
前提に説明する。ここで、入力信号、出力信号及び教師
信号、補正教師信号等はベクトルとして扱う。
の実施例1−5をあげ、その構成及びその動作につい
て、詳細に説明する。本発明の並列ニューラルネットワ
ークは、予め準備された学習用入力信号に対して結合重
みを学習させるための学習処理モードと、学習された結
合重みを用いて入力信号に対して出力信号を求める実行
処理モードとの2つのモードのもとに動作させる場合を
前提に説明する。ここで、入力信号、出力信号及び教師
信号、補正教師信号等はベクトルとして扱う。
【0022】
【実施例1】実施例1としての本発明の並列ニューラル
ネットワーク30において、実行処理モードにおける実
行処理の1構成例を図4に示す。本発明の並列ニューラ
ルネットワーク30は、入力に対して並列接続された主
ニューラルネットワーク21と補正ニューラルネットワ
ーク22と、出力選択制御器23と、出力選択スイッチ
19と、主及び補正ニューラルネットワーク21及び2
2の上記の動作モードを制御するための動作モード制御
器24とから構成される。
ネットワーク30において、実行処理モードにおける実
行処理の1構成例を図4に示す。本発明の並列ニューラ
ルネットワーク30は、入力に対して並列接続された主
ニューラルネットワーク21と補正ニューラルネットワ
ーク22と、出力選択制御器23と、出力選択スイッチ
19と、主及び補正ニューラルネットワーク21及び2
2の上記の動作モードを制御するための動作モード制御
器24とから構成される。
【0023】次に動作を説明する。動作モード制御器2
4は、学習処理モードと実行処理モードとの切り替えを
行う機能を有しており、動作モード制御回路24からの
制御により実行処理モードに設定され動作を開始する。
主及び補正ニューラルネットワーク21及び22には、
学習処理モードにおける学習処理により得られた結合重
みがそれぞれ設定されている。主ニューラルネットワー
ク21及び補正ニューラルネットワーク22に入力され
た入力信号に対して、主ニューラルネットワーク21及
び補正ニューラルネットワーク22からの出力ユニット
信号の内、許容誤差範囲内のいずれかの出力ユニット信
号の選択を、補正ニューラルネットワーク22からの出
力状態信号を基に出力選択制御器23にて決定し、その
出力の制御信号により出力選択スイッチ19内のスイッ
チを切り替え、ニューラルネットワーク21、22から
のいずれかの出力ユニット信号を端子3を介して出力信
号Oとして出力する。
4は、学習処理モードと実行処理モードとの切り替えを
行う機能を有しており、動作モード制御回路24からの
制御により実行処理モードに設定され動作を開始する。
主及び補正ニューラルネットワーク21及び22には、
学習処理モードにおける学習処理により得られた結合重
みがそれぞれ設定されている。主ニューラルネットワー
ク21及び補正ニューラルネットワーク22に入力され
た入力信号に対して、主ニューラルネットワーク21及
び補正ニューラルネットワーク22からの出力ユニット
信号の内、許容誤差範囲内のいずれかの出力ユニット信
号の選択を、補正ニューラルネットワーク22からの出
力状態信号を基に出力選択制御器23にて決定し、その
出力の制御信号により出力選択スイッチ19内のスイッ
チを切り替え、ニューラルネットワーク21、22から
のいずれかの出力ユニット信号を端子3を介して出力信
号Oとして出力する。
【0024】ここで、出力状態信号は、主ニューラルネ
ットワーク21からの出力ユニット信号が対応したユニ
ットの教師信号に対して許容誤差範囲内であるかどうか
をユニット毎に示す信号であり、補正ニューラルネット
ワーク22の出力層にユニットを付加し、後述の学習処
理における出力状態教師信号生成器26にて求めた出力
状態教師信号を用いて更に学習させ、送出される。
ットワーク21からの出力ユニット信号が対応したユニ
ットの教師信号に対して許容誤差範囲内であるかどうか
をユニット毎に示す信号であり、補正ニューラルネット
ワーク22の出力層にユニットを付加し、後述の学習処
理における出力状態教師信号生成器26にて求めた出力
状態教師信号を用いて更に学習させ、送出される。
【0025】主ニューラルネットワーク21は、学習用
入力信号に対して必ずしも全ては所望の出力ユニット信
号を与えず、出力ユニット信号から対応したユニットの
教師信号を差し引いた誤差が許容誤差範囲を越えた出力
ユニット信号を出力する場合がある。従って、補正ニュ
ーラルネットワーク22では、少なくともこの誤差を生
じている学習用入力信号に対して許容誤差範囲内の出力
ユニット信号が送出されるよう学習させる。また、出力
状態信号は、主ニューラルネットワーク21の出力ユニ
ット信号において対応したユニットの教師信号に対して
許容誤差範囲を越えた前記の誤差の有無を示しており、
この信号を基に許容誤差範囲内の出力ユニット信号の選
択が行われる。主ニューラルネットワーク21が許容誤
差範囲内の出力ユニット信号を送出している場合には、
これを選択し、補正ニューラルネットワーク22が許容
誤差範囲を越えた出力信号ユニットを出力しても、選択
されず出力信号には影響を与えないことから、補正ニュ
ーラルネットワーク22の学習が簡単に行える。
入力信号に対して必ずしも全ては所望の出力ユニット信
号を与えず、出力ユニット信号から対応したユニットの
教師信号を差し引いた誤差が許容誤差範囲を越えた出力
ユニット信号を出力する場合がある。従って、補正ニュ
ーラルネットワーク22では、少なくともこの誤差を生
じている学習用入力信号に対して許容誤差範囲内の出力
ユニット信号が送出されるよう学習させる。また、出力
状態信号は、主ニューラルネットワーク21の出力ユニ
ット信号において対応したユニットの教師信号に対して
許容誤差範囲を越えた前記の誤差の有無を示しており、
この信号を基に許容誤差範囲内の出力ユニット信号の選
択が行われる。主ニューラルネットワーク21が許容誤
差範囲内の出力ユニット信号を送出している場合には、
これを選択し、補正ニューラルネットワーク22が許容
誤差範囲を越えた出力信号ユニットを出力しても、選択
されず出力信号には影響を与えないことから、補正ニュ
ーラルネットワーク22の学習が簡単に行える。
【0026】次に、本発明の並列ニューラルネットワー
ク30における学習処理モードでの学習処理の構成を図
5に示す。学習処理モードでは、まず、主ニューラルネ
ットワーク21の初期パラメータを設定し、学習用入力
信号に対して教師信号Tを用いて結合重みの学習を開始
させる。ここで、例えば、学習回数など規定の学習条件
を満足すると学習を終了させ、出力ユニット信号と教師
信号Tとから誤差検出器25にて誤差を検出し、出力状
態教師信号生成器26にて、許容誤差範囲を越えた前記
の誤差の有無を主ニューラルネットワークの出力状態教
師信号として、例えば、許容誤差範囲を越えた前記の誤
差が有れば1、無ければ0とし学習用入力信号に対応さ
せてそれぞれ記憶させる。この時、主ニューラルネット
ワーク21がローカルミニマムに陥った場合にも出力状
態教師信号の成分は殆どがゼロとなる。
ク30における学習処理モードでの学習処理の構成を図
5に示す。学習処理モードでは、まず、主ニューラルネ
ットワーク21の初期パラメータを設定し、学習用入力
信号に対して教師信号Tを用いて結合重みの学習を開始
させる。ここで、例えば、学習回数など規定の学習条件
を満足すると学習を終了させ、出力ユニット信号と教師
信号Tとから誤差検出器25にて誤差を検出し、出力状
態教師信号生成器26にて、許容誤差範囲を越えた前記
の誤差の有無を主ニューラルネットワークの出力状態教
師信号として、例えば、許容誤差範囲を越えた前記の誤
差が有れば1、無ければ0とし学習用入力信号に対応さ
せてそれぞれ記憶させる。この時、主ニューラルネット
ワーク21がローカルミニマムに陥った場合にも出力状
態教師信号の成分は殆どがゼロとなる。
【0027】主ニューラルネットワーク21の学習過程
では、従来と同様に、減算器210において、出力ユニ
ット信号から教師信号Tを差し引き、結合重み更新用誤
差信号として結合重み制御器211に入力し、端子21
2からの各層のユニット出力信号とを基にその誤差電力
が最小となるよう結合重みの更新を行い、端子212を
介して新たな結合重みの設定を繰り返す。
では、従来と同様に、減算器210において、出力ユニ
ット信号から教師信号Tを差し引き、結合重み更新用誤
差信号として結合重み制御器211に入力し、端子21
2からの各層のユニット出力信号とを基にその誤差電力
が最小となるよう結合重みの更新を行い、端子212を
介して新たな結合重みの設定を繰り返す。
【0028】ここで、主ニューラルネットワーク21か
らの全ての出力ユニット信号が対応したユニットの教師
信号と許容誤差範囲内で一致するまで結合重みの学習を
行うことは、従来技術の問題点においても明らかにした
ようにローカルミニマムに陥り困難な場合が多い。従っ
て、結合重み制御器211にて、例えば、学習回数を規
定値と比較する方法、実時間処理の場合などではタイマ
を用いその設定値と比較する方法、あるいは結合重み更
新用誤差信号の大きさを規定値と比較する方法などのい
ずれかの方法により学習を終了させ、動作モード制御器
24に指示する。
らの全ての出力ユニット信号が対応したユニットの教師
信号と許容誤差範囲内で一致するまで結合重みの学習を
行うことは、従来技術の問題点においても明らかにした
ようにローカルミニマムに陥り困難な場合が多い。従っ
て、結合重み制御器211にて、例えば、学習回数を規
定値と比較する方法、実時間処理の場合などではタイマ
を用いその設定値と比較する方法、あるいは結合重み更
新用誤差信号の大きさを規定値と比較する方法などのい
ずれかの方法により学習を終了させ、動作モード制御器
24に指示する。
【0029】次に、補正ニューラルネットワーク22の
初期パラメータを設定し、学習用入力信号と教師信号T
と出力状態教師信号とを用いて学習を開始させる。補正
ニューラルネットワーク22の学習過程では、減算器2
20にて出力ユニット信号から対応したユニットの教師
信号を差し引き結合重み更新用誤差信号として、また、
減算器223にて出力状態信号から出力状態教師信号を
それぞれ差し引き出力状態信号の為の結合重み更新用誤
差信号として、結合重み制御器221にそれぞれ入力
し、端子222からの各層のユニット出力信号とを基に
その誤差電力が最小となるよう結合重みの更新を行い、
端子222を介して新たな結合重みの設定を繰り返す。
初期パラメータを設定し、学習用入力信号と教師信号T
と出力状態教師信号とを用いて学習を開始させる。補正
ニューラルネットワーク22の学習過程では、減算器2
20にて出力ユニット信号から対応したユニットの教師
信号を差し引き結合重み更新用誤差信号として、また、
減算器223にて出力状態信号から出力状態教師信号を
それぞれ差し引き出力状態信号の為の結合重み更新用誤
差信号として、結合重み制御器221にそれぞれ入力
し、端子222からの各層のユニット出力信号とを基に
その誤差電力が最小となるよう結合重みの更新を行い、
端子222を介して新たな結合重みの設定を繰り返す。
【0030】ここで、収束判定器27では、少なくとも
主ニューラルネットワーク21において、許容誤差範囲
外の誤差を生じている学習用入力信号に対する出力ユニ
ット信号が、対応したユニットの教師信号と許容誤差範
囲内で一致し、更に、全ての学習用入力信号に対して出
力状態信号と出力状態教師信号とが許容誤差範囲内で一
致する状態を検出するまで学習を繰り返す。一致すれ
ば、補正ニューラルネットワーク22が収束していると
みなし学習を終了させる。その後、動作モード制御器2
4により学習モードから実行処理モードへ切り替える。
主ニューラルネットワーク21において、許容誤差範囲
外の誤差を生じている学習用入力信号に対する出力ユニ
ット信号が、対応したユニットの教師信号と許容誤差範
囲内で一致し、更に、全ての学習用入力信号に対して出
力状態信号と出力状態教師信号とが許容誤差範囲内で一
致する状態を検出するまで学習を繰り返す。一致すれ
ば、補正ニューラルネットワーク22が収束していると
みなし学習を終了させる。その後、動作モード制御器2
4により学習モードから実行処理モードへ切り替える。
【0031】この時、補正ニューラルネットワーク22
において、規定の学習条件下で収束しない場合は、主ニ
ューラルネットワーク21で許容誤差範囲を越えた誤差
を生じている学習用入力信号に対してのみ学習回数を増
やしてもよく、更には、その誤差を生じている学習用入
力信号数が多すぎると見なし、動作モード制御器24か
らの制御のもとに補正ニューラルネットワーク22の隠
れユニット数を増やし、再度学習させ、同様な処理を行
わせてもよい。あるいは、主ニューラルネットワーク2
1を再度学習させ、許容誤差範囲を越えた誤差を生じる
学習用入力信号の数を減少させ、出力状態教師信号を生
成しなおした後、補正ニューラルネットワーク22を学
習させ完全に収束させてもよい。
において、規定の学習条件下で収束しない場合は、主ニ
ューラルネットワーク21で許容誤差範囲を越えた誤差
を生じている学習用入力信号に対してのみ学習回数を増
やしてもよく、更には、その誤差を生じている学習用入
力信号数が多すぎると見なし、動作モード制御器24か
らの制御のもとに補正ニューラルネットワーク22の隠
れユニット数を増やし、再度学習させ、同様な処理を行
わせてもよい。あるいは、主ニューラルネットワーク2
1を再度学習させ、許容誤差範囲を越えた誤差を生じる
学習用入力信号の数を減少させ、出力状態教師信号を生
成しなおした後、補正ニューラルネットワーク22を学
習させ完全に収束させてもよい。
【0032】実行処理モードでは、上記の学習処理によ
り得られたそれぞれの結合重みが主及び補正ニューラル
ネットワーク21、2に設定されており、少なくとも学
習用入力信号に対しては対応したユニットの教師信号と
許容誤差範囲内で同一の出力ユニット信号が出力選択ス
イッチ19を介して選択され得られ、主ニューラルネッ
トワーク21の不完全な学習により生じた誤差に関係な
く所望の出力信号Oを端子3から得ることが出来る。
り得られたそれぞれの結合重みが主及び補正ニューラル
ネットワーク21、2に設定されており、少なくとも学
習用入力信号に対しては対応したユニットの教師信号と
許容誤差範囲内で同一の出力ユニット信号が出力選択ス
イッチ19を介して選択され得られ、主ニューラルネッ
トワーク21の不完全な学習により生じた誤差に関係な
く所望の出力信号Oを端子3から得ることが出来る。
【0033】本実施例のニューラルネットワーク30に
おいて、上記説明のごとく補正ニューラルネットワーク
22を、少なくとも許容誤差範囲を越えた誤差を発生し
ている限られた学習用入力信号に対して教師信号Tを用
いて学習させ、更に、出力状態信号が正しく得られるよ
う出力状態教師信号を用いてそれぞれ収束させれば良
く、主ニューラルネットワーク21の収束は必ずしも必
要ない。例えば、主ニューラルネットワークからの出力
ユニット信号の内、許容誤差範囲内の出力ユニット信号
を90%程度送出するように学習させることは僅かの学
習回数で実現できる。これ以上に収束させ、より多くの
所望の出力信号を主ニューラルネットワーク21から得
ようとすれば、指数関数的に学習回数が増加することか
らも、従来方式に比べて学習回数を大幅に削減できるこ
とが明らかである。
おいて、上記説明のごとく補正ニューラルネットワーク
22を、少なくとも許容誤差範囲を越えた誤差を発生し
ている限られた学習用入力信号に対して教師信号Tを用
いて学習させ、更に、出力状態信号が正しく得られるよ
う出力状態教師信号を用いてそれぞれ収束させれば良
く、主ニューラルネットワーク21の収束は必ずしも必
要ない。例えば、主ニューラルネットワークからの出力
ユニット信号の内、許容誤差範囲内の出力ユニット信号
を90%程度送出するように学習させることは僅かの学
習回数で実現できる。これ以上に収束させ、より多くの
所望の出力信号を主ニューラルネットワーク21から得
ようとすれば、指数関数的に学習回数が増加することか
らも、従来方式に比べて学習回数を大幅に削減できるこ
とが明らかである。
【0034】一方、補正ニューラルネットワーク22は
残りの10%程度の学習用入力信号に対して、また、ゼ
ロ成分の多い出力状態教師信号に対して収束すればよ
く、これらを僅かの学習回数で許容誤差範囲内で完全に
収束させることは容易である。従って、学習において主
ニューラルネットワーク21を所望の出力信号を送出す
るよう完全に収束させる必要がないことと、補正ニュー
ラルネットワーク22でも学習の際に収束が簡単な為、
それぞれの中間層や隠れユニット数を削減でき、演算規
模も小さくなる。
残りの10%程度の学習用入力信号に対して、また、ゼ
ロ成分の多い出力状態教師信号に対して収束すればよ
く、これらを僅かの学習回数で許容誤差範囲内で完全に
収束させることは容易である。従って、学習において主
ニューラルネットワーク21を所望の出力信号を送出す
るよう完全に収束させる必要がないことと、補正ニュー
ラルネットワーク22でも学習の際に収束が簡単な為、
それぞれの中間層や隠れユニット数を削減でき、演算規
模も小さくなる。
【0035】学習外入力信号に対しても、主ニューラル
ネットワーク21に比べて補正ニューラルネットワーク
22の汎化性から誤りの少ない出力状態信号を得ること
ができ、同様に汎化性を持った主及び補正ニューラルネ
ットワーク21、22のいずれかから許容誤差範囲内の
出力ユニット信号を出力選択制御器23の制御のもとに
選択して出力させることにより所望の出力信号が得やす
い。また、出力ユニット信号単位に選択出力されること
から、学習外入力信号に対して、補正ニューラルネット
ワーク22から誤った出力状態信号が送出され、それに
対応した補正ニューラルネットワーク22の出力ユニッ
ト信号が選択されても、それが許容誤差範囲ならば出力
信号が不正解とはならない。従って、従来技術のように
出力信号を単位に出力を選択するよりも、学習外入力信
号に対して良好な性能を実現出来る。
ネットワーク21に比べて補正ニューラルネットワーク
22の汎化性から誤りの少ない出力状態信号を得ること
ができ、同様に汎化性を持った主及び補正ニューラルネ
ットワーク21、22のいずれかから許容誤差範囲内の
出力ユニット信号を出力選択制御器23の制御のもとに
選択して出力させることにより所望の出力信号が得やす
い。また、出力ユニット信号単位に選択出力されること
から、学習外入力信号に対して、補正ニューラルネット
ワーク22から誤った出力状態信号が送出され、それに
対応した補正ニューラルネットワーク22の出力ユニッ
ト信号が選択されても、それが許容誤差範囲ならば出力
信号が不正解とはならない。従って、従来技術のように
出力信号を単位に出力を選択するよりも、学習外入力信
号に対して良好な性能を実現出来る。
【0036】ここで、説明は省略するが、主ニューラル
ネットワーク21と補正ニューラルネットワーク22と
の間に並列に更に複数個の補正ニューラルネットワーク
を挿入し、前段の主及び補正ニューラルネットワークで
許容誤差範囲を越えた誤差を生じている学習用入力信号
に対して順次学習させ、主ニューラルネットワーク21
及び最終段以外のの補正ニューラルネットワークで同時
に許容誤差範囲外の誤差を生じている学習用入力信号に
対して最終段の補正ニューラルネットワーク22を学習
させても良い。これらの学習により得られたそれぞれの
結合重みを設定し実行動作させ、最終段の補正ニューラ
ルネットワーク22からの出力状態に基づき、何れかの
補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号を出力
選択スイッチ19を介して選択して取り出す構成でも良
い。
ネットワーク21と補正ニューラルネットワーク22と
の間に並列に更に複数個の補正ニューラルネットワーク
を挿入し、前段の主及び補正ニューラルネットワークで
許容誤差範囲を越えた誤差を生じている学習用入力信号
に対して順次学習させ、主ニューラルネットワーク21
及び最終段以外のの補正ニューラルネットワークで同時
に許容誤差範囲外の誤差を生じている学習用入力信号に
対して最終段の補正ニューラルネットワーク22を学習
させても良い。これらの学習により得られたそれぞれの
結合重みを設定し実行動作させ、最終段の補正ニューラ
ルネットワーク22からの出力状態に基づき、何れかの
補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号を出力
選択スイッチ19を介して選択して取り出す構成でも良
い。
【0037】更には、最終段の補正ニューラルネットワ
ーク22からだけでなく、全ての補正ニューラルネット
ワークからそれぞれの出力状態信号を送出させ、出力選
択制御器23にて選択すべき出力ユニット信号を決定し
て、出力選択スイッチ19を介して所望の出力ユニット
信号を選択し出力させてもよい。ここでは、これらの実
施例の実行処理及び学習処理の構成例は省略する。
ーク22からだけでなく、全ての補正ニューラルネット
ワークからそれぞれの出力状態信号を送出させ、出力選
択制御器23にて選択すべき出力ユニット信号を決定し
て、出力選択スイッチ19を介して所望の出力ユニット
信号を選択し出力させてもよい。ここでは、これらの実
施例の実行処理及び学習処理の構成例は省略する。
【0038】このように本発明の並列ニューラルネット
ワーク30を用いて簡単に而も短時間で確実に学習させ
ることができることから、従来のニューラルネットワー
クでは極めて設計が困難な大規模ニューラルネットワー
クを容易に実現できる。また、本発明の並列ニューラル
ネットワーク30において複数組の学習した結合重みを
それぞれ用意し、これらを切り替えて設定すれば、同一
の構成で複数個の大規模ニューラルネットワークを容易
に実現できる。また、状況に応じて短時間で学習し直す
ことも可能なことから、同一構成上に新たな入出力関係
を与える大規模ニューラルネットワークも容易に実現出
来る。また、従来のニューラルネットワークを本発明の
並列ニューラルネットワーク30で置き換え、簡単に学
習をさせ、パターン認識、連想メモリ、データ圧縮、デ
ータ変換などに用いることも出来る。
ワーク30を用いて簡単に而も短時間で確実に学習させ
ることができることから、従来のニューラルネットワー
クでは極めて設計が困難な大規模ニューラルネットワー
クを容易に実現できる。また、本発明の並列ニューラル
ネットワーク30において複数組の学習した結合重みを
それぞれ用意し、これらを切り替えて設定すれば、同一
の構成で複数個の大規模ニューラルネットワークを容易
に実現できる。また、状況に応じて短時間で学習し直す
ことも可能なことから、同一構成上に新たな入出力関係
を与える大規模ニューラルネットワークも容易に実現出
来る。また、従来のニューラルネットワークを本発明の
並列ニューラルネットワーク30で置き換え、簡単に学
習をさせ、パターン認識、連想メモリ、データ圧縮、デ
ータ変換などに用いることも出来る。
【0039】
【実施例2】実施例2としての本発明の並列ニューラル
ネットワーク40は、主ニューラルネットワーク21と
補正ニューラルネットワーク22とを用い入力に対して
並列接続し、主ニューラルネットワーク21の出力ユニ
ット信号に許容誤差範囲を越える誤差が有る場合は、補
正ニューラルネットワーク22から対応したユニットの
補正用誤差としての出力ユニット信号を選択し送出さ
せ、主ニューラルネットワーク21の許容誤差範囲を越
えた誤差を持つ出力ユニット信号との加算演算処理によ
りこの誤差を補正して出力させる。
ネットワーク40は、主ニューラルネットワーク21と
補正ニューラルネットワーク22とを用い入力に対して
並列接続し、主ニューラルネットワーク21の出力ユニ
ット信号に許容誤差範囲を越える誤差が有る場合は、補
正ニューラルネットワーク22から対応したユニットの
補正用誤差としての出力ユニット信号を選択し送出さ
せ、主ニューラルネットワーク21の許容誤差範囲を越
えた誤差を持つ出力ユニット信号との加算演算処理によ
りこの誤差を補正して出力させる。
【0040】実行処理モードでの実行処理の構成では、
実施例1と同様に各ニューラルネットワークに学習モー
ドでの学習処理により得られた結合重みが設定されてい
る。図6に示すように教師信号Tに対して主ニューラル
ネットワーク21からの許容誤差範囲内の誤差を持つ出
力ユニット信号は、出力選択制御器23からの制御のも
とに出力選択加算器28を介して端子3から直接出力
し、許容誤差範囲を越えた誤差を持つ出力ユニット信号
には補正ニューラルネットワーク22から補正用誤差と
して送出された出力ユニット信号を出力選択加算器28
にて加算演算し前記の誤差を補正した後、端子3に出力
する。実施例1と同様に、主ニューラルネットワーク2
1からの出力ユニット信号の許容誤差範囲を越えた誤差
の有無を示す出力状態信号を補正ニューラルネットワー
ク22から送出させ、主ニューラルネットワーク21か
らの出力ユニット信号を直接出力するか、あるいは更に
補正し出力するかの選択を出力選択制御器23にて決定
し、出力選択加算器28を制御して、所望の出力信号を
端子3から得る。
実施例1と同様に各ニューラルネットワークに学習モー
ドでの学習処理により得られた結合重みが設定されてい
る。図6に示すように教師信号Tに対して主ニューラル
ネットワーク21からの許容誤差範囲内の誤差を持つ出
力ユニット信号は、出力選択制御器23からの制御のも
とに出力選択加算器28を介して端子3から直接出力
し、許容誤差範囲を越えた誤差を持つ出力ユニット信号
には補正ニューラルネットワーク22から補正用誤差と
して送出された出力ユニット信号を出力選択加算器28
にて加算演算し前記の誤差を補正した後、端子3に出力
する。実施例1と同様に、主ニューラルネットワーク2
1からの出力ユニット信号の許容誤差範囲を越えた誤差
の有無を示す出力状態信号を補正ニューラルネットワー
ク22から送出させ、主ニューラルネットワーク21か
らの出力ユニット信号を直接出力するか、あるいは更に
補正し出力するかの選択を出力選択制御器23にて決定
し、出力選択加算器28を制御して、所望の出力信号を
端子3から得る。
【0041】学習処理モードでの学習処理の1構成例を
図7に示す。これまでの実施例と同様に、まず、動作モ
ード制御器24からの制御信号により、主ニューラルネ
ットワーク21の学習を開始させる。学習終了後、誤差
検出器25にて出力ユニット信号から対応したユニット
の教師信号を差し引き誤差を求め、許容誤差範囲を越え
た誤差を補正教師信号生成器29にて補正教師信号とし
て記憶させると共に、出力状態教師信号生成器26にて
許容誤差範囲を越えた誤差の有無を示す出力状態教師信
号を記憶させる。
図7に示す。これまでの実施例と同様に、まず、動作モ
ード制御器24からの制御信号により、主ニューラルネ
ットワーク21の学習を開始させる。学習終了後、誤差
検出器25にて出力ユニット信号から対応したユニット
の教師信号を差し引き誤差を求め、許容誤差範囲を越え
た誤差を補正教師信号生成器29にて補正教師信号とし
て記憶させると共に、出力状態教師信号生成器26にて
許容誤差範囲を越えた誤差の有無を示す出力状態教師信
号を記憶させる。
【0042】次に、動作モード制御器24からの制御信
号により補正ニューラルネットワーク22の学習を開始
させ、補正教師信号を補正教師信号生成器29から読み
だし、減算器220にて結合重み更新用誤差信号を求
め、また、出力状態教師信号生成器26から出力状態教
師信号を読みだし、減算器223にて結合重み更新用誤
差信号を求め、結合重み処理器221にそれぞれ入力
し、結合重みを修正し、端子222を介して補正ニュー
ラルネットワーク22に設定し学習させる。この学習過
程において、収束判定器27にて、少なくとも主ニュー
ラルネットワーク21で許容誤差範囲を越えた誤差を生
じている補正教師信号に対して出力ユニット信号が許容
誤差範囲内にあり、また、出力状態教師信号に対しても
出力状態信号がすべて許容誤差範囲内にあれば、収束し
たとみなし学習を終了する。
号により補正ニューラルネットワーク22の学習を開始
させ、補正教師信号を補正教師信号生成器29から読み
だし、減算器220にて結合重み更新用誤差信号を求
め、また、出力状態教師信号生成器26から出力状態教
師信号を読みだし、減算器223にて結合重み更新用誤
差信号を求め、結合重み処理器221にそれぞれ入力
し、結合重みを修正し、端子222を介して補正ニュー
ラルネットワーク22に設定し学習させる。この学習過
程において、収束判定器27にて、少なくとも主ニュー
ラルネットワーク21で許容誤差範囲を越えた誤差を生
じている補正教師信号に対して出力ユニット信号が許容
誤差範囲内にあり、また、出力状態教師信号に対しても
出力状態信号がすべて許容誤差範囲内にあれば、収束し
たとみなし学習を終了する。
【0043】規定の学習条件下で収束しなければ、実施
例1と同様な処理や、あるいは、更に主ニューラルネッ
トワーク21の学習を再度開始して、主ニューラルネッ
トワーク21での許容誤差範囲を越えた誤差を生じる学
習用入力信号の数を減し、補正教師信号を生成しなお
し、再度補正ニューラルネットワーク22を学習させて
もよい。学習処理が終了すると、動作モード制御器24
により学習処理モードを実行処理モードに切り替える。
例1と同様な処理や、あるいは、更に主ニューラルネッ
トワーク21の学習を再度開始して、主ニューラルネッ
トワーク21での許容誤差範囲を越えた誤差を生じる学
習用入力信号の数を減し、補正教師信号を生成しなお
し、再度補正ニューラルネットワーク22を学習させて
もよい。学習処理が終了すると、動作モード制御器24
により学習処理モードを実行処理モードに切り替える。
【0044】補正教師信号は補正用誤差のあるところ以
外はゼロ成分となること、教師信号Tとは全く異なった
成分を有することから、また、少なくとも主ニューラル
ネットワーク21において許容誤差範囲を越えた誤差を
生じている学習用入力信号に対して学習させればよいこ
となどから、補正ニューラルネットワーク22を迅速に
収束させることが簡単にできる。
外はゼロ成分となること、教師信号Tとは全く異なった
成分を有することから、また、少なくとも主ニューラル
ネットワーク21において許容誤差範囲を越えた誤差を
生じている学習用入力信号に対して学習させればよいこ
となどから、補正ニューラルネットワーク22を迅速に
収束させることが簡単にできる。
【0045】
【実施例3】実施例3としての本発明の並列ニューラル
ネットワーク50において、学習による収束をより簡単
に行う為に、主ニューラルネットワーク21と補正ニュ
ーラルネットワーク22との間に更に並列に補正ニュー
ラルネットワーク31を付加し、許容誤差範囲内の出力
ユニット信号の選択と誤差の補正とを組み合わせた1構
成例を示す。この場合の実行処理の1構成例を図8に示
す。最初に、主ニューラルネットワーク21、次に補正
ニューラルネットワーク31、更に最終段の補正ニュー
ラルネットワーク22とを実施例1あるいは2のごとく
順次学習させた結合重み係数がそれぞれ設定されてい
る。出力選択加算器28にて、主ニューラルネットワー
ク21の許容誤差範囲を越えた誤差に対して、補正ニュ
ーラルネットワーク31からの出力ユニット信号を、選
択する処理や、補正用誤差との加算処理によりその誤差
の補正に用いる処理などが出力選択制御器32からの制
御信号のもとに内部のスイッチを制御することにより実
行される。
ネットワーク50において、学習による収束をより簡単
に行う為に、主ニューラルネットワーク21と補正ニュ
ーラルネットワーク22との間に更に並列に補正ニュー
ラルネットワーク31を付加し、許容誤差範囲内の出力
ユニット信号の選択と誤差の補正とを組み合わせた1構
成例を示す。この場合の実行処理の1構成例を図8に示
す。最初に、主ニューラルネットワーク21、次に補正
ニューラルネットワーク31、更に最終段の補正ニュー
ラルネットワーク22とを実施例1あるいは2のごとく
順次学習させた結合重み係数がそれぞれ設定されてい
る。出力選択加算器28にて、主ニューラルネットワー
ク21の許容誤差範囲を越えた誤差に対して、補正ニュ
ーラルネットワーク31からの出力ユニット信号を、選
択する処理や、補正用誤差との加算処理によりその誤差
の補正に用いる処理などが出力選択制御器32からの制
御信号のもとに内部のスイッチを制御することにより実
行される。
【0046】更には、補正ニューラルネットワーク31
からの出力ユニット信号が許容誤差範囲を越えた誤差を
生じている場合には、出力選択加算器28にて、最終段
の補正ニューラルネットワーク22からの出力ユニット
信号を、選択する処理、あるいは補正ニューラルネット
ワーク31で生じている許容誤差範囲を越えた誤差を最
終段の補正ニューラルネットワーク22からの補正用誤
差を用いて加算処理により補正する処理なども内部のス
イッチを制御することにより実現される。
からの出力ユニット信号が許容誤差範囲を越えた誤差を
生じている場合には、出力選択加算器28にて、最終段
の補正ニューラルネットワーク22からの出力ユニット
信号を、選択する処理、あるいは補正ニューラルネット
ワーク31で生じている許容誤差範囲を越えた誤差を最
終段の補正ニューラルネットワーク22からの補正用誤
差を用いて加算処理により補正する処理なども内部のス
イッチを制御することにより実現される。
【0047】このように出力選択制御器32ではどの主
及び補正ニューラルネットワークからの出力ユニット信
号を直接用いるか、あるいは補正用誤差として用いるか
を補正ニューラルネットワーク22、31からの出力状
態信号をもとに決定し、出力選択加算器28を制御す
る。
及び補正ニューラルネットワークからの出力ユニット信
号を直接用いるか、あるいは補正用誤差として用いるか
を補正ニューラルネットワーク22、31からの出力状
態信号をもとに決定し、出力選択加算器28を制御す
る。
【0048】それぞれ補正ニューラルネットワークで
は、実行処理の方法によって学習方法が異なり、出力ユ
ニット信号を選択し直接出力する場合には教師信号Tを
用いて学習させ、補正用誤差としての出力ユニット信号
を出力させるには補正教師信号を用いて学習させること
になる。従って、前段の主及び補正ニューラルネットワ
ークの許容誤差範囲を越えた誤差の出方によって、教師
信号Tを用いるか補正教師を用いるかの学習方法を選択
することも出来る。これらの学習処理の説明はここでは
省略する。
は、実行処理の方法によって学習方法が異なり、出力ユ
ニット信号を選択し直接出力する場合には教師信号Tを
用いて学習させ、補正用誤差としての出力ユニット信号
を出力させるには補正教師信号を用いて学習させること
になる。従って、前段の主及び補正ニューラルネットワ
ークの許容誤差範囲を越えた誤差の出方によって、教師
信号Tを用いるか補正教師を用いるかの学習方法を選択
することも出来る。これらの学習処理の説明はここでは
省略する。
【0049】
【実施例4】実施例4の本発明の並列ニューラルネット
ワーク60として、主ニューラルネットワーク21と、
補正ニューラルネットワーク22と、出力状態ニューラ
ルネットワーク33とを入力に対して並列に接続し、主
及び補正ニューラルネットワーク21、22のいずれが
許容誤差範囲内の出力ユニット信号を出力しているかを
示す出力状態信号を得る為に、実施例1とは異なり、独
立に出力状態ニューラルネットワーク33を用意して行
う方式を示す。
ワーク60として、主ニューラルネットワーク21と、
補正ニューラルネットワーク22と、出力状態ニューラ
ルネットワーク33とを入力に対して並列に接続し、主
及び補正ニューラルネットワーク21、22のいずれが
許容誤差範囲内の出力ユニット信号を出力しているかを
示す出力状態信号を得る為に、実施例1とは異なり、独
立に出力状態ニューラルネットワーク33を用意して行
う方式を示す。
【0050】実行処理モードでの実行処理の1構成例を
図9に示す。補正ニューラルネットワーク22には、学
習モードにおける学習処理により主ニューラルネットワ
ーク21からの出力ユニット信号において許容誤差範囲
を越える誤差を生じる学習用入力信号に対して、許容誤
差範囲内の出力ユニット信号を送出するよう学習させた
結合重みが設定されている。また、出力状態ニューラル
ネットワーク33には、主ニューラルネットワーク21
の許容誤差範囲を越えた誤差の有無を示す出力状態信号
を独立に出力するよう学習させた結合重みが設定されて
いる。この出力状態信号に基づき出力選択制御器23に
て主および補正のどのニューラルネットワークの出力ユ
ニット信号を選択するかを決定し、出力選択スイッチ1
9を動作させ、所望の出力信号Oを端子3から出力させ
ることが出来る。
図9に示す。補正ニューラルネットワーク22には、学
習モードにおける学習処理により主ニューラルネットワ
ーク21からの出力ユニット信号において許容誤差範囲
を越える誤差を生じる学習用入力信号に対して、許容誤
差範囲内の出力ユニット信号を送出するよう学習させた
結合重みが設定されている。また、出力状態ニューラル
ネットワーク33には、主ニューラルネットワーク21
の許容誤差範囲を越えた誤差の有無を示す出力状態信号
を独立に出力するよう学習させた結合重みが設定されて
いる。この出力状態信号に基づき出力選択制御器23に
て主および補正のどのニューラルネットワークの出力ユ
ニット信号を選択するかを決定し、出力選択スイッチ1
9を動作させ、所望の出力信号Oを端子3から出力させ
ることが出来る。
【0051】図10の学習処理モードでの学習処理の構
成としては、実施例1と同様に、まず、主ニューラルネ
ットワーク21を学習させる。規定の学習条件下で学習
が終了すると、教師信号Tと出力ユニット信号とから誤
差を誤差検出器25にて求め、出力状態教師信号生成器
26にて許容誤差範囲を越えた誤差の有無を出力状態教
師信号として記憶させる。次に、補正ニューラルネット
ワーク22を教師信号Tを用いて学習させる。主ニュー
ラルネットワーク21からの出力ユニット信号が許容誤
差範囲を越えた誤差を送出する学習用入力信号に対し
て、補正ニューラルネットワーク22からの出力ユニッ
ト信号とその教師信号Tとが許容誤差範囲内で一致した
ことを収束判定器39にて検出すると、収束したと見な
し学習を終了させる。
成としては、実施例1と同様に、まず、主ニューラルネ
ットワーク21を学習させる。規定の学習条件下で学習
が終了すると、教師信号Tと出力ユニット信号とから誤
差を誤差検出器25にて求め、出力状態教師信号生成器
26にて許容誤差範囲を越えた誤差の有無を出力状態教
師信号として記憶させる。次に、補正ニューラルネット
ワーク22を教師信号Tを用いて学習させる。主ニュー
ラルネットワーク21からの出力ユニット信号が許容誤
差範囲を越えた誤差を送出する学習用入力信号に対し
て、補正ニューラルネットワーク22からの出力ユニッ
ト信号とその教師信号Tとが許容誤差範囲内で一致した
ことを収束判定器39にて検出すると、収束したと見な
し学習を終了させる。
【0052】更に、出力状態ニューラルネットワーク3
3において、出力状態教師信号生成器26からの出力状
態教師信号を基に学習させる。出力ユニット信号と出力
状態教師信号とが許容誤差範囲内で一致したことを収束
判定器35にて検出すると、収束したとみなし学習を終
了させる。
3において、出力状態教師信号生成器26からの出力状
態教師信号を基に学習させる。出力ユニット信号と出力
状態教師信号とが許容誤差範囲内で一致したことを収束
判定器35にて検出すると、収束したとみなし学習を終
了させる。
【0053】規定の学習回数以内で一致しない場合は、
動作モード制御器34からの制御のもとに補正ニューラ
ルネットワーク22や出力状態ニューラルネットワーク
33の隠れユニット数を増やし、再度、これらのニュー
ラルネットワークを学習させる。更に収束しない場合に
は、主ニューラルネットワーク21を再度学習させ、許
容誤差範囲を越える誤差を生じる学習用入力信号の数を
減し、出力状態教師信号を求め直した後、補正ニューラ
ルネットワーク22及び出力状態ニューラルネットワー
ク33を再度学習させてもよい。
動作モード制御器34からの制御のもとに補正ニューラ
ルネットワーク22や出力状態ニューラルネットワーク
33の隠れユニット数を増やし、再度、これらのニュー
ラルネットワークを学習させる。更に収束しない場合に
は、主ニューラルネットワーク21を再度学習させ、許
容誤差範囲を越える誤差を生じる学習用入力信号の数を
減し、出力状態教師信号を求め直した後、補正ニューラ
ルネットワーク22及び出力状態ニューラルネットワー
ク33を再度学習させてもよい。
【0054】尚、ここでは、詳細な構成は省略するが、
図9において出力選択スイッチ19の代わりに出力選択
加算器28を用い、実施例2のごとく主ニューラルネッ
トワーク21での許容誤差範囲を越えた誤差からなる補
正教師信号を用いて補正ニューラルネットワーク22を
学習させて、補正用誤差を出力させ出力選択加算器28
にて加算処理させて誤差を補正する構成としても良い。
図9において出力選択スイッチ19の代わりに出力選択
加算器28を用い、実施例2のごとく主ニューラルネッ
トワーク21での許容誤差範囲を越えた誤差からなる補
正教師信号を用いて補正ニューラルネットワーク22を
学習させて、補正用誤差を出力させ出力選択加算器28
にて加算処理させて誤差を補正する構成としても良い。
【0055】本実施例とこれまでの実施例との基本的な
違いは、出力状態信号を出力させるために出力状態ニュ
ーラルネットワーク33を独立に用いて実現しているこ
とである。補正及び出力状態ニューラルネットワーク2
2、33は自由度が増し簡単に確実に収束させることが
出来ることから、それぞれのニューラルネットワークの
隠れユニット数の削減や学習回数の削減が可能となる。
違いは、出力状態信号を出力させるために出力状態ニュ
ーラルネットワーク33を独立に用いて実現しているこ
とである。補正及び出力状態ニューラルネットワーク2
2、33は自由度が増し簡単に確実に収束させることが
出来ることから、それぞれのニューラルネットワークの
隠れユニット数の削減や学習回数の削減が可能となる。
【0056】本実施例は、主ニューラルネットワーク2
1、補正ニューラルネットワーク22及び出力状態ニュ
ーラルネットワーク33とも設計の自由度を増すことが
でき、従来では高速で安定な収束ができない大規模ニュ
ーラルネットワークを本発明の並列ニューラルネットワ
ークで実現出来る。
1、補正ニューラルネットワーク22及び出力状態ニュ
ーラルネットワーク33とも設計の自由度を増すことが
でき、従来では高速で安定な収束ができない大規模ニュ
ーラルネットワークを本発明の並列ニューラルネットワ
ークで実現出来る。
【0057】
【実施例5】実施例5の本発明の並列ニューラルネット
ワーク70として、主ニューラルネットワーク21と、
補正ニューラルネットワーク22と、出力状態ニューラ
ルネットワーク33とを入力に対して並列接続し、補正
ニューラルネットワーク22からの出力状態信号の許容
誤差範囲を越えた誤差を出力状態ニューラルネットワー
ク33からの出力ユニット信号で補正する方式の1構成
例を示す。
ワーク70として、主ニューラルネットワーク21と、
補正ニューラルネットワーク22と、出力状態ニューラ
ルネットワーク33とを入力に対して並列接続し、補正
ニューラルネットワーク22からの出力状態信号の許容
誤差範囲を越えた誤差を出力状態ニューラルネットワー
ク33からの出力ユニット信号で補正する方式の1構成
例を示す。
【0058】実行処理モードでの実行処理の構成におい
て、図11に示すように実施例2と同様に教師信号Tに
対して主ニューラルネットワーク21からの許容誤差範
囲内の出力ユニット信号を、出力選択制御器36からの
制御のもとに出力選択加算器28を介して端子3から出
力し、許容誤差範囲を越えた出力ユニット信号には補正
ニューラルネットワーク22から補正用誤差として送出
された出力ユニット信号を出力選択加算器28にて加算
演算し誤差を補正した後、端子3に出力し所望の出力信
号を得る。
て、図11に示すように実施例2と同様に教師信号Tに
対して主ニューラルネットワーク21からの許容誤差範
囲内の出力ユニット信号を、出力選択制御器36からの
制御のもとに出力選択加算器28を介して端子3から出
力し、許容誤差範囲を越えた出力ユニット信号には補正
ニューラルネットワーク22から補正用誤差として送出
された出力ユニット信号を出力選択加算器28にて加算
演算し誤差を補正した後、端子3に出力し所望の出力信
号を得る。
【0059】出力選択制御器36は、主ニューラルネッ
トワーク21からの出力ユニット信号の許容誤差範囲を
越えた誤差の有無を示す出力状態信号を補正ニューラル
ネットワーク22から送出させ、これに許容誤差範囲を
越えた誤差があれば、出力状態ニューラルネットワーク
33からの出力状態補正用誤差としての出力ユニット信
号を加算しその誤差を補正し、正しい出力状態信号を得
た後、制御信号を出力選択加算器28に出力する。
トワーク21からの出力ユニット信号の許容誤差範囲を
越えた誤差の有無を示す出力状態信号を補正ニューラル
ネットワーク22から送出させ、これに許容誤差範囲を
越えた誤差があれば、出力状態ニューラルネットワーク
33からの出力状態補正用誤差としての出力ユニット信
号を加算しその誤差を補正し、正しい出力状態信号を得
た後、制御信号を出力選択加算器28に出力する。
【0060】学習処理モードでの学習処理の1構成例を
図12に示す。実施例3と同様に、まず、動作モード制
御器34からの制御信号により主ニューラルネットワー
ク21の学習を開始させる。学習終了後、誤差検出器2
5にて出力ユニット信号から対応したユニットの教師信
号を差し引き誤差を求め、許容誤差範囲を越えた誤差を
補正教師信号生成器29にて補正教師信号として記憶さ
せると共に、出力状態教師信号生成器26にて許容誤差
範囲を越えた誤差の有無を示す出力状態教師信号を記憶
させる。
図12に示す。実施例3と同様に、まず、動作モード制
御器34からの制御信号により主ニューラルネットワー
ク21の学習を開始させる。学習終了後、誤差検出器2
5にて出力ユニット信号から対応したユニットの教師信
号を差し引き誤差を求め、許容誤差範囲を越えた誤差を
補正教師信号生成器29にて補正教師信号として記憶さ
せると共に、出力状態教師信号生成器26にて許容誤差
範囲を越えた誤差の有無を示す出力状態教師信号を記憶
させる。
【0061】次に、動作モード制御器34からの制御信
号により補正ニューラルネットワーク22の学習を補正
教師信号と出力状態教師信号とを用いて開始させ、補正
教師信号を補正教師信号生成器29から読みだし学習さ
せる。この学習過程において、収束判定器39にて主ニ
ューラルネットワーク21にて許容誤差範囲を越えた誤
差を生じている学習用入力信号に対して出力ユニット信
号が許容誤差範囲内にあれば、収束したと見なして学習
を終了させる。また、この時、誤差検出器37にて出力
教師信号生成器26からのユニット毎の出力状態信号か
ら出力状態教師信号を差し引き誤差を検出し、許容誤差
範囲を越えた誤差があれば、出力状態補正教師信号とし
て出力状態補正教師信号生成器38に記憶させる。
号により補正ニューラルネットワーク22の学習を補正
教師信号と出力状態教師信号とを用いて開始させ、補正
教師信号を補正教師信号生成器29から読みだし学習さ
せる。この学習過程において、収束判定器39にて主ニ
ューラルネットワーク21にて許容誤差範囲を越えた誤
差を生じている学習用入力信号に対して出力ユニット信
号が許容誤差範囲内にあれば、収束したと見なして学習
を終了させる。また、この時、誤差検出器37にて出力
教師信号生成器26からのユニット毎の出力状態信号か
ら出力状態教師信号を差し引き誤差を検出し、許容誤差
範囲を越えた誤差があれば、出力状態補正教師信号とし
て出力状態補正教師信号生成器38に記憶させる。
【0062】次に、動作モード制御器34からの制御信
号により出力状態補正教師信号を用いて出力状態ニュー
ラルネットワーク33の学習を開始させる。この学習過
程において、収束判定器35にてユニット毎の出力状態
補正教師信号に対して出力状態補正信号が許容誤差範囲
内にあれば、収束したと見なして学習を終了させる。
号により出力状態補正教師信号を用いて出力状態ニュー
ラルネットワーク33の学習を開始させる。この学習過
程において、収束判定器35にてユニット毎の出力状態
補正教師信号に対して出力状態補正信号が許容誤差範囲
内にあれば、収束したと見なして学習を終了させる。
【0063】規定の学習条件下で収束しなければ、出力
状態ニューラルネットワーク33の隠れユニット数を増
やし再度出力状態ニューラルネットワーク33の学習を
繰り返してもよい。また、補正ニューラルネットワーク
22の収束判定器39において収束が検出されない場合
には、その隠れユニット数を増やし再度補正ニューラル
ネットワーク22の学習を繰り返してもよい。あるい
は、更に主ニューラルネットワーク21の学習を再度開
始して、主ニューラルネットワーク21での許容誤差範
囲を越えた誤差を生じる学習用入力信号の数を減し、補
正教師信号生成器29での補正教師信号を生成しなお
し、再度補正ニューラルネットワーク22を学習させて
もよい。学習処理が終了すると、動作モード制御器34
により学習処理モードを実行処理モードに切り替える。
状態ニューラルネットワーク33の隠れユニット数を増
やし再度出力状態ニューラルネットワーク33の学習を
繰り返してもよい。また、補正ニューラルネットワーク
22の収束判定器39において収束が検出されない場合
には、その隠れユニット数を増やし再度補正ニューラル
ネットワーク22の学習を繰り返してもよい。あるい
は、更に主ニューラルネットワーク21の学習を再度開
始して、主ニューラルネットワーク21での許容誤差範
囲を越えた誤差を生じる学習用入力信号の数を減し、補
正教師信号生成器29での補正教師信号を生成しなお
し、再度補正ニューラルネットワーク22を学習させて
もよい。学習処理が終了すると、動作モード制御器34
により学習処理モードを実行処理モードに切り替える。
【0064】このように、正しい出力状態信号が補正ニ
ューラルネットワーク22で得られない場合には、出力
状態ニューラルネットワーク33を用いてユニット毎の
出力状態補正信号を出力させ、出力選択制御器36にて
選択し加算処理により補正し、正しい出力状態信号を得
た後、制御信号を出力選択加算器28に出力する。これ
により、学習外入力信号に対しても所望の出力信号が得
やすくなる。
ューラルネットワーク22で得られない場合には、出力
状態ニューラルネットワーク33を用いてユニット毎の
出力状態補正信号を出力させ、出力選択制御器36にて
選択し加算処理により補正し、正しい出力状態信号を得
た後、制御信号を出力選択加算器28に出力する。これ
により、学習外入力信号に対しても所望の出力信号が得
やすくなる。
【0065】ここでは、詳細を省略するが、実施例1−
5において、主及び補正ニューラルネットワークの出力
ユニット信号に対して、入力された信号を多値信号に変
換する(多値数ー1)個のスレショルドを持った多値ス
レショルド回路を介してそれぞれ多値出力ユニット信号
を得、収束判定器において多値教師信号Tと、あるいは
補正教師信号と多値出力ユニット信号とが一致したこと
を検出することにより収束したと判断させ、また、実行
処理における各ニューラルネットワークと出力選択スイ
ッチとの間に多値スレショルド回路を挿入した多値ニュ
ーラルネットワークを構成してもよい。
5において、主及び補正ニューラルネットワークの出力
ユニット信号に対して、入力された信号を多値信号に変
換する(多値数ー1)個のスレショルドを持った多値ス
レショルド回路を介してそれぞれ多値出力ユニット信号
を得、収束判定器において多値教師信号Tと、あるいは
補正教師信号と多値出力ユニット信号とが一致したこと
を検出することにより収束したと判断させ、また、実行
処理における各ニューラルネットワークと出力選択スイ
ッチとの間に多値スレショルド回路を挿入した多値ニュ
ーラルネットワークを構成してもよい。
【0066】また、出力選択加算器に代わりに、選択さ
れた出力ユニット信号に対して、多値スレショルド回路
を介し加算した後、多値数を法とするモジュロ演算を行
なう出力選択加法演算器を用いた多値論理ニューラルネ
ットワークを構成してもよい。
れた出力ユニット信号に対して、多値スレショルド回路
を介し加算した後、多値数を法とするモジュロ演算を行
なう出力選択加法演算器を用いた多値論理ニューラルネ
ットワークを構成してもよい。
【0067】以上の実施例1−5において、示したごと
く補正ニューラルネットワークとして教師信号を用いて
学習させることが出来るニューラルネットワークであれ
ば、上記の多層ニューラルネットワーク以外のニューラ
ルネットワークを用いても良い。また、主ニューラルネ
ットワーク21としては教師信号を用いないニューラル
ネットワークを適用することも出来る。
く補正ニューラルネットワークとして教師信号を用いて
学習させることが出来るニューラルネットワークであれ
ば、上記の多層ニューラルネットワーク以外のニューラ
ルネットワークを用いても良い。また、主ニューラルネ
ットワーク21としては教師信号を用いないニューラル
ネットワークを適用することも出来る。
【0068】また、並列ニューラルネットワークにおい
て、最終段の補正ニューラルネットワークの学習の際
に、補正ニューラルネットワーク、あるいは更に主ニュ
ーラルネットワークの隠れユニット数を増やし再度学習
させ収束させることもできる。
て、最終段の補正ニューラルネットワークの学習の際
に、補正ニューラルネットワーク、あるいは更に主ニュ
ーラルネットワークの隠れユニット数を増やし再度学習
させ収束させることもできる。
【0069】また、並列ニューラルネットワークにおい
て、出力選択制御器を省略し、その機能を補正ニューラ
ルネットワークもしくは出力状態ニューラルネットワー
クに行わせることもできる。
て、出力選択制御器を省略し、その機能を補正ニューラ
ルネットワークもしくは出力状態ニューラルネットワー
クに行わせることもできる。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の並列ニュー
ラルネットワークは、入力に対して主ニューラルネット
ワークと少なくとも1つ以上の補正ニューラルネットワ
ークとを入力に対して並列に接続し、それぞれを順次学
習させ、少なくとも最終段の補正ニューラルネットワー
クからの出力状態信号を用いて、入力信号に対して主及
び補正ニューラルネットワークからの出力ユニット信号
を選択し直接出力させるか、或いは選択後更に加算演算
処理を介して、または多値演算処理の場合には多値出力
ユニット信号を加算した後モジュロ演算を施した多値加
法演算処理を介して出力させることにより、学習用入力
信号に対して所望の出力信号を出力させ、学習外入力信
号に対してもより多くの所望の出力信号を得ることが簡
単に出来る。このように、ニューラルネットワークの出
力ユニット信号から、それに対応したユニットの教師信
号を差し引き誤差を求めて、従来技術での出力信号単位
と異なり、この出力ユニット信号単位の誤差を基に出力
状態信号を得、出力状態信号を用いて正しい出力ユニッ
ト信号を選択している。また、不正解の出力信号に於て
だけでなく、出力信号が正解の場合でも、正解となる余
裕の少ない出力ユニット信号に対しても前記の誤差を求
め、許容誤差範囲を越えておれば、これを正しく選択或
いは更に補正している。従って、学習用入力信号は勿論
のこと、学習外入力信号に対しても幅広く正しく出力ユ
ニット信号を選択或いは補正することが出来、主及び補
正ニューラルネットワーク単独の出力信号の汎化特能力
よりも格段に広い範囲で正しいニューラルネットワーク
の出力信号を得ることが出来る。特に、従来技術のよう
に、学習用入力信号に対して正しい出力信号を送出する
ニューラルネットワークを選択する(出力信号ベクトル
の単位の選択)場合には、学習外入力信号に対して安定
な動作を余り期待出来ない問題をも解決することが出来
る。従って、本発明により学習外入力信号に対しても非
常に安定に動作する並列ニューラルネットワークが実現
出来る。
ラルネットワークは、入力に対して主ニューラルネット
ワークと少なくとも1つ以上の補正ニューラルネットワ
ークとを入力に対して並列に接続し、それぞれを順次学
習させ、少なくとも最終段の補正ニューラルネットワー
クからの出力状態信号を用いて、入力信号に対して主及
び補正ニューラルネットワークからの出力ユニット信号
を選択し直接出力させるか、或いは選択後更に加算演算
処理を介して、または多値演算処理の場合には多値出力
ユニット信号を加算した後モジュロ演算を施した多値加
法演算処理を介して出力させることにより、学習用入力
信号に対して所望の出力信号を出力させ、学習外入力信
号に対してもより多くの所望の出力信号を得ることが簡
単に出来る。このように、ニューラルネットワークの出
力ユニット信号から、それに対応したユニットの教師信
号を差し引き誤差を求めて、従来技術での出力信号単位
と異なり、この出力ユニット信号単位の誤差を基に出力
状態信号を得、出力状態信号を用いて正しい出力ユニッ
ト信号を選択している。また、不正解の出力信号に於て
だけでなく、出力信号が正解の場合でも、正解となる余
裕の少ない出力ユニット信号に対しても前記の誤差を求
め、許容誤差範囲を越えておれば、これを正しく選択或
いは更に補正している。従って、学習用入力信号は勿論
のこと、学習外入力信号に対しても幅広く正しく出力ユ
ニット信号を選択或いは補正することが出来、主及び補
正ニューラルネットワーク単独の出力信号の汎化特能力
よりも格段に広い範囲で正しいニューラルネットワーク
の出力信号を得ることが出来る。特に、従来技術のよう
に、学習用入力信号に対して正しい出力信号を送出する
ニューラルネットワークを選択する(出力信号ベクトル
の単位の選択)場合には、学習外入力信号に対して安定
な動作を余り期待出来ない問題をも解決することが出来
る。従って、本発明により学習外入力信号に対しても非
常に安定に動作する並列ニューラルネットワークが実現
出来る。
【0071】従来方式によるニューラルネットワークに
比べて、少ない中間層ユニットあるいは隠れユニットを
用いて少ない学習回数で等価的に安定に収束させ、所望
の出力信号を送出することができ、また、非常に多くの
入力信号エレメント数を持った入力信号や数多くの教師
信号Tを有したユニット数の多い並列ニューラルネット
ワークも実現できる。
比べて、少ない中間層ユニットあるいは隠れユニットを
用いて少ない学習回数で等価的に安定に収束させ、所望
の出力信号を送出することができ、また、非常に多くの
入力信号エレメント数を持った入力信号や数多くの教師
信号Tを有したユニット数の多い並列ニューラルネット
ワークも実現できる。
【0072】これらのことから、従来技術では実現が困
難な大規模ニューラルネットワークを短時間で自由に設
計し実現することや、これまで迅速な学習が必要で、且
つ完全な収束が要求される人工知能システムや検索シス
テム、データ変換、データ圧縮、多値画像処理、更に
は、通信システムなどへの幅広い応用ができるなどの非
常に幅広い効果を有している。
難な大規模ニューラルネットワークを短時間で自由に設
計し実現することや、これまで迅速な学習が必要で、且
つ完全な収束が要求される人工知能システムや検索シス
テム、データ変換、データ圧縮、多値画像処理、更に
は、通信システムなどへの幅広い応用ができるなどの非
常に幅広い効果を有している。
【0073】また、本発明の多値論理ニューラルネット
ワークにおいて学習した結合重みをそれぞれ複数組用意
し、結合重みを切り替え設定すれば、一定遅延を持った
プログラマブルな大規模可変多値論理回路も容易に実現
でき、また、状況に応じて短時間で学習しなおすことに
より同一ハードウェア上に新たな大規模多値論理回路も
実現できる。特に、本発明の並列ニューラルネットワー
クを低い内部演算精度を持った同一の複数のニューロL
SIチップを用いて構成することにより、並列処理機能
と柔軟性に富んだ多値論理演算処理の効果的な利用が出
来る。また等価的に完全に学習用入力信号に対して収束
させられることからも、本発明の並列ニューラルネット
ワークを複雑に組み合わせた大規模ニューラルネットワ
ークを容易に構成することも可能である。
ワークにおいて学習した結合重みをそれぞれ複数組用意
し、結合重みを切り替え設定すれば、一定遅延を持った
プログラマブルな大規模可変多値論理回路も容易に実現
でき、また、状況に応じて短時間で学習しなおすことに
より同一ハードウェア上に新たな大規模多値論理回路も
実現できる。特に、本発明の並列ニューラルネットワー
クを低い内部演算精度を持った同一の複数のニューロL
SIチップを用いて構成することにより、並列処理機能
と柔軟性に富んだ多値論理演算処理の効果的な利用が出
来る。また等価的に完全に学習用入力信号に対して収束
させられることからも、本発明の並列ニューラルネット
ワークを複雑に組み合わせた大規模ニューラルネットワ
ークを容易に構成することも可能である。
【図1】従来方式による3層ニューラルネットワークの
実行処理の1構成例である。
実行処理の1構成例である。
【図2】従来方式による3層ニューラルネットワークに
おける学習処理の1構成例である。
おける学習処理の1構成例である。
【図3】従来方式による並列ニューラルネットワークの
実行処理の1構成例である。
実行処理の1構成例である。
【図4】実施例1における本発明の並列ニューラルネッ
トワークの実行処理の1構成例である。
トワークの実行処理の1構成例である。
【図5】実施例1における本発明の並列ニューラルネッ
トワークの学習処理の1構成例である。
トワークの学習処理の1構成例である。
【図6】実施例2における本発明の並列ニューラルネッ
トワークの実行処理の1構成例である。
トワークの実行処理の1構成例である。
【図7】実施例2における本発明の並列ニューラルネッ
トワークの学習処理の1構成例である。
トワークの学習処理の1構成例である。
【図8】実施例3における本発明の並列ニューラルネッ
トワークの実行処理の1構成例である。
トワークの実行処理の1構成例である。
【図9】実施例4における本発明の並列ニューラルネッ
トワークの実行処理の1構成例である。
トワークの実行処理の1構成例である。
【図10】実施例4における本発明の並列ニューラルネ
ットワークの学習処理の1構成例である。
ットワークの学習処理の1構成例である。
【図11】実施例5における本発明の並列ニューラルネ
ットワークの実行処理の1構成例である。
ットワークの実行処理の1構成例である。
【図12】実施例5における本発明の並列ニューラルネ
ットワークの学習処理の1構成例である。
ットワークの学習処理の1構成例である。
1 3層ニューラルネットワーク 2 ニューラルネットワーク入力信号入力端子 21 ニューラルネットワーク入力信号ユニット入力端
子 22 ニューラルネットワーク入力信号ユニット入力端
子 2N ニューラルネットワーク入力信号ユニット入力端
子 3 ニューラルネットワーク出力信号出力端子 31 ニューラルネットワーク出力信号ユニット出力端
子 32 ニューラルネットワーク出力信号ユニット出力端
子 3M ニューラルネットワーク出力信号ユニット出力端
子 4 入力層 41 入力層ユニット 42 入力層ユニット 4N 入力層ユニット 5 中間層 51 中間層ユニット 52 中間層ユニット 5P 中間層ユニット 6 出力層 61 出力層ユニット 62 出力層ユニット 6M 出力層ユニット 7 教師信号入力端子 71 ユニット教師信号入力端子 72 ユニット教師信号入力端子 7M ユニット教師信号入力端子 8 減算器 81 減算器 82 減算器 8M 減算器 9 結合重み制御器 10 結合重み制御入出力端子 11 2値スレショルド回路 12 第1のニューラルネットワーク 13 第2のニューラルネットワーク 14 第3のニューラルネットワーク 15 誤差検出器 16 誤差検出器 17 誤差検出器 18 出力選択制御器 19 出力選択スイッチ 20 従来技術による並列ニューラルネットワーク 21 主ニューラルネットワーク 210 減算器 211 結合重み制御器 212 結合重み制御入出力端子 22 補正ニューラルネットワーク 220 減算器 221 結合重み制御器 222 結合重み制御入出力端子 223 減算器 23 出力選択制御器 24 動作モード制御器 25 誤差検出器 26 出力状態教師信号生成器 27 収束判定器 28 出力選択加算器 29 補正教師信号生成器 30 実施例1の本発明の並列ニューラルネットワーク 31 補正ニューラルネットワーク 32 出力選択制御器 33 出力状態ニューラルネットワーク 331 結合重み制御器 332 結合重み制御入出力端子 34 動作モード制御器 35 収束判定器 36 出力選択制御器 37 誤差検出器 38 出力状態補正教師信号生成器 39 収束判定器 40 実施例2の本発明の並列ニューラルネットワーク 41 2値スレショルド回路 50 実施例3の本発明の並列ニューラルネットワーク 60 実施例4の本発明の並列ニューラルネットワーク 70 実施例5の本発明の並列ニューラルネットワーク
子 22 ニューラルネットワーク入力信号ユニット入力端
子 2N ニューラルネットワーク入力信号ユニット入力端
子 3 ニューラルネットワーク出力信号出力端子 31 ニューラルネットワーク出力信号ユニット出力端
子 32 ニューラルネットワーク出力信号ユニット出力端
子 3M ニューラルネットワーク出力信号ユニット出力端
子 4 入力層 41 入力層ユニット 42 入力層ユニット 4N 入力層ユニット 5 中間層 51 中間層ユニット 52 中間層ユニット 5P 中間層ユニット 6 出力層 61 出力層ユニット 62 出力層ユニット 6M 出力層ユニット 7 教師信号入力端子 71 ユニット教師信号入力端子 72 ユニット教師信号入力端子 7M ユニット教師信号入力端子 8 減算器 81 減算器 82 減算器 8M 減算器 9 結合重み制御器 10 結合重み制御入出力端子 11 2値スレショルド回路 12 第1のニューラルネットワーク 13 第2のニューラルネットワーク 14 第3のニューラルネットワーク 15 誤差検出器 16 誤差検出器 17 誤差検出器 18 出力選択制御器 19 出力選択スイッチ 20 従来技術による並列ニューラルネットワーク 21 主ニューラルネットワーク 210 減算器 211 結合重み制御器 212 結合重み制御入出力端子 22 補正ニューラルネットワーク 220 減算器 221 結合重み制御器 222 結合重み制御入出力端子 223 減算器 23 出力選択制御器 24 動作モード制御器 25 誤差検出器 26 出力状態教師信号生成器 27 収束判定器 28 出力選択加算器 29 補正教師信号生成器 30 実施例1の本発明の並列ニューラルネットワーク 31 補正ニューラルネットワーク 32 出力選択制御器 33 出力状態ニューラルネットワーク 331 結合重み制御器 332 結合重み制御入出力端子 34 動作モード制御器 35 収束判定器 36 出力選択制御器 37 誤差検出器 38 出力状態補正教師信号生成器 39 収束判定器 40 実施例2の本発明の並列ニューラルネットワーク 41 2値スレショルド回路 50 実施例3の本発明の並列ニューラルネットワーク 60 実施例4の本発明の並列ニューラルネットワーク 70 実施例5の本発明の並列ニューラルネットワーク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06N 1/00 - 7/08 G06G 7/60
Claims (6)
- 【請求項1】 主ニューラルネットワーク(21)に対
して1つ以上の補正ニューラルネットワーク(22)を
並列接続し、学習用入力信号に対して学習させた前記主
ニューラルネットワーク(21)と、前段の前記主ある
いは補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号か
ら対応したユニットの教師信号を差し引いた誤差が許容
誤差範囲を越えた学習用入力信号に対して順次学習させ
た前記補正ニューラルネットワークと、前記補正ニュー
ラルネットワークに於て、前段の前記主あるいは補正ニ
ューラルネットワークの出力ユニット信号における許容
誤差範囲を越えた前記誤差の有無を出力状態教師信号と
し、出力状態信号を送出できるよう、少なくとも最終段
の前記補正ニューラルネットワークを更に学習させ、該
出力状態信号をもとに前記補正ニューラルネットワーク
の出力ユニット信号の選択を決定する出力選択制御手段
(23)と、該出力選択制御手段からの制御信号のもと
に前記主ニューラルネットワーク又は前記補正ニューラ
ルネットワークの出力ユニット信号を選択し送出する出
力選択スイッチ手段(19)とを少なくとも具備し、前
記出力ユニット信号をベクトルのエレメントとしてもつ
出力信号を得ることを特徴とした並列ニューラルネット
ワーク。 - 【請求項2】 主ニューラルネットワークに対して1つ
以上の補正ニューラルネットワークを並列接続し、学習
用入力信号に対して学習させた前記主ニューラルネット
ワークと、前段の前記主あるいは補正ニューラルネット
ワークの出力ユニット信号から対応したユニットの教師
信号を差し引いた誤差が許容誤差範囲を越えた学習用入
力信号に対して該誤差を教師信号として順次学習させた
補正用誤差を出力する前記補正ニューラルネットワーク
と、前記補正ニューラルネットワークに於て、前段の前
記主および補正ニューラルネットワークの出力ユニット
信号における許容誤差範囲を越えた前記誤差の有無を出
力状態教師信号とした出力状態信号を送出できるよう、
少なくとも最終段の前記補正ニューラルネットワークを
更に学習させ、該出力状態信号をもとに前記主および補
正ニューラルネットワークの出力ユニット信号の選択を
決定する出力選択制御手段と、該出力選択制御手段から
の制御信号のもとに前記主および補正ニューラルネット
ワークの出力ユニット信号を選択し、許容誤差範囲を越
えた前記誤差を持つ前記主ニューラルネットワークの出
力ユニット信号に対して、補正用誤差である後段の前記
補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号を加算
し補正して送出する出力選択加算手段とを少なくとも具
備し、前記出力ユニット信号をベクトルのエレメントと
してもつ出力信号を得ることを特徴とした並列ニューラ
ルネットワーク。 - 【請求項3】 主ニューラルネットワークに対して一つ
以上の補正ニューラルネットワークと、出力状態ニュー
ラルネットワークとを並列接続し、学習用入力信号に対
して学習させた前記主ニューラルネットワークと、 前段の前記主あるいは補正ニューラルネットワークの出
力ユニット信号から対応したユニットの教師信号を差し
引いた誤差が許容誤差範囲を越えた学習用入力信号に対
して順次学習させた前記補正ニューラルネットワーク
と、 前記主および補正ニューラルネットワークの出力ユニッ
ト信号における許容誤差範囲を越えた前記誤差の有無を
出力状態教師信号とし、出力状態信号を送出できるよ
う、学習させた前記出力状態ニューラルネットワーク
と、 該出力状態信号をもとに前記主及び補正ニューラルネッ
トワークの出力ユニット信号の選択を決定する出力選択
制御手段と、 該出力選択制御手段からの制御信号のもとに前記主ある
いは補正ニューラルネットワークの出力ユニット信号を
選択し、送出する出力選択加算手段とを少なくとも具備
し、前記出力ユニット信号をベクトルのエレメントとし
てもつ出力信号を得ることを特徴とした並列ニューラル
ネットワーク。 - 【請求項4】 主ニューラルネットワークに対して一つ
以上の補正ニューラルネットワークと、出力状態ニュー
ラルネットワークとを並列接続し、学習用入力信号に対
して学習させた前記主ニューラルネットワークと、 前段の前記主あるいは補正ニューラルネットワークの出
力ユニット信号から対応したユニットの教師信号を差し
引いた誤差が許容誤差範囲を越えた学習用入力信号に対
して該誤差を教師信号として順次学習させ補正用誤差を
出力する前記補正ニューラルネットワークと、前段の前
記主および補正ニューラルネットワークの出力ユニット
信号における許容誤差範囲を越えた前記誤差の有無を出
力状態教師信号とした出力状態信号を送出できるよう学
習させた前記出力状態ニューラルネットワークと、該出
力状態信号をもとに前記主および補正ニューラルネット
ワークの出力ユニット信号の選択を決定する出力選択制
御手段と、該出力選択制御手段からの制御信号のもとに
前記主および補正ニューラルネットワークの出力ユニッ
ト信号を選択し、許容誤差範囲を越えた前記誤差を持つ
前記主ニューラルネットワークの出力ユニット信号に対
して、補正用誤差である前記補正ニューラルネットワー
クの出力ユニット信号を加算し補正して送出する出力選
択加算手段とを少なくとも具備し、前記出力ユニット信
号をベクトルのエレメントとしてもつ出力信号を得るこ
とを特徴とした並列ニューラルネットワーク。 - 【請求項5】 前記主および補正ニューラルネットワー
クの出力ユニット信号を一つ以上のスレショルドを有す
る多値スレショルド回路を介して多値化して多値出力ユ
ニット信号を得て、前記出力選択スイッチ手段を介して
出力信号を得る請求項1または3記載の並列ニューラル
ネットワーク。 - 【請求項6】 前記主および補正ニューラルネットワー
クの出力ユニット信号を一つ以上のスレショルドを有す
る多値スレショルド回路を介して多値化して多値出力ユ
ニット信号を得て、前記出力選択加算手段を、選択され
た多値出力ユニット信号を加算した後多値数を法とする
モジュロ演算を行なう出力選択加法演算手段に置き換え
た請求項2または4記載の並列ニューラルネットワー
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28879193A JP3277648B2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 並列ニューラルネットワーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28879193A JP3277648B2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 並列ニューラルネットワーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07121494A JPH07121494A (ja) | 1995-05-12 |
JP3277648B2 true JP3277648B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=17734776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28879193A Expired - Fee Related JP3277648B2 (ja) | 1993-10-26 | 1993-10-26 | 並列ニューラルネットワーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3277648B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4961161B2 (ja) | 2006-04-27 | 2012-06-27 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 検査装置 |
WO2009054038A1 (ja) * | 2007-10-22 | 2009-04-30 | Fujitsu Limited | 2クラス分類予測モデルの作成方法、作成プログラムおよび作成装置 |
JP7229686B2 (ja) | 2017-10-06 | 2023-02-28 | キヤノン株式会社 | 制御装置、リソグラフィ装置、測定装置、加工装置、平坦化装置及び物品製造方法 |
WO2019069649A1 (ja) * | 2017-10-06 | 2019-04-11 | キヤノン株式会社 | 制御装置、リソグラフィ装置、測定装置、加工装置、平坦化装置及び物品製造方法 |
US11831347B2 (en) | 2019-09-18 | 2023-11-28 | Nec Corporation | Parameter determination apparatus, signal transmission apparatus, parameter determination method, signal transmission method and recording medium |
-
1993
- 1993-10-26 JP JP28879193A patent/JP3277648B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07121494A (ja) | 1995-05-12 |
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