JP3277116B2 - 動画像符号化装置および動画像復号化装置 - Google Patents

動画像符号化装置および動画像復号化装置

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JP3277116B2
JP3277116B2 JP6126796A JP6126796A JP3277116B2 JP 3277116 B2 JP3277116 B2 JP 3277116B2 JP 6126796 A JP6126796 A JP 6126796A JP 6126796 A JP6126796 A JP 6126796A JP 3277116 B2 JP3277116 B2 JP 3277116B2
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信行 江間
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画像符号化装置お
よび動画像復号化装置に関し、詳細には、適応的動き補
償フレーム間予測方式を備えた動画像符号化装置および
動画像復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では ISDN(Integrated Service
s Digital Network)網などの高速ディジタル網におい
て、テレビ電話やテレビ会議システムなどの動画像通信
が実現されていた。近年、PHS(Personal Handyphone
System)に代表される無線伝送網の進展、およびPST
N(Public Switching Telephone Network)網におけるデ
ータ変調・復調技術の進展、さらに画像圧縮技術の進展
に伴い、より低ビットレート網における動画像通信への
要求が高まっている。一般にテレビ電話やテレビ会議シ
ステムのように、動画像情報を伝送する場合において
は、動画像の情報量が膨大なのに対して、伝送に用いる
回線の回線速度やコストの点から、伝送する動画像の情
報量を圧縮符号化し、情報量を少なくして伝送する事が
必要となってくる。
【0003】動画像情報を圧縮する符号化方式として
は、H.261、MPEG−1(Moving Picture Coding
Expert Group)、MPEG−2などがすでに国際標準化
されている。さらに64kbps以下の超低ビットレー
トでの符号化方式としてMPEG−4の標準化活動が進
められている。現在標準化されている動画像映像符号化
方式では、フレーム間予測符号化およびフレーム内符号
化を組み合わせて行なうハイブリッド映像符号化方式を
採用している。フレーム間予測符号化は、動画像を符号
化する際に参照画像から予測画像を生成し、現画像との
差分を符号化することで符号量を減少させ伝送すること
で伝送路の効率的な利用を図るものである。
【0004】従来の動画像符号化装置の全体の動作を説
明する。従来の動画像符号化装置の全体の構成例を図3
に示す。ここで、動き補償フレーム間予測符号化を行な
っている場合の定常状態としてフレームメモリ部16
に、予測画像を生成する際に使用される参照画像が記憶
されているとする。入力画像が動画像符号化装置に入力
され、減算部11および動き補償フレーム間予測部17
に入力される。動き補償フレーム間予測部17では、フ
レームメモリ部16に記憶された参照画像と入力画像か
ら動き予測を行ない、減算部11に対して予測画像を出
力する。また、予測の際に得られた動きベクトルなどの
サイド情報を符号化し、符号化サイド情報を出力する。
【0005】減算部11は、入力画像から動き補償フレ
ーム間予測部17より入力した予測画像を減算し、減算
した結果(予測誤差情報)を画像符号化部12に出力す
る。
【0006】画像符号化部12は、入力された予測誤差
信号をDCT(Discrete Cosine Transform)変換などの
空間変換および量子化を行ない、符号化画像情報として
出力する。同時に、画像符号化部12から出力された符
号化画像情報は、画像復号部14によりローカル復号さ
れ、加算部15に出力される。加算部15では動き補償
フレーム間予測部17から出力された予測画像と画像復
号化部14より出力された予測誤差情報を加算し、新た
な参照画像を生成し、フレームメモリ部16へ出力す
る。
【0007】フレームメモリ部16は、加算部15より
出力された新たな参照画像を記憶し、次の入力画像の符
号化の際に前記動き補償フレーム間予測部17に出力さ
れる。以上、説明したような動作を繰り返すことによ
り、動画像符号化装置では連続した符号化画像情報(予
測誤差情報)および符号化サイド情報の出力を行なう。
【0008】次に、従来の動画像復号化装置の全体の動
作を説明する。従来の動画像復号化装置の全体の構成例
を図4に示す。ここで、動き補償フレーム間予測符号化
を行なっている場合の定常状態としてフレームメモリ部
24に、予測画像を生成する際に使用される参照画像が
記憶されているとする。動画像復号化装置に入力された
符号化画像情報は、画像復号化部21に入力される。前
記画像復号化部21では、画像符号化装置における画像
復号化部14と同一で符号化画像情報を復号し、得られ
た誤差画像を加算部22に出力する。
【0009】一方、動画像復号化装置に入力された符号
化サイド情報は、動き補償フレーム間予測部23に入力
される。
【0010】動き補償フレーム間予測部23は、入力さ
れた符号化サイド情報を復号し、動きベクトルなどのサ
イド情報を得る。さらに得たサイド情報とフレームメモ
リ部24から入力される参照画像より予測画像を生成
し、加算部22に出力する。加算部22は、画像復号化
部21より出力された誤差画像と動き補償フレーム間予
測部23より出力された予測画像の加算を行ない、出力
画像を得る。この出力画像は、出力画像として動画像復
号化装置から出力され、同時にフレームメモリ部24に
対しても出力される。
【0011】フレームメモリ部24は、加算部22より
出力された新たな参照画像を記憶し、次の画像の復号化
の際に動き補償フレーム間予測部23に出力される。以
上、説明したような動作を繰り返すことにより、動画像
復号化装置では連続した出力画像の出力を行なう。
【0012】次に、動画像符号化装置および動画像復号
化装置における動き補償フレーム間予測部の動作および
各部で用いられる方式について説明する。まず、動画像
符号化装置における動き補償フレーム間予測部17の構
成例および動作を説明する。図5に示すように、動き補
償フレーム間予測部17は、動きベクトル探索部41、
予測フレーム生成部42、サイド情報符号化部43から
構成されている。
【0013】動きベクトル探索部41は、入力された入
力画像とフレームメモリ部16から入力された参照画像
より動きベクトルを探索し予測フレーム生成部42に出
力する。予測フレーム生成部42は、入力された動きベ
クトルと参照画像よりブロック移動、アフィン変換、双
線形変換などの予測方式のいずれか一つを用いて予測画
像を生成する。
【0014】また、予測画像の生成の際には、領域情
報、動きベクトルなどのサイド情報が得られる。生成さ
れた予測画像は、減算部11および加算部15に出力さ
れ、サイド情報は、サイド情報符号化部43に出力され
る。サイド情報符号化部43は予測フレーム生成部42
より入力されたサイド情報を符号化し、符号化サイド情
報として出力する。
【0015】次に、動画像復号化装置における動き補償
フレーム間予測部23の構成および動作を説明する。図
6に示すように、動き補償フレーム間予測部23は、予
測フレーム生成部51、サイド情報復号化部52から構
成されている。前記動き補償フレーム間予測部23に入
力された符号化サイド情報は、サイド情報復号化部52
に入力される。
【0016】サイド情報復号化部52では、入力された
符号化サイド情報を復号し、領域情報、動きベクトルな
どのサイド情報を得、予測フレーム生成部51に出力す
る。予測フレーム生成部51は、サイド情報復号化部5
2より入力されたサイド情報およびフレームメモリ部2
4より入力された参照画像よりフレーム間予測処理を行
ない、得られた予測画像を加算部22に出力する。
【0017】次に、アフィン変換について説明する。ア
フィン変換は、ある画像フレームから別の画像フレーム
への写像を6つのパラメータにより表現することにより
行われる。一般的に、アフィンパラメータの計算の簡便
化などの理由によりアフィン変換は、三角形領域を対象
として行われる。前方向予測を行う場合のアフィン変換
を用いたフレーム間予測の説明図を図10に示す。現画
像フレームのコントロールグリッド点A,B,Cの動き
ベクトルを探索した結果、参照フレームのコントロール
グリッド点A′,B′,C′が対応する位置であったと
する。
【0018】アフィンパラメータを求めるためには、ま
ず、4つのコントロールグリッド点のうち3点を選択し
領域の分割を行う。例えば、現画像フレームでは、A,
B,CとB,C,Dのような領域の分割を行う。対応し
て参照画像フレームでは、A′,B′,C′とB′,
C′,D′に分割される。領域を三角形に分割した後、
各三角形の頂点の位置(一方が頂点の位置で、片方が動
きベクトルでもよい)よりアフィンパラメータを計算す
る。
【0019】そして、求められたアフィンパラメータよ
り分割された三角形領域の内部の画素全てを予測画像フ
レームに写像することにより予測画像フレームを生成す
る。この際、参照画像フレーム中で参照画像フレーム中
で参照される画素位置が整数でなかった場合には、双線
形内挿などの予測値の補間を行い予測画像フレームの画
素値の決定を行う。以上の処理を行なうことにより予測
画像を生成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】動き補償フレーム間予
測として用いられる方式が固定的に決められていたた
め、アフィン変換を用いた動き補償フレーム間予測方式
を用いた場合に、ブロック移動を用いた動き補償フレー
ム間予測方式で予測を表現した方が、全体としての符号
量が減少することがあるが対応できないという問題点が
あった。また、アフィン変換を用いた動き補償フレーム
間予測方式において、領域を分割する際に、被写体の形
状・大きさ・位置によって、予測効率が十分でないこと
があるという問題点があった。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、適
応的動き補償フレーム間予測を行うことにより得た予測
画像フレームと入力画像フレームとの差を予測誤差情報
として符号化する動画像符号化装置であって、既に符号
化され復号された映像信号を記憶しておくためのフレー
ムメモリと、前記入力画像フレームと前記フレームメモ
リから読み出した映像信号とから動きベクトルを探索す
る動きベクトル探索部と、画像フレームをサイズが可変
である複数の処理領域に分割し、前記動きベクトルを用
いて該処理領域毎に複数の動き補償フレーム間予測方式
により、前記フレームメモリに記憶された映像信号から
複数の予測画像を生成する予測部と、符号化効率が最適
となるように、前記予測部で分割する処理領域および前
記予測部で用いる動き補償フレーム間予測方式を決定
し、領域情報、予測モード情報、動きベクトルを含むサ
イド情報と予測画像フレームとを出力する領域予測決定
部と、前記領域予測決定部から出力されるサイド情報を
符号化するサイド情報符号化部とを具備したことを特徴
とする。本願の第2の発明は、前記処理領域が、予め決
められた大きさの単位領域、および該単位領域を更に細
かく分割した小領域であることを特徴とする。本願の第
3の発明は、前記動き補償フレーム間予測方式が、少な
くともブロック移動、アフィン変換、双線形変換、バッ
クグラウンド予測のいずれかを含むことを特徴とする。
本願の第4の発明は、前記単位領域が、矩形領域であ
り、前記小領域が、前記矩形領域を斜め方向に2分割も
しくは4分割した三角形の領域であることを特徴とす
る。本願の第5の発明は、適応的動き補償フレーム間予
測を行うことにより得た予測画像フレームと動画像符号
化装置より伝送された予測誤差情報とから画像フレーム
を復元する動画像復号化装置であって、既に復号化され
た映像信号を記憶しておくためのフレームメモリと、領
域情報、予測モード情報、動きベクトルを含むサイド情
報を復号するサイド情報復号化部と、画像フレームをサ
イズが可変である複数の処理領域に分割し、前記動きベ
クトルを用いて該処理領域毎に複数の動き補償フレーム
間予測方式により、前記フレームメモリに記憶された映
像信号から複数の予測画像を生成する予測部と、前記領
域情報、予測モード情報に基づいて、前記予測部からの
予測画像を選択し、予測画像フレームを生成する領域予
測選択部とを具備したことを特徴とする。本願の第6の
発明は、前記処理領域が、予め決められた大きさの単位
領域、および該単位領域を更に細かく分割した小領域で
あることを特徴とする。本願の第7の発明は、前記動き
補償フレーム間予測方式が、少なくともブロック移動、
アフィン変換、双線形変換、バックグラウンド予測のい
ずれかを含むことを特徴とする。本願の第8の発明は、
前記単位領域が、矩形領域であり、前記小領域が、前記
矩形領域を斜め方向に2分割もしくは4分割した三角形
の領域であることを特徴とする。
【0022】前述の様に構成された動画像符号化装置お
よび動画像復号化装置を用いると、複数の動き補償フレ
ーム間予測方式の中で、動きベクトルなどのサイド情報
量、もしくは、予測誤差が最も少なくなる予測方式を用
いることが可能となる。また、アフィン変換を用いた動
き補償フレーム間予測方式において、従来では不可能で
あった被写体の形状・大きさ・位置に対応し、動きベク
トルなどのサイド情報、もしくは、予測誤差を減少させ
ることが可能となる。これらの作用によって、より効率
的な動き補償フレーム間予測が可能となり、より効率的
な動画像の符号化・復号化が可能となる。その結果、従
来より低ビットレートな回線・伝送路を用いての動画像
通信が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。動画像符号化装置および動
画像復号化装置の全体的な動作は、図3及び図4に示し
た従来の動画像符号化装置および動画像復号化装置で説
明したものと同様である。動画像符号化装置の構成例を
図3に、動画像復号化装置の構成例を図4に示す。ここ
では、動画像符号化装置における動き補償フレーム間予
測部および動画像復号化装置における動き補償フレーム
間予測部に関する動作を説明する。
【0024】まず始めに、動画像符号化装置における本
発明の動き補償フレーム間予測部17の構成例を図1に
示す。図1において、31は動きベクトル探索部、32
a、32b、...、32nは、予測部1、予測部
2、...、予測部n、33は領域予測決定部、34は
サイド情報符号化部である。動きベクトル探索部31
は、入力された入力画像フレームとフレームメモリ部1
6から入力された参照画像フレームより動きベクトルを
探索し、予測部1〜n(32a〜32n)に出力する。
各予測部1〜n(32a〜32n)は、入力された動き
ベクトルおよびフレームメモリ部16より入力された参
照画像フレームより、異なるn個の動き補償フレーム間
予測方式を用いて予測画像を生成する。この際、各予測
部1〜n(32a〜32n)は、入力された参照画像フ
レームを一つ以上の小領域に分割し、フレーム間予測処
理を行う。このそれぞれの領域を、以後、処理小領域と
呼ぶ。
【0025】そして、各予測部1〜n(32a〜32
n)は、生成した予測画像1〜n(一つ以上の処理小領
域)およびフレーム間予測処理で使用した動きベクトル
を領域予測決定部33に出力する。
【0026】領域決定部33は、予測部1〜n(32a
〜32n)より入力された予測画像1〜nと入力画像フ
レームから差分を計算し、各処理小領域毎に誤差が最小
となる予測画像を採用し、処理小領域を構成する動きベ
クトル、領域情報、予測モード情報などのサイド情報を
サイド情報符号化部34に出力し、また、採用された各
処理小領域をまとめて予測画像フレームとして出力す
る。サイド情報符号化部34は、領域予測決定部33よ
り入力されたサイド情報(動きベクトル、領域情報、予
測モード情報)を符号化し符号化サイド情報を出力す
る。
【0027】次に動画像復号化装置における本発明の動
き補償フレーム間予測部23の構成例を図2に示す。図
2において、35はサイド情報復号化部、36a、36
b、...、36nは、予測部1、予測部2、...、
予測部n、37は領域予測選択部である。
【0028】動き補償フレーム間予測部23に入力され
た符号化サイド情報は、サイド情報復号化部35に入力
される。サイド情報復号化部35では、入力された符号
化サイド情報を復号し、動きベクトル、領域情報、予測
モード情報を得、予測部1〜予測部n(36a〜36
n)に動きベクトルを、領域予測選択部37に領域情
報、予測モード情報を出力する。
【0029】予測部1〜n(36a〜36n)は、サイ
ド情報復号化部35より入力された動きベクトルとフレ
ームメモリ部24より入力された参照画像フレームよ
り、異なるn個の動き補償フレーム間予測方式を用いて
予測画像を生成する。この際、各予測部は、入力された
参照画像フレームを一つ以上の処理小領域に分割し、フ
レーム間予測処理を行う。そして、各予測部1〜n(3
6a〜36n)は、生成した予測画像1〜n(一つ以上
の処理小領域)を領域予測選択部37に出力する。領域
選択部37は、サイド情報復号化部35からの領域情
報、予測モード情報に従って、予測部1〜n(36a〜
36n)より入力された予測画像1〜nを選択して、予
測画像フレームを生成する。そして、得られた予測画像
フレームを出力する。
【0030】次に、予測部に関して説明する。図7に、
本発明における予測方式の選択に関する例を示す。
【0031】従来の予測方式では、画像のある領域に対
してただ一つの動き補償フレーム間予測方式を用いてい
たため、図7−Aに示すように領域が細分化され、動き
ベクトルなどのサイド情報量が増加する傾向にあった。
本発明による予測方式では、画像の領域を小領域に分割
し、各小領域に対して異なる動き補償フレーム間予測方
式を用いる。
【0032】例えば、図7−Bに示すように、網で囲ま
れた小領域1と2つの三角形からなる小領域2を異なる
動き補償フレーム間予測を用いた場合、小領域1は、ブ
ロック移動による動き補償フレーム間予測方式を用い、
小領域2は、アフィン変換による動き補償フレーム間予
測方式を用いる。この例では、小領域1は、隣接する小
領域2の左上の動きベクトルを用いる。上記のように小
領域毎に異なる動き補償フレーム間予測方式を用いるこ
とにより予測処理の際に必要となる動きベクトルが7つ
から4つに減っていることが分かる。
【0033】例では、16×16画素の単位領域を更に
細かく小領域に分割し、予測部1(32a)がブロック
移動による動き補償フレーム間予測方式を用いている場
合を、また予測部2(32b)がアフィン変換による動
き補償フレーム間予測方式を用いている場合を示した。
本発明では、上記の例のように単位領域のみを対象とす
るのではなく、様々なサイズの領域を対象として、予測
部1〜n(32a〜32n)において、オーバーラップ
動き補償、双線形変換、バックグラウンド予測など他の
動き補償フレーム間予測方式を用いることが例として考
えられる。
【0034】次に、アフィン変換による動き補償フレー
ム間予測方式を用いた予測部に関して説明する。図8に
アフィン変換による動き補償フレーム間予測方式を用い
た場合の領域分割の例を示す。アフィン変換による動き
補償フレーム間予測では、三角形の領域を対象としてい
るため、16×16画素の単位領域を複数の三角形に分
割して処理を行う。図9に16×16画素の単位領域を
複数の三角形により分割した領域分割例を示す。図8に
示すような被写体をアフィン変換による動き補償フレー
ム間予測方式を用いて予測する場合、図8−Aのように
領域分割を5分割してもよいが、図8−Bに示すよう
に、領域を斜め方向に4分割する分割方式をとると、予
測処理の際に必要となる動きベクトルが7つから5つに
減少することが分かる。
【0035】上記のような分割数の少ない場合、例えば
領域を斜め方向に2分割(図9において、“1,2”で
示す分割方式)あるいは4分割(図9において、“2
7”で示す分割方式)する分割方式のように分割数の少
ない場合でも、上記小領域毎に異なる予測方式を用いて
複数の予測画像を生成する方式と組み合わせることによ
り、より動きベクトルなどのサイド情報が少なくても、
予測効率を十分に上げることができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の動画像符号化装置および動画像
復号化装置によれば、複数の動き補償フレーム間予測方
式の中で、動きベクトルなどのサイド情報量、もしく
は、予測誤差が最も少なくなる予測方式を用いることが
可能となる。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】また、動き補償フレーム間予測処理の際
に、予め決められた大きさの単位矩形領域を斜め方向に
2分割もしくは4分割した三角形の小領域毎のアフィン
変換による動き補償フレーム間予測方式を用いることに
より、従来では不可能であった被写体の形状・大きさ・
位置に対応し、動きベクトルなどのサイド情報、もしく
は、予測誤差を減少させることが可能となる。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動画像符号化装置の動き補償フレ
ーム間予測部の構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る動画像復号化装置の動き補償フレ
ーム間予測部の構成例を示す図である。
【図3】動画像符号化装置の構成例を示す図である。
【図4】動画像復号化装置の構成例を示す図である。
【図5】従来の動画像符号化装置の動き補償フレーム間
予測部の構成例を示す図である。
【図6】従来の動画像復号化装置の動き補償フレーム間
予測部の構成例を示す図である。
【図7】領域に対する予測方式の選択の例を説明するた
めの図である。
【図8】領域分割方式の例を説明するための図である。
【図9】三角形による領域の分割を示す図である。
【図10】前方向予測を行う場合のアフィン変換を用い
たフレーム間予測の説明図である。
【符号の説明】
11 減算部 12 画像符号化部 13 符号化制御部 14 画像復号化部 15 加算部 16 フレームメモリ部 17 動き補償フレーム間予測部 21 画像復号化部 22 加算部 23 動き補償フレーム間予測部 24 フレームメモリ部 31 動きベクトル探索部 32a〜32n 予測部1〜n 33 領域予測決定部 34 サイド情報符号化部 35 サイド情報復号化部 36a〜36n 予測部1〜n 37 領域予測選択部 41 動きベクトル探索部 42 予測フレーム生成部 43 サイド情報符号化部 51 予測フレーム生成部 52 サイド情報復号化部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−65680(JP,A) 特開 平1−238389(JP,A) 特開 平8−46972(JP,A) 如澤、小寺,アフィン変換を用いた任 意形状領域MCに関する検討,1994年電 子情報通信学会春季大会講演論文集, 1994年3月10日,分冊7,p.65 嵯峨田、如澤,領域形状予測に基づく 適応動ベクトル内挿,1995年電子情報通 信学会情報・システムソサイエティ大会 講演論文集,1995年8月15日,p.108 木村、井上、伊東、宇都宮,可変サイ ズ可変形状ブロックに基づいたWarp ing予測,画像符号化シンポジウム 第10回シンポジウム資料(PCSJ 95),1995年10月2日,p.105−106 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 INSPEC(DIALOG) JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適応的動き補償フレーム間予測を行うこ
    とにより得た予測画像フレームと入力画像フレームとの
    差を予測誤差情報として符号化する動画像符号化装置で
    あって、既に符号化され復号された映像信号を記憶しておくため
    のフレームメモリと、 前記 入力画像フレームと前記フレームメモリから読み出
    した映像信号とから動きベクトルを探索する動きベクト
    ル探索部と、 像フレームをサイズが可変である複数の処理領域に分
    割し、前記動きベクトルを用いて該処理領域毎に複数の
    動き補償フレーム間予測方式により、前記フレームメモ
    リに記憶された映像信号から複数の予測画像を生成する
    予測部と、 符号化効率が最適となるように、前記予測部で分割する
    処理領域および前記予測部で用いる動き補償フレーム間
    予測方式を決定し、領域情報、予測モード情報、動きベ
    クトルを含むサイド情報と予測画像フレームとを出力す
    る領域予測決定部と、 前記領域予測決定部から出力されるサイド情報を符号化
    するサイド情報符号化部とを具備したことを特徴とする
    動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の動画像符号化装置
    において、 前記処理領域は、予め決められた大きさの単位領域、
    よび該単位領域を更に細かく分割した小領域であること
    を特徴とする動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2に記載の動画像符
    号化装置において、 前記動き補償フレーム間予測方式は、少なくともブロッ
    ク移動、アフィン変換、双線形変換、バックグラウンド
    予測のいずれかを含むことを特徴とする動画像符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載の動画像符号化装置
    において、前記単位領域は、矩形領域であり、 前記小領域は、前記矩形領域を 斜め方向に2分割もしく
    は4分割した三角形の領域であることを特徴とする動画
    像符号化装置。
  5. 【請求項5】 適応的動き補償フレーム間予測を行うこ
    とにより得た予測画像フレームと動画像符号化装置より
    伝送された予測誤差情報とから画像フレームを復元する
    動画像復号化装置であって、既に復号化された映像信号を記憶しておくためのフレー
    ムメモリと、 領域情報、予測モード情報、動きベクトルを含むサイド
    情報を復号するサイド情報復号化部と、 像フレームをサイズが可変である複数の処理領域に分
    割し、前記動きベクトルを用いて該処理領域毎に複数の
    動き補償フレーム間予測方式により、前記フレームメモ
    リに記憶された映像信号から複数の予測画像を生成する
    予測部と、 前記領域情報、予測モード情報に基づいて、前記予測部
    からの予測画像を選択し、予測画像フレームを生成する
    領域予測選択部とを具備したことを特徴とする動画像復
    号化装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載の動画像復号化装置
    において、 前記処理領域は、予め決められた大きさの単位領域、
    よび該単位領域を更に細かく分割した小領域であること
    を特徴とする動画像復号化装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項5または6に記載の動画像復
    号化装置において、 前記動き補償フレーム間予測方式は、少なくともブロッ
    ク移動、アフィン変換、双線形変換、バックグラウンド
    予測のいずれかを含むことを特徴とする動画像復号化装
    置。
  8. 【請求項8】 前記請求項6に記載の動画像復号化装置
    において、前記単位領域は、矩形領域であり、 前記小領域は、前記矩形領域を 斜め方向に2分割もしく
    は4分割した三角形の領域であることを特徴とする動画
    像復号化装置。
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如澤、小寺,アフィン変換を用いた任意形状領域MCに関する検討,1994年電子情報通信学会春季大会講演論文集,1994年3月10日,分冊7,p.65
嵯峨田、如澤,領域形状予測に基づく適応動ベクトル内挿,1995年電子情報通信学会情報・システムソサイエティ大会講演論文集,1995年8月15日,p.108
木村、井上、伊東、宇都宮,可変サイズ可変形状ブロックに基づいたWarping予測,画像符号化シンポジウム 第10回シンポジウム資料(PCSJ95),1995年10月2日,p.105−106

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