JP3274650B2 - 走査電子顕微鏡 - Google Patents

走査電子顕微鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査電子顕微鏡に係
り、特に、高倍率観察時におけるエネルギビームの重複
走査を防いで、正常な像観察を可能にした走査電子顕微
鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡では、レーザ光のような
光線、あるいは電子ビーム、イオンビームなどの荷電粒
子線(以下、これらをエネルギビームと表現する)を試
料上で走査して二次的に得られる試料像信号を検出し、
この試料像信号で、前記エネルギビームと同期して走査
されるブラウン管の輝度を変調することにより走査像を
得ている。
【0003】このような表示方法では、ブラウン管上で
の走査像表示面積が一定であることから、試料上でのエ
ネルギビームの走査領域を狭くすることにより走査像の
倍率が高くなる。走査線の数は観察者の目による直視で
走査線が目立たない条件、およびブラウン管の解像度か
ら決められ、一般には500〜1000本である。
【0004】一方、近年では二次的に得られる試料像信
号をデジタル信号に変換してフレームメモリに記憶し、
その後、フレームメモリから読み出した試料像信号に基
づいて走査像を表示する走査電子顕微鏡が普及してい
る。
【0005】従来、このような走査電子顕微鏡では、検
出された試料像信号のフレームメモリへの書込範囲と、
当該試料像信号の読み出し範囲とが一致していた。
【0006】また、フレームメモリを複数設けた走査電
子顕微鏡では、走査領域を狭くすることにより得られた
高倍率像と、走査領域を広くすることにより得られた低
倍率像とを別々のフレームメモリに記憶することによ
り、高倍率像と低倍率像とを同時に表示することも可能
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、試料に照射されるエネルギビームの走査線数が一定
であることから、倍率により主走査の走査間隔が異なっ
ていた。このため、倍率が高くなるにしたがって主走査
の走査間隔が狭くなり、ある倍率以上では走査間隔がエ
ネルギビームの径より小さくなり、エネルギビームが試
料上で重複走査されることがあった。
【0008】走査像の解像度はエネルギビームの径で決
まり、エネルギビームが重複走査されるほど走査間隔を
狭めても、より高解像度の走査像を得ることは出来な
い。ところが、物体を観察する場合には、観察しようと
する物体がブラウン管のある程度以上の領域に拡大表示
されていることが望ましい。このため、一般的には倍率
が優先され、高倍率での観察時には、上記したような意
味のない重複走査が行われていた。
【0009】ところが、エネルギビームが重複走査され
ると、試料表面の電流密度が異常に高くなるので、試料
温度上昇、絶縁物試料での荷電粒子の蓄積、コンタミネ
−ション等の増加が起こり、正常な像観察が困難になる
問題があった。
【0010】また、このような電流密度の上昇に起因し
た問題は、走査像の観察時ばかりではなく、焦点合せや
非点補正を行なう場合にも生じていた。
【0011】すなわち、焦点合せ等は倍率が高いほど高
精度に行うことができるので、低倍率で走査像観察を行
なう場合であっても、焦点合せのときだけその一部分を
拡大表示する。ところが、従来技術における拡大は、前
記したようにエネルギビームの走査間隔を狭めることに
よって行われるので、拡大表示部が高電流密度に起因す
る発熱のため変質したり、コンタミネ−ションで覆われ
てしまい、その後、低倍率に戻して観察を行うと、その
部分だけが他の部分に比較し異質な像になってしまうと
いう問題があった。
【0012】また、これまでの自動焦点合わせでは、図
4(a) に示したように、エネルギビームを線状走査ある
いは十字状走査したり、同図(b) に示したように矩形走
査し、得られた信号の変化分(微分値)に基づいて焦点
または非点の良否を判定していた。ところが、この様な
走査方式では、エネルギビームによる電流密度が非常に
高くなり、前記同様、正常な信号が得られず、正確な焦
点合せ、非点補正ができなかった。
【0013】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決して、高倍率による観察時でも電流密度の上昇
を押さえることにより、正常な観察が行えるようにした
走査電子顕微鏡を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、エネルギビームの走査位置をアドレ
スとして試料像信号を記憶するフレームメモリと、拡大
倍率に基づいて、フレームメモリ上の読み出し範囲を設
定する読出範囲設定手段と、前記読み出し範囲の試料像
信号をフレームメモリから選択的に読み出す読出手段
と、読み出された試料像信号を表示する表示手段とを具
備し、前記読み出し範囲から読み出された試料像信号
を、当該読み出し範囲の大小にかかわらず表示手段上の
一定領域に表示するようにした。
【0015】上記した構成によれば、読出手段による読
み出し範囲を狭めることにより、エネルギビームの走査
間隔を狭めることなく観察倍率を上げることができるよ
うになる。したがって、エネルギビームが試料上で重複
走査されるような高倍率は、走査間隔を狭めることなく
読み出し範囲を狭めることによって得るようにすれば、
エネルギビームを重複走査することなく所望の拡大倍率
が得られるようになる。この結果、不必要な高密度照射
が不要となり、試料の温度上昇、絶縁物試料での電荷の
蓄積、コンタミネ−ションの発生が抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の機能ブロ
ック図である。走査手段57は、エネルギビームが試料
上で重複走査されないようにこれを走査する。試料像信
号検出手段51は、エネルギビームの照射された試料か
ら2次的に放出される試料像信号を検出する。フレーム
メモリ52は、走査手段57による走査位置をアドレス
情報として、前記検出された試料像信号を記憶する。
【0017】倍率入力手段56からは所望の拡大倍率が
入力される。読出範囲設定手段55は、前記拡大倍率に
基づいてフレームメモリ52上の読み出し範囲を設定す
る。読出手段53は、読出範囲設定手段55によって指
示された範囲の試料像信号をフレームメモリ52から読
み出して表示手段54に出力する。表示手段54は前記
試料像信号に応じた走査像を、前記読み出し範囲の大小
にかかわらず一定面積内に表示する。
【0018】このような構成では、読出範囲設定手段5
5によって設定される読み出し範囲にかかわらず、当該
読み出し範囲から読み出された試料像信号が表示手段5
4上の一定の面積内に表示されるので、読み出し範囲を
狭めることにより、走査線の間隔を狭めることなく拡大
倍率を実質的に高くすることができるようになる。
【0019】したがって、エネルギビームが重複走査さ
れるほど走査線の間隔を狭めることなく、所望の倍率に
拡大された走査像が得られるようになり、試料の温度上
昇、絶縁物試料での電荷の蓄積、コンタミネ−ションの
発生が抑制される。
【0020】図2は本発明の第2の機能ブロック図であ
り、前記と同一の符号は同一または同等部分を表してい
る。
【0021】走査間隔設定手段58は、前記拡大倍率に
基づいてエネルギビームの主走査間隔すなわち走査線の
間隔を設定する。走査手段57は、設定された間隔でエ
ネルギビームを走査する。
【0022】図3は、走査間隔設定手段58による拡大
倍率と走査間隔および読み出し範囲との関係を示した図
である。走査間隔は、倍率が低い範囲(NL 〜NC )で
は倍率の上昇と共に狭くなるが、予定の倍率NC に達す
ると、それ以後は一定となる。前記予定の倍率NC は、
エネルギビームが試料上で重複走査される最低倍率、あ
るいはエネルギビームが試料上で重複走査されない最高
倍率に設定することが望ましい。
【0023】一方、読み出し範囲は、倍率が低い範囲で
は一定となるが、前記予定の倍率NC より高い範囲(N
C 〜NH )では、倍率の上昇と共に狭くなる。前記予定
の倍率Nc は、エネルギビームが重複走査されない最大
倍率、あるいはエネルギビームが重複走査される最小倍
率に設定される。
【0024】このような構成では、低倍率NL から予定
の倍率NC までの範囲では、走査手段57が走査間隔を
可変することにより観察倍率が所望の倍率に設定され、
予定の倍率NC 以上では、前記同様、読出手段53によ
るフレームメモリ12からの読み出し範囲を可変するこ
とにより所望の倍率に設定される。
【0025】この結果、高倍率での観察時でもエネルギ
ビームが重複走査されないので、試料の温度上昇、絶縁
物試料での電荷の蓄積、コンタミネ−ションの発生が抑
制される。
【0026】なお、試料上での電流密度はエネルギビー
ムのビーム電流にも左右されるので、前記予定の倍率N
C は、ビーム電流の上昇に応じて低くなるようにするこ
とが望ましい。
【0027】図5は、本発明の一実施形態である走査電
子顕微鏡の構成を示したブロック図である。画像メモリ
14は、例えば2048×2048画素で、深さ方向に
256段階の階調表現を可能にする記憶容量を備えてい
る。
【0028】書込アドレス生成回路12は、書込クロッ
ク出力回路13から出力されるクロック信号CLK1 を
同期信号として書込アドレスを生成し、これを画像メモ
リ14およびD/A変換器9、11に出力する。
【0029】例えばクロック信号CLK1 の周期が23
8nsであれば、30分の1秒で一枚の走査像を形成す
るTV走査となる。このクロック信号の周期は任意に決
めることができ、1枚の画像を10秒で形成するような
ゆっくりした走査も可能である。
【0030】X走査D/A変換器9には、0から204
7を繰り返すデジタル信号が出力され、当該D/A変換
器9では、これを鋸歯状波のアナログ信号に変換して出
力する。Y走査D/A変換器11には、X走査D/A変
換器9の出力が0から2047に到達したときにプラス
1される、0から2047の繰返しのデジタル信号が出
力され、当該D/A変換器11では、これを鋸歯波のア
ナログ信号に変換して出力する。
【0031】各D/A変換器9、11から出力された鋸
歯状アナログ信号はX走査アンプ8、Y走査アンプ10
で増幅され、それぞれX走査偏向板2およびY走査偏向
板3に供給される。X走査アンプ8とY走査アンプ10
の増幅度を変えることで試料4上での電子ビ−ム1の走
査領域5を任意に変えることができる。
【0032】読出アドレス生成回路16は、読出クロッ
ク出力回路17から出力されるクロック信号CLK2 を
同期信号として拡大倍率に応答した読出アドレスを生成
し、これを画像メモリ14およびD/Aコンバータ1
8、19に出力する。
【0033】D/Aコンバータ18、19の出力信号は
X走査アンプ21、Y走査アンプ22で増幅されて予定
の電圧レベルに変換される。変換された電圧は像表示ブ
ラウン管20のX偏向板23、Y偏向板24に供給さ
れ、ブラウン管の電子ビ−ムがラスタ走査される。
【0034】また、前記読出アドレスに応答して画像メ
モリ14から読み出された画情報はD/A変換器15で
アナログ信号(電圧)に変換され、像表示ブラウン管2
0の輝度変調入力となる。
【0035】このような構成において、収束系(図示せ
ず)によって細く絞られた電子ビ−ム1はX方向走査偏
向板2およびY方向走査偏向板3によって偏向され、観
察しようとする試料4上でラスタ走査される。
【0036】試料4から放出された二次電子25(反射
電子等も放出されるが、ここでは二次電子で説明する)
は二次電子検出器6で検知され、検出信号はA/D変換
器7でデジタルデータに変換された後に画像メモリ14
に記録される。画像メモリ14のアドレスと電子ビ−ム
1の走査位置とは対応しているので、画像メモリ14に
は、試料4上の走査領域5に応答した画情報が記憶され
る。
【0037】一方、拡大像をブラウン管20に表示させ
る場合、読み出しアドレス生成回路16は、拡大倍率に
応じた読み出しアドレスを生成する。
【0038】例えば、図6(a) に示したように、204
8×2048の領域に記憶された「A」という画情報の
一部分を、さらに4倍して表示させる場合、アドレス生
成回路16は、X走査D/A変換器18には、768か
ら1286を繰返すデジタル信号を出力し、Y走査D/
A変換器19には、X走査D/A変換器18の出力が1
286に到達したときにプラス1される、768から1
286を繰返すデジタル信号を出力する。
【0039】この結果、ブラウン管20には、同図(b)
に示したように、「A」という画情報の一部分がさらに
4倍に拡大されて表示される。なお、さらに拡大倍率を
上げると、走査像として画素数が不足する場合がある。
このような場合には一つの画素の信号を複数回、例えば
X方向、Y方向に2回ずつ用いるなどの適宜の補間処理
を施すことによって観察像の劣化を防ぐことができる。
【0040】なお、読み出しアドレス生成回路16によ
って設定される読み出し範囲は、フレームメモリ14の
中心部に限定されるものではなく、任意の位置および任
意の大きさであって良い。また、読出クロックCLK2
の速度は書込クロックCLK1 の速度と同一である必要
はなく、書き込みは10秒で行い、読み出しは30分の
1秒で行うといったように、書込速度と読出速度とを異
ならせてもよい。
【0041】本実施形態によれば、高倍率観察時であっ
ても電子ビームが重複走査されないので、電流密度の上
昇が抑えられ、試料の温度上昇、絶縁物試料での電荷の
蓄積、コンタミネ−ションの発生が抑制される。
【0042】なお、上記した実施形態では、本発明を拡
大像の観察時に適用して説明したが、本発明は、焦点合
わせや非点補正を行なう場合にも有効である。
【0043】すなわち、本発明では、倍率の拡大はフレ
ームメモリからの読み出し範囲を狭くすることによって
行われるので、焦点合わせや非点補正を行なう場合に
は、対物レンズの励磁電流等を可変しながら試料像信号
をフレームメモリに読み込み、そのうちの任意の範囲の
試料像信号を読み出して、そのデータ系列を微分あるい
はフーリエ変換等の適宜の手法により処理し、高周波成
分が最大となるときの対物レンズ電流を求めることによ
り、焦点合わせ等を行うようにしても良い。
【0044】また、上記した実施形態では、読み出し範
囲が一か所だけ設定されるものとして説明したが、本発
明はこれのみに限定されるものではなく、広さの異なっ
た複数の読み出し範囲(その一部がオーバラップしても
良い)を同時に設定できるようにし、同一画面上あるい
は複数の画面上に、各々拡大倍率の異なった複数の走査
像が同時に表示されるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】上記したように、本発明ではフレームメ
モリからの試料像信号の読み出し範囲を狭めることによ
って拡大倍率を実質的に高くするようにしたので、エネ
ルギビームが重複走査されるほど走査間隔を狭めること
なく所望の倍率に拡大された走査像が得られるようにな
る。したがって、試料表面の電流密度の上昇が抑えら
れ、試料の温度上昇、絶縁物試料での電荷の蓄積、コン
タミネ−ションの発生を抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の機能ブロック図である。
【図2】 本発明の第2の機能ブロック図である。
【図3】 拡大倍率と走査間隔/読出範囲との関係を示
した図である。
【図4】 従来技術の焦点合せ方法を示した図である。
【図5】 本発明の一実施形態のブロック図である。
【図6】 本発明による拡大方法を示した図である。
【符号の説明】
1…電子ビ−ム、2…X走査偏向板、3…Y走査偏向
板、4…試料、5…走査領域、6…二次電子検出器、7
…A/D変換器、8…X走査アンプ、9、11、15、
18、19…D/A変換器、11…Y走査アンプ、12
…書き込みアドレス生成回路、13…書込クロック出力
回路、14…画像メモリ、16…読みだしアドレス生成
回路、17…読出クロック出力回路、20…像表示ブラ
ウン管、21…X偏向アンプ、22…Y偏向アンプ、2
3…X偏向板、24…Y偏向板、25…二次電子、26
…走査像
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−289058(JP,A) 特開 昭60−143388(JP,A) 特開 平1−212569(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/22 502 H01J 37/147 H01J 37/28

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料上でエネルギビームを走査する走査
    手段と、 前記走査領域で得られる試料像信号を検出する検出手段
    と、 前記検出手段により検出された試料像信号を記憶するフ
    レームメモリと、前記フレームメモリから読み出した試料像信号に基づい
    て試料像を形成する試料像形成手段と、 前記試料像形成手段が形成する試料像の倍率を設定する
    倍率設定手段とを備え、 前記倍率設定手段は、拡大倍率が予定の倍率よりも低い
    場合には、エネルギビームの走査間隔を縮小または拡大
    することにより倍率を設定し、拡大倍率が前記予定の倍
    率よりも高い場合には、前記フレームメモリからの読み
    出し範囲を縮小または拡大することにより倍率を設定す
    ことを特徴とする走査電子顕微鏡。
  2. 【請求項2】 試料像信号をフレームメモリに記憶し、
    フレームメモリから読み出した試料像信号に基づいて走
    査像を表示する走査電子顕微鏡において、 エネルギビームを試料上で走査する走査手段と、 試料から放出される試料像信号を検出する検出手段と、 エネルギビームの走査位置をアドレスとして、前記試料
    像信号を記憶するフレームメモリと、 拡大倍率に基づいて、フレームメモリ上の読み出し範囲
    を設定する読出範囲設定手段と、 前記読み出し範囲の試料像信号をフレームメモリから選
    択的に読み出す読出手段と、 前記読み出された試料像信号に応じた走査像を表示する
    表示手段と、 前記走査手段による走査間隔を、拡大倍率が予定の倍率
    より低い範囲では拡大倍率の上昇に応じて狭くし、拡大
    倍率が予定の倍率より高い範囲では、拡大倍率にかかわ
    らず一定とする走査間隔設定手段とを具備し、 拡大倍率が予定の倍率より低い範囲では、走査間隔にか
    かわらずフレームメモリ上の一定領域内の試料像信号を
    表示手段上の一定面積内に表示することにより拡大倍率
    を実質的に可変し、拡大倍率が予定の倍率より高い範囲
    では、読み出し範囲にかかわらず当該読み出し範囲内の
    試料像信号を表示手段上の一定面積内に表示することに
    より拡大倍率を実質的に可変することを特徴とする走査
    電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記予定の倍率は、エネルギビームが試
    料上で重複走査される最低倍率であることを特徴とする
    請求項1または2に記載の走査電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記予定の倍率は、エネルギビームが試
    料上で重複走査されない最高倍率であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の走査電子顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記予定の倍率は、ビーム電流の上昇に
    応じて低くなることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の走査電子顕微鏡。
  6. 【請求項6】 拡大倍率が高い場合には、読み出し範囲
    の試料像信号に補間処理を施して試料像信号を増やすこ
    とを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載の走
    査電子顕微鏡。
  7. 【請求項7】 複数の読み出し範囲から読み出した試料
    像信号に応じた走査像を同時に表示することを特徴とす
    る請求項2ないし7のいずれかに記載の走査電子顕微
    鏡。
  8. 【請求項8】 フレームメモリ上の任意の読み出し範囲
    から読み出した試料像信号に基づいて、焦点合せおよび
    非点補正の少なくとも一方を行うことを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれかに記載の走査電子顕微鏡。
  9. 【請求項9】 所望の拡大倍率を設定する倍率設定手段
    と、 前記倍率設定手段により設定された拡大倍率に応じた走
    査間隔でエネルギビームを試料上で走査する走査手段
    と、 前記走査領域から放出される試料像信号を検出する検出
    手段と、 前記検出された試料像信号に基づいて試料像を表示する
    表示手段と、 拡大倍率が予定の倍率より高い範囲では、前記倍率設定
    手段により設定された拡大倍率にかかわらず、前記エネ
    ルギビームの走査間隔を一定にする走査間隔設定手段と
    を具備したことを特徴とする走査電子顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記予定の倍率は、エネルギビームが
    試料上で重複走査される最低倍率であることを特徴とす
    る請求項9に記載の走査電子顕微鏡。
  11. 【請求項11】 前記予定の倍率は、エネルギビームが
    試料上で重複走査されない最高倍率であることを特徴と
    する請求項9に記載の走査電子顕微鏡。
  12. 【請求項12】 前記予定の倍率は、ビーム電流の上昇
    に応じて低くなることを特徴とする請求項9ないし11
    のいずれかに記載の走査電子顕微鏡。
  13. 【請求項13】 試料上でエネルギビームを走査する走
    査手段と、 前記走査領域で得られる試料像信号を検出する検出手段
    と、 前記検出手段により検出された試料像信号を記憶するフ
    レームメモリと、 前記フレームメモリから読み出した試料像信号に基づい
    て試料像を形成する試料像形成手段と、 前記試料像形成手段が形成する試料像の倍率を設定する
    倍率設定手段とを備え、 前記倍率設定手段は、拡大倍率が予定の倍率よりも低い
    場合には、エネルギビームの走査範囲を縮小または拡大
    することにより倍率を設定し、拡大倍率が前記予定の倍
    率よりも高い場合には、前記フレームメモリからの読み
    出し範囲を縮小または拡大することにより倍率を設定す
    ることを特徴とする走査電子顕微鏡。
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