JP3274243B2 - 延伸仮撚装置 - Google Patents

延伸仮撚装置

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JP3274243B2
JP3274243B2 JP21698193A JP21698193A JP3274243B2 JP 3274243 B2 JP3274243 B2 JP 3274243B2 JP 21698193 A JP21698193 A JP 21698193A JP 21698193 A JP21698193 A JP 21698193A JP 3274243 B2 JP3274243 B2 JP 3274243B2
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隆美 杉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステル、ポリア
ミドのような合成繊維糸条の延伸仮撚装置に関する。特
に、このような合成繊維糸条の半延伸糸(POY)、未
延伸糸(UDY)を400m/min 以上の高速で延伸仮
撚加工をする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は加熱手段の下流位置に仮撚装置が
配置されており、仮撚装置により付与された撚が糸条に
沿って加熱手段の上流へ遡及することを防止する撚止め
手段を仮撚装置の入口近傍に配設し、撚止め手段の軸受
をコロガリ軸受けとし、走行する糸条を撚止め手段に巻
き掛けて、撚止め手段を回転させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
糸条の加工速度は高速化し、加工される糸条の繊度は小
さくなっている。
【0004】その結果、加工速度が高速になるにしたが
って撚止め手段の軸受の潤滑油の粘性抵抗やコロガリ軸
受のコロガリ抵抗が急上昇して次のような問題が生じ
た。
【0005】一例として、15デニールのポリエステル
糸条を延伸仮撚した場合、図7に示すように、糸条の加
工張力と比較して撚止め手段の回転抵抗が大きい(回転
抵抗は一例として、径30mmにおいて回転力4〜5g)
ため、撚止め手段の上流の張力(図7の撚止め手段の左
側)が極端に小さくなり、このため、撚止め手段の上流
で糸条がふらついたり、撚止め手段上流の送りローラに
巻付いたりして、工程調子が安定しないという問題があ
った。
【0006】前記糸条の巻き付けを防止するために加工
張力を高くすると、加熱装置の入口の糸条の張力が、加
熱装置の入口近傍の糸条の温度に対応して定まる延伸張
力の近傍の値、または、それ以上の値となり、糸条の延
伸点が生じる位置が前記加熱装置の入口近傍で糸道方向
にふらついたり、延伸点のフラツキにより、得られる加
工糸の物性にバラツキが生じて染斑が発生した。
【0007】
【発明の目的】本発明は、繊度の小さい糸条、単糸の繊
度の小さい糸条、高速加工においても染斑のない高品質
の加工糸を得ることができる延伸仮撚装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、上述した従来
の問題点を鋭意検討した結果、熱伝導の良い繊度の小さ
い糸条、単糸の繊度の小さい糸、および、加熱装置入口
の張力の高い条件において、上述の問題が、発生し易い
ことに注目し、下記装置により従来の問題点を解決でき
た。
【0009】すなわち、本発明は、下流位置に仮撚装置
が配置されており、該仮撚装置により付与された撚が遡
及している合成繊維糸条の全部または一部が非接触状態
で囲周する加熱装置の中に糸条を通過させて延伸仮撚す
るようにし、前記仮撚装置により付与した撚が上流へ遡
及するのを防止する撚止め手段を前記加熱装置の入口近
傍に配設された糸条の延伸仮撚装置において、前記撚止
め手段の軸受を流体軸受とし、加熱装置の入口の糸条の
張力を、糸条の延伸張力の近傍の値または延伸張力より
も低い値、好ましくは糸条のガラス転移点温度における
糸条の延伸張力近傍の値または延伸張力以下の値、とす
ることによって前記目的を達成する。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す延伸仮撚装置
の断面図、図2は加熱装置の詳細図、図3は撚止めガイ
ドの詳細図、図4は図3の撚止めガイドの周方向の展開
図を示す。
【0011】図1において供給原糸1から一対の引出し
ローラ2a、2bによって引出された糸条Y(ポリエス
テル、ポリアミド等の合成繊維糸条の半延伸糸(PO
Y)、または未延伸糸(UDY))は、供給ローラ3お
よび送りローラ9の間で延伸される。
【0012】供給ローラ3と送りローラ9の間には、加
熱装置5、加熱装置5の下流側に「く」の字状に配置さ
れた一対のスタビライジングラック6、7および糸条Y
を施撚する仮撚装置8が設けられている。スタビライジ
ングラック6、7は加熱装置5により加熱された糸条Y
を冷却するものである。仮撚装置8は、公知のスピンド
ルタイプ、多軸多板タイプ、その他のものが使用でき
る。
【0013】仮撚装置8により付与された撚は糸条Yに
沿って上流側に遡及し、加熱装置5において加熱され撚
が熱固定される。
【0014】仮撚装置8の下流で送りローラ9の上流側
には適宜第2ヒータ31が設けられ、また必要に応じて
第2ヒータ31は設けられていない。更に、送りローラ
9、10を経た後、フリクションローラ11およびクレ
ードルからなる巻取装置により糸条Yはパッケージ12
として巻取られる。
【0015】加熱装置5の構成を図2によって説明す
る。図示した実施例の加熱装置5はケース13、このケ
ース13内に設けられたシーズヒータ16、17、シー
ズヒータ16、17によりそれぞれ加熱される加熱手段
の本体14、15からなっており、本体14、15の表
面には中心部に糸走行用の溝19aを有する糸規制ガイ
ド19が多数設けられている。なお、シーズヒータ1
6、17に代え他の加熱装置を用いてもよい。
【0016】本実施例では加熱装置を2分割したが、1
個の加熱装置または複数個の組み合わせであってもよ
い。
【0017】撚止めローラ4の詳細を図3に示す。サポ
ータ27に、シャフト24がナット28により締付けら
れている。シャフト24にはハの字状の多数の溝24a
がその周面に形成されており、糸条を巻き掛けされた撚
止めローラ23が回転することにより、撚止めローラ2
3に浮上力が発生する。すなわち、動圧流体軸受けを形
成している。また、シャフト24の両端のスラストワッ
シャー25、26には撚止めローラ23との係合部にス
ラスト用溝を形成し、撚止めローラ23が回転すること
により、スラスト力が発生するスラスト空気軸受を形成
しており、撚止めローラ23の軸方向移動を防止するよ
うになっている。撚止めローラ23の周面には図3、図
4に示すように突起23a、23bが交互に配設されて
いる。
【0018】本実施例ではシーズヒータを使用したが、
誘導加熱、熱媒加熱等、他の公知のものでもよい。
【0019】抵抗体として作用するガイド20は糸条と
このガイドの接触部の曲率半径を2mm以上または相当の
形状として糸条との捌きを小さくするのが好ましい。
【0020】本実施例では、該ガイド20に加熱装置と
センサを配設し、ガイドが所定の温度になるように制御
している。
【0021】ガイド20の温度を所定値にすることと、
抵抗を与えガイド20の上流の糸条の張力を延伸張力以
下にすることによって、延伸点の固定が確実なものとな
る。
【0022】リブ23a、23b間に糸条を屈曲させ、
巻掛けすることにより糸条の伝播を止める。
【0023】本実施例では加熱装置の入口から0.3m
の間は550℃、0.3m〜1mの間は290℃に設定
している。前記状態において、ポリエステルPOYの原
糸を延伸仮撚し、加工後15de/8fとなるように加工
する。
【0024】図5は本発明における撚止めガイド上流か
ら加熱装置出口の間の、走行中の糸条の張力と、加熱装
置内の入口近傍における糸条の温度に対応する糸条の延
伸可能な張力(延伸張力、曲線L)を示す。図5に示す
ように、糸条の加工張力と比較して撚止め手段の回転抵
抗が大きくないため、撚止め手段の上流の張力(図7の
撚止め手段の左側)が極端に小さくならず、このため、
撚止め手段の上流で糸条がふらつかず、撚止め手段上流
の送りローラに巻付かず、工程調子が安定する。
【0025】本実施例では、加熱装置3内に抵抗体20
を配設したが、このような抵抗体20を使用しないもの
においても本発明の効果を奏することは言うまでもな
い。
【0026】本実施例では、撚止めローラ4に動圧流体
軸受を使用したが、図6に示すように、圧縮空気を供給
する静圧流体軸受けを使用してもよい。図6において
は、圧縮空気供給口29からシャフト24内の圧縮空気
供給孔24bを経て供給れされた圧縮空気がシャフト2
4と撚止めローラ23との間に軸受空気膜を形成する。
なお、30はOリングである。
【0027】流体軸受けとの係合部は、球面係合として
ラジアル荷重とスラスト荷重の両方を支持する構造、ま
たは、軸を円筒形としてラジアル荷重を支持し、スラス
トワシャーによってスラスト荷重をそれぞれ別に支持で
きる構造としてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、撚止めガイドの軸受け
に流体軸受けを使用しているため、径30mmにおいて回
転力が1g程度と小さくなり、繊度の小さい糸条におい
ても撚止めガイド上流の張力を高くとれるため、糸条の
走行が安定する。
【0029】また、加熱装置内に糸条の延伸点の位置を
固定するための抵抗体を配設しても、撚止めガイド上流
の張力を高くでき、加工調子が安定するとともに、高速
加工、繊度の小さい糸条においても染め斑の発生しない
物性の安定した糸条が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す延伸仮撚装置の断面図
である。
【図2】加熱装置の詳細図である。
【図3】撚止めガイドの詳細図である。
【図4】図3の撚止めガイドの円周の展開図を示す。
【図5】本発明における撚止めガイド上流から加熱装置
出口の間の走行中の糸条の張力と加熱装置内の入口近傍
における糸条の温度に対応する糸条の延伸可能な張力を
示す線図である。
【図6】別の実施例である。
【図7】従来技術における撚止めガイド上流から加熱装
置出口の間の走行中の糸条の張力と加熱装置内の入口近
傍における糸条の温度に対応する糸条の延伸可能な張力
を示す線図である。
【符号の説明】
1 供給原糸 2a 一対のローラ 2b 一対のローラ 3 供給ローラ 4 撚止めガイド 5 加熱手段 6 スタビライジングラック 7 スタビライジングラック 8 仮撚装置 9 送りローラ 10 送りローラ 11 フリクションローラ 12 パッケージ 13 加熱手段のケース 14 加熱手段の本体 15 加熱手段の本体 16 シーズヒータ 17 シーズヒータ 18 断熱材 19 糸条規制ガイド 20 ガイド 21 フタ 22 断熱材 23 撚止めローラ 23a 突起 23b 突起 24 シャフト 24a 溝 25 スラストワッシャー 26 スラストワッシャー 27 サポータ 28 ナット

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流位置に仮撚装置が配置されており、
    該仮撚装置により付与された撚が遡及している合成繊維
    糸条の全部または一部を非接触状態で囲周する加熱装置
    の中に糸条を通過させて延伸仮撚するようにし、前記仮
    撚装置により付与された撚が上流へ遡及するのを防止す
    る撚止め手段が前記加熱体の入口近傍に配設された糸条
    の延伸仮撚装置において、前記撚止め手段の軸受を流体
    軸受とし、前記加熱装置の入口の糸条の張力を糸条の延
    伸張力の近傍の値または延伸張力以下にするようにした
    ことを特徴とする延伸仮撚装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱装置内を走行する糸条に抵抗を
    付与する抵抗体を該加熱装置内に配設し、該抵抗体を境
    として上流と下流とで糸条に張力差を生じさせるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の糸条の延伸仮撚
    装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗体に加熱手段を配設したことを
    特徴とする請求項2に記載の糸条の延伸仮撚装置。
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KR1019940019376A KR0131714B1 (ko) 1993-08-09 1994-08-05 연신가연 장치
CN94116139A CN1043257C (zh) 1993-08-09 1994-08-08 拉伸假捻方法与装置
EP94112363A EP0638675B1 (en) 1993-08-09 1994-08-08 Heater with a twist stopping device
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