JP3273214B2 - グレーディングマシンのヤング率測定方法および装置 - Google Patents

グレーディングマシンのヤング率測定方法および装置

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JP3273214B2 JP18908493A JP18908493A JP3273214B2 JP 3273214 B2 JP3273214 B2 JP 3273214B2 JP 18908493 A JP18908493 A JP 18908493A JP 18908493 A JP18908493 A JP 18908493A JP 3273214 B2 JP3273214 B2 JP 3273214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木材の等級選別を行
なうグレーディングマシンにおけるヤング率測定方法
と、これを好適に実施する装置とに関するものである。
【0002】
【従来技術】木材は、それに固有の優れた性質から、住
宅用の構造部材、建具、家具、工芸品等の用途に広く用
いられている。しかし木材は天然資材であるため、その
強度面にばらつきが存在し、工業用材料や住宅用構造部
材として使用するときは、強度が必要とされる部分と、
さほど必要でない部分との使い分けが重要となってい
る。すなわち、木材を工業用材料や住宅用構造部材の如
く、特に強度を必要とする個所に利用する場合には、そ
の用途に適した強度とその分布とに関する事前の評価が
必要とされる。
【0003】このような見地から、木材の強度を機械的
に測定して、該木材の強度に関する等級区分をなし得る
ようにした木材等級選別機が既に実用化されている。こ
の木材等級選別機は、保証荷重試験機(プルーフロー
ディングマシン)と、等級選別試験機(グレーディング
マシン)との2つに大別される。前者の保証荷重試験機
は、試験しようとする木材に所要の応力(実際の使用時
に負担すると推定される応力)を機械的に加えて、使用
環境での安全を保証するようにした品質測定機械であ
る。従って加えられる荷重は比較的大きく、短期許容応
力程度か、場合によってそれ以上の応力が加えられる。
このため強度が小さかったり、割れや節等の欠点がある
材料は、その部分で直ちに破壊して、不合格材料である
旨の品質判定が下される。
【0004】また後者の等級選別試験機は、基本的に非
破壊試験機であって、本発明が応用される対象技術にも
なっている。これは木材強度に関する等級を検査して選
別する技術に関し、その等級選別の基本方式としては、
試験に供される木材のヤング率を測定して強度を推定す
る技法が主流を占めている。すなわち木材に所要の荷重
を加え、これにより発生する変位(撓み)と該荷重とを基
礎として、既知の算出式からヤング率を算出するもので
ある。加える荷重の大きさは、先の保証荷重試験機に比
べ遥かに小さな荷重でよく、最大でも長期許容応力が発
生する程度の荷重を加えれば充分となっている。この等
級選別試験機は、一般に「グレーディングマシン」とも称
されるので、本明細書では以下この用語に従うものとす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のグレーディング
マシンは、先に述べた如く、測定すべき木材のある部分
に外部荷重を加え、この荷重により該木材が撓んだ際の
変位と先の荷重とから、ヤング率を算出するものであ
る。そして従来のグレーディングマシンは、測定すべき
木材を静止状態に保持し、該木材の強度を知りたい部分
に外部荷重を印加して1つずつ測定する機種が殆どであ
り、所謂バッチ式であるために測定効率が極めて悪かっ
た。そこで木材を連続的に送りながら、そのヤング率の
測定を可能としたグレーディングマシンが提案されてい
る。これは木材の走行経路を挟んで、例えば該木材の表
面側および裏面側に夫々ロードセルの如き荷重検出手段
を配置し、一定の変位により発生する表面および裏面に
おける反力の変動を連続的に検出して、得られた値の平
均値からヤング率を算出するようにしたものである。し
かしこれは構造が複雑となり、極めて製造コストも嵩む
欠点を有している。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に係るグ
レーディングマシンが内在している欠点に鑑み、これを
好適に解決するべく提案されたものであって、構造が簡
単で製作コストが低廉となり、しかも連続的に木材のヤ
ング率の変動および該ヤング率の分布を知ることができ
るヤング率測定方法およびその装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し所
期の目的を好適に達成するため、本発明に係るヤング率
測定方法は、木材に与えた変位およびこれより生ずる反
力からヤング率を測定して、該木材の強度に関する評価
を行なうようにしたグレーディングマシンにおいて、真
直なパスラインに沿って設けた第1ステーションに、測
定すべき木材をその変位量が一定量である状態で通過さ
せつつ第1の変位を与えると共に、これに伴って変動的
に生ずる第1の反力を計測し、真直なパスラインに沿っ
て前記第1ステーションの下流側に設けた第2ステーシ
ョンに、該木材をその変位量が一定量である状態で通過
させつつ前記第1の変位より大きい第2の変位を与える
と共に、これに伴って変動的に生ずる第2の反力を計測
し、前記第1ステーションで変動的に計測される第1の
反力と、同じく第2ステーションで変動的に計測される
第2の反力とを、測定材料の位置的に同期させた状態で
対比し、対比される2つの反力の差分と一定の変位差と
により、前記木材の移動方向におけるヤング率を連続的
に算出することを特徴とする。
【0008】また同じく前記課題を克服し、所期の目的
を達成するため、本願の別の発明に係るヤング率測定装
置は、木材に与えた変位およびこれより生ずる反力から
ヤング率を測定して、該木材の強度に関する評価を行な
うようにしたグレーディングマシンにおいて、測定すべ
き木材が通過させられる真直なパスラインに沿って、上
流側から下流側に第1ステーションおよび第2ステーシ
ョンを配設し、これら第1ステーションおよび第2ステ
ーションの夫々は、前記パスラインに沿って所要の間隔
で配設され、その上面を前記パスラインに整列させた第
1駆動ローラおよび第2駆動ローラと、前記パスライン
を挟んで第1駆動ローラおよび第2駆動ローラに夫々対
向し、前記木材の板厚に応じた間隙を保持して回転可能
な第1クランプローラおよび第2クランプローラと、前
記第1駆動ローラおよび第2駆動ローラの中間に位置し
て、前記パスラインに対し前記クランプローラの側に偏
倚させた変位付与ローラおよびこれに接続した荷重検出
手段とからなり、第1ステーションに設けた変位付与ロ
ーラの偏倚量よりも、第2ステーションに設けた変位付
与ローラの偏倚量が大きくなるよう設定したことを特徴
とする。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係るグレーディングマシンの
ヤング率測定方法およびその装置につき、好適な一実施
例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図
1は、実施例に係るグレーディングマシンを側面状態で
示し、図中の符号PLは、木材10が水平に送り出され
る真直なパスラインを指示している。このパスラインP
Lの下方には、これと平行にフレーム構造体からなる機
台FBが配設されている。この機台FBは、垂直に立設
した複数本の直立柱34と、この直立柱34の頂部に水
平に掛け渡した水平ビーム21と、該直立柱34の中間
に掛け渡した中間ビーム46とから構成されている。な
お図2から判明する如く、機台FBは全体として箱状の
構造体である。この箱状構造体として水平に延在する機
台FBは、図1における中間部の右側に位置する第1ス
テーション56の部分と、左側に位置する第2ステーシ
ョン58の部分とに大別される。そして、これら第1ス
テーション56および第2ステーション58を構成する
部材は、基本的に全く同一であるので、本明細書では右
側の第1ステーション56の構成についてのみ説明し、
第2ステーション58に関しては第1ステーション56
との相違点についてのみ触れることとする。
【0010】図1に示す第1ステーション56におい
て、機台FBの上部を構成する水平ビーム21には、対
をなす第1駆動ローラ12が上流側に、またこれより所
要間隔だけ離間した下流側に対をなす第2駆動ローラ1
3が夫々回転自在に設けられている。すなわち上流側の
第1駆動ローラ12は、水平ビーム21の上部に固設し
た軸受19で回転自在に支持した一対のローラ群からな
り、これは図2に示す如く、前記水平ビーム21の下方
に配設した送材用モータ50によって一定方向に回転駆
動される。その動力伝達は、該モータ50のスプロケッ
ト54と、第1駆動ローラ12の回転軸に設けたスプロ
ケット54と、これらスプロケット群に掛け渡したチェ
ン52とにより行なわれる。また下流側の第2駆動ロー
ラ13も、水平ビーム21の上部に固設した軸受19で
回転自在に支持した一対のローラ群からなり、同じく送
材用モータ50により一定方向に回転駆動されるように
なっている。なお第1駆動ローラ12および第2駆動ロ
ーラ13のローラ上面は、前記水平に延在するパスライ
ンPLと整列するよう位置設定してある。
【0011】この第1ステーション56には、前記パス
ラインPLを挟んで第1駆動ローラ12と対向する上方
位置に、前記木材10の板厚に応じた間隔を保持して回
転可能な第1クランプローラ14が対応的に配設されて
いる。同じく前記パスラインPLを挟んで第2駆動ロー
ラ13と対向する上方位置に、前記木材10の板厚に応
じた間隔を保持して回転可能な第2クランプローラ15
が対応的に配設されている。なお図示例では、第1駆動
ローラ12の対および第2駆動ローラ13の対の内で、
左側に位置する駆動ローラと前記クランプローラとが対
向するようになっている。この第1クランプローラ14
および第2クランプローラ15は、基本的に同じ構成で
あるので、第1クランプローラ14の具体的な構成に関
してのみ説明する。第1クランプローラ14は、軸受1
6を介して長尺の水平アーム18の下面に下向きに取付
けられ、この水平アーム18の一端部は、グレーディン
グマシンの固定部位(図示せず)に支軸20を介して揺動
自在に枢着されている。また該アーム18の他端部は、
機台FBの上部水平ビーム23に下向きに取付けたエア
シリンダ22(のピストンロッド25)にピン24を介し
て枢着されている。
【0012】また第1クランプローラ14は、図示しな
い手段を操作することによって昇降可能であり、これに
より第1駆動ローラ12との間に前記木材10の板厚に
応じた間隙を設定し得るようになっている。そして木材
10の板厚に応じた間隔に設定された後は、該第1クラ
ンプローラ14は前記エアシリンダ22により充分大き
な力で押えられるので、後述の如く第1駆動ローラ12
および第1クランプローラ14の間に位置する木材10
は、両ローラ12,14によりしっかりと押し付けられ
た状態で通過させられることになる。なおエアシリンダ
22は、一定の空気圧で付勢されているが、前記木材1
0の板厚が極端に大きく変動した場合には、該エアシリ
ンダ22のピストンロッド25が後退して、第1クラン
プローラ14が上方へ退避可能になっている。また第1
クランプローラ14および第2クランプローラ15は、
他から積極駆動されることのない自由回転としてもよい
し、モータにより積極駆動されて、対向する第1駆動ロ
ーラ12および第2駆動ローラ13と同一方向(図1で
木材10は、左側へ送給される)へ同じ速度で回転され
るようになっていてもよい。更に図示の実施例の場合、
第1クランプローラ14と第2クランプローラ15とに
おける軸間寸法は、一例として1200mmに設定されて
いる。
【0013】第1ステーション56において、第1駆動
ローラ12と第2駆動ローラ13との略中間には、変位
付与ローラ26が回転自在に設けられると共に、この変
位付与ローラ26はロードセルに代表される荷重検出手
段30に接続している。そして変位付与ローラ26は、
前記パスラインPLを超えて第1クランプローラ14,
第2クランプローラ15の側に、所要の調節量だけ偏倚
させてある。すなわち、機台FBを構成する直立柱34
にリニアレール36が垂直に配設され、このリニアレー
ル36に鍵形をなすブラケット32が、リニアスライダ
38を介して垂直方向への昇降自在に配設されている。
ブラケット32における水平部の上面には、軸受28を
介して変位付与ローラ26が自由回転自在に枢支され、
該水平部の下面側に荷重検出手段30が密着固定されて
いる。この荷重検出手段30の下方に位置し、かつ機台
FBに水平に配設される中間ビーム46には、サポート
44が直立的に取付けられている。そして該サポート4
4に立設した調節ねじ48の上端部が、前記荷重検出手
段30の下面に接触している。そして前記調節ねじ48
を回転させることによって、変位付与ローラ26を支持
したブラケット32は、荷重検出手段30と共に、リニ
アレール36に沿って規定範囲内で昇降する。この昇降
量は、図示のダイヤルゲージ40によって読取り可能で
ある。本実施例では、基本的に変位付与ローラ26の上
面が、前記パスラインPLより上方に所要距離だけ偏倚
するよう、前記調節ねじ48により調節される。なお前
記ブラケット32は、図示のストッパ42により下降限
界が定められる。
【0014】第1ステーション56における第1駆動ロ
ーラ12、第2駆動ローラ13、第1クランプローラ1
4、第2クランプローラ15および変位付与ローラ26
の配列構成は先に述べた通りであり、従って下流側に設
けた第2ステーション58におけるローラ群の配列構成
も、これと基本的に全く同じ構成を有している。但し、
第2ステーション58における変位付与ローラ26は、
第1ステーション56における変位付与ローラ26より
も、パスラインPLに対する偏倚量が大きくなるよう設
定されている。例えば第1ステーション56での変位付
与ローラ26の偏倚量をδ1(例:2mm)とすれば、第2
ステーション58での変位付与ローラ26の偏倚量はδ
2(例:8mm)に設定され、δ1<δ2の関係が成立してい
る。また各ステーション56,58において、下流側に
位置する第2駆動ローラ13の対の中間にセンサ60が
設けられ、このセンサ60は木材10の先端が所定個所
へ到来したことを検出して制御回路に検出信号を送り込
むようになっている。一例として第1ステーション56
で、供給の開始された木材10は、先ず上流側の第1駆
動ローラ12と第1クランプローラ14との間に挟まれ
る。更に供給が進行するに伴い、該木材10は下流側の
第2駆動ローラ13と第2クランプローラ15との間に
挟まれるに至る。このように木材10が、上流側のロー
ラ12,14および下流側のローラ13,15の間に掛け
渡される状態に至ると、該木材10の先端が前記センサ
60により検出されるものである。
【0015】次に、この構成に係るグレーディングマシ
ンを使用して、所要の木材10のヤング率を測定する実
際の方法につき説明する。図3の模式図に示す如く、計
測すべき木材10を水平に送り出して、第1ステーショ
ン56における上流側の第1駆動ローラ12および第1
クランプローラ14の間と、下流側の第2駆動ローラ1
3および第2クランプローラ15の間とに掛け渡す。こ
のとき該木材10は、第1駆動ローラ12の上方に位置
する第1クランプローラ14および第2駆動ローラ13
の上方に位置する軸受16によって、所定方向への送り
出し可能でかつ変位不能にしっかりと保持されている。
また第1駆動ローラ12および第2駆動ローラ13の間
に位置する前記変位付与ローラ26は、そのローラ上面
がパスラインPLより所要距離だけ上方に偏倚してい
る。従って前記木材10が、第1駆動ローラ12および
第2駆動ローラ13の間に跨がって送り出されている間
は、当該木材10の表面に変位付与ローラ26により第
1の変位が付与されることになる。しかも木材10は、
第1クランプローラ14と第2クランプローラ15とに
よって変位不能に押し付けられているから、前記変位付
与ローラ26により与えられた第1の変位に対応する第
1の反力が、前記荷重検出手段30に検出される。この
第1の反力は、木材10の送りに伴なって変動的に生ず
るものである。
【0016】先に述べた如く、第2ステーション58に
おける変位付与ローラ26は、第1ステーション56に
おける変位付与ローラ26よりも、パスラインPLの上
方に突出する偏倚量が大きく設定されている。従って木
材10が前記第1ステーション56を経由して第2ステ
ーション58に進入し、上流側の第1駆動ローラ12と
第1クランプローラ14の間、および下流側の第2駆動
ローラ13と第2クランプローラ15の間に走行可能で
かつ変位不能に掛け渡されると、前記変位付与ローラ2
6は前記第1の反力より大きな第2の反力を該木材10
に生じさせることになる。すなわち木材10が第1駆動
ローラ12と第2駆動ローラ13との間に跨がって送ら
れている状態では、当該木材10は変位不能であるため
に、第2ステーション58に設けた前記荷重検出手段3
0には、第2の変位に対応して木材10の送りに伴ない
変動する第2の反力が検出される。この第2の反力は、
第1ステーション56で生じた第1の反力より大きいこ
とは勿論である。
【0017】このように、第1ステーション56に設け
た荷重検出手段30には第1の反力が検出され、また第
2ステーション58に設けた荷重検出手段30には第2
の反力が検出される。そこで第1の反力と第2の反力と
を対比することになるが、第1の反力が生じた時期は、
第2の反力が生じた時期よりも時間的に先行しているの
で、これを測定材料の位置的に同期させる必要がある。
このためには先に述べた如く、木材10の先端が第1ス
テーション56の第2駆動ローラ13に設けたセンサ6
0で検出された時点から、前記荷重検出手段30が検出
した第1の反力に関するデータを制御回路中に取り込ま
せる。また該木材10の先端が、第2ステーション58
の第2駆動ローラ13に設けたセンサ60により検出さ
れた時点から、前記荷重検出手段30が検出した第2の
反力に関するデータを制御回路中に取り込ませる。そし
て第1の反力および第2反力を、制御回路中で測定材料
の位置的に同期させる処理を行なって2つの反力の差分
を算出する。そして得られた反力の差分と該木材10に
対する一定の変位差量とによって、木材移動方向でのヤ
ング率を連続的に算出すると共に、そのヤング率分布を
決定する。ヤング率の算出は、先に述べたように、既知
の算出式が使用されるので、これについては説明しな
い。その後は、例えば色分けしたスタンプローラによっ
て、木材10の表面にヤング率分布を色分け印刷し、ユ
ーザーの視覚により確認可能とすれば更に好適である。
なお第1ステーション56と第2ステーション58との
間には、該第1ステーション56で変位付与ローラ26
により木材10に付与された応力を一旦解除するため
に、一定の応力解放帯域を設けておくことが好ましい。
【0018】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るグレ
ーディングマシンのヤング率測定方法およびその装置に
よれば、木材を連続的に送り出して1パスさせるだけ
で、該木材のヤング率をリアルタイムに算出すると共
に、そのヤング率分布を決定することができる。しかも
装置の構成が簡単で、製造コストも低廉になし得る等の
優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヤング率の測定方法を実施する装
置の概略構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す装置の正面図である。
【図3】本発明に係る方法の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
10 木材 12 第1駆動ローラ 13 第2駆動ローラ 14 第1クランプローラ 15 第2クランプローラ 26 変位付与ローラ 30 荷重検出手段(ロードセル) 56 第1ステーション 58 第2ステーション PL パスライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 3/20 G01N 33/46 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材に与えた変位およびこれより生ずる
    反力からヤング率を測定して、該木材の強度に関する評
    価を行なうようにしたグレーディングマシンにおいて、 真直なパスライン(PL)に沿って設けた第1ステーション
    (56)に、測定すべき木材(10)をその変位量が一定量であ
    る状態で通過させつつ第1の変位を与えると共に、これ
    に伴って変動的に生ずる第1の反力を計測し、 真直なパスライン(PL)に沿って前記第1ステーション(5
    6)の下流側に設けた第2ステーション(58)に、該木材(1
    0)をその変位量が一定量である状態で通過させつつ前記
    第1の変位より大きい第2の変位を与えると共に、これ
    に伴って変動的に生ずる第2の反力を計測し、 前記第1ステーション(56)で変動的に計測される第1の
    反力と、同じく第2ステーション(58)で変動的に計測さ
    れる第2の反力とを、測定材料の位置的に同期させた状
    態で対比し、 対比される2つの反力の差分と一定の変位差とにより、
    前記木材(10)の移動方向におけるヤング率を連続的に算
    出することを特徴とするグレーディングマシンのヤング
    率測定方法。
  2. 【請求項2】 木材に与えた変位およびこれより生ずる
    反力からヤング率を測定して、該木材の強度に関する評
    価を行なうようにしたグレーディングマシンにおいて、 測定すべき木材(10)が通過させられる真直なパスライン
    (PL)に沿って、上流側から下流側に第1ステーション(5
    6)および第2ステーション(58)を配設し、 これら第1ステーション(56)および第2ステーション(5
    8)の夫々は、 前記パスライン(PL)に沿って所要の間隔で配設され、そ
    の上面を前記パスライン(PL)に整列させた第1駆動ロー
    ラ(12)および第2駆動ローラ(13)と、 前記パスライン(PL)を挟んで第1駆動ローラ(12)および
    第2駆動ローラ(13)に夫々対向し、前記木材(10)の板厚
    に応じた間隙を保持して回転可能な第1クランプローラ
    (14)および第2クランプローラ(15)と、 前記第1駆動ローラ(12)および第2駆動ローラ(13)の中
    間に位置して、前記パスライン(PL)に対し前記クランプ
    ローラ(14,15)の側に偏倚させた変位付与ローラ(26)お
    よびこれに接続した荷重検出手段(30)とからなり、 第1ステーション(56)に設けた変位付与ローラ(26)の偏
    倚量よりも、第2ステーション(58)に設けた変位付与ロ
    ーラ(26)の偏倚量が大きくなるよう設定したことを特徴
    とするグレーディングマシンのヤング率測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ステーション(56)での変位付与
    ローラ(26)により木材(10)に付与された応力を解除する
    ために、第1ステーション(56)と第2ステーション(58)
    との間に応力解放帯域が設けられている請求項2に記載
    のグレーディングマシンのヤング率測定装置。
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