JP3270707B2 - イオン検出装置 - Google Patents

イオン検出装置

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JP3270707B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛行時間形質量分
析計等において、イオンを検出するのに使用されるイオ
ン検出装置に関し、特に、無数の孔を有し、この孔の一
端側から荷電粒子を入射させ、孔の他端から増倍された
電子を放出するマイクロチャンネルプレートを使用した
イオン検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、飛行時間形質量分析計では、前
記マイクロチャンネルプレートを使用したイオン検出装
置が使用されている。このマイクロチャンネルプレート
は、無数の微細な孔(チャンネル)を有するガラス板状
のものである。このマイクロチャンネルプレートの入力
側に正または負の電圧を印加しておくことにより、孔内
に荷電粒子を入射させ、これが孔の内壁に衝突すること
により、電子が発生する。この電子は、電位勾配に引か
れて孔の内壁に繰り返し衝突しながら、反対側から出て
行くが、この電子の衝突に際してさらに二次電子が発生
するため、倍増された電子が出力される。このため、イ
オンソースから発生するイオンを、負の電圧を印加した
電極等のイオンコレクタで直接捉えて検出するより、イ
オンを一旦前記マイクロチャンネルプレートに衝突さ
せ、それから出力する電子を検出することにより、より
高感度でイオンを検出出来ることになる。
【0003】このようなマイクロチャンネルプレートを
使用した従来のイオン検出装置の例を図3に示す。イオ
ンソース1に対向してマイクロチャンネルプレート2が
設けられ、電源5によって前記マイクロチャンネルプレ
ート2の入力側に数KVの負の加速電圧が印加される。
この加速電圧により加速されたイオンが、イオンソース
1からマイクロチャンネルプレート2の無数の孔に入射
し、反対側から増倍された電子が放出される。この電子
は、電子コレクタ3で集められ、電流計やオシロスコー
プ等の検出器4によって検出される。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】このようなイオン
検出装置においては、図4に示すように、イオンがマイ
クロチャンネルプレート2に衝突するエネルギ、すなわ
ちその加速電圧によってその検出感度が異なり、加速電
圧が高い程検出感度が高くなる。そして図4から明らか
な通り、特に大きな質量のイオンを感度良く検出するた
めには、マイクロチャンネルプレート2へのイオンの衝
突エネルギを大きくする必要がある。
【0005】ところが、マイクロチャンネルプレート2
の耐電圧は比較的低く、せいぜい4KV程度であり、マ
イクロチャンネルプレート2にこれ以上の高い電圧をか
けると、その寿命が短くなってしまう。従って、マイク
ロチャンネルプレート2に印加出来る加速電圧には限度
があり、実用上は1KV程度の電圧をかけた状態で使用
されるのが一般的である。このため、前記従来のイオン
検出装置では、質量が2000amuのイオンでは、検
出効率が10%以下と低かった。
【0006】本発明は、このような従来のイオン検出器
における課題に鑑み、マイクロチャンネルプレートの寿
命を維持したまま、マイクロチャンネルプレートまたは
その手前に配したダイノードへ衝突する荷電粒子のエネ
ルギを大きくすることが出来、これによって、特に大き
な質量のイオンを効率的に検出することが可能なイオン
検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明による第一のイオン検出装置では、マイクロ
チャンネルプレート12のイオンの入力側と出力側との
電位差を、マイクロチャンネルプレート12の耐電圧以
下の比較的低くする一方で、マイクロチャンネルプレー
ト12のイオンの入力側に、高い加速電圧を印加してマ
イクロチャンネルプレート12へ衝突するイオンのエネ
ルギを大きくした。さらに、マイクロチャンネルプレー
ト12から放出されるエネルギの電子を、シンチレータ
16に大きなエネルギで衝突させ、このシンチレータ1
6で発生した光を光電子倍増管18で電子に変換しする
と共に増倍し、この電子を電子検出器20で検出するよ
うにした。
【0008】すなわち、この第一のイオン検出装置は、
入力側がイオンソース11に対向して配置され、入力側
にイオンを加速する高電圧が印加され、入力側と出力側
にイオンを導く電位勾配が形成されたマイクロチャンネ
ルプレート12と、このマイクロチャンネルプレート1
2の出力側に対向して配置され、正の電圧が印加された
シンチレータ16と、このシンチレータ16で発生した
光を受けて、電子を発生し、この電子を増倍して二次電
子を発生する光電子増倍管18と、この光電子増倍管1
8で発生した電子を検出する検出器20とを有し、マイ
クロチャンネルプレート12の入力側に印加されたイオ
ンの加速電圧を、マイクロチャンネルプレート12の入
力側と出力側とに電子を導く電位勾配より高くしたこと
を特徴とする。
【0009】ここでは、マイクロチャンネルプレート1
2の入力側と出力側の電位差は、マイクロチャンネルプ
レート12の耐電圧以下とする一方で、マイクロチャン
ネルプレート12の入力側に、マイクロチャンネルプレ
ート12の耐電圧以上の高い電圧を印加する。
【0010】このようなイオン検出装置では、マイクロ
チャンネルプレート12の耐電圧を越える高いエネルギ
でイオンをマイクロチャンネルプレート12の入力側に
衝突させることが出来る。そしてこのイオンは、マイク
ロチャンネルプレート12の入力側と出力側との電位勾
配に導かれ、マイクロチャンネルプレート12内を通過
する間に倍増した電子に変換する。この電子は、シンチ
レータ16に印加した正電圧により加速されてシンチレ
ータ16に衝突し、入力した電子の数倍のゲインでシン
チレータ16が発光する。この光は、光電子増倍管18
で電子に変換されると共に増倍され、検出器20で検出
される。
【0011】このイオン検出装置では、イオンソース1
1からマイクロチャンネルプレート12に衝突するイオ
ンの衝突電圧を大きくすることが出来る。さらに電子を
放出するマイクロチャンネルプレート12の出力側の負
の高い電圧を利用して、マイクロチャンネルプレート1
2から放出された電子を高いエネルギでシンチレータ1
6に衝突させることにより、これを数倍のゲインで光に
変換することが出来る。さらに、この光を光電子増倍管
18で電子に変換すると共に、増倍させるため、検出器
20で大きな電流が検出される。これにより、イオンを
高感度で検出することが出来る。他方、マイクロチャン
ネルプレート12は、その入力側と出力側の電位差を比
較的低くすることが出来るので、その寿命を比較的長く
することが出来る。
【0012】さらに、本発明による第二のイオン検出装
置では、イオンを直接マイクロチャンネルプレート12
の入力側に衝突させる代わりに、一旦ダイノード21に
イオンを衝突させ、これにより数倍のゲインで変換され
た電子をマイクロチャンネルプレート12に衝突させる
ようにした。すなわち、この第二のイオン検出装置は、
イオンソース11側に対向して配置され、イオンの衝突
により増倍する電子を発生する変換用のダイノード21
と、このダイノード21に対向して配置され、同ダイノ
ード21より正側に高い電圧が印加されたマイクロチャ
ンネルプレート12と、このマイクロチャンネルプレー
ト12の出力側に対向して配置され、正の電圧が印加さ
れたシンチレータ16と、このシンチレータ16で発生
した光を受けて、光電子を発生し、この光電子を増倍し
て二次電子を発生する光電子増倍管18と、この光電子
増倍管18で発生した二次電子を検出する検出器20と
を有し、前記ダイノード21に印加されたイオンの加速
電圧を、ダイノード21とマイクロチャンネルプレート
12とに印加される電位差より高くしたことを特徴とす
るものである。
【0013】ここでは、ダイノード21とマイクロチャ
ンネルプレート12の電圧の電位差を、マイクロチャン
ネルプレート12の耐電圧以下とする一方で、ダイノー
ド21に印加される電圧を、マイクロチャンネルプレー
ト12の耐電圧以上とする。
【0014】この第二のイオン検出装置は、イオンを直
接マイクロチャンネルプレート12の入力側に衝突させ
る代わりに、一旦ダイノード21にイオンを衝突させ、
これにより数倍のゲインで変換された電子をマイクロチ
ャンネルプレート12に衝突させる点が前記の第一のイ
オン検出装置と異なる。ダイノード21は、マイクロチ
ャンネルプレート12に比べて耐電圧が高いため、イオ
ンのダイノード21への衝突電圧をさらに高くすること
が出来る。しかも、ダイノード21に衝突したイオンが
数倍のゲインで電子に変換され、これがマイクロチャン
ネルプレート12に衝突する。これにより、前記第一の
イオン検出装置に比べて、より高感度でイオンを検出す
ることが出来る。そしてこのイオン検出装置でも、ダイ
ノード21とマイクロチャンネルプレート12との間の
電位差を比較的低くすることが出来るので、その寿命を
比較的長くすることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1は、本発明によるイオン検出装置の例を示す概念図
であり、これらは何れも真空中に配置されている。イオ
ンソース11に対向してマイクロチャンネルプレート1
2が配置されている。既に述べた通り、このマイクロチ
ャンネルプレート12は、無数の微細な孔(チャンネ
ル)を有するガラス板状のものである。この入力側、つ
まりイオンソース11からイオンが衝突する側に、電源
13によって最大−10数KV、具体的には最大−15
KV程度の負の加速電圧が印加される。さらに、このマ
イクロチャンネルプレート12の出力側には、電源15
によって前記加速電圧より数KV以下、具体的には2K
V程正側に高い電位が与えられる。例えば、マイクロチ
ャンネルプレート12の入力側の加速電圧が−15KV
の場合、マイクロチャンネルプレート12の出力側は、
−13KVの電位とされる。これにより、マイクロチャ
ンネルプレート12の無数の孔には、それが貫通する方
向に電位勾配が形成される。
【0016】このマイクロチャンネルプレート12の出
力側には、シンチレータ16が対向しており、このシン
チレータ16には、電源14によって最大+10KV程
度の加速電圧が印加されている。既知の通り、シンチレ
ータ16は、荷電粒子が衝突したとき、蛍光を発する蛍
光物質からなっている。このシンチレータ16の発光側
に透明なガラスからなる観察窓17が設けられ、この観
察窓を介して光電子増倍管18が光電結合されている。
この光電子増倍管18は、既知の通り、真空容器の内部
に電子衝撃によって二次電子を発生する多段の電子増倍
部(ダイノード)と、それらの電子を集める陽極とを有
するものである。この光電子増倍管18には、それに内
蔵された図示してない前記ダイノードに加速電圧を印加
するための電源19が接続されていると共に、図示して
いない前記陽極から出力される電子を検出する電流計や
オシロスコープ等の検出器20が接続されている。
【0017】このイオン検出装置では、イオンソース1
1からマイクロチャンネルプレート12の入力側に、最
大−15KVのエネルギでイオンが衝突する。このイオ
ンは、マイクロチャンネルプレート12の入力側と出力
側との電位勾配に導かれ、マイクロチャンネルプレート
12内を通過する間におよそ104 のゲインで電子に変
換する。この電子は、シンチレータ15に印加した加速
電圧に加速されて、最大+10KVのエネルギでシンチ
レータ16に衝突する。これによって、シンチレータ1
6が衝突した電子の3〜4倍のゲインで発光する。この
光は、光電子増倍管18で電子に変換されると共に、約
105 のゲインで増倍され、これが検出器20で検出さ
れる。
【0018】このように、イオンソース11からマイク
ロチャンネルプレート12に衝突するイオンの衝突電圧
を大きくすることが出来ると共に、増幅された電子によ
り、イオンを高感度で検出することが出来る。他方、マ
イクロチャンネルプレート12は、その入力側と出力側
の電位差を比較的低くすることが出来るので、その寿命
を比較的長くすることが出来る。
【0019】このようなイオン検出装置では、質量20
00amuのイオンを90%の検出効率で、また質量5
000amuのイオンを30%の検出効率で検出出来る
ことが確認されている。なお、この例は、正の電荷を有
するイオンの検出装置の場合の電位設定であるが、負の
電荷を有するイオンを検出する場合は、マイクロチャン
ネルプレート12に印加する加速電圧を正の電位にする
ことで、同様にして検出することが出来る。
【0020】図2は、本発明によるイオン検出装置の他
の例を示す概念図であり、図1と同じものは同じ番号で
示してある。これらはやはり、何れも真空中に配置され
ている。この例では、イオンソース11に対向してマイ
クロチャンネルプレート12を配置する代わりに、イオ
ンソース11に対向してダイノード21が配置されてい
る。このダイノード21を挟んでイオンソース11と反
対側に浮遊状態の加速電極23が配置され、この加速電
極23には、電源22によって最大−数10KV、具体
的には、−40KVの電位が与えられている。ダイノー
ド21は、そのイオン入射面がイオンソース11と加速
電極23とを結ぶ直線に対して約45゜の角度をなすよ
うに対向している。
【0021】マイクロチャンネルプレート12は、その
入力側が前記のダイノード21に対向しており、マイク
ロチャンネルプレート12の入力側の面に立てた垂直な
直線がダイノード21のイオンの入射面に対して−13
5゜の角度をなしている。このマイクロチャンネルプレ
ート12には、電源22からカップリング回路24を介
して加速電圧が印加されており、その電位は前記ダイノ
ード21に対して−数KV以下、具体的には、−1KV
である。また、このカップリング回路24は、マイクロ
チャンネルプレート12の入力側から出力側に電子を導
くため、入力側と出力側との間に2KV程度の電位差を
与える。これにより、マイクロチャンネルプレート12
の無数の孔には、それが貫通する方向に電位勾配が形成
される。
【0022】このマイクロチャンネルプレート12の出
力側には、シンチレータ16が対向しており、このシン
チレータ16には、電源22によって最大+10KV程
度の加速電圧が印加されている。このシンチレータ16
の発光側に光電子増倍管18が光電結合されている。こ
の光電子増倍管18には、それに内蔵された図示してな
い多段ダイノードに加速電圧を印加するための電源19
が接続されていると共に、光電子増倍管18の図示して
ない陽極から出力される電子を検出する電流計やオシロ
スコープ等の検出器20が接続されている。
【0023】このイオン検出装置では、イオンソース1
1からダイノード21に、最大−40KVのエネルギで
イオンが衝突する。このイオンの衝突によってダイノー
ド21から2〜4倍のゲインで二次電子が放出され、イ
オンが電子に変換されると共に増倍される。このダイノ
ード21から放出された電子は、マイクロチャンネルプ
レート12の入力側に−1KVで衝突し、その入力と出
力側との電位勾配に導かれ、マイクロチャンネルプレー
ト12内を通過する間におよそ104 のゲインで電子に
変換する。この電子は、シンチレータ15に印加した加
速電圧に加速されて、最大+10KVのエネルギでシン
チレータ16に衝突する。これによって、シンチレータ
16が衝突した電子の3〜4倍のゲインで発光する。こ
の光は、光電子増倍管18で電子に変換されると共に、
約105 のゲインで増倍され、これが検出器20で検出
される。
【0024】このイオン検出装置では、イオンを高いエ
ネルギでダイノード21に衝突させ、これにより数倍の
ゲインで変換された電子をマイクロチャンネルプレート
12に衝突させている。これにより、前記図1に示され
たイオン検出装置に比べて、より高感度でイオンを検出
することが出来る。他方、マイクロチャンネルプレート
12は、前記ダイノードとの電位差を比較的低くするこ
とが出来るので、その寿命を比較的長くすることが出来
る。
【0025】このようなイオン検出装置では、質量20
00amuのイオンを100%の検出効率で、また質量
10000amuのイオンを30%の検出効率で検出出
来ることが確認されている。なお、この例は、正の電荷
を有するイオンの検出装置の場合の電位設定であるが、
負の電荷を有するイオンを検出する場合は、加速電極2
3に印加する加速電圧を正の電位にすることで、同様に
して検出することが出来る。
【0026】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によるイオン
検出装置では、マイクロチャンネルプレート12に、そ
の耐電圧より十分低い電位差を与え、その長寿命を維持
しながら、なお且つ、マイクロチャンネルプレート12
やダイノード21に大きなエネルギでイオンを衝突させ
ることが出来る。さらにマイクロチャンネルプレート1
2から放出された電子を、大きなエネルギでシンチレー
タ16に衝突させ、大きなゲインで光に変換し、さらに
この光を光電子増倍管18で電子に変換すると共に、増
倍させるため、大きな質量を有するイオンでも、高い感
度で検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるイオン検出装置の例を示す概念
図。
【図2】本発明によるイオン検出装置の他の例を示す概
念図。
【図3】イオン検出装置の従来例を示す概念図。
【図4】イオン検出装置におけるイオンのマイクロチャ
ンネルプレートへの衝突加速電圧別のイオンの質量とそ
の検出効率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
11 イオンソース 12 マイクロチャンネルプレート 16 シンチレータ 18 光電子増倍管 20 検出器 21 ダイノード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−53560(JP,A) 特開 昭62−40147(JP,A) 特開 昭62−201385(JP,A) 実開 昭62−126784(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 49/06 H01J 37/244 H01J 49/40 G01N 27/62

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無数の孔を有し、この孔の一端側から荷
    電粒子を衝突させ、孔の他端から増倍された電子を放出
    するマイクロチャンネルプレート(12)と、電子を検
    出する検出器(20)とを備えるイオン検出装置におい
    て、入力側をイオンソース(11)に対向して配置され
    マイクロチャンネルプレート(12)と、このマイク
    ロチャンネルプレート(12)の出力側に対向して配置
    され、正の電圧が印加されたシンチレータ(16)と、
    このシンチレータ(16)で発生した光を受けて、電子
    を発生し、この電子を増倍する光電子増倍管(18)
    と、この光電子増倍管(18)で発生した電子を検出す
    る検出器(20)とを有し、マイクロチャンネルプレー
    ト(12)の入力側に印加されたイオンの加速電圧を、
    マイクロチャンネルプレート(12)の入力側と出力側
    とに電子を導く電位勾配より高くしたことを特徴とする
    イオン検出装置。
  2. 【請求項2】 マイクロチャンネルプレート(12)の
    入力側と出力側との電位差は、マイクロチャンネルプレ
    ート(12)の耐電圧以下であることを特徴とする請求
    項1に記載のイオン検出装置。
  3. 【請求項3】 マイクロチャンネルプレート(12)の
    入力側に印加される負の電圧は、マイクロチャンネルプ
    レート(12)の耐電圧以上であることを特徴とする請
    求項1または2に記載のイオン検出装置。
  4. 【請求項4】 無数の孔を有し、この孔の一端側から荷
    電粒子を衝突させ、孔の他端から増倍された電子を放出
    するマイクロチャンネルプレート(12)と、電子を検
    出する検出器(20)とを備えるイオン検出装置におい
    て、イオンソース(11)側に対向して配置され、加速
    されたイオンの衝突により増倍する電子を発生する変換
    用のダイノード(21)と、このダイノード(21)に
    対向して配置され、同ダイノード(21)より正側に高
    い電圧が印加されたマイクロチャンネルプレート(1
    2)と、このマイクロチャンネルプレート(12)の出
    力側に対向して配置され、正の電圧が印加されたシンチ
    レータ(16)と、このシンチレータ(16)で発生し
    た光を受けて、電子を発生し、この電子を増倍する光電
    子増倍管(18)と、この光電子増倍管(18)で発生
    した電子を検出する検出器(20)とを有し、前記ダイ
    ノード(21)に印加されたイオンの加速電圧を、ダイ
    ノード(21)とマイクロチャンネルプレート(12)
    とに印加される電位差より高くしたことを特徴とするイ
    オン検出装置。
  5. 【請求項5】 ダイノード(21)とマイクロチャンネ
    ルプレート(12)とに印加される電圧の電位差は、マ
    イクロチャンネルプレート(12)の耐電圧以下である
    ことを特徴とする請求項4に記載のイオン検出装置。
  6. 【請求項6】 ダイノード(21)に印加される電圧
    は、マイクロチャンネルプレート(12)の耐電圧以上
    であることを特徴とする請求項4または5に記載のイオ
    ン検出装置。
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