JP3269829B2 - ブリッジ機能付きルータ装置 - Google Patents

ブリッジ機能付きルータ装置

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JP3269829B2
JP3269829B2 JP17262091A JP17262091A JP3269829B2 JP 3269829 B2 JP3269829 B2 JP 3269829B2 JP 17262091 A JP17262091 A JP 17262091A JP 17262091 A JP17262091 A JP 17262091A JP 3269829 B2 JP3269829 B2 JP 3269829B2
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健児 平畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のネットワクを接
続するネットワク間接続装置に関し、特に、デタリ
ンク層レベルで複数のネットワク間の中継処理を行な
うブリッジ機能とネットワーク層レベルで複数のネット
ク間の中継処理を行なうルタ機能とを兼ね備えた
ブリッジ機能付きルタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のネットワクを接続するネットワ
ク間接続装置としては、ISOによるOSI/RM
(#7498)や、CCITT勧告 X.200等に定
められているネットワークシステム階層のうちの、デ
タリンク層(特に、IEEE802に定めるメディアア
クセス副層)において相互接続を行うブリッジ装置や、
タリンク層の上位層であるネットワク層において
相互接続を行うルタ装置等が有る。
【0003】前記ブリッジ装置は、中継アドレステーブ
ルを備え、この中継アドレステーブルにおいて、メディ
アアクセス副層で通信用アドレスに用いられるMAC
(Media Access Control)アドレ
スを管理する。
【0004】そして、受信フレム中の宛先MACアド
レスの内容と、中継アドレステーブルの管理内容に従
い、あるネットワクからの受信フレムを他のネット
クに中継するか否かを判断する。
【0005】一方、前記ルタ装置は、経路情報を記憶
する経路情報テブルを備えている。そして、受信フレ
ム中のインタネットワキング用アドレスと、経路
情報テーブルの内容に従って、経路を定めて受信フレ
ムの中継を行う。
【0006】なお、ネットワク層で用いられるプロト
コルはいくつかの種類があり、その代表例としてIP
(Internet Protocol)がよく知られ
ている。このIPプロトコルでは前記インタネットワ
キング用アドレスとしてIPアドレスを用いている。
このIPプロトコルを取り扱うルタ装置においては、
前記経路情報テーブルに、経路情報として、宛先IPア
ドレスに対応して、次にフレムデタを送るべき局の
MACアドレスが記述されている。
【0007】なお、ブリッジ装置に関する技術として
は、特開平2−13040号公報の技術が知られてい
る。
【0008】この技術は、ブリッジ装置におけるアドレ
ス検索の高速化を図ったものである。
【0009】ところで、近年、異種ネットワクの接続
に、前述したブリッジ装置の機能とルタ装置の機能と
を兼ね備えたブリッジ機能付きルタ装置が用いられる
ようになってきている。ブリッジ機能付きルタ装置
ブルタと呼ばれることもある。
【0010】このブリッジ機能付きルタ装置は、受信
したフレムデータのネットワク層プロトコルが、ブ
リッジ機能付きルタ装置がサポトしているプロトコ
ルに従ったものである場合は、受信したフレムデータ
のルティングを行い、ネットワク層での相互接続を
行う。また、受信したフレムデータのネットワク層
プロトコルが、ブリッジ機能付きルタ装置がサポ
していないプロトコルで有る場合には、メディアアクセ
ス副層におけるフレムデータの中継処理、すなわち、
ブリッジ装置としての処理を行なう。
【0011】以下、従来のブリッジ機能付きルタ装置
について説明する。
【0012】図2に、従来のブリッジ機能付きルタ装
置の構成を示す。
【0013】図2において、61はブリッジ機能付きル
タ装置、62はブルータモジュール、4は第一の通信
ト、5は第二の通信ポトである。
【0014】なお、このブルータ装置は、図2に符号6
で示す第一のネットワークAと、符号7で示す第二のネ
ットワークBとを接続するものである。
【0015】また、図示するように、ブルータモジュー
ル62は、ブルータプロセッサ63と、命令メモリ64
と、デタメモリ65と、経路情報テーブル66と、中
継アドレステーブル67から構成されている。
【0016】また、通信ポト4は、受信回路41と、
受信バッファ42と、送信回路43と送信バッファ44
から構成し、通信ポト5は受信回路51と、受信バッ
ファ52と、送信回路53と、送信バッファ54から構
成されている。
【0017】以下、この従来のブリッジ機能付きル
装置の動作を説明する。
【0018】図2においてブリッジ機能付きルタ装置
の、前記通信ポト4の受信回路41は、第一のネット
ワークA6から送られてきたフレームデータを受信す
る。
【0019】受信回路41は、メディアアクセス副層レ
ベルのエラー検出処理を行った後、受信したフレムデ
ータを、次に述べるMACフレームのフォーマットで受
信バッファ42に格納する。また、ブルータモジュール
62のブルータプロセッサ63にフレムデータの受信
を通知する。
【0020】MACフレームのフォマットについて説
明する。
【0021】MACフレームのフォマットを図3に示
す。
【0022】図3において、70が受信バッファ42に
格納された一個のMACフレームを示している。
【0023】MACフレーム70中、71はデータリン
ク層レベルのヘッダ(以下、「DLヘッダ」と記す)、
72は前記MACヘッダ、73はデータリンク層におけ
る論理リンク副層レベルのヘッダであるLLCヘッダ、
74はこのフレムデータのネットワク層プロトコル
種別を示すタイプフィルドである。
【0024】また、75はデータリンク層レベルのデ
タ部、76はネットワーク層レベルのヘッダ(以下、
「NLヘッダ」と記す)、77はネットワーク層レベル
のデータ部である。
【0025】また、前記MACヘッダ72にはメディア
アクセス副層における宛先アドレス(DA)及び送信元
アドレス(SA)が含まれる。
【0026】また、受信したフレムがネットワク層
のプロトコルとしてIPを用いている場合、前記NLヘ
ッダ76はIPヘッダとなる。IPヘッダは、送り元I
Pアドレスと宛先IPアドレスを少なくとも含んでい
る。
【0027】次に、フレムデータの受信を通知された
ブルータモジュール62のブルータプロセッサ63が行
なうブルタ処理をフロチャトを用いて説明する。
【0028】図4に1個のフレームを処理するブルータ
処理のメイン処理を、図5にブリッジ処理サブルチン
を、図6にルタ処理サブルチンを示す。
【0029】図4に示した処理は、図2における命令メ
モリ64にソフトウェアとして格納されている。なお、
プログラムを実行する際に必要なワク領域としては、
タメモリ65を使用する。
【0030】ブルタ処理のメイン処理は、まず前記受
信バッファ42中のMACフレーム70を認識し、その
DLヘッダ71中のタイプフィールドおよびNLフィー
ルドの一部(プロトコルバージョン等)を読み(ステッ
プ401)、受信フレムデータのネットワク層のプ
ロトコルがサポトするプロトコルか否かを判定(ステ
ップ402)。その結果、サポトするプロトコルでな
い場合は、ルータ処理が不可能であるので図5に示すブ
リッジ処理を行い、サポトするプロトコルである場合
は、ルータ処理が可能であるので図5に示すルタ処理
を行う。
【0031】図5に示したブリッジ処理では、受信フレ
ームのDLヘッダ71中のDAフィールドを読み(ステ
ップ500)、前記中継アドレステーブルを参照して、
そのフレームが同一ネットワーク内の局に対する送信フ
レームか否かを判定する(ステップ501)。
【0032】この結果、このフレームが同一ネットワー
ク内の局宛のフレームであれば、他のネットワークに中
継する必要がないため、受信バッファから廃棄する(ス
テップ505)。
【0033】一方、他のネットワーク内の局宛のフレー
ムであれば、フレムデタを受信した通信ポト以外
の全ての通信ポトの送信バッファに転送する(ステッ
プ503)。
【0034】すなわち、図1に示すブリッジ装置では、
ネットワークAからの受信フレームのDAがネットワー
クAに位置する局宛の場合はネットワークBへの中継は
不要と成り、受信バッファ42中の該当する受信フレー
ムデータを廃棄する。一方、ネットワークAからの受信
フレームのDAがネットワークAに位置する局宛でなけ
れば、ネットワークBへの中継を行うために、受信バッ
ファ42中の該当する受信フレームデータをポートB側
の送信バッファ54に転送する。
【0035】送信バッファ54に転送されたフレムデ
ータは、送信回路53によってネットワークBへブリッ
ジ中継される(ステップ504)。
【0036】また、図6に示したルータ処理では、受信
フレームのNLヘッダ76中の宛先IPアドレスを読み
(ステップ600)、経路テーブル66から検索し(ス
テップ601)、IPアドレスに該当するネットワーク
のMACアドレスを得る(ステップ602)。
【0037】なお、目的のIPアドレスが本ブルータ装
置が接続しているネットワーク上にない場合は、前記I
Pアドレスに該当するネットワークのMACアドレスと
は、次に経由すべきネットワク上における、次に経由
すべきルタ装置のMACアドレスと自ブリッジ機能付
きルタ装置のMACアドレスとの対をいう。また、目
的のIPアドレスが本ブルータ装置が接続しているネッ
トワーク上にある場合は、当該ネットワク上におけ
る、そのIPアドレスを付された局のMACアドレスと
自ブリッジ機能付きルタ装置のMACアドレスの対を
いう。
【0038】次に、ルータ処理では検索したMACアド
レスの対の内の自ブリッジ装置側のMACアドレスを有
するポートの送信バッファ、すなわち、中継すべきネッ
トワクを収容していう通信ポトの送信バッファに受
信フレームデータを転送し(ステップ603)、かつ、
DAとSAとして、前記検索で得たMACアドレスの対
を設定して送信する(ステップ604)。
【0039】以上に説明したブルータ装置におけるルー
タ処理によって、複数のネットワークを中継した場合の
例を図7に示す。
【0040】図示する中継例は、WS−1局が、WS−
2局に対して、ネットワークの01、02、03を経由
してフレムデータを送信した例である。
【0041】いま、ブルータ装置Aは、自局のポートA
1からの受信フレームにルタ処理を行ない、ブルータ
Bに対してはフレームデータを中継する。一方、ブルー
タCに対しては中継していない。
【0042】しかし、もし、ポートA1からの受信フレ
ームのネットワーク層プロトコルがブリッジ機能付きル
タ装置Aが処理できないものであった場合には、ブリ
ッジ機能付きルタ装置Aはブリッジ処理を行ない、ブ
ルータB、ブルータCの両方に対してフレームデータを
中継する。したがって、この場合、WS−2局が存在し
ないネットワーク04までフレームデータは伝搬するこ
とになる。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】近年、FDDI(Fi
ber−Destributed−Data−Inte
rface)等の高速なネットワクの普及に伴い、高
速化が強く望まれている。しかし、ブルータ装置の中継
処理を高速化するためには、ブリッジ機能の高速化、ル
タ機能の高速化の他に、ブリッジ処理とルタ処理の
いずれの処理を行うかという判断処理をも含めた総合的
な処理の高速化が重要な課題となる。
【0044】そのため、従来のブリッジ装置やルタ装
置において提案されてきた高速化の技術のみによって
は、ブリッジ機能付きルタ装置の充分な高速化を図る
ことができない。
【0045】そこで、本発明は、より高速に中継処理を
行なうことのできるブリッジ機能付きルタ装置を提供
することを目的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、複数の異種ネットワクを収容し、受信した
通信フレムの複数の異種ネットワク間の中継が、通
信フレムのネットワク層ヘッダに基づいた中継であ
るルティング中継によって行なうことが可能か否かを
判別し、ルティング中継が可能である場合は、ルーテ
ィング中継によって行ない、受信した通信フレムがル
ティング中継が不可能なものである場合は、受信した
通信フレムの中継を通信フレムのデタリンク層ヘ
ッダに基づいて行なわれる中継であるブリッジ中継によ
って行なうブリッジ機能付きルタ装置であって、少な
くとも、ブリッジ中継のためのデータリンク層レベルの
処理の実行を制御するブリッジ手段と、ルティング中
継のためのネットワク層レベルの処理の実行を制御す
るルティング手段とを独立して設け、かつ、ルティ
ング手段における、ルティング中継によって行なうこ
とが可能か否かの判別に先だって、ブリッジ手段は、す
くなくとも、データリンク層レベルの処理の実行の一部
を先行制御するブリッジ機能付きルタ装置を提供す
る。
【0047】より、具体的には、以下のブリッジ機能付
きルタ装置を提供する。
【0048】すなわち、本発明は、前記目的達成のため
に、複数の異種ネットワクを収容し、受信した通信フ
ムの複数の異種ネットワク間の中継が、通信フレ
ムのネットワク層ヘッダに基づいた中継であるル
ティング中継によって行なうことが可能か否かを判別
し、ルティング中継が可能である場合は、ルーティン
中継によって行ない、受信した通信フレムがル
ィング中継が不可能なものである場合は、受信した通信
フレムの中継を通信フレムのデタリンク層ヘッダ
に基づいた中継であるブリッジ中継によって行なうブリ
ッジ機能付きルタ装置であって、それぞれ1つのネッ
トワクに接続し、接続したネットワクとブリッジ機
能付きルタ装置間の通信フレムの入出力を担う、複
数の通信ポトと、受信した通信フレムのルティン
グ中継が可能か否かの判別処理と、ルーティング中継の
ためのネットワク層レベルの処理とを実行する第1プ
ロセッサと、ブリッジ中継のためのデータリンク層レベ
ルの処理と、ルティング中継のためのデタリンク層
レベルの処理と、通信フレムを中継するための、前記
通信ポト間の通信フレムの転送処理と、通信ポ
よりの通信フレムの送信処理を実行する第2プロセッ
サとを備え、第1プロセッサにおける、受信した通信フ
ムのルティング中継が可能か否かの判別処理の実
行と並行して、第2プロセッサにおけるブリッジ中継の
ためのデータリンク層レベルの処理を実行することを特
徴とする第1のブリッジ機能付きルタ装置を提供す
る。
【0049】なお、この第1のブリッジ機能付きル
装置において、前記第2のプロセッサは、ブリッジ中継
のためのデータリンク層レベルの処理に加え、前記通信
ト間の通信フレムの転送処理データリンク層レベ
ルの処理結果に基づいたブリッジ中継のための通信ポ
ト間の通信フレムの転送処理を、前記第1プロセッサ
の受信した通信フレムのルティング中継が可能か否
かの判別処理の実行と並行して実行し、第1プロセッサ
が、受信した通信フレムのルティング中継が不可能
と判別した場合は、先に転送した通信フレムのネット
クへの送信を通信ポトに指示し、第1プロセッサ
が、受信した通信フレムのルティング中継が可能と
判別した場合は、第1プロセッサにおけるルーティング
中継のためのネットワク層レベルの処理結果に従い、
先に転送した通信フレムの内の1つの通信フレムに
ルーティング中継のためのデタリンク層レベルの処理
を施し、処理を施した通信フレムのネットワクへの
送信を通信ポトに指示するようにすることが望まし
い。
【0050】また、本発明は、前記目的達成のために、
複数の異種ネットワクを収容し、複数の異種ネットワ
ク間の、通信フレムの中継を行なうブリッジ機能付
きルタ装置であって、受信した通信フレムを、デ
タリンク層レベルで、受信した通信フレムの中継の要
否を決定し、中継が必要な場合は、通信フレムを受信
したネットワク以外のネットワクに通信フレムを
送出することにより受信した通信フレムの中継を行な
うブリッジ処理によって中継するか、ネットワク層レ
ベルで、中継経路を決定して通信フレムを中継するル
ティング処理によって中継するかを、受信した通信フ
ムの従っているネットワク層プロトコルに応じて
選択する選択手段と、前記選択手段の選択に従って前記
ブリッジ処理を実行するブリッジ手段と、前記選択手段
の選択に従って前記ルティング処理を実行するル
手段とを備え、前記ブリッジ手段は、前記選択手段の選
択に先だって、受信した通信フレムにつてのブリッ
ジ処理の内、少なくとも、前記中継の要否を決定するた
めの処理の実行を先行制御することを特徴とする第2の
ブリッジ機能付きルタ装置を提供する。
【0051】なお、この第2のブリッジ機能付きル
装置において、前記ブリッジ手段は、前記選択手段の選
択に先だって、受信した通信フレムにつてのブリッ
ジ処理の内の前記通信フレムの送出を除いた、前記中
継の要否を決定するための処理の実行を含む処理の実行
を先行制御するようにしてもよい。
【0052】また、本発明は、前記目的達成のために、
複数の異種ネットワクを収容し、複数の異種ネットワ
ク間の、通信フレムの中継を行なうブリッジ機能付
きルタ装置であって、デタリンク層レベルで、収容
している任意のネットワクから受信した通信フレ
の中継の要否を決定し、中継が必要な場合は、通信フレ
ムを受信したネットワク以外のネットワクに通信
フレムを送出することにより受信した通信フレムの
中継を行なうブリッジ処理を行なうブリッジ手段と、ネ
ットワク層レベルで、中継経路を決定して、決定した
経路に通信フレムを送信することにより通信フレ
の中継を行なうルティング処理を行なうルタ手段と
を備え、前記ルタ手段は、受信した通信フレムが従
っているネットワク層プロトコルが、前記ルティン
グ処理できるプロトコルであるか否かを判別し、判別結
果を前記ブリッジ手段に通知し、かつ、受信した通信フ
ムが従っているネットワク層プロトコルが、ル
ティング処理できるプロトコルでない場合にはルティ
ング処理を中止し、受信した通信フレムが従っている
ネットワク層プロトコルが、ルティング処理できる
プロトコルであった場合にはルティング処理を実行し
て通信フレムの送出を行ない、前記ブリッジ手段は、
受信した通信フレムについてのブリッジ処理の内の通
信フレムの送出動作を除く処理を実行した後にブリッ
ジ処理を中断し、前記ルタ手段よりの通知を待ち、受
信した通信フレムが従っているネットワク層プロト
コルが、ルタ手段がルティング処理できるプロトコ
ルである旨を前記ルタ手段よりの通知された場合に
は、中継のための通信フレムの送出動作を行なわずに
ブリッジ処理を中止し、受信した通信フレムが従って
いるネットワク層プロトコルが、ルタ手段がル
ィング処理できるプロトコルでない旨をルタ手段より
通知された場合には、ブリッジ処理を再開して、通信フ
ムの中継のための送信動作を行なうことを特徴とす
る第3ブリッジ機能付きルタ装置を提供する。
【0053】また、前記目的達成のために、本発明は、
複数の異種ネットワクを収容し、複数の異種ネットワ
ク間の、通信フレムの中継を行なうブリッジ機能付
きルタ装置であって、それぞれ1つのネットワクに
接続し、接続したネットワクとブリッジ機能付きル
タ装置間の通信フレムの入出力を司る、複数の通信ポ
トと、デタリンク層レベルでの、通信フレムの中
継処理を担うブリッジ手段と、ネットワク層レベルで
の、中継経路を決定処理を担うルタ手段とを備え、前
記通信ポトは、接続するネットワクから受信した通
信フレムを格納する受信バッファと、ネットワクに
送信する通信フレムを格納する通信フレムを格納す
る送信バッファとを備え、前記ルタ手段は、前記ブリ
ッジ手段より、通信フレムのネットワク層ヘッダと
ネットワク層プロトコルのタイプの情報が通知された
場合に、通知されたネットワク層プロトコルのタイプ
より当該通信フレムのネットワク層レベルでの中継
経路の決定を行なうことができるか否かを判定して、判
定結果を前記ブリッジ手段に通知し、ネットワク層レ
ベルでの中継経路の決定を行なうことができる場合は当
該通信フレムの中継経路をネットワク層レベルで決
定して、当該通信フレムが、決定した中継経路への中
継されるようなデタリンク層ヘッダを作成して前記ブ
リッジ手段に通知し、前記ブリッジ手段は、いずれかの
通信ポトが通信バッファに通信フレムが格納された
場合に、当該通信ポトの受信バッファに格納された通
信フレムを読み取り、当該通信フレムのネットワ
ク層ヘッダと、ネットワク層プロトコルのタイプの情
報を前記ルタ手段に通知し、その後、読み取った当該
通信フレムの中継の要否をデータリンク層レベルで決
定し、中継が必要な場合は、当該受信バッファに格納さ
れている通信フレムを、当該通信フレムを受信した
通信ポト以外の全ての通信ポトの送信バッファに転
送して前記ルタ手段よりの前記判別結果の通知がある
まで処理を中断し、ルタ手段より通信フレムのネッ
トワク層レベルでの中継経路の決定を行なうことがで
きない旨の通知があった場合は、前記受信した通信ポ
ト以外の全ての通信ポトに、送信バッファに転送した
通信フレムの送信を指示し、ルタ手段より通信フレ
ムのネットワク層レベルでの中継経路の決定を行な
うことができる旨の通知があった場合は、さらにル
手段よりのデタリンク層ヘッダの通知を待ち、通知さ
れたデータリンク層ヘッダ内容に応じて、先に受信した
通信ポト以外の全ての通信ポトに送信バッファに転
送した通信フレムの内の1つの通信フレムを有効と
し、他の通信フレムを無効として、有効とした通信フ
ムのデータリンク層ヘッダを、ルタ手段より通知
されたデータリンク層ヘッダに更新し、有効とした通信
フレムの送信を、有効とした通信フレムを格納して
いる送信バッファの属する通信ポトに指示することを
特徴とする第4のブリッジ機能付きルタ装置を提供す
る。
【0054】なお、前記第3、4のブリッジ機能付きル
タ装置においては、前記ブリッジ手段とルタ手段の
双方によって使用される共有メモリを備え、前記ブリッ
ジ手段とルタ手段間の通知を共有メモリを介して行な
うようにしてもよい。
【0055】また、併せて、本発明は、複数の異種ネッ
トワクを収容し、複数の異種ネットワク間の、通信
フレムの中継を行なうブリッジ機能付きルタ装置で
あって、受信した通信フレムを、デタリンク層レベ
ルで、受信した通信フレムの中継の要否を決定して、
中継が必要な場合は、通信フレムを受信したネットワ
ク以外のネットワクに通信フレムを送出すること
により受信した通信フレムの中継を行なうブリッジ処
理によって中継するか、ネットワク層レベルで、中継
経路を決定して通信フレムを中継するルティング処
理によって中継するかを選択する選択手段と、前記選択
手段の選択に従って、ブリッジ処理の実行を制御するブ
リッジユニットを備え、かつ、前記選択手段の選択に従
って、ルティング処理の実行を制御する、ブリッジ機
能付きルタ装置に着脱可能なルタユニットとを装着
可能であって、前記選択手段は、ルタユニットがブリ
ッジ機能付きルタ装置の装着されていない場合は、受
信した通信フレムをブリッジ処理によって中継するよ
う選択し、ルタユニットがブリッジ機能付きルタ装
置の装着されている場合は、受信した通信フレムの従
っているネットワク層プロトコルに応じて、受信した
通信フレムの中継を、ブリッジ処理によって中継する
か、ネットワク層レベルで、中継経路を決定して通信
フレムを中継するルティング処理によって中継する
かを選択することを特徴とする第5のブリッジ機能付き
タ装置を提供する。
【0056】また、本発明は、前記目的達成のために、
複数の異種ネットワクを収容し、複数の異種ネットワ
ク間の、通信フレムの中継を、受信した通信フレ
ムが、ネットワク層レベルの中継処理によって行なわ
れるルティング中継が可能か否かを判別し、ルティ
ング中継が可能なものである場合は、ルーティング中継
によって行ない、受信した通信フレムがルティング
中継が不可能なものである場合は、デタリンク層の中
継処理よって行なわれるブリッジ中継によって行なうブ
リッジ機能付きルタ装置において、受信した通信フレ
ムのルティング中継が可能か否かが判明するまで、
ブリッジ中継のための処理とルーティング中継のための
処理とを並列に実行することを特徴とする中継処理方法
をも提供する。
【0057】
【作用】本発明に係るブリッジ機能付きルタ装置によ
れば、受信した通信フレムをルティング処理により
中継するか、ブリッジ処理により中継するかを、受信し
たフレムをルタ手段がルティング処理可能か否か
により決定する。
【0058】しかし、この決定があるまでの間に、ブリ
ッジ手段は、ブリッジ処理により中継するものと仮定し
てブリッジ処理を進めておく。
【0059】したがって、ブリッジ処理により中継する
と決定した後にブリッジ処理を開始する従来のブリッジ
機能付きルタ装置に比べ、ブリッジ処理による中継を
高速に行なうことができる。
【0060】また、特に、ブリッジ処理により中継する
か否かの決定があるまでの間に、ブリッジ手段が、ブリ
ッジ中継のための、通信フレムの通信ポト間の転送
を行なっておくようにすれば、ブリッジ処理ではなくル
ティング処理により中継を行なうことが決定された場
合でも、ブリッジ中継のために転送された通信フレ
を流用することにより、ルティング中継のための通信
フレムの通信ポト間の転送処理を省くことができ
る。
【0061】したがって、従来のブリッジ機能付きル
タ装置に比べ、ルティング処理による中継をも高速に
行なうことができる。
【0062】
【実施例】以下、本発明に係るブリッジ機能付きル
装置の一実施例を説明する。
【0063】まず、図1に本実施例に係るブリッジ機能
付きルタ装置の構成を示す。
【0064】図1中、1はブルータ装置、2はルータモ
ジュール、3はブリッジモジュール、4は第一の通信ポ
ト、5は第二の通信ポトである。
【0065】本実施例のブルータ装置は、図1の符号6
に示す第一のネットワークAと、図1の符号7に示す第
二のネットワークBとを接続するものとする。なお、図
1において、前述した従来技術に係るブリッジ機能付き
タ装置(図2参照)と同機能部については、同符号
を付して示した。
【0066】ルータモジュール2は、ルータプロセッサ
21と命令メモリ22とデタメモリ23と経路情報テ
ーブル24とから構成する。ルータプロセッサ21は、
命令メモリ22中のプログラムに従い処理を行い、プロ
グラム実行に必要なワーク領域はデタメモリ23を使
用する。
【0067】ブリッジモジュール3は、ブリッジプロセ
ッサ31と命令メモリ32とデタメモリ33と中継ア
ドレステーブル34から構成する。ブリッジプロセッサ
31は、命令メモリ32中のプログラムに従い処理を行
う。プログラム実行に必要なワーク領域はデタメモリ
33を使用する。
【0068】また、前記ルータプロセッサ21と前記ブ
リッジプロセッサ31間の交信手段として、共通メモリ
25と双方向の割込み信号26を設ける。
【0069】割込み信号26としては、ブリッジプロセ
ッサ31からルータプロセッサ21に対する割込みとし
て、共通メモリ上のメッセージ通知を行うための割込み
と、ルータプロセッサ21の処理を中止するためのキャ
ンセル用の割込み信号を用意する。また、ルータプロセ
ッサ21からブリッジプロセッサ31に対する割込みと
して、共通メモリ上のメッセージ報告を行うための割込
み信号を用意する。
【0070】ルタプロセッサ31は。命令メモリ32
中のプログラムに従い処理を行う。プログラム実行に必
要なワーク領域はデタメモリ33を使用する。同様
に、ルータモジュール2はルータプロセッサ21が命令
メモリ22中のプログラムに従い処理を行い、プログラ
ム実行に必要なワーク領域はデタメモリ23を使用す
る。
【0071】また、通信ポト4は、受信回路41と、
受信バッファ42と、送信回路43と送信バッファ44
から構成する。通信ポト5は受信回路51と、受信バ
ッファ52と、送信回路53と、送信バッファ54から
構成する。
【0072】なお、図1において、前述した従来技術に
係るブリッジ機能付きルタ装置(図2参照)と同機能
部については、同符号を付して示している。
【0073】以下、本実施例に係るブリッジ機能付きル
タ装置の動作を説明する。
【0074】ブリッジ機能付きルタ装置の、前記通信
ト4の受信回路41は、第一のネットワークA6か
ら送られてきたフレームデータを受信する。
【0075】受信回路41は、メディアアクセス副層レ
ベルのエラー検出処理を行った後、受信したフレムデ
ータを、前述したMACフレーム(図3参照)のフォ
マットで受信バッファ42に格納する。また、ブリッジ
モジュール3のブリッジプロセッサ31にフレムデー
タの受信を通知する。
【0076】通知を受けたブリッジプロセッサ31の動
作手順を、図8、9に示す。
【0077】図示するように、フレムデータ受信の通
知を受けたブリッジプロセッサ31は、受信フレームデ
ータのデータリンク層ヘッダ(DLヘッダ)とネットワ
ーク層(NLヘッダ)を読み取る(ステップ800)。
【0078】そして、受信フレーム中のヘッダのうち、
タイプフィールドとNLヘッダを前記共通メモリ22上
にメッセジデタとして書き込む(ステップ80
1)。
【0079】なお、ブリッジプロセッサ31は、ネット
ク層のプロトコルを認識しない。そのため、NLヘ
ッダの情報量はブリッジプロセッサ31は認識できな
い。そこで、共通メモリ2への書き込み(ステップ2
2)に際しては、NLヘッダの情報量を、固定的に、ブ
ルータがサポトするネットワク層のプロトコルにお
いてヘッダに使用しうる最大データ量とする。
【0080】ここで、図10に共通メモリ上のメッセー
ジデータの形式を示す。
【0081】図中、200は1個のメッセージデータパ
ケットであり、201はこのメッセージデータパケット
ブリッジプロセッサ31が書き込むの長さを示すデータ
長フィールド、202は前記受信フレームのネットワ
ク層のプロトコルのプロトコル種を示すタイプフィール
ド、203は受信フレームのNLヘッダフィールドであ
り、201から203のフィールドはブリッジプロセッ
サ31からルータプロセッサ21に通知するデータ領域
である。以上のフィルドは、ブリッジプロセッサ31
が書き込む。
【0082】204から207のフィールドは、ルータ
プロセッサ21からブリッジプロセッサ31が書き込む
フィールドであり、これらについては後述する。
【0083】さて、ブリッジプロセッサ31は、共通メ
モリ25上へのメッセージデータの書き込みが完了した
ら、メッセージ通知用の割込みをルータプロセッサ21
に与え、ルーティング処理を指示する(ステップ80
1)。
【0084】次に、ブリッジプロセッサ31は、受信フ
レーム中のDAアドレスをキーに中継アドレステーブル
34を検索する。そして、受信フレームの宛先が当該フ
ムを受信した通信ポトが接続しているネットワー
ク内に存在するか否かをチェックする(ステップ80
2)。
【0085】ここで中継アドレステーブル34は、ブリ
ッジ処理のためのデータベースであり、MACアドレス
を管理するテーブルである。
【0086】この検索結果、受信したフレームのDAア
ドレスが同じネットワーク内にあることが判明すれば、
中継動作を行う必要がないので、ルータプロセッサに対
して、キャンセル処理を指示する割込みを与える(ステ
ップ811)。また、受信フレームを受信バッファから
廃棄する(ステップ812)。
【0087】一方、前記検索の結果、受信したフレーム
のDAアドレスが同じネットワーク内にないことが判明
すれば、受信フレームデータを、当該フレムを受信し
た通信ポト以外の通信ポト内の送信バッファへ転送
する(ステップ804)。そして、ルータプロセッサ2
1からのルーティング処理終了報告を待つ(ステップ8
05)。
【0088】一方、ルータプロセッサ21の処理を図7
を用いて説明する。
【0089】前述のブリッジプロセッサ31からのメッ
セージ通知割込みを受けたルータプロセッサ21は、ま
ず、共通メモリ25をアクセスする(ステップ)。そし
て、メッセージパケット中のタイプフィールド202と
NLヘッダフィールド203を読み取る(ステップ10
00)。
【0090】次に、ルータプロセッサ21は、読み取っ
たメッセージパケットの内容からあるか否かを判断する
(ステップ1001)。
【0091】この結果、受信したフレームのネットワ
ク層のプロトコルが、ブリッジ機能付きルタ装置がサ
トするプロトコルでないため、ルーティング処理不
可能なフレームであると判断した場合は、処理不可能で
あることを前記メッセージデータパケット201に書き
込む。そして、ブリッジプロセッサ31に対して前記メ
ッセージ報告割込みを発行する。
【0092】ここで、図11に示したメッセジデ
パケット200中の、204から207の符号を付した
フィールドについて説明する。
【0093】204はルータ中継可能フラグフィールド
であり、受信フレームをルーティング処理可能か否かの
判断結果を示す。205はルーティング処理の結果フレ
ームを送信する通信ポトを指定する通信ポト番号フ
ィールドである。
【0094】206はDAすなわち中継先のMACアド
レスを格納するMACアドレスフィールド、207はS
Aすなわちフレムを中継送信する通信ポトのMAC
アドレスを格納するMACアドレスフィールドである。
【0095】したがって、ルータプロセッサ21は、受
信フレムがルーティング処理不可能なものである場
合、前記ルータ中継可能フラグフィールド204にルー
タ処理不可能を示すデータを書き込み、前述の通りブリ
ッジプロセッサ31に対して前記メッセージ報告割込み
を発行することになる。
【0096】一方、受信フレムがルーティング処理可
能である場合、ルータプロセッサ21は、NLヘッダ部
のIPアドレスデータと前記経路情報テーブル24を用
いて、中継すべきネットワークの宛先MACアドレス
と、その中継先ネットワークを接続している自局内の通
信ポト番号、および、そのMACアドレスを求める
(ステップ1002)。このルーティング処理自体は従
来の技術と同様である。
【0097】次に、求めた新しいDAを前記メッセージ
データパケット201中のDAアドレスフィールド20
6に書き込み、求めた自局内の通信ポト番号を通信ポ
ート番号フィールド205に書き込み、求めた自局内の
通信ポトのMACアドレスをSAアドレスフィールド
207に書き込む。
【0098】以上のようにルーティング処理可能である
場合には、ルータプロセッサ21はルータ中継可能フラ
グフィールド204にルータ処理可能であるデータを書
き込み、フレムの送信処理に必要なDAアドレスフィ
ールド206、通信ポート番号フィールド205、SA
アドレスフィールド207に送信処理に必要なデータを
書き込み、ブリッジプロセッサ31に対して前記メッセ
ージ報告割込みを発行する。
【0099】なお、以上のルーティング処理中に、ブリ
ッジプロセッサ31から前述したキャンセル割り込みが
入った場合、ルータプロセッサ21はルーティング処理
を中止して終了する。
【0100】一方、ブリッジプロセッサ31は、ルータ
プロセッサ21からメッセージ報告割込みを受けると、
図8に示す処理を行なう。
【0101】ブリッジプロセッサは、メッセージデータ
パケット201中のルータ中継可能フラグフィールド2
04の内容を読み取り、その内容がルータ処理不可能を
示している場合は、先にフレムを受信した通信ポ
以外の通信ポトの送信バッファに転送したフレームデ
ータ(ステップ804)を、各ネットワークへ送信する
よう通信ポトに指示する(ステップ810)。
【0102】送信指示を受けた通信ポトは、これに従
い送信バッファ内のフレムの送信を行なう。これによ
ってブリッジ中継が行なわれたことになる。
【0103】一方、ルータ中継可能フラグフィールド2
04の内容がルータ処理可能を示している場合は、先に
フレムを受信した通信ポト以外の通信ポトの送信
バッファに対して転送したフレームデータのうち、通信
ト番号フィールド205に示された通信ポトの送
信バッファに対して転送したフレームデータのみを有効
とし、他の通信ポトに転送したフレームデータを廃棄
する。
【0104】この送信データの廃棄は、通信ポト内の
通信回路ヘの指示に従い通信回路自身が行なうようにし
てもよいし、ブリッジプロセッサが直接送信バッファの
ポインタの値を変更することにより実現するようにして
もよい。
【0105】さらに、ブリッジプロセッサ31は、前記
有効とみなした通信ポトの送信バッファのDAアドレ
スフィールドおよびSAアドレスフィールドの内容を、
前記メッセージデータパケット201中のDAアドレス
フィールド206およびSAアドレスフィールド207
の内容に更新する。そして、更新後のフレームデータを
送信するよう通信ポトに指示する(ステップ80
9)。
【0106】送信指示を受けた通信ポトは、これに従
い送信バッファ内のフレムの送信を行なう。
【0107】以上の処理により、ルータ中継が行なわれ
たことになる。
【0108】以上に示したように、本発明を用いたブル
ータ装置によれば、ブリッジ中継の準備処理とルーティ
ング処理を並列に行うことにより、ブリッジ機能による
中継オバヘッドとルータ機能による中継オーバヘッド
を時間的にオーバラップすることができ、総合的な中継
処理の高速化を実現することができる。
【0109】すなわち、ルータ中継時には通信ポト間
のデータ転送処理とルーティング処理を並行に行うこと
による高速化が見込まれる。また、ブリッジ中継時には
受信フレームがルーティング処理不可能なネットワ
層プロトコルに従っているか否かという判断処理と、ブ
リッジ処理における中継アドレステブルのアクセスと
通信ポト間のデータ転送処理との処理を並行して行う
ことによる高速化が見込まれる。したがって、ブルータ
装置としての総合的な処理性能の高速化が可能となる。
【0110】なお、本実施例ではブリッジプロセッサと
ルータプロセッサの共通メモリを、ルータモジュール上
に構成したが、共通メモリをブリッジモジュール上に構
成してもよい。
【0111】このように構成すれば、メッセージデータ
パケットの初期値をルーティング不可能を示すデータと
することにより、ルータモジュールが装備されていない
場合にも、本ブリッジ機能付きルタ装置をブリッジと
して動作することができる。したがって、本ブリッジ機
能付きルタ装置の適用範囲に融通性が生まれる。
【0112】また、本実施例では、ルタプロセッサ2
よりのルタ処理可能/不可能の判定の通知(図10ス
テップ1001、1004)に先立ち、ブリッジプロセ
ッサ3の通信フレムの通信ポト間の転送を行なった
が、これは、前記通知を待って行なうようにしてもよ
い。この場合、ルタ処理可能の通知を受けた場合、ブ
リッジプロセッサは、共通メモリのSAフィルドの値
に対応する通信ポトの送信バッファにのみ通信フレ
ムの転送を行なうようにする。
【0113】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、より高
速に中継処理を行なうことのできるブリッジ機能付きル
タ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るブルータ装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】従来技術に係るブルータ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】メディアアクセス副層レベルのフレームデータ
のフォマットを示す説明図である。
【図4】従来のブリッジ機能付きルタ装置の中継処理
手順を示すフロチャトである。
【図5】従来のブリッジ機能付きルタ装置の中継処理
手順を示すフロチャトである。
【図6】従来のブリッジ機能付きルタ装置の中継処理
手順を示すフロチャトである。
【図7】ブリッジ機能付きルタ装置のルティング中
継のようすを示す説明図である。
【図8】本発明の一実施例に係るブルータ装置のブリッ
ジプロセッサの中継処理手順を示すフロチャトであ
る。
【図9】本発明の一実施例に係るブルータ装置のブリッ
ジプロセッサの中継処理手順を示すフロチャトであ
る。
【図10】本発明の一実施例に係るブルータ装置のル
タプロセッサの中継処理手順を示すフロチャトであ
る。
【図11】本発明の一実施例に係るブリッジ機能付きル
タ装置において、ブリッジプロセッサとルータプロセ
ッサ間の連絡に用いるメッセージデータパケットの構成
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ブルータ装置 2 ルータモジュール 3 ブリッジモジュール 4 第一の通信ポト 5 第二の通信ポト 21 ルータプロセッサ 24 経路情報テーブル 31 ブリッジプロセッサ 34 中継アドレステーブル 42 受信バッファ 71 DLヘッダ 72 MACヘッダ 76 NLヘッダ 200 メッセージデータパケット 204 ルータ中継可能フラグフィールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 謙 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マイクロエレク トロニクス機器開発研究所内 (72)発明者 平畑 健児 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マイクロエレク トロニクス機器開発研究所内 (72)発明者 高田 治 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099 株式 会社 日立製作所 システム開発研究所 内 (72)発明者 榎本 博道 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 神奈川工場内 (72)発明者 小倉 敏彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マイクロエレク トロニクス機器開発研究所内 (56)参考文献 特開 平4−354438(JP,A) 特開 平4−348632(JP,A) 特開 平3−247144(JP,A) 特開 平2−112366(JP,A) 特開 平3−117953(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/46

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のネットワークと接続され、任意のネ
    ットワークから受信した通信フレームを他のネットワー
    クへ中継するルータ装置であって、通信フレームの中継
    処理を、その通信フレームのネットワーク層ヘッダに基
    づいたルーティング中継によって行なうことが可能か否
    かを判別し、ルーティング中継が可能である場合は、ル
    ーティング中継によって通信フレームを中継し、ルーテ
    ィング中継が不可能な場合は、通信フレームのデータリ
    ンク層ヘッダに基づいたブリッジ中継によって通信フレ
    ームを中継するブリッジ機能付きルータ装置において、 それぞれ1つのネットワークに接続され、接続されたネ
    ットワークとの間で通信フレームの送受信を行なう複数
    の通信ポートと、前記複数の通信ポートとは独立して設けられ、 前記複数
    の通信ポートのうち任意の通信ポートが通信フレームを
    受信すると、データリンク層レベルで、前記通信フレー
    ムの中継の要否を決定する第一の処理と、中継が必要と
    決定した場合に、前記通信フレームを受信した通信ポー
    ト以外の通信ポートに前記通信フレームを転送する第二
    の処理とを少なくとも実行することにより、前記通信フ
    レームをブリッジ中継するブリッジ手段と、前記複数の通信ポートとは独立して設けられ、 前記通信
    フレームのルーティング中継が可能か否かを判別する第
    三の処理と、ルーティング中継が可能な場合、ネットワ
    ーク層レベルで、前記通信フレームの中継経路を決定す
    る第四の処理とを少なくとも実行することにより、前記
    フレームをルーティング中継するルータ手段とを有し、 前記ブリッジ手段による前記第一の処理及び前記第二の
    処理と、前記ルータ手段による前記第三の処理とが互い
    に並列に実行されることを特徴とするブリッジ機能付き
    ルータ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のブリッジ機能付きルータ
    装置において、 前記ルータ手段は、前記第三の処理において、前記通信
    フレームが従っているネットワーク層プロトコルをサポ
    ートしているか否かを判別することによりルーティング
    中継が可能か否かを判別するとともに、この判別結果を
    前記ブリッジ手段に通知し、 前記ブリッジ手段は、前記第一の処理と前記第二の処理
    とを実行した後、前記ルータ手段からルーティング中継
    が不可能との通知を受けた場合、前記通信フレームを転
    送した通信ポートに対し、接続されたネットワークへの
    前記通信フレームの送信を指示することを特徴とするブ
    リッジ機能付きルータ装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のブリッジ機能付きルータ
    装置において、 各通信ポートは、受信した通信フレームを格納する受信
    バッファと、接続されたネットワークに送信する通信フ
    レームを格納する送信バッファとを備え、 前記ブリッジ手段は、前記複数の通信ポートのうち、任
    意の通信ポートの前記受信バッファに通信フレームが格
    納されると、前記通信フレームのネットワーク層ヘッダ
    とネットワーク層プロトコルのタイプを示す情報とを前
    記ルータ手段に通知し、 前記ルータ手段は、前記第三の処理において、前記ブリ
    ッジ手段から通知された前記ネットワーク層プロトコル
    のタイプを示す情報を用いて、前記通信フレームが従っ
    ているネットワーク層プロトコルをサポートしているか
    否かを判別することによりルーティング中継が可能か否
    かを判別するとともに、この判別結果を前記ブリッジ手
    段に通知し、 前記ブリッジ手段は、前記第一の処理と前記第二の処理
    を実行した後、前記ルータ手段からルーティング中継が
    可能との通知を受けた場合、さらに前記ルータ手段から
    前記データリンク層ヘッダ情報を受け取り、前記データ
    リンク層ヘッダ情報の内容に従って、前記通信フレーム
    を転送した前記通信ポートのうち1つの通信ポートを選
    択し、前記選択した通信ポートの前記送信バッファに格
    納されている前記通信フレームのデータリンク層ヘッダ
    を、前記データリンク層ヘッダ情報の内容に従って更新
    し、前記選択した通信ポートに対して、接続されたネッ
    トワークへの前記通信フレームの送信を指示することを
    特徴とするブリッジ機能付きルータ装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2および3のいずれか一項に記
    載のブリッジ機能付きルータ装置において、 前記ブリッジ手段と前記ルータ手段との双方によって使
    用される共有メモリを更に備え、 前記ブリッジ手段と前記ルータ手段との間の通知は、前
    記共有メモリを介して行なわれることを特徴とするブリ
    ッジ機能付きルータ装置。
  5. 【請求項5】複数のネットワークと接続され、任意のネ
    ットワークから受信した通信フレームを他のネットワー
    クへ中継するルータ装置において、 前記通信フレームの中継処理を、前記通信フレームのネ
    ットワーク層ヘッダに基づいたルーティング中継によっ
    て行なうか、通信フレームのデータリンク層ヘッダに基
    づいたブリッジ中継によって行なうかを選択する選択手
    段と、 前記選択手段の選択結果に従って、データリンク層レベ
    ルで、前記通信フレームの中継の要否を決定する第一の
    処理と、中継が必要と決定した場合に、前記通信フレー
    ムを受信した通信ポート以外の通信ポートに前記通信フ
    レームを転送する第二の処理とを少なくとも実行するこ
    とにより、前記通信フレームをブリッジ中継するブリッ
    ジモジュールと、 前記通信フレームのルーティング中継が可能か否かを判
    別する第三の処理と、ルーティング中継が可能な場合、
    ネットワーク層レベルで、前記通信フレームの中継経路
    を決定する第四の処理とを少なくとも実行することによ
    り、前記通信フレームをルーティング中継するルータモ
    ジュールとを有し、 前記選択手段は、前記ルータモジュールが前記ルータ装
    置に装備されていない場合には、前記通信フレームをブ
    リッジ中継することを選択し、前記ルータモジュールが
    前記ルータ装置に装備されている場合は、前記通信フレ
    ームが従っているネットワーク層プロトコルに応じて、
    前記通信フレームの中継処理をルーティング中継によっ
    て行なうか、ブリッジ中継によって行なうかを選択する
    ことを特徴とするルータ装置。
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