JP3265880B2 - リリーフバルブ - Google Patents

リリーフバルブ

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JP3265880B2 JP31731594A JP31731594A JP3265880B2 JP 3265880 B2 JP3265880 B2 JP 3265880B2 JP 31731594 A JP31731594 A JP 31731594A JP 31731594 A JP31731594 A JP 31731594A JP 3265880 B2 JP3265880 B2 JP 3265880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧,液圧,空圧等、
各種の圧力回路に設けられて、回路内の圧力を一定に保
つのに好適なリリーフバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、油圧,液圧,空圧等によ
って作動する各種装置の圧力回路には、回路内の圧力を
一定に保つためにリリーフバルブが設けられている。ま
た、例えば食品,洗剤等、液状の物品を容器内に充填す
る充填機等においても、前記流体の吐出圧を一定に保つ
ことによってその吐出量を制御するためにリリーフバル
ブが設けられている。
【0003】従来、このようなリリーフバルブには、様
々な構造のものがあるが、特に、低コストで簡易な構造
のものとして、以下に示すような直動型のリリーフバル
ブがある。
【0004】図4に示すように、リリーフバルブ1は、
上方から下方に向けて流路2が形成されてなるハウジン
グ3内に、バルブ本体4と、このバルブ本体4を付勢す
るコイルスプリング5とが備えられた概略構成となって
いる。
【0005】バルブ本体4は、流路2の軸線方向に延在
するステム部4aと、その径寸法が漸次拡径するフェイ
ス部4bとから形成されている。
【0006】ハウジング3内には、流路2と直交する面
内に位置する支持部材6が一体に形成されている。そし
て、この支持部材6の中心部には、上下に貫通する穴を
有したガイド部7が形成されており、このガイド部7に
バルブ本体4のステム部4aが摺動自在に支持された構
成となっている。また、ハウジング3の内壁面には、そ
の周方向に沿って凸部8が形成されており、この凸部8
にバルブ本体4のフェイス部4bが密に当接する構成と
なっている。
【0007】そして、前記バルブ本体4のステム部4a
の上端部に取り付けられた略円板状のストッパ部材9
と、支持部材6との間には、コイルスプリング5が圧縮
状態で介装されており、バルブ本体4をステム部4a側
(上方)に向けて付勢するようになっている。
【0008】このような構成のリリーフバルブ1では、
通常時においては、バルブ本体4がコイルスプリング5
によって上方に向けて付勢されており、これによってフ
ェイス部4bと凸部8とが当接して、流路2を塞いだ状
態となっている。そして、流路2の上流側2aの流体の
圧力が一定圧に達してコイルスプリング5の発生する付
勢力を上回ると、図5に示すように、バルブ本体4が下
方に押し下げられてフェイス部4bが凸部8から離間
し、この間隙から流路2の上流側2aの流体が下流側2
bに吐出されるようになっている。そして、流体の圧力
が一定圧以下に低下すると、コイルスプリング5の付勢
力によってバルブ本体4が上方に押し上げられて流路2
を閉塞し、流体の吐出を停止するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のリリーフバルブには、以下のような問題
が存在する。リリーフバルブ1では、安定した圧力で流
体を吐出させる定圧特性を確保するために、コイルスプ
リング5の作動ストローク、すなわちバルブ本体4の開
閉ストロークSに対して、コイルスプリング5の初期縮
め量X0 が十分に大きくなるよう設定している。
【0010】ところで、通常、コイルスプリングは、そ
の自由長Lに対して、縮め量Xが25〜30%以上とな
ると、座屈が発生する。このため、所要のバルブ本体4
の開閉ストロークSを確保したうえで、S<<X0となる
ようコイルスプリング5の初期縮め量X0 を設定したと
きに、コイルスプリング5の自由長Lに対する初期縮め
量X0 の割合が大きい場合には、図5に示したように、
コイルスプリング5はその作動時に座屈しやすくなって
しまう。そして、コイルスプリング5が座屈すると、こ
れがバルブ本体4のステム部4aに接触し、その摩擦に
よってコイルスプリング5の円滑な作動が妨げられ、定
圧特性が損なわれるという問題がある。
【0011】これに対し、所要のバルブ本体4の開閉ス
トロークSを確保するとともに、S<<X0 となるようコ
イルスプリング5の初期縮め量X0 を設定したうえで、
さらにコイルスプリング5の座屈を避けるため自由長L
に対する初期縮め量X0 の割合を小さくするには、自由
長Lの十分に長いコイルスプリング5を用いなければな
らない。しかし、長いコイルスプリング5を用いるとそ
のセット長Lsが長くなるので、これにともなってハウ
ジング3,バルブ本体4のステム部4aが長くなり、こ
の結果リリーフバルブ1が大型化,高コスト化してしま
うという問題が発生する。
【0012】また、コイルスプリング5の座屈を避ける
ために、コイルスプリング5のスプリング有効径を大き
くすることも考えられるが、これによって流体を流すた
め支持部材6に形成する連通穴10,10,…の位置が
制限されてしまい、連通穴10,10,…の面積の確保
および加工が困難となるという問題がある。
【0013】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、小型でしかも優れた特性を有したリリーフ
バルブを低コストで提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
一方の側から他方の側に向けて流路が形成されてなるハ
ウジング内に、前記流路を塞ぐフェイス部と前記流路の
軸線方向に延在するステム部とからなるバルブ本体が備
えられて、該バルブ本体が前記流路の軸線方向に沿って
往復動することにより前記流路を開閉する直動型のリリ
ーフバルブであって、前記ハウジング内には、前記流路
とほぼ直交する面内に位置して、前記バルブ本体の前記
ステム部を前記軸線方向に沿って摺動自在に支持すると
ともに、その両側に連通する連通穴を有してなる支持部
材が形成され、該支持部材と前記バルブ本体のステム部
に取り付けられたストッパ部材との間には、前記バルブ
本体を前記流路を塞ぐ方向に付勢する弾性部材が介装さ
れてなる構成とされ、該弾性部材が、大径コイルスプリ
ングと、該大径コイルスプリングよりも小径の小径コイ
ルスプリングと、該小径コイルスプリングの一定長が前
記大径コイルスプリング内に収められるようこれらを連
結する連結部材とから構成され、該連結部材が、前記弾
性部材の軸線方向に一定長を有しかつ前記大径コイルス
プリングよりも小径で前記小径コイルスプリングよりも
大径をなした筒状の筒部と、該筒部の外周側に形成され
て前記大径コイルスプリングの一端を受ける大径台座部
と、前記筒部の内周側に形成されて前記小径コイルスプ
リングの一端を受ける小径台座部とからなる構成とさ
れ、前記筒部の周面には、その内外を連通する複数の貫
通穴が形成されていることを特徴としている。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、バルブ本体を付勢す
るため、ストッパ部材と支持部材との間に介装した弾性
部材を、大径コイルスプリングと、小径コイルスプリン
グと、該小径コイルスプリングの一定長が大径コイルス
プリング内に収まるようこれらを連結する連結部材とか
らなる構成とした。これにより、所要の開閉ストロー
ク,初期縮め量を確保したうえで、弾性部材の全長を抑
さえることができる。しかも、弾性部材を一本のコイル
スプリングで構成する場合に比較して、大径コイルスプ
リングと小径コイルスプリングとを用いることにより、
それぞれの自由長を抑さえることができ、これによって
座屈が発生しにくくなる。
【0017】また、連結部材を、弾性部材の軸線方向に
一定長を有した筒部と、該筒部の外周側に形成した大径
台座部と、筒部の内周側に形成した小径台座部とから構
成し、筒部の周面に、その内外を連通する複数の貫通穴
を形成する構成とした。これにより、リリーフバルブの
流路内を洗浄するときに、洗浄液が連結部材の貫通穴を
通って、その内部に収められた小径コイルスプリングに
届くようになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。ここでは、例えば、マヨネーズや牛乳な
ど、液状の食品を容器に充填するための充填機に備えた
吐出バルブに、本発明に係るリリーフバルブを適用する
場合の実施例を用いて説明する。図1に示すように、吐
出バルブ(リリーフバルブ)15は、例えばステンレス
スチール等の耐腐食性に優れた材料で形成されており、
図4に示した従来のリリーフバルブ1と同様に、上方か
ら下方に向けて液状の食品(以下、「流体」と称する)
を流すための断面視円形の流路2が形成されてなるハウ
ジング3内に、バルブ本体4と、このバルブ本体4を上
方(流路2の上流側)へ付勢する弾性部材16とが備え
られた基本構成となっている。
【0019】バルブ本体4は、流路2の軸線方向に延在
する円柱状のステム部4aと、該ステム部4aに連続
し、かつ流路2の下流側2bにいくにしたがいその径寸
法が漸次拡径するフェイス部4bとから構成されてい
る。
【0020】ハウジング3内には、流路2と直交する面
内に位置する支持部材6が一体に形成されている。そし
て、この支持部材6の中心部には、上下に貫通する穴を
有した一定長のガイド部7が形成されており、このガイ
ド部7にバルブ本体4のステム部4aが摺動自在に支持
されている。このガイド部7は、バルブ本体4の摺動時
の振れを防ぐため、支持部材6の上面側に一定長延出し
て形成されている。
【0021】支持部材6には、その上下を連通する連通
穴10,10,…が、ガイド部7の外周側に略放射状に
位置して形成されており、吐出すべき流体は、これら連
通穴10を通るようになっている。また、ハウジング3
の内壁面には、その周方向に沿って凸部8が形成されて
おり、この凸部8にバルブ本体4のフェイス部4bが密
に当接する構成となっている。
【0022】バルブ本体4のステム部4aの上端部に
は、その周方向に延在する溝17が形成されており、こ
の溝17には、C字状のリング18がはめ込まれてい
る。このリング18の下側には、略円板状のストッパ部
材19が配設されている。このストッパ部材19と、前
記支持部材6の上面との間には、大径スプリング(大径
コイルスプリング)20と、小径スプリング(小径コイ
ルスプリング)21と、連結部材22とからなる弾性部
材16が介装されている。大径スプリング20と小径ス
プリング21は、その径が異なるのみで、バネ定数,自
由長等の他の諸元については同じものが用いられてい
る。
【0023】連結部材22は、大径スプリング20より
も小径で、かつ小径スプリング21よりも大径な円筒部
(筒部)22aと、円筒部22aの上端部の内周側に形
成された円板状の上側台座部(小径台座部)22bと、
円筒部22aの下端部の外周側に形成された円板状の下
側台座部(大径台座部)22cとが一体に形成された構
成となっている。この連結部材22の上下方向の長さL
dは、大径スプリング20,小径スプリング21の個々
のセット長よりも一定寸法短く設定されており、大径ス
プリング20,小径スプリング21が、その作動ストロ
ークにおいて最大に圧縮されたときにも、支持部材6に
当たらないようになっている。
【0024】また、連結部材22の円筒部22aの周面
には、図示しない貫通穴が多数形成されており、吐出バ
ルブ15を洗浄するときに、洗浄液が貫通穴(図示な
し)を通って小径スプリング21に確実に届くようにな
っている。
【0025】大径スプリング20は、ストッパ部材19
の下面に形成された段部19aと、連結部材22の下側
台座部22cとの間に、一定の初期縮め量が与えられて
圧縮状態で介装されている。また、小径スプリング21
は、連結部材22の上側台座部22bと支持部材6の上
面との間に、大径スプリング20と同一の初期縮め量が
与えられて圧縮状態で介装されている。
【0026】このようにして、弾性部材16は、大径ス
プリング20と小径スプリング21とが、連結部材22
を介して同芯状に直列に配されて、小径スプリング21
の一定長が大径スプリング20内に収められた構成とな
っている。
【0027】次に、上記構成からなる吐出バルブ15の
作用について説明する。このような吐出バルブ15で
は、通常時においては、バルブ本体4が弾性部材16に
よって上方に向けて付勢されており、これによってバル
ブ本体4のフェイス部4bで流路2を塞いだ状態となっ
ている。
【0028】そして、図示しないポンプ機構等の加圧源
で流体を加圧し、流路2の上流側2aの流体の圧力が一
定圧に達して弾性部材16の大径スプリング20と小径
スプリング21とによって発生する付勢力を上回ると、
図2に示すように、バルブ本体4が下方に押し下げら
れ、流路2の上流側2aの流体が、フェイス部4bと凸
部8との間隙を通り、下流側2bに吐出されるようにな
っている。
【0029】このようにして所定時間にわたって流体を
吐出させた後、加圧源での流体への加圧を停止させる。
すると、流体の圧力が一定圧以下に低下し、弾性部材1
6の付勢力によって、バルブ本体4が上方に押し上げら
れて流路2を閉塞し、流体の吐出が停止されるようにな
っている。
【0030】このように、吐出バルブ15では、図示し
ない加圧源で所定時間流体を加圧することによってこれ
を吐出バルブ15から吐出するようになっており、これ
によって、流体を図示しない容器等に一定量ずつ充填で
きるようになっている。
【0031】ここで、弾性部材16は、大径スプリング
20と小径スプリング21とが、直列に配置された構成
となっている。大径スプリング20,小径スプリング2
1それぞれの初期縮め量をX1 とすると、弾性部材16
全体での初期縮め量は2X1 となる。しかし、小径スプ
リング21が大径スプリング20内に収められているの
で、弾性部材16全体でのセット長Lsは、大径スプリ
ング20,小径スプリング21それぞれのセット長の和
よりも、連結部材22の高さLdだけ短くなる。
【0032】これにより、同じバネ定数のスプリングを
用いる場合には、従来の一本のみのコイルスプリング5
を用いたリリーフバルブ1(図4参照)に比較して、弾
性部材16のセット長Lsを抑さえることができ、吐出
バルブ15を小型化して低コスト化を図ることができ
る。
【0033】また、吐出バルブ15全体の大きさを従来
のリリーフバルブ1(図4参照)と同じにするのであれ
ば、従来よりも、初期縮め量(=2X1 )を大きくとる
ことができるので、弾性部材16の初期縮め量(=2X
1 )に対して、バルブ本体4の開閉ストロークSを十分
に小さくする(S<<2X1 )ことができ、より優れた定
圧特性を得ることができる。しかも、大径スプリング2
0,小径スプリング21の個々の初期縮め量(=X1
を従来よりも小さくすることができるので、これによっ
て座屈の発生を抑さえることができ、バルブ本体4の開
閉タイミングの再現性を優れたものとして、安定した性
能を維持することができる。
【0034】さらには、吐出バルブ15全体の大きさを
同一とした場合には、初期縮め量(=2X1 )に対する
バルブ本体4のリフト量の割合を、従来に比較して高め
ることができる。これにより、図3に示すように、リリ
ーフ性能を向上させることができる。なお、この図にお
いて、図中符号(イ)で示すものは、従来のリリーフバ
ルブ1(図4参照)でのリリーフ性能曲線、符号(ロ)
で示すものは、本実施例の吐出バルブ15でのリリーフ
性能曲線である。
【0035】上述したように、吐出バルブ15では、バ
ルブ本体4と支持部材6との間に介装された弾性部材1
6が、大径スプリング20と、小径スプリング21と、
これらを連結する連結部材22とから構成され、小径ス
プリング21の一定長が大径スプリング20内に収めら
れた構成となっている。これにより、吐出バルブ15
を、従来よりも小型で優れた定圧特性,リリーフ性能を
有したものとすることができる。しかも、その構造は何
ら複雑ではないので、これを低コストで提供することが
可能である。
【0036】また、上述したように、吐出バルブ15を
液状の食品の充填機に適用する場合には、系内の洗浄を
頻繁に行う必要があるが、この洗浄に際しても、吐出バ
ルブ15の内部構造が非常に簡易であるので、洗浄処理
を短時間で容易に行うことができる。しかも、連結部材
22の円筒部22aには、多数の貫通穴(図示なし)が
形成された構成となっているので、大径スプリング20
の内側に収められた小径スプリング21も確実に洗浄す
ることが可能である。
【0037】さらには、弾性部材16が、上方に大径ス
プリング20が配置され、下方に小径スプリング21が
配置された構成となっている。これにより、支持部材6
には小径スプリング21の下端部が接触することになる
ので、大径スプリング20を下方に配置する場合に比較
して、その外周側の支持部材6に形成する連通穴10,
10,…の開口面積を大きくとることができ、これによ
り、流体の流量をより多く確保することができるように
なっている。
【0038】なお、上記実施例では、吐出バルブ15
を、液状の食品用の充填機に適用し、流体を一定量ずつ
吐出するために用いる構成としたが、もちろん、吐出バ
ルブ15を、これ以外の、例えば油圧,液圧,空圧等に
よって作動する各種装置の圧力回路等に適用し、回路内
の圧力を一定に保つためのリリーフバルブとして用いて
もよい。また、バルブ4のフェイス部4bの形状,支持
部材6に形成した連通穴10,10,…の形状,配置,
面積などについては、上記に限定するものではなく、例
えば支持部材6のガイド部7の近傍に連通穴を配置し、
これを平板状のフェイス部で直接塞ぐ構成とするなど、
他の構成を適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るリ
リーフバルブによれば、バルブ本体を付勢するための弾
性部材を、大径コイルスプリングと、小径コイルスプリ
ングと、該小径コイルスプリングの一定長が大径コイル
スプリング内に収まるようこれらを連結する連結部材と
からなる構成とした。これにより、所要の作動ストロー
ク,初期縮め量を確保したうえで、弾性部材の全長を抑
さえることができる。しかも、弾性部材を一本のコイル
スプリングで構成する場合に比較して、大径コイルスプ
リングと小径コイルスプリングとを用いることにより、
それぞれの自由長を抑さえることができ、これによって
座屈が発生しにくくなる。この結果、リリーフバルブ
を、従来よりも小型で優れた定圧特性、リリ−フ性能を
有したものとすることができ、しかも、その構造は何ら
複雑ではないので、これを低コストで提供することが可
能である。
【0040】また、連結部材を、弾性部材の軸線方向に
一定長を有した筒部と、該筒部の外周側に形成した大径
台座部と、筒部の内周側に形成した小径台座部とから構
成し、筒部の周面に、その内外を連通する複数の貫通穴
を形成する構成とした。これにより、リリーフバルブの
流路内を洗浄するときに、洗浄液が連結部材の貫通穴を
通ってその内部に収められた小径コイルスプリングに届
くので、これを確実に洗浄することができる。したがっ
て、リリーフバルブのメンテナンス性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリリーフバルブの一例を示す正断
面図である。
【図2】図1に示した前記リリーフバルブが開いた状態
を示す正断面図である。
【図3】本発明に係るリリーフバルブと従来のリリーフ
バルブのリリーフ性能を示すグラフである。
【図4】従来のリリーフバルブの一例を示す正断面図で
ある。
【図5】図4に示した前記リリーフバルブが開いた状態
を示す正断面図である。
【符号の説明】
2 流路 3 ハウジング 4 バルブ本体 4a ステム部 4b フェイス部 6 支持部材 10 連通穴 15 吐出バルブ(リリーフバルブ) 16 弾性部材 19 ストッパ部材 20 大径スプリング(大径コイルスプリング) 21 小径スプリング(小径コイルスプリング) 22 連結部材 22a 円筒部(筒部) 22b 上側台座部(小径台座部) 22c 下側台座部(大径台座部)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の側から他方の側に向けて流路が形
    成されてなるハウジング内に、前記流路を塞ぐフェイス
    部と前記流路の軸線方向に延在するステム部とからなる
    バルブ本体が備えられて、該バルブ本体が前記流路の軸
    線方向に沿って往復動することにより前記流路を開閉す
    る直動型のリリーフバルブであって、 前記ハウジング内には、前記流路とほぼ直交する面内に
    位置して、前記バルブ本体の前記ステム部を前記軸線方
    向に沿って摺動自在に支持するとともに、その両側に連
    通する連通穴を有してなる支持部材が形成され、該支持
    部材と前記バルブ本体のステム部に取り付けられたスト
    ッパ部材との間には、前記バルブ本体を前記流路を塞ぐ
    方向に付勢する弾性部材が介装されてなる構成とされ、 該弾性部材が、大径コイルスプリングと、該大径コイル
    スプリングよりも小径の小径コイルスプリングと、該小
    径コイルスプリングの一定長が前記大径コイルスプリン
    グ内に収められるようこれらを連結する連結部材とから
    構成され 該連結部材が、前記弾性部材の軸線方向に一定長を有し
    かつ前記大径コイルスプリングよりも小径で前記小径コ
    イルスプリングよりも大径をなした筒状の筒部と、該筒
    部の外周側に形成されて前記大径コイルスプリングの一
    端を受ける大径台座部と、前記筒部の内周側に形成され
    て前記小径コイルスプリングの一端を受ける小径台座部
    とからなる構成とされ、前記筒部の周面には、その内外
    を連通する複数の貫通穴が形成されていることを特徴と
    するリリーフバルブ。
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