JP3261591B2 - 電位治療用温熱布団 - Google Patents

電位治療用温熱布団

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電位治療効果と温熱効
果とを有する布団に係り、特に温熱の効率を向上させる
ことができると共に、細菌の繁殖防止性と帯電防止性に
優れた電位治療用温熱布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電位治療器は、一般的に肩こりや頭痛、
不眠症、慢性便秘等の疾患に対しての治療に有効である
と言われ、この効能原理は、前記疾患を有する患者をイ
オン静電気の発生した高圧電解内(絶縁状態にして30
0〜10,000ボルト程度)に置くと、循環血液中の
ナトリウム及びカルシウムのイオン化量が増大し、これ
により酸性化している人体をアルカリ化させ、人体を正
常に返還させるという事実よりのものである。
【0003】ところで、従来より上記の如き電位治療器
は、特に寒気においては電気毛布を使用し、これを敷設
或いは上面から被せるといった併用方法により使用され
ることが多く、電気毛布の使用による温熱効果との相乗
効果が期待できるという利点を有するため、最近では、
この温熱用のヒーターを内装した電位治療器が出回って
いる。
【0004】しかし、この種従来のヒーター内装型電位
治療器にあっては、ヒーターを内装するためにヒーター
と電位用電極との間に絶縁体を介装させる必要があり、
よってヒーター自体の熱効率の悪化を招くという問題が
あった。
【0005】そこで本願出願人は、前記熱効率の問題を
解決すべく、第1図〜第5図に示したように硬綿体2の
上面に不織布3を載設すると共に該不織布3の上面にヒ
ーター線4と該ヒーター線4の上面に電極マット5とを
一体的に配し、該電極マット5の上面に軟綿体6を載設
して、ヒーターの効率を可及的に無駄なく維持できるよ
うにすると共に人体背面の背骨に対する適度なクッショ
ンを与える事ができ、また、前記ヒーター線4の上面に
配設される電極マット5を、マット材の外面全域に微粉
末のセラミックを塗布すると共にその外面全域に微粉末
のカーボンを塗布せしめた電極マット5、或いは、マッ
ト材の外面全域に、微粉末のセラミックと微粉末のカー
ボンとを適量混合したグラフトカーボン・セラミック剤
を塗布せしめたグラフトカーボン・セラミック性の電極
マット5にすることで、ヒーター熱により電極マット5
から遠赤外線が放射され、熱効率を向上させると共に、
セラミックやカーボンの塗布により放射面積を大きくす
ることができるよう構成する電位治療用温熱布団(特公
平3−7392号)を既に発明し製品化している。
【0006】
【従来技術の問題点】上記本願出願人の発明によると、
ヒーターの効率を可及的に無駄なく維持でき、且つ人体
背面の背骨に対し適度なクッションを与える事ができ、
しかも、ヒーター線の上面に配設される電極マットを改
造することにより、ヒーター熱により電極マットから遠
赤外線が放射され、熱効率を向上させると共にその放射
面積を更に大きくすることができるため、従来の欠点を
一掃できるのであるが、グラフトカーボン・セラミック
剤を塗布せしめたグラフトカーボン・セラミック性の電
極マットを使用しているため、該マット外面が比較的硬
く使用時における違和感があり、しかも製作コストが高
いという新たな問題が生じており、更には、使用者が該
布団を使用した場合に、特に温熱効果により人体汗腺か
ら汗が湧き出、該汗の主成分である尿素や塩分の他、皮
膚からの油性分泌物や老化蛋白質、角質等が時間経過に
より化学変化し、細菌を繁殖させると共に悪臭を放出す
るという新たな問題も生じている。
【0007】ところで本願出願人は、合成繊維に染色手
法を用いて半導体加工を施してなる有機導電性繊維(ア
クリロニトリル−硫化銅複合体)が、帯電防止性に優
れ、しかも抗菌防臭性にも優れた繊維であることを発見
した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、上記有機導電性繊維(ア
クリロニトリル−硫化銅複合体)の発見により、各種問
題点を解決でき得る電位治療用温熱布団を発明するに至
ったものであり、ヒーター線の上面に抗菌防臭性と帯電
防止性に優れたアクリロニトリル−硫化銅複合体による
電極マットを配設させることで、ヒーター熱により遠赤
外線が放射して熱効率を向上させることができ、しかも
使用時における悪臭等による不快感を除去することがで
き、且つ、安全性及び耐熱性や耐久性に優れた電位治療
用温熱布団を提供することを目的としてなされたもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとするための手段】すなわち、本発
明の電位治療用温熱布団は、硬綿体の上面に上下一対の
毛布と両毛布間に、耐熱発熱線と耐熱感熱線とからなる
温度制御可能な耐熱発熱体を配設し、該耐熱発熱体の上
面に合成繊維に染色手法を用いて半導体加工を施してな
る有機導電性繊維体を配設し、これら硬綿体と耐熱発熱
体と有機導電性繊維体とを外装材で被覆すると共にこれ
らの周囲を一体的に縫着し、ヒーターの効率を可及的に
無駄なく維持できるようにすると共に人体背面の背骨に
対する適度なクッションを与える事ができるよう構成す
ることを特徴とするものである。
【0010】また本発明の電位治療用温熱布団は、耐熱
発熱体の耐熱発熱線を、ポリエチレンテレフタレート製
巻芯と、該巻芯の外周に巻着される銅とすずの合金製発
熱線と、該合金発熱線の外周に被覆させるナイロン製熔
融体と、該ナイロン製熔融体の外周に巻着される銅とす
ずの合金製短絡線と、該合金短絡線の外周に被覆される
耐熱塩化ビニールとの五重構造にした耐熱発熱線にし、
安全性及び耐熱製と耐久性に優れるよう構成した事を特
徴とするものである。
【0011】更に本発明の電位治療用温熱布団は、耐熱
発熱体の耐熱感熱線を、ポリエチレンテレフタレート製
巻芯と、該ポリエチレンテレフタレート巻芯の外周に巻
着される銅とすずの合金製第一感知線と、該合金製第一
感知線の外周に被覆させる塩化ビニール製感熱体と、該
塩化ビニール製感熱体の外周に巻着される銅とすずの合
金製第二感知線と、該合金製第二感知線の外周にセルロ
ーステープを介して被覆される耐熱塩化ビニールとの六
重構造にした耐熱感熱線にし、耐熱感熱線内の塩化ビニ
ール製感熱体の温度によるインピーダンスの変化をコン
トローラ等により感知し、耐熱発熱線への通電量を可変
して温度制御できるように構成した事を特徴とするもの
である。
【0012】
【発明の作用】本発明の電位治療用温熱布団は、上記の
ように構成することにより、次のような作用を以たらす
ものである。すなわち、本発明の電位治療用温熱布団
は、耐熱発熱体の上面に合成繊維に染色手法を用いて半
導体加工を施してなる有機導電性繊維体を配設している
ため、該有機導電性繊維体の導電性による静電気除去能
力と、硫化銅による黄色ブドウ球菌や枯草菌、大腸菌等
の細菌の繁殖阻止能力と、発熱体熱により該有機導電性
繊維体からの遠赤外線放射能力を有し、汚れの付着が少
ないと共に使用時の人体背面の背骨に対する違和感がな
く、抗菌作用及び防臭作用により使用者に不快感を与え
ず、熱効率の良い快適な電位治療及び血行促進を行なわ
せる事ができる。
【0013】また、本発明の電位治療用温熱布団に、耐
熱発熱線や耐熱感熱線による耐熱発熱体を使用する事に
より、耐熱感熱線内の塩化ビニール製感熱体の温度変化
を外部接続器を介してコントローラ等に感知させること
ができ、安全性及び耐熱性と耐久性に優れ、しかも安定
した温度制御を行なわせる事ができる。
【0014】
【実施例】図6以降の図面において、10は、本発明の
電位治療用温熱布団の一実施例を示した斜視図ものであ
り、該電位治療用温熱布団10は、図7の中央縦断面図
に示したように、硬綿体20と、耐熱発熱体30と、有
機導電性繊維体40とを順次重合させ、これらを外装材
50で一体的に被覆縫着し、電位と温熱を発生し得るよ
うに構成するものである。
【0015】すなわち、前記硬綿体20は、ウレタンや
綿・化学繊維等を基本的なベッド形状に形成して構成さ
れるものである。
【0016】また、前記耐熱発熱体30は、前記硬綿体
20の上面に配設されるものであり、図7及び図8に示
したように、上下一対の毛布31・31と両毛布31・
31間に配設した耐熱発熱線32と耐熱感熱線33とで
構成され、耐熱発熱線32の発熱温度を耐熱感熱線33
により感知し、温度制御できるようにするものである。
【0017】尚、前記毛布31は、上述の如くその一対
間に耐熱発熱線32と耐熱感熱線33とで構成される
熱発熱体30を配設させるものであるから、予めこれら
耐熱発熱線32と耐熱感熱線33を内装し得る通路を形
成した袋状に形成しても良く、該袋状毛布の構成によ
り、組立作業時の作業効率を向上させることができる。
【0018】前記耐熱発熱線32は、図9に示したよう
に、ポリエチレンテレフタレート製巻芯321と、該巻
芯321の外周に巻着される銅とすずの合金製発熱線3
22と、該発熱線322の外周に被覆させるナイロン製
熔融体323と、該熔融体323の外周に巻着される銅
とすずの合金製短絡線324と、該短絡線324の外周
に被覆される耐熱塩化ビニール325との五重構造の耐
熱発熱線32’に構成する方がよく、該耐熱発熱線3
2’を使用することにより、安全性及び耐熱製と耐久性
を可及的に高める事ができる。
【0019】また、前記耐熱感熱線33を、図10に示
したように、ポリエチレンテレフタレート製巻芯331
と、該巻芯331の外周に巻着される銅とすずの合金製
第一感知線332と、該第一感知線332の外周に被覆
させる塩化ビニール製感熱体333と、該感熱体333
の外周に巻着される銅とすずの合金製第二感知線334
と、該感知線334の外周にセルローステープ335を
介して被覆される耐熱塩化ビニール336との六重構造
に構成した耐熱感熱線33’にした方が良く、該耐熱感
熱線33’を使用することにより、安全性及び耐熱製と
耐久性を可及的に高めることができる。
【0020】更に、上記耐熱感熱線33’と耐熱発熱線
32’との両使用により、耐熱感熱線33’内の塩化ビ
ニール製感熱体333の温度変化を外部接続器(図示せ
ず)を介してそのインピーダンスの変化をコントローラ
(図示せず)等に感知させることができ、耐熱発熱線3
2’への通電量を可変管理して、安定した温度制御を行
なわせる事ができる。
【0021】前記有機導電性繊維体40は、図7及び図
11に示したように、前記発熱体30の上面に配設され
るものであり、アクリル等の合成繊維に染色手法を用い
て硫化銅等の半導体加工を施して構成され、前記耐熱発
熱体30の発熱により該有機導電性繊維体40から遠赤
外線を放射することができると共に、抗菌能力及び防臭
能力とを有するものである。
【0022】また、この有機導電性繊維体40は、比抵
抗10−1Ω・cm〜10−2Ω・cmの導電性を有す
るため、電位治療器の300V治療電圧が通電した場合
には、電位治療器用の治療電極としても使用できる。
【0023】前記外装材50は、図7に示したように、
ウレタン・ポリエステル・綿等からなる布製のもので、
前記硬綿体20と耐熱発熱体30と有機導電性繊維体4
0を順次重合して、これらを一体的に被覆するためのも
ので有り、該外装材50の周囲は、これらが離脱しない
ように一体的に縫着されている。
【0024】図12に示した60はコントローラであ
り、安定した温度制御を行なわせるべく、耐熱感熱線
3内の塩化ビニール製感熱体333の温度変化を外部接
続器を介して感知させることができるようにしている。
【0025】該コントローラ60には、電位と温熱の切
替スイッチSW2が設けてあり、該スイッチSW2を電
位側に入力させた場合には、前記有機導電性繊維体40
にDC300Vの電位(陰イオン)が流れ、またスイッ
チSW2を温熱側に入力させた場合には、この電位治療
用温熱布団10本体の中央部に配置された35Wの耐熱
発熱線32とその周囲に配置された70Wの発熱線32
が各々発熱するのである。
【0026】また、該コントローラ60には、タイマー
スイッチSW3も設けてあり、該タイマースイッチSW
3は、前記切替スイッチSW2が電位の場合には、設定
タイマーの終了と同時に電位電源をOFF状態にし、ま
た、切替スイッチSW2が温熱の場合には、前記中央部
の35Wの耐熱発熱線33のみが、OFF状態になるよ
うに設定されている。
【0027】尚、61は電源コードであり、62は電位
コード、63は温度調節用ボリュームを示している。
【0028】
【実施例の作用】本発明の電位治療用温熱布団10は、
以上の一実施例に示したように構成されたものであり、
次にこれを使用する場合の具体的作用を、第15図に示
す電気回路図に基づいて、詳細に説明する。
【0029】電気回路は、電位治療用温熱布団10本体
内の耐熱発熱線32(若しくは耐熱発熱線32’)と、
コントローラ60内の電源スイッチSW1、シリコン制
御整流素子SCR、安全装置が夫々直列に接続されてお
り、該本体温度がコントローラ60内の設定温度に達す
ると、シリコン制御整流素子SCRはOFF状態にな
り、本体温度がコントローラ60内の設定温度未満の場
合には、シリコン制御整流素子SCRはON状態にな
り、これらの作動を常時行なうことにより、本体温度を
一定に保ち得るようにしているのである。
【0030】尚、耐熱感熱線33(若しくは耐熱感熱線
33’)の回路が切断した場合にはシリコン制御整流素
子SCRのトリガー回路が作動しなくなり、前記耐熱発
熱線32(若しくは耐熱発熱線32’)の通電はOFF
になる。
【0031】また、シリコン制御整流素子SCRが衝撃
やその他の理由により破壊され、双方向に短絡状態とな
った場合には、回路内に過大電流が流れて電流ヒューズ
ZAを溶断させ、回路を遮断できるようにしている。
【0032】更に、シリコン制御整流素子SCRが順方
向に短絡状態(半波整流状態)となった場合には、電位
治療用温熱布団10本体温度が制御されず、温度上昇を
続ける結果になるが、ナイロン溶融体が溶解して安全装
置の固定抵抗器R18が発熱し、該発熱により温度ヒュ
ーズZBが溶断し回路を遮断できるようにしている。
【0033】尚、回路図において、CX(Xは整数)は
コンデンサー、DX(Xは整数)はダイオード、RX
(Xは整数)は抵抗、SWX(Xは整数)はスイッチを
示し、LED1は電位ランプ、LED2は周囲を発熱し
たことを示す周囲用温熱ランプであり、LED3は中央
用温熱ランプを示すものである。
【0034】次に、上記実施例で示した有機導電性繊維
体40と、従来の半導体加工を施していないフェルト布
80との、赤外発光(輻射)スペクトルを比較した表に
基づいて説明する。
【0035】図13は、IFS−113V(BRUKE
R製)の装置により、DTGS検知器で光源をOFFの
状態で測定した結果を示す発光強度分布曲線であり、分
解能;8cm−1で、積算回数;512回の条件で、黒
体40℃の試料を用いて測定した発光エネルギー分布図
である。
【0036】図14は、IFS−113V(BRUKE
R製)の装置により、DTGS検知器で光源をOFFの
状態で測定した結果を示す発光強度分布曲線であり、分
解能;8cm−1で、積算回数;256回の条件で、黒
体100℃の試料を用いて測定した発光エネルギー分布
図である。
【0037】すなわち、上記各分布図からわかるよう
に、理想的な黒体の発光エネルギー分布図70(PLA
NCK式に基づく)を基本として、有機導電性繊維体4
0の発光エネルギー分布図と従来の半導体加工を施して
いないフェルト布80の発光エネルギー分布図を比較す
れば、有機導電性繊維体40の発光エネルギー分布図
が、理想的な黒体の発光エネルギー分布図70に最も近
い曲線を描いていることが明確に表われている。また、
各曲線の発光エネルギーの安定度においても、有機導電
性繊維体40の方が、従来の半導体加工を施していない
フェルト布80に比べて、大変安定していることが解っ
た。
【0038】
【発明の効果】本発明の電位治療用温熱布団は、以上の
実施例に示したように、硬綿体の上面に上下一対の毛布
と両毛布間に配設した耐熱発熱線耐熱感熱線とからな
る温度制御可能な耐熱発熱体を配設し、該耐熱発熱体
上面に合成繊維に染色手法を用いて半導体加工を施して
なる有機導電性繊維体を配設し、これらを外装材で一体
的に被覆縫着して構成されたものであるから、グラフト
カーボン・セラミック性の電極マットを使用した従来の
ものとは異なり、該マット外面に適度なクッション性を
有し、使用時における違和感を与えることがなく、しか
も、前記有機導電性繊維体を容易に製作できるために、
製作コストを引き下げることができる。
【0039】また本発明は、電極マットを従来のグラフ
トカーボン・セラミック性電極マットから、合成繊維に
染色手法を用いて半導体加工を施してなる有機導電性繊
維体にしているため、従来と同様に、発熱体熱により該
有機導電性繊維体から遠赤外線を安定放射して熱効率を
向上させ、電力費の低減を図ることができ、且つ、従来
不可能であった抗菌作用及び防臭作用を有し、しかも、
温熱布団に対する汚れの付着も少なく、使用者に不快感
を与えず、快適な電位治療と温熱治療を行なわせる事が
できる。
【0040】更に、本発明の電位治療用温熱布団は、
熱発熱線耐熱感熱線を、各々五重構造の耐熱発熱線や
六重構造の耐熱感熱線を使用する事で、耐熱感熱線内の
塩化ビニール製感熱体の温度変化をコントローラに感知
させることができ、安全性及び耐熱製と耐久性に優れ、
しかも安定した温度制御を行なわせる事ができる。
【0041】よって、本発明は、従来の各種問題点を解
決し、熱効率を向上させることができると共に、使用時
における悪臭等による不快感を除去することができ、し
かも安全性及び耐熱性や耐久性に優れる画期的なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一実施例を示した斜視図である。
【図2】従来の一実施例を示した説明図である。
【図3】従来の一実施例を示した説明図である。
【図4】従来のヒーター線の一実施例を示した説明図で
ある。
【図5】従来の一実施例を示した回路図である。
【図6】本発明の一実施例を示した斜視図である。
【図7】本発明の一実施例を示した中央縦断面図であ
る。
【図8】本発明における耐熱発熱体の配線状況の一実施
例を示した説明図である。
【図9】本発明における耐熱発熱線の他の実施例を示し
た説明図である。
【図10】本発明における耐熱感熱線の他の実施例を示
した説明図である。
【図11】本発明における有機導電性繊維体の配設状況
の一実施例を示した説明図である。
【図12】本発明のコントローラの一実施例を示した中
央縦断面図である。
【図13】本発明の有機導電性繊維体と従来の半導体加
工を施していないフェルト布とを比較した発光エネルギ
ー分布図である。
【図14】本発明の有機導電性繊維体と従来の半導体加
工を施していないフェルト布とを比較した発光エネルギ
ー分布図である。
【図15】本発明の一実施例を示した電気回路図であ
る。
【符号の説明】
10 電位治療用温熱布団 20 硬綿体 30 耐熱発熱体 31 毛布 32 耐熱発熱線 32’ 耐熱発熱線 321 ポリエチレンテレフタレート製巻芯 322 合金製発熱線 323 ナイロン製熔融体 324 合金製短絡線 325 耐熱塩化ビニール 33 耐熱感熱線 33’ 耐熱感熱線 331 ポリエチレンテレフタレート製巻芯 332 合金製第一感知線 333 塩化ビニール製感熱体 334 合金製第二感知線 335 セルローステープ 336 耐熱塩化ビニール 40 有機導電性繊維体 50 外装材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−79671(JP,A) 特開 昭63−63473(JP,A) 特開 平3−163784(JP,A) 実開 昭61−204391(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61N 1/10 A61F 7/08 A61N 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬綿体の上面に上下一対の毛布と両毛布
    間に、耐熱発熱線と耐熱感熱線とからなる温度制御可能
    耐熱発熱体を配設し、該耐熱発熱体の上面に合成繊維
    に染色手法を用いて半導体加工を施してなる有機導電性
    繊維体を配設し、これら硬綿体と耐熱発熱体と有機導電
    性繊維体とを外装材で被覆すると共にこれらの周囲を一
    体的に縫着して構成する事を特徴とする電位治療用温熱
    布団。
  2. 【請求項2】 前記耐熱発熱体の耐熱発熱線を、ポリエ
    チレンテレフタレート製巻芯と、該巻芯の外周に巻着さ
    れる銅とすずの合金製発熱線と、該合金発熱線の外周に
    被覆させるナイロン製熔融体と、該ナイロン製熔融体の
    外周に巻着される銅とすずの合金製短絡線と、該合金短
    絡線の外周に被覆される耐熱塩化ビニールとの五重構造
    に構成した耐熱発熱線にすることを特徴とする請求項1
    の電位治療用温熱布団。
  3. 【請求項3】 前記耐熱発熱体の耐熱感熱線を、ポリエ
    チレンテレフタレート製巻芯と、該ポリエチレンテレフ
    タレート巻芯の外周に巻着される銅とすずの合金製第一
    感知線と、該合金製第一感知線の外周に被覆させる塩化
    ビニール製感熱体と、該塩化ビニール製感熱体の外周に
    巻着される銅とすずの合金製第二感知線と、該合金製第
    二感知線の外周にセルローステープを介して被覆される
    耐熱塩化ビニールとの六重構造に構成した耐熱感熱線に
    することを特徴とする請求項1の電位治療用温熱布団。
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