JP3261372B2 - 結合型蒸留塔 - Google Patents

結合型蒸留塔

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JP3261372B2
JP3261372B2 JP32248699A JP32248699A JP3261372B2 JP 3261372 B2 JP3261372 B2 JP 3261372B2 JP 32248699 A JP32248699 A JP 32248699A JP 32248699 A JP32248699 A JP 32248699A JP 3261372 B2 JP3261372 B2 JP 3261372B2
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Sibata Scientific Tech Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/141Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column where at least one distillation column contains at least one dividing wall

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結合型蒸留塔に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般に、多成分を含む原液か
ら各成分を分離させて取り出す場合、複数の蒸留塔を分
散させて構成される分散型蒸留塔が使用されているが、
近年、これら分散された複数の蒸留塔を一つに結合した
結合型蒸留塔が使用されている(特開平9−29970
1号参照)。結合型蒸留塔1は、図8に示すように第1
セクション2、第2セクション3、第3セクション4、
第4セクション5、第5セクション6、第6セクション
7、第7セクション8、第8セクション9及び第9セク
ション10から構成されている。
【0003】前記第3セクション4、第4セクション
5、第5セクション6及び第6セクション7は、それぞ
れ平板状の中仕切り11〜14によって第1室4A、5
A、6A、7Aと第2室4B、5B、6B、7Bとに区
分され、互いに隣接するよう構成されている。また、前
記第1室4A、5A、6A、7Aによって第1の蒸留部
15が形成され、第1セクション2、第2セクション3
及び第2室4B、5Bによって第2の蒸留部16が形成
され、第2室6B、7B、第7セクション8、第8セク
ション9及び第9セクション10によって第3の蒸留部
17がそれぞれ形成されている。
【0004】結合型蒸留塔1のほぼ中央に前記第5セク
ション6が設けられ、第1室6Aには、フィードノズル
20Aが設けられ、第2室6Bには、サイドカットノズ
ル20Bが設けられている。このフィードノズル20に
三つの成分A〜Cを含有する原液が供給される。なお、
成分Aは成分Bより、成分Bは成分Cより沸点が低いも
のとする。
【0005】前記第1の蒸留部15においては、前記フ
ィードノズル20Aより上方に設けられた第1室5Aに
よって濃縮部が形成され、フィードノズル20Aより下
方に設けられた第1室7Aによって回収部が形成され
る。前記第2の蒸留部16においては、前記第1の蒸留
部15の上端より上方に設けられた第1セクション2に
よって濃縮部が形成され、前記第1の蒸留部の上端より
下方に設けられた第2室4Bによって回収部が形成され
る。さらに、前記第3の蒸留部17においては、前記第
1蒸留部15の下端より上方に設けられた第2室7Bに
よって濃縮部が形成され、前記第1蒸留部15の下端よ
り下方に設けられた第8セクション9によって回収部が
形成される。そして、第2の蒸留部16の濃縮部2は、
第2セクション3及び第1室4Aを介して、第1の蒸留
部15の濃縮部5Aの上端に接続され、回収部5Bは、
第2室4B及び第2セクション3を介して、第2の蒸留
部16の濃縮部2の下端に接続されている。また、第3
の蒸留部17の回収部9は、第8セクションを介して前
記第1の回収部7Aの下端に接続され、濃縮部7Bは、
第8セクションを介して第3の蒸留部17の回収部9の
上端に接続されている。
【0006】結合型蒸留塔1の塔頂には、蒸気出口51
が形成され、塔底には缶出液出口52がそれぞれ形成さ
れ、第1セクションの2の上部には還流液入口53が形
成され、第9セクション10には蒸気入口54が形成さ
れている。
【0007】次に、結合型蒸留塔における蒸留過程につ
いて説明する。先ず、フィードノズル20Aから供給さ
れた成分A〜Cを含有する原液は、第1の蒸留部15の
回収部に誘導され、該回収部においては、上段において
成分A、Bに富んだ蒸気を、下段になるに従って成分
B、Cに富んだ蒸気を発生させ、第1の蒸留部15の下
端から第3の蒸留部17に成分B、Cに富んだ液体が排
出される。さらに、該成分B、Cに富んだ液体は、第3
の蒸留部17内において加熱されて成分B、Cに富んだ
蒸気を発生させる。該成分B、Cに富んだ蒸気は、第1
の蒸留部15の回収部内を上昇する間に、成分A〜Cを
含有する原液と接触し、該原液から成分A、Bに富んだ
蒸気を発生させる。
【0008】続いて、前記成分A、Bに富んだ蒸気は、
第1の蒸留部15の濃縮部内を上昇し、前記第1の蒸留
部15の上端から第2の蒸留部16に排出される。さら
に、該成分A、Bに富んだ蒸気は、第2の蒸留部16内
において冷却され、凝縮され、成分A、Bに富んだ液体
になる。そして、該成分A、Bに富んだ液体の一部は第
1の蒸留部15の濃縮部に還流され、該濃縮部内を上昇
する成分A、Bに富んだ蒸気と接触する。
【0009】このようにして、第1の蒸留部15の上端
から第2の蒸留部16に成分A、Bに富んだ蒸気を供給
することができる。一方、第1の蒸留部15の下端から
第3の蒸留部17に成分B、Cに富んだ液体を供給する
ことができる。そして、第3の蒸留部17の回収部にお
いては、成分B、Cに富んだ液体が下方に移動し、上段
において成分Bに富んだ蒸気を、下段になるに従って成
分Cに富んだ蒸気を発生させる。したがって、成分Cに
富んだ液体が缶出液出口52に缶出液として排出され
る。そして、前記缶出液出口52に排出された成分Cに
富んだ缶出液の一部は図示しない蒸発器に送られ、該蒸
発器によって加熱されて成分Cに富んだ蒸気になる。該
成分Cに富んだ蒸気は、蒸気入口54から第9セクショ
ン10に供給され、該第9セクション10内及び第3の
蒸留部17の回収部内を上昇する間に、成分B、Cに富
んだ液体と接触し、該液体から成分Bに富んだ蒸気を発
生させる。
【0010】続いて、前記成分Bに富んだ蒸気の一部
は、第3の蒸留部17の濃縮部内を上昇し、第3の蒸留
部17の上端において成分Bに富んだ液体と接触して液
体になる。このようにして、第3の蒸留部17の上端に
おいて得られた成分Bに富んだ液体は、サイドカットノ
ズル20Bにサイドカット液として排出される。一方、
前記第2の蒸留部16の回収部においては、成分A、B
に富んだ液体が下方に移動し、上段において成分Aに富
んだ蒸気を、下段になるに従って成分Bに富んだ液体を
発生させる。したがって、前記第2の蒸留部16の下端
において成分Bに富んだ液体が得られる。
【0011】続いて、前記成分Aに富んだ蒸気は、第2
の蒸留部16の濃縮部内を上昇して前記蒸気出口51に
排出され、図示しない凝縮器に送られ、該凝縮器によっ
て凝縮され、成分Aに富んだ液体になる。そして、成分
Aに富んだ液体を還流液入口53から供給され、第2の
蒸留部16の濃縮部に還流し、該濃縮部内を上昇する蒸
気と接触させて、成分Aの蒸留分離の効率を向上させて
いる。
【0012】このようにして、前記第2の蒸留部16に
よって成分A、Bに富んだ液体が、成分Aに富んだ液体
と成分Bに富んだ液体とに分離させられ、成分Aに富ん
だ液体が前記凝縮器によって凝縮され、留出液として排
出され、成分Bに富んだ液体がサイドカットノズル20
Bにサイドカット液としてそれぞれ排出される。また、
前記第3の蒸留部17によって成分B、Cに富んだ液体
が、成分Bに富んだ液体と成分Cに富んだ液体とに分離
させられ、成分Bに富んだ液体がサイドカットノズル2
0Bに、成分Cに富んだ液体が缶出液出口52に缶出液
としてそれぞれ排出される。
【0013】以上のような結合型蒸留塔において、第2
セクション3は、分配器として機能している。すなわ
ち、第2セクション3は、図9に示すように第1セクシ
ョン2から矢印Aで示すように流下してきた液体を、流
量を調整して第3セクション4に分配させて供給すると
ともに、該第3セクション4から矢印Bで示すように上
昇してきた蒸気を第1セクション2に供給する。前記第
2セクション3は、円筒状の塔本体61、液体を溜める
ための底板62、該底板62の中央において上方に立ち
上がるとともに、第3セクション4と連通する連通口を
形成する蒸気筒63、蒸気筒63の上端を覆うキャップ
64、及びキャップ64の上面に配設され、液体の流れ
を規制する一対の弧状の規制板65から構成されてい
る。そして、底板62には、液体を下方の第3セクショ
ン4に分配させて供給するために分配孔66が形成され
ている。そして、前述したように、前記第3セクション
4は第1室4Aと第2室4Bとに区分されているので、
第1室4Aに対応する分配孔66の数と、第2室4Bに
対応する分配孔66の数とを変化させることによって、
第1室4A及び第2室4Bそれぞれに供給する液体の量
を制御することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
結合型蒸留塔の分配器は、結合型蒸留塔に固定されてお
り、そのため前記第1室4A及び第2室4B、すなわち
第1の蒸留塔の濃縮部及び第2の蒸留塔の回収部それぞ
れに供給する液体の量を調整する場合に、結合型蒸留塔
を一旦分解しなければならず、その作業は極めて煩雑で
ある。
【0015】そこで、本発明は、結合型蒸留塔を分解せ
ずに第1の蒸留塔の濃縮部及び第2の蒸留塔の回収部そ
れぞれに供給する液体の量を調整することができる結合
型蒸留塔を提供することを目的とする。
【0016】本発明は、以上の目的を達成するためにな
されたもので、(a)フィードノズルを介して原液が供
給され、前記フィードノズルより上方に形成された濃縮
部、及び前記フィードノズルより下方に形成された回収
部を備えた第1の蒸留部と、(b)該第1の蒸留部の上
端に接続され、該上端より上方に形成された濃縮部、及
び該濃縮部の下端に接続され、前記第1の蒸留部の上端
より下方に形成された回収部を備えた第2の蒸留部と、
(c)前記第1の蒸留部の下端に接続され、該下端より
下方に形成された回収部、及び該回収部の上端に接続さ
れ、前記第1の蒸留部の下端より上方に形成された濃縮
部を備えた第3の蒸留部と、を備え、(d)前記第1の
蒸留部の濃縮部と第2の蒸留部の回収部、及び前記第1
蒸留部の回収部と第3蒸留部の濃縮部をそれそれ中仕切
りを介して隣接されていることを特徴とする結合型蒸留
塔において、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2
の蒸留部における回収部の上方には、それぞれに供給さ
れる液体を特定の割合で分配する分配器が設けられ、
分配器の外周には、棒状のものが挿入可能な中心に向か
った孔が形成され、前記分配器は、前記第1の蒸留部に
おける濃縮部及び第2の蒸留部における回収部に装着さ
れた状態で、前記中仕切りに含まれる軸を中心に回転し
て、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部
における回収部それぞれに連通する分配孔の総面積を変
化させるよう構成されていることを特徴とする、もので
ある。
【0017】以上のように、本発明において、分配器
は、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部
における回収部に装着された状態で回転して、前記第1
の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部における回収
部それぞれに連通する分配孔の総面積を変化させるよう
構成されているので、分配器を前記第1の蒸留部におけ
る濃縮部及び第2の蒸留部における回収部から取り外さ
ずに回転させることにより、それぞれに供給する液体の
割合を変化させるができる。
【0018】また、本発明において、前記分配器は、前
記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部におけ
る回収部それぞれに連通する分配孔の数を変化させるこ
とにより、孔の総面積を変化させるよう構成されている
ことが好ましい。
【0019】
【発明の実施の態様】次に、本発明に係る結合型蒸留塔
の実施例について、図面に基づいて説明する。図1は、
本実施例に係る結合型蒸留塔の概略図である。本実施例
に係る結合型蒸留塔1は、第1セクション2、第2セク
ション3、第3セクション4、第4セクション5、第5
セクション6、第6セクション7、第7セクション8、
第8セクション9及び第9セクション10から構成され
ている。
【0020】第4セクション5、第5セクション6及び
第6セクション7は、それぞれ平板状の中仕切り12〜
14によって第1室5A、6A、7Aと第2室5B、6
B、7Bとに区分され、互いに隣接するよう構成されて
いる。また、前記第1室5A、6A、7Aによって第1
の蒸留部15が形成され、第1セクション2、第2セク
ション3、第3セクション及び第2室5Bによって第2
の蒸留部16が形成され、第2室6B、7B、第7セク
ション8、第8セクション9及び第9セクション10に
よって第3の蒸留部17がそれぞれ形成されている。
【0021】結合型蒸留塔1のほぼ中央には、前記第5
セクション6が設けられ、第1室6Aには、フィードノ
ズル20Aが設けられ、第2室6Bには、サイドカット
ノズル20Bが設けられている。このフィードノズル2
0Aに三つの成分A〜Cを含有する原液が供給される。
なお、成分Aは成分Bより、成分Bは成分Cより沸点が
低いものとする。
【0022】前記第1の蒸留部15においては、フィー
ドノズル20Aより上方に設けられた第1室5Aによっ
て濃縮部が形成され、フィードノズル20Aより下方に
設けられた第1室7Aによって回収部が形成される。前
記第2の蒸留部16においては、前記第1の蒸留部15
の上端より上方に設けられた第1セクション2によって
濃縮部が形成され、前記第1の蒸留部の上端より下方に
設けられた第2室5Bによって回収部が形成される。さ
らに、前記第3の蒸留部17においては、前記第1蒸留
部15の下端より上方に設けられた第2室7Bによって
濃縮部が形成され、前記第1蒸留部15の下端より下方
に設けられた第8セクション9によって回収部が形成さ
れる。そして、第2の蒸留部16の濃縮部2は、第2セ
クション3及び第3セクション4を介して、第1の蒸留
部15の濃縮部5Aの上端に接続され、回収部5Bは、
第3セクション4及び第2セクション3を介して、第2
の蒸留部16の濃縮部2の下端に接続されている。ま
た、第3の蒸留部17の回収部9は、第8セクションを
介して前記第1の回収部7Aの下端に接続され、濃縮部
7Bは、第8セクションを介して第3の蒸留部17の回
収部9の上端に接続されている。
【0023】第3セクション4は、第1の蒸留部におけ
る濃縮部5A及び第2の蒸留部における回収部5Bそれ
ぞれに供給される液体を特定の割合で分配する分配器と
して機能する。第3セクション4は、図2に示すように
外筒体21と、外筒体21に収容される内筒体22と、
内筒体22の外周面に取り付けられるドーナツ状の上板
23及び底板24と、を備えている。
【0024】図3に示すように、外筒体21の上面及び
底面には、円状の溝21A及び21Bが形成されてお
り、これら溝21A及び21Bの内側には、外筒体21
の内周面21Cに連続する段差21D及び21Eが形成
されている。これら段差21D及び21Eには、前記ド
ーナツ状の上板23及び底板24が装着されるよう構成
されており、上板23及び底板24は、ねじ25によっ
て段差21D及び21Eに固定される。また、外筒体2
1の外周面の上端21F及び下端21Gは、径が小さく
なるよう形成され、外筒体21の外周には、中心方向に
向いた孔26が形成されている。
【0025】内筒体22の外径は、ドーナツ状の上板2
3及び底板24の内径と同一で、かつ外筒体21の内径
よりも小さく形成されている。よって、内筒体22の外
周面22Aと外筒体21の内周面21Cの間には、空間
27が形成される。内筒体22の外周面22Aの上方に
は、内筒体22の外周面から内面に連通する複数の孔2
8が形成されている。
【0026】上板23には、それを外筒体21の段差2
1Dに固定するねじ25が挿入するねじ穴29が外周に
沿って形成され、ねじ穴29の内側には、複数の分散孔
30が周方向に均等な間隔をおいて形成されている。底
板24には、それを外筒体21の段差21Eに固定する
ねじ25が挿入するねじ穴31が外周に沿って形成さ
れ、ねじ穴31の内側には、複数の分配孔32が周方向
に不均等な間隔をおいて形成されている。すなわち、底
板24に形成された分配孔32は、図4に示すように後
側に形成されたねじ穴31Aと右側に形成されたねじ穴
31Bの間に4つ、ねじ穴31Bと前側に形成されたね
じ穴31Cの間に2つ、ねじ穴31Cよりも若干左側に
1つ、左側のねじ穴31Dの前側に1つ形成されてお
り、ねじ穴31Dとねじ穴31Aの間には、1つも形成
されていない。
【0027】第3セクション4は、その上端に取り付け
られた上部支持フランジ33を介して第2セクション3
に接続され、下端に取り付けられた下部支持フランジ3
4を介して第4セクション5に接続されるよう構成され
ている。外筒体21の上面に形成された溝21Aと上部
支持フランジ33の間には、Oリング35が介在されて
おり、また外筒体21の底面に形成された溝21Bと下
部支持フランジ34の間には、Oリング36が介在され
ており、これらにより、上部支持フランジ33と外筒体
21の上面、及び下部支持フランジ34と外筒体21の
底面は、気密を保っている。
【0028】上部支持フランジ33の底面の中央には、
図3に示すように、円形状の一段の窪み33Aが形成さ
れており、該窪み33Aの内径は、外筒体21の上端2
1Fの外径より若干大きく形成されており、外筒体21
の上端21Fが窪み33Aに嵌め込まれるよう構成され
ている。また、下部支持フランジ34の上面の中央に
は、図3及び5に示すように、円形状の二段の窪み34
A、34Bが形成されており、それら窪み34A、34
Bの中には、第4セクション5に接続された際に中仕切
り12と連続する仕切り板39が設けられている。下部
支持フランジ34の上段の窪み34Aの内径は、外筒体
21の下端21Gの外径より若干大きく形成されてお
り、外筒体21の下端21Gが窪み34Aに嵌め込まれ
るよう構成されている。さらに、下部支持フランジ34
の下段の窪み34Bの底面には、第4セクション5に連
通する複数の供給孔40が形成されている。
【0029】上部支持フランジ33には、ボルト41が
羅合するねじ穴42が外周に沿って複数形成されてお
り、下部支持フランジ34には、ボルト41が貫通する
孔43が外周に沿って複数形成されている。したがっ
て、ボルト41を締め付けることによって、上部支持フ
ランジ33と下部支持フランジ34は、気密性を保ちな
がら、第3セクション4を挟持することができる。ま
た、外筒体21の上端21F及び下端21Gが上部支持
フランジ33の窪み33A及び下部支持フランジ34A
に嵌め込まれているので、ボルト41を締め付け状態か
ら若干緩めることにより、第3セクション4を上部支持
フランジ33及び下部支持フランジ34に対して回転す
ることができる状態にすることができる。第3セクショ
ン4を上部支持フランジ33及び下部支持フランジ34
に対して回転する場合、外筒体21の外周面に形成され
た孔26に、例えばドライバーなど棒状のものを挿入し
て、それを把持することにより、容易に第3セクション
4を回転することができる。なお、図2に示すように、
外筒体21の外周面には、第3セクション4の回転量を
表す目盛21Hが設けられており、目盛を設けることに
より、容易に第3セクション4の回転量を認識すること
ができる。なお、回転量を表示する目盛の形態は、これ
に限定されず、他の形態で表示しても良い。
【0030】また、上部支持フランジ33と第2セクシ
ョン3の下端の間、及び下部支持フランジ34と第4セ
クション5の上端の間には、PTFE44が介在されて
おり、これにより第2セクション3、上部支持フランジ
33、第3セクション4、下部支持フランジ34、及び
第4セクション5を気密に連通することができる。さら
に、第2セクション3の内部には、内筒体22と外径が
同じである約円柱状の傘体45が設置されており、傘体
45は、内筒体22の真上に位置するよう設置されてい
る。
【0031】次に、本実施例に係る結合型蒸留塔1の第
3セクション(分配器)4の動作について説明する。先
ず、フィードノズル20Aから供給された成分A〜Cを
含有する原液は、第1の蒸留部15の回収部に誘導さ
れ、該回収部においては、上段において成分A、Bに富
んだ蒸気を、下段になるに従って成分B、Cに富んだ蒸
気を発生させる。成分A、Bに富んだ蒸気は、第1の蒸
留部15の濃縮部内を上昇し、図3の一点破線Aに示す
ように、前記第1の蒸留部15の上端から第2の蒸留部
16に排出され、第3セクション4の内筒体22内を通
過して、第2セクション3まで導かれ、次いで第1セク
ション2、すなわち第2の蒸留部16の濃縮部に導かれ
る。そして、該成分A、Bに富んだ蒸気は、第2の蒸留
部16の濃縮部内において冷却され、凝縮され、成分
A、Bに富んだ液体になる。
【0032】成分A、Bに富んだ液体は、第1セクショ
ン2から第2セクション3内に流出され、第2セクショ
ン3内を流下するが、第2セクション3内には、傘体4
5があるため、成分A、Bに富んだ液は、傘体45の真
下、すなわち内筒体22内に流下することない。したが
って、第2セクション3から第3セクション4内に流出
した液体は、先ず内筒体22の外側に存する上板21に
当たり、上板21に形成された分散孔30によって周方
向に均等に分散されて、内筒体22と外筒体21の間に
形成された空間27内に流下する。次に、成分A、Bに
富んだ液は、底板24に当たり、底板24に形成された
分配孔32を通って、第4セクション5の第1室5A内
又は第2室5B内に流出する。この際、分配孔32が周
方向に不均衡な間隔をおいて形成されているので、仕切
り板39を境に分配孔32の数に応じて、成分A、Bに
富んだ液体は、第4セクション5の第1室5A又は第2
室5Bに分配される。
【0033】すなわち、表1に示すように、図4におい
て、第3セクション4をマイナス10度回転すると、第
1室5Aに連通する分配孔32は、1つであるのに対し
て、第2室5Bに連通する分配孔32は、7つであるの
で、第1室5A及び第2室5Bに供給される液体の量
は、1:7に分配される。分配器をプラス20度回転す
ると、供給される液体の量は、2:6に分配される。な
お、分配孔32の数(個数)については、これに限定さ
れず、蒸留塔のサイズにより変更しても良く、また分配
比率の組合せ方法についても適宜変更しても良い。
【0034】
【表1】 本実施例において、第1室5A又は第2室5Bに分配さ
れる液体の割合を変える場合は、ボルト41を緩めて、
外筒体21の外周面に形成された孔26にドライバーな
ど(図示省略)を挿入して第3セクション4を第4セク
ション5に対して回動することにより行うことができ、
結合型蒸留塔を分解する必要がない。
【0035】次に、本発明に係る結合型蒸留塔の第2実
施例について説明する。第2実施例に係る結合型蒸留塔
は、第1実施例と第3セクション4の内筒体22及び底
板24の形状が異なる。図6に示すように、第2実施例
における内筒体22の外周面22Aの軸方向に中間の位
置には、周方向に不均等な間隔をおいて複数の分配孔2
2Bが形成されている。一方、底板24には、分配孔が
形成されていない。よって、第2実施例においては、第
2セクション3から第3セクション4内に流出した成分
A、Bに富んだ液体は、底板24から第4セクション5
に流下せず、一旦内筒体22と外筒体21の間に形成さ
れた空間27に溜められ、空間27に溜められた液体の
水面が内筒体22の外周面22Aに形成された分配孔2
2Bの位置を超えたときに、液体は、分配孔22Bから
内筒体22の内部に流下して、第4セクション5内に流
下する。この際、内筒体22の外周面22Aに形成され
た分配孔22Bは、周方向に不均等な間隔をおいて形成
されているので、分配孔22Bの数に応じて、第4セク
ション5の第1室5A及び第2室5Bそれぞれに適当な
割合で分配される。
【0036】以上のように第1及び第2実施例において
は、分配孔の数を変化させることにより、分配孔の総面
積を変化させたが、これに限定されず、図7に示すよう
に底板24A、24Bを二枚重ねて、上側の底板に三角
形の分配孔32Aを形成し、下側の底板に円形の分配孔
32Bを形成し、これら分配孔32A、32Bを重ね合
わせて、一方をずらすことにより、分配孔の総面積を変
化させても良い。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、結合型
蒸留塔を分解せずに第1の蒸留塔の濃縮部及び第2の蒸
留塔の回収部それぞれに供給する液体の量を調整するこ
とができる結合型蒸留塔を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結合型蒸留塔の実施例の概略図で
ある。
【図2】本実施例に係る結合型蒸留塔に使用される分配
器の分解図である。
【図3】本実施例に係る結合型蒸留塔に使用される分配
器の正面断面図である。
【図4】本実施例に係る結合型蒸留塔に使用される分配
器の底板の平面図である。
【図5】本実施例に係る結合型蒸留塔に使用される下部
支持フランジの斜視図である。
【図6】本発明に係る結合型蒸留塔の第2実施例に使用
される分配器の内筒体及び底板を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る結合型蒸留塔に使用される分配器
の内筒体及び底板の他の例の斜視図である。
【図8】従来の結合型蒸留塔の概略図である。
【図9】従来の結合型蒸留塔に使用される分配図の正面
断面図である。
【符号の説明】
1 結合型蒸留塔 2、5A、7B 濃縮部 4 分配器(第3セクション) 5B、7A、9 回収部 15 第1の蒸留部 16 第2の蒸留部 17 第3の蒸留部 32 分配孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 陽一 東京都品川区北品川五丁目9番11号 住 友重機械工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−299701(JP,A) 特開 平9−299702(JP,A) 特開 平7−60003(JP,A) 実開 平3−7903(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 3/00 - 3/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)フィードノズルを介して原液が供
    給され、前記フィードノズルより上方に形成された濃縮
    部、及び前記フィードノズルより下方に形成された回収
    部を備えた第1の蒸留部と、(b)該第1の蒸留部の上
    端に接続され、該上端より上方に形成された濃縮部、及
    び該濃縮部の下端に接続され、前記第1の蒸留部の上端
    より下方に形成された回収部を備えた第2の蒸留部と、
    (c)前記第1の蒸留部の下端に接続され、該下端より
    下方に形成された回収部、及び該回収部の上端に接続さ
    れ、前記第1の蒸留部の下端より上方に形成された濃縮
    部を備えた第3の蒸留部と、を備え、(d)前記第1の
    蒸留部の濃縮部と第2の蒸留部の回収部、及び前記第1
    蒸留部の回収部と第3蒸留部の濃縮部をそれそれ中仕切
    りを介して隣接されていることを特徴とする結合型蒸留
    塔において、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2
    の蒸留部における回収部の上方には、それぞれに供給さ
    れる液体を特定の割合で分配する分配器が設けられ、
    分配器の外周には、棒状のものが挿入可能な中心に向か
    った孔が形成され、前記分配器は、前記第1の蒸留部に
    おける濃縮部及び第2の蒸留部における回収部に装着さ
    れた状態で、前記中仕切りに含まれる軸を中心に回転し
    て、前記第1の蒸留部における濃縮部及び第2の蒸留部
    における回収部それぞれに連通する分配孔の総面積を変
    化させるよう構成されていることを特徴とする結合型蒸
    留塔。
  2. 【請求項2】 前記分配器は、前記第1の蒸留部におけ
    る濃縮部及び第2の蒸留部における回収部それぞれに連
    通する孔の数を変化させることにより、分配孔の総面積
    を変化させるよう構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の結合型蒸留塔。
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