JP3259723B2 - 情報端末および測位方法 - Google Patents
情報端末および測位方法Info
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Description
どの電波を受信して現在地を測位可能な手段を備えた情
報端末および測位方法に関し、特に、ユーザが携帯して
持ち運びできる携帯端末に関するものである。
して現在地を測位する航法システム(測位システム)を
搭載したシステムが、カーナビゲーションシステムを始
め多くの分野で利用されている。そして、このような測
位システムにおいては、短時間に精度良く現在地を求め
ることが重要な機能の1つである。最初の位置決定まで
の時間を高速化することに関するものとしては、特開平
11−83976号があり、GPSにより現在地を測位
するために初期情報として必要な時刻、各衛星の軌道情
報(軌道暦、Ephemeris、エフェメリス)、衛星群の情
報(衛星暦、Almanac、アルマナック)および電離層の
補正データなどをサーバからインターネットを介して取
得することが記載されている。
に加えて、適当な初期位置を与えることもGPS衛星か
らの電波を受信して現在地を求める処理を短時間で行う
ためには重要である。与えられた初期位置に基づき、そ
の初期位置の現在時間で見えると予想されるGPS衛星
を計算し、そのGPS衛星からの信号を探索および補足
することにより電波測位を行う処理が開始されるからで
ある。したがって、与えられた初期位置が実際の現在地
に対し大きく異なると、予測されるGPS衛星を探索し
て補足できないことを認識してから、新たに現在地が不
明なものとしてGPS衛星を探索する処理を開始するこ
とになるので、逆に初期位置を与えない方が短時間で現
在地を取得できるということになる。
したシステムでは、ほぼ常にシステムが稼動状態にあ
る。したがって、定期的にGPS衛星からの電波を補足
して現在地を測位する際に初期位置として最終測位(前
回の測位)した現在地を用いることでまったく問題はな
い。また、測位システムを起動する際も、その間に大き
く車が移動していることはないので、最終測位した現在
地を初期位置として採用することがもっとも適してい
る。
地が測位できる機能を備えた携帯型の端末においては、
端末がオフ状態で携帯される期間および距離が予測でき
ない。したがって、最終位置が現在地を求めるための初
期位置として適していないことがあり、むしろ、そのよ
うなケースが普通であると考えることができる。初期位
置として有効な範囲は、現在地から150km程度、さ
らに離れても数100km程度の範囲であり、旅行など
をしたときに数時間移動した後に現在地を測位しようと
すると、最終位置が初期位置として適していない状態に
なっていることは多い。
在地を得るためには、何らかの手段で現在地に近い位置
情報を与えることが望ましい。もっとも簡単な方法は、
ユーザ自身がもっとも近いと思われる地図上の位置を入
力することである。しかしながら、この方法では、ユー
ザが現在地をある程度把握している必要があり、GPS
を搭載した端末のメリットを100%活かしているとは
いえない。さらに、ユーザが位置情報を入力するために
地図を表示するなどのインターフェースを用意する必要
があり、そのための処理時間および操作時間が増えるの
で使いにくいシステムになってしまう。
に搭載された測位システムにより現在地を測位するとき
に、最終測位した位置から遠く離れた場所でも、ユーザ
が現在地を入力しなくても短時間に現在地を測位するこ
とができる機能を備えた情報端末および測位方法を提供
することを目的としている。
端末においては、測位システムに加えてPHSなどの無
線通信システムを搭載している場合は、基地局の位置情
報が得られることに着目し、その基地局の位置情報を初
期位置として採用できるようにしている。すなわち、本
発明の情報端末は、衛星からの電波を受信して現在地を
測位する測位手段と、無線を介して通信する際に基地局
の位置情報を取得可能な通信手段と、測位手段において
現在地を求める際の初期位置として基地局の位置情報を
設定可能な初期位置設定手段とを有することを特徴とし
ている。このような機能を有する端末は、GPSなどの
測位手段と、PHSなどの通信手段を備えた端末に、衛
星からの電波を受信して現在地を測位する際に、その前
に無線を介して通信したときの基地局の位置情報を初期
位置として設定する初期位置設定手段を有する測位制御
装置をインストールすることにより実現できる。また、
本発明の測位方法は、衛星からの電波を受信して現在地
を測位する測位工程と、無線を介して通信する際に基地
局の位置情報を取得する処理を行う通信工程と、測位工
程において現在地を求める際の初期位置として基地局の
位置情報を設定する処理を行う初期位置設定工程とを有
することを特徴としている。
すCSIDを自動的に入手することができるので、その
CSIDから基地局の位置情報を取得することができ
る。携帯電話により通信する場合は、現状では通信範囲
が広いためにPHSほど現在地に近い基地局の位置情報
は得られないが、GPSにより現在地を測位する際の初
期位置としては現在地に十分に近く利用可能な位置情報
として利用できる。したがって、最終測位した位置から
離れた場所において通信手段を用いて通信を行っていれ
ば、ユーザが位置情報を入力しなくても、現在地を測位
するのに適した初期位置を自動的に測位手段に提供で
き、ユーザの手を煩わせずに適切な初期位置に基づき短
時間で現在地を求めることができる。
信手段により通信を行っているとは限らない。また、最
終測位した位置が現在地に近い場合には、最終測位した
位置を初期位置とすることが望ましい。そこで、初期位
置を設定する際は、第1の時間以内、たとえば10分程
度以内に最終測位していれば、その最終測位した位置情
報を初期位置とし、第1の時間より長い第2の時間以
内、たとえば1時間程度以内に最終測位したときは、そ
の最終測位したときより時間的に新しい基地局の位置情
報があれば、その基地局の位置情報を初期位置とし、新
しい基地局の位置情報がなければ、最終測位した位置情
報を初期位置とすることが望ましい。さらに、第2の時
間より過去に最終測位したときは、第2の時間以内に得
られた基地局の位置情報があれば、その基地局の位置情
報を初期位置とし、該当する基地局の位置情報がなけれ
ば初期位置を設定しないようにすることが望ましい。
により移動しているとしても最終測位した位置から大幅
に離れていることはないので、最終測位した位置を初期
位置とすることが適当である。一方、1時間程度以内で
あれば、数100kmも移動することはないが、最終測
位した位置よりも新しい基地局の位置情報があれば、そ
れを初期位置として採用することにより短時間で現在地
を求めることができる。また、1時間程度以内であれば
数100km以上移動することはないので、基地局の位
置情報がなければ、最終測位した位置を初期位置として
電波測位した方が短時間に現在地を測位できる。これに
対し、第2の時間、すなわち1時間を超えた時間が経過
すると、数100km以上移動することがあるので、1
時間以内に得られた基地局の位置情報があればそれを初
期位置とし、適当な基地局の位置情報がなければ初期位
置を設定しない方が短時間で現在地を測位することがで
きる。
ば、3〜4時間程度経過しているような場合は、ダウン
ロードしたエフェメリスも有効でなくなっているので、
PHSなどの通信手段を介し、必要であればインターネ
ットを通じ、サーバからGPSにより現在地を測位する
ために初期情報として必要な時刻、各衛星の軌道情報
(軌道暦、Ephemeris、エフェメリス)、衛星群の情報
(衛星暦、Almanac、アルマナック)および電離層の補
正データなどを取得することにより測位時間を短縮でき
る。したがって、このときに得られる基地局の位置情報
を初期位置として採用することにより、さらに測位時間
を短縮することが可能となる。
上記の工程を実行可能な命令を備えた測位プログラムと
してコンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録して
提供することが可能であり、携帯端末にインストールす
ることにより本発明の機能を有する情報端末を提供する
ことができる。さらに、コンピュータネットワークある
いはその他の通信手段を介して供給される通信媒体ある
いは伝送媒体に変換あるいは埋めこんで提供することも
可能である。
施の形態を説明する。図1は、本発明にかかる測位機能
を備えた携帯型の端末の概要を示してある。この携帯端
末11は、PDA、ウォレットタイプ、パームサイズな
どと称される片手で保持可能な程度の大きさの情報端末
であり、ハンドバック、ポケットなどに入れて携帯でき
るようになっているものである。本例の携帯端末11
は、図2にハードウェア構成を用いて示してあるよう
に、CPU12、ROM13、RAM14、表示装置
(LCD)15といった情報端末を構成する通常の機能
部に加え、自己の位置を衛星からの電波を捉えて測位可
能なGPS装置16、デジタルカメラ17、さらに、P
HSなどの通信装置18を内蔵したマルチファンクショ
ンの携帯端末である。そして、入力手段として表示装置
15に重ねて配置されたタッチパネル19と、図1
(a)に示す側面に配置されたマルチメディアコントロ
ーラ20とを備えている。また、日時をカウントするR
TC(リアルタイムクロック)22も備えており、ある
処理を行った後の経過時間なども判別できるようになっ
ている。
端末11を例に説明すると、図3に示すように、本例の
携帯端末11はPHS18を介してコンピュータネット
ワークとして一般的なインターネット1に接続すること
が可能であり、電子メールを送受信し、また、GSP用
の初期データをインターネット1を介して入手できるよ
うになっている。すなわち、携帯端末11は、PHS1
8を介して近くのPHS基地局7aから公衆電話網7に
接続する。ちなみに、携帯端末が携帯電話としての機能
を備えていれば、近くの携帯電話用の無線基地7bを介
して公衆電話網7に接続することができる。次に、プロ
バイダのサーバシステム3あるいは5と繋がった所定の
電話番号のアクセスポイントとダイアルアップIP接続
を行うことによりインターネット1に接続する。そし
て、サーバシステム3がダイアルアップサーバ3cに加
えてメールサーバ3aおよびGPSサーバ3bを備えて
いれば、そのサーバシステム3を介して電子メールを送
受信することができ、また、GPS関連情報などを取得
することができる。他のプロバイダ5のアクセスポイン
トに接続した場合でも、インターネット1を経由してメ
ールサーバ3aおよびGPSサーバ3bのサービスを受
けることができる。
備えているので、GPS衛星9からの電波を受信して電
波測位により自己の現在地の座標を求めることが可能で
ある。GPS衛星9を用いて測位する場合は、DGPS
基地局2の情報を用いて差分を補正して精度を高めるこ
とが可能であり、さらに、複数のDGPS基地局2の情
報を用いたWADGPS(ワイドエリアDGPS)によ
り現在地を精度良く求めることも可能である。
公衆電話網7と接続できるので、最も近い基地局7aの
識別情報(CSID)を受信し、そのCSIDから基地
局7aの位置を知ることが可能である。したがって、携
帯端末11はPHS18で通信を行うときに、現在地の
最寄の基地局の位置情報を得ることができる。基地局の
位置情報(座標)は、インターネット1を介して基地局
の位置情報サーバ(CSIDサーバ)6から簡単に得る
ことができる。また、適当な範囲の基地局のデータベー
スを端末11が内蔵していれば、CSIDを端末内で位
置情報に変換することが可能である。通信機能として携
帯電話としての機能を備えている場合も携帯電話の基地
局7bの座標を得ることが可能となる。携帯電話の場合
は、1つの基地局がカバーする範囲が広いため、PHS
の基地局ほど精度の良い位置は得られないが、本発明に
おいてGPSにより現在地を測位するときの初期位置と
しては十分な位置情報である。
位に関連する機能的な構成をブロック図により示してあ
る。本例の端末11は、GPS16と、PHS18と、
これらの機能を使用するアプリケーションプログラム3
1とを備えており、適当なOS30でこれらの機能を制
御するとともに、OS30がメモリ21、表示装置1
5、入力装置19などとのインタフェースの機能を果た
している。さらに、本例では、OS30の1部、あるい
はOS30と同様にアプリケーションに対し汎用的なサ
ービスを行う測位制御システム35と、PHS制御シス
テム36を備えている。
基地局と接続したときに基地局のCSIDを取得し、そ
れを位置情報に変換するとともに、最新の位置情報37
をメモリ21に格納する機能を備えている。
現在地の情報34をメモリ21に格納するとともに、新
たな現在地を測位するときに最終測位した時刻からの経
過時間に基づき、最適な位置情報をGPS16の初期位
置39として設定する機能(初期位置設定機能)35a
を備えている。また、最終測位から時間が経過して、メ
モリ21に格納されている、GPS測位に必要な初期情
報33であるアルマナック、エフェメリスおよび電離層
の補正データなどが有効でなくなっているコールドスタ
ート状態のときは、最新の初期情報をPHS18を用い
てインターネットを経由し、サービスプロバイダのGP
Sサーバ3bから取得する機能(初期情報取得機能)3
5bも備えている。
期位置を設定する処理を参照しながら、本例の携帯端末
において現在地を測位する方法について説明する。ま
ず、ステップ51で現在地を測位するためにGPSが起
動されると、メモリに記憶されているエフェメリスなど
が有効なウォームスタートであるか否かを判断する。ア
ルマナックは数日間、エフェメリスは数時間有効である
が、それ以外のケースではまず何らかの手段によりこれ
らの初期情報をダウンロードする必要がある。したがっ
て、以下で図6を参考に説明するようにコールドスター
トである。
で最終測位した位置情報34を読み出す。そして、ステ
ップ53および54で、最終測位からの経過時間をRT
C22の機能を用いて判断する。最終測位してからの経
過時間が10分以内であれば、その間の移動距離は大き
くても数10km程度であり、最終測位した位置情報3
4を初期位置39として採用するのに支障ない。したが
って、ステップ57で、最終測位、すなわち、前回測位
した位置情報を初期位置39としてGPS16に供給
し、ステップ60で現在地を測位する。
最終測位からの経過時間が10分以上、1時間以内であ
ると判断した場合は、この間に移動した距離は飛行機を
使用するケースを考慮すると最大で数100kmとな
る。したがって、最終測位した位置情報を初期位置とし
て使用可能な範囲内ではあるが、実際の現在地に近い位
置を初期位置として得られるのであれば、そのような位
置情報を初期位置として採用することが望ましい。この
ため、ステップ55でメモリに保存されているPHSの
基地局の位置情報(PHS位置)37を得た時刻あるい
はそれからの経過時間と、最終測位した時刻あるいはそ
れからの経過時間とを比較し、いずれか新しい方の位置
情報を初期位置39として設定する。すなわち、最終測
位した位置情報34がPHS位置37よりも新しい場合
は、ステップ57で位置情報34を初期位置39として
設定する。一方、PHS位置37が新しい場合は、ステ
ップ58でPHS位置37を初期位置39として採用す
る。
て、最終測位からの経過時間が1時間を超えていると判
断した場合は、この間に移動した距離は最大で数100
kmを越える可能性がある。したがって、前回測位した
位置を初期位置として採用すると、かえって現在地を測
位するために必要となる時間が、初期位置を設定しない
場合より長くなる。このため、ステップ56で、過去1
時間以内に得られたPHS位置37があるか否かを判断
し、該当するPHS位置37があればステップ58でそ
れを初期位置39として設定する。一方、該当するPH
S位置37がなければステップ59で初期位置は設定せ
ずにステップ60で現在地を測位する処理を行う。
で行う測位方法では、最終測位からの経過時間が、10
分程度の飛行機で動いても数10km程度であると予想
される第1の時間以内であれば、最終測位した現在地3
4を初期位置39として採用する。また、経過時間が1
時間程度の飛行機で動いても数100km程度であると
予想されるので第2の時間以内であれば、最終測位した
現在地34またはPHS位置37のいずれか新しい位置
を初期位置39として採用する。さらに、経過時間が第
2の時間を超えると、1時間以内にPHS位置37があ
れば、それを初期位置39として採用し、ない場合は初
期位置39を与えないで現在地を測位するようにしてい
る。したがって、現在地を測位するときに初期位置とし
て適当であると考えられる現在地に最も近い位置(最終
測位した現在地34またはPHS位置37)があるとき
は、それが自動的に初期位置として設定される。このた
め、携帯端末11のように、常に、あるいは定期的に現
在地を測位されることが少ない端末においてGPS16
により現在地を測位するときに、もっとも適当と思われ
る初期位置を自動的に設定することができる。そして、
PHS位置37を初期位置として採用できるようにして
あるので、最終測位してから長時間が経過し、最終測位
した位置が有効でない場合であっても、最終測位した位
置に加えてPHS位置を初期位置として選択することが
できる。
測位方法においては、単純に最終測位位置を初期位置と
設定するのではなく、初期位置として有効な位置情報が
ない場合は、初期位置なしで現在地を測位するステップ
を設けている。したがって、現在地を測位する際に初期
位置がむしろ障害となる状況においては、初期位置をあ
えて設定しない。このため、本例の携帯端末11におい
ては、携帯端末11がおかれている状況の範囲内で最も
短時間で現在地を求めることができる。
ップ61でメモリ21に格納され、最終測位した位置が
更新される。
び電離層補正データといった初期情報をダウンロードす
る必要があるコールドスタートの処理を示してある。ま
ず、ステップ71でPHS18を経由してインターネッ
トにアクセスできるか否かを判断する。これらの初期情
報は衛星を捕捉し、衛星からダウンロードしようとする
と通信速度が数10bps程度なのでアルマナックをダ
ウンロードするだけで10数分を費やす。これに対し、
インターネット経由でGPSサーバ3bから同様の情報
を入手できれば、通信速度が数10kbps程度になる
ので、数秒でダウンロードすることができる。したがっ
て、ステップ71でPHS経由でインターネット1にア
クセスできる場合は、ステップ74でインターネット1
を経由して初期情報をダウンロードする。そして、PH
Sでインターネットにアクセスするときに最新のPHS
位置37が得られているので、ステップ75で、そのP
HS位置37を初期位置39として設定する。
い場合は、ステップ72で衛星9から初期情報をダウン
ロードする。さらに、初期情報が有効でない程度の時
間、最終測位した時刻から経過しているので、最終測位
した位置情報は初期位置として有効でない可能性が高
い。また、PHS位置も得られていない。したがって、
ステップ73では初期位置を設定しない。
され、初期位置が適当に設定あるいは設定されない状態
でステップ76において現在地を測位し、ステップ77
でメモリ21の現在地34を更新する。したがって、本
例の携帯端末11は、コールドスタートにおいても、携
帯端末11がおかれている状況の中で最も短時間で初期
情報をダウンロードすることができ、さらに、現在地を
短期間で求めるために適した初期位置が自動的に与えら
れる。このため、コールドスタートあるいはウォームス
タートのいずれの状態であっても、本例の携帯端末11
は、ユーザの手を煩わすことなく、最も短時間で精度の
高い現在地を求めることが可能となる。
ら説明した機能を備えた本例の測位制御システム35、
および測位方法は、フローダイヤグラムに示した各ステ
ップの処理を実行可能な命令を備えたプログラムとして
適当な記録媒体、たとえば、FD、CD、DVDなどに
記録して提供することができる。また、インターネット
などのコンピュータネットワークあるいは無線などのコ
ンピュータを経由する通信手段を介して伝送される伝送
媒体にプログラムを埋め込んで提供することができる。
そして、本例の携帯端末11のROM13あるいはRA
M14あるいはフラッシュメモリ21などのコンピュー
タに読み取り可能な記録媒体に記録し、CPU12で実
行することにより、携帯端末11に上記のような機能を
持たせることができる。
は、PHSなどの無線による通信を行ったときに現在地
から数100mあるいは数km程度の範囲内にある基地
局の位置情報を得ることができることに着目し、これを
GPSにおいて現在地を測位するときの初期位置として
設定できるようにしている。したがって、最終測位して
から長時間経過し、最終測位した位置情報が初期位置と
して適当でないような状況でも、通信を行っていれば、
基地局の位置情報を自動的に初期位置として設定するこ
とにより短時間で精度の高い現在地を測位することがで
きる。
の経過時間により、最終測位した位置情報が現在地から
離れており誤差が大きいために初期位置として有効でな
いか否かを判断している。そして、基地局の位置情報が
なく、また、最終測位した現在地が初期位置として適当
でない場合には、初期位置を設定しないことにより、そ
のような状況下でも、より短時間で現在地を測位できる
ようにしている。
手段により得られる位置情報のいずれも使用できるよう
な状況においては、最も新しい、あるいは現在地に近い
と考えられる位置情報を初期位置として採用することに
より、さらに短時間で現在地を測位できるようにしてい
る。そして、これらの処理を最終測位からの経過時間に
基づき自動的に選択できるようにしている。
手を煩わすことなく、自動的に最適な初期位置を測位シ
ステムに提供することが可能となり、どのような状況に
おいても短時間で現在地を測位することができる測位制
御装置、測位方法および情報端末を提供することができ
る。このため、本発明により、測位するタイミングが不
定期で、最終測位された位置情報をそのまま初期位置と
して使用することが難しい携帯端末においても、測位時
間を大幅に短縮することが可能となる。
示す図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は側面
図である。
図である。
す図である。
在地を測位する機能に関する概略構成を示すブロック図
である。
処理の概要を示すフローチャートであり、ウォームスタ
ートを示す図である。
処理の概要を示すフローチャートであり、コールドスタ
ートを示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 衛星からの電波を受信して現在地を測位
する測位手段と、 無線を介して通信する際に基地局の位置情報を取得可能
な通信手段と、 前記測位手段において現在地を求める際の初期位置とし
て前記基地局の位置情報を設定可能な初期位置設定手段
と、を備えた情報端末であって、 前記初期位置設定手段は、第1の時間以内に最終測位し
ていれば、その最終測位した位置情報を初期位置とし、 前記第1の時間より長い第2の時間以内に最終測位した
ときは、その最終測位したときより時間的に新しい基地
局の位置情報があれば、その基地局の位置情報を初期位
置とし、新しい基地局の位置情報がなければ、最終測位
した位置情報を初期位置とし、 前記第2の時間より過去に最終測位したときは、第2の
時間以内に得られた基地局の位置情報があれば、その基
地局の位置情報を初期位置とし、該当する基地局の位置
情報がなければ初期位置を設定しない、情報端末 。 - 【請求項2】 請求項1において、前記通信手段はPH
Sである情報端末。 - 【請求項3】 請求項1において、前記通信手段を介し
て、前記測位手段により現在地を測位する際に必要とな
る初期情報の少なくとも1部を取得する初期情報取得手
段を有する情報端末。 - 【請求項4】 衛星からの電波を受信して現在地を測位
する際に、その前に無線を介して通信したときの基地局
の位置情報を初期位置として設定する初期位置設定手段
を備えた測位制御装置であって、 前記初期位置設定手段は、第1の時間以内に最終測位し
ていれば、その最終測位した位置情報を初期位置とし、 前記第1の時間より長い第2の時間以内に最終測位した
ときは、その最終測位したときより時間的に新しい基地
局の位置情報があれば、その基地局の位置情報を初期位
置とし、新しい基地局の位置情報がなければ、最終測位
した位置情報を初期位置とし、 前記第2の時間より過去に最終測位したときは、第2の
時間以内に得られた基地局の位置情報があれば、その基
地局の位置情報を初期位置とし、該当する基地 局の位置
情報がなければ初期位置を設定しない、測位制御装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記通信手段を介し
て、前記測位手段により測位する際に必要となる初期情
報の少なくとも1部を取得する初期情報取得手段を有す
る測位制御装置。 - 【請求項6】 衛星からの電波を受信して現在地を測位
する測位工程と、 無線を介して通信する際に基地局の位置情報を取得する
処理を行う通信工程と、 前記測位工程において現在地を求める際の初期位置とし
て前記基地局の位置情報を設定する処理を行う初期位置
設定工程と、を備えた測位方法であって、 前記初期位置設定工程は、第1の時間以内に最終測位し
ていれば、その最終測位した位置情報を初期位置とする
工程と、前記第1の時間より長い第2の時間以内に最終測位した
ときは、その最終測位したときより時間的に新しい基地
局の位置情報があれば、その基地局の位置情報を初期位
置とし、新しい基地局の位置情報がなければ、最終測位
した位置情報を初期位置とする工程と、 前記第2の時間より過去に最終測位したときは、第2の
時間以内に得られた基地局の位置情報があれば、その基
地局の位置情報を初期位置とし、該当する基地局の位置
情報がなければ初期位置を設定しない工程とを含んでい
る、測位方法。 - 【請求項7】 請求項6において、前記通信工程では、
前記測位工程において測位する際に必要となる初期情報
の少なくとも1部を取得する処理を行う測位方法。 - 【請求項8】 衛星からの電波を受信して現在地を測位
する測位工程と、 無線を介して通信する際に基地局の位置情報を取得する
処理を行う通信工程と、 前記測位工程において現在地を求める際の初期位置とし
て前記基地局の位置情報を設定する処理を行う初期位置
設定工程とを実行可能な命令を有する測位プログラムが
記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、前記初期位置設定工程は、第1の時間以内に最終測位し
ていれば、その最終測位した位置情報を初期位置とする
処理と、 前記第1の時間より長い第2の時間以内に最終測位した
ときは、その最終測位したときより時間的に新しい基地
局の位置情報があれば、その基地局の位置情報を初期位
置とし、新しい基地局の位置情報がなければ、最終測位
した位置情報を初期位置とする処理と、 前記第2の時間より過去に最終測位したときは、第2の
時間以内に得られた基地局の位置情報があれば、その基
地局の位置情報を初期位置とし、該当する基地局の位置
情報がなければ初期位置を設定しない処理とを含む、 測位プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能
な記録媒体 。 - 【請求項9】 請求項8において、前記通信工程では、
前記測位工程において測位する際に必要となる初期情報
の少なくとも1部を取得する処理を実行可能な命令を有
する前記測位プログラムが記録されているコンピュータ
読み取り可能な記録媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31205599A JP3259723B2 (ja) | 1999-11-02 | 1999-11-02 | 情報端末および測位方法 |
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