JP3259036B2 - ケーブル接続用ブッシング - Google Patents

ケーブル接続用ブッシング

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JP3259036B2
JP3259036B2 JP12502493A JP12502493A JP3259036B2 JP 3259036 B2 JP3259036 B2 JP 3259036B2 JP 12502493 A JP12502493 A JP 12502493A JP 12502493 A JP12502493 A JP 12502493A JP 3259036 B2 JP3259036 B2 JP 3259036B2
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信幸 瀬間
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルと機器との間
を電気接続するために使用されるケーブル接続用ブッシ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁スイッチ等のような高電圧機器
と高電圧ケーブルとを接続する場合には、次のようなケ
ーブル接続部が採用される。図2に、従来のケーブル接
続用ブッシング縦断面図を示す。図に示すように、エポ
キシ樹脂等をモールドして成型されたブッシング1は、
図の左側に配置された図示しない機器の壁面に固定され
ている。このブッシング1の中心部には内部電極2が設
けられ、これは機器の内部導体に電気接続されている。
このブッシング1の上下には、それぞれケーブルを接続
するために接続端子A、Bが設けられている。その一方
の端子、例えば接続端子Aには、機器が実際に使用され
る場合、他の機器と電気接続を行うためのケーブルがつ
なぎ込まれる。
【0003】もう一方の接続端子Bには、機器や接続
子Aに接続されたケーブルの電気試験のためのケーブル
がつなぎ込まれる。図において、この接続端子Aに接続
されたケーブル3は、シース4、遮蔽層5、半導電層6
及び絶縁体7が順に段剥され導体8が露出されている。
導体8には圧着端子9及びチューリップコンタクト10
が取り付けられ、内部電極2と電気接続されている。ま
た、ケーブル3の絶縁体7の外周にはストレスコーン1
3が嵌め込まれている。このストレスコーン13は、絶
縁ゴム等から構成された絶縁部14と半導電ゴム等から
構成された半導電部15を一体にモールドしたものであ
る。
【0004】また、ストレスコーン13は押し金具16
とスプリングユニット18とによってブッシング1の内
壁面に一定以上の力で押し付けられるよう構成されてい
る。これによって、ストレスコーン13とブッシング1
との境界面に要求される絶縁特性に見合う面圧を与えて
いる。なお、スプリングユニット18は、保護ケース1
9の段部に支えられた座金17と押し金具16との間に
挟み込まれる構成となっている。
【0005】保護ケース19は、ブッシング1から露出
したケーブル3の端末部分を包囲し保護するための金属
パイプから構成される。この保護ケース19の上端は絶
縁板25に固定され、その下端はテープ巻き上げ部22
によってケーブル3の外周面との間の気密処理がなされ
ている。ケーブル3の遮蔽層5にはリード線20が巻き
付けられ、座金17を介して保護ケース19に電気接続
される構成となっている。これによって、保護ケース1
9を接地してケーブル3の遮蔽層5が接地処理される。
なお、例えば図に示す状態は、通電用のケーブル3をブ
ッシング1の接続端子Aに装着し、もう一方の接続端子
Bには電気的保護のために盲栓を装着している。
【0006】また、ブッシング1と保護ケース19との
間に絶縁板25及び接続筒26が配置されている。一般
に、機器に直結される電気試験用のケーブルには異常電
流を計測するため電流トランスを取り付ける。このと
き、ケーブルの遮蔽層に誘導電流が流れると、ケーブル
の導体に流れる電流と遮蔽層に流れる電流とが打ち消し
合って、ケーブルに装着した電流トランスではその電流
が正確に計れない。このために、ケーブルの遮蔽層を長
手方向に縁切りすることが行われる。絶縁板25はこの
ために挿入されたものである。なお、ブッシング1の外
周面には、安全性を確保するために導電体層27が形成
され、機器の壁面等を介して接地されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のケーブル接続用ブッシングには次のような解決
すべき課題があった。上記のような構成のブッシングに
おいて、絶縁板25によって縁切りされた遮蔽層間に異
常電圧が加わったような場合には、絶縁板25の表面部
分において絶縁が破壊され、沿面放電が生じる。また、
地絡事故の際、遮蔽層に大電流が流れると、ブッシング
1の外表面の導電体層27にもその電流が流れる。通
常、この導電体層27は導電性の塗料を塗布して形成さ
れ、均一な厚さで全体としてむらなく形成することは難
しい。従って、この電流が一部に集中して流れる場合も
生じる。このような場合、導電体層27自身に電気抵抗
があることから、発熱し変色したり、焦げ目を生じさせ
たりする場合がある。
【0008】このような大電流を防止するには、絶縁板
25の部分にギャップレスアレスタを接続することが好
ましいが、一般に、この種のアレスタは高価なため設備
のコストアップを招いてしまう。また、その取付け場所
の確保も必要となる。また、ケーブル遮蔽層縁切りのた
めに絶縁板を挿入すると、ブッシングとケーブルとの接
続部分が大型化するという問題もあった。本発明は以上
の点に着目してなされたもので、ブッシングとケーブル
との接続部分の小型化を図り、遮蔽層の縁切りを行いつ
つ、ブッシング外表面の導電体層保護を図ったケーブル
接続用ブッシングを提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、機器と電気接
続される内部電極が埋設され、端部に内部電極に電気接
続されるケーブル端末が装着されるエポキシ樹脂から成
るブッシングと、ブッシングの外周面に導電性塗料を塗
布して形成される導電体層と、ケーブル端末の遮蔽層が
接続され、かつ端末を覆う保護ケースとを備えるケーブ
ル接続用ブッシングにおいて、ブッシングの端部の外周
面に導電性塗料の非塗布部から成る遮蔽縁切り部が形成
され、ブッシングの端部に保護ケースが取付けられてい
ることを特徴とする。本発明において、遮蔽縁切り部の
導電体層との境界部に沿って沿面放電防止用の環状電極
が配されることを特徴する。
【0010】
【作用】このブッシングには、その外表面を覆うように
導電性塗料を塗布して成る導電体層が形成されている
が、ケーブル端末を装着するブッシング端部の周面には
導電性塗料の非塗布部から成る遮蔽縁切り部が形成され
ている。これによって、ケーブルの遮蔽層と、ブッシン
グの導電体層とが電気的に縁切りされるので、絶縁筒や
その他の部品を必要とせず、保護ケースをブッシングに
直接固定することが可能になる。この遮蔽縁切り部
は、電気的ストレスを緩和し、高電圧が加わったとき、
均一なアークを発生して導電体層を保護する環状電極を
設けることが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明のケーブル接続用ブッシング実
施例を示す縦断面図である。図のブッシング1の構成や
ケーブル3の構成自身は、図2を用いて説明した従来の
ものと同様である。なお、ここでケーブル3の接続部を
保護するために設けられる保護ケース19は、この実施
例ではブッシング1に対し直接固定されている。即ち、
ケーブル遮蔽層の縁切り等のために従来用いられていた
絶縁板25や接続筒26は本発明においては必要としな
い。
【0012】また、このブッシング1の外表面全体を覆
うように導電体層31が設けられているが、この実施例
ではちょうどそのケーブル接続端子Aの部分において、
環状にエポキシが露出している部分が設けられている。
即ち、この部分には導電性塗料から成る導電体層27が
形成されていない。本発明において、この部分を遮蔽縁
切り部32と呼んでいる。即ち、このような状態では、
導電体層31とケーブル3の遮蔽層とは電気的に切り離
された状態となる。このような形状にすることにより、
図2に示した絶縁板25等を省略し、その全長が約30
0ミリメーター程度縮小された。
【0013】図3に、第2発明の実施例断面図を示す。
図の例では、図1に示した遮蔽縁切り部32において、
電体層31の縁部31Aの近傍周面に沿って環状電極
35Aを配置している。この環状電極35Aは銅やアル
ミニウム等の棒やパイプから構成される。そして、環状
電極35Aに対し支持部35Bを取り付け、ボルト35
C等によって機器の壁面に固定する構造となっている。
【0014】このような構造にすることによって、上記
環状電極35Aはちょうどアークホーンのような作用を
及ぼす。即ち、ケーブル3の遮蔽層の長手方向に高い電
圧が加わると、この遮蔽縁切り部32において沿面放電
が生じる。通常、この種のブッシングに使用されるエポ
キシ樹脂は、このような沿面放電に対し十分強い耐力を
有する。従って、電気的にはこのような環状電極35A
を必ずしも設ける必要はない。しかしながら、沿面放電
によってブッシング1の遮蔽縁切り部32の部分に汚れ
が生じ美観を損なう。更に、沿面放電による大電流が流
れれば先に説明した通り導電体層31の一部に局部的な
大電流が流れ、変色等を生じるおそれがある。上記環状
電極35Aは、遮蔽縁切り部32の部分で均一にアーク
を飛ばすよう作用し、機器に直接電気接続されるので導
電体層31に対し大電流が流れるのを防止する。更に、
環状電極35Aを支持部35Bを介して機器の壁面等に
固定すると、ブッシング1に対しケーブル3による各種
の曲げ応力が加わった場合に、これを機械的に支え、ブ
ッシング1を保護する役割を果たす。
【0015】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記遮蔽縁切り部32の長さや幅等は電気特性に合わせて
自由に設定して差し支えない。また、この部分に配置し
た環状電極の形状、大きさ等は自由に設定してよく、ブ
ッシングを支えるための強度等を考慮しなければ特に支
持部は必要としない。
【0016】
【発明の効果】以上説明した本発明のケーブル接続用ブ
ッシングは、ブッシング外表面全体を覆うように導電体
層を形成し、そのケーブルの接続端子近傍では導電体層
をケーブルの遮蔽層と電気的に切り離すよう導電性塗料
の非塗布部から成る遮蔽縁切り部を形成したので、ブッ
シングにケーブルを接続する部分において別途絶縁板等
を挿入する必要がなく、接続部分全体の小型化を図るこ
とができる。
【0017】しかも、ブッシングの下部における長さを
短くすることによってケーブルを機器に接続するために
立ち上げる長さも短くすることができる。従って、例え
ばケーブルを許容曲げ半径以下に曲げないために機器の
近くにピットを掘って、そこにケーブルを収容していた
ような場合、このピットが不要になるケースも生じる。
また、機器自体の配置高さも低くすることが可能とな
る。更に、ケーブルとブッシングとの接続部分が簡単な
構成になり、接続作業が容易になってその信頼性も向上
する。もちろん、部品点数が減少することからコストダ
ウンも図ることができる。また、環状電極を設けること
によって導電体層の保護を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明のケーブル接続用ブッシング実施例を
示す縦断面図である。
【図2】従来のケーブル接続用ブッシング縦断面図であ
る。
【図3】第2発明の実施例を示すケーブル接続用ブッシ
ング縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブッシング 2 内部電極 3 ケーブル 5 遮蔽層 19 保護ケース 31 導電体層 31A 導電体層縁部 32 遮蔽縁切り部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器と電気接続される内部電極が埋設さ
    れ、端部に前記内部電極に電気接続されるケーブル端末
    が装着されるエポキシ樹脂から成るブッシングと、該ブ
    ッシングの外周面に導電性塗料を塗布して形成される導
    電体層と、前記ケーブル端末の遮蔽層が接続され、かつ
    該端末を覆う保護ケースとを備えるケーブル接続用ブッ
    シングにおいて、 前記ブッシングの前記端部の外周面に前記導電性塗料の
    非塗布部から成る遮蔽縁切り部が形成され、 前記ブッシングの前記端部に前記保護ケースが取付けら
    れていることを特徴とするケーブル接続用ブッシング。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽縁切り部の前記導電体層との境
    界部に沿って沿面放電防止用の環状電極が配されること
    を特徴する請求項1記載のケーブル接続用ブッシング。
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