JP3257427B2 - 防爆型固定無線装置のアンテナ取付部構造 - Google Patents
防爆型固定無線装置のアンテナ取付部構造Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は防爆型固定無線装置
に関し、特に、高周波無線装置として用いられる高周波
固定無線装置のアンテナ結合構造に関する。
に関し、特に、高周波無線装置として用いられる高周波
固定無線装置のアンテナ結合構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、各種工場やプラントにお
いては、管理部所と現場との間の情報交換や非常連絡の
ために、例えば１．９ＧＨｚといった高周波帯域の無線
通信システムが用いられている。即ち、この高周波無線
通信システムは、図４に示すように、構内交換装置Ａに
対して通信回線Ｂ1 ，Ｂ2 で接続された複数台の固定無
線装置（無線基地局）Ｃa ，Ｃb を備えるもので、これ
らの固定無線装置Ｃa ，Ｃb 及びアンテナＧを介してエ
リア内の多数の移動端末機Ｄa ，Ｄb と構内交換装置Ａ
との間で無線通信を行う。つまり、このような高周波無
線通信システムを用いると、固定無線装置Ｃa ，Ｃb を
介して構内交換装置Ａに接続されている他の電話機Ｅと
現場にいる移動端末機Ｄa ，Ｄb との間の通話を行うこ
とができ、各固定無線装置Ｃa ，Ｃb を介して管理部所
からの緊急通報を各移動端末機Ｄa，Ｄb に一斉に通報
できる。
いては、管理部所と現場との間の情報交換や非常連絡の
ために、例えば１．９ＧＨｚといった高周波帯域の無線
通信システムが用いられている。即ち、この高周波無線
通信システムは、図４に示すように、構内交換装置Ａに
対して通信回線Ｂ1 ，Ｂ2 で接続された複数台の固定無
線装置（無線基地局）Ｃa ，Ｃb を備えるもので、これ
らの固定無線装置Ｃa ，Ｃb 及びアンテナＧを介してエ
リア内の多数の移動端末機Ｄa ，Ｄb と構内交換装置Ａ
との間で無線通信を行う。つまり、このような高周波無
線通信システムを用いると、固定無線装置Ｃa ，Ｃb を
介して構内交換装置Ａに接続されている他の電話機Ｅと
現場にいる移動端末機Ｄa ，Ｄb との間の通話を行うこ
とができ、各固定無線装置Ｃa ，Ｃb を介して管理部所
からの緊急通報を各移動端末機Ｄa，Ｄb に一斉に通報
できる。
【０００３】ところで、前述したような高周波無線通信
システムを揮発性ガスを取り扱う石油プラントやガス燃
料発電所等に導入する場合、防爆地域に設置される各固
定無線装置Ｃa ，Ｃb は、爆発事故を未然に防止した防
爆構造であることが求められる。
システムを揮発性ガスを取り扱う石油プラントやガス燃
料発電所等に導入する場合、防爆地域に設置される各固
定無線装置Ｃa ，Ｃb は、爆発事故を未然に防止した防
爆構造であることが求められる。
【０００４】したがって、このような用途に用いる固定
無線装置Ｃa ，Ｃb にあっては、回路動作時に火花を発
生する可能性のある装置やユニットは気密性のある防爆
筐体中に組み込まれ、同防爆筐体に設ける外部アンテナ
と内部ユニットとの間を電気コネクタを介して電気的に
結合する構造となるけれども、従来の電気コネクタは、
揮発性ガスの火炎逸去については、考慮されていない。
また、高周波無線装置においては出力を安定させる構造
が不可欠であるけれども、従来においては、端に防爆容
器隔壁に電気コネクタを貫通させただけの構造であるの
で、隔壁と電気コネクタの間にスキマができ、確実な電
気的結合ができず、出力が不安定となり、必要な高周波
出力性能が得られない。したがって、この構造は容器全
体をアースにし容器隔壁へのネジ結合によりスキマをな
くし出力を確実に安定化させるネジ込み結合構造であ
り、ネジ込み構造でなくては充分なグランドがとれな
い。図５は従来の固定無線装置Ｃa ，Ｃb の筐体Ｆに設
置される外部アンテナＧのための電気コネクタであり、
この電気コネクタは筐体Ｆに固定できる取付フランジｈ
1 を長さ方向中間部に一体的に形成された中空金属スリ
ーブＨを備え、この中空金属スリーブＨの内部接続ねじ
ｈ2 は筐体Ｆの内部の電気回路に接続でき、同中空金属
スリーブＨの外部接続ねじｈ3 には外部アンテナソケッ
トに結合できる。そして、導電性のある前記中空金属ス
リーブＨの中心部には、一対の絶縁スペーサＩ1 ，Ｉ2
によって、信号が印加される中心コンタクトＪが同心的
に支持され、同絶縁スペーサＩ1 ，Ｉ2 及び中心コンタ
クトＪは前記中空金属スリーブＨの一端から圧入される
抜止めブッシュＫにより中空金属スリーブＨからの抜け
出しが防止されている。
無線装置Ｃa ，Ｃb にあっては、回路動作時に火花を発
生する可能性のある装置やユニットは気密性のある防爆
筐体中に組み込まれ、同防爆筐体に設ける外部アンテナ
と内部ユニットとの間を電気コネクタを介して電気的に
結合する構造となるけれども、従来の電気コネクタは、
揮発性ガスの火炎逸去については、考慮されていない。
また、高周波無線装置においては出力を安定させる構造
が不可欠であるけれども、従来においては、端に防爆容
器隔壁に電気コネクタを貫通させただけの構造であるの
で、隔壁と電気コネクタの間にスキマができ、確実な電
気的結合ができず、出力が不安定となり、必要な高周波
出力性能が得られない。したがって、この構造は容器全
体をアースにし容器隔壁へのネジ結合によりスキマをな
くし出力を確実に安定化させるネジ込み結合構造であ
り、ネジ込み構造でなくては充分なグランドがとれな
い。図５は従来の固定無線装置Ｃa ，Ｃb の筐体Ｆに設
置される外部アンテナＧのための電気コネクタであり、
この電気コネクタは筐体Ｆに固定できる取付フランジｈ
1 を長さ方向中間部に一体的に形成された中空金属スリ
ーブＨを備え、この中空金属スリーブＨの内部接続ねじ
ｈ2 は筐体Ｆの内部の電気回路に接続でき、同中空金属
スリーブＨの外部接続ねじｈ3 には外部アンテナソケッ
トに結合できる。そして、導電性のある前記中空金属ス
リーブＨの中心部には、一対の絶縁スペーサＩ1 ，Ｉ2
によって、信号が印加される中心コンタクトＪが同心的
に支持され、同絶縁スペーサＩ1 ，Ｉ2 及び中心コンタ
クトＪは前記中空金属スリーブＨの一端から圧入される
抜止めブッシュＫにより中空金属スリーブＨからの抜け
出しが防止されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の電気コネクタによると、中空金属スリー
ブＨの内周面と絶縁スペーサＩ1 ，Ｉ2 の外周面との間
には小さな隙間があり、同隙間を通して中空金属スリー
ブＨの内部空間中に、外部の揮発性ガスが侵入する可能
性があるから、筐体Ｆ内部の火花で同揮発性ガスが引火
するおそれがある。また、防爆規格の硬球落下衝撃試験
によると、中心コンタクトＪの長さ方向の衝撃試験と同
方向に対して直角な面内での衝撃試験が要求されるけれ
ども、このような試験荷重が中心コンタクトＪに加えら
れると、中心コンタクトＪが変形や絶縁スペーサＩ1 ，
Ｉ2 の位置”ズレ”が生じて、火炎逸去性能が劣化す
る。
たような従来の電気コネクタによると、中空金属スリー
ブＨの内周面と絶縁スペーサＩ1 ，Ｉ2 の外周面との間
には小さな隙間があり、同隙間を通して中空金属スリー
ブＨの内部空間中に、外部の揮発性ガスが侵入する可能
性があるから、筐体Ｆ内部の火花で同揮発性ガスが引火
するおそれがある。また、防爆規格の硬球落下衝撃試験
によると、中心コンタクトＪの長さ方向の衝撃試験と同
方向に対して直角な面内での衝撃試験が要求されるけれ
ども、このような試験荷重が中心コンタクトＪに加えら
れると、中心コンタクトＪが変形や絶縁スペーサＩ1 ，
Ｉ2 の位置”ズレ”が生じて、火炎逸去性能が劣化す
る。
【０００６】このような従来の電気コネクタの現状を考
慮し、本特許出願人は、特願平８−２１９２５６号出願
（出願日：平成８年８月１日）により、高周波無線用防
爆コネクタを提案した。即ち、同出願により提案された
防爆コネクタは、揮発性ガスを内部に包蔵することのな
い内部火炎逸去構造の防爆コネクタであるから、爆発事
故のおそれのある石油プラント等でも使用できる。
慮し、本特許出願人は、特願平８−２１９２５６号出願
（出願日：平成８年８月１日）により、高周波無線用防
爆コネクタを提案した。即ち、同出願により提案された
防爆コネクタは、揮発性ガスを内部に包蔵することのな
い内部火炎逸去構造の防爆コネクタであるから、爆発事
故のおそれのある石油プラント等でも使用できる。
【０００７】しかしながら、実際の高周波固定無線装置
に同防爆コネクタを用いる場合、防爆コネクタを防爆容
器に単に取り付けるだけでは、高周波無線性能である出
力が得られず、容器そのものをアースとする構造が不可
欠であり、また前述した防爆規格の硬球落下衝撃試験特
性をクリアーできず、爆発圧力により防爆容器から防爆
コネクタ自体が外れたり、変形を起こしてしまう問題が
ある。
に同防爆コネクタを用いる場合、防爆コネクタを防爆容
器に単に取り付けるだけでは、高周波無線性能である出
力が得られず、容器そのものをアースとする構造が不可
欠であり、また前述した防爆規格の硬球落下衝撃試験特
性をクリアーできず、爆発圧力により防爆容器から防爆
コネクタ自体が外れたり、変形を起こしてしまう問題が
ある。
【０００８】本発明の目的は、以上に述べたような従来
の高周波固定無線装置のアンテナ結合構造の問題に鑑
み、高周波無線性能出力を安定化し、外部荷重に対して
安全に、内部火炎逸去構造の防爆コネクタを防爆容器に
取り付ける構造を得るにある。
の高周波固定無線装置のアンテナ結合構造の問題に鑑
み、高周波無線性能出力を安定化し、外部荷重に対して
安全に、内部火炎逸去構造の防爆コネクタを防爆容器に
取り付ける構造を得るにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、無線ユニットを内蔵する防爆容器の肉厚
の隔壁に内部火炎免走構造の防爆コネクタを結合し、こ
の防爆コネクタの外端部にアンテナソケットを結合する
防爆型固定無線装置のアンテナ結合構造であって、前記
防爆容器隔壁の前記防爆コネクタ取付穴内面にめねじを
形成し、同防爆容器隔壁の外端座面に着座できる取付フ
ランジに近接して形成する外周溝のオーリングを配置し
て不完全ネジ部の隙間を補完し、前記防爆容器隔壁にね
じ込まれる複数の取付ねじで固定されて補強グランドと
なるコネクタ押さえで外部から前記取付フランジを防爆
容器に固定することによって、防爆容器全体を直接アー
スさせて高周波無線性能出力を安定化させると共に、前
記めねじに対する前記防爆コネクタのおねじのねじ込み
長さ（Ｌ）の火炎免走距離により、容器外から容器の内
部に可燃性ガスが侵入して内部爆発が生じても前記ねじ
込み長さ（Ｌ）の火炎免走距離の確保で容器外可燃性ガ
スに着火せず、容器内で内部可燃性ガスの火炎免走を止
める高周波固定無線装置のアンテナ結合構造を提案する
ものである。
め、本発明は、無線ユニットを内蔵する防爆容器の肉厚
の隔壁に内部火炎免走構造の防爆コネクタを結合し、こ
の防爆コネクタの外端部にアンテナソケットを結合する
防爆型固定無線装置のアンテナ結合構造であって、前記
防爆容器隔壁の前記防爆コネクタ取付穴内面にめねじを
形成し、同防爆容器隔壁の外端座面に着座できる取付フ
ランジに近接して形成する外周溝のオーリングを配置し
て不完全ネジ部の隙間を補完し、前記防爆容器隔壁にね
じ込まれる複数の取付ねじで固定されて補強グランドと
なるコネクタ押さえで外部から前記取付フランジを防爆
容器に固定することによって、防爆容器全体を直接アー
スさせて高周波無線性能出力を安定化させると共に、前
記めねじに対する前記防爆コネクタのおねじのねじ込み
長さ（Ｌ）の火炎免走距離により、容器外から容器の内
部に可燃性ガスが侵入して内部爆発が生じても前記ねじ
込み長さ（Ｌ）の火炎免走距離の確保で容器外可燃性ガ
スに着火せず、容器内で内部可燃性ガスの火炎免走を止
める高周波固定無線装置のアンテナ結合構造を提案する
ものである。
【００１０】
【実施例】以下、図１から図３について本発明の実施例
の詳細を説明する。図１は本発明を２チャンネル無線通
信システムの固定無線装置に施した例であり、アルミニ
ウム合金等で厚肉容器として鋳造される防爆容器１中に
は、図３に略示された無線ユニット２が内蔵され、同防
爆容器１の開放部は多数の固定ねじ３を用いて容器蓋４
で塞がれるが、これらの防爆容器１と容器蓋４との間は
パッキン４Ａ（図３示）により機密状態に維持される。
の詳細を説明する。図１は本発明を２チャンネル無線通
信システムの固定無線装置に施した例であり、アルミニ
ウム合金等で厚肉容器として鋳造される防爆容器１中に
は、図３に略示された無線ユニット２が内蔵され、同防
爆容器１の開放部は多数の固定ねじ３を用いて容器蓋４
で塞がれるが、これらの防爆容器１と容器蓋４との間は
パッキン４Ａ（図３示）により機密状態に維持される。
【０００１１】そして、同防爆容器１の側壁１ａには、
チャンネルごとに用意されるアンテナ５のアンテナソケ
ット５ａを取り付けることができる防爆コネクタ１１Ａ
が用意され、各アンテナソケット５ａはこれらの防爆コ
ネクタ１１Ａの外筒スリーブ１１ａに形成される外部接
続ねじ１１ｂにそれぞれねじ込まれた後、ロックねじ５
ｂにより締めつけ状態を維持される。つまり、防爆容器
１の側壁１ａには、側壁１ａの一部には防爆コネクタ１
１Ａを取り付ける取付穴が形成されるが、この取付穴の
内周面にネジ部１２Ａが形成され、同ネジ部１２Ａにネ
ジ結合状態におかれる防爆コネクタ１１Ａの内部接続ね
じ１１ｃには、前記無線ユニット２から導かれた内部コ
ネクタソケット６がねじ結合される。
チャンネルごとに用意されるアンテナ５のアンテナソケ
ット５ａを取り付けることができる防爆コネクタ１１Ａ
が用意され、各アンテナソケット５ａはこれらの防爆コ
ネクタ１１Ａの外筒スリーブ１１ａに形成される外部接
続ねじ１１ｂにそれぞれねじ込まれた後、ロックねじ５
ｂにより締めつけ状態を維持される。つまり、防爆容器
１の側壁１ａには、側壁１ａの一部には防爆コネクタ１
１Ａを取り付ける取付穴が形成されるが、この取付穴の
内周面にネジ部１２Ａが形成され、同ネジ部１２Ａにネ
ジ結合状態におかれる防爆コネクタ１１Ａの内部接続ね
じ１１ｃには、前記無線ユニット２から導かれた内部コ
ネクタソケット６がねじ結合される。
【００１２】前述した防爆容器１自体はグランドとされ
るもので、無線出力を確実、安定化するため前記ネジ部
１２Ａの内面にはめねじ１２ａが形成され、このめねじ
１２ａには金属加工される外筒スリーブ１１ａの外周面
に形成されるおねじ１１ｄがねじ込まれ、このねじ込み
長さＬにより火炎逸走距離が保持される。また、前記外
筒スリーブ１１ａの外端部には、前記ネジ部１２Ａの外
端部に形成する座面１ｂに着座できる取付フランジ１１
ｅが一体加工され、この取付フランジ１１ｅにより外部
圧力に対してネジ結合部の負荷が抑止されると共に同ネ
ジ結合部により外筒スリーブ１１ａと防爆容器１との間
の機密状態が保たれる。なお、オーリング１４は同ネジ
結合部の不完全ねじ部の補完である。
るもので、無線出力を確実、安定化するため前記ネジ部
１２Ａの内面にはめねじ１２ａが形成され、このめねじ
１２ａには金属加工される外筒スリーブ１１ａの外周面
に形成されるおねじ１１ｄがねじ込まれ、このねじ込み
長さＬにより火炎逸走距離が保持される。また、前記外
筒スリーブ１１ａの外端部には、前記ネジ部１２Ａの外
端部に形成する座面１ｂに着座できる取付フランジ１１
ｅが一体加工され、この取付フランジ１１ｅにより外部
圧力に対してネジ結合部の負荷が抑止されると共に同ネ
ジ結合部により外筒スリーブ１１ａと防爆容器１との間
の機密状態が保たれる。なお、オーリング１４は同ネジ
結合部の不完全ねじ部の補完である。
【００１３】さらに、前記側壁１ａの外面には、前記ネ
ジ部１２Ａの周囲に複数のねじ孔７Ａが形成され、これ
らのねじ孔７Ａにねじ込まれる複数の取付ねじ８Ａによ
り金属加工されるコネクタ押え９Ａが前記取付フランジ
１１ｅの表面に締め付け・固定されるが、これらの金属
製取付ねじ８Ａも補強グランドになる。
ジ部１２Ａの周囲に複数のねじ孔７Ａが形成され、これ
らのねじ孔７Ａにねじ込まれる複数の取付ねじ８Ａによ
り金属加工されるコネクタ押え９Ａが前記取付フランジ
１１ｅの表面に締め付け・固定されるが、これらの金属
製取付ねじ８Ａも補強グランドになる。
【００１４】使用される火炎逸去構造の防爆コネクタ１
１Ａは、前記外筒スリーブ１１ａの内部に同心的に配置
される棒状中心コンタクト１１ｆを備え、この中心コン
タクト１１ｆの長さ方向中間部には表面にローレットを
付された径大部１１ｇが一体加工されたものである。ま
た、同防爆コネクタ１１Ａは、中心コンタクト１１ｆを
外筒スリーブ１１ａの中心に保持する絶縁樹脂ブッシュ
１１ｈ及び外筒スリーブ１１ａの内部空間中に充填・固
化された固化絶縁樹脂１１ｉを備えるが、この固化絶縁
樹脂１１ｉの固化前に内部空間は適当なトラッキング指
数をもつ絶縁性せき板１１ｊで閉じられ、この絶縁性せ
き板１１ｊは前記外筒スリーブ１１ａの内端部に圧入す
る絶縁性の抜止めブッシュ１１ｋにより外筒スリーブ１
１ａからの抜け出しが阻止されることになる。
１Ａは、前記外筒スリーブ１１ａの内部に同心的に配置
される棒状中心コンタクト１１ｆを備え、この中心コン
タクト１１ｆの長さ方向中間部には表面にローレットを
付された径大部１１ｇが一体加工されたものである。ま
た、同防爆コネクタ１１Ａは、中心コンタクト１１ｆを
外筒スリーブ１１ａの中心に保持する絶縁樹脂ブッシュ
１１ｈ及び外筒スリーブ１１ａの内部空間中に充填・固
化された固化絶縁樹脂１１ｉを備えるが、この固化絶縁
樹脂１１ｉの固化前に内部空間は適当なトラッキング指
数をもつ絶縁性せき板１１ｊで閉じられ、この絶縁性せ
き板１１ｊは前記外筒スリーブ１１ａの内端部に圧入す
る絶縁性の抜止めブッシュ１１ｋにより外筒スリーブ１
１ａからの抜け出しが阻止されることになる。
【００１５】前記実施例による高周波固定無線装置のア
ンテナ結合構造は、以上のような構造であるから、ネジ
結合によりスキマなく確実に結合し、不完全ネジ部はオ
ーリング１４により補完され、防爆容器１自体がアース
とされ、無線性能出力が安定化され、外筒スリーブ１１
ａの外周面のおねじ１１ｄにより火炎逸走距離Ｌが保た
れるから、火災時の火炎から防爆容器１中の無線ユニッ
ト２を安全に保護できる。この場合、防爆コネクタ１１
Ａは所謂「火炎逸走構造」であるので、防爆容器１中の
火花が外部に延焼することはないけれども、同防爆コネ
クタ１１Ａの外筒スリーブ１１ａを介してアンテナ５は
防爆容器１に直接にアースされる構造となるから、無線
効率のよい高周波無線装置に適した構造となる。また、
第１実施例の高周波固定無線装置のアンテナ結合構造に
あっては、中心コンタクト１１ｆの長さ方向またはアン
テナソケット５ａの基部に長さ方向に対して直角な面内
に衝撃力Ｆ1 ，Ｆ2 を加えた硬球落下衝撃試験を行った
際にも、全く変形することはなかったので、機械的強度
の点で充分に防炎衝撃規格を満足できる。
ンテナ結合構造は、以上のような構造であるから、ネジ
結合によりスキマなく確実に結合し、不完全ネジ部はオ
ーリング１４により補完され、防爆容器１自体がアース
とされ、無線性能出力が安定化され、外筒スリーブ１１
ａの外周面のおねじ１１ｄにより火炎逸走距離Ｌが保た
れるから、火災時の火炎から防爆容器１中の無線ユニッ
ト２を安全に保護できる。この場合、防爆コネクタ１１
Ａは所謂「火炎逸走構造」であるので、防爆容器１中の
火花が外部に延焼することはないけれども、同防爆コネ
クタ１１Ａの外筒スリーブ１１ａを介してアンテナ５は
防爆容器１に直接にアースされる構造となるから、無線
効率のよい高周波無線装置に適した構造となる。また、
第１実施例の高周波固定無線装置のアンテナ結合構造に
あっては、中心コンタクト１１ｆの長さ方向またはアン
テナソケット５ａの基部に長さ方向に対して直角な面内
に衝撃力Ｆ1 ，Ｆ2 を加えた硬球落下衝撃試験を行った
際にも、全く変形することはなかったので、機械的強度
の点で充分に防炎衝撃規格を満足できる。
【００１６】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、火炎逸走構造の防爆コネクタを用いて容器結
合を確実にし、防爆容器をアースし、高周波無線出力を
安定化する構造を得、硬球落下衝撃試験の衝撃荷重に充
分に耐久性のある高周波固定無線装置のアンテナ結合構
造を得ることができる。
によれば、火炎逸走構造の防爆コネクタを用いて容器結
合を確実にし、防爆容器をアースし、高周波無線出力を
安定化する構造を得、硬球落下衝撃試験の衝撃荷重に充
分に耐久性のある高周波固定無線装置のアンテナ結合構
造を得ることができる。
【図１】本発明を施された高周波固定無線装置の上面図
である。
である。
【図２】同高周波固定無線装置の平面図である。
【図３】同高周波固定無線装置のアンテナ結合構造の図
１の３−３線に沿った拡大断面図である。
１の３−３線に沿った拡大断面図である。
【図４】従来の高周波無線通信システムのブロックダイ
ヤグラムである。
ヤグラムである。
【図５】従来の電気コネクタの断面図である。
１ 防爆容器 １ａ 側壁 １ｂ 座面 ２ 無線ユニット ５ アンテナ ５ａ アンテナソケット ８Ａ 取付ねじ ９Ａ コネクタ押え １１Ａ 防爆コネクタ １１ａ 外筒スリーブ １１ｅ 取付フランジ １２Ａ 取付穴 １２ａ めねじ １３ 外周溝 １４ オーリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−112279（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−287999（ＪＰ，Ａ) 実開 平７−25587（ＪＰ，Ｕ) 実開 平７−29914（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01R 13/52 - 13/533
Claims (1)
- 【請求項１】 無線ユニットを内蔵する防爆容器の肉厚
のある隔壁と内部火炎逸去構造の防爆コネクタを結合し
て前記防爆コネクタの外端部にアンテナソケットを結合
する防爆型固定無線装置のアンテナ結合構造であって、
前記防爆容器隔壁の防爆コネクタの取付穴内面にめねじ
を形成するとともに、同防爆コネクタの金属製外筒スリ
ーブの外周面におねじを形成し、前記防爆容器隔壁の外
端座面に着座できる取付フランジに近接して形成する外
周溝にオーリングを配置して不完全ネジ部の隙間を補完
し、前記防爆容器隔壁にねじ込まれる複数の取付ねじで
固定し補強グランドとなるコネクタ押さえで外部から前
記取付フランジを防爆容器に固定することにより、防爆
容器全体を直接アースさせることにより高周波無線性能
出力を安定化させるとともに、前記めねじ及び前記おね
じのねじ込み結合長により内部可燃性ガスの火炎逸去を
止めることを特徴とする高周波固定無線装置のアンテナ
結合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35299396A JP3257427B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 防爆型固定無線装置のアンテナ取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35299396A JP3257427B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 防爆型固定無線装置のアンテナ取付部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10172648A JPH10172648A (ja) | 1998-06-26 |
| JP3257427B2 true JP3257427B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=18427845
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35299396A Expired - Fee Related JP3257427B2 (ja) | 1996-12-13 | 1996-12-13 | 防爆型固定無線装置のアンテナ取付部構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3257427B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012017987A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Riken Keiki Co Ltd | 防爆型ガス検知器 |
| WO2016207014A1 (de) * | 2015-06-26 | 2016-12-29 | Endress+Hauser Flowtec Ag | Adapter für den anschluss einer übertragungsleitung an ein feldgerät |
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1996
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