JP3256683B2 - 風遮蔽体の自動開閉装置 - Google Patents

風遮蔽体の自動開閉装置

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JP3256683B2 JP02145699A JP2145699A JP3256683B2 JP 3256683 B2 JP3256683 B2 JP 3256683B2 JP 02145699 A JP02145699 A JP 02145699A JP 2145699 A JP2145699 A JP 2145699A JP 3256683 B2 JP3256683 B2 JP 3256683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、防風
柵、飛砂防止柵、吹雪防止柵、換気窓のように、視界が
妨げられる風遮蔽体の自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】防風柵については、殊に日本海に近接し
ている高速道路において、冬季に日本海特有の季節風が
吹き荒れるので、強風時の安全走行を確保するための防
風柵が設置されている。この設置によって景観が妨げら
れるために、日本道路公団からは「防風柵の自動開閉時
の風速の目安は、7.5m/s未満の時は開き、7.5
m以上時は閉じるものとする」というように設定条件が
提示されている。
【0003】しかし、従来、この種の風遮蔽体の自動開
閉装置は、風力を感知して開閉するものであったから、
別途動力源を必要とし、その動力源として風エネルギー
を電気エネルギーに変換するアイデアもあるが、故障が
多く、維持保守が容易ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな実情に鑑みて、強風のエネルギーを直接の動力源と
して防風柵等の風遮蔽体を開閉することを主眼としたも
のである。つまり、風エネルギーを他のエネルギーに換
える仕組みではなく、風遮蔽体を羽根にして風力を直接
受け、風遮蔽体を回転させるので、故障が少なく維持保
守が容易となる風遮蔽体の自動開閉装置を提供すること
を第一義的な目的とした。
【0005】この目的を達成するために、鋭意研究を重
ねた。図4が途中経過の試案によるもので、道路脇のガ
ードレールGの外側に支柱(図示省略)を立設し、支柱
間に防風柵20を下端で軸支し、その回転軸22よりも
下にウエイト24を取り付け、さらに、防風柵20を前
にのみの開に転倒するように縦に受ける閉のストッパー
26と、前倒において後傾斜に受ける開のストッパー2
8とを設けた。
【0006】これによると、風力が一定以下であると、
防風柵20が前倒の開であるが、一定以上であるとその
風力で煽り上げられて閉となり、また、風力が弱まると
開となる。しかし、風力の強弱によって揺動が激しく開
閉いずれの姿勢も安定しない。加えて、回転軸22が地
面に近い下端にあることから、積雪によって開閉に支障
が生じるという問題があった。
【0007】この発明は、かかる事情から、上記の目的
に加えて、防風柵等の風遮蔽体が開閉いずれの姿勢にお
いても揺動しない安定性を保持し得るようにすることを
目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、板状ないし羽根状の風遮蔽体を風圧
が前倒の閉に作用するよう上下両端中央よりも上におい
て開閉可能に回転軸により軸支し、風遮蔽体の上端にバ
ランスウエイトと調節ウエイトとを設け、調節ウエイト
の取付けについては、風遮蔽体から略直角に前方へ突出
する支軸に開閉基準の風圧設定可能に装着し、また、風
遮蔽体を水平よりもやや前傾斜に受ける開のストッパー
を上記回転軸より後方において調節ウエイトの荷重を受
けるように取り付け、さらに、上記風遮蔽体を略縦に受
ける閉のストッパーとをそれぞれ設け、その閉におい
て、バランスウエイトが後転の開に作用するように風遮
蔽体の回転軸よりも後方に位置して設定されていること
を特徴とする風遮蔽体の自動開閉装置を提供するもので
ある。
【0009】上記の構成によれば、バランスウエイトと
調節ウエイトを加えた風遮蔽体の重心が回転軸よりも上
で且つ後方に位置するもので、このため、無風または一
定以下の風圧下では、風遮蔽体が後へ転倒し開の状態と
なる。また、回転軸が上に片寄ってそれよりも下方に風
圧を多く受けることと、開の状態では風圧を受ける前傾
斜であることから、一定以上の風圧下では、風遮蔽体が
その風圧で前倒し、閉のストッパーに受けられて縦の閉
の状態に保持される。
【0010】閉の状態において、風圧が一定以下になる
と、前記重心に伴う力が優勢となって、再び開の状態に
復帰し、開のストッパーによってその風遮蔽体が水平に
近い前傾斜に保持される。
【0011】調節ウエイトは、支軸によって風遮蔽体の
巾方向よりずれた前方にあることから、閉の際に閉の方
向に荷重を掛け、開の際には開の方向に荷重を掛ける。
このため、開閉いずれの状態も安定して保持される。ま
た、調整によって前記重心をずらすことになるので、開
閉基準となる風圧をこの調節ウエイトによって設定する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明は、防風柵ばかりでな
く、同じ原理によって、飛砂防止柵、吹雪防止柵、換気
窓等に実施することができる。また、風遮蔽体2は、そ
の材質や形状を特に問題としなく、網状、格子状であっ
ても良い。また、積雪地帯では、積雪の影響を受けない
一段形式(図1、図2)であることが望ましいが、積雪
の影響のない、殊に、飛砂防止柵、換気窓等において
は、多段形式(図3)であっても良い。
【0013】調節ウエイト13の取付けについては、風
圧の影響を余り受けないように、支軸15が棒状である
ことが望ましいが、重心をずらし得るものであれば、そ
の形態を特に問題としない。また、重心の位置調整は、
調節ウエイトの位置ばかりでなく、その重さによっても
なし得る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、強風のエネルギーを直接の動力源として風遮蔽体を
開閉させ、しかも、開閉の基準となる風圧の設定も可動
であることから、別途動力源を要しなく、構造および風
圧設定も簡単であるため、故障も少なく保守管理が容易
であり、また、開閉いずれの状態も安定して保持できる
という優れた効果がある。
【0015】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1は、海に面する沿岸道路に設置する防
風柵において実施したもので、その概略図を図2におい
て示す。また、図3は、飛砂防止柵として実施した二段
形式を示す。
【0017】道路沿いのガードレールGに沿って支柱
1、1,・・を立設し、各支柱1,1間に防風柵として
の風遮蔽体2を反転可能に架設し、支柱1には、風遮蔽
体2を「開」に保持するストッパー3と、「閉」に保持
するストッパー5とが装備される。支柱1の上端部に
は、ブラケット7を止着し、それに風遮蔽体2の回転軸
9を支承し、また、開のストッパー3もそれに取り付け
てある。
【0018】風遮蔽体2は、両端において、上下間の中
央よりも上に回転軸9,9を設け、上端のフレームに沿
ってバランスウエイト11を取り付け、また、一端に
は、調節ウエイト13が装着されている。
【0019】バランスウエイト11は、風遮蔽体2が縦
巾に対して上方へ片寄った箇所に回転軸9を有すること
から、重心を回転軸9よりも上方で且つ後方へ移転する
ために設けられる。したがって、無風または一定以下の
風圧下では、風遮蔽体2が後へ転倒し(矢印P)、開の
状態となる。
【0020】調節ウエイト13については、風遮蔽体2
の上端にそれが「閉」の状態において、前方へ直角に突
出するように支軸15を突設し、その先端部に位置調整
可能に取り付けられる。
【0021】開のストッパー3は、風遮蔽体2が「開」
の状態において、水平に対してやや前へ僅かな角度αで
傾斜しているように保持するためのもので、回転軸9よ
りも後方において、調節ウエイト13の荷重を受けるよ
うに取り付けられる。
【0022】図1では二点鎖線において風遮蔽体2の開
いた状態を示す。この時には前述の如く、風遮蔽体2が
海に向かってやや前傾斜の水平に近い横転状態にあるの
で、視界を妨げる度合いも少なく、道路から海の景観を
見ることができる。
【0023】この際は、無風または風が弱い時である
が、海から一定以上の風が吹いてくると、それが風遮蔽
体2の傾斜表面に当たり、回転軸9より下方の表面の方
に風が多く当たることから、回転軸9を中心に下端部が
下へ回転しようとする力が、調節ウエイト13の押えの
力を越えるため、風遮蔽体2は、下端部がストッパー5
に当たるまで回転して閉じる(矢印Q)。
【0024】風遮蔽体2の「閉」から「開」に至る調節
ウエイト13の動きは、回転軸9を中心とする円軌道で
あって、「閉」と「開」とにおいてそれぞれ回転モーメ
ントとしての荷重の力を発揮するために、風遮蔽体2の
「閉」と「開」の状態をそれぞれ安定して保持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】同実施例の概略を示す説明図である。
【図3】他の実施例を示す図2に対応する説明図であ
る。
【図4】この発明に至る試作例を示す図2に対応する説
明図である。
【符号の説明】
2 風遮蔽体 3 開のストッパー 5 閉のストッパー 9 回転軸 11 バランスウエイト 13 調節ウエイト 15 支軸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状ないし羽根状の風遮蔽体を風圧が前
    倒の閉に作用するよう上下両端中央よりも上において開
    閉可能に回転軸により軸支し、風遮蔽体の上端にバラン
    スウエイトと調節ウエイトとを設け、調節ウエイトの取
    付けについては、風遮蔽体から略直角に前方へ突出する
    支軸に開閉基準の風圧設定可能に装着し、また、風遮蔽
    体を水平よりもやや前傾斜に受ける開のストッパーを上
    記回転軸より後方において調節ウエイトの荷重を受ける
    ように取り付け、さらに、上記風遮蔽体を略縦に受ける
    閉のストッパーとをそれぞれ設け、その閉において、バ
    ランスウエイトが後転の開に作用するように風遮蔽体の
    回転軸よりも後方に位置して設定されていることを特徴
    とする風遮蔽体の自動開閉装置。
JP02145699A 1999-01-29 1999-01-29 風遮蔽体の自動開閉装置 Expired - Fee Related JP3256683B2 (ja)

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