JP3255259B2 - 光フィルタ周波数特性測定方法 - Google Patents

光フィルタ周波数特性測定方法

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JP3255259B2
JP3255259B2 JP21843594A JP21843594A JP3255259B2 JP 3255259 B2 JP3255259 B2 JP 3255259B2 JP 21843594 A JP21843594 A JP 21843594A JP 21843594 A JP21843594 A JP 21843594A JP 3255259 B2 JP3255259 B2 JP 3255259B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高速光ソリトン伝送
において、タイミングジッタを低減するために必要とさ
れる光フィルタの中心周波数における曲率特性の高精度
測定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ソリトンは、損失のない光ファイバ中
を、非線形効果で生じる自己位相変調と、波長分散によ
る波形広がりとが相殺し合い、波形形状を保ちながら伝
搬する特殊な光パルスである。しかしながら、実際の光
ファイバは損失を持つため、長距離にわたって光ソリト
ンを伝搬させるには、光増幅器による光ファイバの損失
補償が必要となる。
【0003】ところで、実際に光ソリトン伝送系を構成
する場合、上記損失補償用の光増幅器から発生する増幅
された自然放出光(ASE:Amplified Sp
ontaneous Emission)は、光ソリト
ンのキャリア周波数にランダムな変化を与える。
【0004】この変化はゴードンハウス効果と呼ばれ、
個々の光ソリトンの光ファイバ中の伝搬時間を変動さ
せ、タイミングジッタを発生させることが知られてい
る。(文献1J.P.Gordon et al.,O
pt.Lett.,11,pp.665−667(19
86)参照)
【0005】また、ソリトン光源の持つキャリア線幅
も、ゴードンハウス効果と同様の過程でタイミングジッ
タを発生させる。(文献2K.Iwatsuki et
al.,OFC ′94,FC4(1994)参照)
光ソリトン伝送においては、このタイミングジッタが伝
送距離を制限するため、伝送距離の長距離化にはタイミ
ングジッタの低減が重要な課題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】タイミングジッタの低
減方法として、これまでに、文献3(M.Nakaza
wa et al.,OFC/IOOC ′93,Po
stdeadlinepaper,PD7(199
3))に示される伝送路中に配置した光強度変調器によ
りリタイミングをとる方法や、
【0007】文献4(Y.Kodama et a
l.,Opt.Lett.,17,pp.31−33
(1992))あるいは、文献5(L.F.Molle
naueret al.,Electron.Let
t.,29,pp.910−911(1993))によ
って提案されている狭帯域光フィルタを伝送路中に挿入
する方法があった。
【0008】これらの内、前者は、タイミング抽出のた
めの能動回路を要するのに対し、後者は光フィルタ等の
受動素子を用いて実現できるため有利である。伝送路中
に光フィルタを挿入する場合、タイミングジッタの低減
効果は、光フィルタの中心周波数における曲率に強く依
存する。
【0009】(文献6 S.Kawai et a
l.,IEICE Trans.Commun.,E7
7−B,pp.462−468(1994)参照)とこ
ろで、通常、光フィルタは、光の入射方向に対して傾け
て用いられるため、光フィルタの曲率は、入射光の偏波
状態により異なる。従って、超高速光ソリトン伝送系を
設計するには、光フィルタの曲率特性を精度よく測定す
る必要がある。
【0010】従来は、光フィルタに白色光を通し、透過
光を光スペクトラムアナライザで分析することで、光フ
ィルタの周波数特性の測定を行っていた。しかしなが
ら、この測定法では、光フィルタの中心周波数近傍での
極めて小さい変化を、光スペクトラムアナライザで分解
できず、光フィルタの曲率及びその偏波依存性、光フィ
ルタの偏波依存性損失(PDL:Polarizati
on Dependent Loss)を精度よく測定
することができなかった。
【0011】本発明は、このような従来の問題を解決す
るために成されたものであって、超高速光ソリトン伝送
において、タイミングジッタを低減するために必要とさ
れる光フィルタの中心周波数における曲率特性を高い精
度で測定することのできる回路を実現することを目的と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上述の課
題は前記特許請求の範囲に記載した手段により解決され
る。
【0013】図4は本発明の測定系の基本構成を示す図
であって、数字符号1は発振器、2は波長可変光源、3
は波長計、4はFM変調器、5は偏波状態制御器、6は
偏波状態分析器、7は被測定光フィルタ、16は受光
器、17は同期検波器を表わしている。英字符号Aで示
す破線で囲った部分は、請求項1発明の場合には不要
である。以下各請求項ごとに、その構成を示す。
【0014】請求項1の発明は、発振器、波長可変光
源、波長計、FM変調器、被測定光フィルタ、受光器、
同期検波器とによって測定系を構成し、波長可変光源か
ら光周波数fのCW光を発生させ、発振器からの正弦波
電気信号によりFM変調器を駆動して上記光周波数にf
m sin(2πpt)のFM変調を施しながら、発振
波長(光周波数)を変化させて、周期Tの同期検波出力
が零となる光周波数を波長計により求めて、これを中心
周波数と成し、FM変調された光を被測定光フィルタを
通して受光器で電気信号に変換した後、同期検波器に導
いて、中心周波数近傍の微係数を得て曲率を求める光フ
ィルタ周波数特性測定方法であって、光フィルタが偏波
依存性を有しない場合に適用する。
【0015】請求項2の発明は、先にも述べたように
「特許請求の範囲」の記載のとおりであるが、更に細部
について若干の補足を加えて以下に記述する。本発明
は、光フィルタが偏波依存性を有する場合に適用される
もので、発振器、波長可変光源、波長計、FM変調器、
偏波状態制御器、偏波状態分析器、被測定光フィルタ、
受光器、同期検波器とによって測定系を構成し、波長可
変光源から光周波数fのCW光を発生させ、偏波状態分
析器により偏波状態を測定する。
【0016】但し、このとき、偏波状態の測定は、FM
変調器を駆動せずに行う。次に、発振器からの正弦波電
気信号によりFM変調器を駆動し、光周波数にfm s
in(2πpt)のFM変調を施す。ここで、fm は
光フィルタのバンド幅Bに比べて十分に小さく設定す
る。
【0017】CW光の発振波長(即ち光周波数)を変化
して、周期Tの同期検波出力が零となる光周波数を波長
計により測定する。但し、波長計により光周波数を測定
する際には、FM変調器の駆動を停止する。以上の操作
を繰り返しながら、偏波状態制御器を用いて偏波状態を
変化させて全ての偏波状態をスキャンしながら、周期T
の同期検波出力が零となる最大光周波数f max 及び
最小光周波数f min を測定する。
【0018】 max 及びf min における偏波状
態が直交していれば、f max 及びf min はそれ
ぞれ、f 0TE 及びf 0TM に一致しており、f
0TE 及びf 0TM における透過強度を測定すれば、
それぞれの光周波数におけるΡDLが得られる。
【0019】CW光の偏波状態を、上述した測定で得た
偏波状態の一方(例えばTEモード)に設定後、光周波
数に上記fm sin(2πpt)のFM変調を施しな
がら、発振波長(即ち光周波数)を変化させる。FM変
調された光は、被測定光フィルタを通り、受光器で電気
信号に変換される。
【0020】変換された電気信号を同期検波器に導くこ
とで、f 0TE 近傍の微係数を得ることができ、曲率
ρ TE を求めることができる。CW光の偏波状態を直交
させて、TMモードについても同様に測定を行い、曲率
ρ TM を求めることができる。本発明は以上述べたよう
に構成される光フィルタ周波数特性測定方法である。
【0021】請求項3に記載の発明は、発振器、波長可
変光源、波長計、FM変調器、被測定光フィルタ、受光
器、同期検波器とによって測定系を構成し、 波長可変光
源から光周波数fのCW光を発生させ、 発振器からの周
期Tの矩形波デジタル信号によりFM変調器を駆動し、
CW光の光周波数を、周期Tでf±Δfのように変化さ
せて、2値的にFM変調を施しながら、発振波長(光周
波数)を変化させて、周期Tの同期検波出力が零となる
光周波数を波長計により求めて、これを中心周波数と成
し、 FM変調された光を被測定光フィルタを通して受光
器で電気信号に変換した後、同期検波器に導いて、中心
周波数近傍の微係数を得て曲率を求めることを特徴とす
る光フィルタ周波数特性測定方法である。
【0022】請求項4に記載の発明は、発振器、波長可
変光源、波長計、FM変調器、偏波状態制御器、偏波状
態分析器、被測定光フィルタ、受光器、同期検波器とに
よって測定系を構成し、 波長可変光源から光周波数のf
のCW光を発生させ、FM変調器を駆動せずに偏波状態
分析器により偏波状態を測定し、次に、発振器からの周
期Tの矩形波デジタル信号によりFM変調器を駆動し、
CW光の光周波数を、周期Tでf±Δfのように変化さ
せて、2値的にFM変調を施し、CW光の発振波長(即
ち光周波数)を変化して、周期Tの同期検波出力が零と
なる光周波数をFM変調器の駆動を停止した状態で波長
計により測定し、 以上の操作を繰り返しながら、偏波状
態制御器を用いて偏波状態制御器を変化させて全ての偏
波状態をスキャンしながら、周期Tの同期検波出力が零
となる最大光周波数f max 及び最小光周波数f min
を測定し、f max 及びf min における偏波状態が直
交しているときの、f max 及びf min から、f
OTE 及びf OTM における透過強度を測定して、それ
ぞれの光周波数におけるΡDLを求め、 CW光の編波状
態を、上述した測定で得た偏波状態の一方(例えばTE
モード)に設定後、中心周波数を、周期Tでf±Δfの
ように変化させて、2値的にFM変調を施しながら、発
振波長(即ち光周波数)を変化させ、FM変調された光
を、被測定光フィルタを通し、受光器で電気信号に変換
して、 変換された電気信号を同期検波器に導くことで、
OTE 近傍の微係数を得、曲率ρ TE を求め、CW光
の編波状態を直交させて、TMモードについても同様に
測定を行い、曲率ρ TM を求めることを特徴とする光フ
ィルタ周波数特性測定方法である。
【0023】
【作用】光フィルタの周波数特性Hは光周波数fの関数
で表わされ、中心光周波数f0の近傍でテイラー展開す
ると、“数1”のように表わされる。
【0024】
【数1】
【0025】理解を容易にするために、光フィルタの周
波数特性に偏波依存性はないものとして説明する。ここ
で、Δfはf0 からのずれを表わす。光フィルタは、一
般に、f0 における透過強度を最大として対称な周波数
特性を持つと仮定できるから、H(f0 )=1と規格化
し、H′(f0 )=0とすると、“数1”は“数2”の
ように書くことができる。
【0026】
【数2】
【0027】H(f)はf0 の近傍で凸関数であるか
ら、正の量ρ=−1/2H″(f0)を光フィルタの曲
率と定義する。Δfは小さいとして、高次の項を無視す
れば、光フィルタの中心周波数近傍における周波数特性
は、“数2”の右辺2項により与えられる。(先の文献
6参照)
【0028】光ソリトン伝送において、伝送路中に、上
記周波数特性を持つ光フィルタを挿入すると、光ソリト
ンのキャリア周波数は、光フィルタの中心周波数f0
収束する。(先の文献4参照)
【0029】従って、「従来の技術」で述べた、光ソリ
トンのキャリア周波数のランダムな変化は緩和され、そ
の結果、タイミングジッタが低減されることになる。光
ソリトン伝送におけるタイミングジッタ“数3”は、光
フィルタによる低減効果を含めて、“数4”,“数5”
で与えられる。(文献7河合他、94年春信学会、B−
1027参照)
【0030】
【数3】
【0031】
【数4】
【0032】
【数5】
【0033】rは光フィルタによる光ソリトンの損失を
補償する利得係数、Ci (i=1,2)は定数、zは
伝送距離、ts はパルス幅、la は光増幅器間隔を
表わす。これより、タイミングジッタの累積は、光フィ
ルタの中心周波数における曲率ρに依存することが分か
る。
【0034】従って、“数4”を基に、超高速光ソリト
ン伝送系を設計する際には、ρの値を正確に測定する必
要がある。しかしながら、光フィルタに白色光を通し、
透過光を光スペクトラムアナライザで分析する従来の周
波数特性測定法では、光フィルタの中心周波数近傍での
極めて小さい変化を光スペクトラムアナライザで分解で
きず、所望の測定精度が得られなかった。
【0035】そこで、本発明では、同期検波を用いて直
接H(f)の微分特性を測定する方法を採っている。
(同期検波そのものに文献8:K.Hotate et
al.,IOOC ′83,Technical D
igest,pp.280−281(1983)参照)
【0036】図1に、本発明の測定原理を示す。光周波
数をfの周りにΔf=fm sin(2πpt)でFM変
調し、光フィルタを通過させると、図1に示すように、
FM変調が強度変調に変換され、“数6”のように変化
する。
【0037】
【数6】
【0038】光源の光周波数と光フィルタの中心周波数
が異なる場合は、周期T=1/pの強度変調成分が生じ
る(図1(a))。光源の光周波数と光フィルタの中心
周波数が一致した場合には、周期Tの強度変調成分が零
となる(図1(b))。実際の測定結果も図1に示して
ある。
【0039】中心周波数f0 の付近でfを変化させ、s
in(2πpt)成分を同期検波することにより、f0
近傍でのH′(f)の周波数特性が得られる。光フィル
タのバンド幅Bに比べてfm が十分小さいときは(fm
/B<<1)、“数6”の高次項からの寄与は無視でき
る。
【0040】“数6”より、sin(2πpt)成分の
光強度はfm H′(f)で与えられ、fを変化させる
ことにより、図2(a)に示すようなH′(f)の周波
数特性が得られる。従って、H′(f)の中心周波数f
0 での微係数から、曲率ρが求まる。
【0041】周期40GHzの、マッハツェンダ干渉型
の光フィルタを実際に測定した結果も図2(b)に示
す。測定結果から、ρの値は5.72×10−21
(s2)と求められるが、H(f)を、周期40GHz
の正弦波として計算した値6.17×10−21 (s
2 )とよく一致している。
【0042】光フィルタは、上述したように、通常、光
の入射方向に対して傾けて用いられるため、H(f)は
偏波依存性を持つ。従って、たがいに直交する直線偏波
(TEモード及びTMモード)に対して、光フィルタ
は、それぞれHTE(f)及びH TM(f)で表わされた周
波数特性を持つ(図3)。
【0043】HTE(f)及びHTM(f)に対し、そ
れぞれの中心周波数をf0TE 及びf0TM 、曲率
ρ TE及びρ TMとする。光フィルタへの入射光の偏
波状態を制御し、例えばTEモードに設定してH(f)
の周波数特性を測定し、その後、偏波状態を直交させて
(TMモード)同様に測定することにより、f0TE
びf0TMρ TE及びρ TMが得られる。
【0044】本発明を用いれば、従来困難であった中心
周波数f0TE ,f0TM の高精度な判別が可能であり、f
0TE 及びf0TM の周波数において、PDLを“数7”お
よび“数8”のように定義し、測定することが可能であ
る。
【0045】
【数7】
【0046】
【数8】
【0047】
【実施例】図5は本発明の第1の実施例を示したもので
ある。同図に示すように、1は発振器、2は波長可変光
源、3は波長計、4は音響光学変調器、5は偏波状態制
御器、6は偏波状態分析器、7は被測定光フィルタ、8
はPIN−フォトダイオード(PIN)、9はロックイ
ンアンプである。
【0048】まず、波長可変光源2より光周波数fのC
W光を発生させ、音響光学変調器4をスルーにし、FM
変調をかけない状態で、偏波状態分析器6により偏波状
態を測定する。次に、発振器1により、音響光学変調器
4を駆動し、CW光の光周波数fにFM変調をかけf+
b +fm sin(2πpt)へと変化させる。
【0049】ここで、fb は、音響光学変調器4での光
の回折による光周波数シフト、fmsin(2πpt)
はFM変調信号による光周波数変化である。CW光の発
振波長(即ち光周波数)を変化させ、周期Tの同期検波
出力が零となる光周波数を波長計3により測定する。
【0050】但し、波長計3により光周波数を測定する
際には、音響光学変調器4の駆動を停止する。以上の操
作を繰り返しながら、偏波状態制御器5を用いて全ての
偏波状態をスキャンし、周期Tの同期検波出力が零とな
る最大光周波数fmax 及び最小光周波数fmin を測定す
る。ここで、波長計3の測定値にfb を加算したものを
max 及びfmin とする。
【0051】fmax 及びfmin における偏波状態を偏波
状態分析器6で測定し、偏波状態が直交していれば、f
max 及びfmin はそれぞれ、f0TE 及びf0TM に一致し
ており、f0TE 及びf0TM における透過強度を測定すれ
ば、それぞれの光周波数におけるPDLが得られる。
【0052】f0TE 及びf0TM を与える偏波状態を記録
しておき、CW光の偏波状態をその一方の偏波状態(例
えばTEモード)に設定後、発振器1により、音響光学
変調器4を駆動し、CW光にFM変調を施した状態で、
発振波長(即ち光周波数)を変化させる。FM変調され
た光は、被測定光フィルタ7を通り、PIN8で電気信
号に変換される。
【0053】発振器1からの電気信号とΡIN8の出力
電気信号とをロックインアンプ9に導き、同期検波す
る。同期検波出力の光周波数依存性から、HTE′
(f)の微係数を求めることで曲率ρ TEを得る。CW
光の偏波状態を直交させて、TMモードについても同様
に測定を行うことにより、曲率ρ TMも求められる。
【0054】図6は本発明の第2の実施例を示したもの
である。本実施例は基本構成は図5と同じであるが、図
5では、波長可変光源2と音響光学変調器4を用いて、
正弦波のアナログ信号によりFM変調光を発生させるの
に対し、図6では、波長可変光源2、光スイッチ11
a,11bと、音響光学変調器4a,4bを用いて、方
形波形発生器10から発生した周期Tの矩形波デジタル
信号によりFM変調光を発生させる点が異なる。
【0055】音響光学変調器4a,4bは、絶対値が同
じで符号の異なる光周波数シフトΔf、−Δfが入射光
に与えられるように設定されている。光スイッチ11
a,11bを方形波形発生器10で駆動して光路をスイ
ッチングすることにより、中心周波数を、周期Tでf±
Δfのように変化させることができ、2値的にFM変調
を施すことができる。
【0056】本実施例では、周波数シフトに音響光学変
調器を用いたが、位相変調器を用いても音響光学変調器
と同様に周波数シフトが得られる。位相変調器の駆動電
圧を鋸歯状波とし、その振幅が2πの整数倍の位相変化
を与えるようにすることで、周波数シフトを実現でき
る。この方法は、セロダイン法と呼ばれている。(文
献:大越孝敬編、“光ファイバセンサ”、オーム社、第
4章参照)
【0057】図7は本発明の第3の実施例を示したもの
である。本実施例は基本構成は図5と同じであるが、図
5では波長可変光源2と音響光学変調器4によりFM変
調光を発生させるのに対し、図6では分布ブラッグ反射
型半導体レーザ(以下DBR−LD)12によりFM変
調光を発生させる点が異なる。
【0058】DBR−LD12は、DBR領域、位相制
御領域、発光領域の3電極を備え、発光領域に一定のバ
イアス電流を注入することで一定の光出力が得られ、D
BR領域への注入電流を、発振器1からの正弦波電気信
号により制御すれば、所望のFM変調をかけることがで
きる。また、位相制御領域への注入電流を、任意波形発
生器13で鋸歯状波により制御すれば、一定の割合で発
振光周波数を変化させることができる。
【0059】図8は本発明の第4の実施例を示したもの
である。本実施例は基本構成は図5と同じであるが、図
5では波長可変光源2と音響光学変調器4によりFM変
調光を発生させるのに対し、図8では分布帰還型半導体
レーザ(以下DFB−LD)14によりFM変調光を発
生させる点が異なる。
【0060】発振器1からのFM変調信号と、任意波形
発生器13からの信号とを足し算器15で足し合わせ
る。但し、任意波形発生器13は鋸歯状波を発生してい
る。足し合わされた電気信号により、DFB−LD15
へのバイアス注入電流を制御すれば、所望のFM変調が
かけられ、かつ、発振光周波数を変化させることができ
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光フィルタの中心周波数における曲率特性を精度よく測
定することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の原理を示す図である。
【図2】光フィルタ周波数特性の微分特性を示す図であ
る。
【図3】光フィルタ周波数特性の偏波依存性を示す図で
ある。
【図4】本発明の基本構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図8】本発明の第4の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 発振器 2 波長可変光源 3 波長計 4,4a,4b 音響光学変調器(FM変調器) 5 偏波状態制御器 6 偏波状態分析器 7 被測定光フィルタ 8 PIN−フォトダイオード(PIN) 9 ロックインアンプ 10 方形波形発生器 11a,11b 光スイッチ 12 分布ブラッグ反射型半導体レーザ(DBR−L
D) 13 任意波形発生器 14 分布帰還型半導体レーザ(DFB−LD) 15 足し算器 16 受光器 17 同期検波器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−34446(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振器、波長可変光源、波長計、FM変
    調器、被測定光フィルタ、受光器、同期検波器とによっ
    て測定系を構成し、 波長可変光源から光周波数fのCW光を発生させ、 発振器からの正弦波電気信号によりFM変調器を駆動し
    て上記光周波数にf sin(2πpt)のFM変調を
    施しながら、発振波長(光周波数)を変化させて、周期
    Tの同期検波出力が零となる光周波数を波長計により求
    めて、これを中心周波数と成し、 FM変調された光を被測定光フィルタを通して受光器で
    電気信号に変換した後、同期検波器に導いて、中心周波
    数近傍の微係数を得て曲率を求めることを特徴とする光
    フィルタ周波数特性測定方法。
  2. 【請求項2】 発振器、波長可変光源、波長計、FM変
    調器、偏波状態制御器、偏波状態分析器、被測定光フィ
    ルタ、受光器、同期検波器とによって測定系を構成し、 波長可変光源から光周波数fのCW光を発生させ、FM
    変調器を駆動せずに偏波状態分析器により偏波状態を測
    定し、次に、発振器からの正弦波電気信号によりFM変
    調器を駆動し、光周波数にf sin(2πpt)のF
    M変調を施し、CW光の発振波長(即ち光周波数)を変
    化して、周期Tの同期検波出力が零となる光周波数をF
    M変調器の駆動を停止した状態で波長計により測定し、
    以上の操作を繰り返しながら、偏波状態制御器を用いて
    偏波状態を変化させて全ての偏波状態をスキャンしなが
    ら、周期Tの同期検波出力が零となる最大光周波数f
    max 及び最小光周波数f min を測定し、f
    max 及びf min における偏波状態が直交してい
    るときの、f max 及びf min から、f 0TE
    及びf 0TM における透過強度を測定して、それぞれ
    の光周波数におけるPDLを求め、 CW光の偏波状態を、上述した測定で得た偏波状態の一
    方(例えばTEモード)に設定後、光周波数に上記f
    sin(2πpt)のFM変調を施しながら、発振波長
    (即ち光周波数)を変化させ、FM変調された光を、被
    測定光フィルタを通し、受光器で電気信号に変換して、
    変換された電気信号を同期検波器に導く ことで、f
    0TE 近傍の微係数を得、曲率ρ TE を求め、CW光
    の偏波状態を直交させて、TMモードについても同様に
    測定を行い、曲率ρ TM を求めることを特徴とする光フ
    ィルタ周波数特性測定方法
  3. 【請求項3】 発振器、波長可変光源、波長計、FM変
    調器、被測定光フィルタ、受光器、同期検波器とによっ
    て測定系を構成し、 波長可変光源から光周波数fのCW光を発生させ、 発振器からの周期Tの矩形波デジタル信号によりFM変
    調器を駆動し、CW光の光周波数を、周期Tでf±Δf
    のように変化させて、2値的にFM変調を施しながら、
    発振波長(光周波数)を変化させて、周期Tの同期検波
    出力が零となる光周波数を波長計により求めて、これを
    中心周波数と成し、 FM変調された光を被測定光フィルタを通して受光器で
    電気信号に変換した後、同期検波器に導いて、中心周波
    数近傍の微係数を得て曲率を求めることを特徴とする光
    フィルタ周波数特性測定方法。
  4. 【請求項4】 発振器、波長可変光源、波長計、FM変
    調器、偏波状態制御器、偏波状態分析器、被測定光フィ
    ルタ、受光器、同期検波器とによって測定系を構成し、 波長可変光源から光周波数のfのCW光を発生させ、F
    M変調器を駆動せずに偏波状態分析器により偏波状態を
    測定し、次に、発振器からの周期Tの矩形波デジタル信
    号によりFM変調器を駆動し、CW光の光周波数を、周
    期Tでf±Δfのように変化させて、2値的にFM変調
    を施し、CW光の発振波長(即ち光周波数)を変化し
    て、周期Tの同期検波出力が零となる光周波数をFM変
    調器の駆動を停止した状態で波長計により測定し、 以上の操作を繰り返しながら、偏波状態制御器を用いて
    偏波状態制御器を変化させて全ての偏波状態をスキャン
    しながら、周期Tの同期検波出力が零となる最大光周波
    数f max 及び最小光周波数f min を測定し、f
    max 及びf min における偏波状態が直交していると
    きの、f max 及びf min から、f OTE 及びf
    OTM における透過強度を測定して、それぞれの光周波
    数におけるΡDLを求め、 CW光の編波状態を、上述した測定で得た偏波状態の一
    方(例えばTEモード )に設定後、中心周波数を、周期
    Tでf±Δfのように変化させて、2値的にFM変調を
    施しながら、発振波長(即ち光周波数)を変化させ、F
    M変調された光を、被測定光フィルタを通し、受光器で
    電気信号に変換して、 変換された電気信号を同期検波器に導くことで、f
    OTE 近傍の微係数を得、曲率ρ TE を求め、CW光の
    編波状態を直交させて、TMモードについても同様に測
    定を行い、曲率ρ TM を求めることを特徴とする光フィ
    ルタ周波数特性測定方法。
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