JP3251193B2 - 気体浄化システム - Google Patents

気体浄化システム

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JP3251193B2
JP3251193B2 JP08195897A JP8195897A JP3251193B2 JP 3251193 B2 JP3251193 B2 JP 3251193B2 JP 08195897 A JP08195897 A JP 08195897A JP 8195897 A JP8195897 A JP 8195897A JP 3251193 B2 JP3251193 B2 JP 3251193B2
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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体浄化装置に関
するものであり、特に、窒素酸化物を除去する気体浄化
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窒素酸化物は空気中に放出されると人間
等の健康に影響を与える。特に交通量の多い道路周辺で
は、大気中の窒素酸化物濃度が環境基準を達成できず、
その対策が急務となっている。そこで、窒素酸化物を除
去する方法として、特公平2−62297号公報には、
空気中の低濃度窒素酸化物を300nm以上の人工光あ
るいは太陽光を照射した二酸化チタン−活性炭混合物に
より除去する方法が開示されている。また、特開平6−
315614号公報には、二酸化チタン又は二酸化チタ
ンと活性炭の混合物を主成分とする光触媒をフッ素樹脂
等を用いて固定してシート状の浄化材を形成し、ビルの
外壁等に設置する点が開示されている。一方、主として
都市部における高速道路の側壁には、騒音防止対策のた
めに吸音板が施工されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
窒素酸化物を除去する設備と騒音対策用の設備とを別個
に設置するのは効率的ではなく、また、道路際にはその
両方を設置するだけの十分なスペースはない。
【0004】また、上記特開平6−315614号にお
ける汚染物質の除去方法及び浄化材においては、太陽光
を利用するため、雨天や夜間では除去機能を期待できな
い。つまり、特に、交通量の多い箇所の道路際では、日
が落ちる夕暮れから夜にかけては窒素酸化物濃度が高
く、さらに、冬季においては、日没が早いため夕方のラ
ッシュ時の窒素酸化物濃度が高い時間帯に除去効果が大
幅に低下することになる。
【0005】また、上記特開平6−315614号にお
ける汚染物質の除去方法及び浄化材においては、大気の
自然対流により汚染物質を光触媒に接触させるので、大
気の流速をコントロールできず、流速が速すぎると反応
が進みにくく、逆に、流速が遅いと除去量が制限される
ことになる。つまり、自然まかせでは、十分な除去機能
が発揮できない。特に、大気中の窒素酸化物の反応が十
分でない場合、有害なNO 2 の放出を助長するおそれが
ある。つまり、一般に大気中の窒素酸化物はNOとNO
2 の混合物であり、NOを光触媒で酸化するとNO 2 を経
HNO 3 (硝酸)になるが、反応が十分でない場合に
は、有害なNO 2 に止まる比率が高く、再び大気中に放
出されてしまう。
【0006】また、特公平2−62297号公報や、特
開平6−315614号公報に開示されているように、
活性炭を使用すると耐久性のある素材を製造することは
困難である。つまり、例えば、活性炭をセラミックスに
固定させようとした場合、活性炭はセラミックスの焼成
温度に耐えることができない。
【0007】よって、本発明は、窒素酸化物の除去と騒
音対策を同時に行なうことができ、天候や時間帯に関係
なく常時窒素酸化物の除去機能を発揮することができ、
さらに、耐久性の高い部材、さらには、この部材を使っ
た気体浄化装置及び気体浄化システムを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、気体
透過性と吸音機能とを有する吸音部材であって、貫通気
孔が不規則に設けられた吸音部材の少なくとも表裏面に
光触媒を固定した気体浄化・吸音部材であって、電気炉
製鋼スラグと、下水道汚泥の溶融スラグと、セラミック
スの粒状品又は破砕品と、におけるいずれかを原料とし
て形成された気体浄化・吸音部材と、該気体浄化・吸音
部材の裏側の面に光を照射する光照射手段と、上記気体
浄化・吸音部材の表側及び裏側の表面に液体を噴射する
噴射手段と、上記気体浄化・吸音部材の裏面に接する所
定の空間部の少なくとも背面、上面及び側面を塞ぐカバ
ー部と、上記空間部を吸引する吸引手段と、を有するこ
とを特徴とする。この第1の構成の気体浄化システムに
おいては、該気体浄化装置を屋外に設置し、気体浄化・
吸音部材の表側の表面に太陽光が当たっている場合に、
気体浄化・吸音部材の表側の表面において光触媒反応が
行なわれる。また、気体浄化・吸音部材を透過した気体
は、気体浄化・吸音部材の裏面側においても光照射手段
による光により光触媒反応が行なわれる。また、噴射手
段により液体が噴射されるので、気体浄化・吸音部材の
表面が洗浄され、光触媒反応による生成物を気体浄化・
吸音部材から除去することができる。特に、上記カバー
部でカバーされた空間部を吸引手段で吸引するので、汚
染空気を強制的に気体浄化・吸音部材に引き込み、反応
効率を高めることができる。また、上記吸引手段で吸引
を行なうので、上記噴射手段の液体等で濡れた気体浄化
・吸音部材の乾燥を早くすることができる。
【0009】また、第2には、気体透過性と吸音機能と
を有する吸音部材であって、貫通気孔が不規則に設けら
れた吸音部材の少なくとも表裏面に光触媒を固定した第
1の気体浄化・吸音部材であって、電気炉製鋼スラグ
と、下水道汚泥の溶融スラグと、セラミックスの粒状品
又は破砕品と、におけるいずれかを原料として形成され
た第1の気体浄化・吸音部材と、上記第1の気体浄化・
吸音部材と所定間隔を介して設けられた第2の気体浄化
・吸音部材であって、気体透過性と吸音機能とを有する
吸音部材であって、貫通気孔が不規則に設けられた吸音
部材の少なくとも表裏面に光触媒を固定した第2の気体
浄化・吸音部材であって、電気炉製鋼スラグと、下水道
汚泥の溶融スラグと、セラミックスの粒状品又は破砕品
と、におけるいずれかを原料として形成された第2の気
体浄化・吸音部材と、上記第1の気体浄化・吸音部材の
裏側の面と上記第2の気体浄化・吸音部材の表側の面と
に光を照射する第1の光照射手段と、上記第2の気体浄
化・吸音部材の裏側の面に光を照射する第2の光照射手
段と、 上記第1の気体浄化・吸音部材の表側及び裏側
の表面と、上記第2の気体浄化・吸音部材の表側及び裏
側の表面とに液体を噴射する噴射手段と、上記第1の気
体浄化・吸音部材と第2の気体浄化・吸音部材間の空間
部の少なくとも上面と側面とを塞ぐとともに、上記第2
の気体浄化・吸音部材の裏面に接する所定の空間部の少
なくとも背面、上面及び側面を塞ぐカバー部と、上記第
1の気体浄化・吸音部材と第2の気体浄化・吸音部材間
の空間部及び上記第2の気体浄化・吸音部材の裏面に接
する空間部を吸引する吸引手段と、を有することを特徴
とする。 この第2の構成の気体浄化システムにおいて
は、該気体浄化装置を屋外に設置し、第1の気体浄化・
吸音部材の表側の表面に太陽光が当たっている場合に、
第1の気体浄化・吸音部材の表側の表面において光触媒
反応が行なわれる。また、第1の気体浄化・吸音部材を
透過した気体は、第1の気体浄化・吸音部材の裏面側及
び第2の気体浄化・吸音部材の表面側においても光照射
手段による光により光触媒反応が行なわれる。また、噴
射手段により液体が噴射されるので、気体浄化・吸音部
材の表面が洗浄され、光触媒反応による生成物を気体浄
化・吸音部材から除去することができる。特に、上記カ
バー部でカバーされた空間部を吸引ポ ンプで吸引するの
で、汚染空気を強制的に気体浄化・吸音部材に引き込
み、反応効率を高めることができる。また、上記吸引手
段で吸引を行なうので、上記噴射手段の液体等で濡れた
気体浄化・吸音部材の乾燥を早くすることができる。
【0010】また、第3には、上記第2の構成におい
て、上記噴射手段が、上記第1の気体浄化・吸音部材の
表側の表面に液体を噴射するための第1の噴射手段と、
上記第1の気体浄化・吸音部材の裏側の表面と、上記第
2の気体浄化・吸音部材の表側の表面とに液体を噴射す
るための第2の噴射手段と、上記第2の気体浄化・吸音
部材の裏側の表面に液体を噴射するための第3の噴射手
段と、を有し、該第1の噴射手段と、第2の噴射手段
と、第3の噴射手段とを一度に動作させずに、独立して
動作させることを特徴とする。この第3の構成の気体浄
化システムによれば、気体浄化・吸音部材が濡れている
間の窒素酸化物除去機能の低下を少なくすることができ
る。
【0011】また、第4には、上記第1から第3までの
いずれかの構成において、上記気体浄化・吸音部材の原
料が電気炉製鋼スラグであって、該気体浄化・吸音部材
は、電気炉製鋼スラグを粒径1mm〜3mmに造粒した
原料に対して、フリットと、有機バインダーと、水を添
加、混合した後にプレス成形し、その後、焼成して気体
浄化・吸音部材素材を得る工程と、該気体浄化・吸音部
材素材に光触媒を固定する工程と、により製造されたも
のであることを特徴とする。
【0012】また、第5には、上記第1から第3までの
いずれかの構成において、上記気体浄化・吸音部材の原
料が下水道汚泥の溶融スラグであって、上記気体浄化・
吸音部材は、下水道汚泥の溶融スラグを1mm〜3mm
に分級したものに対して、微粉長石と、無機バインダー
と、有機バインダーとを添加、混合した後に、プレス成
形し、その後、焼成して気体浄化・吸音部材素材を得る
工程と、該気体浄化・吸音部材素材に光触媒を固定する
工程と、により製造されたものであることを特徴とす
る。
【0013】また、第6には、上記第1から第3までの
いずれかの構成において、上記気体浄化・吸音部材の原
料がセラミックスの粒状品又は破砕品であり、上記気体
浄化・吸音部材は、セラミックスの粒状品又は破砕品
を、フリット、ガラス、無機接着剤により焼き固めたも
のであること特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。本発明に基づく気体浄化
装置Aは、図1、図2に示されるように、気体浄化・吸
音部材10と、背面板12と、ライト14と、溝部16
と、天板18と、太陽電池20と、シャワー22a、2
2bとを有している。
【0017】ここで、上記気体浄化・吸音部材10は、
板状に形成され、気体透過性を有し、吸音機能を有して
いる。つまり、多数の貫通気孔が不規則に設けられて、
音のエネルギーが熱エネルギーに変換されるようになっ
ている。また、この気体浄化・吸音部材10は、表裏両
面に光触媒が固定されている。この光触媒とは、光(紫
外線)が照射されることにより、NOをNO 2 に変化さ
せるとともに、NO 2 HNO 3 に変化させるものであ
る。この気体浄化・吸音部材10の具体的な製造工程は
後述する。
【0018】また、背面板12は、上記気体浄化・吸音
部材10と所定の間隔を介して該気体浄化・吸音部材1
0と平行に立設され、板状を呈する。上記気体浄化・吸
音部材10と背面板12間には空間部としての空気層R
が形成されるが、この空気層Rの幅rについては、この
rを大きくしていくと吸音率の高い音の波長域が低波長
側にシフトしていくので、吸収すべき音の波長に合わせ
て調整する必要がある。
【0019】また、上記気体浄化・吸音部材10と背面
板12間には、光照射手段としてのライト14が設置さ
れている。つまり、このライト14は紫外線を照射する
もので、略直線棒状を呈し、上記気体浄化・吸音部材1
0の横幅と略同一の長さを有している。ライト14は、
横方向に平行に3つ設置されている。これらのライト1
4は具体的には背面板12に取付け具で取り付けられて
いる。なお、太陽電池20からの電源のみでは不足する
場合には、他の商用電源等によりライト14を点灯させ
るようにしてもよい。
【0020】また、溝部16は、上記気体浄化・吸音部
材10と背面板12の下部に設置され、両端は断面略四
角形状に形成され、また、他の部分は断面略U字状に形
成されている。この溝部16は、シャワー22a、22
bで洗い流された硝酸を回収するためのものである。ま
た、天板18は、上記気体浄化・吸音部材10と背面板
12の上端に取り付けられている。なお、上記背面板1
2、天板18はカバー部としても機能する。また、太陽
電池20は、上記天板18の上に設置されている。この
太陽電池20は、太陽光等の光により発電し、内部にバ
ッテリー(図示せず)を有している。このバッテリーか
ら供給される電源により上記ライト14が点灯するよう
になっている。
【0021】また、噴射手段としての上記シャワー22
aは、上記天板18の気体浄化・吸音部材10の表側に
取り付けられ、気体浄化・吸音部材10の表側の表面に
向かって水流を噴射するように構成されている。また、
上記シャワー22bは、上記天板18の下部の気体浄化
・吸音部材10と背面板12間に設置され、気体浄化・
吸音部材10の裏側の表面を洗浄するように水流を噴射
するように構成されている。
【0022】ここで、上記気体浄化・吸音部材10の具
体的な製造方法について説明する。製造方法としては種
々のものが考えられるが、以下の3つの例が挙げられ
る。まず、第1には、電気炉製鋼スラグを用いて製造す
る方法である。つまり、電気炉製鋼スラグを粒径1mm
〜3mmに造粒したリサイクル原料に対して、フリット
や、コーンスターチ等の有機バインダーや、水を添加、
混合した後にプレス成形し、その後、焼成して気体浄化
・吸音部材素材を得る。そして、この気体浄化・吸音部
材素材を、光触媒の粉末を水に分散させたスリップに浸
し、該気体浄化・吸音部材素材の毛細管力による水分の
引上げ機能により、該気体浄化・吸音部材素材の表裏両
面に上記光触媒の粉末を付着させる。そして、光触媒の
粉末を付着させた気体浄化・吸音部材素材を熱処理し
て、気体浄化・吸音部材を得る。以上のようにすること
により、気体透過性を有し、多数の貫通気孔が設けられ
た部材が形成される。上記電気炉製鋼スラグとは、電気
炉による金属の精練、精製の際に不純物と溶剤の反応に
よって生ずる非金属生成物である。
【0023】また、第2には、下水道汚泥の溶融スラグ
を用いて製造する方法である。つまり、下水道汚泥の溶
融スラグを1mm〜3mmに分級したものに対して、微
粉長石や、水ガラス系バインダー等の無機バインダー
や、コーンスターチ等の有機バインダーを添加、混合し
た後に、プレス成形し、その後、焼成して気体浄化・吸
音部材素材を得る。そして、この気体浄化・吸音部材素
材を上記電気炉製鋼スラグによる場合と同様に、光触媒
の粉末を固定して気体浄化・吸音部材を得る。上記下水
道汚泥の溶融スラグとは、下水道汚泥を加熱して得たも
のである。
【0024】また、第3には、オリビンサンドを1mm
〜3mmに分級したものに対して、微粉長石や、水ガラ
ス系バインダー等の無機バインダーや、コーンスターチ
等の有機バインダーを添加、混合した後に、プレス成形
し、その後、焼成して気体浄化・吸音部材素材を得る。
そして、この気体浄化・吸音部材素材を上記電気炉製鋼
スラグによる場合と同様に、光触媒の粉末を固定して気
体浄化・吸音部材を得る。このオリビンサンドとは、フ
ォルステライト(苦土カンラン石)に富む砂で、鋳物砂
として使用されるものである。
【0025】また、気体浄化・吸音部材の素材として
は、上記の他に、セラミックス系の気体浄化・吸音部
材、すなわち、セラミックスの粒状品あるいは破砕品を
フリット、ガラス、無機接着剤等で焼き固めて、粒と粒
との間の空間で吸音特性を持たせるようにしてもよい。
また、上記電気炉製鋼スラグ、下水道汚泥の溶融スラグ
以外の産業廃棄物を使用して、この産業廃棄物を所定の
大きさとして、これを有機バインダーや無機バインダー
で焼き固め、光触媒を固定するようにしてもよい。つま
り、上記のような製造方法は、製造技術的には産業廃棄
物にありがちな原料の組成変動の影響を受けにくいの
で、産業廃棄物を使用して製造コストを抑えることがで
きる。産業廃棄物としては、他に、都市ごみの焼却灰の
溶融スラグ、高炉スラグ、フライアッシュ、クリンカー
アッシュ、発泡コンクリート(ALC)、塗料焼却灰、
陶磁器くず等も挙げられる。ここで、フライアッシュと
は石炭の微粉炭を燃焼させた際に飛散するもの等が挙げ
られ、クリンカーアッシュとは石炭の微粉炭を燃焼させ
た際に火床の底に溜るもの等が挙げられる。
【0026】なお、上記の製造方法において、光触媒と
しては、経済性、人体への安全性、光触媒機能性等を考
慮すると、アナターゼ型酸化チタンが好ましい。また、
光触媒の気体浄化・吸音部材への固定方法としては、通
常法のゾルーゲル法によるディップコートやスピンコー
ト等でもよいが、光触媒原料粉末を水に分散させ、同様
にスプレーコート、ディップコート、スピンコート等の
方法を用いてもよい。また、熱処理の温度としては、光
触媒をより強固に気体浄化・吸音部材表面に固定するに
は温度が高い方がよいが、光触媒の光触媒性能はできる
だけ加熱しない方が高機能であるので、適切な温度に設
定する。
【0027】次に、上記で気体浄化・吸音部材10の具
体的な製造方法として、第1から第3の方法を述べた
が、その実験結果を説明する。すなわち、上記第1から
第3のそれぞれの方法で製造した100×100mmの
気体浄化・吸音部材を、上下2面がガラス板である密閉
容器内部を上下に分割するように設置し、該気体浄化・
吸音部材の上下の気体の漏れを防止するために固定・シ
ールする。そして上側よりNOガス1ppmを含む相対
湿度75.1%の模擬汚染空気を1リットル/min流
し、上下両面のガラス面を通してブラックライトを照射
させる。ブラックライトとしては、上部のものを15w
とし、下部のものを10wとする。以上のようにして、
光触媒反応により窒素酸化物を酸化除去させ、容器の下
部から取り出した反応済みのガスを化学発光式NOX 計
で連続計測した。
【0028】計測結果は、図7に示すようになった。す
なわち、NO除去率については、ブラックライトを照射
すると同時に、NOは酸化除去され、上記第1の方法の
電気炉製鋼スラグの場合には最高80%のNO除去率を
示し、一方、上記第2の方法の下水道汚泥溶融スラグ及
び第3の方法のオリビンサンドの場合には、100%の
NO除去率を示した。また、NO 2 の発生率について
は、上記第1の方法の電気炉製鋼スラグの場合にはわず
かながらNO 2 の発生が見られ、上記第2の方法の下水
道汚泥溶融スラグの場合には10時間を過ぎた時点でわ
ずかながら発生が認められた。上記第3の方法のオリビ
ンサンドの場合にはNO 2 の発生は認められなかった。
【0029】次に、上記気体浄化装置Aを使用した気体
浄化システムP1について、図3を使用して説明する。
気体浄化システムP1は、側壁状部PAと、吸引ポンプ
30と、配管部40とを有している。ここで、側壁状部
PAは、気体浄化装置A1〜A5等で構成され、気体浄
化装置A1〜A5等における各気体浄化装置は、上記図
1、図2に示す気体浄化装置Aと同様に構成され、各気
体浄化装置A1〜A5等は互いにつながって設けられて
いる。
【0030】つまり、隣り合う気体浄化装置において
は、気体浄化・吸音部材10間は隙間のないようにシー
ルされ、また、背面板12、天板18間も隙間のないよ
うにシールされている。また、側壁状部PAの端部に当
たる気体浄化装置においては、側面部分も密閉されてい
る。例えば、図3における気体浄化装置A1の側面には
側壁17が設けられている。これにより、側壁状部PA
における気体浄化・吸音部材10と背面板12間の空間
部は下部の溝部の部分を除き、密閉されていることにな
る。つまり、気体浄化装置A1等の気体浄化・吸音部材
10、天板18、側壁17等はカバー部として機能す
る。また、側壁状部PAを構成する気体浄化装置A1等
における気体浄化・吸音部材10と背面板12間の空気
層Rはつながった状態で上記空間部を形成する。
【0031】また、吸引手段としての上記吸引ポンプ3
0は、吸引機能を有し、上記気体浄化装置A1と接続さ
れ、側壁状部PA内に設けられた空間部を減圧するよう
になっている。また、配管部40においては、各気体浄
化装置A1〜A5等における溝部16は互いに接続さ
れ、また、そこから延長された配管により構成され、シ
ャワー22a、22bから噴射された水を配管部40を
介して回収するようになっている。また、この気体浄化
システムP1においては、シャワー22a、22bに水
を供給するための配管やコンプレッサーが設けられ、該
コンプレッサーを所定時刻に動作させるためのタイマー
が設けられている。なお、気体浄化システムP1の構成
に使用する気体浄化装置Aの数は任意である。
【0032】上記構成の気体浄化装置A及びこの気体浄
化装置Aを使用した気体浄化システムP1の動作につい
て説明する。上記構成の気体浄化システムP1は、窒素
酸化物の発生量の多い箇所に設置する。例えば、図4に
示すように、道路の側壁に設置する。ライト14は点灯
し、吸引ポンプ30により吸引されているものとする。
ライト14の点灯と吸引ポンプ30の吸引は常時行なわ
れているものとする。
【0033】すると、発生する窒素酸化物は、各気体浄
化装置A1等の気体浄化・吸音部材10の表側の表面に
紫外線が当たっている場合、つまり、晴天や曇天の場合
には、この紫外線により気体浄化・吸音部材10の該表
側の表面(a面(図2参照))で光触媒反応が進み、汚
染空気中の窒素酸化物、すなわち、NO、NO 2 が酸化
して硝酸に変化する。また、気体浄化・吸音部材10を
通過した汚染空気中の未反応のNO、NO 2 は気体浄化
・吸音部材10の裏側の表面(b面(図2参照))、つ
まり、気体浄化・吸音部材10の空気層R側の表面で、
ライト14からの紫外線に基づく光触媒反応により酸化
し、硝酸にまで酸化して気体浄化・吸音部材10に付着
することになる。この硝酸は気体浄化・吸音部材10の
表側の表面及び裏側の表面に付着することになる。
【0034】このように、上記気体浄化・吸音部材10
の表裏に光触媒が固定され、該気体浄化・吸音部材10
の表裏で除去反応を得ることができるので、反応効率は
2倍になる。また、ライト14により紫外線を照射する
ので、夜間や雨天時に拘らず常時光触媒反応を進めるこ
とができる。
【0035】特に、上記構成の気体浄化システムP1に
よれば、吸引ポンプ30により吸引を行なうので、側壁
状部PAの前面に位置する汚染空気が強制的に吸引され
るので、吸引度合を調整することにより除去効率を高め
ることができる。つまり、あまり吸引速度が速い場合に
は、NO、NO 2 が未反応のままで吸引ポンプ30に吸
引されてしまい、一方、吸引速度が遅い場合には、反応
効率が悪くなるので、適当な吸引速度により吸引を行な
うのが望ましい。
【0036】また、上記タイマーによりシャワー22
a、22bから定期的に水流を噴射することにより気体
浄化・吸音部材10に付着した硝酸を洗い流すことがで
きる。つまり、窒素酸化物の反応が進むと、硝酸が生成
され、この硝酸は気体浄化・吸音部材10自身や光触媒
の気孔に付着して蓄積し光触媒機能が低下する。例え
ば、性能のよい光触媒であっても、1週間以上の長期に
渡って連続して反応させると光触媒の気孔が硝酸で満杯
となり、光触媒自身が硝酸で覆われて光触媒機能が大き
く低下することになる。この付着した硝酸をシャワー2
2a、22bの水流により洗い流すのである。なお、気
体浄化・吸音部材10の表側の表面に付着した硝酸は自
然降雨によっても洗い流される。上記シャワー22a、
22bや自然降雨は気体浄化・吸音部材10に付着した
ほこりも除去して、光触媒機能を向上させることができ
る。
【0037】また、シャワー22a、22bを一度に動
作させるのではなく、それぞれ独立して動作させること
により、気体浄化・吸音部材10の窒素酸化物除去機能
の低下を少なくすることができる。例えば、シャワー2
2aのみ動作させれば、他のb面についてはシャワー2
2aの水に濡れる可能性が少ないので、a面が乾燥する
までの間、空気層R内の窒素酸化物の除去については期
待できる。なお、硝酸を洗い流した水は溝部16を配管
部40により回収され、所定の方法で中和される。
【0038】また、気体浄化・吸音部材10に付着した
硝酸を水により洗い流した場合、気体浄化・吸音部材1
0には水が付着することになるが、気体浄化・吸音部材
10には多数の貫通気孔が設けられているので、水切れ
がよく、さらに、空気層から空気を吸引するので気体浄
化・吸音部材10の乾燥を短時間のうちに行なうことが
でき、光触媒機能は迅速に復帰する。
【0039】また、上記気体浄化システムPにおける側
壁状部PAの表側前面には、気体浄化・吸音部材10が
設けられ、この気体浄化・吸音部材10は気体透過性を
有し、多数の貫通気孔が不規則に設けられているので、
音のエネルギーが熱エネルギーに変換され、よって、吸
音作用も優れ、自動車の騒音も吸収することができる。
【0040】以上のように、本実施例の気体浄化装置A
及び気体浄化システムP1によれば、窒素酸化物を効率
よく除去するとともに、騒音も防止することができる。
特に、上記気体浄化・吸音部材10は、大気汚染浄化機
能と騒音防止機能とを兼ね備えているので、限られた道
路際のスペース等に利用できる。また、活性炭を使用せ
ず、所定の粒度の部材をバインダー等とともに混合して
プレス、焼成し、その後、光触媒を固定して形成された
ものであるので、耐久性を高めることができる。また、
産業廃棄物を利用することにより、リサイクル率の悪い
各種の産業廃棄物の処理に貢献でき、また、気体浄化・
吸音部材10を低コストで生産することができる。
【0041】次に、気体浄化装置の他の実施例について
説明する。気体浄化装置Bは、図5に示すように構成さ
れ、上記図1、図2に示す気体浄化装置Aと部分的に同
一の構成であるが、気体浄化・吸音部材が2つ設けられ
ている点等が異なる。すなわち、気体浄化装置Bは、気
体浄化・吸音部材60、61と、背面板62と、ライト
64、65と、溝部66と、天板68と、太陽電池70
と、シャワー72a、72b、72cとを有している。
【0042】各構成の詳しい説明は、上記気体浄化装置
Aの場合と同様の部分については省略するが、まず、上
記気体浄化・吸音部材60、61の構成は上記気体浄化
装置Aの気体浄化・吸音部材10と同様である。気体浄
化・吸音部材60は第1気体浄化・吸音部材として機能
し、気体浄化・吸音部材61は第2気体浄化・吸音部材
として機能する。背面板62は、上記気体浄化・吸音部
材61と所定の間隔を介して該気体浄化・吸音部材61
と平行に立設され、板状を呈する。これら気体浄化・吸
音部材60、61や背面板62は溝部66上に立設され
ている。上記気体浄化・吸音部材60、気体浄化・吸音
部材61間には、空間部としての空気層R1が設けら
れ、上記気体浄化・吸音部材61、背面板62間には、
空間部としての空気層R2が設けられている。
【0043】溝部66は、両端は断面略四角形状に形成
され、また、他の部分は断面略U字状に形成されてい
る。この溝部66は、シャワー72a、72b、72c
で洗い流された硝酸を回収するためのものである。ま
た、天板68は、上記気体浄化・吸音部材60、61と
背面板62の上端に取り付けられている。また、太陽電
池70は、上記天板68の上に設置されている。
【0044】ライト64、65は紫外線を照射するもの
であり、第1の光照射手段としてのライト64は気体浄
化・吸音部材61に取り付けられて、気体浄化・吸音部
材60と気体浄化・吸音部材61間の空間に設けられ、
第2の光照射手段としてのライト65は背面板62に取
り付けられて、気体浄化・吸音部材61と背面板62間
の空間に設けられている。
【0045】また、噴射手段としての上記シャワー72
aは、上記天板18の気体浄化・吸音部材10の表側に
取り付けられ、気体浄化・吸音部材60の表側の表面に
向かって水流を噴射するように構成されている。また、
上記シャワー72bは、上記天板68の下部の気体浄化
・吸音部材60と気体浄化・吸音部材61間に設置さ
れ、気体浄化・吸音部材60の裏側の表面と気体浄化・
吸音部材61の表側の表面とを洗浄するように水流を噴
射するように構成されている。さらに、上記シャワー7
2cは、上記天板68の下部の気体浄化・吸音部材61
と背面板62間に設置され、気体浄化・吸音部材61の
裏側の表面を洗浄するように水流を噴射するように構成
されている。
【0046】上記構成の気体浄化装置Bを使用した気体
浄化システムP2について説明すると、図3に示す場合
と同様に構成され、気体浄化装置Bと同一の構成の気体
浄化装置B1〜B5等をつなげて側壁状部PBを構成す
る。なお、気体浄化装置B1は上記気体浄化装置A1と
同様に側面も密閉されている。そして、吸引ポンプ30
を接続し、配管部40は溝部66等で構成するようにす
る。なお、吸引ポンプ30は気体浄化・吸音部材60と
気体浄化・吸音部材61間の空間部と気体浄化・吸音部
材61と背面板62間の空間部の両方に接続され、両空
間部が吸引されることになる。これら空間部は、気体浄
化装置B1等の空気層R1、R2がつながって形成され
ている。そして、具体的な動作についても、上記気体浄
化システムP1と同様に、窒素酸化物の発生量の多い箇
所に設置する。例えば、図4に示すように、道路の側壁
に設置する。ライト64、65の点灯と吸引ポンプ30
の吸引は常時行なわれているものとする。
【0047】すると、上記気体浄化システムP1と同様
に、発生する窒素酸化物は、各気体浄化装置B1等の気
体浄化・吸音部材60の表側の表面に紫外線が当たって
いる場合には、この紫外線により気体浄化・吸音部材6
0の該表側の表面(a面(図5参照))で光触媒反応が
進み、汚染空気中の窒素酸化物が酸化して硝酸に変化す
る。また、気体浄化・吸音部材60を通過した汚染空気
中の未反応のNO、NO 2 は気体浄化・吸音部材60の
裏側の表面(b面(図5参照))と気体浄化・吸音部材
61の表側の表面(c面(図5参照))とで、ライト6
5からの紫外線に基づく光触媒反応により酸化し、硝酸
にまで酸化する。また、さらに、気体浄化・吸音部材6
1を通過した汚染空気中の未反応のNO、NO 2 は気体
浄化・吸音部材61の裏側の表面(d面(図5参
照))、つまり、気体浄化・吸音部材61の空気層R2
側の表面で、ライト64からの紫外線に基づく光触媒反
応により酸化し、硝酸にまで酸化する。以上のようにし
て、窒素酸化物から変化した硝酸は、気体浄化・吸音部
材60、61の表側の表面及び裏側の表面に付着するこ
とになる。
【0048】上記構成の気体浄化システムP2によれ
ば、吸引ポンプ30により吸引を行なうので、吸引度合
を調整することにより除去効率を高めることができる。
また、上記タイマーによりシャワー72a、72b、7
2cから定期的に水流を噴射することにより気体浄化・
吸音部材60、61に付着した硝酸やほこりを洗い流す
ことができる。なお、気体浄化・吸音部材60の表側の
表面に付着した硝酸やほこりは自然降雨によっても洗い
流される。なお、硝酸を洗い流した水は溝部16を配管
部40により回収され、所定の方法で中和される。ま
た、気体浄化・吸音部材60、61に付着した硝酸を水
により洗い流した場合、気体浄化・吸音部材60、61
には水が付着することになるが、気体浄化・吸音部材1
0には多数の貫通気孔が設けられているので、水切れが
よく、さらに、空気層から空気を吸引するので気体浄化
・吸音部材60、61の乾燥を短時間のうちに行なうこ
とができ、光触媒機能は迅速に復帰する。
【0049】また、シャワー72a、72b、72cを
一度に動作させるのではなく、それぞれ独立して動作さ
せることにより、気体浄化・吸音部材60、61が濡れ
ている間の窒素酸化物除去機能の低下を少なくすること
ができる。例えば、シャワー72aのみ動作させれば、
他の面、特に、c面、d面については濡れることがない
ので、気体浄化・吸音部材61での除去は行なうことが
できる。さらに、気体浄化・吸音部材60のb面がシャ
ワー72aの水に濡れていなければ、このb面での除去
作用も期待できる。
【0050】また、上記気体浄化システムP2における
側壁状部PBの表側前面には、気体浄化・吸音部材6
0、61が設けられ、この気体浄化・吸音部材60、6
1は気体透過性を有し、多数の貫通気孔が不規則に設け
られているので、吸音作用も優れ、自動車の騒音も吸収
することができる。
【0051】また、特に、本実施例の気体浄化装置Bに
おいては、雨天の場合等において、気体浄化・吸音部材
60の表側が水により濡れた場合でも、少なくとも気体
浄化・吸音部材61は気体浄化・吸音部材60に遮られ
て濡れることはないので、窒素酸化物除去機能を低下さ
せることがない。
【0052】次に、気体浄化装置の他の実施例について
説明する。気体浄化装置Cは、図6に示すように構成さ
れ、上記図1、図2に示す気体浄化装置Aと部分的に同
一の構成であるが、ライト114が背面板112と透明
板113間に設けられている点等が異なる。すなわち、
気体浄化装置Cは、気体浄化・吸音部材110と、背面
板112と、透明板113と、ライト114と、溝部1
16と、天板118と、太陽電池120と、シャワー1
22a、122bとを有している。
【0053】各構成の詳しい説明は、上記気体浄化装置
Aの場合と同様の部分については省略するが、まず、上
記気体浄化・吸音部材110の構成は上記気体浄化装置
Aの気体浄化・吸音部材10と同様である。透明板11
3は、上記気体浄化・吸音部材110と所定の間隔を介
して該気体浄化・吸音部材110と平行に立設され、板
状を呈する。該透明板113は、例えば、ガラス板等で
構成される。気体浄化・吸音部材110と透明板113
間には、空気層Rが設けられる。また、背面板112
は、上記透明板113と所定の間隔を介して該透明板1
13と平行に立設され、板状を呈する。これら気体浄化
・吸音部材110、透明板113、背面板112は溝部
116上に立設されている。溝部116は、両端は断面
略四角形状に形成され、また、他の部分は断面略U字状
に形成されている。この溝部116は、シャワー122
a、122bで洗い流された硝酸を回収するためのもの
である。また、天板118は、上記気体浄化・吸音部材
110、透明板113、背面板112の上端に取り付け
られている。また、太陽電池120は、上記天板118
の上に設置されている。
【0054】ライト114は紫外線を照射するものであ
り、ライト114は背面板112に取り付けられてい
る。また、上記シャワー122aは、上記天板118の
気体浄化・吸音部材110の表側に取り付けられ、気体
浄化・吸音部材110の表側の表面に向かって水流を噴
射するように構成されている。また、上記シャワー12
2bは、上記天板118の下部の気体浄化・吸音部材1
10と透明板113間に設置され、気体浄化・吸音部材
110の裏側の表面を洗浄するように水流を噴射するよ
うに構成されている。なお、気体浄化・吸音部材110
の裏側の表面のみならず、透明板113をも洗浄するよ
うに水流を噴射するようにしてもよい。
【0055】上記構成の気体浄化装置Cを使用した気体
浄化システムP3について説明すると、図3に示す場合
と同様に構成され、気体浄化装置Cと同一の構成の気体
浄化装置C1〜C5等をつなげて側壁状部PCを構成す
る。なお、気体浄化装置C1は上記気体浄化装置A1と
同様に側面も密閉されている。そして、吸引ポンプ30
を接続し、配管部40は溝部116等で構成するように
する。なお、吸引ポンプ30は気体浄化・吸音部材11
0と透明板113間の空気層Rをつなげた空間部に接続
され、該空間部が吸引されることになる。そして、具体
的な動作についても、上記気体浄化システムP1と同様
に、窒素酸化物の発生量の多い箇所に設置する。例え
ば、図4に示すように、道路の側壁に設置する。ライト
114の点灯と吸引ポンプ30の吸引は常時行なわれて
いるものとする。
【0056】すると、上記気体浄化システムP1と同様
に、発生する窒素酸化物は、各気体浄化装置C1等の気
体浄化・吸音部材110の表側の表面に紫外線が当たっ
ている場合には、この紫外線により気体浄化・吸音部材
110の該表側の表面(a面(図6参照))で光触媒反
応が進み、汚染空気中の窒素酸化物が酸化して硝酸に変
化する。また、気体浄化・吸音部材110を通過した汚
染空気中の未反応のNO、NO 2 は気体浄化・吸音部材
110の裏側の表面(b面(図6参照))で、ライト1
14からの紫外線に基づく光触媒反応により酸化し、硝
酸にまで酸化する。窒素酸化物から変化した硝酸は、気
体浄化・吸音部材110の表側の表面及び裏側の表面に
付着することになる。
【0057】上記構成の気体浄化システムP3によれ
ば、吸引ポンプ30により吸引を行なうので、吸引度合
を調整することにより除去効率を高めることができる。
また、上記タイマーによりシャワー122a、122b
から定期的に水流を噴射することにより気体浄化・吸音
部材110に付着した硝酸やほこりを洗い流すことがで
きる。なお、気体浄化・吸音部材110の表側の表面に
付着した硝酸やほこりは自然降雨によっても洗い流され
る。なお、硝酸を洗い流した水は溝部116を配管部4
0により回収され、所定の方法で中和される。また、気
体浄化・吸音部材110に付着した硝酸を水により洗い
流した場合、気体浄化・吸音部材110には水が付着す
ることになるが、気体浄化・吸音部材10には多数の貫
通気孔が設けられているので、水切れがよく、さらに、
空気層Rから空気を吸引するので気体浄化・吸音部材1
10の乾燥を短時間のうちに行なうことができ、光触媒
機能は迅速に復帰する。
【0058】また、シャワー122a、122bを一度
に動作させるのではなく、それぞれ独立して動作させる
ことにより、気体浄化・吸音部材110の窒素酸化物除
去機能の低下を少なくすることができる。例えば、シャ
ワー122aのみ動作させれば、他のb面についてはシ
ャワー122aの水に濡れる可能性が少ないので、a面
が乾燥するまでの間、空気層R内の窒素酸化物の除去に
ついては期待することができる。
【0059】また、上記気体浄化システムP3における
側壁状部PCの表側前面には、気体浄化・吸音部材11
0が設けられ、この気体浄化・吸音部材110は気体透
過性を有し、多数の貫通気孔が不規則に設けられている
ので、吸音作用も優れ、自動車の騒音も吸収することが
できる。
【0060】ここで、上記気体浄化装置Cにおける吸音
率の測定結果について説明する。すなわち、気体浄化・
吸音部材110の厚みを30mm、空気層Rの幅を40
mmとした場合の吸音率を示すと図8に示すようになっ
た。測定に用いた気体浄化・吸音部材110としては、
上記の電気炉製鋼スラグにより製造したもの、下水道汚
泥の溶融スラグにより製造したもの、オリビンサンドに
より製造したものを使用した。また、光触媒を固定する
前の段階の気体浄化・吸音部材素材と光触媒を固定した
気体浄化・吸音部材とを比較した場合に、吸音率に大き
な変化はないが、光触媒を固定した気体浄化・吸音部材
の方が少し吸音率が高いことが測定された。また、空気
層Rの幅を厚くしていくと、吸音率の高い周波数が低波
長側へシフトしていく。
【0061】また、特に、本実施例の気体浄化装置Cに
おいては、空気層R以外にライト114の設置スペース
を設けたので、ライト114がシャワー122bによる
気体浄化・吸音部材110の洗浄の妨げとなることがな
い。逆に、上記気体浄化装置A、Bの場合には、気体浄
化・吸音部材の背後の空気層にライトが設けられている
ので、奥行の幅を小さくすることができる。
【0062】なお、上記説明においては、気体浄化装置
Aは溝部16を有しているものとして説明したが、溝部
16の代わりに底板として気体浄化装置Aの底面も密閉
するようにしてもよい。このようにすることにより、側
壁状部PAにおける空気層はより密閉された状態とな
り、吸引ポンプ30による吸引効率が向上することにな
る。気体浄化装置B、Cにおいても同様である。
【0063】また、上記気体浄化システムP1等は、図
3に示すように、気体浄化装置A等をつなげて構成する
ものとして説明したが、側壁状部PA等を単体として構
成してもよい。例えば、気体浄化システムP1の側壁状
部PAにおいては、1つの気体浄化・吸音部材、1つの
背面板、1つの天板、1つの溝部で構成し、側壁を被覆
して空間部を密閉する。
【0064】また、気体浄化システムP1等を設置する
場所としては、自動車排気ガスにさらされるトンネル内
や屋内駐車場等でもよい。ただし、太陽光が当たらない
場所では太陽電池は効率よく機能しないので、太陽電池
20は取り外して他の電源によりライト14を点灯させ
るのが望ましい。
【0065】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の気体浄
化システムによれば、気体浄化・吸音部材が気体透過性
と吸音機能とを有する吸音部材により構成されるので、
騒音等を防止することができる。また、光触媒反応によ
り気体を浄化することができる。つまり、該気体浄化装
置を屋外に設置し、気体浄化・吸音部材の表側の表面に
太陽光が当たっている場合に、気体浄化・吸音部材の表
側の表面において光触媒反応が行なわれる。また、気体
浄化・吸音部材を透過した気体は、気体浄化・吸音部材
の裏面側においても光照射手段による光により光触媒反
応が行なわれる。また、噴射手段により液体が噴射され
るので、気体浄化・吸音部材の表面が洗浄され、光触媒
反応による生成物を気体浄化部材から除去することがで
きる。特に、上記カバー部でカバーされた空間部を吸引
ポンプで吸引するので、汚染空気を強制的に気体浄化・
吸音部材に引き込み、反応効率を高めることができる。
【0066】また、請求項に記載の気体浄化システム
によれば、気体浄化・吸音部材が気体透過性と吸音機能
とを有する吸音部材により構成されるので、騒音等を防
止することができる。また、光触媒反応により気体を浄
化することができる。つまり、第1の気体浄化・吸音部
材の表側の表面に太陽光が当たっている場合に、第1の
気体浄化・吸音部材の表側の表面において光触媒反応が
行なわれる。また、第1の気体浄化・吸音部材を透過し
た気体は、第1の気体浄化・吸音部材の裏面側及び第2
の気体浄化・吸音部材の表面側においても光照射手段に
よる光により光触媒反応が行なわれる。また、噴射手段
により液体が噴射されるので、気体浄化・吸音部材の表
面が洗浄され、光触媒反応による生成物を気体浄化部材
から除去することができる。特に、上記カバー部でカバ
ーされた空間部を吸引ポンプで吸引するので、汚染空気
を強制的に気体浄化部材に引き込み、反応効率を高める
ことができる。
【0067】また、特に、請求項3に記載の気体浄化シ
ステムによれば、気体浄化・吸音部材が濡れている間の
窒素酸化物除去機能の低下を少なくすることができる。
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく気体浄化装置を示す斜
視図である。
【図2】本発明の実施例に基づく気体浄化装置を示す側
面図である。
【図3】本発明の実施例に基づく気体浄化システムを示
す斜視図である。
【図4】気体浄化システムの使用状態を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の他の実施例に基づく気体浄化装置を示
す側面図である。
【図6】本発明の他の実施例に基づく気体浄化装置を示
す側面図である。
【図7】本発明の実施例における吸音板について、NO
の除去率とNO 2 の発生率の測定結果を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の実施例における吸音板について、吸音
率の測定結果を示す説明図である。
【符号の説明】
P1、P2、P3 気体浄化システム PA、PB、PC 側壁状部 A、B、C 気体浄化装置 10、60、61、110 気体浄化・吸音部材 12、62、112 背面板 14、64、65、114 ライト 16、66、116 溝部 18、68、118 天板 20、70、120 太陽電池 22a、22b、72a、72b、72c、122a、
122b シャワー 30 吸引ポンプ R、R1、R2 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E01F 8/00 E01F 8/00 8/02 (72)発明者 行木 啓記 愛知県常滑市大曽町4丁目50番地 愛知 県常滑窯業技術センター内 (72)発明者 篠原 進 愛知県名古屋市守山区大字中志段味字南 原2646番地 新栄機工株式会社内 審査官 関 美祝 (56)参考文献 特開 平6−248545(JP,A) 特開 平6−248616(JP,A) 特開 昭51−92524(JP,A) 特開 平7−108138(JP,A) 特開 平9−19624(JP,A) 特開 平8−71370(JP,A) 特開 平8−60622(JP,A) 特開 昭49−45979(JP,A) 特開 平8−333819(JP,A) 特開 平7−195621(JP,A) 特開 平9−271678(JP,A) 特開 平10−151323(JP,A) 特開 平9−131513(JP,A) 特開 平10−212771(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/86 B01D 53/94 B01J 21/00 - 38/74 E01F 8/00 E01F 8/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体透過性と吸音機能とを有する吸音部
    であって、貫通気孔が不規則に設けられた吸音部材の
    少なくとも表裏面に光触媒を固定した気体浄化・吸音部
    材であって、電気炉製鋼スラグと、下水道汚泥の溶融ス
    ラグと、セラミックスの粒状品又は破砕品と、における
    いずれかを原料として形成された気体浄化・吸音部材
    と、 該気体浄化・吸音部材の裏側の面に光を照射する光照射
    手段と、 上記気体浄化・吸音部材の表側及び裏側の表面に液体を
    噴射する噴射手段と、 上記気体浄化・吸音部材の裏面に接する所定の空間部の
    少なくとも背面、上面及び側面を塞ぐカバー部と、 上記空間部を吸引する吸引手段と、 を有することを特徴とする気体浄化システム。
  2. 【請求項2】 気体透過性と吸音機能とを有する吸音部
    材であって、貫通気孔が不規則に設けられた吸音部材の
    少なくとも表裏面に光触媒を固定した第1の気体浄化・
    吸音部材であって、電気炉製鋼スラグと、下水道汚泥の
    溶融スラグと、セラミックスの粒状品又は破砕品と、に
    おけるいずれかを原料として形成された第1の気体浄化
    ・吸音部材と、 上記第1の気体浄化・吸音部材と所定間隔を介して設け
    られた第2の気体浄化・吸音部材であって、気体透過性
    と吸音機能とを有する吸音部材であって、貫通気孔が不
    規則に設けられた吸音部材の少なくとも表裏面に光触媒
    を固定した第2の気体浄化・吸音部材であって、電気炉
    製鋼スラグと、下水道汚泥の溶融スラグと、セラミック
    スの粒状品又は破砕品と、におけるいずれかを原料とし
    て形成された第2の気体浄化・吸音部材と、 上記第1の気体浄化・吸音部材の裏側の面と上記第2の
    気体浄化・吸音部材の表側の面とに光を照射する第1の
    光照射手段と、 上記第2の気体浄化・吸音部材の裏側の面に光を照射す
    る第2の光照射手段と、 上記第1の気体浄化・吸音部材の表側及び裏側の表面
    と、上記第2の気体浄化・吸音部材の表側及び裏側の表
    面とに液体を噴射する噴射手段と、 上記第1の気体浄化・吸音部材と第2の気体浄化・吸音
    部材間の空間部の少なくとも上面と側面とを塞ぐととも
    に、上記第2の気体浄化・吸音部材の裏面に接する所定
    の空間部の少なくとも背面、上面及び側面を塞ぐカバー
    部と、 上記第1の気体浄化・吸音部材と第2の気体浄化・吸音
    部材間の空間部及び上記第2の気体浄化・吸音部材の裏
    面に接する空間部を吸引する吸引手段と、 を有することを特徴とする気体浄化システム。
  3. 【請求項3】 上記噴射手段が、 上記第1の気体浄化・吸音部材の表側の表面に液体を噴
    射するための第1の噴射手段と、 上記第1の気体浄化・吸音部材の裏側の表面と、上記第
    2の気体浄化・吸音部材の表側の表面とに液体を噴射す
    るための第2の噴射手段と、 上記第2の気体浄化・吸音部材の裏側の表面に液体を噴
    射するための第3の噴射手段と、を有し、 該第1の噴射手段と、第2の噴射手段と、第3の噴射手
    段とを一度に動作させずに、独立して動作させることを
    特徴とする請求項2に記載の気体浄化システム。
  4. 【請求項4】 上記気体浄化・吸音部材の原料が電気炉
    製鋼スラグであって、 該気体浄化・吸音部材は、 電気炉製鋼スラグを粒径1mm〜3mmに造粒した原料
    に対して、フリットと、有機バインダーと、水を添加、
    混合した後にプレス成形し、その後、焼成して気体浄化
    ・吸音部材素材を得る工程と、 該気体浄化・吸音部材素材に光触媒を固定する工程と、
    により製造されたものであることを特徴とする請求項1
    又は2又は3に記載の気体浄化システム。
  5. 【請求項5】 上記気体浄化・吸音部材の原料が下水道
    汚泥の溶融スラグであって、 上記気体浄化・吸音部材は、 下水道汚泥の溶融スラグを1mm〜3mmに分級したも
    のに対して、微粉長石と、無機バインダーと、有機バイ
    ンダーとを添加、混合した後に、プレス成形し 、その
    後、焼成して気体浄化・吸音部材素材を得る工程と、 該気体浄化・吸音部材素材に光触媒を固定する工程と、
    により製造されたものであることを特徴とする請求項1
    又は2又は3に記載の気体浄化システム。
  6. 【請求項6】 上記気体浄化・吸音部材の原料がセラミ
    ックスの粒状品又は破砕品であり、 上記気体浄化・吸音部材は、セラミックスの粒状品又は
    破砕品を、フリット、ガラス、無機接着剤により焼き固
    めたものであること特徴とする請求項1又は2又は3に
    記載の気体浄化システム。
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