JP3251103B2 - 浸透圧測定装置 - Google Patents

浸透圧測定装置

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JP3251103B2 JP19027993A JP19027993A JP3251103B2 JP 3251103 B2 JP3251103 B2 JP 3251103B2 JP 19027993 A JP19027993 A JP 19027993A JP 19027993 A JP19027993 A JP 19027993A JP 3251103 B2 JP3251103 B2 JP 3251103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浸透圧測定装置に係
り、特に試料液の氷点温度を測定することにより浸透圧
を求める、いわゆる氷点降下法による浸透圧測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、臨床検査においては、血漿、尿
等の体液あるいは透析液等の浸透圧を測定する。そし
て、この測定に際しては、いわゆる氷点降下法による浸
透圧測定装置(以下、単に浸透圧測定装置と略称する場
合がある)が広く使用されている。
【0003】ここで、この氷点降下法による浸透圧測定
装置について簡単に説明する。一般に、ある溶液の凝固
点は、溶液中に含まれる溶質のモル濃度に比例して純溶
媒の凝固点より低下する(これを氷点降下現象と称す
る。)。一方、浸透圧も、その溶液中に含まれる分子
(原子)数に比例して低下する。従って、このことか
ら、前記凝固点の低下、すなわち氷点降下度を測定する
ことにより、浸透圧を求めることができる。氷点降下法
による浸透圧測定装置は、このような原理に基づいて構
成されている。
【0004】すなわち、図4において、浸透圧測定装置
は、一般に、電源12、冷却ユニット14および冷却槽
16等からなる冷却系10と、サーミスタ22、アンプ
24、A/Dコンバータ26およびサーミスタ28等か
らなる測定系20と、タッチキー32、表示部34、プ
リンタ36、外部出力装置37およびマイコン38等か
らなる制御系30と、さらに攪拌器振動棒42の攪拌器
44および把持腕46を支持する昇降ヘッド48からな
る駆動系40とから構成されている。
【0005】このような構成において、ターンテーブル
50上の容器52の1つが、把持腕46を介して、その
試料液(前記血漿等)54中にサーミスタ22および攪
拌器振動棒42を挿入した状態で冷却槽16内に降下さ
れると、この容器52内の前記試料液54は、攪拌器振
動棒42を幅狭に振動させることにより、試料液温度が
均一になるよう攪拌され、図5に示すように、氷点温度
−t℃を一旦通過して所定の過冷却温度−t℃まで
過冷却される。この過冷却温度がサーミスタ22で検出
されて、攪拌器振動棒42を制御系30および攪拌器4
4を介して急激に幅広に振動させる。すなわち、幅広振
動により攪拌器振動棒42を容器52に強く接触させ
て、氷結刺激が付与される。
【0006】この振動による氷結刺激によって氷晶核が
生成すると、前記試料液54は、時間T〜Tの間
は、冷却の進行にも拘らず、氷・水共存の平衡・平坦な
氷点温度が保持される。この氷点温度は、前記サーミス
タ22で検出され、そしてこの検出温度から制御系30
を介して換算された浸透圧が、表示部34に表示される
と同時に、プリンタ36および外部出力装置37から出
力されるよう構成されている。なお、サーミスタ28
は、冷却槽16内の温度測定用であり、アンプ24、A
/Dコンバータ26を介して制御系30ヘこの測定温度
が入力され、この温度測定値に基づいて冷却系10は所
要の温度になるよう制御される。
【0007】従って、このような氷点降下法による浸透
圧測定装置によれば、氷点温度が氷・水共存状態の安定
した温度領域から測定されるので、正確な浸透圧が求め
られる。また、その構成および測定操作も比較的簡単に
達成される利点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た浸透圧測定装置によれば、振動による試料液の攪拌に
関して、以下に述べるような難点があった。
【0009】すなわち、試料液の攪拌は、前述したよう
に攪拌器振動棒42を攪拌器(通常は、電磁式振動器)
44により幅狭に振動することにより達成される。しか
るに、前記従来の浸透圧測定装置においては、攪拌器振
動棒42は、その振動状態を説明する図6に示されてい
るように、振り子状に振動されていた。
【0010】このため、従来の浸透圧測定装置において
は、過冷却時に振動を強く設定すると、攪拌器振動棒4
2の振幅w′が広くなり、容器52に強く接触して氷結
する惧れがあるため、振動を弱く設定せざるを得なかっ
た。この結果、試料液54の攪拌効率が悪かった。攪拌
効率を上げるために攪拌器振動棒42を強く振動するこ
とは、容器52の大きさの大形化を招き、更に容器52
の大形化は試料液54の必要量を増大すると共に装置全
体を大形化する難点がある。一方、攪拌器振動棒42の
振動を弱くした攪拌は攪拌効率が低下し、試料液54に
温度分布ができ、試料液54の温度を正確に測定できな
いという欠点を発生することは明らかである。
【0011】そこで、本発明の目的は、試料液に氷結刺
激を付与する攪拌器振動棒を小振幅且つ多振動数で振動
することにより、試料液の攪拌効率を向上すると同時に
試料液容器を小形化することができる浸透圧測定装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明に係る浸透圧測定装置は、容器内の過冷却状
態の試料液を、攪拌器振動棒の振動による氷結刺激を介
して氷・水共存状態に変換することにより、この試料液
の氷点温度を測定して浸透圧を求める浸透圧測定装置に
おいて、前記攪拌器振動棒を振動する攪拌器は、その駆
動振動数を、攪拌器振動棒に振動節部が発生する振動数
に設定することを特徴とする。
【0013】この場合、前記攪拌器は、攪拌器振動棒を
ベース上に支持する板ばねおよび金属板と、前記攪拌器
振動棒を振動すべく前記金属板を振動する電磁コイル
と、この電磁コイルを駆動しかつその励磁周波数を規定
する電気回路とから構成することができる。
【0014】また、前記電気回路は、電磁コイルを駆動
する電源と、パルスを発生するパルス発生器と、前記電
源から電磁コイルに流す電流を前記パルス発生器からの
パルスに従いスイッチングするトランジスタとから構成
することができる。
【0015】
【作用】本発明に係る浸透圧測定装置によれば、攪拌器
振動棒は、振幅を規制するために振動節部を形成する周
波数で振動される。従って、攪拌器振動棒の、容器内試
料液を攪拌する自由端部部分は、多振動数においても小
振幅に設定される。すなわち、試料液の攪拌効率を向上
できると同時に試料液容器も小形化することができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る浸透圧測定装置の実施例
につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
なお、説明の便宜上、図4ないし図6に示す従来の構造
と同一の構成部分には同一の参照符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0017】先ず初めに、本発明に係る浸透圧測定装置
は、前述したことから明らかなように、試料液に振動に
よる氷結刺激を付与する前述した図4における攪拌器振
動棒42と攪拌器44とを除き、その他の構成は前記従
来のそれと同一である。従って、以下の説明は、前記攪
拌器振動棒と攪拌器に限定される。
【0018】そこで、本発明に係る浸透圧測定装置を説
明すると、前記攪拌器44は、攪拌器振動棒42の振動
数を、振動節部42a(後述する図3参照)が発生する
振動数になるよう設定する。すなわち、攪拌器44は、
図1において、攪拌器振動棒42をベース60上に支持
する板ばね62および金属板64と、攪拌器振動棒42
を振動すべく金属板64を振動する電磁コイル66と、
並びに電磁コイル66を駆動し且つその励磁周波数を規
定する電気回路68とから構成されている。そして、前
記電気回路68は、図2に示すように、前記電磁コイル
66を駆動する電源70と、パルス72を発生するパル
ス発生器74と、および電源70から電磁コイル66に
流れる電流をパルス発生器74からのパルス72に従い
スイッチングするトランジスタ76とから構成されてい
る。
【0019】従って、このような構成において、パルス
発生器74でパルス72の周波数を調整して電磁コイル
66の励磁周波数を適宜に調整すると、この電磁コイル
66で金属板64を介して振動する攪拌器振動棒42の
振動数を、図3に示すように、攪拌器振動棒42が前記
節部42aのある状態で共振される振動数に設定するこ
とができる。従って、本発明によれば、冷却時において
は、攪拌器振動棒42は比較的多振動数で振動するが、
この攪拌器振動棒42の容器52内の試料液54を攪拌
する自由端部42bは、その振幅wが狭く抑制される。
【0020】このように、本発明によれば、攪拌器振動
棒は比較的多振動数で振動されるにも拘らず、その振幅
は狭く抑制されるので、容器(および装置全体)を小形
化できると同時に、前記容器内試料液の攪拌効率を向上
することができる。
【0021】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更が可
能である。また、本発明は、前述した、臨床検査におけ
る体液等に対する浸透圧測定に限定されることなく、そ
の他一般的な溶液に対して同様に適用され得ることは明
らかである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る浸透
圧測定装置は、容器内の過冷却状態の試料液を、攪拌器
振動棒の振動による氷結刺激を介して氷・水共存状態に
変換することによりこの試料液の氷点温度を測定して浸
透圧を求める浸透圧測定装置において、前記攪拌器振動
棒の振動数を、この攪拌器振動棒に振動節部が発生する
振動数に設定するよう構成したことにより、前記攪拌器
振動棒は、比較的多振動数で試料液を強く攪拌するにも
拘らず、その振幅を狭く抑制することができる。
【0023】従って、本発明によれば、試料液を収容す
る容器(および装置全体)を小形に構成できると同時
に、前記容器内試料液の攪拌効率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浸透圧測定装置における攪拌器振
動棒の一実施例を示す全体平面図である。
【図2】図1に示す攪拌器の電気回路を示す回路図であ
る。
【図3】図1に示す攪拌器振動棒の、節部のある共振状
態を示す側面図である。
【図4】一般的な浸透圧測定装置を説明する全体構成図
である。
【図5】図4に示す浸透圧測定装置における試料液の温
度変化を説明する特性線図である。
【図6】図4に示す攪拌器振動棒の振動状態を示す図3
に対応する側面図である。
【符号の説明】
42 攪拌器振動棒 42a 節部 42b 自由端部 44 攪拌器 52 容器 54 試料液 60 ベース 62 板ばね 64 金属板 66 電磁コイル 68 電気回路 70 電源 72 パルス 74 パルス発生器 76 トランジスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−238258(JP,A) 特開 昭61−50062(JP,A) 特開 昭62−22053(JP,A) 特開 昭55−42048(JP,A) 特開 平4−104050(JP,A) 特開 昭53−95096(JP,A) 実開 昭62−20366(JP,U) 特公 昭58−31541(JP,B2) 特公 昭48−17113(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/00 - 13/04 G01N 25/00 - 25/72 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内の過冷却状態の試料液を、攪拌器
    振動棒の振動による氷結刺激を介して氷・水共存状態に
    変換することにより、この試料液の氷点温度を測定して
    浸透圧を求める浸透圧測定装置において、 前記攪拌器振動棒を振動する攪拌器は、その駆動振動数
    を、攪拌器振動棒に振動節部が発生する振動数に設定す
    ることを特徴とする浸透圧測定装置。
  2. 【請求項2】 攪拌器は、攪拌器振動棒をベース上に支
    持する板ばねおよび金属板と、前記攪拌器振動棒を振動
    すべく前記金属板を振動する電磁コイルと、この電磁コ
    イルを駆動しかつその励磁周波数を規定する電気回路と
    から構成してなる請求項1記載の浸透圧測定装置。
  3. 【請求項3】 電気回路は、電磁コイルを駆動する電源
    と、パルスを発生するパルス発生器と、前記電源から電
    磁コイルに流す電流を前記パルス発生器からのパルスに
    従いスイッチングするトランジスタとから構成してなる
    請求項2記載の浸透圧測定装置。
JP19027993A 1993-07-30 1993-07-30 浸透圧測定装置 Expired - Lifetime JP3251103B2 (ja)

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