JP3247031U - 調理器具 - Google Patents

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稔 恩田
真二 小泉
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Abstract

【課題】携行が容易で、屋外等において炊飯その他の調理が可能であり、且つ調理された食品の持ち運びや飲食が容易な食器等として利用できる調理器具を提供する。【解決手段】上部が開口している本体2と、本体2の上部に着脱自在に外嵌され開口を塞ぐ上蓋3と、上部が開口しており本体2の内部に取り出し可能に収納される中子4と、を具備し、本体2の正面部30には、本体2を正面側から支持する把手10が設けられており、上蓋3には、上蓋3が上下反転した状態で本体2の上縁部33に掛けられ上蓋3を支持するフック17が設けられており、中子4には、本体2の上縁部33に掛けられ中子4を支持するフック27が設けられている。これにより、調理に利用可能であると共に、食品等を載せる食器等として使用することができ、且つ上蓋3及び中子4を本体2に引っ掛けて一体化し、食品等の持ち運び、喫食等を安全に効率良く行うことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、調理器具に関し、特に、炊飯その他の調理に利用されると共に、食品等を盛り付ける食器等として利用される携行可能な調理器具に関する。
従来、屋外における炊飯等に利用される携行可能な調理器具として、例えば飯盒が知られている。
例えば、特許文献1には、音声出力機能を備えた飯盒が開示されている。同文献に開示された飯盒は、上部開口で中空の本体を備え、本体の上部開口に蓋部材が被せられる一般的な飯盒の構成を有し、持ち運び可能であり、野営等における炊飯に利用可能である。
また例えば、特許文献2には、飯盒本体の上縁に中盒を掛止し、且つ該飯盒本体を覆う蓋体と、飯盒本体を吊持し得る把手を設けてなる飯盒が開示されている。また、同文献には、蓋体に回動自在に設けられた鈎体の折曲鈎部を、中盒の周壁部に形成された折曲鈎部係合孔に係合することにより、鈎体を素手で持って蓋体と中蓋を持ち上げ、熱物を喫食できることが開示されている。
特開2020-080883号公報 実公平03-030013号公報
しかしながら、従来技術の飯盒のような調理器具は、飲食時等に、調理された食品等を載せる食器等として使用するには改善すべき点があった。
具体的には、従来の一般的な飯盒では、本体、上蓋等を食器として利用する場合、それぞれを手で持って持ち上げる必要がある。本体と上蓋を同時に持ち上げるには、利用者は両手を使用する必要があり、箸、フォーク等を持つ手がなくなり、喫食が難しくなる。そのため、本体、上蓋等の何れか一つのみを手で持ち、他方を地面や台等の上に置くことになるが、屋外では、本体や上蓋等を安定的に置く場所がないこともある。
また、特許文献2に開示された飯盒では、鈎体を持って蓋体と中蓋を持ち上げることができる。しかしながら、利用者は、蓋体及び中蓋とは別に、本体を手で持つ必要があるため、上記した従来技術と同様に、置き場所等に困ることがある。また、蓋体及び中蓋は、鈎体を挟んで鈎体の両端に支持される構成である。そのため、利用者は、蓋体と中蓋の間の鈎体を把持して、間に手が挟まれるようにして蓋体と中蓋を持ち上げるため、喫食が難しい点もあった。
また、災害発生時の避難所等において、調理された食品等を避難者に配布する際、又は自衛隊、警察、消防、ボランティア等の支援者が食事をする際等においても、従来技術の飯盒のような調理器具は、不便な点があった。即ち、本体及び上蓋等の双方を食器等として利用する場合、本体及び上蓋等で利用者の両手が塞がり、配布された料理を持っての移動や、飲食が容易ではなかった。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携行が容易で、野外等において炊飯その他の調理が可能であり、且つ調理された食品等の持ち運びや喫食が容易な食器等として利用できる調理器具を提供することにある。
本考案の調理器具は、上部が開口している本体と、前記本体の上部に着脱自在に外嵌され前記本体の開口を塞ぐ上蓋と、上部が開口しており前記本体の内部に取り出し可能に収納される中子と、を具備し、前記本体の正面部には、前記本体を正面側から支持する把手が設けられており、前記上蓋には、前記上蓋が上下反転した状態で前記本体の上縁部に掛けられ前記上蓋を支持する上蓋フックが設けられており、前記中子には、前記本体の前記上縁部に掛けられ前記中子を支持する中子フックが設けられていることを特徴とする。
本考案の調理器具は、本体と、前記本体の開口を塞ぐ上蓋と、前記本体の内部に取り出し可能に収納される中子と、を具備し、前記本体の正面部には、前記本体を正面側から支持する把手が設けられており、前記上蓋には、前記上蓋が上下反転した状態で前記本体の上縁部に掛けられ前記上蓋を支持する上蓋フックが設けられており、前記中子には、前記本体の前記上縁部に掛けられ前記中子を支持する中子フックが設けられている。このような構成により、本体に上蓋をして炊飯その他の調理に使用することができると共に、本体、上蓋及び中子を、それぞれ食材や調理された食品等を載せる食器等として使用することができる。そして、本体、上蓋及び中子を食器等として利用する場合には、上蓋及び中子を本体に引っ掛けて本体と一体化して利用することが可能である。これにより、利用者は、本体の把手を把持して、一つに組み立てられた状態の本体、上蓋及び中子を片手で持ち上げて使用することができる。例えば利用者は、米、パン、麺類等の主食を本体に盛り付け、肉料理、魚料理、野菜その他各種総菜等の主菜、副菜等を上蓋及び中子に盛り付けて、一体化された本体、上蓋及び中子によって、これらの飲食物をまとめて片方の手で持ち上げることができる。よって、各種アウトドアレジャー等における野外での食事等において、また、災害発生時の避難所等における食事等において、調理した食品等の配膳、持ち運び、喫食等を安全に効率良く行うことができる。
また、本考案の調理器具では、前記上蓋は、前記本体の背面側に装着され、前記中子は、前記本体の側面側に装着されても良い。これにより、一体化され料理等が盛り付けられた本体、上蓋及び中子を、バランス良く安定的に片手で持ち上げることができる。よって、本考案の調理器具は、複数種類の食品等を盛り付けることができる安全で使い易い食器等として使用することができる。
また、本考案の調理器具では、前記把手は、水平回動自在に前記正面部に枢支されており、前記正面部に沿った待機位置に回動可能であっても良い。このような構成により、調理器具を調理等に使用しない時には、把手をたたんで携行の邪魔にならないように待機させることができる。また、調理器具を調理等に使用する際には、把手を正面部から起こして把持し、本体、上蓋及び中子を安全に支持することができる。
また、本考案の調理器具は、前記中子には、前記中子フックが設けられた面の反対側の面から前記中子を支持する中子把手が設けられても良い。これにより、利用者は、中子把手を把持して、中子を持ち上げることができる。よって、中子を本体の内部に収納する作業及び取り出す作業、並びに中子フックを本体の上縁部に掛けて中子を本体に装着する作業及び取り外す作業を安全に効率良く行うことができる。また、中子把手を把持して中子を持ち上げる方法は、中子を直接的に把持する場合に比べ、中子に入れられた食品等から把持する手への熱伝達が抑えられる。よって、利用者は、高温の汁物、飲料等が入れられた中子を、断熱用の手袋等を装備しなくても安全に持ち上げることができる。
本考案の実施形態に係る調理器具の概略構成を示す透視図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の正面図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の正面断面図である。 本考案の他の実施形態に係る調理器具の正面断面図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の(A)把手をたたんだ状態、(B)把手を起こした状態、を示す右側面図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の本体の平面図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の中子の(A)中子把手を起こした状態、(B)中子把手をたたんだ状態、を示す正面図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の中子の右側面図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の中子の左側面図である。 本考案の実施形態に係る調理器具の使用状態の一例を示す透視図である。
以下、本考案の実施形態に係る調理器具1を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態に係る調理器具1の概略構成を示す透視図である。図1を参照して、調理器具1は、小型飯盒のように携行可能な構成であり、キャンプ、登山、バーベキューその他アウトドアレジャー等において、炊飯その他の調理及び喫食に用いられるものである。
また、調理器具1は、災害発生時の避難所等において、避難者、又は自衛隊、警察、消防、及びボランティア等の支援者等に、調理のために若しくは調理した食料の配布、飲食等のため利用されても良い。
調理器具1は、分離して使用可能な本体2、上蓋3及び中子4を有する。本体2、上蓋3及び中子4は、調理に使用する飯盒、鍋、フライパン、やかん等の調理用食器等として、また、調査された食品等を盛り付ける茶碗、皿、コップその他の食器等として、それぞれ利用可能である。また、調理器具1は、調理する食品の素材その他を入れる容器等として用いられても良い。
具体的には、本体2、上蓋3及び中子4は、アルミニウム等の金属板材料をプレス成形することによって形成され、例えば、平面視略四角形状の角形カップ状の形態を成す。なお、本体2、上蓋3及び中子4のそれぞれの角部には、適度な曲げ半径の曲面が形成されている。
本体2は、主に米等の主食が入れられる食器である。また、本体2は、中子4を収納するための容器としても使用される。本体2の正面部30には、利用者が把持して本体2を持ち上げるための把手10が設けられている。
上蓋3は、本体2の上部の開口を塞ぐ蓋であると共に、上下反転して、各種惣菜等を盛り付ける食器等として利用されても良い。また、上蓋3には、上蓋3を本体2に装着するための上蓋フックとしてのフック17が設けられている。
中子4は、主に主菜、副菜等の各種惣菜又は飲料等が入れられる食器である。中子4には、利用者が把持して中子4を持ち上げるための中子把手である把手20が設けられている。また、中子4には、中子4を本体2に装着するための中子フックとしてのフック27が設けられている。
図2は、本考案の実施形態に係る調理器具1の正面図である。図2に示すように、上蓋3は、本体2の上部の開口を着脱自在に塞ぐ蓋であると共に、図1に示すように、上下反転して、主菜、副菜等の各種惣菜等を盛るための食器等として利用可能である。上蓋3が本体2に取り付けられた状態で、利用者は、調理器具1の本体2を用いて炊飯その他の調理を行うことができる。
図1及び図2を参照して、本体2の正面部30には、水平方向に回動自在な一対の把手10が設けられている。把手10は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属製の丸棒等を曲折することにより形成され、両端部11が対向して端部11近傍が回動軸となるよう形成されている。
本体2の正面部30には、一対の把手10を水平回動自在に支持する支持板12が設けられている。支持板12は、アルミニウム板等の金属板をプレス加工等によって折り曲げることにより形成され、例えば、リベット等の固定具14によって本体2に固定されている。
支持板12は、一対の支持軸孔13を構成するよう曲げられている。具体的には、支持板12には、上下方向に延在する断面略U字状の一対の溝が形成されている。支持軸孔13は、把手10の両端部11近傍が挿入される軸孔である。即ち、本体2の正面部30には、正面部30と支持板12とに挟まれるように、把手10の両方の端部11近傍が挿入され枢支される支持軸孔13が形成されている。なお、把手10の回動については後述する。
図3は、本考案の実施形態に係る調理器具1の正面断面図である。図1及び図3を参照して、上蓋3は、本体2の上部に着脱自在に外嵌され本体2の開口を塞ぐ。上蓋3は、平面視において本体2と略同形状であり、本体2の上部に外嵌されるよう、上蓋3の前後左右方向の寸法が本体2の寸法よりも僅かに大きくなるよう形成されている。
中子4は、本体2と同じように上部が開口した角形カップ状の容器である。中子4の前後左右方向の外寸法は、本体2の内部に取り出し可能に収納できるよう、本体2の内寸法よりも小さく形成されている。
詳しくは、図1を参照して、中子4の前後方向の外寸法は、本体2の前後方向の内寸法と略同等であり、中子4を取り外し自在に本体2の内部にすきま嵌めできるよう、本体2の内寸法よりも僅かに小さい。これにより、中子4の収納及び取り出しが容易になると共に、中子4が収納した状態での調理器具1の携行等において、本体2と中子4が接触を繰り返すことにより発生する振動騒音を好適に抑えることができる。また、本体2及び中子4が衝突を繰り返して損傷することを防止することができる。
図4は、本考案の他の実施形態に係る調理器具1の正面断面図である。図4に示すように、中子4は、フック27が本体2の側面部32の上縁部33に掛けられて、本体2の内部に収納されても良い。このような構成により、調理器具1を携行時等に、本体2の内部に収納された中子4の移動を抑えることができる。これにより、本体2の内部を移動する中子4が本体2に接触することによる騒音の発生を抑制することができる。また、本体2と中子4が衝突を繰り返して損傷することを防止することができる。
図5は、本考案の実施形態に係る調理器具1の右側面図であり、図5(A)は、把手10を待機位置にたたんだ状態、図5(B)は、把手10を起こした状態を示している。図2及び図5(A)を参照して、前述のとおり、把手10は、水平回動自在に本体2の正面部30に枢支されており、正面部30に沿った待機位置に回動可能である。
このように把手10が回動自在な構成により、調理器具1を調理等に使用しない時には、本体2の把手10が携行の邪魔にならないように把手10を待機位置にたたむ、即ち待機位置に倒すことができる。
なお、把手10又は支持板12には、待機位置にたたまれた把手10を着脱自在に係止する図示しないロック機構が設けられても良い。これにより、調理等に使用しない状態における調理器具1の携行が更に容易になる。
図6は、本考案の実施形態に係る調理器具1の本体2の平面図であり、上蓋3を外して把手10を起こした状態を示している。5(B)及び図6に示すように、調理器具1の本体2を調理や喫食等に使用する際には、把手10を正面部30から起こして把持し、本体2を安全に支持することができる。
また、支持板12は、スペーサ15を介して本体2の正面部30に固定されても良い。このように、本体2と支持板12の間にスペーサ15が設けられることにより、把手10の待機位置を好適に設定することができる。即ち、図6において2点鎖線で示すように待機位置にたたまれた把手10と、本体2の正面部30と、の距離を好適とし、把手10と正面部30との間に、図3に示すように上蓋3が装着される好適な間隔を確保することができる。
また、図5(B)を参照して、スペーサ15は、支持板12の下部近傍において、正面部30と支持板12との間に僅かな隙間16が形成されるように設けられても良い。このように支持板12の下部近傍に、支持板12と正面部30の間の隙間16が形成されることにより、図示を省略するが、上下反転した上蓋3を下方に載置し、上方から本体2を内嵌して配置することが可能となる。これにより、例えば調理器具1を載せる机や台等が非常に狭い場合等において、上蓋3の上に本体2を載せて使用することができる。よって、利用者は、調理器具1を利用し易くなる。
図2及び図5(B)を参照して、上蓋フックとしてのフック17は、アルミニウム板等の金属板等をプレス成形すること等によって形成されている。具体的には、フック17は、上蓋3が本体2に取り付けられた状態において、断面略U字状若しくは略J字状の形態を成し水平方向に延在するよう、例えば、リベット等の固定具18によって本体2に固定されている。
換言すれば、フック17は、図1に示すように上蓋3が本体2から取り外され食器等として利用される際には、断面略逆U字状若しくは略逆J字状の形態を成し水平方向に延在する。即ち、上蓋3を上下逆転することにより、詳細は後述するが、フック17を本体2の上縁部33に引っ掛けて、上蓋3を本体2に装着することができる。
図2に示すように、上蓋3は、本体2の開口を塞ぐ蓋として利用される際には、フック17が本体2の正面部30側になるよう本体2に取り付けられる。そして、本体2の把手10と、上蓋3のフック17とは、正面視において、重ならない形態に形成されている。
このような構成により、把手10及びフック17が携行等の邪魔にならないように、図5(A)に示すように、調理器具1の前後方向に飛び出している把手10及びフック17(図5(B)参照)領域の寸法を小さく抑えることができる。これにより、調理器具1の携行が容易になる。
また、図2及び図5(B)に示すように、把手10は、支持軸孔13に枢支されている部分よりも、利用者が把持する外側の部分の方が、上下方向に大きくなるよう形成されている。即ち、把手10は、支持軸孔13に枢支される両端部11近傍の回動軸部分を短い上底とし、上下方向に延在し利用者に把持される部分を長い下底とする、略台形状の形態に形成されている。このような構成により、利用者は、上蓋3を安定的に保持することができ、食品等が入れられた本体2を安全且つ容易に持つことができる。
図7は、本考案の実施形態に係る調理器具1の中子4の正面図であり、図7(A)は、把手20を起こした状態、図7(B)は、把手20を下方に倒した状態を示す正面図である。なお、以下の説明では、中子4が本体2(図1参照)に収納された状態において本体2の正面部30(図1参照)側を向く面を中子4の正面としている。
図7(A)を参照して、中子4には、左右何れかの側面、例えば右側面に、中子4を支持する中子把手としての把手20が設けられ、反対側の側面、即ち把手20が右側面であれば左側面に、中子フックとしてのフック27が設けられている。
図8は、本考案の実施形態に係る調理器具1の中子4の右側面図である。図7及び図8を参照して、把手20は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属製の丸棒等を曲折することにより形成され、両方の端部21側には、同一軸上に延在する一対の回動軸が形成されている。
中子4の一方の側面、例えば右側面には、把手20を上下回動自在に支持する支持板22が設けられている。支持板22は、アルミニウム板等の金属板から形成され、プレス加工等によって折り曲げられており、例えば、リベット等の固定具25によって中子4に固定されている。
支持板22には、把手20を上下回動自在に枢支する支持軸孔23を構成するよう、水平方向に延在する断面略U字状の溝が形成されている。支持板22が中子4の側面に固定されることにより、中子4と支持板22に挟まれるように、水平方向に延在する支持軸孔23が形成されている。そして、把手20の回動軸は、支持軸孔23によって上下回動自在に支持さている。
また、把手20の両端部21近傍は、両端部21が同一方向、具体的には上方、を向くように曲折されている。換言すれば、両端部21近傍は、回動軸方向、即ち支持軸孔23の延在方向に対して略直交する方向に延在している。そして、支持板22には、把手20の端部21近傍が支持軸孔23から突出するよう把手端部用開口24が形成されている。
このように把手端部用開口24から把手20の両端部21が突出する構成により、把手20は、所定の回動位置で両端部21が中子4の側面に当接し、回動が止められる。これにより、中子4は、所定の回動位置で把手20を保持することができる。よって、利用者は、回動が固定された把手20を把持して、安全に中子4を持ち上げることができる。
以上説明の如く、利用者は、図7(A)に示すように、把手20を起こして両端部21が中子4に固定された状態で把手20を保持して中子4を持ち上げることができる。また、利用者は、図7(B)に示すように、把手20を倒して、即ち下方に回動させて、把手20の下部を中子4に当接させた状態で把手20を保持して中子4を持ち上げることができる。
よって、図1を参照して、中子4を本体2の内部に収納する作業及び取り出す作業、並びにフック27を本体2の上縁部33に掛けて中子4を本体2に装着する作業及び取り外す作業を安全に効率良く行うことができる。
また、把手20を把持して中子4を持ち上げる方法は、把手20を使用せずに中子4を直接的に把持する場合に比べ、中子4に入れられた食品等から把持する手への熱伝達が抑えられる。よって、利用者は、高温の汁物、飲料等が入れられた中子4を、断熱用の手袋等を装備しなくても安全に持ち上げることができる。
また、図7に示すように、中子4には、把手20が上下回動自在に設けられている。このような構成により、地面や台等が汚れている等の理由により中子4を載置する好適な場所がない場合であっても、把手20を、柱、紐、枝等の図示しない引っ掛け部に引っ掛けて中子4を吊持させることができる。
例えば中子4は、図7(B)に示すように、把手20を回動させ倒した状態で図示しない引っ掛け部に掛けることができる。このような形態により、把手20が滑って引っ掛け部から外れて、中子4が落下してしまうことを防止できる。
なお、把手20又は支持板22には、所定回動位置で把手20の回動をロックする図示しないロック機構が設けられても良い。これにより、把手20を把持して中子4を持ち上げることが容易且つ安全にできるようになると共に、把手20を利用して吊持した際、把手20が回動して中子4が落下してしまうことを防止することができ、中子4を安全に吊り下げることができる。
図9は、本考案の実施形態に係る調理器具1の中子4の左側面図である。図7及び図9を参照して、中子フックであるフック27は、アルミニウム板等の金属板をプレス加工等によって折り曲げることにより形成され、例えば、リベット等の固定具28によって中子4に固定されている。具体的には、フック27は、断面略逆U字状若しくは略逆J字状の形態を成し水平方向に延在する。
図10は、本考案の実施形態に係る調理器具1の使用状態の一例を示す透視図である。図10を参照して、調理器具1は、上蓋3を上下反転してフック17を本体2の上縁部33に引っ掛けることにより、上蓋3を本体2に装着することができる。また、調理器具1は、中子4のフック27を本体2の上縁部33に引っ掛けることにより、中子4を本体2に装着することができる。よって、利用者は、本体2、上蓋3及び中子4を一体化して利用することができる。
また、前述のとおり、本体2には把手10が設けられている。これにより、利用者は、本体2の把手10を把持して、一つに組み立てられた状態の本体2、上蓋3及び中子4を片手で持ち上げて使用することができる。
例えば利用者は、米、パン、麺類等の主食を本体2に盛り付け、肉料理、魚料理、野菜その他各種総菜等の主菜、副菜等を上蓋3及び中子4に盛り付けて、一体化された本体2、上蓋3及び中子4によって、これらの飲食物をまとめて片方の手で持ち上げることができる。
よって、調理器具1によれば、キャンプ、登山、バーベキューその他アウトドアレジャー等における屋外での食事等において、また、災害発生時の避難所等における食事等において、調理した食品等の配膳、持ち運び、喫食等を安全に効率良く行うことができる。
また、上蓋3は、本体2の背面側、即ち背面部31、に装着され、中子4は、本体2の左右何れかの側面側、即ち側面部32、に装着されても良い。これにより、一体化され料理等が盛り付けられた本体2、上蓋3及び中子4を、バランス良く安定的に持ち上げることができる。よって、調理器具1は、複数種類の食品等を盛り付けることができ、片手で安定的に持ち上げることができる安全で使い易い食器等として使用することができる。
なお、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 :調理器具
2 :本体
3 :上蓋
4 :中子
10 :把手
11 :端部
12 :支持板
13 :支持軸孔
14 :固定具
15 :スペーサ
16 :隙間
17 :フック
18 :固定具
20 :把手
21 :端部
22 :支持板
23 :支持軸孔
24 :把手端部用開口
25 :固定具
27 :フック
28 :固定具
30 :正面部
31 :背面部
32 :側面部
33 :上縁部

Claims (4)

  1. 上部が開口している本体と、
    前記本体の上部に着脱自在に外嵌され前記本体の開口を塞ぐ上蓋と、
    上部が開口しており前記本体の内部に取り出し可能に収納される中子と、を具備し、
    前記本体の正面部には、前記本体を正面側から支持する把手が設けられており、
    前記上蓋には、前記上蓋が上下反転した状態で前記本体の上縁部に掛けられ前記上蓋を支持する上蓋フックが設けられており、
    前記中子には、前記本体の前記上縁部に掛けられ前記中子を支持する中子フックが設けられていることを特徴とする調理器具。
  2. 前記上蓋は、前記本体の背面側に装着され、
    前記中子は、前記本体の側面側に装着されることを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記把手は、水平回動自在に前記正面部に枢支されており、前記正面部に沿った待機位置に回動可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調理器具。
  4. 前記中子には、前記中子フックが設けられた面の反対側の面から前記中子を支持する中子把手が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調理器具。
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