JP3246958U - 細胞を分離、保存および使用するためのシステム - Google Patents

細胞を分離、保存および使用するためのシステム Download PDF

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Abstract

本考案は、概して、組織から細胞を分離して、それをインビボまたはインビトロで使用するための装置および方法を提供する。【選択図】図3

Description

本考案は、概して、様々な組織から細胞集団を分離するためのシステムおよび方法を企図している。
培養された間葉細胞は、その多能性分化能を示すために間葉系幹細胞(MSC)と呼ばれている。脂肪から間質細胞を分離するためのゴールドスタンダードには、コラゲナーゼによる細胞の酵素的解離と、それに続く遠心分離が含まれ、それによって、脂肪含量が高いために上部流体層に残る脂肪細胞組織から間質血管細胞群(SVF)沈殿物を分離する。SVFはペレットとして分離され、単離することができる。単離後、SVF細胞は、単離直後の新鮮なままでも、組織培養拡張後のMSCとしてでも、臨床目的に利用することができる。
従来、SVFの単離には、細胞を破砕するための機械的手段または酵素を含む装置に脂肪組織を手作業で導入し、その後、装置から細胞ペレットを手作業で取り出すことが必要であった。保存には更なる操作と、極低温保管に適した更なる容器への細胞の移し替えが必要であるため、後で使用するための保存は制限されている。SVF細胞の保存とその後の使用、あるいはSVF細胞の大規模生産のための主な障害は、SVF細胞および他の同様に生産された細胞を、如何なる汚染源も持ち込まない高度に無菌状態で、効果的かつ効率的に、分離、保存および保管するための装置および方法であって、人体から直接サンプル抽出して、臨床的に許容される単一の方法論的ステップで細胞が直接人体に戻される、装置および方法が欠如していることである。
酵素または機械技術によって生産される生細胞の性質により、高度に無菌で長期保存可能な細胞サンプルの開発は困難なものになる。文献1は、哺乳動物の脂肪組織から細胞集団を濃縮するシステムを提供することにより、問題の少なくとも一部に対する解決策を提供しようとするものであり、上記システムは、対象者から直接脂肪組織を受け取り、単一の無菌コンテナ内で組織を操作するように構成された装置を利用する。コンテナは、濃縮された細胞集団を受け取り、操作し、分離できるように適合されている。これは、電気アクチュエータが取り付けられるように構成された閉鎖キャップと、電気アクチュエータに取り外し可能に接続され、コンテナの底部に隣接しているが接触していないコンテナアセンブリ内に位置する機械的組織破砕装置と、コンテナアセンブリの閉鎖キャップにある入口から吸引チューブを介してコンテナ内への脂肪組織の脂肪吸引を始動する真空ポンプとを備える。しかしながら、このシステムでは、濃縮画分をその無菌環境から分離し、場合によっては保存に使用する別のコンテナに移す必要がある。
国際公開番号:WO2016/199149
組織工学、組織再生および免疫制御といった新分野は、研究と臨床の両分野で、広範な臨床プロトコルにおいて、大きな進歩を遂げようとしている。一般的に、単離された細胞画分、特にSVF画分の使用には、細胞を生産し、それを操作して濃縮画分を分離し、細胞の生存性と将来の使用を危険に曝す可能性のある汚染源を最小限に抑えながら、細胞を使用または保存する臨床環境において、そのような画分を生存可能で無菌の形で即座に利用できるようにすることが必要である。このため、使用の時点で日常的に必要とされる条件下で細胞を分離、処理および保存するための改良された方法およびシステムが、当該技術分野で必要とされている。
本明細書に開示の技術の考案者等は、組織から細胞または細胞集団を単離または分離し、複数のコンテナまたはステップの使用に頼る必要なく、それらの更なる使用および保存を可能にする独自の装置および方法論を開発した。最も一般的に言えば、本考案者等は、第1の開口部から組織サンプルを得て、別の開口部から対象者の体内に直接分離した細胞画分を送達するように操作可能であり、その結果、組織から濃縮細胞集団までのすべての処理ステップが単一の閉鎖された無菌のコンテナアセンブリで達成可能であり、かつ単一の装置に組み立てることができる複数の取り外し可能なパーツを有する装置を提供する。この装置はさらに、細胞画分を長期保存が可能な条件下、例えば極低温保存により、将来すぐに使用できる状態で、保持および収容するように構成することができる。
本考案の新規な装置は、細胞の無菌性、生存能および機能性を維持しながら、細胞の分離、細胞の濃縮、細胞画分の収集、細胞画分の単離、細胞画分の保存および細胞画分の臨床利用といったすべての処理ステップに対応することができる高い無菌性を有するツールを初めて提供するものである。
より具体的には、本考案の装置は、2以上の取り外し可能なパーツを含み、それらを使用中に組み立てたり取り外したりすることができ、それにより細胞の分離を改善し、さらに高度な無菌条件下での保存や即時使用を可能にすることができる。分離後すぐに臨床目的で使用する場合であっても、組織培養拡張後に間葉系幹細胞(MSC)として使用する場合であっても、分離した細胞は、使用前に操作または更なる取り扱いを必要としない。この装置は複数のパーツを含み、そのうちの2つは、(i)細胞分離ユニットと、(ii)細胞送達ユニットである。装置の一方のユニットで分離された細胞は、装置の他方のユニットに重力によって集められ、その後、本明細書でさらに説明するように、他方のユニットは切り離されて、送達ユニットとして使用することができる。また、本考案の装置の様々な構成は、細胞濾過ユニット、培地リザーバ、分析サンプリングモジュールなどを含むことができる。
すなわち、本技術の第1の態様によれば、細胞送達ユニットと取り外し可能に関連付けられた(本明細書において、CICという)細胞分離チャンバ(またはユニット)を含む装置が提供され、CICは、組織から細胞または細胞集団を分離するために機械的および/または酵素的に操作された組織を受け入れるように適合され、当該装置は、細胞分離チャンバ内の組織から分離された細胞が、取り外し可能な細胞送達ユニットに重力によって集まるように構成され、送達ユニットは、インビボまたはインビトロで分離された細胞を送達するように構成されている。
本考案はさらに、
-細胞または細胞集団を含む組織から細胞または細胞集団を分離/単離するように構成された細胞分離チャンバ(CIC)であって、組織と、酵素を任意に含む培地とを保持するように適合されたCICと、
-任意選択的に、細胞または細胞集団を得るために組織を混合または機械的に破砕するための組織破砕要素と(組織破砕要素は、コンテナユニットが酵素を含む場合に存在しても存在しなくてもよい)、
-ある量のCIC内容物(例えば、分離/単離された細胞または細胞集団)を受け入れるために、CICとの物質の連通に影響を与えるバルブアセンブリに関連するコネクタを介してCICに取り外し可能に接続される送達ユニットであて、例えば任意選択的には、CIC内容物(分離/単離された細胞または細胞集団)がペレットの形態である、送達ユニットとを備え、
送達ユニットが、本体(例えば、バレル)と、その内容物(すなわち、分離/単離した細胞または細胞集団またはそのペレット)を排出するように構成された往復運動ユニットまたは部材またはポンプとを有する装置を提供する。
また、細胞または細胞集団を含む組織から細胞または細胞集団を分離/単離するための細胞分離チャンバ(CIC)が提供され、CICは、組織および酵素を任意選択的に含む培地を保持するように適合され、CICは、細胞または細胞集団を得るために組織を混合または機械的に破砕するための組織破砕要素を任意選択的に含み(組織破砕要素は、コンテナユニットが酵素を含む場合に存在しても存在しなくてもよい)、CICは、CICと送達ユニットとの間の物質連通を可能にするバルブアセンブリを介して、送達ユニットに取り外し可能に関連または接続するように構成され、送達ユニットは、CICから内容物の少なくとも一部(例えば、分離/単離した細胞または細胞集団または培地)を受け入れるように構成され、任意選択的には、内容物(すなわち、分離/単離した細胞または細胞集団)は、固体またはペレットの形態であり、送達ユニットは、本体(例えば、バレル)と、そこから内容物を排出するための往復ポンプのようなユニットまたは部材とを有する。
CICは、いかなる形状および容積であってもよく、組織から細胞を分離するように適合させることができる。CICは大量の脂肪組織を処理するように構成され、かつ動作可能であるため、CICは、典型的には試験管や他の小容積または小サイズの実験用容器ではない。典型的には、CICは円錐形であるか、または円錐形の内部を有するか、または円錐形の内部ベースを有し、取り外し可能な送達ユニットは、直接または間接的に、円錐形の内部の端部、例えば円錐形の内部の先端に接続されるか関連付けられる。CICはさらに、細胞の生存能力を維持する、組織破砕に適した破砕要素を受け入れるか備えるように構成または適合されている。そのような要素は、当該技術分野で公知のもの、すなわち、同方向または反対方向に回転する回転ブレードおよび/またはブレードのセット、振動ロータ、ボールまたはビーズを含むかそれらから構成される粉砕ユニット、または他の粉砕要素であってもよい。要素が操作される場合、例えば、ロータをアクチュエータに接続することができる。
いくつかの実施形態では、CICに、渦巻き、振盪または撹拌を誘発するように構成された要素または部材を設けることができるが、その部材は、ブレードまたはブレードのセットではない
いくつかの実施形態では、CICに、ブレードではない、回転または振動する要素または部材を設けることができる。
いくつかの構成では、CICが、CICの外部にありCICに取り外し可能に接続された電気アクチュエータにより制御される機械的組織破砕ユニットを、任意選択的にはCICの閉鎖キャップを介して、受け入れまたは保持するように構成または適合されている。機械的組織破砕ユニットは、ロータ、ブレード、または回転力に影響を与えるように選択された部材の形態であってもよい。破砕ユニットは、CICの凹面底部まで降下して、そこから後退するように構成されるとともに、組織処理中に定位置にロックされるように構成され得る。ロータ回転数(RPM)は、細胞の生存性を維持し、細胞の完全性を保持し、泡立ちやタンパク質の変性を防ぐように適合させることができる。いくつかの実施形態では、ロータが、約500RPM~約8,000RPM、または約1,000~6,000RPM、または約1,100~1,500RPM、または1,200~2,200RPMで回転するように選択することができる。
CICは、組織に加えて、液体または培地を受け入れるようにさらに適合され、培地は、組織を解離または消化して細胞を放出するのを補助する酵素または化学物質を含んでも含まなくてもよい。液体または培地は、通常はCICユニットの上部に配置された、1または複数の入口部材を介して受け入れることができる。
1または複数の入口部材は、細胞が分離される組織サンプルを、例えば吸引または他の任意の手段によって、CIC内に導入するための1または複数の開口部として形成することができる。入口部材の各々は、吸引ユニット、濾過ユニット、脂肪収集ユニットまたは他の脂肪または組織処理ユニットとの接続、または対象者の組織のある領域との直接接続を可能にするチューブまたは細長い導管を備えることができる。吸引チューブは、対象者の体から直接組織を採取するために、または脂肪吸引処置中に脂肪組織を受け入れるために使用されるような任意の保持コンテナから組織を採取するために使用することができる。入口部材は、細胞を分離する前の期間に、別個に採取した組織サンプルの導入を可能にする開口部の形態であってもよい。
1または複数の入口部材が吸引チューブを備えるかまたは備えるように適合される場合、吸引チューブは、先端が尖ってない中空チューブを有し、その先端に少なくとも1つの開口部(穴)を有するカニューレであってもよい。カニューレは(複数回の使用を可能にするために)再使用可能であってもよい。カニューレの中空チューブは、対象者の体内から吸引された液体および脂肪組織成分を含む混合物を、カニューレまたはCICと一体的に設けることができる入口閉鎖キャップを介して、CIC内に通過させるように構成され得る。
代替的または追加的には、入口部材の1または複数またはすべてに、取り外すか、穴をあけるか、または貫通させるように適合させることができる閉鎖キャップを設けることができ、それを介して、任意の補助装置またはコンテナに接続可能なチューブを通すことができ、それにより、組織サンプルまたは液体培地または任意の他の固体または液体成分を無菌で効果的にCIC内に送達することが可能になる。
入口部材は、CICの本体に設けられる潜在的に存在する出口部材と同様に、バルブ部材を備えるように適合させることができる。それらのバルブは、本明細書でさらに説明するように、CICおよび送達ユニットを結び付けるコネクタに設けられるバルブアセンブリとは異なり、任意の形状および形態のチューブまたは物質導管に関連付けられるように構成され得る。
分離された細胞は、それ以上処理することなくCICの底に沈降するようにしても、あるいは遠心分離や真空を使用して強制的に収集および沈降するようにしてもよい。その後、細胞は、例えば真空や圧力勾配の補助を受けて、またはそのような補助なしで、送達ユニットに重力によって収集される。CICにおいて、または送達ユニットに移した後に、細胞または細胞のペレットを洗浄することができる。効率的な洗浄を行うために、CICは、CICに含まれる培地を撹拌するように作動する、取り外し可能なまたは固定された混合部材を備えることができる。混合部材は、本明細書に記載の機械的破砕ユニット、またはCIC内容物の混合を可能にする他の部材であってもよい。そのような混合部材は、軸流インペラとしてまたは半径流インペラとして作動することができる。
細胞またはペレット、または例えば培地、脂肪、未処理組織、繊維などを含むCIC内容物の任意の部分が送達ユニットに集まると、細胞または細胞のペレットを含む送達ユニットは、CICから分離または切り離されて、意図された使用に基づいて細胞または細胞のペレットを送達するために使用され、または、細胞または細胞のペレットは、送達ユニットにおいて任意の保存条件下で任意の期間保存され、その後、後処理や手作業に頼る必要なく、細胞または細胞のペレットまたは組織などの内容物を送達するために送達ユニットを使用することができる。
CICで分離した細胞は、濾過して組織または培地の他の成分から分離されるようにしてもよく、あるいは送達ユニットに入る前に、または送達ユニットで保存後に使用する前に、サイズ別に濃縮されるようにしてもよい。細胞集団間の濾過または分離は、当該技術分野で適切な任意の濾過、分離または濃縮手段によって達成することができる。
いくつかの実施形態では、細胞またはペレットまたは組織が、例えば蛍光活性化細胞選別(FACS)、ゲル重力分離、カラムベースの技術、または当業者に公知の他の任意の適切な細胞濃縮方法を使用して、特定の望ましい細胞集団にさらに処理される。
いくつかの実施形態では、細胞または細胞のペレットは、例えば、自己免疫疾患、移植片対宿主病、COVID-19、急性呼吸窮迫症候群などの免疫障害を治療または予防するための免疫調節のために、あるいは、例えば、脂肪移植、育毛、骨再生、神経再生、皮膚の若返り、創傷治癒などの組織再生のために、または脳卒中、肛門周囲瘻、リウマチ性疾患、一般的な関節炎、変形性関節症などの治療または予防のために臨床的に使用され得る。
送達ユニットは、例えば静脈内、動脈内、筋肉内または腹腔内送達などの全身的な細胞送達を可能にする貯蔵ユニットあるいはシリンジとして、あるいは脊椎内、頭皮(育毛)内、顔面/乳房内(脂肪移植の有無にかかわらず)、足場(骨再生、乳房分解性足場)内などの局所的な関節内送達を可能にする貯蔵ユニットあるいはシリンジとして、形成および操作することができる。換言すれば、送達ユニットは、医学的、治療的、美容的または審美的な目的のための送達ツールとして使用することができる。送達ユニットは、研究目的にも同様に使用することができる。
多様な使用を可能にするために、本考案の装置における送達ユニットは、バレルまたは細長い管状構造として形成された本体を有することができ、この本体は、往復ポンプ、またはバレルまたは細長い管状構造内で直線運動するように構成されたプランジャロッドおよびプランジャ(シリンジ)などのユニットを含む。バレルは、少なくとも2の開口部を有することができ、そのうちの1つは、CICと物質が連通する経路に沿って配置され、もう1つは、プランジャの経路とは反対側にあるバレルまたは構造体の一端に配置され、この開口部を介して送達ユニットから細胞を排出することができる。このため、送達ユニットは、CICと接続するための開口部を有するシリンジとして形成され、かつ動作可能であってもよい。開口部には、バルブアセンブリ、またはCICとの直接的な着脱を可能にする継手を取り付けることができる。開口部は、バレルの長さの中間に配置するようにしても、あるいはバレルの開口部から任意の距離に配置するようにしてもよい。典型的には、開口部は、コンテナユニットを送達ユニットに垂直に取り付けることを可能にする。
送達ユニットは、細長い管状構造として構成することができ、往復ポンプユニット、またはプランジャおよびバレルまたは細長い管状構造内で直線運動するように構成されたプランジャロッド(シリンジ)を含むことができる。プランジャロッドは、その端部がバレルの反対側の端部に接触するように、構造の内部キャビティの全長またはほぼ全長に達する長さであってもよい。代替的には、プランジャロッドは、構造の内部長さの一部のみに延在するものであってもよい。
いくつかの実施形態では、管状構造が、構造の主軸(または流れ軸、物質の流れる方向)に対して垂直に配置された膜またはフィルタを備え、膜またはフィルタを通過する物質を構造から選択的に排出し、かつ/または膜またはフィルタを通過せずにその上に集まる、より大きな寸法の粒子状物質または繊維を収集するように構成される。
送達ユニットは、当該技術分野で公知の任意のコネクタ部材または継手を介して、本明細書に記載されるように、CICまたは装置の本体または円錐コンテナの先端部と接続することができる。CICおよび送達ユニットを確実に組み立てるために、各々は、ネジ付きまたはネジなしの端部を有する雄型または雌型の部材、雄型または雌型のバーブコネクタ、カップリングアダプタ部材、ダブルタップブッシュアダプタなどのコネクタ部材を備える。
コネクタ部材の一方または両方は、バルブ部材に関連付けられて、バルブアセンブリを形成することができ、それにより、CICおよび送達ユニットの両方が、規定されるように、それぞれに設けられたコネクタ部材を介してしっかりと組み立てられると、バルブアセンブリが、CICから送達ユニットへの液体の連通を制御可能に許容するように動作することができる。バルブアセンブリは、1または複数のバルブ部材を含むことができ、それらが互いに、要求に応じて、制御可能な方法で、CICユニットから送達ユニットへの液体連通を確実にするようにそれぞれ設計される。
いくつかの実施形態では、バルブ部材が、CICから送達ユニットの方向への流れを許容し、元の方向への流れを止める一方向フラップ部材であってもよい。
いくつかの実施形態では、バルブ部材が、モータによって動作する電動バルブまたは手動で動作する機械式バルブ部材であってもよい。
いくつかの実施形態では、バルブ部材の1または複数は手動バルブである。手動バルブ部材は、レバー、ペダル、ハンドノブ、またはネジ回し式ステムをクランキングするためのホイールのなかから選択された形態であってよい。
いくつかの実施形態では、バルブ部材がルアーバルブであってもよい。
いくつかの実施形態では、バルブアセンブリが、CICユニットのコネクタ部材または送達ユニットのコネクタ部材に設けられた単一のバルブ部材であるか、またはそれを含む。
いくつかの実施形態では、バルブアセンブリが、2つのバルブ部材を有する二重バルブであるか、または二重バルブを含み、その一方がCICユニットと関連付けられ、もう一方が送達ユニットと関連付けられる。
二重バルブユニットでは、2つのバルブが、(CICに関連付けられた)上部バルブ本体と、(送達ユニットに関連付けられた)下部バルブ本体とを規定し、それらが同じ構造を有することができ、また同軸に形成することができる。上部バルブ本体の2つの端部および下部バルブ本体の2つの端部は、それぞれのユニットおよび2つのコネクタ部材に一体的に接続される。
いくつかの実施形態では、二重バルブユニットの各バルブ部材が、本体、入口端部および出口端部を備える。CICバルブの入口端部は、CICの本体に接続され、出口端部は、送達ユニットのコネクタ端部に結合可能なコネクタ部材を規定し、コネクタ端部は送達ユニットの入口端部を規定する。送達ユニットバルブの出口端部は、送達ユニットの本体に接続される。
バルブアセンブリまたはバルブ部材の1つまたは各々は、バルブを操作して送達ユニット内への物質の流れを制御する光学センサを備えるように構成することができる。例えば、センサは、コントローラの使用を通じて、送達ユニット内への物質の流れを特定または所定の体積閾値に設定することができる。代替的には、センサは、細胞または細胞ペレットの通過を報告して、それ以上の物質の流れを防ぐこともできる。
本考案の装置は、外部からの介入なしに、CIC内容物、例えば細胞ペレットを送達ユニット内で重力によって収集することができるように、CICユニットを送達ユニットの上方に配置して組み立てることができる。いくつかの実施形態では、CIC内容物の一部が、ポンプまたは排気される送達ユニットの使用により送達ユニットに伝達され得る。CICは、ベースまたはステージまたは脚アセンブリを備えることができ、そのアセンブリは、CICが配置される表面から、その下部に送達ユニットを装着するのに十分な距離でCICを維持する。このため、いくつかの実施形態では、装置の本体またはCICユニットが、操作に都合の良い距離に調節可能な脚部上に支持される。
本考案の装置は、細胞集団の収量を最大化するための組織サンプルの連続的操作を提供する。所望の細胞集団を分離する方法は、組織サンプルの酵素的操作または機械的操作を利用して実施することにより、所与の組成および最適な収量の細胞集団を生成することができるが、本考案の装置は、同じ組織サンプルの酵素的操作と機械的操作の両方を含む複数の組織操作ステップも可能にする。これにより、細胞集団の分離が最大化される。
このため、本考案の装置を利用して組織から細胞集団を分離する方法は、組織の酵素的処理を可能にする条件、あるいは組織の機械的処理を可能にする条件を含むことができ、またはあるいは機械的処理に続いて酵素的処理を行う連続的なステップを含むことができ、それにより、2つの別々の濃縮画分を分離することができ、合わせた収量が各組織操作ステップ単独から予想される収量よりも多くなる。同様に、方法は、同じ条件、例えば、機械的または酵素的条件を使用して細胞を繰り返し分離するステップを含むことができ、その場合、最初に処理された組織は、所望の細胞集団をより多く分離するために連続的に処理され、その結果、分離された各画分を異なる送達ユニットに送達することができる。
本考案は、組織から細胞集団を分離するための方法を提供し、この方法が、
-細胞分離チャンバ(CIC)と、CICに取り外し可能に関連付けられた送達ユニットとを含む装置中で、組織破砕ユニットまたはCIC中に存在する酵素溶液を使用して、組織を破砕または消化して、細胞懸濁液を得るステップと、
-懸濁液またはCIC内容物の一部を、バルブアセンブリを介して送達ユニット内に沈降させることを許容するステップであって、送達ユニットが、本明細書に開示するように、インビボまたはインビトロで使用するように構成される、ステップとを備える。
いくつかの実施形態では、CICに含まれる同じ組織から得られた分離された細胞の異なる画分は、CICに含まれる同じ組織に対して破砕または消化ステップを1回または複数回繰り返して、細胞の追加の画分をさらに分離することによって得ることができる。各画分は、異なる送達ユニットに送達することができ、繰り返される各ステップの間に、前の画分に接触した送達ユニットが、更なる送達ユニットと交換される。
また、本考案は、組織から細胞集団の異なる画分を分離するための方法も提供し、この方法が、
-細胞分離チャンバ(CIC)と、CICに取り外し可能に関連付けられた送達ユニットとを含む装置中で、組織破砕ユニットまたはCIC中に存在する酵素溶液を使用して、組織を破砕または消化して、細胞懸濁液を得るステップと、
-懸濁液またはCIC内容物の一部を、バルブアセンブリを介して送達ユニット内に沈降させることを許容するステップとを備え、
破砕または消化が、CICに含まれる組織に対して1回または複数回繰り返され、細胞の追加画分が異なる送達ユニット内にさらに分離される。
また、組織から細胞集団を分離するための方法も提供され、この方法が、
細胞分離チャンバ(CIC)と、CICに取り外し可能に関連付けられた送達ユニットとを含む装置中で、組織破砕ユニットまたはCIC中に存在する酵素溶液を使用して、組織を破砕または消化して、細胞懸濁液を得るステップと、
任意選択的には送達ユニットにコンテナユニットを取り付けるときに、任意選択的に、CIC内の細胞懸濁液を洗浄するステップと、
任意選択的に、組み立てられたCIC/送達ユニットを含む装置、またはCICユニットのみを遠心分離器に移して遠心分離し、それにより細胞または細胞ペレットを分離するステップと、
細胞または細胞ペレットを、CICからの物質連通を可能にするバルブアセンブリを介して送達ユニット内に沈降させるステップとを備える。
いくつかの実施形態では、送達ユニットがCICから切り離されたときに、例えば酵素的または機械的条件下で、組織が処理され、この場合、細胞または細胞ペレットを送達ユニット内に沈降させる前に、送達ユニットがCICに取り付けられ、バルブアセンブリが、送達ユニット内に物質の流れを提供するように配置される。
いくつかの実施形態では、細胞または細胞ペレット、またはCIC内容物の少なくとも一部が、送達ユニット内に重力によって収集される。
いくつかの実施形態では、ある量のCIC内容物が、送達ユニット内に重力によって収集されることが許容され、内容物が、細胞または細胞ペレットを含むか、またはそれらから構成される。
いくつかの実施形態では、細胞または細胞ペレットまたはCIC内容物が、液体培地中に収集される。送達ユニット内に収集される培地の量は、送達ユニットの容積および意図される使用に基づいて変化させることができる。
いくつかの実施形態では、細胞または細胞集団が1つの送達ユニットに収集され、この送達ユニットが、細胞の別の画分を受け入れるか、または、例えば液体媒体の形態で、CIC内容物の別の部分を受け入れるために、取り外されて別の送達ユニットと交換される。
本明細書で検討するように、CICから送達ユニットへの物質の流れまたは連通は、バルブアセンブリ、例えば、二重バルブによって実現され、それらバルブによって、通常、CICが送達ユニットから分離され、CICから送達ユニットへの物質または内容物の未制御で望ましくないタイミングを逸した流れが防止される。例えば組織の処理中、または細胞または細胞ペレットが送達ユニットに収集された後など、送達ユニットへの物質の移動を防止する必要がある場合には、バルブ部材またはバルブアセンブリが、自動的に、電気的にまたは手動で「閉」構成に操作される。この「閉」構成は、コネクタアセンブリに設けられた1つまたはすべてのバルブ部材を閉じることにより達成され得る。CICから送達ユニットへの内容物の物質の流れが許容される場合、バルブ部材またはバルブアセンブリは、自動的、電気的または手動で「開」構成に操作される。この「開」構成は、流れを許容するために、すべてのバルブ部材が開構成であることを必要とする。
このため、いくつかの実施形態では、本明細書に開示の方法のいずれかは、CICから送達ユニットへの物質の流れを許容または阻止するために、バルブ部材またはバルブアセンブリを操作するステップを含むことができる。
いくつかの実施形態では、CICを送達ユニットに対して結合または分離するときに、少なくとも1のバルブ部材が、自動的に、電気的にまたは手動で、「閉」構成に操作される。
いくつかの実施形態では、本方法が、送達ユニットをCICから切り離すステップを含み、送達ユニットが細胞ペレットを含む。
いくつかの実施形態では、本方法が、自己免疫疾患、移植片対宿主病、COVID-19、急性呼吸窮迫症候群などの免疫障害を治療または予防するための免疫調節方法、脂肪移植、育毛、骨再生、神経再生、皮膚の若返り、創傷治癒など、組織再生の方法、または脳卒中、肛門周囲瘻、リウマチ性疾患、一般的な関節炎、変形性関節症を治療または予防するための方法において使用するために濃縮細胞画分を分離するために利用される。
いくつかの実施形態では、本方法が、脂肪からSVF細胞を分離するためのものである。
いくつかの実施形態では、分離するステップが、酵素的または非酵素的方法ステップである。
別の態様では、組織から細胞集団を分離するための方法が提供され、この方法が、
CICユニットと取り外し可能な送達ユニットとを含む装置において、組織破砕ユニットを使用して組織を破砕するステップであって、本明細書に開示のように、CICが第1の送達ユニットに関連付けられる、ステップと、
任意選択的には送達ユニットにCICを取り付けるときに、任意選択的に、CIC内の細胞の懸濁液を洗浄するステップと、
任意選択的には送達ユニットにCICを取り付けるときに、任意選択的に、CICを遠心分離器内に移し、遠心分離して細胞または細胞ペレットを分離するステップと、
第1の画分の細胞または細胞ペレットを送達ユニット内に沈降させるステップであって、送達ユニットが、CICに取り付けられ、かつCICと物質が連通する、ステップと、
細胞ペレットを含む第1の取り外し可能な送達ユニットを(本明細書に開示のように、1または複数のバルブ部材を閉じた後に)切り離すステップと、
CICに存在する破砕された組織を酵素溶液で処理し、CIC内の組織を消化させ、第2の画分の細胞または細胞ペレットを分離するステップと(ここで、第1および第2の画分の細胞またはペレットは、同じ組成または異なる組成である)、
任意選択的に、CIC内の細胞の懸濁液を洗浄するステップと、
第2の送達ユニットを取り付けて、第2の画分の細胞または細胞ペレットを第2の送達ユニット内に沈降させるステップとを備える。
いくつかの実施形態では、本方法が、CICまたは送達ユニットを遠心分離器内に移し、CICまたはユニットを遠心分離して第2の細胞ペレットを分離するステップを含む。
いくつかの実施形態では、第2の画分の細胞または細胞ペレットが、余剰の酵素を除去するために洗浄される。
いくつかの実施形態では、第1および第2の画分の細胞組成が実質的に同じである。
いくつかの実施形態では、第1および第2のペレットまたは画分が組み合わされる。
本考案はさらに、組織から細胞集団を分離するための方法を提供し、この方法が、
CICユニットと、取り外し可能な送達ユニットとを含む装置中で、組織破砕ユニットまたは酵素を使用して、組織を破砕または消化して、そこから細胞または細胞ペレットを分離するステップであって、本明細書に開示のように、CICが第1の送達ユニットに関連付けられる、ステップと、
任意選択的には送達ユニットにCICを取り付けるときに、任意選択的に、CIC内の細胞の懸濁液を洗浄するステップと、
第1の画分の細胞または細胞ペレットを送達ユニット内に沈降させるステップであって、送達ユニットが、CICに取り付けられ、かつCICと物質が連通する、ステップと、
細胞ペレットを含む第1の取り外し可能な送達ユニットを(本明細書に開示のように、1または複数のバルブ部材を閉じた後に)切り離すステップと、
組織破砕ユニットまたは酵素を使用して、CICに残存する組織を破砕または消化して、そこから更なる量の細胞または細胞のペレットを分離するステップと、
任意選択的に、CIC内の更なる量の細胞を洗浄するステップと、
第2の送達ユニットを取り付けて、第2の送達ユニット内に更なる量の細胞または細胞のペレットを沈降させるステップと、
本方法をさらに1回または複数回繰り返して、複数の細胞量を分離するステップであって、各量が異なる送達ユニットに提供される、ステップとを備える。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示の方法のいずれかが、CICから脂肪または任意の組織画分を送達ユニット内に分離するステップをさらに含む。
いくつかの実施形態では、本考案の方法が、分離された細胞集団、細胞ペレット、脂肪、組織画分、処理培地、または場合によってはそれらの任意の組合せを、1または複数の送達ユニット内に収集することを可能にする。
いくつかの実施形態では、1または複数の送達ユニットに分離した後に、送達ユニットを遠心分離して、例えば、培地から細胞ペレットを分離することができる。いくつかの実施形態では、CIC内に存在する細胞集団、または処理された組織および細胞を含むCICは遠心分離されない。いくつかの実施形態では、送達ユニットに、遠心分離中にサイズに基づく分離を可能にする内膜が設けられる。
本考案のシステムおよび方法のいくつかの実施形態では、細胞集団または細胞ペレットを含む送達ユニットを、長期間保存することができ、その後、本明細書に開示するように使用することができる。保存中の細胞の生存性を確保するために、送達ユニット中の細胞を低温で凍結し、その特性を保存および保護することができる。凍結保存は、送達ユニット内の細胞またはサンプルを、凍結保存を可能にする1または複数の薬剤で処理することにより達成することが可能である。薬剤は、1または複数の凍結保護剤または凍結媒体を含む。凍結保護剤の非限定的な例としては、ジメチルスルホキシド(DMSO)、グリセロール、アルギン酸、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。送達ユニットの内容物の解凍後、凍結保護剤は洗い流しても洗い流さなくてもよい。
-50℃未満、場合によっては-80℃または-100℃未満での凍結保存または冷凍保存には、本考案の送達ユニットが低温に耐える材料で形成されていることが必要である。そのような材料は、当該技術分野で知られているように、ポリマー材料、ガラスおよび種々の複合材料であり得る。したがって、本考案のシステムは、通常、ポリマー、ガラス、複合材料などを含む任意の材料で形成され得るが、低温保存の場合には、送達ユニットは、そのような段階材料で形成され得る。
本考案はさらに、組織から細胞集団を分離する装置を組み立てるためのパーツのキットを提供し、このキットが、
-本明細書に開示するような、細胞集団をそれを含む組織から分離するためのコンテナユニット(CIC)と、
-本明細書に開示するような、取り外し可能な送達ユニットと、
-組立および/または使用のための説明書とを備える。
本考案はさらに、本考案に係る送達ユニットに取り付けるように構成された本考案に係るCICと、CICを送達ユニットに組み立てて使用するための説明書とを含むキットを提供する。
本考案はさらに、本考案に係るCICユニットに取り付けるように構成された本考案に係る送達ユニットと、CICを送達ユニットに組み立てて使用するための説明書とを含むキットを提供する。
いくつかの構成では、本考案の装置および方法が、対象者から得られた脂肪組織から、濃縮された細胞集団を分離するように適合される。組織は、対象者から分離された任意の細胞および/または組織片であってもよい。濃縮された画分は、当該技術分野で知られているように、間質細胞画分(SVF)であり得る。
本明細書で開示の主題をよりよく理解し、それが実際にどのように実施され得るかを例示するために、以下、添付の図面を参照しながら、単なる非限定的な例として、実施形態を説明する。
図1は、本考案のシステムの概略図を示している。 図2は、本考案のシステムの底面図を示している。 図3は、本考案のいくつかの実施形態に係るシステムの側面図を示している。 図4は、本考案に係る送達ユニットを示している。 図5Aおよび図5Bは、本考案のいくつかの実施形態に係る例示的なバルブおよびコネクタ部材を示している。
本明細書に開示されるように、本考案は、細胞送達ユニットと取り外し可能に接続される細胞分離チャンバ(またはユニット)を含む装置に関し、細胞分離チャンバは、細胞または細胞集団を分離するために操作される組織を受け入れるように適合され、装置は、細胞分離チャンバ内の組織から分離された細胞が、取り外し可能な細胞送達ユニット内に重力によって集まるように構成されている。
図1は、本考案に係るシステムの概略図である。最も一般的に言えば、システム100は、細胞分離チャンバCICまたはユニット110と、送達ユニット(DU)120とを含み、それらが、ある量のCIC内容物を送達ユニット120内に受け入れるために、CIC110からの物質の伝達に影響を与えるためのバルブアセンブリに関連付けられたコネクタ130を介して取り外し可能に接続されている。
図2には、取り外し可能に関連付けられたCICユニット130および送達ユニット140と、支持脚150とを示すシステム100の底面図が示されている。
図3は、本考案に係るシステム200の別の実施形態を示している。図示のように、このシステムは、細胞または細胞集団を含む組織からそれらを分離/隔離するためのCICユニット210を含む。コンテナユニット210は円錐形の端部210Aを有し、コネクタ230を介して送達ユニット240に関連付けられている。CICユニットおよび送達ユニットは、分離/単離された細胞または細胞集団、あるいは組織を送達ユニット240内に受け入れるために、物質が通る状態で繋がっている。取り外し可能な送達ユニット240は、本体(例えば、バレル)と、分離/単離された細胞または細胞集団(またはそのペレット)または組織を出口250Bを介して排出するための往復ポンプユニット250Aとを有する。
図4には、送達ユニットの例示的構造が示されている。図示のように、このユニット400は、本体(例えば、バレル)410と、分離/単離された細胞または細胞集団(またはそのペレット)または組織をそこから矢印で示す方向に出口430Bを介して排出するための往復ポンプユニット430Aとを有する。このユニットは、例えば静脈内、動脈内、筋肉内または腹腔内送達などの全身的な細胞送達のためのシリンジとして、あるいは脊椎内、頭皮内(育毛)、脂肪移植の有無にかかわらず顔面/乳房内、足場(骨再生、乳房分解性足場)内などの局所的な関節内送達のためのシリンジとして使用することができる。
本体410は、少なくとも2つの開口部を有するバレルの形状をしており、一方が、細胞が排出され得るプランジャ経路の反対側に位置し(出口430B)、他方が、バレルに沿って位置し、本体ユニットとの液体連通を可能にする開口部420である。
図3にさらに示すように、送達ユニット240は、コネクタ部材または継手230を介して円錐形CIC210の先端に接続することができる。CIC210と送達ユニット240とをしっかりと組み立てるために、各々が、図5Aおよび図5Bに例示するように、ネジ付きまたはネジなし端部を有する雄型または雌型の部材、雄型または雌型のバーブコネクタ、カップリングアダプタ部材、ダブルタップブッシュアダプタなどのコネクタ部材501または502を備える。一方または両方のコネクタ部材は、バルブ部材510Aおよび510Bまたは520Aおよび520Bにそれぞれ関連付けられてバルブアセンブリ530および540を形成することができ、CICユニットおよび送達ユニットの両方が各々に設けられたコネクタ部材501または502を介してしっかりと組み立てられると、バルブアセンブリを操作してCICユニットから送達ユニットに液体が通るのを制御可能に許容することができる。バルブアセンブリ530または540は、1または複数のバルブ部材510Aおよび510Bと、520Aおよび520Bとをそれぞれ備えることができ、それらが互いに、要求に応じて、制御可能な方法で、CICユニット540または550から送達ユニット560または570への液体連通を確実にするようにそれぞれ設計されている。
バルブ部材510A、510B、520A、520Bの各々は、CIC540または550から送達ユニット560または570への方向への流れを許容し、元の方向への流れを止める一方向フラップ部材であってもよい。
いくつかの実施形態では、バルブ部材510A、510B、520A、520Bが、モータによって操作される電動バルブ、または手動で操作される機械式バルブ部材であってもよい。
いくつかの実施形態では、バルブ部材510A、510B、520A、520Bのうちの1または複数が手動バルブである。手動バルブ部材は、レバー、ペダル、ハンドノブまたはネジ回し式ステムをクランキングするためのホイールのなかから選択された形態であってよい。
いくつかの実施形態では、バルブアセンブリ530または540が、CICユニットのコネクタ部材または送達ユニットのコネクタ部材に設けられる単一のバルブ部材であるか、またはそれを含む。
いくつかの実施形態では、バルブアセンブリ530または540が、2つのバルブ部材を有する二重バルブであるか、またはそれを含み、一方がCICユニットに関連付けられ、もう一方が送達ユニットに関連付けられている。
図5Aおよび図5Bに示すような二重バルブユニットにおいて、2つのバルブ510Aおよび510B、または520Aおよび520Bは、(CIC540または550に関連付けられた)上部バルブ本体および(送達ユニット560または570に関連付けられた)下部バルブ本体を規定し、それらが同じ構造を有することができ、また同軸に形成することができる。上部バルブ本体の2つの端部および下部バルブ本体の2つの端部は、それぞれのユニットおよび2つのコネクタ部材501または502に一体的に接続されている。
本考案の装置は、外部からの介入なしにCIC内容物の重力による収集を可能にするために、CICユニットが送達ユニットの上方に位置するように組み立てることができる。このため、CICは、図2に示すように、ベースまたはステージまたは脚アセンブリを備えることができ、そのアセンブリは、CICが配置される表面から、その下部に送達ユニットを装着するのに十分な距離でCICを維持する。このように、いくつかの実施形態では、装置の本体またはCICユニットが、操作に都合の良い距離に調節可能な脚部で支持される。

Claims (44)

  1. 細胞送達ユニットと取り外し可能に結び付けられた細胞分離チャンバ(CIC)を含む装置であって、
    CICは、細胞または細胞集団を分離するために機械的および/または酵素的に操作される組織を受け入れるように適合され、当該装置は、前記細胞分離チャンバ内の組織から分離された細胞が、取り外し可能な細胞送達ユニット内に重力によって集まるように構成され、前記送達ユニットは、インビボまたはインビトロで分離された細胞を送達するように構成されていることを特徴とする装置。
  2. 装置であって、
    -細胞または細胞集団を含む組織から細胞または細胞集団を分離/単離するように構成された細胞分離チャンバ(CIC)であって、組織と、酵素を任意に含む培地とを保持するように適合されたCICと、
    -任意選択的に、細胞または細胞集団を得るために組織を混合または機械的に破砕するための組織破砕要素と、
    -ある量のCIC内容物を受け入れるために、バルブアセンブリに関連付けられたコネクタを介してCICに取り外し可能に接続される送達ユニットとを備え、
    前記送達ユニットが、本体と、その内容物を排出するように構成された往復運動部材とを有することを特徴とする装置。
  3. 請求項1または2に記載の装置において、
    CICには、渦巻き、振盪または撹拌を誘発するように構成された要素または部材が設けられ、前記部材が、ブレードまたはブレードのセットではないことを特徴とする装置。
  4. 請求項1または2に記載の装置において、
    CICには、ブレードではない、回転または振動する要素または部材が設けられていることを特徴とする装置。
  5. 請求項1または2に記載の装置において、
    CICが、CICの外部にありCICに取り外し可能に接続された電気アクチュエータにより制御される機械的組織破砕ユニットを受け入れまたは保持するように構成または適合されていることを特徴とする装置。
  6. 先行する請求項の何れか一項に記載の装置において、
    CICには、1または複数の入口部材が設けられ、この入口部材が、典型的にはCICユニットの上部に配置されることを特徴とする装置。
  7. 請求項6に記載の装置において、
    前記1または複数の入口部材が、吸引ユニット、濾過ユニット、脂肪収集ユニット、脂肪または組織処理ユニットとの接続、または対象者の組織のある領域との直接的な接続を可能にするチューブまたは細長い導管を備えた1または複数の開口部として形成されていることを特徴とする装置。
  8. 請求項7に記載の装置において、
    前記1または複数の入口部材が、バルブ部材を有するように構成されていることを特徴とする装置。
  9. 先行する請求項の何れか一項に記載の装置において、
    前記送達ユニットが、細胞を送達するための貯蔵ユニットまたはシリンジとして形成および操作されることを特徴とする装置。
  10. 先行する請求項の何れか一項に記載の装置において、
    前記送達ユニットが、往復運動ユニット、またはプランジャおよびバレル内で直線運動するように構成されたプランジャロッドを含むバレルまたは細長い管状構造として形成された本体を有することを特徴とする装置。
  11. 請求項10に記載の装置において、
    前記バレルが少なくとも2の開口部を有し、前記開口部のうちの1つが、CICと物質連通する経路に沿って配置され、前記バレルの一端にあるもう1つの開口部が、前記プランジャの経路とは反対側に配置されていることを特徴とする装置。
  12. 先行する請求項の何れか一項に記載の装置において、
    前記送達ユニットが、CICと結合するための開口部を有するシリンジとして形成され、かつ動作可能であることを特徴とする装置。
  13. 請求項12に記載の装置において、
    前記開口部が、CICへの直接的な取付けおよび取外しを可能にするバルブアセンブリまたは継手を有するように構成されていることを特徴とする装置。
  14. 請求項13に記載の装置において、
    前記開口部が、バレル長さに沿った中間点、またはバレル開口部からの任意の距離に配置されていることを特徴とする装置。
  15. 先行する請求項の何れか一項に記載の装置において、
    前記送達ユニットには、当該ユニットの管状構造の主軸に対して垂直に配置された膜またはフィルタが設けられていることを特徴とする装置。
  16. 先行する請求項の何れか一項に記載の装置において、
    前記送達ユニットが、コネクタ部材を介してCICと接続されていることを特徴とする装置。
  17. 請求項16に記載の装置において、
    前記コネクタ部材が、ネジ付きまたはネジなしの端部を有する雄型または雌型の部材、雄型または雌型のバーブコネクタ、カップリングアダプタ部材、またはダブルタップブッシュアダプタであることを特徴とする装置。
  18. 請求項16または17に記載の装置において、
    前記コネクタ部材が、バルブ部材に関連付けられて、バルブアセンブリを形成し、CICおよび前記送達ユニットの両方が各々に設けられたコネクタ部材を介してしっかりと組み立てられたときに、バルブアセンブリが、CICから前記送達ユニットへの液体の連通を制御可能に許容するように動作することを特徴とする装置。
  19. 請求項18に記載の装置において、
    前記バルブアセンブリが、要求に応じて制御可能な方法でCICから前記送達ユニットへの液体の連通を確実にするように設計された、1または複数のバルブ部材を含むことを特徴とする装置。
  20. 請求項19に記載の装置において、
    前記1または複数のバルブ部材のいずれかが、CICから前記送達ユニットへの方向への流れを許容し、元の方向への流れを止める一方向フラップ部材であることを特徴とする装置。
  21. 請求項19に記載の装置において、
    前記バルブ部材のいずれかが、モータによって動作する電動バルブまたは手動で動作する機械式バルブ部材であることを特徴とする装置。
  22. 請求項21に記載の装置において、
    手動のバルブ部材が、レバー、ペダル、ハンドノブ、またはネジ回し式ステムをクランキングするためのホイールのなかから選択される形態であることを特徴とする装置。
  23. 請求項19に記載の装置において、
    前記バルブアセンブリが、CICユニットのコネクタ部材内または前記送達ユニットのコネクタ部材内に設けられた単一のバルブ部材であるか、またはそれを含むことを特徴とする装置。
  24. 請求項19に記載の装置において、
    前記バルブアセンブリが、2つのバルブ部材を有する二重バルブであるか、または二重バルブを含み、その一方がCICユニットと関連付けられ、もう一方が前記送達ユニットと関連付けられていることを特徴とする装置。
  25. 請求項18または19に記載の装置において、
    前記バルブアセンブリのバルブ部材または少なくとも1のバルブが、ルアーバルブであることを特徴とする装置。
  26. 請求項19に記載の装置において、
    二重バルブユニットの各バルブ部材が、本体、入口端部および出口端部を備え、CICバルブの入口端部が、CICの本体に接続され、前記出口端部が、前記送達ユニットの入口端部を規定する前記送達ユニットのコネクタ端部に結合可能なコネクタ部材を規定することを特徴とする装置。
  27. 組織から細胞集団を分離するための方法であって、
    -細胞分離チャンバ(CIC)と、CICに取り外し可能に関連付けられた送達ユニットとを含む装置中で、組織破砕ユニットまたはCIC中に存在する酵素溶液を使用して、組織を破砕または消化して、細胞懸濁液を得るステップと、
    -任意選択的には前記送達ユニットにコンテナユニットを取り付けるときに、任意選択的に、CIC内の細胞懸濁液を洗浄するステップと、
    -細胞または細胞ペレットを、バルブアセンブリを介して前記送達ユニット内に沈降させるステップとを備えることを特徴とする方法。
  28. 請求項27に記載の方法において、
    前記送達ユニットがCICから切り離されたときに組織が処理され、細胞または細胞ペレットを前記送達ユニット内に沈降させる前に、前記送達ユニットをCICに取り付け、前記バルブアセンブリを、前記送達ユニット内に物質の流れを提供するように配置することを特徴とする方法。
  29. 請求項27に記載の方法において、
    細胞または細胞ペレットが、前記送達ユニット内に重力によって収集されることを特徴とする方法。
  30. 請求項27に記載の方法において、
    ある量のCICの内容物が、前記送達ユニット内に重力によって集まることが許容され、前記内容物が、細胞または細胞ペレットを含むか、またはそれらから構成されることを特徴とする方法。
  31. 請求項27に記載の方法において、
    細胞または細胞ペレットが、液体培地中に収集されることを特徴とする方法。
  32. 請求項27に記載の方法において、
    細胞または細胞集団が、1つの送達ユニット内に収集され、この送達ユニットが、細胞の別の画分を受け入れるか、またはCIC内容物の別の部分を受け入れるために、取り外されて別の送達ユニットと交換されることを特徴とする方法。
  33. 請求項32に記載の方法において、
    CICを前記送達ユニットと関連付けるか、または前記送達ユニットから切り離す際に、少なくとも1のバルブ部材を自動的に、電気的にまたは手動で「閉」構成に操作することを特徴とする方法。
  34. 請求項27に記載の方法において、
    CICから前記送達ユニットを切り離すステップを含むことを特徴とする方法。
  35. 請求項27~34の何れか一項に記載の方法において、
    自己免疫疾患、移植片対宿主病、COVID-19、急性呼吸窮迫症候群などの免疫障害を治療または予防するための免疫調節方法、組織再生方法、または脳卒中、肛門周囲瘻、リウマチ性疾患、一般的な関節炎、変形性関節症を治療または予防するための方法において使用するために濃縮細胞画分を分離するために用いられることを特徴とする方法。
  36. 請求項27~34の何れか一項に記載の方法において、
    脂肪からSVF細胞を分離するために用いられることを特徴とする方法。
  37. 請求項36に記載の方法において、
    分離するステップが、酵素的または非酵素的方法ステップであることを特徴とする方法。
  38. 組織から細胞集団を分離するための方法であって、
    -CICユニットと取り外し可能な送達ユニットとを含む装置において、組織破砕ユニットを使用して組織を破砕するステップであって、CICが第1の送達ユニットに関連付けられる、ステップと、
    -任意選択的には前記送達ユニットにCICを取り付けるときに、任意選択的に、CIC内の細胞の懸濁液を洗浄するステップと、
    -任意選択的には前記送達ユニットにCICを取り付けるときに、任意選択的に、CICを遠心分離器内に移し、遠心分離して細胞または細胞ペレットを分離するステップと、
    -第1の画分の細胞または細胞ペレットを前記送達ユニット内に沈降させるステップであって、前記送達ユニットが、CICに取り付けられ、かつCICと物質が連通する、ステップと、
    -第1の取り外し可能な送達ユニットを切り離すステップと、
    -CICに存在する破砕された組織を酵素溶液で処理し、CIC内の組織を消化させ、第2の画分の細胞または細胞ペレットを分離するステップと、
    -任意選択的に、CIC内の細胞の懸濁液を洗浄するステップと、
    -第2の送達ユニットを装着し、第2の画分の細胞または細胞ペレットを前記第2の送達ユニット内に沈降させるステップとを備えることを特徴とする方法。
  39. 請求項38に記載の方法において、
    CICを遠心分離器内に移し、コンテナユニットを遠心分離して第2の細胞ペレットを分離するステップを含むことを特徴とする方法。
  40. 組織から細胞集団を分離するための方法であって、
    -CICユニットと、取り外し可能な送達ユニットとを含む装置中で、組織破砕ユニットまたは酵素を使用して、組織を破砕または消化して、そこから細胞または細胞ペレットを分離するステップであって、CICが第1の送達ユニットに関連付けられる、ステップと、
    -任意選択的には前記送達ユニットにCICを取り付けるときに、任意選択的に、CIC内の細胞の懸濁液を洗浄するステップと、
    -第1の画分の細胞または細胞ペレットを前記送達ユニット内に沈降させるステップであって、前記送達ユニットが、CICに取り付けられ、かつCICと物質が連通する、ステップと、
    -細胞ペレットを含む第1の取り外し可能な送達ユニットを切り離すステップと、
    -組織破砕ユニットまたは酵素を使用して、CICに残存する組織を破砕または消化して、そこから更なる量の細胞または細胞のペレットを分離するステップと、
    -任意選択的に、CIC内の更なる量の細胞を洗浄するステップと、
    -第2の送達ユニットを装着し、前記第2の送達ユニット内に更なる量の細胞または細胞のペレットを沈降させるステップと、
    -当該方法をさらに1回または複数回繰り返して、複数の細胞量を分離するステップであって、各量が異なる送達ユニットに提供される、ステップとを備えることを特徴とする方法。
  41. 請求項40に記載の方法において、
    脂肪または任意の組織画分をCICから前記送達ユニット内に分離するステップを含むことを特徴とする方法。
  42. 請求項40に記載の方法において、
    分離された細胞集団、細胞ペレット、脂肪、組織画分、処理培地またはそれらの任意の組合せを、1または複数の送達ユニットに収集するために用いられることを特徴とする方法。
  43. 請求項40に記載の方法において、
    前記送達ユニットを遠心分離して、培地から細胞ペレットを分離することを特徴とする方法。
  44. 組織から細胞集団の異なる画分を分離するための方法であって、
    -細胞分離チャンバ(CIC)およびCICに取り外し可能に関連付けられた送達ユニットを含む装置中で、組織破砕ユニットまたはCIC中に存在する酵素溶液を使用して組織を破砕または消化し、細胞懸濁液を得るステップと、
    -懸濁液またはCIC内容物の一部を、バルブアセンブリを介して前記送達ユニット内に沈降させるステップとを備え、
    破砕または消化が、CICに含まれる組織に対して1回または複数回繰り返され、それにより細胞の追加画分を異なる送達ユニット内にさらに分離することを特徴とする方法。
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