JP3246687U - ロードコーン - Google Patents

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Abstract

【課題】CO2削減とコストダウンおよび軽量化を図ることを可能としたロードコーンを提供するものである。【解決手段】ロードコーン10は、錐体状に形成された中空構造のコーン部1と、コーン部の下端に設けられた中空構造のベース部2とを備え、コーン部およびベース部は、バイオプラスチックなどの環境負荷低減材料を用いて形成され、複数の開口3を具備する。開口は、六角形であり、コーン部は、周側面11の高さ方向に沿う肉厚の非開口部4や、周側面の周方向に沿う肉厚の非開口部5を部分的に備えている。この非開口部には、反射材を貼付することができる。また、ベース部は、コーン部の中空内へと続く開放部6を備える。変形例として、コーン部およびベース部は、対称軸に沿って2つに縦割り分離可能で、かつ、互いに組み合わせ可能な一対のコーン片により構成する。【選択図】図1

Description

本願考案は、工事現場や建設現場、道路、イベント会場、スポーツ競技の会場などにおいて、区分けや規制の目的として注意を促すために設置されるロードコーンに関するものである。
パイロンやセイフティコーン(セーフティーコーン)などと称されているロードコーンは、一般的に石油由来の合成樹脂材料、たとえば、ポリエチレン(PE)などの汎用樹脂を用いて製造されている。しかしながら、合成樹脂の原料となる石油の採掘から輸送、および合成樹脂の製造から廃棄までそれぞれの段階で多くのCO(二酸化炭素)を排出している。
近年、COなどの温室効果ガスによる地球温暖化といった環境問題に対処するためにCO削減が求められている中で、一般的に普及しているロードコーンとコーンバーについても脱炭素の取り組みが必要とされている。その取り組みの一つとして、ロードコーンとコーンバーを植物由来の樹脂などの環境負荷低減材料へ変更することが考えられる。
ところが、植物由来の樹脂の比重は大きく、ロードコーンの素材を植物由来の樹脂へ単純に変更しても、比重の重さ(大きさ)に比例してロードコーン自体の重量が重くなり、運搬に支障をきたすことになってしまう。しかも、植物由来の樹脂は、石油由来の合成樹脂に比して価格が高く高価なものであり、ロードコーンの製造にこれまで以上のコストが掛かるものとなってしまう。
一方、錐体形状に形成した本体部分の周面に、内外に貫通する複数の開口を設けることで、製造に際しては材料を削減でき、更に使用に際しても軽量化を図ることができるようにした安全標識コーンが提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
この安全標識コーンは、側面に複数の開口を設けるだけであることから、製造が簡易でありながらも、風による移動や横倒を確実に阻止することができるとともに、製造に際しては材料を削減でき、更に使用に際しても、軽量化を図ることができるものとなっている。
そこで、周面に開口を設けたロードコーンを、植物由来の樹脂といった環境負荷低減材料を用いて製造すれば、CO削減とコストダウンおよび軽量化を図った、環境問題に対処するロードコーンを提供することができると思われるが、出願人が知る限りそのようなロードコーンは未だ提案されていない。
特許第5431798号公報
本考案は、従来の上記事情に鑑みて成されたものであり、CO削減とコストダウンおよび軽量化を図ることを可能としたロードコーンを提供することを目的とする。
また、本考案は、小さな設備での加工(製造)や、狭い場所でも保管ができることを可能としたロードコーンを提供することを更なる目的とする。
本考案に係るロードコーンは、錐体状に形成された中空構造のコーン部と、前記コーン部の下端に設けられた中空構造のベース部とを備え、前記コーン部および前記ベース部は、環境負荷低減材料を用いて形成され、複数の開口を具備していることを特徴とする。すなわち、本考案に係るロードコーンは、環境負荷低減材料を用いて形成された中空構造体であって、コーン部とベース部とに、内外に貫通する複数の開口がともに設けられているものである。
本考案に係るロードコーンにおいて、環境負荷低減材料は、バイオプラスチックとすることができる。このバイオプラスチックには、植物などの再生可能な有機資源を原料とするバイオマスプラスチックと、微生物等の働きで最終的に二酸化炭素と水にまで分解する生分解性プラスチックとが含まれる。
また、本考案に係るロードコーンにおいて、バイオプラスチックは、たとえば、PLA(polylactic acid,ポリ乳酸)樹脂、PHA(polyhydroxyalkanoate,ポリヒドロキシアルカン酸)樹脂、PBS(polybutylene succinate,ポリブチレンサクシネート)樹脂、BioPB(Bio-Polyethylene,バイオポリエチレン)樹脂、PBAT(polybutylene adipate terephthalate,ポリブチレンアジペートテレフタレート)樹脂とすることができる。
上述したロードコーンにおいて、コーン部とベース部とに設けられる開口は、六角形であると望ましい。
また、上述したロードコーンにおいて、コーン部は、周側面の高さ方向や周側面の周方向に沿う、肉厚の非開口部を部分的に備えるものとすることが望ましい。
この際、非開口部の表面に、反射材が貼付されているものとしてもよい。
また、上述したロードコーンにおいて、ベース部は、コーン部の中空内へと続く開放部を備えているものとすることが望ましい。すなわち、ベース部の接地面側に全面的な開放部を備え、ベース部からコーン部へと続く中空領域が形成されたものとなっていることが望ましい。
また、上述したロードコーンにおいて、コーン部およびベース部は、縦割り分離可能であり、かつ、互いに組み合わせ可能な複数のコーン片により構成されていることが望ましい。すなわち、コーン部およびベース部が、高さ方向に沿って分割される複数のコーン片により構成され、必要に応じてコーン片どうしの組み合わせが可能なものとなっていることが望ましい。
この際、コーン部およびベース部は、たとえば、対称軸に沿って2つに分離される一対のコーン片により構成されているものとすることができる。
また、上述したロードコーンは、コーン部とベース部とに設けられる開口は、六角形であり、コーン部は、周側面の高さ方向および/または周方向に沿う肉厚の非開口部を部分的に備えているものとしてもよい。
この際、ベース部は、コーン部の中空内へと続く開放部を備えているものとすることができる。
また、前記コーン部およびベース部は、対称軸に沿って、2つに縦割り分離が可能であり、かつ、互いに組み合わせ可能な一対のコーン片により構成されたものとすることができる。
さらに、上述したロードコーンは、コーン部とベース部とに設けられる開口は、六角形であり、コーン部は、周側面の高さ方向および/または周方向に沿う肉厚の非開口部を部分的に備え、ベース部は、コーン部の中空内へと続く開放部を備え、コーン部およびベース部は、対称軸に沿って2つに縦割り分離可能であり、かつ、互いに組み合わせ可能な一対のコーン片により構成されたものとしてもよい。
本考案によれば、コーン部の周面だけでなく、ベース部にも内外に貫通する複数の開口を設けたものとなっている。
すなわち、コーン部に設ける開口を大きくし過ぎることなく、開口の総量を考慮したものとなっている。ゆえに、ロードコーンの強度不足といった品質低下を招くこともなく、更に、開口を設けた分だけロードコーンを形成する材料の使用量を削減(低減)することができ、ロードコーンの軽量化と、製造における低価格化(コストダウン)を図ることができる。
また、環境負荷低減材料を用いて形成することで、たとえば、植物などの再生可能な有機資源の原料を使用することで大気中のCOの削減、もしくは微生物等の働きで最終的に二酸化炭素と水にまで分解する生分解することでのごみ削減に寄与し、地球環境の保全に貢献することができる。
しかも、開口を設けることで軽量化されるが、開口により風圧抵抗面積を小さくすることができ、風が開口を介して中空内部を通り抜けるので、軽量化しても風により飛ばされる(移動したり、倒伏したりする)おそれが著しく低減したものとすることができる。
本考案に係るロードコーンを示す正面概略図である。 本考案に係るロードコーンを示す底面概略図である。 図1に示すロードコーンの非開口部の表面に、反射材を貼付することを説明する模式図である。 本考案に係るロードコーンどうしを(A)積み重ねる前の状態を示す概略図、(B)積み重ねた後の状態を示す概略図である。 本考案に係るロードコーンの他の構成を示す正面概略図である。 図5に示すロードコーンを構成するコーン片に設けられた(A)係止凸部を示す部分拡大図、(B)係止凹部を示す部分拡大図である。 図5に示すロードコーンを構成するコーン片を示す内側概略図である。
以下、本考案に係るロードコーンの実施の形態の一例として、円錐形状をしたコーン部を備えるロードコーンについて、図面に基づき説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本考案の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本考案の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<第一の実施の形態>
図1及び図2に示すように、本実施の形態におけるロードコーン10は、錐体状に形成された中空構造のコーン部1と、このコーン部1の下端に設けられた中空構造のベース部2とを備える。
錐体状とは、頂点を有し、頂点から下方へ向かうにしたがってその径が大きくなる形状のことをいい、たとえば、円錐、または三角錐や四角錐といった多角錐などを挙げることができる。このコーン部1は、本実施の形態のような円錐に限らず、多角錐のような任意の形状とすることで、設置場所や目的に応じ、デザイン性を考慮した設計とすることができる。
図1において、コーン部1は、上端(頂点)12が丸みを帯び、上端12から外方へ拡がるように斜め下方へ延設される円錐状に形成された周側面11を有するものとして示されている。
このコーン部1は、周側面11に開口3を複数備える。すなわち、コーン部1の周側面11に、小さな開口3が全体的に遍在して複数設けられたものとなっている。
この開口3は、中空構造をしたコーン部1の内外に貫通するものであって、形状は六角形であることが望ましい。すなわち、六角形はハニカム構造と称され、他の形状に比して衝撃吸収性に優れている。ゆえに、コーン部1に六角形をした開口3を設けることにより、コーン部1の強度低下を防止して強度の維持を図ることができる。
この開口3は、たとえば、100cm以下の大きさであることが望ましい。
すなわち、開口3の大きさが100cm以上であると、コーン部1の強度維持に支障をきたすおそれがある。一方、開口3の大きさの下限は、ロードコーンの軽量化と、製造における低価格化(コストダウン)との兼ね合いから適宜設計することが望ましい。
また、前記コーン部1には、周側面11の高さ方向に沿う肉厚の非開口部(以下、「縦リブ」という。)4と、周側面11の周方向に沿う肉厚の非開口部(以下、「横リブ」という。)5を部分的にそれぞれ備えることが望ましい。すなわち、コーン部1の周側面11において、開口3周辺以外の非開口部の厚みを、部分的に肉厚となるリブ部としている。具体的には、コーン部1の高さ方向に沿う帯状をした縦リブ4が、周側面11の周方向に沿って複数設けられるとともに、コーン部1の周方向に沿う帯状をした横リブ5が、周側面11の高さ方向に沿って高さを変えて複数設けられたものとなっている。
このような縦リブ4および横リブ5が設けられることで、コーン部1における周側面11の強度アップの一助とすることができる。
図1及び図2において、縦リブ4は、上端(頂点)12から放射状に下方へ拡がるように8つ、横リブ5は、上端12と下端13の間に高さを変えて3つ有するものとして示されている。
ゆえに、開口2は、上端12と下端13の間の周側面11において、縦リブ4と横リブ5で囲まれた領域内に複数設けられたものとなっている。
これら縦リブ4や横リブ5のような非開口部の表面には、図3に示すように、反射テープなどの反射材7,8を貼付することができる。
縦リブ4や横リブ5に反射材7,8が貼付されていることにより、夜間に車のヘッドライトなどの光がロードコーン10へ照射されたとき、照射された光を照射方向へ反射させることで視認性を高めることができる。
図3において、縦リブ4には反射材7が貼付され、横リブ5には反射材8が貼付されるものとして示されている。
なお、反射材7,8の表面には、たとえば、文字や図形等を印刷したり、「駐車禁止」や「関係者以外立入禁止」といった警告表示を付して標示を形成させたりしてもよい。
一方、ベース部2は、コーン部1の下端13から外側に延びるようにつば状に形成される支持面14を備えるとともに、支持面14の周縁部から下方へ向かうにしたがって少し外側へ拡がるように傾斜して形成された側面15を備える。
図1及び図2において、ベース部2は、角部が丸みを帯びた平面視矩形(正方形)をした支持面14の下方に、側面15の高さにほぼ等しい空間を有して形成される中空構造をした支持台として示されている。
また、ベース部2は、コーン部1と同様に、支持面14に六角形をした小さな開口3を全体的に複数備えるものとなっている。
このように、ベース部2にも小さな開口3を設けることで、コーン部1にだけ開口3を設けた場合に比して、開口3の大きさを考慮したもの、すなわち、コーン部1における開口3の大きさを小さくして、コーン部1の強度維持を図ることができる。
このようなロードコーン10は、上方へ向かうにしたがって細く(径が小さく)なる中空円錐形状のコーン部1と、このコーン部1の下端に設けられた平面視角丸矩形状に形成されたベース部2とから構成されたものであり、たとえば、高さ660mm、ベース部2の寸法が390mm×390mm×高さ22mmをしたものとすることができる。
さらに、ベース部2は、底面側からコーン部1の中空内部へと続く開放部6を備えている。この開放部13は、ロードコーン10どうしの積み重ねを可能とする挿入口として機能し、複数積み重ねたロードコーン10・・10の嵩(高さ)を小さくして持ち運びを容易なものとするとともに、狭いスペースでの保管を可能とする。
すなわち、図4(A)において白抜き矢印で示すように、一方のロードコーン10-1の上端12側を、他方のロードコーン10-2の開放部6より挿入し、図4(B)に示すように、ロードコーン10-1,10-2どうしを互いに積み重ねて嵩を小さくする。
この際、コーン部1には小さな開口3が複数設けられているので、ロードコーン10どうしを重ね合わせた際の真空密着現象を回避することができる。
すなわち、前記コーン部1に開口3がないと、ロードコーン10どうしを重ねた状態では、積み重ねられる一方のロードコーン10-1のコーン部1外面に、積み重ねる他方のロードコーン10-2のコーン部1内面が密接し、互いのコーン部1,1の面間に真空密着現象が起こり、取り外せない(分離できない)ことがある。
しかしながら、コーン部1に開口3を複数設けるとともに、ベース部2にコーン部1内へと続く開放部6を備えた中空構造のロードコーン10とすることで、ロードコーン10の積み重ねおよびその分離において支障をきたすおそれのないものとすることができる。
また、ロードコーン10は、コーン部1およびベース部2がともに環境負荷低減材料を用いて形成されている。すなわち、ロードコーン10は、バイオプラスチックの射出成形により、コーン部1およびベース部2が一体的に形成されたものとなっている。
なお、本実施の形態では、コーン部1およびベース部2を一体的に形成したものとして説明するが、コーン部1およびベース部2を別々に成形し、後に組み合わせてロードコーン10とすることを排除するものではない。
環境負荷低減材料とは、いわゆる、バイオプラスチックのことをいう。バイオプラスチックを用いることにより、環境負荷低減に貢献できるコーンを実現し提供することができる。
このバイオプラスチックには、植物などの再生可能な有機資源を原料とするバイオマスプラスチックと、微生物等の働きで最終的に二酸化炭素と水にまで分解して自然界へと循環する性質を有する生分解性プラスチックとがある。また、生分解性プラスチックには、化石資源を原料とするものと、バイオマスを原料とするもの(つまり、バイオマスプラスチックでもあるもの)がある。
現在、世界中でさまざまなバイオプラスチックの開発が進んでおり、具体的には、たとえば、最も生産量が多く注目されている素材の一つであるPLA(polylactic acid,ポリ乳酸)樹脂や、PHA(polyhydroxyalkanoate,ポリヒドロキシアルカン酸)樹脂を挙げることができる。
また、バイオマス原料で作るPBS(polybutylene succinate,ポリブチレンサクシネート)樹脂やBioPB(Bio-Polyethylene,バイオポリエチレン)樹脂、化石資源を原料とする生分解性プラスチックのPBAT(polybutylene adipate terephthalate,ポリブチレンアジペートテレフタレート)樹脂も挙げることができる。
これらは、一部もしくは全量のバイオマス原料(植物由来原料)で生成されるプラスチックであり、生分解性もあることから、環境対応素材として高く評価されている。代表的なPLA樹脂は、主に北米やアジアで広く量産・流通していて、2019年の世界生産量は約29万トンで、数年以内には倍増する見込みとなっている。
PLA樹脂は、サトウキビやトウモロコシなどから生成される。バイオマス原料を一部利用するPBS樹脂は、コハク酸やブタンジオールから生成されている。これらの植物には多糖という成分が含まれているが、多糖も石油も基本的な分子構造は同じであり、化学式ではC(炭素)とH(水素)とO(酸素)で構成される。ゆえに、植物から多糖を抽出し、熱を加えたり、構造を少し組み替えて化学合成を行ったりすると、プラスチックの機能を持つ素材になる。
しかも、PLA樹脂やPHA樹脂、PBS樹脂、PBAT樹脂等の生分解性樹脂は、使用後にコンポストや土中などの湿度・温度が適度な環境下で加水分解が進み、最終的には微生物の働きによって数ヵ月でCOと水に分解される生分解性を持ち合わせている。このような生分解性樹脂は、すでに商業利用が広まっていて、使い切りのプラカップやカトラリー、持ち帰り用の弁当容器、ごみ袋などに利用されている。
このバイオプラスチックは、ロードコーンの製造に用いられている一般的な合成樹脂に比して比重が大きい。具体的には、たとえば、ポリエチレン(PE)樹脂の比重が0.91~0.95であるのに対し、PLA樹脂の比重は1.24~1.25と大きいものとなっている。そのため、従来の一般的な合成樹脂に代え、バイオプラスチックを用いて単純にロードコーンを製造しても、この比重差に比例してロードコーンの重量が大きくおおよそ1.25倍以上の重さとなってしまい、運搬に支障をきたすことになってしまう。
ところが、ロードコーン10をバイオプラスチックのような環境負荷低減材料を用いて形成するとともに、ロードコーン10のコーン部1とベース部2に、複数の開口3・・3を設けることで、CO削減により地球環境の保全に貢献するとともに、コストダウンおよび軽量化を効率良く図ることができる。
なお、コーン部1およびベース部2に設ける開口3の大きさやその数にもよるが、たとえば、開口3のないロードコーンの重量を700gとし、開口3を設けたロードコーン10の重量を500gと想定すれば、20%以上の重量を削減できることが見込まれるものとなっている。
<第二の実施の形態>
また、本考案においては、ロードコーンの搬送時における軽量化や搬送容易性、収納時における省スペース化や収納容易性をさらに図るものとすることができる。すなわち、上述した第一の実施の形態とは、ロードコーンが、必要に応じて複数に分離可能であるとともに、組み立て可能となっている点で異なる。
なお、以下に述べる他の各実施の形態では、上述した第一の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。したがって、第一の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
本実施の形態におけるロードコーン20は、図5に示すように、コーン部1およびベース部2が、高さ方向に沿って2つに分割された一対のコーン片21,21により構成されたものとなっている。すなわち、ロードコーン20は、図中の白抜き矢印で示すように、対称軸に沿って2つに縦割り分離可能であり、かつ、互いに組み合わせ可能な一対のコーン片21,21により構成されるものとなっている。
前記一対のコーン片21,21を結合させるには、たとえば、縦割りした接合部(面)に、切欠き段差や凹凸などの係合をなす手段を設けるようにすることが望ましい。具体的には、図6(A)に示すように、一つのコーン片21の一方(たとえば、左半分)の接合部に係止凸部22を設けるとともに、同じコーン片21の他方(たとえば、右半分)の接合部に係止凹部23を設けるものとすることができる。
係止凸部22の先端は球状に膨らんでおり、対応する係止凹部23の内部は、係止凸部22の先端球状の膨らみの大きさに対応して、内径が入口側の径に比して少し大きいものとなっている。ゆえに、係止凹部23内に係止凸部22を差し込むことで、係止凸部22の外面と係止凹部23の内面との圧接力により、係止凸部22が係止凹部23内から不用意に抜け出ることがなく、効率良く接合することができるようになっている。また、係止凸部22の外面と係止凹部23の内面との圧接を解除して、分離することができるものともなっている。
前記コーン片21に設ける係合手段は、接合部(面)に沿って複数設けることが望ましい。
具体的には、たとえば、図7に示すように、高さ方向に沿って、左右に2分する軸を対称に、一方(たとえば、左側)の接合面に、複数の係止凸部22・・22を設けるとともに、他方(たとえば、右側)の接合面に、複数の係止凹部23・・23を設けるものとする。
図7において、前記コーン片21の接合部(面)に沿って左側には7つの係止凸部22A,22B,22C,22D,22E,22Fが上方から順に設けられ、一方、同右側には7つの係止凹部23A,23B,23C,23D,23E,23Fが上方から順に設けられたものとして示されている。
すなわち、一つのコーン片21において、右半分と左半分とで互いに組み合わせ可能な異なる係止部が形成されたものとなっている。
このように同形・同大をした一種類のコーン片21を準備するだけで、効率良くロードコーン10を組み上げることができる。
すなわち、一対(二つ)のコーン片21,21を準備し、一方のコーン片21の接合部(面)側に、他方のコーン片21の接合部(面)が向くように反転して配置した後、一方のコーン片21の係止凸部22を、他方のコーン片21の係止凹部23に差し込むことで、一対のコーン片21,21どうしを結合させてロードコーン10を組み上げることができる。
具体的には、一方のコーン片21に設けられた係止凸部22A,22B,22C,22D,22E,22Fを、他方のコーン片21に設けられた係止凹部23A,23B,23C,23D,23E,23Fに差し込むとともに、一方のコーン片21に設けられた係止凹部23A,23B,23C,23D,23E,23Fを、他方のコーン片21に設けられた係止凸部22A,22B,22C,22D,22E,22Fに差し込むものとする。
なお、上述した実施の形態においては、同形・同大をした一種類のコーン片21を用いてロードコーン20を組み上げる例を説明したが、一方のコーン片21と他方のコーン片21とで、係止手段が異なる二種類のコーン片21を用いるものとしてもよい。
すなわち、一方のコーン片21の接合部(面)には係止凸部22だけが設けられ、他方のコーン片21の接合部(面)には係止凹部23だけが設けられた二種類のコーン片21を準備し、これらのコーン片21,21どうしを組み合わせることでロードコーン20を組み上げるものとしてもよい。
このようなコーン片21は、ロードコーン20を縦に2分割した大きさおよび形状で成型される。たとえば、第一の実施の形態における2分割しないロードコーン10では、概ね1.5m以上の大型金型が取り付けられる設備が必要であるが、本実施の形態におけるロードコーン20のように2分割することで、コーン片21の成型には金型サイズを半分以下にすることができる。
具体的には、2分割しないロードコーン10では、成形するのに1,000トン以上の成型機が用いられているが、2分割するロードコーン20では、280~350トンの成型機でコーン片21を成形することが可能となる。ゆえに、小さな設備でも加工することができる。しかも、縦に2分割した大きさおよび形状のコーン片21は、そのまま積み重ねることができるので、小さく、軽量化され、狭い場所でも保管することができる。
したがって、一対のコーン片21,21どうしを組み合わせるロードコーン20においては、搬送時における軽量化や搬送容易性、収納時における省スペース化や収納容易性を図ることができるとともに、CO削減と、コストダウンおよび軽量化を効率良く図ることができる。
本考案のロードコーンは、工事現場や建設現場、道路、イベント会場、スポーツ競技の会場などにおいて、区分けや規制の目的として注意を促すために設置されることが期待される。
1 コーン部
2 ベース部
3 開口
4 縦リブ(非開口部)
5 横リブ(非開口部)
6 開放部
7,8 反射材
10,20 ロードコーン
11 周側面
12 上端
13 下端
14 支持面
15 側面
21 コーン片
22 係止凸部
23 係止凹部
ところが、植物由来の樹脂の比重は同じか大きく、ロードコーンの素材を植物由来の樹脂へ単純に変更しても、ロードコーン自体の重量が軽くならず、環境負荷低減に支障をきたすことになってしまう。しかも、植物由来の樹脂は、石油由来の合成樹脂に比して価格が高く高価なものであり、ロードコーンの製造にこれまで以上のコストが掛かるものとなってしまう。
BioPB樹脂は、サトウキビのバイオエタノールから生成される。PLA樹脂は、サトウキビやトウモロコシなどから生成される。バイオマス原料を一部利用するPBS樹脂は、コハク酸やブタンジオールから生成されている。これらの植物には多糖という成分が含まれているが、多糖も石油も基本的な分子構造は同じであり、化学式ではC(炭素)とH(水素)とO(酸素)で構成される。ゆえに、植物から多糖を抽出し、熱を加えたり、構造を少し組み替えて化学合成を行ったりすると、プラスチックの機能を持つ素材になる。
このバイオプラスチックは、ロードコーンの製造に用いられている一般的な合成樹脂に比して比重が同じか大きい。具体的には、たとえば、ポリエチレン(PE)樹脂の比重が0.91~0.95であるのに対し、PLA樹脂の比重は1.24~1.25と大きいものとなっている。そのため、従来の一般的な合成樹脂に代え、バイオプラスチックを用いて単純にロードコーンを製造しても、この比重差に比例してロードコーンの重量が大きくなり、運搬に支障をきたすことになってしまう。

Claims (15)

  1. 錐体状に形成された中空構造のコーン部と、
    前記コーン部の下端に設けられた中空構造のベース部と、
    を備え、
    前記コーン部および前記ベース部は、環境負荷低減材料を用いて形成され、複数の開口を具備していることを特徴とするロードコーン。
  2. 前記環境負荷低減材料は、バイオプラスチックであるであることを特徴とする請求項1に記載のロードコーン。
  3. 前記バイオプラスチックは、PLA(polylactic acid,ポリ乳酸)樹脂、PHA(polyhydroxyalkanoate,ポリヒドロキシアルカン酸)樹脂、PBS(polybutylene succinate,ポリブチレンサクシネート)樹脂、BioPB(Bio-Polyethylene,バイオポリエチレン)樹脂、PBAT(polybutylene adipate terephthalate,ポリブチレンアジペートテレフタレート)樹脂の何れかであることを特徴とする請求項2に記載のロードコーン。
  4. 前記開口は、六角形であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のロードコーン。
  5. 前記コーン部は、周側面の高さ方向に沿う肉厚の非開口部を部分的に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のロードコーン。
  6. 前記非開口部の表面に、反射材が貼付できることを特徴とする請求項5に記載のロードコーン。
  7. 前記コーン部は、周側面の周方向に沿う肉厚の非開口部を部分的に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のロードコーン。
  8. 前記非開口部の表面に、反射材が貼付できることを特徴とする請求項7に記載のロードコーン。
  9. 前記ベース部は、前記コーン部の中空内へと続く開放部を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のロードコーン。
  10. 前記コーン部および前記ベース部は、縦割り分離可能であり、かつ、互いに組み合わせ可能な複数のコーン片により構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のロードコーン。
  11. 前記コーン部および前記ベース部は、対称軸に沿って2つに分離される一対のコーン片により構成されていることを特徴とする請求項10に記載のロードコーン。
  12. 前記開口は、六角形であり、前記コーン部は、周側面の高さ方向および/または周方向に沿う肉厚の非開口部を部分的に備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のロードコーン。
  13. 前記ベース部は、前記コーン部の中空内へと続く開放部を備えていることを特徴とする請求項12に記載のロードコーン。
  14. 前記コーン部および前記ベース部は、対称軸に沿って2つに縦割り分離可能であり、かつ、互いに組み合わせ可能な一対のコーン片により構成されていることを特徴とする請求項12に記載のロードコーン。
  15. 前記開口は、六角形であり、前記コーン部は、周側面の高さ方向および/または周方向に沿う肉厚の非開口部を部分的に備え、前記ベース部は、前記コーン部の中空内へと続く開放部を備え、前記コーン部および前記ベース部は、対称軸に沿って2つに縦割り分離可能であり、かつ、互いに組み合わせ可能な一対のコーン片により構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のロードコーン。
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