JP3246631U - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザインの自由度が高く且つ左右の識別性に優れた吸収性物品を提供すること。【解決手段】本考案の吸収性物品1は、股下部Mに配置された吸収体23と、吸収体23の非肌対向面側に配置された外装体4とを有し、外装体4における腹側部F及び背側部Rそれぞれの横方向Yの両端部どうしが融着された一対のサイドシール部5R、5Lを有する。サイドシール部5R、5Lには、外装体4における腹側部Fに位置する部分4Fと背側部Rに位置する部分4Rとの融着部6が所定のパターンで配置されている。一対のサイドシール部5R、5Lの一方と他方とにおける縦方向Xの同位置どうしで融着部6のパターンが異なる、融着パターン相違部7が存在する。【選択図】図2

Description

本考案は、サイドシール部を有する吸収性物品に関する。
従来、吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配置された外装体とを有し、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつが知られている。サイドシール部は通常、外装体における腹側部及び背側部それぞれの横方向の両端部どうしが融着されて形成されており、その融着パターン、具体的には融着部の形状及び配置は様々である。
特許文献1には、複数の使い捨ておむつどうしでサイドシール部の融着パターンを異ならせることが記載されている。これにより、複数の使い捨ておむつが互いに識別可能になるため、例えば、使い捨ておむつの製造時の検品でサイドシール部の融着強度が設計値よりも低いものが見つかった場合に、その原因を容易に見つけることができるとされている。特許文献1には、1個の使い捨ておむつにおいて一対のサイドシール部の一方と他方とで融着パターンを異ならせることは記載されていない。
特許文献2には、サイドシール部の融着部の形状(平面視形状)を、従来汎用されている四角形、丸等の単純な図形に代えて、文字、記号等にすることが記載されており、具体例として、特許文献2の図5(c)には、一対のサイドシール部19,19それぞれの接着パターン19P(融着部)の形状をアルファベット文字の「A」、「B」又は「O」としたものが記載されている。この図5(c)では、一対のサイドシール部19,19の一方と他方とにおける当該サイドシール部19の延在方向(縦方向)の同位置どうしで、接着パターン19Pの形状及び配置は同じである。すなわち例えば、一方のサイドシール部19における「A」形状の接着パターン19Pが1個配置されている部分に対し、他方のサイドシール部19における該部分と縦方向において同位置にある部分には、アルファベット文字の「A」形状の接着パターン19Pが1個配置されている。特許文献2には、一対のサイドシール部の一方と他方とにおける縦方向の同位置どうしで融着部の形状又は配置を異ならせることは記載されていない。
特開2011-161041号公報 特開2018-191890号公報
パンツ型使い捨ておむつを着用する際、使用者がおむつの前後左右を間違えて着用する場合があり、このような着用ミスを防止するために、おむつ外面を構成する部材(例えば外装体)における一対のサイドシール部に挟まれた領域に、前側(腹側)であることを示す「前」、又は後側(背側)であることを示す「後」等の文字を印刷等により付与することが従来行われている。しかし、このような文字表記は、使用者が理解しやすく、着用ミスの防止には有効であるものの、おむつにおいて特に目立つ領域のデザインの自由度が制限されるとともに、外観性が損なわれるおそれがあり、おむつのデザインとしては改善の余地がある。また、おむつの使用者が一般的な乳幼児のような文字を認識できない者である場合、このような文字表記をおむつに施す意義に乏しく、一旦着用されれば、おむつの前後方向を識別する必要性は低い。
本考案の課題は、デザインの自由度が高く且つ左右の識別性に優れた吸収性物品を提供することに関する。
本考案は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを有するとともに、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有し、
前記股下部に配置された吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配置された外装体とを有し、該外装体における前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記横方向の両端部どうしが融着された一対のサイドシール部を有する、吸収性物品である。
本考案の吸収性物品の一実施形態では、前記サイドシール部には、前記外装体における前記腹側部に位置する部分と前記背側部に位置する部分との融着部が所定のパターンで配置されていることが好ましい。
本考案の吸収性物品の一実施形態では、一対の前記サイドシール部の一方と他方とにおける前記縦方向の同位置どうしで前記融着部のパターンが異なることが好ましい。
本考案の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
本考案によれば、デザインの自由度が高く且つ左右の識別性に優れた吸収性物品が提供される。
図1は、本考案の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの自然状態を模式的に示す斜視図である。なお、本明細書において「自然状態」とは、吸収性物品に配されている各弾性部材に外力を加えずに吸収性物品を伸長させていない状態(弛緩状態)であることを意味する。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ最大伸長状態における肌対向面側の模式的な展開平面図である。 図3は、図1に示すおむつの非展開且つ最大伸長状態における一対のサイドシール部それぞれの縦方向の外方端側を拡大して模式的に示す平面図である。 図4は、一対のサイドシール部の一方と他方とにおける縦方向の同位置どうしの説明図である。 図5(a)~(h)は、それぞれ、本考案で採用可能なサイドシール部における融着部のパターンを示す図3相当図である。
以下本考案を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
図1及び2には、本考案の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xと、縦方向Xに直交する横方向Yとを有するとともに、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Fと、着用者の背側に配される背側部Rと、腹側部Fと背側部Rとの間に位置する股下部Mとを有する。
股下部Mは、おむつ1の縦中心線を縦方向Xに跨いで縦方向Xに延在している。前記縦中心線は、図2に示す如き展開且つ最大伸長状態のおむつ1を縦方向Xに二等分して横方向Yに延びる仮想直線である。股下部Mは、着用者の陰茎等の排泄部に対向する排泄部対向部(図示せず)を含み、典型的には、おむつ1において横方向Yの長さ(幅)が最も短い部分を含む。
本考案において、腹側部F、股下部M及び背側部Rは、展開且つ最大伸長状態の吸収性物品を縦方向Xに三等分した場合の各領域であり得る。
本明細書において、「展開且つ最大伸長状態」とは、吸収性物品をサイドシール部で切り離して平面状に拡げて展開状態とし、その展開状態の吸収性物品の各部の弾性部材を最大伸長させて、設計寸法、すなわち弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じとなるまで拡げた状態をいう。
おむつ1は、股下部Mに配置された吸収体23と、吸収体23の非肌対向面側に配置された外装体4とを有する。
本明細書において「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、すなわち、着用者の肌から相対的に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、すなわち、着用者の肌から相対的に遠い側である。なお、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置、すなわち、当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味する。
本実施形態のおむつ1は、吸収体23を含む吸収性本体2を有する。外装体4は、吸収性本体2の非肌対向面側に配置されている。吸収性本体2と外装体4とは接着剤等の公知の接合手段によって接合されている。
本実施形態の外装体4は、腹側部Fを構成する腹側外装体4Fと、背側部Rを構成する背側外装体4Rとを含む。両外装体4F,4Rは個々独立した部材であり、縦方向Xに所定間隔を置いて配置されている。一方、吸収性本体2は、平面視において一方向に長い形状(具体的には長方形形状)をなし、その長手方向をおむつ1の縦方向Xに一致させて、両外装体4F,4Rの間に架け渡されている。おむつ1はこのように、外装体4が腹側に配される部材4Fと背側に配される部材4Rとに分割されたいわゆる分割タイプのパンツ型使い捨ておむつである。
吸収体23は、吸水性材料を主体とする吸収性コアを含み、尿等の体液を吸収保持可能になされている。前記吸水性材料としては、例えば、吸水性繊維及び吸水性ポリマーが挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。吸収体23は、前記吸収性コアのみから構成されていてもよく、該吸収性コアに加えて更に、該吸収性コアの外面を被覆するコアラップシートを含んでいてもよい。
本実施形態の吸収体23は、図2に示すように、平面視において長方形形状等の一方向に長い形状をなし、その長手方向とおむつ1の縦方向Xとが一致するように配されている。吸収体23は少なくとも股下部Mに配置される。本実施形態の吸収体23は、腹側部F及び背側部Rにも配置されており、腹側部Fから股下部Mを介して背側部Rにわたって連続している。
吸収性本体2は、少なくとも吸収体23を含んでいればよく、それ以外の構成は特に限定されない。本実施形態の吸収性本体2は、着用者の肌から相対的に近い位置に配置された液透過性の表面シート21と、着用者の肌から相対的に遠い位置に配置された液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート22と、両シート21,22間に介在配置された吸収体23とを有する。吸収性本体2を構成するこれらの部材どうしは、接着剤等の公知の接合手段により一体とされている。表面シート21としては、液透過性を有する各種のシートを用いることができ、例えば、不織布、織布、紙が挙げられる。裏面シート22としては、防漏性を有するシート、具体的には液不透過性(液を全く通さない性質)又は液難透過性(液不透過性とまでは言えないものの、液を通し難い性質)を有するシートを用いることができ、例えば、透湿性の樹脂フィルム、該樹脂フィルムと不織布との積層体が挙げられる。
本実施形態では図2に示すように、吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部に一対の防漏カフ3,3が配置されている。防漏カフ3は、防漏カフ3の主体をなすカフ用シート31と、カフ用シート31に固定され、縦方向Xに伸縮可能な糸状のカフ用弾性部材32とを含む。カフ用シート31は、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のシートである。カフ用シート31は、吸収性本体2の縦方向Xの全長にわたって連続し、その縦方向Xの両端部及び横方向Yの外方側の端部は、他の部材に固定され、横方向Yの内方側の端部は、他の部材に固定されていない自由端部となっている。カフ用弾性部材32は、このカフ用シート31の自由端部に固定されている。カフ用シート31に固定されるカフ用弾性部材32の数は特に制限されず、1本でも複数本でもよい。
一対の防漏カフ3,3は、それぞれ、カフ用弾性部材32が収縮することによって、少なくとも股下部Mにおいてカフ用シート31の前記自由端部が起立するようになされており、それによって尿等の排泄物の横方向Yへの流出を阻止する。
外装体4(腹側外装体4F及び背側外装体4Rを含む。以下、特に断らない限り同じ。)は、おむつ1の外面を形成する外層シート41と、おむつ1の内面を形成する内層シート42と、両シート41,42の間に固定され、横方向Yに伸縮可能な糸状の胴周り弾性部材43とを含む。背側外装体4Rは、これらに加えて更に、両シート41,42の間に固定され、着用者の脚周りに沿って伸縮可能な糸状の脚周り弾性部材44を含む。
胴周り弾性部材43は、横方向Yに延在し、縦方向Xに複数間欠配置されている。胴周り弾性部材43は、外装体4における着用者の胴周りに対応する領域(サイドシール部5R,5Lと縦方向Xにおいて同位置にある領域)の略全域に配置されており、これにより、外装体4は横方向Yに伸縮性を有している。外層シート41及び内層シート42としては、それぞれ、この種の吸収性物品において外装体として使用されているものを特に制限なく用いることができ、例えば、各種製法による不織布を用いることができる。
おむつ1は、外装体4における腹側部F及び背側部Rそれぞれの横方向Yの両端部どうしが融着された一対のサイドシール部5R,5Lを有する。本実施形態の一対のサイドシール部5R,5Lは、腹側外装体4Fの横方向Yの両端部と背側外装体4Rの横方向Yの両端部とが融着されて形成されている。一対のサイドシール部5R,5Lを有するおむつ1は、着用者の胴が通されるウエスト開口部WHと、着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LH,LHとを有する。
サイドシール部5R,5Lには、外装体4における腹側部Fに位置する部分(腹側外装体4F)と背側部Rに位置する部分(背側外装体4R)との融着部6が所定のパターンで配置されている。本考案において「パターン」とは、特に断らない限り、パターン要素として「融着部6の平面視形状」と「融着部6の配置」とを含むものを指す。つまり、前記「所定のパターン」とは、融着部6の平面視形状及び配置の一方又は両方が所定の範囲に設定されたものを指す。融着部6の形成方法は特に制限されず、従来公知の方法を採用することができ、例えば、ヒートシール、超音波シールが挙げられる。
図3には、おむつ1における一対のサイドシール部5R,5Lそれぞれの縦方向Xの外方端51側が示されている。図3及び後述する図5では、おむつ1における一対のサイドシール部5R,5Lに挟まれた領域の図示を省略している。
サイドシール部5R,5Lは、それぞれ、縦方向Xの外方端(以下、「縦方向外方端」とも言う。)51と、縦方向Xの内方端(以下、「縦方向内方端」とも言う。)52と、横方向Yの外方端53(以下、「横方向外方端」とも言う。)とを有し、これらは互いに連接されている。融着部6は、これら3つの端(辺)に囲まれた領域内に配置されている。縦方向外方端51は、縦方向内方端52よりも股下部Mから遠い。サイドシール部5R,5Lの横方向外方端53は、外装体4(腹側外装体4F又は背側外装体4R)の横方向Yの端である。
おむつ1の主たる特徴の1つとして、図3に示すように、一対のサイドシール部5R,5Lに融着パターン相違部7が存在する点が挙げられる。融着パターン相違部7は、一対のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とにおける縦方向Xの同位置どうしで融着部6のパターンが異なる部分である。
前記の「一対のサイドシール部の一方と他方とにおける縦方向の同位置どうし」とは、対比する融着部どうしで縦方向Xにおける位置が完全に一致する場合のみならず、該位置が多少ずれているが実質的に一致するとみなせる場合を含む。具体的には図4を参照して、サイドシール部5Rの1個の融着部6に着目し、その着目した融着部6を縦方向Xに二等分して横方向Yに延びる仮想直線6Cを引いた場合において、サイドシール部5Lにおける、仮想直線6Cから縦方向Xの一方又は他方に1.5mm以内の領域60に、融着部6の少なくとも一部が存在する場合、両融着部6,6は、一対のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とにおける縦方向Xの同位置どうしである。
なお、図4の例では、サイドシール部5Rの融着部6を起点として仮想直線6Cを引いたが、これとは逆に、サイドシール部5Lの融着部6を起点として仮想直線6Cを引いてもよい。サイドシール部5Rの融着部6を起点とする仮想直線6Cと、サイドシール部5Lの融着部6を起点とする仮想直線6Cとが一致する場合、両融着部6,6どうしは縦方向Xにおける位置が完全に一致している。
前記の「一対のサイドシール部の一方と他方とにおける縦方向の同位置どうし」を対比する際、すなわち図4に示す如くに仮想直線6Cを引く際には、対象となる吸収性物品を非展開且つ最大伸長状態とする。
本明細書において「非展開且つ最大伸長状態」とは、吸収性物品としておむつ1を例にとると、おむつ1の外装体4を、サイドシール部5R,5Lで切り離さずに、外装体4に配置された弾性部材(本実施形態では、胴周り弾性部材43及び脚周り弾性部材44)を最大伸長させて設計寸法と同じとなるまで拡げ、且つサイドシール部5Rの縦方向Xの外方端51とサイドシール部5Lの縦方向Xの外方端51とが1本の仮想直線上に位置するようにした状態を指す。
前記の「融着部のパターンが異なる」とは、具体的には、「融着部の形状」、「融着部の差し渡し長さ」又は「融着部の配置数」が異なることを指す。一対のサイドシール部の一方と他方とにおける縦方向の同位置どうしでこれら3つのパターン要素のうちの1つでも異なれば、該縦方向の同位置どうしは前記融着パターン相違部である。
前記「融着部の形状」は、融着部の平面視における形状を指す。前記「融着部の差し渡し長さ」は、融着部の平面視における任意の一方向(例えば、おむつ1の縦方向X又は横方向Y)の長さを指す。例えば、対比する融着部どうしが相似の関係にある場合、該融着部どうしは、形状は同じであるが、任意の一方向の差し渡し長さが異なるので、融着パターン相違部である。前記「融着部の配置数」は、融着部の有無を含む。すなわち、一対のサイドシール部の一方と他方とにおける縦方向の同位置において、一方に融着部が存在し、他方に融着部が存在しない場合、該縦方向の同位置どうしは、融着部の配置数が異なるので、前記融着パターン相違部である。
おむつ1では図3に示すように、サイドシール部5Rの融着部6は平面視円形、サイドシール部5Lの融着部6は平面視星形であり、一対のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とにおける縦方向Xの同位置どうしで融着部6の形状が異なっている。おむつ1では、サイドシール部5R,5Lにおける縦方向Xの同位置どうしの全部が融着パターン相違部7である。
図5には、おむつ1で採用可能なサイドシール部における融着部のパターンが示されている。
図5(a)に示す形態では、サイドシール部5R,5Lともに融着部6の平面視形状が楕円形であり、サイドシール部5R,5Lどうしで融着部6の形状は同じであるが、楕円形の融着部6の向きが異なっていることに起因して、縦方向X及び横方向Yの差し渡し長さが異なっている。また、図5(a)に示す形態では、図3に示す形態と同様に、サイドシール部5R,5Lにおける縦方向Xの同位置どうしの全部が融着パターン相違部7である。
図5(b)~(h)に示す形態は、サイドシール部5R,5Lにおける縦方向Xの同位置どうしの一部のみが融着パターン相違部7である点で共通する。
図5(b)の融着パターン相違部7では、サイドシール部5R,5Lどうしで、融着部6の形状が異なっている。
図5(c)の融着パターン相違部7では、サイドシール部5R,5Lどうしで、融着部6の配置数が異なっている。
図5(d)及び(e)の融着パターン相違部7では、それぞれ、サイドシール部5R,5Lどうしで、融着部6の有無が異なっている。すなわち融着パターン相違部7において、融着部6が一対のサイドシール部5R,5Lの一方のみに配置され、他方には配置されていない。
図5(f)の融着パターン相違部7では、サイドシール部5R,5Lどうしで、融着部6の形状及び配置数が異なっている。
図5(g)及び(h)の融着パターン相違部7では、それぞれ、サイドシール部5R,5Lどうしで、融着部6の形状が異なっている。
おむつ1は、図3及び5に示す如き融着パターン相違部7を有することにより、左右の識別性に優れ、使用者が一対のサイドシール部5R,5Lの一方側と他方側とを目視で容易に識別できるため、使用者がおむつ1の前後左右を間違えて着用する着用ミスを誘発し難い。また、融着パターン相違部7は、おむつ1の横方向Yの外方端部であるサイドシール部5R,5Lに存在し、おむつ1の大部分を占めるサイドシール部5R,5Lに挟まれた領域の外面(非肌対向面)には、従来行われている、おむつ1の前後左右の識別性向上のための表記を付与する必要が無いので、おむつ1は、該領域のデザインの自由度が高く、例えば、該領域にデザイン性が高い記号、図柄等を付与することで、意匠性の高いおむつとなり得る。
特に、図3、図5(a)~(d)及び図5(f)~(h)に示す形態のように、おむつ1に融着パターン相違部7が複数存在すると、おむつ1の使用者による融着パターン相違部7の確認作業が容易になるので好ましい。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、融着パターン相違部7は、おむつ1の非展開且つ最大伸長状態において、サイドシール部5R,5Lの縦方向Xの一端(縦方向外方端51及び/又は縦方向内方端52)から縦方向Xの内方に、好ましくは35mm以内、より好ましくは25mm以内の領域に存在することが好ましい。これは、おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を目視で探索する場合に、サイドシール部5R,5Lの縦方向Xの一端を探索起点として探索を開始する場合があることを考慮したものであり、探索起点から比較的近い位置に融着パターン相違部7が存在することで、融着パターン相違部7の探索が容易になり得る。また、融着パターン相違部7の典型的な探索方法は、自然状態のおむつ1のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とにおける縦方向Xの同位置どうしを両手で把持して横方向Yに伸長させ、その伸長させた領域のサイドシール部5R,5Lを目視で確認する方法であるところ、斯かるサイドシール部5R,5Lの手指による把持は、サイドシール部5R,5Lを親指と人差し指とで摘むことによってなされ、そうして横方向Yに伸長される領域の縦方向Xの長さは通常35mm程度である。前記の「35mm以内」というのは、斯かる事項を考慮して設定されたものである。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、融着パターン相違部7は、おむつ1の非展開且つ最大伸長状態において、吸収体23の縦方向Xの一端から縦方向Xの内方又は外方に、好ましくは17.5mm以内、より好ましくは12.5mm以内の領域に存在することが好ましい。これは、おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を目視で探索する場合に、吸収体23の縦方向Xの一端を探索起点として探索を開始する場合があることを考慮したものである。前記の「吸収体23の縦方向Xの一端」とは、具体的には図2を参照して、吸収体23(前記吸収性コア)の縦方向外方端231及び/又は縦方向内方端232である。吸収体23(前記吸収性コア)は通常、他の部材に比べて嵩高く、他の部材との境界が認識しやすいので、融着パターン相違部7を探索する際の探索起点として有用である。
前述した、おむつ1の使用者による融着パターン相違部7の探索の際の探索起点に着目した技術は、図5(g)及び(h)に示す形態にも採用されている。すなわち、図5(g)及び(h)に示す形態は、一対のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とにおける縦方向Xの同位置どうしで融着部6のパターンが同じである、「融着パターン一致部」を2種類有し、その2種類のうちの一方(第1の融着パターン一致部8A)が前記探索起点として機能し得る。詳細には、図5(g)及び(h)に示す形態は、前記融着パターン一致部として、第1の融着パターン一致部8Aと、第2の融着パターン一致部8Bとの2種類を含む。この2種類の融着パターン一致部8A,8Bどうしは、融着部6のパターン(平面視形状又は配置)が異なる。具体的には、図5(g)に示す形態では、第1の融着パターン一致部8Aの融着部6は平面視正方形をなし、第2の融着パターン一致部8Bの融着部6は平面視で横方向Yに長い長方形をなしている。また、図5(h)に示す形態では、第1の融着パターン一致部8Aの融着部6は平面視で横方向Yに長い長方形をなし、第2の融着パターン一致部8Bの融着部6は平面視正方形をなしている。図5(g)及び(h)に示す形態の何れにおいても、第1の融着パターン一致部8Aの縦方向Xにおける両隣りに融着パターン一致部8Bが配置されている。図5(g)及び(h)に示す形態では、第1の融着パターン一致部8Aは1個のみであり、他の前記融着パターン一致部は全て第2の融着パターン一致部8Bである。以下では、第1の融着パターン一致部8Aの融着部6を「基準融着部8」と呼称する。そして、図5(g)及び(h)に示す形態では、複数の融着パターン相違部7に、基準融着部8を一対のサイドシール部5R,5Lの一方に含むものと、基準融着部8を一対のサイドシール部5R,5Lの他方に含むものとの2種類が存在する。つまり、図5(g)及び(h)に示す形態は、おむつ1の使用者が目視でその存在を確認しやすい第1の融着パターン一致部8Aを有するとともに、第1の融着パターン一致部8Aの基準融着部8を含む2種類の融着パターン相違部7とを有し、その2種類の融着パターン相違部7どうしは、第1の融着パターン一致部8Aからの縦方向Xにおける離間距離が異なる。このように、一対のサイドシール部5R,5Lに前記探索起点となり得る第1の融着パターン一致部8Aが存在することで、仮に、融着部6の縦方向Xにおける位置が設計範囲から多少ずれたとしても、おむつ1の使用者は融着パターン相違部7を比較的容易に確認することが可能となる。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、融着パターン相違部7を構成する融着部6の配置領域の坪量は、好ましくは110g/m以下、より好ましくは90g/m以下である。前記の「融着パターン相違部7を構成する融着部6の配置領域」は、おむつ1では、腹側外装体4F及び背側外装体4Rそれぞれの横方向Yの一端部どうしの積層体であり、該積層体の坪量が110g/m以下であることが好ましい。融着部6の配置領域の坪量が大きすぎると、融着部6の周囲が嵩高くなるため、融着部6の視認性が低下し、融着パターン相違部7の探索に支障をきたすおそれがある。一方、融着部6の配置領域の坪量の下限は、サイドシール部5R,5Lに実用上十分な強度を付与する等の観点から、好ましくは45g/m以上、より好ましくは55g/m以上である。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、おむつ1の非展開且つ最大伸長状態において、サイドシール部5R,5Lの横方向外方端53と融着部6との横方向Yの離間距離D(図3参照)は、好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。図5(c)及び(f)の融着パターン相違部7のように、サイドシール部5R,5Lに融着部6が複数存在する場合、その複数の融着部6のうち横方向外方端53から最も近い融着部6を離間距離Dの対象とする。サイドシール部5R,5Lの横方向外方端53及びその近傍(サイドシール部の横方向端部)は、おむつ1の自然状態において収縮により膨らみやすく、その横方向Yの長さすなわち離間距離Dが長すぎると、膨らみが大きくなって融着部6の視認性が低下し、融着パターン相違部7の探索に支障をきたすおそれがある。一方、離間距離Dの下限は、サイドシール部5R,5Lの引っ張りやすさの向上の観点から、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上である。おむつ1の使用者が融着部6を視認する際には、サイドシール部5R,5Lを手指で摘んで横方向Yに引っ張ってからこれを視認する場合があるので、サイドシール部5R,5Lを手指で摘みやすくして引っ張りやすくすることは、融着パターン相違部7の確認を容易にする上で有効である。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、おむつ1の非展開且つ最大伸長状態において、サイドシール部5R,5Lそれぞれにおける融着部6の配置領域の横方向Yの最大長さW(図3及び5参照)は、好ましくは2mm以上、より好ましくは2.5mm以上である。ここで言う「融着部6の配置領域」とは、サイドシール部5R,5Lそれぞれにおいて所定のパターンを形成している複数の融着部6の全部を含む領域のうち面積が最小の領域を指す。例えば図3に示す形態では、サイドシール部5R,5Lそれぞれにおいて融着部6は縦方向Xに一列に配置されているところ、融着部6の配置領域は、各サイドシール部5R,5Lにおいて縦方向Xに一列に延びる融着部6の列を包囲する最小面積の長方形(図示せず)で画成される領域であり、その横方向Yの最大長さWは、該長方形の横方向Yの長さ、すなわち該列を構成する融着部6の横方向Yの長さと同じである。また、例えば図5(c)に示す形態では、サイドシール部5R,5Lそれぞれにおける融着部6の配置領域は、縦方向Xに一列に延びる融着部6の列と、該列を構成する1個の融着部6と横方向Yにおいて隣接する1個の融着部6とを包囲する最小面積の長方形(図示せず)で画成される領域であり、その横方向Yの最大長さWは、該長方形の横方向Yの長さ、すなわち2個の融着部6,6が横方向Yに並んでいる領域(融着パターン相違部7を構成する部分)における一方の融着部6の横方向Yの外方端(該一方の融着部6と横方向Yにおいて隣接する融着部6側とは反対側の横方向Yの端)から他方の融着部6の外方端(該他方の融着部6と横方向Yにおいて隣接する融着部6側とは反対側の横方向Yの端)にわたる長さと同じである。
おむつ1の自然状態では、サイドシール部5R,5Lそれぞれにおける融着部6の配置領域を挟んで横方向Yの両側に位置する融着部隣接部が、胴周り弾性部材43の収縮に伴って収縮して膨らむところ、該融着部6の配置領域の最大長さWが短すぎると、該融着部隣接部の膨らみが原因で融着部6の視認性が低下し、融着パターン相違部7の探索に支障をきたすおそれがある。一方、融着部6の配置領域の最大長さWが長すぎると、おむつ1の着用感等に悪影響が出るおそれがあるので、その悪影響を抑制する観点から、最大長さWの上限は、好ましくは8mm以下、より好ましくは6mm以下である。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、外装体4における融着パターン相違部7と縦方向Xにおいて同位置にある、横方向Yに伸縮可能に配置された弾性部材(本実施形態では胴周り弾性部材43)の横方向Yの伸長率は、好ましくは350%以下、より好ましくは320%以下である。サイドシール部5R,5Lに生じる襞の高さが高いと、融着部6の視認性が低下し、融着パターン相違部7の探索に支障をきたすおそれがあるところ、前記弾性部材の伸長率が低いほど、該皺の高さが低くなる傾向がある。一方、前記弾性部材の伸長率の下限は、前記胴回り領域に横方向Yへの伸縮性を付与して着用感等を高める観点から、好ましくは200%以上、より好ましくは250%以上である。前記の弾性部材の伸長率は下記方法により測定される。
<弾性部材の伸長率の測定方法>
おむつ1の外装体4をサイドシール部5R,5Lで切り離し、外装体4を自然状態にして、外装体4の外面(非肌対向面)における、所望の胴周り弾性部材43(横方向Yに伸縮可能に配置され、融着パターン相違部7と縦方向Xにおいて同位置にある弾性部材)と重なる位置に、該胴周り弾性部材43の伸長方向に間隔Laを置いて2つの印を付ける。この印付けは、油性ペン等の筆記具を用いて行うことができる。次に、おむつ1を図2に示す如き展開且つ最大伸長状態にして、前記2つの印間の長さLbを測定する。そして、次式により弾性部材の伸長率を算出する。
弾性部材の伸長率(%)=(Lb/La)×100
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、融着パターン相違部7において、一対のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とで融着部6の横方向Yの長さ(幅)は、好ましくは1.5倍以上、より好ましくは2倍以上異なることが好ましい。図3に示す融着部6のように、融着部6の横方向Yの長さが一定でない場合は、融着部6の横方向Yの長さの最大値(例えば、融着部6が平面視円形の場合は直径)を比較の対象とする。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、融着パターン相違部7において、一対のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とで融着部6の縦横比は、好ましくは1.5倍以上、より好ましくは2倍以上異なることが好ましい。ここで言う「融着部6の縦横比」とは、「融着部6の縦方向Xの長さの最大値/該融着部6の横方向Yの長さの最大値」によって算出される値を指す。
おむつ1の使用者が融着パターン相違部7を容易に確認できるようにする観点から、融着パターン相違部7において、一対のサイドシール部5R,5Lの一方と他方とで融着部6の面積は、好ましくは1.5倍以上、より好ましくは2倍以上異なることが好ましい。ここで言う「融着部6の面積」とは、例えば図5(c)及び(f)の融着パターン相違部7における一対のサイドシール部5R,5Lの一方のように、当該サイドシール部に融着部6が複数配置されている場合は、その複数の融着部6の面積の合計を指す。
本考案では、前述した本考案の技術思想を逸脱しないことを条件として、融着部6の平面視形状は特に制限されない。
また、前記と同様の観点から、一対のサイドシール部5R,5Lそれぞれにおいて、融着部6の縦方向XにおけるピッチP(図3参照)は、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上、そして、好ましくは4mm以下、より好ましくは3mm以下である。前記ピッチPは、縦方向Xに隣り合う2個の融着部6,6それぞれの縦方向Xの中央どうしの間隔である。
本考案には、前述したおむつ1に代表される本考案の吸収性物品と、該吸収性物品を内部に収容する包装容器とを備える、吸収性物品の包装体(図示せず)が包含される。
本考案の吸収性物品の包装体においては、典型的には、複数のおむ1が折り畳まれた状態で包装容器の内部に収容されている。前記包装容器としては、複数のおむつ1を収容できるものであればよく、素材及び構成は特に限定されない。前記包装容器の具体例として、可撓性を有するシート(例えば合成樹脂製シート)からなる包装袋が挙げられる。本考案の吸収性物品の包装体は、前記包装容器に、該包装容器内のおむつ1に融着パターン相違部7が存在することを含む情報が表示されている点で特徴付けられる。斯かる包装容器における情報の表示は、典型的には、包装容器の外面に該情報を印刷することによってなされたものである。前記情報は、例えば、おむつ1に融着パターン相違部7が存在すること、及び、融着パターン相違部7によっておむつ1の前後左右を識別可能であることを含むものであり得る。このような情報が包装容器に表示されていることで、おむつ1の使用者に対し、その使用に先立って、融着パターン相違部7の存在及びその活用方法を示すことが可能となるため、使用者におむつ1の特徴部分である融着パターン相違部7を活用してもらうことが期待できる。
以上、本考案をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本考案は前記実施形態に何ら制限されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
前記実施形態では、外装体4が、腹側に配される部材4Fと背側に配される部材4Rとに分割された分割タイプの外装体であったが、腹側部Fから股下部Mを介して背側部Rにわたって連続するタイプの外装体であってもよい。
本考案は、人体から排出される体液(尿、軟便、経血、汗等)の吸収に用いられる吸収性物品に適用可能であり、前記実施形態の如きパンツ型使い捨ておむつに限定されない。
1 パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 吸収性本体
23 吸収体
4 外装体
4F 腹側外装体
4R 背側外装体
43 胴周り弾性部材
5R,5L サイドシール部
6 融着部
7 融着パターン相違部
8A 第1の融着パターン一致部
8B 第2の融着パターン一致部
8 基準融着部
X 縦方向
Y 横方向
F 腹側部
M 股下部
R 背側部

Claims (14)

  1. 着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを有するとともに、着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、該腹側部と該背側部との間に位置する股下部とを有し、
    前記股下部に配置された吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配置された外装体とを有し、該外装体における前記腹側部及び前記背側部それぞれの前記横方向の両端部どうしが融着された一対のサイドシール部を有する、吸収性物品であって、
    前記サイドシール部には、前記外装体における前記腹側部に位置する部分と前記背側部に位置する部分との融着部が所定のパターンで配置されており、
    一対の前記サイドシール部の一方と他方とにおける前記縦方向の同位置どうしで前記融着部のパターンが異なる、融着パターン相違部が存在する、吸収性物品。
  2. 前記融着パターン相違部は、前記吸収性物品の非展開且つ最大伸長状態において、前記サイドシール部の前記縦方向の一端から該縦方向の内方に35mm以内の領域に存在する、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記融着パターン相違部は、前記吸収性物品の非展開且つ最大伸長状態において、前記吸収体の前記縦方向の一端から該縦方向の内方又は外方に17.5mm以内の領域に存在する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記融着パターン相違部を構成する前記融着部の配置領域の坪量が110g/m以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品の非展開且つ最大伸長状態において、前記サイドシール部の前記横方向の外方端と前記融着部との該横方向の離間距離が10mm以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品の非展開且つ最大伸長状態において、前記サイドシール部における前記融着部の配置領域の前記横方向の最大長さが2mm以上である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  7. 前記外装体における前記融着パターン相違部と前記縦方向において同位置に、弾性部材が前記横方向に伸縮可能に配置されており、該弾性部材の該横方向の伸長率が350%以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  8. 前記融着パターン相違部において、一対の前記サイドシール部の一方と他方とで前記融着部の前記横方向の長さが1.5倍以上異なる、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  9. 前記融着パターン相違部において、一対の前記サイドシール部の一方と他方とで前記融着部の縦横比が1.5倍以上異なる、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  10. 前記融着パターン相違部において、一対の前記サイドシール部の一方と他方とで前記融着部の面積が1.5倍以上異なる、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  11. 前記融着パターン相違部において、前記融着部が一対の前記サイドシール部の一方のみに配置され、他方には配置されていない、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  12. 前記融着パターン相違部が複数存在する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  13. 一対の前記サイドシール部の一方と他方とにおける前記縦方向の同位置どうしで前記融着部のパターンが同じである、融着パターン一致部が存在し、
    前記融着パターン一致部は、第1の融着パターン一致部と、該第1の融着パターン一致部とは前記融着部のパターンが異なる第2の融着パターン一致部とを含み、
    前記第1の融着パターン一致部の前記縦方向における両隣りに前記第2の融着パターン一致部が配置されており、
    複数の前記融着パターン相違部に、前記第1の融着パターン一致部の前記融着部を一対の前記サイドシール部の一方に含むものと、該第1の融着パターン一致部の該融着部を一対の該サイドシール部の他方に含むものとの2種類が存在する、請求項12に記載の吸収性物品。
  14. 請求項1又は2に記載の吸収性物品と、該吸収性物品を内部に収容する包装容器とを備える、吸収性物品の包装体であって、
    前記包装容器に、前記吸収性物品に前記融着パターン相違部が存在することを含む情報が表示されている、吸収性物品の包装体。
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