JP3246558U - 高所作業用の転落防止装置 - Google Patents

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公司 伊達
孝文 橋元
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株式会社サンリツ
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Abstract

【課題】大型貨物の梱包作業において、必要な強度を確保しながら大幅な軽量化を達成し、同時に使い勝手を格段に向上させた転落防止装置を提供する。【解決手段】大型貨物梱包時の高所作業における落下を防止するための転落防止装置1であって、前方に突出し床面と平行を保って昇降可能なフォーク部12および車輪14を具える移動式の装置基部10と、当該装置基部から垂直方向に延在する略多角錐形状の支柱部26であって、少なくとも一部がトラス構造でなる支柱部と、当該支柱部の上端部に結合された安全帯取付部30とを具える。支柱部の前方に向いた面構造が、ほぼ垂直をなす。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、例えば大型貨物の梱包作業において、梱包箱の上に乗った高所作業員の転落防止装置に関する。
例えば工作機械などの大型貨物の輸送時には、木箱梱包やスチール梱包が施される。このとき、「腰下」と呼ばれるパレットや梱包仕組材に製品を載せ、周囲を枠材やパネルで囲んで留め付ける。この作業において高さ数メートルの梱包箱に作業員が上ってボルト留めや釘打ちをする必要がある。このような高所作業にあたり、落下事故などを未然に防止するために、体に装着したハーネスを上方の安全索などに引っかけて作業を行うことが義務付けられている。このため倉庫内の梱包作業において、壁面に親綱を設置した区画で作業を行ったり、天井クレーンに安全ブロックを取り付けたりすることが行われているが、作業場所がかなり制限される問題があった。
関連する技術として、トラック荷台上での荷役作業のために、トラックの車輪を上面に乗り上げることで固定する踏み板と、当該踏み板から立設した伸縮可能な支柱とを有し、支柱の上端部に安全ブロックを取り付けた高所落下防止装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、同じく運搬車両の荷台上などの作業において、キャスター式の走行基台上に支柱を固設し、その頂部から横方向に延びるブラケット状の安全帯取付部材に高所作業員の安全帯を引っかけられるようにした装置が提案されている(例えば特許文献2)。文献2に記載の装置は支柱がテレスコープ式に伸縮し、高さを変えられるように構成されている。また、作業時には走行基台から側方脚を四方に伸ばし、それぞれの先端部の支持脚を床面に接地させて安定を取るようになっている。
特開2022-55189号公報 特開2000-288111号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、トラックの車輪を踏み板に乗り上げて固定することを前提としており、車輪を有さない大型の梱包箱に利用できるものではなかった。また、必然的に利用できるのはトラックの車輪の直上付近に限定され、必要に応じて装置を適切な位置に移動させて利用することができなかった。
また、特許文献2の装置は、キャスターで移動可能であるものの、テレスコープ式に伸縮可能な支柱を組み合わせて構成されるため、転落する作業員の体重を支えるのに必要な強度を得るには支柱が重厚すぎるものとなる。このため安定させるには走行基台もかなり大きく重くする必要があり、装置が重くなり過ぎて移動が容易ではなく、製造も高価となり使い勝手が悪いものであった。
本考案は、大型貨物の梱包作業において、必要な強度を確保しながら大幅な軽量化を達成し、同時に使い勝手を各段に向上させた転落防止装置を提供することを目的とする。
本考案は、高所作業における落下を防止するための転落防止装置であって、前方に突出し床面と平行を保って昇降可能なフォーク部および車輪を具える移動式の装置基部と、当該装置基部から垂直方向に延在する例えば略多角錐形状の支柱部であって、少なくとも一部がトラス構造でなる支柱部と、当該支柱部の上端部に結合された安全帯取付部とを具えることを特徴とする。
この転落防止装置において、前記支柱部の前方に向いた面構造が、ほぼ垂直をなすことが好ましい。
この転落防止装置において、前記安全帯取付部が、前記支柱部にまたがって延在する1本の主鉄骨と、前記支柱部の両側から前記主鉄骨にトラス接合された2本以上の補助鉄骨とを含むことが好ましい。
本考案の転落防止装置は、例えばハンドリフトと呼ばれる、昇降可能なフォーク部を有する装置基部を具えるため、梱包箱の腰下にフォーク部を差し込んで上昇させることにより、床と腰下の間にフォーク部を突っ張らせて梱包箱に対して転落防止装置を強固に固定することができる。また、例えば三角錐形状の鉄筋トラス組でなる支柱部を具えるため、十分な強度を確保しつつ軽量な支柱構造を実現することができ、嵩張らず容易に移動させることができるという利点がある。
また、略多角錐形状の支柱の前方に向いた面をほぼ垂直にすることによって、転落防止装置を梱包箱に固定したときにこの垂直面を装置の垂直な側面に沿わせることができ、転落防止装置と梱包箱をより近接させて作業に必要な空間を小さくできるとともに、装置が梱包箱からさらなる支持を得ることができる。
また、安全帯取付部を支柱部の両側に延在させて支柱部にトラス結合することにより、十分な強度を確保しつつ軽量な構造体を得ることができる。
図1は、本考案にかかる転落防止装置1の全体像を示す概略斜視図である。 図2は、本実施形態にかかる転落防止装置1の使用方法を説明するための概略側面図であり、転落防止装置1を移動させる様子を示す。 図3は、本実施形態にかかる転落防止装置1の使用方法を説明するための概略側面図であり、転落防止装置1を梱包箱50に固定した状態を示す。
以下、図面を参照しながら本考案の実施形態を詳細に説明する。図1は、本考案にかかる転落防止装置1の全体像を示す概略斜視図である。本考案の転落防止装置1は、大別すると床面上で移動させることができる装置基部10と、当該装置基部10から上方に延在する支柱部20と、支柱部20の上端部に結合された安全帯取付部30とを具える。
本実施形態の装置基部10は、ハンドリフト、パレットジャッキ、あるいはパレットトラックなどと呼ばれる公知の荷役機器の構造を有し、前方(図1の左手前側)に突出し床面とほぼ平行を保って昇降可能なフォーク部12と、複数の車輪14と、昇降機構等が納められた本体部16とを具える。フォーク部12は例えば油圧式で、最大積載能力が1000~7000kgであり、手動または電動で10~15cm昇降させることができる。必須ではないが、本実施例の装置基部10は搭載性と安定性の向上のために両側に延びる補助車輪14aを有する。この装置基部10は作業員がハンドル18を持って移動させ、腰下あるいは梱包箱と床の隙間にフォーク部12を挿入することができる。ハンドリフト等のこの種の荷役機器は公知であり、本考案の装置基部10はその構成をそのまま用いることができるため、本明細書においてこれ以上の詳細な説明は省略する。
支柱部20は、装置基部10の本体部16またはその近傍に結合されており、垂直方向に延びる略三角錐形状の鉄骨タワーとして構成されている。本実施例の支柱部20は略三角錐のフレーム構造で構成されているが、これは四角錐、五角錐、六角錐など他の多角錐形状や、上下位置で鉄骨間の水平方向距離が変わらない四角柱などの多角柱構造であってもよい。必須要素ではないが、支柱部20の前側(図1において左前側)を向いた面構造がほぼ垂直に構成されている。すなわち、前側に立設された2本の金属角材(構造用角形鋼管)22a、22bで形成される面がフォーク部12に対して垂直をなし、かつ正面に向いている。
一実施例において支柱部20の高さは約5.5mであるが、この例に限るものではなく、それ以上(例えば~10m程度)であっても以下(例えば4m程度)であってもよい。支柱部20は要所において角材24や鉄筋26を用いてトラス構造をなすように補強されている。トラス構造とは、複数の三角形による骨組み構造をいい、三角形の形状による強い構造と部材にかかる負担が少なくなるため、より軽量で強度のある構造体を構成することができる。結合部である節点は溶接および/またはボルト留めなどの剛接合であってもいし、一部または全部がピン接合であってもよい。このトラス構造は支柱部20の全体にわたる必要はなく、さらに一部または全部において鉄板などのプレートを鉄骨材の間に張り渡してもよい。さらに、装置基部10と支柱部20との結合部分などの要所にはプレート、L字、またはコの字の補強金具(例えば符号28)が追加されてもよい。図1に示す構成は一例であり、支柱部20に用いる部材の材料、太さ、長さ、断面構造、表面塗装などは適用する実施環境に合わせて適宜決定し変更することができる。
安全帯取付部30は、支柱部20の上端部に結合されており、支柱部20にまたがって装置の前後方向に延在する1本の主鉄骨32と、支柱部20の前後両側から主鉄骨32にトラス接合された2本以上の補助鉄骨34とを具える。一実施例において主鉄骨32は1.5m程度の長さを有し、略水平方向に延在するが、本考案はその限りではなく、別の長さであっても上下左右の斜め方向に延在してもよい。主鉄骨32の前方端部には安全ブロック40を吊り下げるために補強された穴またはフックが設けられている。安全ブロック40はベルト巻取り式の墜落防止器具であり、高速でロープが引き出されるとロック機能が作動して作業員の墜落を防止する。安全ブロック40は、ロック時の衝撃を和らげるショックアブソーバー機能や、作業員を引っ張り戻すウィンチ機能を備えてもよい。安全ブロック40自体は公知であり、これ以上の詳細な説明は省略する。
図2~3は、本実施形態にかかる転落防止装置1の使用方法を説明するための概略側面図である。上記のように構成した転落防止装置1において、装置基部10の車輪ロックを解除して移動させ、フォーク部12を梱包箱50が載置された腰下55に挿入する。このとき梱包箱50が装置の支柱部20に当接するまで進めてもよいし、直前で止めてもよい。本例の梱包箱は例えば高さ3m程度であり、金属枠52を有するスチール梱包物である。腰下55はパレットや梱包仕組材、あるいは床面に間隔をあけて平行に敷いた角材の上に板を渡したものであり、梱包箱50を床面から15cmほど持ち上げた状態で載置することができる。パレットまたは角材の隙間部分にフォーク部12を挿入することができる。
フォーク部12を奥まで挿入したら車輪14をロックし、例えば手動でフォーク部12を上昇させると、床と腰下の間にフォーク部12を突っ張らせて梱包箱50に対して転落防止装置1を強固に固定することができる。梱包箱50は十分な重量を有し、固定後にフォーク部20を下降させるまで係合が解除されたりすることはない。
後に作業員60が梱包箱50の上に上り、ボルト留めなどの必要な作業を行う。この作業に先立ち、転落防止装置1に取り付けた安全ブロック40から延びるロープを、作業員60が装着しているフルハーネス型安全帯(墜落制止用器具)の対応する係留具(ランヤードともいう)に繋ぎとめる。このような安全帯は公知であるため詳細な説明は省略するが、安全帯の方にショックアブソーバーが設けられていてもよい。このように墜落防止措置をとった上で、作業員60は安全に高所作業を行うことができる。本出願人の試験により、本実施形態の墜落防止装置は、150kgの人間が墜落しても装置の一部が曲がったり折れたりすることなく落下を止めて支承できることが判明している。
本考案の転落防止装置1は、例えばハンドリフトと呼ばれる、昇降可能なフォーク部12を有する装置基部10を具えるため、梱包箱50の腰下55にフォーク部12を差し込んで上昇させることにより、床と腰下の間にフォーク部を突っ張らせて梱包箱に対して転落防止装置1を強固に固定することができる。また、例えば三角錐形状の鋼管トラス組でなる支柱部20を具えるため、十分な強度を確保しつつ軽量な支柱構造を実現することができ、嵩張らず容易に移動させることができるという利点がある。
また、略多角錐形状の支柱の前方に向いた面をほぼ垂直にすることによって、転落防止装置1を梱包箱50に固定したときにこの垂直面を装置の垂直な側面に沿わせることができ、転落防止装置1と梱包箱50をより近接させて作業に必要な空間を小さくできるとともに、装置1が梱包箱50からさらなる支持を得ることができる。また、安全帯取付部30を支柱部20の両側に延在させて支柱部20にトラス結合することにより、十分な強度を確保しつつ軽量な構造体を得ることができる。
以上、本考案の実施形態について詳細に説明したが、本考案は上記実施例のものに限らず、他の様々な変形例や代替実施例として実現することができる。例えば、支柱部20の少なくとも一部を伸縮可能にして、装置の高さを変更できるようにしてもよい。支柱部20は必ずしも多角錐形状でなくてもよく、例えばトラス組された四角柱などの多角柱構造を有してもよい。上下位置で直径が変わらないトラス組角柱形状とすると、直径の異なる複数の角柱構造を組み合わせて比較的容易に伸縮式にすることができる。
また、装置頂部の安全帯取付部30は支柱部20に剛接合するのではなく、回動式にして作業員60の作業位置の方へ追従できるようにしてもよい。また、上記実施形態では装置基部10はハンドパレットと呼ばれる手動操作型の荷役器具の構成を有するが、代わりにフォークリフトのような荷役用のフォークを車体前面に具えた荷役自動車の構成を有してもよい。さらに、支柱部20に横方向の骨組みを等間隔で溶接し、そこを作業員が梯子のように上り下りできるようにしてもよい。転落防止装置は梱包箱に強固に固定できるため、梯子を別途用意して梱包箱に対して固定あるいは安定設置する工程を省略することができる。
本考案の転落防止装置は、物流業界において大型貨物を梱包あるいは開梱する際に好適に利用することができる。
1 転落防止装置
10 装置基部
12 フォーク部
20 支柱部
30 安全帯取付部
40 安全ブロック
50 梱包箱
55 腰下

Claims (3)

  1. 高所作業における落下を防止するための転落防止装置であって、
    前方に突出し床面とほぼ平行を保って昇降可能なフォーク部と、車輪とを具える移動式の装置基部と、
    当該装置基部から垂直方向に延在し、少なくとも一部がトラス構造でなる支柱部と、
    当該支柱部の上端部に結合された安全帯取付部とを具えることを特徴とする転落防止装置。
  2. 請求項1に記載の転落防止装置において、
    前記支柱部の前方に向いた面構造が、ほぼ垂直をなすことを特徴とする転落防止装置。
  3. 請求項1または2に記載の転落防止装置において、
    前記安全帯取付部が、前記支柱部にまたがって延在する1本の主鉄骨と、前記支柱部の両側から前記主鉄骨にトラス接合された2本以上の補助鉄骨とを含むことを特徴とする転落防止装置。

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