JP3246284U - 電子ピアノ弾奏補助装置 - Google Patents

Abstract

【課題】電子ピアノの初心者が迅速に正しい運指で楽曲を弾奏することを習得できる斬新な電子ピアノ弾奏補助装置を提供する。【解決手段】本考案は、電子ピアノ弾奏補助装置を開示し、規則的に並べられたコードディスプレイを含み、電子ピアノの各黒鍵又は白鍵は、それに対応する一つのコードディスプレイを有し、各コードディスプレイは、いずれも１０本の指に対応するコードを表示し得、コントローラは、各コードディスプレイ上のコードの表示及び表示時間の長さを制御して、この時に対応する鍵を押圧するには使用すべき指コード及び押圧時間の長さを指示し、鍵とコントローラとの間には、押鍵状態フィードバックモジュールを有し、このモジュールリアルタイムは、コントローラに各鍵の押圧状態をフィードバックする。本考案は、革新的な方案設計によって、１０本の指と各鍵とを互いに対応付けて運指情報を伝達するという目的を効果的に実現し、電子ピアノの初心者が迅速に正しい運指で楽曲を弾奏することを習得できる斬新な電子ピアノ弾奏補助装置を創造した。【選択図】図１

Description

本考案は、楽器補助学習機器分野に関し、具体的には電子ピアノ弾奏補助装置である。

現在、電子ピアノ又はピアノの補助弾奏ツールについて、携帯電話・タブレットに基づくソフトウェア、及び電子ピアノ上の指示ランプなどがある。携帯電話・タブレットに基づくソフトウェアというようなツールは、スクリーンの大きさとスペースの制限を受け、実際に弾奏する時にスクリーン上の仮想鍵と電子ピアノの実際の鍵との対応付けが比較的に困難である一方、電子ピアノ上の指示ランプは、伝達できる情報が非常に少ないため、電子ピアノ弾奏の運指と技巧を指示することもできない。本考案は、革新的な方案設計によって、１０本の指と各鍵とを互いに対応付けて運指情報を伝達するという目的を効果的に実現し、電子ピアノの初心者が迅速に正しい運指で楽曲を弾奏することを習得できる斬新な電子ピアノ弾奏補助装置を創造した。

中国出願番号ＣＮ０１２１２４１１．７の特許 アメリカ出願番号ＵＳ２０１２１３３４６９４９の特許 中国出願番号ＣＮ２０１４２０６８４２０４．７の特許 中国出願番号ＣＮ２０１１１００８５８３４．３の特許

現在の市場では、電子ピアノ弾奏の運指と技巧を効果的に指導できる製品がなく、いくつかの特許は、弾奏を補助するアイディアを提案しているが、実用性と有効性を有しておらず、例えば特許文献１は、簡単な指示ランプ装置であるが、このような方式で表現される情報が非常に少なく、運指提示の機能を全く実現することができない。特許文献２は、手袋のような装置に指示ランプを取り付け、手袋の指示ランプと電子ピアノの鍵の指示ランプを同時にオン／オフするように制御することで、電子ピアノを演奏する方法であり、特許文献２はまず、装置が複雑で、指示ランプ付きの手袋のような装置が必要であり、なお、特許文献２は和音の運指提示を示すことができない（つまり、複数の鍵を同時に押下する必要がある場合の運指提示を示すことができない）。また特許文献３のように、特許文献３もある方式で運指提示の目的を実現しようとするが、各鍵が狭すぎるため、特許文献３は、電子ピアノの盤面に１０個の指示ランプを取り付けることで、運指提示の機能を実現しているが、このような方式には大きな欠点があり、一つは、弾奏者の学習ステップが複雑であり、まず運指形状を確認し、そして鍵上で該当する指の位置を見つける必要があり、このプロセスが明らかに煩雑であり、また、特許文献３のもう一つの深刻な問題は、ピアノ演奏における左右の手を交差させて弾奏すること、指を通して弾奏すること、指を跨って弾奏することなどについてこの特許がいずれも表現することができない。また、特許文献４のように、特許文献４も運指情報を各鍵に表現しようとし、５個の指示ランプを用いて「象形」の方法で５本の指に対応し、運指を提示する目的を実現するが、考案者が深刻なミスを犯したことは明らかであり、標準ピアノの鍵の根元の幅が１．１センチメートルしかなく、１．１センチメートルの鍵の幅内に５個の表示管を並べて配置することは、実現しにくく、仮に実現しても、びっしり並んでいる小さな表示管も、互いに区別することが困難であり、実際には全く使用できないため、このような方式の実用性は、ほとんどなく、そして特許文献４も運指弾奏時の予備時間と指替え時間を表現することができず、これらすべての理由から、特許文献４は工業製品で実現することができなかった。上記の様々な原因から、現在の市場には依然として運指補助弾奏機能を備えた電子ピアノ製品がない。

本考案は、従来の技術に存在する問題を解決するために、電子ピアノ弾奏補助装置を提供し、革新的な方案設計によって、１０本の指と各鍵とを互いに対応付けて運指情報を伝達するという目的を効果的に実現し、電子ピアノの初心者が迅速に正しい運指で楽曲を弾奏することを習得できる斬新な電子ピアノ弾奏補助装置を創造した。

本考案による技術案は、電子ピアノ弾奏補助装置を提供し、規則的に並べられたコードディスプレイを含み、一つのメインボード、及びメインボード上に設置されるコントローラをさらに含み、コントローラは、それぞれメインボード及びコードディスプレイと繋がり、メインボードには、機能ボタンと、メモリと、押鍵状態フィードバックモジュールとがさらに設置されており、機能ボタン、メモリ、押鍵状態フィードバックモジュールは、それぞれコントローラと繋がり、メインボードの下方には、電源インターフェースと通信インターフェースとが残されている。

電子ピアノの各黒鍵又は白鍵は、それに対応する一つのコードディスプレイを有する。

コントローラは、人間の１０本の指をコード化し、各指は、それに対応するコードを有する。

コードディスプレイは、いずれも１０本の指のコードを表示し得る。

コントローラは、各コードディスプレイにおけるコードの表示及び表示時間の長さを制御する。

押鍵状態フィードバックモジュールは、各鍵の押圧状態をリアルタイムに収集する。

コードディスプレイにおけるコードは、上から下へ移動して表示されるか又は常に更新して表示される。

コードディスプレイにおけるコードの表示は、対応する鍵を押圧する指のコードを指示し、及びコード表示時間の長さは、鍵を押圧する時間の長さを指示する。

本考案の有益な効果は、各鍵が対応するコードディスプレイを有し、コードディスプレイが１０本の指に対応するコードを表示し得、コードディスプレイが対応するコードを点灯させることにより、楽曲演奏時に押下すべき鍵の位置、対応する運指及び押鍵の時間長を指示することである。電子ピアノの初心者を支援することができ、先生の指導がない場合にも、迅速に正しい運指で楽曲練習を行うことができ、非常に簡単である。

本考案の電子ピアノ弾奏補助装置の実施例の原理ブロック図である。 本考案の電子ピアノ弾奏補助装置の実施例の効果概略図である。

以下は、本明細書の実施例における図面を結び付けながら、本明細書の実施例における技術案を詳細に記述し、明らかに、記述された実施例は、本明細書の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本明細書における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本説明の保護範囲に属する。

以下は、明細書の図１と明細書の図２を結び付けて本考案を詳細に説明する。

明細書の図１に示すように、コードディスプレイ２と、電子ピアノの鍵３と、メインボード７と、コントローラ１とは、メインボード７に設置され、コントローラ１は、それぞれメインボード７及びコードディスプレイ２と繋がり、メインボード７には、機能ボタン９と、メモリ８と、押鍵状態フィードバックモジュール４とがさらに設置されており、機能ボタン９、メモリ８、押鍵状態フィードバックモジュール４は、それぞれコントローラ１と繋がり、メインボード７の下方には、電源インターフェース６、通信インターフェース５が残されている。コントローラ１は、人間の１０本の指をコード化し、各指は、それに対応するコードを有し、アラビア数字０１２３４５６７８９でコード化されてもよく、ローマ字、特殊記号、色などでコード化されてもよく、又は組み合わせの方式でコード化されてもよく、例えば明細書の図２における左右二つの実施例の効果概略図において、数字に特殊記号を付加する方式でコード化され、それぞれ１２３４５の上方に一つ又は複数の特殊記号「｜」を付加する方式で、左手の５本の指を表し、それぞれ１２３４５の上方に一つ又は複数の特殊記号「Ｖ」を付加する方式で、右手の５本の指を表し、コードによって１０本の指を区別することがカギである。コードディスプレイ２は、ＬＥＤディスプレイであってもよく、ＬＣＤディスプレイであってもよく、各コードディスプレイ２は、いずれも１０本の指のコードを表示し得る。各電子ピアノの鍵３は、それに対応する一つのコードディスプレイ２を有し、コードディスプレイ２は、それに対応する電子ピアノの鍵３の隣に取り付けられ、コードディスプレイ２は、それに対応する電子ピアノの鍵３の表面に取り付けられてもよく、それに対応する電子ピアノの鍵３の上方に取り付けられてもよく、明細書の図２における実施例は、コードディスプレイ２がそれに対応する電子ピアノの鍵３の上方に取り付けられたものである。コントローラ１は、コードディスプレイ２におけるコードの表示を制御することにより、対応する電子ピアノの鍵３を押圧する指を指示し、コントローラ１は、コードのコードディスプレイ２における表示時間の長さを制御することができ、例えば明細書の図２における左側の実施例において、コントローラ１は、コードがコードディスプレイ２において常に更新して表示される時間の長さを制御することにより、コードのコードディスプレイ２における表示時間の長さを制御し、明細書の図２における右側の実施例において、コントローラ１は、コードがコードディスプレイにおいて上から下へ移動して表示される時間の長さを制御することにより、コードのコードディスプレイ２における表示時間の長さを制御し、コントローラ１は、各コードディスプレイ２におけるコードの表示及び表示時間の長さ（コードがコードディスプレイ２において上から下へ移動して表示される時間の長さ）を制御し、コードがコードディスプレイ２の最下端に表示を開始すると、この時に対応する電子ピアノの鍵３を押圧するには使用すべき指コードを指示し、コード表示時間の長さは、押鍵時間の長さを指示する。押鍵状態フィードバックモジュール４は、各電子ピアノの鍵３の下方に取り付けられた押圧スイッチを介して電子ピアノの鍵３の押圧信号を収集することができ、音声センサを介して電子ピアノの鍵３の押圧信号を収集することもでき、押鍵状態フィードバックモジュール４を介して、各電子ピアノの鍵３の現在の押圧状態をリアルタイムに収集し、リアルタイムに収集された信号をコントローラ１にフィードバックする。本考案の電子ピアノ弾奏補助装置は、二つの実現形式があってもよく、即ち、本考案の電子ピアノ弾奏補助装置は、電子ピアノの内部に集積され、電子ピアノの一つの構成部分として電子ピアノと一緒に製造されてもよく、電子ピアノの一周辺機器として、独立して単独で製造されてもよく、電子ピアノの一周辺機器とする場合、押鍵状態フィードバックモジュール４は、音声センサを介して電子ピアノの鍵３の押圧信号を収集し、信号をコントローラ１にフィードバックし、閉ループ制御を実現する。本考案の電子ピアノ弾奏補助装置は、メインボード１上の通信インターフェース５とスマート携帯電話などのスマート機器を介して繋がり、インタラクティブに使用してもよく、楽譜データを本電子ピアノ弾奏補助装置のメモリ８にダウンロードし、独立して使用してもよい。

電子ピアノを弾奏する時、電源インターフェース６に電源が投入され、コントローラ１は、機能ボタン９又は通信インターフェース５から楽曲演奏コマンドを受信し、そしてコントローラ１は、メモリ８又は通信インターフェース５から楽譜データを抽出し、コード表示のコマンドに変換し、コードディスプレイ２に送信し、コードディスプレイ２は、点灯され、対応するコードを表示し、コードは、コードディスプレイ２において常に更新して表示されてもよく、コードディスプレイ２において、上から下へ移動して表示されてもよく、コードがコードディスプレイ２の最下端に表示を開始すると、この時に押下される必要のある電子ピアノの鍵３の位置及び使用する必要のある指コードを指示し、コードディスプレイ２が点灯された時間の長さ（コードがコードディスプレイ２において上から下へ移動して表示される時間の長さ）により、対応する電子ピアノの鍵３が押圧される必要のある時間の長さを指示するとともに、押鍵状態フィードバックモジュール４は、各電子ピアノの鍵３の現在の押圧状態をリアルタイムに収集し、リアルタイムに収集された信号をコントローラ１にフィードバックし、コントローラ１は、フィードバック情報に基づいて各コードディスプレイ２の次の表示状況を決定する。弾奏者は、このように絶えずコードディスプレイ２の指示に従って、正しい運指で該当する電子ピアノの鍵３を押圧すると、ピアノ曲を弾奏することができる。

上述は、本考案の技術案を説明するためのものにすぎず、それを制限するものではなく、当業者にとって、本考案の原理から逸脱しないことを前提に行われた修正、又はそのうちの一部の技術的特徴に対して行われた同等の置き換えは、該当する技術案の本質を本考案の技術案の精神と原則から逸脱させることができず、本考案の精神と原則内に行われた任意の修正、同等の置き換えと改良などは、いずれも本考案の保護範囲内に含まれるべきである。

１－コントローラ、２－コードディスプレイ、３－電子ピアノの鍵、４－押鍵状態フィードバックモジュール、５－通信インターフェース、６－電源インターフェース、７－メインボード、８－メモリ、９－機能ボタン。

Claims (8)

1. 電子ピアノ弾奏補助装置であって、規則的に並べられたコードディスプレイを含み、一つのメインボード、及びメインボード上に設置されるコントローラをさらに含み、コントローラは、それぞれメインボード及びコードディスプレイと繋がり、メインボードには、機能ボタンと、メモリと、押鍵状態フィードバックモジュールとがさらに設置されており、機能ボタン、メモリ、押鍵状態フィードバックモジュールは、それぞれコントローラと繋がり、メインボードの下方には、電源インターフェースと通信インターフェースとが残されている、ことを特徴とする電子ピアノ弾奏補助装置。
2. 電子ピアノの各黒鍵又は白鍵は、それに対応する一つのコードディスプレイを有する、ことを特徴とする請求項１に記載の電子ピアノ弾奏補助装置。
3. 前記コントローラは、人間の１０本の指をコード化し、各指は、それに対応するコードを有する、ことを特徴とする請求項１に記載の電子ピアノ弾奏補助装置。
4. 前記コードディスプレイは、いずれも１０本の指のコードを表示し得る、ことを特徴とする請求項１に記載の電子ピアノ弾奏補助装置。
5. 前記コントローラは、各コードディスプレイにおけるコードの表示及び表示時間の長さを制御する、ことを特徴とする請求項１に記載の電子ピアノ弾奏補助装置。
6. 前記押鍵状態フィードバックモジュールは、各鍵の押圧状態をリアルタイムに収集する、ことを特徴とする請求項１に記載の電子ピアノ弾奏補助装置。
7. 前記コードディスプレイにおけるコードは、上から下へ移動して表示されるか又は常に更新して表示される、ことを特徴とする請求項５に記載の電子ピアノ弾奏補助装置。
8. 前記コードディスプレイにおけるコードの表示は、対応する鍵を押圧する指のコードを指示し、及びコード表示時間の長さは、鍵を押圧する時間の長さを指示する、ことを特徴とする請求項５に記載の電子ピアノ弾奏補助装置。