JP3245901U - 風味注入システム及び関連する真空装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】風味注入が完了するまでに時間がかかりすぎることを防止可能な、風味注入システム及び関連する真空装置を提供する。【解決手段】風味注入システム1は、容器キットと真空装置12とを備えている。容器キットは、制御バルブ112と、受容空間Sと開口Oとを有する容器111とを含む。真空装置は、開口を通して受容空間から流出するように内部空気を送ることができ、又は開口を通して受容空間に流入するように外部空気を導入することができる。制御バルブが第1位置P1にある場合に、開口は、内部空気が受容空間から流出し、外部空気が受容空間に流入することを可能にするために、制御バルブによって完全には覆われない。制御バルブが第2位置にある場合に、開口は、内部空気が受容空間から流出することを可能にし、外部空気が受容空間に流入することを防止するために、制御バルブによって完全に覆われる。真空装置は、容器キットに適合する。【選択図】図6
Description
本考案は真空製品に関し、さらに具体的には、風味注入システム及び関連する真空装置に関する。
食品を保存したり、食品に風味を注入したりするには、容器、例えば袋や箱と真空装置、例えば真空ポンプを有する真空システムを使用することが、一般的な方式である。しかしながら、従来の真空システムを用いても、風味注入が完了するまでに時間がかかりすぎる。そのため、改良が求められている。
本考案の目的は、風味注入システム及び関連する真空装置を提供することである。
前述の目的を達成するために、本考案は、風味注入システムを提供する。風味注入システムは、容器キットであり、容器と;容器の内側に形成されている受容空間と;容器に形成されて受容空間と連通する開口と;容器に着脱可能に取り付けられ、第1使用位置と第2使用位置との間で容器に対して移動可能である制御バルブであり、制御バルブが第1使用位置にある場合に、開口は、制御バルブによって完全には覆われず、内部空気が開口を通して受容空間から流出することを可能にし、外部空気が開口を通して受容空間に流入することを可能にする、制御バルブであり、また制御バルブが第2使用位置にある場合に、開口は、制御バルブによって完全に覆われ、内部空気が開口を通して受容空間から流出することを可能にし、外部空気が開口を通して受容空間に流入することを防止する、制御バルブとを含む、容器キットと;開口を通して受容空間から流出するように内部空気を送り、又は開口を通して受容空間に流入するように外部空気を導入する真空装置とを備えている。
本考案の実施形態によれば、容器は、受容部と;受容部に着脱可能に取り付けられている被覆部とを含み;開口は、被覆部に形成され、受容空間は、受容部と被覆部との間に形成されている。
本考案の実施形態によれば、凹状構造が被覆部に形成され、開口は凹状構造の壁に形成されている。
本考案の実施形態によれば、制御バルブが容器に取り付けられた場合に、制御バルブは、開口を通って配置され、部分的に凹状構造の内側に受容される。
本考案の実施形態によれば、突出リングが被覆部に形成され、凹状構造の外周を取り囲み、突出リングは、真空装置のシール構成要素とシール方式で係合するように構成されている。
本考案の実施形態によれば、制御バルブは1ピースの構造であり、弾性材料又は変形可能な材料で形成されている。
本考案の実施形態によれば、制御バルブは、ベース部と、第1蓋部と、第2蓋部とを備え、第1蓋部は、第2蓋部とベース部との間に一体的に接続され;第1蓋部とベース部とは、それぞれ容器の外面側と内面側とに隣接して配置され、制御バルブが第1使用位置にある場合に、開口は、容器の外面側にある第1蓋部によって完全には覆われず、開口を通して受容空間から内部空気が流出することを可能にし、開口を通して受容空間に外部空気が流入することを可能にし;第1蓋部と第2蓋部とは、それぞれ容器の外面側と内面側とに隣接して配置され、制御バルブが第2使用位置にある場合に、開口は、容器の外面側にある第2蓋部によって完全に覆われ、開口を通して受容空間から内部空気が流出することを可能にし、開口を通して受容空間に外部空気が流入することを防止する。
本考案の実施形態によれば、開口の寸法は、第2蓋部の寸法よりも小さく、第1蓋部の寸法よりも大きい。
本考案の実施形態によれば、真空装置は、回路基板と、回路基板に電気的に接続されている真空ポンプとを含み;真空装置が第1動作モードになっている場合に、回路基板は、真空ポンプを制御して、内部空気を受容空間から送り、次いで、内部空気を受容空間から送ることを複数回繰り返して停止させ;真空装置が第2動作モードになっている場合に、回路基板は、真空ポンプを制御して、内部空気を受容空間から送り、次いで、内部空気を受容空間から送ることを1回だけ停止させ;真空装置は、制御バルブが第1使用位置にある場合に、第1動作モードになっていて、真空装置は、制御バルブが第2使用位置にある場合に、第2動作モードになっている。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、回路基板に電気的に接続されている電磁弁を含み;真空装置が第1動作モードになっている場合に、真空ポンプが受容空間から内部空気を送ることを停止する期間中に、回路基板はさらに、受容空間に流入するように外部空気を導入するために電磁弁を開放するように制御する。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、真空ポンプの吸引端に結合されている一方向バルブを含む。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、回路基板に電気的に接続され、回路基板が圧力制御を達成することを可能にする圧力センサを含む。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、回路基板に電気的に接続され、回路基板が時間制御を達成することを可能にするタイマを含む。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、真空ポンプの排出端に結合されているドレインチューブを含む。
本考案の実施形態によれば、風味注入システムはさらに、アイソレータと液面検知機構とを備え、アイソレータは、真空装置と容器との間に結合され、受容空間から流出する液体を収容する隔離空間を設けるように構成され、液面検知機構は、隔離空間の中の液体の液面を検知するように構成されている。
本考案の実施形態によれば、容器は、可撓性のバッグ又は硬質の箱である。
前述の目的を達成するために、本考案はさらに、風味注入のための容器キットに適合された真空装置を提供する。真空装置は、回路基板と;回路基板に電気的に接続されている真空ポンプとを備え;真空装置が第1動作モードになっている場合に、回路基板は、真空ポンプを制御して、内部空気を容器キットの容器の内側に形成された受容空間から送り、次いで、内部空気を容器の内側に形成された受容空間から送ることを複数回繰り返して停止させ;真空装置が第2動作モードになっている場合に、回路基板は、真空ポンプを制御して、内部空気を容器の内側に形成された受容空間から送り、次いで、内部空気を容器の内側に形成された受容空間から送ることを1回だけ停止させる。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、回路基板に電気的に接続されている電磁弁を含み;真空装置が第1動作モードになっている場合に、真空ポンプが受容空間から内部空気を送ることを停止する期間中に、回路基板はさらに、受容空間に流入するように外部空気を導入するために電磁弁を開放するように制御する。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、真空ポンプの吸引端に結合されている一方向バルブを備えている。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、回路基板に電気的に接続され、回路基板が圧力制御を達成することを可能にする圧力センサを備えている。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、回路基板に電気的に接続され、回路基板が時間制御を達成することを可能にするタイマを備えている。
本考案の実施形態によれば、真空装置はさらに、真空ポンプの排出端に結合されているドレインチューブを備えている。
要約すると、本考案で、真空装置は、異なる目的のために異なる動作モードで使用することが可能である。食品に風味を注入することが望まれる場合に、真空装置を第1動作モードに切り替えて、容器の中に形成された受容空間から内部空気を送り、次いで、受容空間から内部空気を送ることを停止するか、又は、受容空間の中に流入するように外部空気を複数回繰り返し導入することが可能である。これにより、受容空間の中に振動する負圧環境を形成し、食品が風味付けされることを促進し、即ち、風味の注入を加速する。さらに、真空装置は、通常の真空使用のために受容空間の中に圧力振動のない安定した負圧環境を形成するために、第2動作モードに切り替えることが可能である。
さまざまな図及び図面に示された好ましい実施形態に関する以下の詳細な説明を読めば、本考案のこれらの目的及び他の目的は、当業者には間違いなく明らかになる。
本明細書の一部を構成し、本考案が実施可能である具体的な実施形態が例示として示される添付図面を、以下の好ましい実施形態の詳細な説明で参照する。これに関して、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などの方向用語は、説明される図の向きを参照して使用される。本考案の構成要素は、多数の異なる方向に配置されてよい。そのため、方向用語は、例示の目的で使用され、決して限定はしない。従って、図面及び記載は、本質的に例示的なものとみなされ、制限的なものとはみなされない。また、特定されない場合に、「接続する」という用語は、間接的又は直接的な電気・機械的接続のいずれかを意味することが意図される。従って、第1装置が第2装置に接続された場合に、その接続は、直接的な電気・機械的接続、又は、他の装置や接続部を介した間接的な電気・機械的接続によるものであってよい。
図1ないし3を参照すると、図1は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の概略構成図である。図2は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の容器キット11の図である。図3は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の容器キット11の分解図である。図1ないし3に示すように、風味注入システム1は、容器キット11と真空装置12とを備えている。容器キット11は、容器111と制御バルブ112とを含む。受容空間Sが、食品及び香味物質を受容するために、容器111の内側に形成されている。開口Oが容器111に形成され、受容空間Sと連通する。制御バルブ112は、開口Oを介して一方向の空気連通又は双方向の空気連通を可能にするために、容器111に着脱可能に取り付けられている。真空装置12は、開口Oを介して受容空間Sから流出するように内部空気を送る(給気する,draw)か、又は開口Oを介して受容空間Sに流入するように外部空気を導入するためのものである。
具体的には、図2及び3に示すように、容器111は、受容部1111と、受容部1111に着脱可能に取り付けられている被覆部(covering portion)1112とを含む。さらに具体的には、本実施形態で、容器111は、硬質の箱である。しかし、本考案はこれに限定されない。開口Oが、被覆部1112に形成され、受容空間Sが、受容部1111と被覆部1112との間に形成されている。好ましくは、凹状構造Cが、被覆部1112に形成され、開口Oが、凹状構造Cの壁に形成されている。制御バルブ112が容器111に取り付けられた場合に、制御バルブ112は開口Oを通って配置され、一部が凹状構造Cの内側に受容される。
図4ないし7を参照すると、図4は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の容器キット11の制御バルブ112の図である。図5は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の容器キット11の容器111の被覆部1112の上面図である。図6は、本考案の第1実施形態に係る制御バルブ112が第1使用位置P1にある場合の、風味注入システム1の図である。図7は、本考案の第1実施形態に係る制御バルブ112が第2使用位置P2にある場合の、風味注入システム1の図である。制御バルブ112は、図6に示す第1使用位置P1と、図7に示す第2使用位置P2との間で移動可能である。図6に示すように、制御バルブ112が第1使用位置P1にある場合に、開口Oが制御バルブ112によって完全には覆われず、内部空気が開口Oを通して受容空間Sから流出することを可能にし、外部空気が開口Oを通して受容空間Sに流入することを可能にし、双方向の空気連通を実現する。図7に示すように、制御バルブ112が第2使用位置P2にある場合に、開口Oが制御バルブ112によって完全に覆われ、開口Oを通して受容空間Sから内部空気が流出することを可能にし、開口Oを通して受容空間Sに外部空気が流入することを防止し、一方向の空気連通を実現する。
制御バルブ112の前述の機能を実現するために、図4に示すように、制御バルブ112は、1ピースの構造であり、弾性材料又は変形可能な材料で形成されている。具体的には、制御バルブ112は、第1蓋部1121と、第2蓋部1122と、ベース部1123とを含む。第1蓋部1121は、第2蓋部1122とベース部1123との間に一体的に接続されている。さらに具体的には、図4及び5に示すように、ベース部1123の寸法、例えば直径D3は、第1蓋部1121の寸法、例えば直径D1よりも大きく、第2蓋部1122の寸法、例えば直径D2よりも小さい。その上、開口Oの寸法、例えば、その2つの末端の間の距離D0は、第2蓋部1122の寸法、例えば、直径D2よりも小さく、また、第1蓋部1121の寸法、例えば、直径D1よりも大きく、かつベース部1123の寸法、例えば、直径D3よりも大きい。図6に示すように、制御バルブ112が第1使用位置P1にある場合に、第1蓋部1121とベース部1123とは、それぞれ、容器111の外面側と内面側、例えば凹状構造Cの壁の外面側と内面側とにそれぞれ隣接して配置されている。開口Oを通して受容空間Sから内部空気が流出することを可能にし、開口Oを通して受容空間Sに外部空気が流入することを可能にするために、容器111の外面側にある第1蓋部1121によっても、第2蓋部1122によっても、開口Oは完全には覆われていない。図7に示すように、制御バルブ112が第2使用位置P2にある場合に、第1蓋部1121と第2蓋部1122とは、それぞれ容器111の外面側と内面側とに隣接して位置する。開口Oは、容器111の外面側にある第2蓋部1122によって完全に覆われ、第1蓋部1121によって完全には覆われていない。このとき、容器111の外面側にある第2蓋部1122は、真空装置12によって送られた内部空気によって弾力的に持ち上げられることができ、内部空気が開口Oを通して受容空間Sから流出することを可能にする。第2蓋部1122は、外部空気によって容器111の外面側に弾力的に押し付けられて、外部空気が開口Oを通して受容空間Sに流入することを防止するために、開口Oをシールすることができる。
好ましくは、図2,3,6及び7に示すように、突出リングRが被覆部1112に形成され、凹状構造Cの外周を取り囲む。真空装置12が容器111、例えば容器111の被覆部1112に取り付けられた場合に、真空装置12と容器111との気密係合を達成するために、突出リングRは、真空装置12のシール構成要素120とシール方式で係合するように構成されている。シール構成要素120は弾性材料で形成されてよく、シール構成要素120を弾力的に変形させて、空気連通を可能にし、真空装置12と容器111の気密係合を解除して、真空装置12を容器111から容易に取り外せるようにしてよい。
図8ないし10を参照すると、図8は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の真空装置12の断面図である。図9は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の真空装置12の分解図である。図10は、本考案の第1実施形態に係る風味注入システム1の真空装置12の機能ブロック図である。図8ないし10に示すように、真空装置12は、回路基板121と、回路基板121に電気的に接続されている真空ポンプ122とを備えている。真空装置12が第1動作モード、例えば、風味注入モードになっている場合に、回路基板121は、真空ポンプ122を制御して内部空気を受容空間Sから送り、次いで、内部空気を受容空間Sから送ることを複数回繰り返して停止させる。真空装置12が第2動作モード、例えば、通常モードになっている場合に、回路基板121は、真空ポンプ122をさらに制御して内部空気を受容空間Sから送り、次いで、内部空気を受容空間Sから送ることを1回だけ停止させる。
図8ないし10に示すように、真空装置12はさらに、回路基板121に電気的に接続された電磁弁(ソレノイドバルブ)123を備えている。真空装置12が第1動作モードになっている場合に、真空ポンプ122が受容空間Sから内部空気を送ることを停止する期間中に、回路基板121はさらに、受容空間Sに流入するように外部空気を導入するために電磁弁123を開放するように制御する。理解可能なように、電磁弁123は、任意の他の圧力調整器と置き換えられてよい。
好ましくは、図9に示すように、空気流量制御を達成するために、真空装置12はさらに、一方向バルブ124を備え、一方向バルブ124は、外部空気が真空ポンプ122を通して受容空間Sに流入することを防止するために、真空ポンプ122の吸引端に結合されている。
好ましくは、図9に示すように、真空装置12の内部部品の損傷を防止するために、真空装置12はさらに、ドレインチューブ125を備え、ドレインチューブ125は、粒子及び/又は湿気を含む可能性のある内部空気を、真空装置12から直接流出するようにガイドするために、真空ポンプ122の排出端と真空装置12の出口ポートEとに結合され、真空装置12の内部部品が粒子又は湿気にさらされることを防止するようにする。
その上、回路基板121が圧力制御を達成することを可能にするために、図9及び10に示すように、真空装置12はさらに、圧力センサ126を備え、圧力センサ126は、回路基板121に電気的に接続され、受容空間Sの中の圧力を検出するように構成されている。
さらに、回路基板121が時間制御を達成することを可能にするために、図10に示すように、真空装置12はさらに、タイマ127を備え、タイマ127は、回路基板121に電気的に接続され、時間、分、又は秒単位でカウントするように構成されている。タイマ127は、ユーザ又は製造者によってセットされてよい。
圧力センサ126とタイマ127とによって、例えば、第1動作モードでの1サイクルの間、回路基板121は、真空ポンプ122をオンにし、電磁弁123を閉鎖して、内部空気を受容空間Sから送り、3分の間だけ、受容空間Sの中の圧力を第1所定圧力、例えば-8.5psiまで減少させることができる。その後、回路基板121は、真空ポンプ122をオフにし、電磁弁123を開放して外部空気を受容空間Sに導入し、30秒の間だけ、受容空間Sの中の圧力を第2所定圧力、例えば-6.5psiまで上昇させることができる。さらに、第2動作モードでは、回路基板121は、真空ポンプ122をオンにし、電磁弁123を閉鎖して、受容空間Sの中の圧力を第3所定圧力、例えば、-6psiまで低下させることができ、次いで、真空ポンプ122をオフにして、内部空気を送ることを停止することができる。
制御バルブ112は、システムが適切に作動することを確実にするために、真空装置12の作動モードに応じて、適切な位置に調整されなければならないことに留意するものとする。
図6に示すように、第1動作モードで真空装置12を動作させることが望まれる場合に、第1動作モードでの真空装置12が、受容空間Sから流出するように内部空気を導入し、受容空間Sに流入するように外部空気を導入することによって、受容空間Sの中に振動する負圧環境を形成することができるように、制御バルブ112は第1使用位置P1に配置される必要がある。振動する負圧環境により、食品が圧力の振動で膨張及び圧縮されることを可能にし、食品が風味付けされることを促進し、即ち、風味の注入を加速する。図7に示すように、真空装置12を第2動作モードで動作させることが望まれる場合に、第2動作モードでの真空装置12が、通常の真空使用のために受容空間Sの中に圧力振動のない安定した負圧環境を作り出すことができるように、制御バルブ112は第2使用位置P2に配置される必要がある。
図11ないし14を参照すると、図11は、本考案の第2実施形態に係る風味注入システム1’の概略図である。図12は、本考案の第2実施形態に係る風味注入システム1’の分解図である。図13は、本考案の第2実施形態に係る風味注入システム1’の部分断面図である。図14は、本考案の第2実施形態に係る風味注入システム1’の部分機能図である。第2実施形態に係る風味注入システム1’は、第1実施形態に係る風味注入システム1と類似する。図11ないし14に示すように、第1実施形態と異なり、第2実施形態で、容器111’がシーラーを有する可撓性のバッグであり、風味注入システム1’はさらに、アイソレータ13’と液面検知機構14’とを備えている。アイソレータ13’は、真空装置12’と容器111’との間に結合され、例えば、着脱可能に接続され、容器111’の内側に形成された受容空間から流出する液体を収容する隔離空間131’を設けるように構成されている。好ましくは、容器111’での突出リングR1’が、アイソレータ13’のシール構成要素130’とシール方式で係合するように構成されている。アイソレータ13’での係合構造R2’が、真空装置12’のシール構成要素120’とシール方式で係合するように構成されている。液面検知機構14’は、隔離空間131’の内側の液体の液面を検知するように構成されている。この実施形態で、液面検知機構14’は、アイソレータ13’に配置された導体141’と、真空装置12’の内側に配置され、真空装置12’の回路基板121’に結合された非接触液面センサ142’とを含んでよい。液面が導体141’の底部に達した場合に、真空装置12’に液体が進入することを防止するように、回路基板121’が液面制御を達成することを可能にするために、非接触式液面センサ142’は、導体141’と協働して、変化した静電容量信号を感知することができる。例えば、液面が導体141’の底部に達した場合に、回路基板121’は、実際上の要求に従って、真空ポンプ122’が作動を停止するように制御し、及び/又は、電磁弁123’が開放されるように制御してよい。第2実施形態の他の詳細は、第1実施形態のものと同じである。本明細書では簡素化のため詳細な説明は省略する。
図15及び16を参照すると、図15は、本考案の第3実施形態に係る風味注入システム1’’の部分断面図である。図16は、本考案の第3実施形態に係る風味注入システム1’’の部分機能図である。第3実施形態に係る風味注入システム1’’は、第2実施形態に係る風味注入システム1’と類似する。図15及び16に示すように、第2実施形態とは異なり、第3実施形態で、液面検知機構14’’は、アイソレータ13’’の隔離空間131’’の内側に配置された浮遊構成要素141’’を含んでよい。隔離空間131’’の内側の液体が増加すると、浮遊構成要素141’’は、アイソレータ13’’の空気出口133’’を塞ぐために、アイソレータ13’’の出口シール構成要素132’’に突き当たるように、液体によって徐々に上昇することができる。浮遊構成要素141’’がアイソレータ13’’の空気出口133’’を塞いだ場合に、圧力センサ126’’は異常な高圧を感知することができ、回路基板121’’はそれに応じて液面制御を達成することができ、例えば、実際上の要求に従って、回路基板121’’は、真空ポンプ122’’を制御して作動を停止させ、及び/又は電磁弁123’’を制御して開放させることができる。第2(第3)実施形態の他の詳細は、第1(第2)実施形態のものと同じである。本明細書では簡素化のため詳細な説明は省略する。
背景技術とは対照的に、本考案で、真空装置は、異なる目的のために異なる動作モードで使用することが可能である。食品に風味を注入することが望まれる場合に、真空装置を第1動作モードに切り替えて、容器の内側に形成された受容空間から内部空気を送り、次いで、受容空間から内部空気を送ることを停止するか、又は、受容空間の中に流入するように外部空気を複数回繰り返し導入することが可能である。これにより、受容空間の中に振動する負圧環境を形成し、食品が風味付けされることを促進し、即ち、風味の注入を加速する。さらに、真空装置は、通常の真空使用のために受容空間の中に圧力振動のない安定した負圧環境を形成するために、第2動作モードに切り替えることが可能である。
本考案の教示を保持しつつ、装置及び方法の多数の修正及び変更が可能であることを、当業者であれば容易に理解することである。従って、上記の開示は、添付の請求項の範囲によってのみ限定されると解釈されるものとする。
Claims (22)
- 風味注入システムであって、
容器キットであり、
容器と、
前記容器の内側に形成されている受容空間と、
前記容器に形成されて前記受容空間と連通する開口と、
前記容器に着脱可能に取り付けられ、第1使用位置と第2使用位置との間で前記容器に対して移動可能である制御バルブであり、制御バルブが前記第1使用位置にある場合に、前記開口は、制御バルブによって完全には覆われず、内部空気が前記開口を通して前記受容空間から流出することを可能にし、外部空気が前記開口を通して前記受容空間に流入することを可能にする、制御バルブであり、また制御バルブが前記第2使用位置にある場合に、前記開口は、制御バルブによって完全に覆われ、内部空気が前記開口を通して前記受容空間から流出することを可能にし、外部空気が前記開口を通して前記受容空間に流入することを防止する、制御バルブとを含む、
容器キットと、
前記開口を通して前記受容空間から流出するように内部空気を送り、又は前記開口を通して前記受容空間に流入するように外部空気を導入する真空装置とを備えている、
風味注入システム。 - 前記容器は、
受容部と、
前記受容部に着脱可能に取り付けられている被覆部とを含み、
前記開口は、前記被覆部に形成され、前記受容空間は、前記受容部と前記被覆部との間に形成されている、請求項1記載の風味注入システム。 - 凹状構造が前記被覆部に形成され、前記開口は前記凹状構造の壁に形成されている、請求項2記載の風味注入システム。
- 前記制御バルブが前記容器に取り付けられた場合に、前記制御バルブは、前記開口を通って配置され、部分的に前記凹状構造の内側に受容される、請求項3記載の風味注入システム。
- 突出リングが前記被覆部に形成され、前記凹状構造の外周を取り囲み、前記突出リングは、前記真空装置のシール構成要素とシール方式で係合するように構成されている、請求項3記載の風味注入システム。
- 前記制御バルブは1ピースの構造であり、弾性材料又は変形可能な材料で形成されている、請求項1記載の風味注入システム。
- 前記制御バルブは、ベース部と、第1蓋部と、第2蓋部とを備え、前記第1蓋部は、前記第2蓋部と前記ベース部との間に一体的に接続され、
前記第1蓋部と前記ベース部とは、それぞれ前記容器の外面側と内面側とに隣接して配置され、前記制御バルブが前記第1使用位置にある場合に、前記開口は、前記容器の前記外面側にある前記第1蓋部によって完全には覆われず、前記開口を通して前記受容空間から内部空気が流出することを可能にし、前記開口を通して前記受容空間に外部空気が流入することを可能にし、
前記第1蓋部と前記第2蓋部とは、それぞれ前記容器の前記外面側と前記内面側とに隣接して配置され、前記制御バルブが前記第2使用位置にある場合に、前記開口は、前記容器の前記外面側にある前記第2蓋部によって完全に覆われ、前記開口を通して前記受容空間から内部空気が流出することを可能にし、前記開口を通して前記受容空間に外部空気が流入することを防止する、請求項1記載の風味注入システム。 - 前記開口の寸法は、前記第2蓋部の寸法よりも小さく、前記第1蓋部の寸法よりも大きい、請求項7記載の風味注入システム。
- 前記真空装置は、回路基板と、前記回路基板に電気的に接続されている真空ポンプとを含み、
前記真空装置が第1動作モードになっている場合に、前記回路基板は、前記真空ポンプを制御して、内部空気を前記受容空間から送り、次いで、内部空気を前記受容空間から送ることを複数回繰り返して停止させ、
前記真空装置が第2動作モードになっている場合に、前記回路基板は、前記真空ポンプを制御して、内部空気を前記受容空間から送り、次いで、内部空気を前記受容空間から送ることを1回だけ停止させ、
前記真空装置は、前記制御バルブが前記第1使用位置にある場合に、前記第1動作モードになっていて、前記真空装置は、前記制御バルブが前記第2使用位置にある場合に、前記第2動作モードになっている、請求項1記載の風味注入システム。 - 前記真空装置はさらに、前記回路基板に電気的に接続されている電磁弁を含み、
前記真空装置が前記第1動作モードになっている場合に、前記真空ポンプが前記受容空間から内部空気を送ることを停止する期間中に、前記回路基板はさらに、前記受容空間に流入するように外部空気を導入するために前記電磁弁を開放するように制御する、請求項9記載の風味注入システム。 - 前記真空装置はさらに、前記真空ポンプの吸引端に結合されている一方向バルブを含む、請求項9記載の風味注入システム。
- 前記真空装置はさらに、前記回路基板に電気的に接続され、前記回路基板が圧力制御を達成することを可能にする圧力センサを含む、請求項9記載の風味注入システム。
- 前記真空装置はさらに、前記回路基板に電気的に接続され、前記回路基板が時間制御を達成することを可能にするタイマを含む、請求項9記載の風味注入システム。
- 前記真空装置はさらに、前記真空ポンプの排出端に結合されているドレインチューブを含む、請求項9記載の風味注入システム。
- さらに、アイソレータと液面検知機構とを備え、前記アイソレータは、前記真空装置と前記容器との間に結合され、前記受容空間から流出する液体を収容する隔離空間を設けるように構成され、前記液面検知機構は、前記隔離空間の内側の前記液体の液面を検知するように構成されている、請求項9記載の風味注入システム。
- 前記容器は、可撓性のバッグ又は硬質の箱である、請求項1記載の風味注入システム。
- 風味注入のための容器キットに適合された真空装置であって、
回路基板と、
前記回路基板に電気的に接続されている真空ポンプとを備え、
真空装置が第1動作モードになっている場合に、前記回路基板は、前記真空ポンプを制御して、内部空気を前記容器キットの容器の内側に形成された受容空間から送り、次いで、内部空気を前記容器の内側に形成された前記受容空間から送ることを複数回繰り返して停止させ、
真空装置が第2動作モードになっている場合に、前記回路基板は、前記真空ポンプを制御して、内部空気を前記容器の内側に形成された前記受容空間から送り、次いで、内部空気を前記容器の内側に形成された前記受容空間から送ることを1回だけ停止させる、
真空装置。 - さらに、前記回路基板に電気的に接続されている電磁弁を含み、
真空装置が前記第1動作モードになっている場合に、前記真空ポンプが前記受容空間から内部空気を送ることを停止する期間中に、前記回路基板はさらに、前記受容空間に流入するように外部空気を導入するために前記電磁弁を開放するように制御する、請求項17記載の真空装置。 - さらに、前記真空ポンプの吸引端に結合されている一方向バルブを備えている、請求項17記載の真空装置。
- さらに、前記回路基板に電気的に接続され、前記回路基板が圧力制御を達成することを可能にする圧力センサを備えている、請求項17記載の真空装置。
- さらに、前記回路基板に電気的に接続され、前記回路基板が時間制御を達成することを可能にするタイマを備えている、請求項17記載の真空装置。
- さらに、前記真空ポンプの排出端に結合されているドレインチューブを備えている、請求項17記載の真空装置。
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