JP3245652U - 色味用ワイングラス - Google Patents

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Abstract

【課題】ワインの色味を行う度に、色味の基調色となる白色の色味用品を用意する必要がなく、自然光又は白色光源があれば、どこでも手軽に汚れや変色がない白色を背景とした、ワインの正しい色味の評価ができる色味用ワイングラスを提供する。【解決手段】ワイングラス10のボウル12にワイン11を注ぎ、その後、自然光又は白色光源の下で、無色透明なボウル12の内部を上方から覗きながら、プレート14の白色を背景にしてワイン11の色の深さ、色相、透明度を観察する。これにより、従来はワイン11の色味を行う度に、色味の基調色となる白色の色味観察用品を用意していたがそれが不要となり、自然光又は白色光源の下で、いつでも手軽に汚れや変色のない白色を背景とした、ワイン11の正しい色味の評価ができる。【選択図】図1

Description

本考案は、ワインの色味の評価を行う際に利用される色味用ワイングラスに関する。
ワインの楽しみ方の1つとして、ワインの“色味”がある。これは、ワインの色を見た人の感じや様子を表現することである。具体的には、ワインの色を観察し、その色からワインの特性や熟成度を推測することをいう。
ワインの色は、その種類(赤、白、ロゼ)、品種、産地、製造過程及び熟成度などによって大きく変化する。
例えば、赤ワインは、ブドウの皮ごと発酵させるため、皮に含まれるアントシアニン色素が溶け出すことで、若い赤ワインほど紫がかった赤色をしているが、熟成が進むことでオレンジ色がかった赤色へと変化する。
一方、白ワインは、白ブドウ又は黒ブドウの皮を取り除いて発酵させるため、新鮮なものほど薄い黄色をしており、熟成が進むことで深い黄金色に変わる。
さらに、ロゼワインは、黒ブドウ主体で造られたものや、白ワインをブレンドして造られたもので、成熟が進むとアントシアニンが減少し、青みが無くなって褐色へと変化する。
ワインの色味では、一般的に、以下の3つの要素が評価される。
(1)色の深さ:ワインの色は、上述したように淡いものから濃いものまで様々である。このワインの色の深さによって、ワインがどれだけ成熟しているか、又はどれぐらいの時間熟成されたかを知ることができる。
(2)色相:ワインの色相は、ワインが赤、白、ロゼ、又はその他の色であるかを示す。また、特定のブドウ品種や熟成プロセスによっても影響を受ける。
(3)透明度:ワインがどれだけ透明であるかも重要な視覚的指標である。ワインの透明度は、ワインがどれだけきれいに澄んでいるか、又は濁っているかを示す。
これらの要素を評価する際には、適切な照明と背景が必要となる。具体的には、まずワインを透明なワイングラスに注ぎ、それを自然光又は白色光源の下で、テーブルに敷かれた白いテーブルクロス等を背景にしながらワインの観察を行う(例えば、非特許文献1など)。
ソムリエが教えるワインテイスティングの基礎知識 - 香り、味わい、アロマ、アタックとは?ワイン評価の方法、[令和5年10月21日検索]、インターネット<https://wine-journal.net/tasting/>
しかしながら、従来のワインの色味を評価する際には、このようにワインを透明なワイングラスに注ぎ、それを自然光又は白色光源の下で、例えば、テーブルに敷かれた白いテーブルクロスを背景にして、ワインの観察が行われていた。
そのため、ワインの色味の評価を行うときには、毎回、白色のテーブルクロスが掛けられたテーブルのある場所でなければ、ワインの色味を楽しめなかった。
また、テーブルクロスには、汚れや黄ばみ(変色)がない真っ白なものを用意する必要があった。その理由は、このテーブルクロスの色が、ワインの色味評価時に最も重要となる“基調色”になるためである。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、ボウルを透明にするとともに、プレートをワインの色味を行う際の基調色となる白色とすれば、自然光又は白色光源の下で、ワインが注がれた透明なボウルの内部を上方から覗くことで、ワイングラスのプレート(フット)の白色を背景にしたワインの色味の評価ができ、これにより上述した課題がすべて解消可能なことを知見し、本考案を完成させた。
本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、従来のようにワインの色味を行う度に、色味の基調色となる白色の色味用品を用意する必要がなく、自然光又は白色光源があれば、どこでも手軽に汚れや変色がない白色を背景とした、ワインの正しい色味の評価を行うことができる色味用ワイングラスを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、ワインが注がれる無色透明なボウルと、該ボウルを支持するステムと、該ステムが立設されるプレートとを備えて、前記ボウルに注がれた前記ワインの色味を行うための色味用ワイングラスにおいて、前記プレートを、前記ワインの色味を行う際の基調色となる白色としたことを特徴とする色味用ワイングラスである。
ワイングラスの素材は限定されない。例えば、各種のガラス、各種のプラスチックなどを採用することができる。
ワイングラスの形状は、ボウル、ステム及びプレートを有していれば任意である。
例えば、(1)大きくて深さのあるボウルを有したボルドーグラス、(2)ボルドーグラスよりボウルの膨らみが大きくリムが狭いブルゴーニュグラス、(3)お椀型でリムが広いモンラッシェグラス、(4)シャンパーニュやスパークリングワインに適したグラスで、スリムで細長い形状のシャンパーニュグラス、(5)汎用性の高い万能型グラスなどを採用することができる。
ボウルの形状は、それぞれのワインの特性を引き立てるように設計される。例えば、深さのあるボウルは、ワインの香りを開かせるための空気をより多く取り込むことができる。また、ボウルの形状によって、口の中にワインが流れ込む速さや量、舌のどの位置に流れ込んだワインが当たるか、口の中でどのようにワインが広がるかが変わる。これにより、ワインの香りや味わいの感じ方が変化するとされる。
ワイングラスの色は、ボウルが無色透明で、プレートが白色であれば任意である。例えば、ステムを無色透明としたり、白色、赤色、青色、緑色等の有色としてもよい。
また、プレートのうち、白色とする部分は任意である。例えば、プレート全体でも、プレートの表面のみ又は裏面のみでもよい。ただし、プレートの裏面のみを白色とする場合には、プレートの本体を無色透明な素材製とする必要がある。
さらに、プレートを白色にする方法は任意である。例えば、プレートの素材自体に着色してもよい。その他、プレートの露出面(表面や裏面)に対しての、塗装や白色シールの添付が挙げられる。また、プレート裏面への白色の平板の固定でもよい。
請求項2に記載の考案は、前記色味用ワイングラスガラス製で、前記プレートを白色の色ガラスから設けたことを特徴とする請求項1に記載の色味用ワイングラスである。
ガラスの種類は任意である。例えば、(1)汎用品のソーダガラス、(2)鉛の含有量が多くて、透明度が高く、輝きが美しいクリスタルガラス、(3)カリウムを含んだガラスで、クリスタルガラスよりも硬く、耐久性があるカリクリスタル、(4)バリウムを含んだガラスで、クリスタルガラスと略同じ特性がありながら、鉛を含まない安全性の高いバリウムクリスタル、(5)チタニウムとジルコニウムを含んだガラスで、クリスタルに比べて輝きや透明度が高くて、耐久性も高いトリタンクリスタルなどを採用することができる。
白色ガラスを得るためにガラス原料に添加される着色剤としては、例えば、フッ化カルシウム、フッ化ソーダ、リン酸カルシウムなどを採用することができる。
この着色剤のガラス原料への添加量は、例えば、ガラスの成分やガラスの溶融条件等により適宜変更される。
請求項3に記載の考案は、前記ステムを、白色を含む色ガラスから設けたことを特徴とする請求項2に記載の色味用ワイングラスである。
紫色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、マンガン+銅、コバルト等を採用することができる。
青色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、コバルト、銅等を採用することができる。
緑色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、クロム、鉄、銅等を採用することができる。
黄色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、銀、クロム、ニッケル、カドミウム等を採用することができる。
茶色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、鉄+硫黄等を採用することができる。
赤色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、金、銅、コバルト、セレン+カドミウム等を採用することができる。
赤紫色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、ネオジウム、マンガン等を採用することができる。
黒色ガラスを得るための着色剤としては、例えば、マンガン、ニッケル、コバルト、銅、クロム、鉄等を混ぜ合わせたものを採用することができる。
各着色剤のガラス原料への添加量は、例えば、ガラスの成分やガラスの溶融条件等により適宜変更される。
請求項1に記載の本考案によれば、ワイングラスのボウルにワインを注ぎ、その後、自然光又は白色光源の下で、無色透明なボウルの内部を上方から覗きながら、プレートの白色を背景にしてワインの色の深さ、色相、透明度を観察する。
これにより、従来はワインの色味を行う度に、色味の基調色となる白色の色味観察用品を用意していたがそれが不要となり、自然光又は白色光源の下で、いつでも手軽に汚れや変色のない白色を背景とした、ワインの正しい色味の評価を行うことができる。
また、請求項2に記載の本考案によれば、ガラス製のワイングラスのうち、プレートを白の色ガラスとしたため、プレートに汚れが付きにくく、仮に付いても簡単に拭き取れるとともに、経年変色も発生しない。
請求項3に記載の本考案によれば、ステムを、白色を含む色ガラス製としたため、ワイングラスのデザイン性が高まるとともに、ワイングラスをステムの色によって識別することができる。
本考案の実施例1に係る色味用ワイングラスの斜視図である。 本考案の実施例1に係る色味用ワイングラスによるワインの色味の評価を行っている状態を示す斜視図である。
以下、本考案の実施例を具体的に説明する。
図1において、10は本考案の実施例1に係る色味用ワイングラスで、この色味用ワイングラス10は、ワイン11が収納される無色透明なボウル12と、ボウル12を支持するステム13と、ステム13が立設されるプレート14とを備えたものである。
以下、これらの部品を具体的に説明する。
ワイングラス10は、クリスタルガラスからなるボウルドー型のものである。なお、このワイングラス10の製造にあっては、まず1,100℃に加熱して溶融状態となった無色透明なクリスタルの玉を吹き棒の一端に付着させた後、吹き棒の他端から作業者が吹くことでボウル12を成形する。その後、このボウル12の一部にステム13と、このステム13とは別体の白色のプレート14とを順次成形することで、ワイングラス10が得られる。
ボウル12は、ボウルドー型グラスの特長である、大きくて深さのあるガラス容器である。
ステム13は、細長いガラス製の支柱である。
プレート14は、ボウル12の最大径と略同じ直径を有した円板状の白色ガラスである。
プレート14は、クリスタルガラスの原料に、白色の着色剤であるフッ化カルシウムを所定量添加したものを溶融させて円板状に成形したものである。
具体的には、ボウル12の一部にステム13を成形する際に、このステム13の成形前部分の先端に、フッ化カルシウムが添加された溶融状態のクリスタルガラスを少量だけ付着させる。その後、ステム13を成形してから白色のプレート14を円板状に成形する。
こうして、製造された色味用ワイングラス10は、ボウル12とステム13とが無色透明なクリスタルガラス製で、かつプレート14の全体が、ワイン11の色味を行う際の基調色となる白色のクリスタルガラス製のものである。
なお、ステム13は、このように無色透明ではなく、有色(ここでは青色)のものとしてもよい(図示せず)。
この青色のステムの製造に際しては、例えば、ワイングラス10の製造工程において、無色透明なボウル12の一部に、所定量のコバルトを添加した溶融状態のクリスタルガラスを少量だけ付着させ、その後、これを細長く成形することで、青色のステムが得られる。
このように、無色透明なボウル12と白色のプレート14との間に、青色のステムを配置すれば、ワイングラス10のデザイン性が高まるとともに、このステムの色によってワイングラス10を識別することができる。
次に、図1及び図2を参照して、本考案の実施例1に係る色味用ワイングラス10を使用したワイン11の色味の評価の仕方について説明する。
まず、ワイングラス10の無色透明なボウル12にワイン11を注ぎ、その後、自然光又は白色光源の下で、ボウル12の内部を上方から覗きながら、プレートの白色を背景にしてワイン11の色味(色の深さ、色相、透明度)を評価する。
具体的には、まずワイン11の色の深さを観察する。ワイン11の色は、淡いものから濃いものまで様々あり、このワイン11の色の深さによって、ワイン11がどれだけ成熟しているか、又はどれぐらいの時間熟成されたかを評価する。
次に、ワイン11の色相を観察し、ワイン11が赤、白、ロゼ、又はその他の色であるかを評価する。このとき、ワイン11の色相は、特定のブドウ品種や熟成プロセスによっても影響されることも考慮する。
次いで、ワイン11の透明度を観察する。ワイン11の色味では、ワイン11がどれだけ透明であるかも重要な視覚的指標である。ワイン11の透明度の評価では、ワイン11がどれだけきれいに澄んでいるか、又は濁っているかを判断する。
これにより、従来はワイン11の色味を行う度に、色味の基調色となる白色の色味観察用品を用意していたがそれが不要となり、自然光又は白色光源の下で、いつでも手軽に汚れや変色のない白色を背景とした、ワイン11の正しい色味の評価を行うことができる。
また、ワイングラス10がガラス製で、プレート14を白色の色ガラスから設けたため、プレート14に汚れや傷が付きにくく、仮に汚れが付いても簡単に拭き取れるとともに、経年変色も発生しない。
本考案は、ワインの色味の評価を行うために利用可能な色味用ワイングラスの技術として有用である。
10 色味用ワイングラス
11 ワイン
12 ボウル
13 ステム
14 プレート

Claims (3)

  1. ワインが注がれる無色透明なボウルと、該ボウルを支持するステムと、該ステムが立設されるプレートとを備えて、前記ボウルに注がれた前記ワインの色味を行うための色味用ワイングラスにおいて、
    前記プレートを、前記ワインの色味を行う際の基調色となる白色としたことを特徴とする色味用ワイングラス。
  2. 前記色味用ワイングラスはガラス製で、前記プレートを白色の色ガラスから設けたことを特徴とする請求項1に記載の色味用ワイングラス。
  3. 前記ステムを、白色を含む色ガラスから設けたことを特徴とする請求項1に記載の色味用ワイングラス。
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